JP2012104566A - 薄膜トランジスタ回路基板及びその製造方法 - Google Patents

薄膜トランジスタ回路基板及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】製造コストの削減が可能な薄膜トランジスタ回路基板及びその製造方法を提供する。
【解決手段】 チャネル領域、前記チャネル領域を挟んだ両側にソース領域及びドレイン領域を有する酸化物半導体薄膜と、前記酸化物半導体薄膜と同一材料によって形成され、第1低抵抗部及び第2低抵抗部を有する第1容量形成部と、前記酸化物半導体薄膜の前記チャネル領域上及び前記第1容量形成部の前記第1低抵抗部上に形成されるとともに、前記酸化物半導体薄膜の前記ソース領域及び前記ドレイン領域及び前記第1容量形成部の前記第2低抵抗部を露出するゲート絶縁膜と、を備え、前記酸化物半導体薄膜のうち、前記ソース領域と前記ドレイン領域との間の前記チャネル領域の長さL1は、前記第1容量形成部のうち、前記ゲート絶縁膜が積層された端部から前記第2低抵抗部に至るまでの長さL2よりも短い。
【選択図】 図1

Description

本発明の実施形態は、薄膜トランジスタ回路基板及びその製造方法に関する。
薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor:以下、単にTFTと称する場合がある)は、液晶表示装置や有機エレクトロルミネッセンス表示装置等の各種平面表示装置に広く用いられている。
大型平面表示装置に用いられているアモルファスシリコンTFTは、移動度が比較的低く1cm/(V・s)程度ではあるものの、大面積に亘って均一に形成しやすく、また、低コストであるといった利点がある。しかしながら、近年、さらに大型高精細化が望まれており、また大きな駆動電流を必要とするアクティブマトリクス型有機EL表示装置なども開発されており、低コスト、高均一、高信頼性、高移動度の新規活性材料が必要とされている。
最近では、酸化亜鉛(ZnO)やIn−Ga−Zn−O系のアモルファス酸化物(以下、IGZOと称する)などの酸化物半導体を活性層に用いた薄膜トランジスタの研究が行われている。
特開2010−182818号公報
「High performance amorphous oxide thin film transistors with self-aligned top-gate structure」 IEDM09−191〜IEDM09−194
本実施形態の目的は、製造コストの削減が可能な薄膜トランジスタ回路基板及びその製造方法を提供することにある。
本実施形態によれば、
チャネル領域、前記チャネル領域を挟んだ両側にソース領域及びドレイン領域を有する酸化物半導体薄膜と、前記酸化物半導体薄膜と同一材料によって形成され、第1低抵抗部及び第2低抵抗部を有する第1容量形成部と、前記酸化物半導体薄膜の前記チャネル領域上及び前記第1容量形成部の前記第1低抵抗部上に形成されるとともに、前記酸化物半導体薄膜の前記ソース領域及び前記ドレイン領域及び前記第1容量形成部の前記第2低抵抗部を露出するゲート絶縁膜と、前記酸化物半導体薄膜の直上の前記ゲート絶縁膜上に形成されたゲート電極と、前記第1容量形成部の直上の前記ゲート絶縁膜上に形成された第2容量形成部と、前記酸化物半導体薄膜の前記ソース領域及び前記ドレイン領域にそれぞれコンタクトしたソース電極及びドレイン電極と、を備え、前記酸化物半導体薄膜のうち、前記ソース領域と前記ドレイン領域との間の前記チャネル領域の長さL1は、前記第1容量形成部のうち、前記ゲート絶縁膜が積層された端部から前記第2低抵抗部に至るまでの長さL2よりも短いことを特徴とする薄膜トランジスタ回路基板が提供される。
本実施形態によれば、
絶縁基板上に酸化物半導体薄膜を形成し、前記酸化物半導体薄膜の上に、前記酸化物半導体薄膜の一部を露出したゲート絶縁膜を形成するとともに前記ゲート絶縁膜上にゲート電極を形成し、前記酸化物半導体薄膜の全体を高抵抗化し、前記酸化物半導体薄膜のうち、前記ゲート絶縁膜から露出した部分を低抵抗化してソース領域及びドレイン領域を形成し、前記ソース領域にコンタクトしたソース電極、及び、前記ドレイン電極にコンタクトしたドレイン電極を形成する、ことを特徴とする薄膜トランジスタ回路基板の製造方法が提供される。
図1は、本実施形態における薄膜トランジスタ回路基板の構成を概略的に示す断面図である。 図2は、図1に示した薄膜トランジスタ回路基板の薄膜トランジスタを構成する酸化物半導体薄膜、及び、キャパシタを構成する第1容量形成部の平面図である。 図3は、本実施形態における薄膜トランジスタ回路基板の製造方法を説明するための図である。 図4は、本実施形態における薄膜トランジスタ回路基板の製造方法を説明するための図である。 図5は、酸化物半導体層形成時の酸素分圧(%)と、酸化物半導体層のシート抵抗(Ωcm)との関係の一例を示す図である。 図6は、本実施形態の薄膜トランジスタ回路基板における薄膜トランジスタのI−V特性及びキャパシタのC−V特性の一例を示す図である。
以下、本実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図において、同一又は類似した機能を発揮する構成要素には同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
図1は、本実施形態における薄膜トランジスタ回路基板1の構成を概略的に示す断面図である。
すなわち、薄膜トランジスタ回路基板1は、ガラス基板や樹脂基板などの光透過性を有する絶縁基板10を用いて形成されている。この薄膜トランジスタ回路基板1は、絶縁基板10の上に形成されたトップゲート型の薄膜トランジスタA、キャパシタCなどを備えている。また、図示した例では、薄膜トランジスタ回路基板1は、液晶表示素子や有機エレクトロルミネッセンス素子を構成する画素電極PEを備えている。
絶縁基板10の上には、アンダーコート層11が形成されている。このアンダーコート層11は、例えば、酸化シリコン(SiO)によって形成されている。アンダーコート層11の上には、薄膜トランジスタAを構成する酸化物半導体薄膜SC、キャパシタCを構成する第1容量形成部CA、画素電極PEが形成されている。
これらの酸化物半導体薄膜SC、第1容量形成部CA、及び、画素電極PEは、同一材料によって形成され、例えば、インジウム(In)、ガリウム(Ga)、亜鉛(Zn)、スズ(Sn)の少なくとも1つを含む酸化物によって形成されている。酸化物半導体薄膜SCを形成する代表的な例としては、例えば、酸化インジウムガリウム亜鉛(IGZO)、酸化インジウムガリウム(IGO)、酸化インジウム亜鉛(IZO)、酸化亜鉛スズ(ZnSnO)、酸化亜鉛(ZnO)などが挙げられる。
酸化物半導体薄膜SCは、比較的高抵抗なチャネル領域SCCと、このチャネル領域SCCよりも低抵抗であってチャネル領域SCCを挟んだ両側にそれぞれ位置するソース領域SCS及びドレイン領域SCDと、を有している。なお、図示した例のように、チャネル領域SCCとソース領域SCSとの間、及び、チャネル領域SCCとドレイン領域SCDとの間にそれぞれ明確な境界が存在するとは限らない。
第1容量形成部CAは、比較的低抵抗な第1低抵抗部CA1及び第2低抵抗部CA2と、第1低抵抗部CA1と第2低抵抗部CA2との間に位置する高抵抗部CAHと、を有している。第1低抵抗部CA1は、高抵抗部CAHよりは低抵抗である。第2低抵抗部CA2は、ソース領域SCS及びドレイン領域SCDと略同等の抵抗値を有する。高抵抗部CAHは、第1低抵抗部CA1及び第2低抵抗部CA2よりも高抵抗であり、チャネル領域SCCと略同等の抵抗値を有している。なお、第1低抵抗部CA1と第2低抵抗部CA2とは必ずしも同等の抵抗値であるとは限らない。また、図示した例のように、高抵抗部CAHと第1低抵抗部CA1との間、及び、高抵抗部CAHと第2低抵抗部CA2との間にはそれぞれ明確な境界が存在するとは限らない。
画素電極PEは、ソース領域SCS及びドレイン領域SCDと略同等の抵抗値を有している。
酸化物半導体薄膜SCのチャネル領域SCCの上、及び、第1容量形成部CAの第1低抵抗部CA1の上には、それぞれゲート絶縁膜12が形成されている。また、図示した例では、ゲート絶縁膜12は、第1容量形成部CAの高抵抗部CAHの上にも形成されている。つまり、酸化物半導体薄膜SCにおいては、チャネル領域SCCのみがゲート絶縁膜12によって覆われており、第1容量形成部CAにおいては、高抵抗部CAH、第1低抵抗部CA1、及び、その端部CEまでがゲート絶縁膜12によって覆われている。
このゲート絶縁膜12は、酸化物半導体薄膜SCのソース領域SCS及びドレイン領域SCDの上には形成されていない。また、このゲート絶縁膜12は、第1容量形成部CAの第2低抵抗部CA2の上、及び、画素電極PEの上にも形成されていない。つまり、ゲート絶縁膜12は、ソース領域SCS、ドレイン領域SCD、第2低抵抗部CA2、及び、画素電極PEを露出している。換言すると、ゲート絶縁膜12には、ソース領域SCS、ドレイン領域SCD、第2低抵抗部CA2、及び、画素電極PEを露出する開口部が形成されている。このようなゲート絶縁膜12は、例えば、酸化シリコン(SiO)によって形成されている。
薄膜トランジスタAを構成するゲート電極Gは、ゲート絶縁膜12の上に形成されている。このゲート電極Gは、酸化物半導体薄膜SC、特に、チャネル領域SCCの直上に位置している。つまり、チャネル領域SCCの直上には、ゲート絶縁膜12及びゲート電極Gがこの順に積層されている。このようなゲート電極Gは、例えば、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)、タングステン(W)、タンタル(Ta)、クロム(Cr)のいずれかまたはこれらのうちの少なくとも1つを含む合金によって形成されている。
キャパシタCを構成する第2容量形成部CBは、ゲート絶縁膜12の上に形成されている。この第2容量形成部CBは、第1容量形成部CA、特に、第1低抵抗部CA1及び高抵抗部CAHの直上に位置している。つまり、第1低抵抗部CA1及び高抵抗部CAHの直上には、ゲート絶縁膜12及び第2容量形成部CBがこの順に積層されている。このような第2容量形成部CBは、ゲート電極Gと同一材料によって形成されている。
酸化物半導体薄膜SCのソース領域SCS及びドレイン領域SCD、第1容量形成部CAの第2低抵抗部CA2、画素電極PE、ゲート絶縁膜12、ゲート電極G、及び、第2容量形成部CBは、層間絶縁膜13によって覆われている。この層間絶縁膜13は、アンダーコート層11の上にも配置されている。
この層間絶縁膜13には、ソース領域SCSに到達する第1コンタクトホールCH1、ドレイン領域SCDに到達する第2コンタクトホールCH2、第2低抵抗部CA2に到達する第3コンタクトホールCH3、及び、画素電極PEに到達する第4コンタクトホールCH4が形成されている。このような層間絶縁膜13は、例えば、酸化シリコン(SiO)によって形成されている。
また、この層間絶縁膜13の膜厚は、ゲート絶縁膜12の膜厚よりも厚い。より具体的には、ゲート絶縁膜12は第1容量形成部CAと第2容量形成部CBとの間に第1膜厚T1を有し、層間絶縁膜13は第2容量形成部CBの上方に第1膜厚T1よりも厚い第2膜厚T2を有している。
薄膜トランジスタAを構成するソース電極S及びドレイン電極Dは、層間絶縁膜13の上に形成されている。ソース電極Sは、層間絶縁膜13を貫通する第1コンタクトホールCH1からソース領域SCSにコンタクトしている。ドレイン電極Dは、層間絶縁膜13を貫通する第2コンタクトホールからドレイン領域SCDにコンタクトしている。これらのソース電極S及びドレイン電極Dは、例えば、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)、タングステン(W)、タンタル(Ta)、クロム(Cr)のいずれかまたはこれらのうちの少なくとも1つを含む合金によって形成されている。
第1接続電極E1は、層間絶縁膜13を貫通する第3コンタクトホールCH3から第2低抵抗部CA2にコンタクトしている。第2接続電極E2は、層間絶縁膜13を貫通する第4コンタクトホールCH4から画素電極PEにコンタクトしている。これらの第1接続電極E1及び第2接続電極E2は、ソース電極S及びドレイン電極Dと同一材料によって形成されている。
このような構造の薄膜トランジスタ回路基板1は、その表面、つまり、ソース電極S及びドレイン電極Dや第1接続電極E1及び第2接続電極E2、層間絶縁膜13などが図示しない保護膜によって覆われていても良い。
図2は、図1に示した薄膜トランジスタ回路基板1の薄膜トランジスタAを構成する酸化物半導体薄膜SC、及び、キャパシタCを構成する第1容量形成部CAの平面図である。
すなわち、酸化物半導体薄膜SCは、島状に形成されている。この酸化物半導体薄膜SCにおいて、ソース領域SCS、チャネル領域SCC、及び、ドレイン領域SCDは、この順に並んでいる。ソース領域SCS及びドレイン領域SCDのそれぞれは、ゲート絶縁膜12に形成された開口部APから露出している。チャネル領域SCCは、ゲート絶縁膜12によって覆われている。
このような酸化物半導体薄膜SCのうち、ソース領域SCSとドレイン領域SCDとの間のチャネル領域SCCの長さ、あるいは、酸化物半導体薄膜SCのうちのゲート絶縁膜12によって覆われている部分のソース・ドレイン間の長さをL1とする。この長さL1とは、ソース領域SCS、チャネル領域SCC、及び、ドレイン領域SCDの並び方向に沿った長さである。
第1容量形成部CAは、島状に形成されている。この第1容量形成部CAにおいて、第2低抵抗部CA2、高抵抗部CAH、及び、第1低抵抗部CA1は、この順に並んでいる。第2低抵抗部CA2は、ゲート絶縁膜12に形成された開口部APから露出している。高抵抗部CAH及び第1低抵抗部CA1は、ゲート絶縁膜12によって覆われている。
このような第1容量形成部CAのうち、ゲート絶縁膜12が積層された端部CEから第2低抵抗部CA2に至るまでの長さ、あるいは、第1容量形成部CAのうちのゲート絶縁膜12によって覆われている部分の長さをL2とする。この長さL2とは、第1低抵抗部CA1、高抵抗部CAH、及び、第2低抵抗部CA2の並び方向に沿った長さである。
本実施形態においては、長さL1が長さL2よりも短いことが特徴の一つである。
次に、本実施形態の薄膜トランジスタ回路基板1の製造方法についてその一例を説明する。
まず、図3の(A)で示したように、絶縁基板10の上に、アンダーコート層11を形成した後に、酸化物半導体薄膜SCを形成する。この酸化物半導体薄膜SCを形成する際には、同時に、第1容量形成部CA及び画素電極PEも形成する。ここでは、絶縁基板10として、透明なガラス基板を用意した。また、アンダーコート層11は、例えば、プラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)法などを用いて、酸化シリコン(SiO)により形成した。
酸化物半導体薄膜SC、第1容量形成部CA、及び、画素電極PEは、例えば、アンダーコート層11の上に、アルゴン(Ar)と酸素(O)との混合ガスを用いたスパッタ法により酸化インジウムガリウム亜鉛(IGZO)からなる半導体層を成膜した後に、この半導体層をパターニングすることによって形成した。このような酸化物半導体薄膜SC、第1容量形成部CA、及び、画素電極PEを形成する際には、それらのシート抵抗が比較的低抵抗になる条件を選定した。スパッタ時の酸素分圧とシート抵抗の関係については、後述する。
続いて、図3の(B)で示したように、酸化物半導体薄膜SCの上に、酸化物半導体薄膜SCの一部を露出したゲート絶縁膜12を形成するとともにこのゲート絶縁膜12の上にゲート電極Gを形成する。これらのゲート絶縁膜12及びゲート電極Gを形成する際には、同時に、第1容量形成部CAの上に、第1容量形成部CAの一部を露出したゲート絶縁膜12を形成するとともにこのゲート絶縁膜12の上に第2容量形成部CBを形成する。
この工程についてより具体的に説明すると、まず、酸化物半導体薄膜SCなどが形成された面の略全体に亘ってゲート絶縁膜12を形成するためのゲート絶縁層を形成する。このようなゲート絶縁層は、プラズマCVD法を用いて酸化シリコン(SiO)により形成される。その後、ゲート絶縁層の上にゲート電極Gを形成するためのゲートメタル層を形成する。このゲートメタル層は、スパッタ法を用いて形成される。そして、ゲートメタル層の上に形成したレジストパターンをマスクとして、ゲート絶縁層及びゲートメタル層を一括してパターニングする。これらのゲート絶縁層及びゲートメタル層のパターニングには、反応性イオンエッチング法(RIE)を用いた。
これにより、チャネル領域となる酸化物半導体薄膜SCと、第1低抵抗部及び高抵抗部となる第1容量形成部CAとを覆うゲート絶縁膜12が形成される。また、ゲート絶縁膜12の上に積層されたゲート電極G及び第2容量形成部CBが形成される。また、ソース領域及びドレイン領域となる酸化物半導体薄膜SC、及び、第2低抵抗部となる第1容量形成部CAは、ゲート絶縁膜12に形成された開口部から露出される。
このとき、酸化物半導体薄膜SCにおいてゲート絶縁膜12によって覆われている部分の長さL1は、第1容量形成部CAにおいてゲート絶縁膜12によって覆われている部分の長さL2よりも短い。本実施形態においては、長さL1は例えば5μmであり、長さL2は例えば10μmである。なお、画素電極PEの上のゲート絶縁層及びゲートメタル層は、パターニングの際にすべて除去される。
続いて、図3の(C)で示したように、酸化物半導体薄膜SCの全体を高抵抗化する。このとき、第1容量形成部CAの一部及び画素電極PEも、同時に高抵抗化する。高抵抗化する手法の一つとして、図示した例では、酸化性ガスを含む雰囲気中でアニールを行った。酸化性ガスとしては酸素(O)及び窒素(N)の混合ガスを適用し、酸素(O)及び窒素(N)の混合比は、例えば、O:N=の1:3とした。ここでは、このような酸化性ガスを含む混合ガス雰囲気で、270℃の温度で、30分間のアニールを行った。
なお、高抵抗化する手法はこの例に限らず、例えば、水分を含む雰囲気中でアニールを行っても良い。
このようなアニールにより、酸化物半導体薄膜SCにおいては、ゲート絶縁膜12から露出したそれぞれの部分が酸化して高抵抗化されるとともに、ゲート絶縁膜12の直下まで酸化が進行する(つまり、ゲート絶縁膜12の直下の領域まで酸素が拡散する)。このため、結果的には、酸化物半導体薄膜SCの全体が高抵抗化される。ゲート絶縁膜12によって覆われた酸化物半導体薄膜SCの長さL1は、この高抵抗化処理において、その全体を高抵抗化することが可能な長さに設定されている。
同様に、第1容量形成部CAにおいては、上記のアニールによって、ゲート絶縁膜12から露出した部分が酸化して高抵抗化されるとともに、ゲート絶縁膜12の直下に位置する一部(つまり、ゲート絶縁膜12から露出した部分の近傍)まで酸化が進行する(つまり、酸素が拡散する)一方で、端部CEの側まで酸化が進行することはない。ゲート絶縁膜12によって覆われた第1容量形成部CAの長さL2は、この高抵抗化処理において、その全体が高抵抗化しない長さに設定されている。
すなわち、第1容量形成部CAにおける長さL2は、酸化物半導体薄膜SCにおける長さL1よりも長く、この高抵抗化処理において酸化物半導体薄膜SCの全体が高抵抗化される条件でアニールされた場合であっても、第1容量形成部CAの全体が高抵抗化されることはない。
このため、結果的には、第1容量形成部CAのうち、ゲート絶縁膜12から露出した部分及びその近傍が高抵抗化され、ゲート絶縁膜12によって覆われた大部分については低抵抗の状態に維持される。このように低抵抗の状態に維持された部分が第1低抵抗部CA1に相当する。
なお、画素電極PEについては、その全体がゲート絶縁膜12から露出しており、上記のアニールにより画素電極PEの全体が酸化されて高抵抗化する。
続いて、図4の(D)で示したように、酸化物半導体薄膜SCのうち、ゲート絶縁膜12から露出した部分を低抵抗化して、ソース領域SCS及びドレイン領域SCDを形成する。このとき、第1容量形成部CA及び画素電極PEについても、同時に低抵抗化する。低抵抗化する手法の一つとして、図示した例では、還元性ガスを含む雰囲気中でアニールを行った。還元性ガスとしては、シラン(SiH)を適用した。ここでは、このような還元性ガスを含む混合ガス雰囲気で、350℃の温度で、160Paの圧力で、30秒間のアニールを行った。このような低抵抗化処理については、ゲート絶縁膜12の直下に位置する部分まで低抵抗化が進行しないように、比較的短時間で処理した。
なお、低抵抗化する手法は、このような還元性ガスを含む雰囲気中でのアニールに限らない。例えば、真空中や不活性ガス雰囲気中でのアニールでも良いし、不活性ガス雰囲気、あるいは、還元性ガスを含む雰囲気でのプラズマ処理でも良いし、水素を含む膜で被覆してのアニールでも良い。
このようなアニールにより、酸化物半導体薄膜SCにおいては、ゲート絶縁膜12から露出したそれぞれの部分が還元され低抵抗化される一方で、ゲート絶縁膜12の直下はほとんど還元されることはなく、高抵抗の状態に維持される。このため、結果的には、ゲート絶縁膜12の直下には、高抵抗のチャネル領域SCCが形成され、このチャネル領域SCCを挟んでゲート絶縁膜12から露出した部分にそれぞれ低抵抗のソース領域SCS及びドレイン領域SCDが形成される。
同様に、第1容量形成部CAにおいては、上記のアニールによって、ゲート絶縁膜12から露出した部分が還元され低抵抗化される一方で、ゲート絶縁膜12の直下はこの低抵抗化処理によって還元されることはない。このため、結果的には、第1容量形成部CAのうち、ゲート絶縁膜12から露出した部分に第2低抵抗部CA2が形成され、第2低抵抗部CA2の近傍であってゲート絶縁膜12によって覆われた部分には高抵抗な状態に維持された高抵抗部CAHが形成され、また、第1低抵抗部CA1についても低抵抗な状態が維持される。
なお、画素電極PEについては、その全体がゲート絶縁膜12から露出しており、上記のアニールにより画素電極PEの全体が還元されて低抵抗化する。
チャネル領域SCC及び高抵抗部CAHは、ともに同一工程を経て形成されたため、比較的高い略同等の抵抗値を有する。また、ソース領域SCS及びドレイン領域SCD、第2低抵抗部CA2、及び、画素電極PEは、ともに同一工程を経て形成されたため、比較的低い略同等の抵抗値を有する。
続いて、図4の(E)に示したように、層間絶縁膜13を形成する。ここでは、層間絶縁膜13は、プラズマCVD法を用いて、酸化シリコン(SiO)により形成した。図4の(D)で説明した低抵抗化処理と、ここでの層間絶縁膜13の形成工程とは、同一のチャンバーにて連続して行った。
層間絶縁膜13を形成するためのプラズマCVD法を行うに際して、シラン(SiH)及び亜酸化窒素(NO)の混合ガスを適用し、シラン(SiH)及び亜酸化窒素(NO)の混合比は、例えば、SiH:NO=1:50とした。
その後、層間絶縁膜13に、ソース領域SCSに到達する第1コンタクトホールCH1、ドレイン領域SCDに到達する第2コンタクトホールCH2をそれぞれ形成するとともに、第2低抵抗部CA2に到達する第3コンタクトホールCH3及び画素電極PEに到達する第4コンタクトホールCH4を形成した。このような第1乃至第4コンタクトホールCH1乃至CH4は、詳述しないレジストパターンをマスクとして、反応性イオンエッチング法(RIE)を用いて形成した。
続いて、図4の(F)で示したように、第1コンタクトホールCH1からソース領域SCSにコンタクトしたソース電極S、及び、第2コンタクトホールCH2からドレイン領域SCDにコンタクトしたドレイン電極Dを形成するとともに、第3コンタクトホールCH3から第2低抵抗部CA2にコンタクトした第1接続電極E1、及び、第4コンタクトホールCH4から画素電極PEにコンタクトした第2接続電極E2を形成する。
これらのソース電極S、ドレイン電極D、第1接続電極E1、及び、第2接続電極E2は、スパッタ法などを用いて金属膜を成膜した後に、この金属膜をパターニングすることによって形成した。金属膜は、例えば、モリブデン(Mo)、アルミニウム(Al)、チタン(Ti)などの積層膜とした。
以上の工程により、薄膜トランジスタA、キャパシタC、及び、画素電極PEを備えた薄膜トランジスタ回路基板1が製造される。
上述した工程(A)乃至(F)を経て形成された薄膜トランジスタ回路基板1は、その後、液晶表示素子や有機エレクトロルミネッセンス素子の製造工程を経て、表示装置に組み込まれる。
ここで、図3の(A)で説明した酸化物半導体層を形成するスパッタ時の酸素分圧と、形成された酸化物半導体層のシート抵抗との関係について説明する。
図5は、酸化物半導体層形成時の酸素分圧(%)と、酸化物半導体層のシート抵抗(Ωcm)との関係の一例を示す図である。
図示したように、スパッタ時の酸素分圧が小さいほど、酸化物半導体層のシート抵抗が小さくなる傾向が確認された。特に、酸素分圧が7%を超えると、酸化物半導体層のシート抵抗が比較的高い状態で略飽和状態となるのに対して、酸素分圧が7%以下の場合には、シート抵抗が急激に小さくなることがわかる。本実施形態では、酸素分圧が小さい条件に設定し、予め低抵抗の酸化物半導体層を形成するプロセスを適用している。
ところで、薄膜トランジスタ回路基板1を作成するためには、薄膜トランジスタAのほかにキャパシタCを形成することが必要である。キャパシタCを形成する最も容易な方法は、ゲート電極Gのレイヤーと、層間絶縁膜13と、ソース電極S・ドレイン電極Dのレイヤーとを用いる方法である。回路面積を低減するためには、キャパシタCの単位面積あたりの容量を出来る限り大きくすることが要求されるが、上記の方法では単位面積あたりの容量を大きくすることは難しい。
その理由は以下の通りである。すなわち、回路の動作速度を早くするためには、配線部の寄生容量を低減する必要がある。したがって、配線のクロス部に発生する寄生容量を小さくするために、ゲート電極Gを形成するレイヤーの配線と、ソース電極S・ドレイン電極Dを形成するレイヤーの配線との間を絶縁する層間絶縁膜13は、できる限り厚く形成される。このため、ゲート電極Gのレイヤーとソース電極S・ドレイン電極Dのレイヤーとの間に厚い膜厚の層間絶縁膜13が介在した構成のキャパシタCでは、単位面積当たりの容量を増大することは困難である。
そこで、本実施形態においては、層間絶縁膜13よりも薄い膜厚のゲート絶縁膜12を用いた構成のキャパシタCを備えている。すなわち、キャパシタCを形成するレイヤーとしては、酸化物半導体薄膜SCと同一層の第1容量形成部CAと、ゲート絶縁膜12と、ゲート電極Gと同一層の第2容量形成部CBと、を用いている。
しかしながら、この構成のキャパシタCにおいては、片側の電極である第1容量形成部CAが半導体であるためにゲート電圧によってキャパシタCの容量が変化してしまい、安定した動作が難しい。無論、キャパシタCを作る工程を別に設ければ、コストの上昇を招いてしまう。本実施形態においては、この点についての改善がなされている。
図6は、本実施形態の薄膜トランジスタ回路基板1における薄膜トランジスタAのI−V特性及びキャパシタCのC−V特性を模式的に示す図である。
まず、薄膜トランジスタAにおけるI−V特性について説明する。図中のA0で示した特性は、本実施形態のうち、図3の(C)で説明した高抵抗化処理を行わなかった場合に相当する。この場合、酸化物半導体薄膜SCの略全体が低抵抗であり、後の低抵抗化処理によりチャネル領域SCCとソース領域SCS及びドレイン領域SCDとの間にわずかな抵抗差が形成される。このような構成の薄膜トランジスタAは、本来使用される際の動作電圧領域で常時オン状態となってしまう。
これに対して、図中のA1〜A2で示した特性は、高抵抗化処理を行った場合に相当する。ここで示したように、高抵抗化処理を行った場合には、I−V特性は、高抵抗化処理を行わなかった場合と比較して、プラス側にシフトする。このとき、シフト量は、高抵抗化処理によって形成された高抵抗領域つまりチャネル領域の長さL1によって異なる。
A1はチャネル領域の長さL1が短い場合に相当し、A2はチャネル領域の長さL1が長い場合に相当する。本実施形態においては、A2で示したようなI−V特性を得るように長さL1が設定されている。
続いて、キャパシタCにおけるC−V特性について説明する。図中のC0で示した特性は、本実施形態のうち、図3の(C)で説明した高抵抗化処理を行わなかった場合に相当する。この場合、第1容量形成部CAの略全体が低抵抗であり、薄膜トランジスタAの動作電圧領域で略一定の容量が得られる。
これに対して、図中のC1〜C2で示した特性は、高抵抗化処理を行った場合に相当する。ここで示したように、高抵抗化処理を行った場合には、C−V特性についても、高抵抗化処理を行わなかった場合と比較して、プラス側にシフトする。このとき、シフト量は、高抵抗化処理によって形成された高抵抗部CAHが第1容量形成部CAを占める面積の割合によって異なる。
C1はゲート絶縁膜によって覆われている第1容量形成部CAの長さL2が長い場合に相当し、C2は第1容量形成部CAの長さL2が短い場合に相当する。
前者の場合(長さL2が長い場合)、第1容量形成部CAにおいて、高抵抗部CAHの長さが比較的短く、第1低抵抗部CA1が比較的広範囲に亘って形成されている。つまり、第1容量形成部CA全体の面積に対して、高抵抗部CAHの面積の占める割合が小さい。このため、高抵抗処理を行わなかった場合と同様に、薄膜トランジスタAの動作電圧領域で略一定の容量が得られる。
一方、後者の場合(長さL2が短い場合)、第1容量形成部CAにおいて、高抵抗部CAHの長さが比較的長く、高抵抗部CAHが比較的広範囲に亘って形成されている。るまり、第1容量形成部CA全体の面積に対して、高抵抗部CAHの面積の占める割合が大きく、第1低抵抗部CA1の面積の占める割合が小さい。このため、薄膜トランジスタAの動作電圧領域において、略一定の容量を得ることができなくなってしまう。
本実施形態においては、C1で示したようなC−V特性を得るように長さL2が設定されている。
このように、本実施形態においては、高抵抗化処理及び低抵抗化処理におけるアニール条件、及び、薄膜トランジスタA及びキャパシタCのパターン形状を適切に設定することにより、動作電圧領域でキャパシタCの容量変化を抑制するとともに、薄膜トランジスタAのオン・オフ制御が可能となる。
このような構成によれば、製造工程を別途設けることなく、単位面積あたりの容量が大きなキャパシタCを形成することが可能となる。したがって、製造コストの削減が可能となる。また、安定したC−V特性のキャパシタC、及び、安定したI−V特性の薄膜トランジスタAを形成することが可能となる。
なお、本実施形態の薄膜トランジスタ回路基板1を、液晶表示素子や有機エレクトロルミネッセンス素子が形成されるアレイ基板として用いる場合には、画素電極PEとして低抵抗な透明導電膜を必要とする場合がある。元々IGZO等の酸化物半導体は、可視光に対して光透過性を有する(実質的に透明である)ため、本実施形態に示す如く島状に形成した酸化物半導体層をゲート絶縁膜から露出させた状態でソース領域等を形成するための低抵抗化処理を行うことにより、ソース領域などと同時に容易に画素電極PEも形成することが可能である。
以上説明したように、本実施形態によれば、製造コストの削減が可能な薄膜トランジスタ回路基板及び薄膜トランジスタ回路基板の製造方法を提供することができる。
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…薄膜トランジスタ回路基板
10…絶縁基板
11…アンダーコート層
12…ゲート絶縁膜
13…層間絶縁膜
A…薄膜トランジスタ
SC…酸化物半導体薄膜 SCC…チャネル領域(高抵抗領域)
SCS…ソース領域(低抵抗領域) SCD…ドレイン領域(低抵抗領域)
G…ゲート電極 S…ソース電極 D…ドレイン電極
C…キャパシタ CA…第1容量形成部 CB…第2容量形成部
PE…画素電極

Claims (8)

  1. チャネル領域、前記チャネル領域を挟んだ両側にソース領域及びドレイン領域を有する酸化物半導体薄膜と、
    前記酸化物半導体薄膜と同一材料によって形成され、第1低抵抗部及び第2低抵抗部を有する第1容量形成部と、
    前記酸化物半導体薄膜の前記チャネル領域上及び前記第1容量形成部の前記第1低抵抗部上に形成されるとともに、前記酸化物半導体薄膜の前記ソース領域及び前記ドレイン領域及び前記第1容量形成部の前記第2低抵抗部を露出するゲート絶縁膜と、
    前記酸化物半導体薄膜の直上の前記ゲート絶縁膜上に形成されたゲート電極と、
    前記第1容量形成部の直上の前記ゲート絶縁膜上に形成された第2容量形成部と、
    前記酸化物半導体薄膜の前記ソース領域及び前記ドレイン領域にそれぞれコンタクトしたソース電極及びドレイン電極と、を備え、
    前記酸化物半導体薄膜のうち、前記ソース領域と前記ドレイン領域との間の前記チャネル領域の長さL1は、前記第1容量形成部のうち、前記ゲート絶縁膜が積層された端部から前記第2低抵抗部に至るまでの長さL2よりも短いことを特徴とする薄膜トランジスタ回路基板。
  2. 前記第1容量形成部は、前記第1低抵抗部と前記第2低抵抗部との間に高抵抗部を有し、前記高抵抗部上には、前記ゲート絶縁膜が形成されたことを特徴とする請求項1に記載の薄膜トランジスタ回路基板。
  3. 前記ゲート絶縁膜よりも厚く、前記ゲート電極及び前記第2容量形成部を覆うとともに、前記ソース電極が前記ソース領域にコンタクトするための第1コンタクトホール及び前記ドレイン電極が前記ドレイン領域にコンタクトするための第2コンタクトホールが形成された層間絶縁膜を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の薄膜トランジスタ回路基板。
  4. さらに、前記酸化物半導体薄膜と同一材料によって形成され且つ前記ソース領域及び前記ドレイン領域と略同等の抵抗値を有する画素電極を備えたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の薄膜トランジスタ回路基板。
  5. 前記酸化物半導体薄膜は、インジウム(In)、ガリウム(Ga)、亜鉛(Zn)、スズ(Sn)の少なくとも1つを含む酸化物によって形成されたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の薄膜トランジスタ回路基板。
  6. 絶縁基板上に酸化物半導体薄膜を形成し、
    前記酸化物半導体薄膜の上に、前記酸化物半導体薄膜の一部を露出したゲート絶縁膜を形成するとともに前記ゲート絶縁膜上にゲート電極を形成し、
    前記酸化物半導体薄膜の全体を高抵抗化し、
    前記酸化物半導体薄膜のうち、前記ゲート絶縁膜から露出した部分を低抵抗化してソース領域及びドレイン領域を形成し、
    前記ソース領域にコンタクトしたソース電極、及び、前記ドレイン電極にコンタクトしたドレイン電極を形成する、ことを特徴とする薄膜トランジスタ回路基板の製造方法。
  7. 前記酸化物半導体薄膜を高抵抗化する際に、酸化性ガスもしくは水分を含む雰囲気中でアニールを行うことを特徴とする請求項6に記載の薄膜トランジスタ回路基板の製造方法。
  8. 前記酸化物半導体薄膜を低抵抗化する際に、a)真空中、不活性ガス雰囲気中、あるいは、還元性ガスを含む雰囲気中でのアニール、b)不活性ガス雰囲気、あるいは、還元性ガスを含む雰囲気でのプラズマ処理、あるいは、c)水素を含む膜で被覆してのアニールのいずれかを行うことを特徴とする請求項6または7に記載の薄膜トランジスタ回路基板の製造方法。
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