JP4871536B2 - 近接効果補正を制御するためのプロセス - Google Patents

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Description

本発明は、電子ビームリソグラフィーシステムにおいて近接効果補正を制御するためのプロセスに関する。プロセスは、高解像度電子ビームリソグラフィー(EBL)において近接補正を最適に制御するための点広がり関数(Point Spread Function、PSF)の近接パラメータの正確な数決定に適している。
近接効果パラメータは、任意の近接効果補正ソフトウェアを制御するための特定の数の入力データである。これは、高いクリティカルディメンション制御(「CD制御」)の要件(インターナショナルセマテック社の販売する実際のインターナショナル・テクノロジー・ロードマップ・フォー・セミコンダクター(ITRS)に依存する)を満たし、また後のテクノロジーステップ(現像、エッチングなど)に関連して、マスクにおけるパターンバイアス及び/又はガウスビームを用いた直接描画作業及び/又は整形ビームを用いた直接描画作業を補償する。
様々な効果を反映した近接パラメータの決定のために多数の方法が提案されてきた。近接効果に加えて、電子ビームリソグラフィーシステムではかぶり効果も同時に生じる。近接効果補正を扱う刊行物が幾つかある。
非特許文献1は、クリティカルディメンション(CD)の変化、レジストの加熱及び近接効果を引き起こす50kVの電子ビーム描画の問題を示す。この実験方法は、離散した段階的なそれぞれに変えられた近接パラメータを用いた様々な条件下で描画した近接補正テストパターンの広範囲マトリクスを用いて、マスク製造プロセスにおける近接入力パラメータの決定に用いられる。次いで、最適なパラメータセットは、パターン変形効果が最小となるこれらテストパターンの直接測定から定められる。当該実験とパターン評価は非常に時間がかかる。入力パラメータの非常に多数の可能な組み合わせのために、当該方法は、得られるPSFの2ガウス近似に限られる。この方法はマスク製造において頻繁に用いられる。
非特許文献2では、補正関数のためのパラメータを決定するのに用いられるテスト構造はドーナツである。この方法は、光学顕微鏡検査法(オプティカルマイクロスコピー)を用いて露光したドーナツの配列から近接パラメータを決定するための直接の技術を提供する。この方法は電子ビームを用いたCD制御を実現するのに十分な感度を有さず、高解像度パターン成形EBL法に適さない。
非特許文献3では、単一のポイント/ピクセルが広範囲の線量で露光され、パターンの直径が測定され、結果がガウス関数によって直接近似される。この方法はハイコントラストのレジストにのみ適用でき(すなわち、現像率効果の変化に敏感)、高解像度の測定技術(SEM)と付加的プロセス(「リフトオフ」又はパターンの析出コーティング)を必要とする。この方法は、商業的に用いられる化学増幅レジスト(CAR)には適用できない。極めて高い線量を用いるポイント露光法により、酸拡散効果は近接効果の実際の性質より勝る(非特許文献4)。
非特許文献5は、メッシュパターンの長方形配列から電子ビームリソグラフィーにおける近接パラメータを決定するための経験法を開示している。これから、処理の後、近接パラメータは光−光学検査により正される。測定すべきテストパターンは、近接効果を決定するのに用いられる。この方法は、同時代の従来の高解像度製造電子ビームリソグラフィーシステムに適さない。
幾つかの刊行物では、かぶり効果も考慮されている。非特許文献6は、高電圧電子ビームシステムでかぶり効果が減少すると示唆する。かぶり効果が影響を及ぼす。
非特許文献7が、ドーナツ構造を用いた電子ビームリソグラフィーにおける近接パラメータの決定に関して開示している。
また、非特許文献8が、電子ビームリソグラフィーにおける近接効果パラメータの決定に関して開示している。
Proc. SPIE, Vol. 4889, Part Two, pp 792-799 (paper No. 86)に開示された論文"Optimum PEC Conditions Under Resist Heating Effect Reduction for 90nm Node Writing" the article in Microelectronic Engineering 5 (1986) 141-159; North Holland with the title "Determination of the Proximity Parameters in Electron Beam Lithography Using Doughnut-Structures" the article "Point Exposure Distribution Measurements for Proximity Correction Electron Beam Lithography on a sub-100 nm Scale"; in J. Vac. Sci. Technol. B 5(1), Jan/Feb 1987 Z. Cui, Ph.D. Prewett, "Proximity Correction of Chemecally Amplified Resists for Electron Beam Lithography", Microelectronic Engineering 41/42 (1998) 183-186 the article "Determination of Proximity Effect Parameters in Electron-Beam Lithography" in J. Appl. Phys. 68 (12), 15. December 1990 the article "Fogging Effect Consideration in Mask Process at 50 KeV E-Beam Systems" the article in Microelectronic Engineering 5 (1986) 141-159; North Holland with the title "Determination of Proximity Parameters in Electron-Beam Lithography Using Doughnut-Structures" the article "Determination of Proximity Effect Parameters in Electron-Beam Lithography" in J. Appl. Phys. 68 (12), 15. December 1990 T. H. P. Chang, "Proximity effect in electron beam lithography", J. Vac. Sci. Technol. 12 (1975) p.1271
本発明の目的は、かぶり効果の影響を考慮することにより電子ビームリソグラフィーシステムの照射パラメータの確かな補正を可能にする方法を創出することである。
この目的は請求項1に記載のプロセスによって達成される。
前記の目的は、電子ビームリソグラフィーシステムで近接効果補正を制御するプロセスにより実現する。ここで、露光は、処理の後生じる、設計データに一致するパターンを得るために制御される。当該プロセスは以下のステップを有する。
近接補正を制御するためのプロセスを適用せずに任意の1組のテストパターンを露光し;
露光された1組のテストパターンから得られるテスト構造の幾何学的配列を測定し、それにより、1組の測定データを獲得し;
この1組の測定データからガウス関数又はガウス関数とは別な近接補正制御関数のための基本入力近接パラメータを決定し;
近接補正制御関数の少なくとも基本入力近接パラメータそれぞれ変化させることにより近接効果のためのモデルを1組の測定データとフィットさせ、それにより近接補正制御関数のための最適な組の近接パラメータを獲得し;
設計データに従うパターンの露光の間、電子ビームリソグラフィーシステムの露光制御に近接補正制御関数を適用し;及び
それぞれ変化させた近接パラメータを計算に適用し、計算結果を1組の測定データと比較する。
さらに、露光補正用の所定のパラメータセットを、名目線量で露光された孤立した明瞭線及び不明瞭線の測定データセットと結果の比較及び計算に適用することが有効である(「ON THE TARGET」)。フィットした近接パラメータセットを、他の任意のパターンからの測定データセットと結果との比較及び計算に適用するという別な可能性がある。他の任意のパターンは、例えば、ピラミッド状のパターンであり、テストパターンの代表点の測定から測定データセットと結果を比べることができる。フィットした近接パラメータセットを、他の任意のパターンからの測定データセットと結果との比較及び計算に適用するという、さらに別な可能性がある。他の任意のパターンは、デューティ比の複数の線であり、テストパターンの代表点での測定から測定データセットと結果を比べることができる。
当該方法は、EBLの干渉しない及び/又は干渉する非補正パターンに対する直接処理反応(電子エネルギー、レジスト材料、基板材料、前露光プロセス、後露光プロセス、パターン転写など)のパターン幾何学的配列の変化の解析に基づく。測定されたパターン変化の挙動は、特定の近接パラメータをモデルに挿入するバックシミュレーションを用いて再構成される。モデルから、計算データは、データが実際のパターンで測定された同じ点におけるシミュレーションパターンの横の輪郭の局在化(ローカリゼーション)を表す。代表テストパターン(単一の明瞭線/不明瞭線、ピラミッド状パターン、デューティ比の線の列など)の同じ点での計算結果と測定データとの比較により、所定のパラメータセットの質が視覚化される。
要求される要件−補正アルゴリズムがモデルで用いられるのと同じモデル概念で働いている−が満たされる場合、当該方法は、近接補正において実際に定められた近接パラメータセットを用いた後、場合によっては起こるパターン一様性のずれ(パターンの合致)と解像限界を一度に予言する。
本発明には、露光された非補正の代表パターン(典型的なパターン幾何学的配列の変化として直接処理反応を解析する)の固有の幾何学的ゆがみをモデルに基づいて解析及び解読し、データが後続の処理のために記録されという利点がある。パターンは、(市販の測定ツール、例えばCD−SEMを用いて)特定の点で測定される。連続する「バックシミュレーション」手続き(procedure)が、これら効果の最良の可能な再構成のために用いられる。「バックシミュレーション」は、前露光及び後露光の条件及び/又は近接効果(パターンサイズ及び近傍の効果)(=パターン及びプロセスの再構成)に依存する、具体的なパターンの細部の測定された幾何学的配列の変化を最良に近似するために、どのようにして最適な数値入力パラメータセットを見出すかという計算法を意味する。このようなパターンの細部は、露光強度の関数としての特定点におけるパターンの寸法変化(例えば、最も単純な場合、両方の色調(tonalities)での露光線量に対する線幅及び/又はコンタクトの寸法変化)である。別な変数は、例えば、隣接パターン(例えば、ラージパッドのギャップ幅の変化に対する線幅測定(ピラミッド状パターン)及び/又は格子の線(デューティ比の線))の位置である。その結果、得られたパラメータをモデルに挿入した後、適切なシミュレーションは、測定から得られたものと同じパターン幾何学的配列の変化依存性の傾向を示さなければならない。従って、補正アルゴリズムがモデルで用いられたものと同じモデル概念で働いていれば、近接補正でこれらの入力パラメータセットを用いて、付随して発生するゆがみ効果(parasitic distortion effects)がよく回復することになる。測定及びシミュレーションは最小の解像可能なパターン寸法以下に実行される。これは、いわゆる「短距離」効果を記述するパラメータの正確な決定も可能にする。この効果は、電子の前方散乱、第2の電子分布、ビームぶれ、レジスト効果(現像、酸拡散、クエンチング)及びパターン転写(マイクロロード)から生じる。従って、このパラメータセットにより作動する近接補正装置は、深い100nm以下のリソグラフィーのノードにおいても正確に作動することができる。
一対の露光パターン(付録の「テストパターン」で述べる)の実験測定は、PROX-Inのアクティブフリー編集ダイアログボックスに全ての必要な数値入力を与え、また測定データを含む単純なアスキーファイル(ASCIIファイル)を作るための事前条件である(PROX-Inはユーザフレンドリーウィンドウズ(登録商標)に基づくソフトウェアツールであり、ツールは、リソグラファーが近接効果パラメータの設定を決定するのを助ける働きをする)。従って、これらデータは、このプログラムにおける近接パラメータ決定に必要な、選択された特定の組込みアルゴリズムのベースとして働く。サブミクロン構造のパターンの低下/ゆがみを最大限避けるために、この効果を扱う補正法を適用することは避けられない。既存技術は、(a)露光線量のショットバイショットモジュレーション(shot-by-shot modulation)、(b)パターン幾何学的配列の変更、又は(c)前記の両方の方法の組み合わせに依拠する。
このプロセスの主な利点は、それが様々な入力パラメータにより近接補正された露光されたパターンの大きいマトリクスを利用しないことである。ここで、パラメータは、補正されない単純なテストパターンの測定から決定される。解析すべきデータ及び/又はパラメータの量は著しく減少する。本発明の利点は以下のようである。本発明は、露光されたテストパターンの比較的単純な設定を少しだけ使用する。基板(5インチ及びそれより大きい)の領域は、1%以下に限定されたテストパターンで覆われる。さらに、テストパターンは近接補正なしに露光される。さらには、テストパターンの周りの付加的な補助パターンの基板の「ダミー」露光により全域パターンロードを変更する可能性がある。これにより、現像及び/又はエッチングプロセスのバイアスに依存するパターンロードの変化を決定することができる。さらに、入力パラメータの1つの値をそれぞれ変えることによりパターン劣化の傾向を直接観察する可能性がある。次に、最良の可能性のあるCD要件(CD直線性)を実現するために、入力パラメータのインタラクティブな微調整がある。例えば、様々なパラメータを有する付加的なガウス関数がどこでなぜ必要かを直接チェックする可能性を有する2以上のガウシアン入力パラメータセット(ガウス関数)を用いて、より良い結果を実現することができる。任意の近接パラメータセットのための特定のパターン細部のバックシミュレーション及び再構成により、パターンの様々な幾何学的配列の組み合わせのための所与のパラメータセットために、場合によっては起こるCDの変化を予言することが可能である。
コンピュータプログラム「PROX-In」は、製造の実際の条件下でこの用途で記述される方法の最適化及び試験の目的で開発され、実現した。
本発明の操作の性質及びモードを、添付図面に則して以下の本発明の詳細な記述に完全に記述する。
図1は、電子ビームリソグラフィーシステム1のブロック図を示す。電子ビームリソグラフィーシステム1は、電子ビーム3を放出する電子源2を有する。明細書では電子ビーム3の使用についてのみ述べる。しかしながら、本発明は電子ビームだけに限られないことが理解されよう。本発明は一般的に、基板4にパターン5を描くのに用いることができる粒子線を用いて使用することができる。基板4自体は、X座標のX及びY座標のYで張られた平面内を電気モーター7及び8によって移動できるステージ6に配置されている。電子ビーム3は電子ビーム源2から出た後ビーム調整コイルを通る。ビーム調整コイル9の後、電子ビーム3の伝播方向に、ビームブランキングユニット10が設けられている。その後、電子ビーム3は一般的に4つの磁気コイルを有する磁界偏向ユニット11に達する。その後、電子ビーム3は基板4に向けられる。既に述べたように、基板4はステージ6上に位置決めされている。ステージの実際の位置は位置フィードバック装置13によって制御される。さらに、電子検出器14はステージ6の近傍に位置決めされる。コンピュータ15が電子ビームリソグラフィーシステム1全体を制御するために設けられる。特に、必要な寸法のパターンを作るために、ビームパラメータを制御、測定及び調節する。コンピュータ15は、アナログ・デジタル変換及び/又はデジタル・アナログ変換を実行するインターフェース16によって電子ビームリソグラフィーシステム1に繋がっている。インターフェース16はビームブランキングユニット10、磁界偏向ユニット、位置フィードバック装置13、電子検出器14、及びステージを移動させるための電気モーター7及び8に接続している。ユーザーはディスプレイ17を介して電子ビームリソグラフィーシステム1の設定及び/又は調整パラメータについて知ることができる。
図2aはある領域21を覆うパターン20の例であり、領域21は複数のガウスビーム22で満たされている。ガウスビーム22はどれも同じ直径を有する。図2bでは、ガウスビーム22の断面23の形状が示されている。複数のビームが、パターン20の必要とする領域21を覆う。
図3aは、整形ビーム32によって描かれたパターン30の例を示す。パターン30の全領域31は多数の様々な形状の図形で覆われている。様々な形状の図形が描こうとするパターン31の領域を満たす。この場合、領域31は電子ビームの3つの異なる形状32,32及び32で覆われている。図3bは、整形ビーム32の断面33の形状を示す。それぞれのビームの形状は描く必要があるパターンに従って調節できる。図3bに示されるように、ビームの形状は変えることができる。これは矢印34によって示される。
両方の場合(ガウスビーム又は整形ビーム)において、ミクロン以下(サブミクロン)の構造又はパターンが、マスク描画にとって重大な因子になった。このパターンサイズを用いて、電子ビームリソグラフィーシステムは共通の付随して発生する電子散乱効果に対抗する。この効果は、描こうとするパターンを取り囲む領域で望んでいない露光デポジション(exposure depositions)を引き起こす。このパラサイト電子散乱効果は近接効果として知られている(例えば、非特許文献9参照)。最小構造サイズが電子の後方散乱の範囲より小さくなる場合、パターンの適用範囲(coverage)は描こうとするパターンの寸法制御に影響を及ぼす。他方で、前方散乱は最大解像度を制限する。電子のエネルギーが増加するに連れて、後方散乱と前方散乱との差が増加する。特定の領域内で落ちるパターンの細部は、実際に得られるリソグラフィックパターンイメージではユーザーがオリジナルに設計したサイズ及び形状からかなり大きいゆがみを受ける。サブミクロン構造のパターンの劣化/ゆがみを最大限に避けるために、この効果を扱うための補正法を適用することは避けられない。
図4aは、GaAs基板41にコーティングされた、レジストを定めるポリ−(メチル−メタクリレート)(PMMA)層40で散乱した100の電子のシミュレーションした軌道を示す。電子の第1エネルギーは15kevに設定される。電子ビーム43がPMMA層に衝突すると、電子が散乱し、計算された軌道に従って移動する。図4bは、GaAs基板41にコーティングされたPMMA層40で散乱した100の電子のシミュレーションした軌道を示す。電子の第1エネルギーは図4aに示される計算値より高い。電子ビームリソグラフィーでは、際立ったゆがみは、電子と、正確に分離できず別個に取り扱えない別な効果と絡み合ったレジスト/基板システムとの相互作用から生じる。ここでは、レジストの潜像(レジストの分化(differentiation))を創出するレジスト量の対応する放射線−化学事象分布を用いた、レジストの吸収エネルギー密度分布(AEDD)広がりが主な役割を果たす。レジスト層でのAEDDのモデル化(modeling)は、電子散乱プロセスの統計的(モンテカルロ)計算又は解析的(輸送方程式)計算を用いて可能になる。実際の潜像は、露光から必要な放射線量を吸収した後、照射されたレジスト量の局所的な化学的加減(chemical modification)によって創出される。
図5aは、基板のレジストに描かれる必要があるパターン50の形状の概略図である。パターン50は4つの異なる構造を有する。4つの構造は、パターンの設計データの結果の形状と同じ寸法で明瞭に描かれる。第1構造51は、所定の幅を有するストレートラインである。第2構造52は長方形の形状のランドである。ストレートラインがランドの上側コーナーと下側コーナーから延びる。第3構造53は長方形の形状のランドである。ストレートラインがランドの下側コーナーから左に延びる。第4構造54は2つのランドを有する。2つのランドは下側コーナーでストレートラインと繋がっている。別なストレートラインが、1つのランドの上側コーナーから左に延びる。
図5bがレジストに描かれた結果のパターンを示す。ここで、本発明に従う補正は適用されていない。レジスト層の近接効果ははっきり見えるようになる。2つのランドがラインで分かれている第1位置56では、線幅の著しい広がりと両ランドの形状の曲がりが生じる。もはやランドとラインの分離はない。2つのランドが互いに向かい合う第2位置57では、ゆがみによって2つのランドが繋がっている。
図6が、レジストに描画された第1の可能な(PROX-Inで既に実行された)テストパターン60を示す。この第1テストパターン60をバックシミュレーションする手続きは、ピラミッドの「PYR」と呼ばれる(ピラミッド状テストパターン60を使用する)。この特別なプロセスは、PROX-Inユーザーインターフェースを介してユーザーにより開始される(図8参照)。この手続きにより、露光された対称ピラミッドテストパターン60の線幅の変化から実験測定データを解析した後、入力パラメータを決定することができる。第1テストパターン60は、所定の線幅63を有する1本の線61を含む。所定の線61の両側では、ラージパッド62が測定される線61に沿って変わるギャップ幅64で露光される。補正しない場合、所定の単一の明瞭線幅63は、測定線61とラージパッド62の間の減少するギャップ幅64と共に増加する。測定は図6のポイント65でマークされた位置で行われる。測定された線幅63に対する設計ギャップ幅の依存性は、このプロセスの計算とバックシミュレーションのために得られた入力データに基づく(図9参照)。得られたデータの第1列91は、[μm]で表示された(降順の)、設計及び露光されたギャップ幅からなる一方、第2列は露光及び測定された線幅の適切な線幅63を有する。この手続きのために、補正しないピラミッドテストパターン60の最適露光線量を見出す必要がある。単一の既定された露光線(例えば、図6の第1テストパターン60の右側のラインはラージエリアに影響されない)がターゲットに合う。図9に示される最初の上部の値は、非常に大きいギャップ幅64のための線幅61(ここでは例えば2μm)の初期値である。
図7も、直接近接パラメータの決定に使用できるPROX-Inですでに実行された可能な第2テストパターン70を示す。前記の他の方法と同様に、この手続きは、露光された補正されてないデューティ比テストパターン「DRT」の線幅71の測定値に基づく。多数の線72がレジストにおいて露光され及び/又はさらに処理される。線と線の間の様々なピッチ73の配列74の線72が作られる。この特別なプロセスは、特別なPROX-Inユーザーインターフェースを介してユーザーにより開始される(図10参照)。当該手続きにより、露光された対称な第2テストパターン70の代表線75の幅の変化から実験測定データを解析した後、近接入力パラメータを決定することができる。得られたファイルを受け取るために(図15参照)、フォームに2列のデータが与えられる。第1の列111は、比(1:1,1:2,1:3,…,1:20)の数1,2,3,…,20としてのデューティ比パラメータである。第2列112は比に対応するμmで表した測定線幅である。様々な線/スペース率に対するそれぞれの配列74のほぼ中央で線幅の変化を測定する必要がある。図7の黒丸点75は測定が行われる位置を示す。「DRT」測定手続きを開始する前に、第2テストパターン70の右側の単一の明瞭線76のために最適な照射線量を決定する必要がある。言い換えれば、測定された単一の明瞭線はCADデータで必要とされる線幅を有し、パターン成形された線はできるだけ正確にターゲットに合っている。
図8は、図6に示されるようなユーザーが第1テストパターン60の露光を開始するための入力ウィンドウ80を示す。ユーザーは、表示された「PYR」の名称の上のマーク81を設定する(「PYR」ボタンをチェックする)ことによりピラミッド手続きを選択し、バックシミュレーション手続きが開始する。結果は表90に示される(図9参照)。露光された第1ピラミッドテストパターン60から得られた測定結果は、第2(中央の)列92に位置する。第1列91はギャップ幅を示し、第3列93は、シミュレーションによる、所定の入力パラメータセットのための、バックシミュレーション/再構築/計算した線幅63を示す。図9aはPROX-Inのグラフ形状94の結果を示す。目的は、測定データ(黒)96と計算結果(赤)97の最良の一致をもたらすパラメータセット95を見出すことである。
図10は、図7に示すように、ユーザーが第2「DRT」テストパターン70の手続きを開始するためのPROX-In入力ウィンドウ100を示す。ユーザーが、表示された「DRT」の名称の上のマーク101を設定する(「DRT」ボタンをチェックする)ことによりインパクト係数テスト手続きを選択し、計算プロセスが開始する。結果は表110に示される(図11参照)。露光された第2テストパターン70から得られた測定結果は、3つの列に位置する。第1列111はデューティ比を有するデータを含み、第2列112は測定された線幅を有するデータを含み、第3列113はバックシミュレーションから計算した線幅を含む。
図11aはPROX-Inのグラフ形状114の結果を示す。目的は、測定データ116と計算結果117の最良の一致をもたらすパラメータセット115を見出すこと(ピラミッドパターンを有する先の場合と同じ)である。
別な実験データ及びシミュレートデータを得るために、他のテストパターンが設計され、使用されるのは明らかである。データに対して、決定された近接パラメータをクロスチェックし、フィットさせなければならない。フィットにより、微細バターンの対の露光を可能にするパラメータセットが与えられ、得られる結果は必要なパターンのために与えられる設計データとよく一致する。言い換えれば、本発明に従うプロセスで露光されたパターンは、設計データに応じて必要とされる寸法を有するパターンになる。
PROX-Inは標準コンピュータ15で作動する。コンピュータ15はウィンドウで作動し、特定のハードウェア/ソフトウェア構造は必要としない。PROX-Inのインストールは非常に簡単である。別個のディレクトリを作り、ここに供給/付与されたファイルをコピーすればよい。PROX-Inの一般構造は、コンピュータ15に接続したディスプレイ17に示されたメインウィンドウ120から明らかである。プログラムPROX-Inを開始すると、メインウィンドウがすぐに現れる(図12参照)。メインウィンドウ120は3つの主要部分に分かれている。第1部分121はメインウィンドウ120の上半分全体にある。第1部分は、「CALCULATION α」及び「CALCULATION βandη」と付されている。第1部分121は、別個の第1分割ボックス121、第2分割ボックス121、第3分割ボックス121及び第4分割ボックス121から成る。第1分割ボックス121には「ALPHA」というタイトルがついている。第2分割ボックス121には「BETA-MANUAL」というタイトルがついている。第3分割ボックス121には「BETA-AUTO」というタイトルがついている。第4分割ボックス121には「ETA」というタイトルがついている。分割ボックスは、比較的大きいパターン/幅広い線の測定値からリソグラフィックプロセス反応の速い、まさに第一の評価をする働きをし、近接パラメータのための第1の(粗い)数値アプローチを行う。
第2部分122はメインウィンドウ120の下部に位置決めされている。第2部分122は「SIMULATION」と付されており、バックシミュレーションを用いて最良のパターン再構成に基づいたパラメータを「微調整」する働きをする。
第3部分123はメインウィンドウ120の右下に位置する。第3部分123は、テキストウィンドウ124を有する、スクロールされる「入力/出力」メモボックスである。選択した操作/計算から生じる幾つかの必要な情報が現れる。
新しい電子ビームリソグラフィックシステムは、100nmの装置の生成のレベル及びそれ以下でCD要件を満たすように設計される。これらの規定を満たすために、全プロセスと正確な補正法の連続適用とを介して全てのパターンの劣化効果/ゆがみ効果をカバーする適切な知識ベースを有することが必要である。
電子ビームリソグラフィーシステム1では、際立ったゆがみは、電子と、正確に分離できず別個に取り扱えない別な効果と絡み合ったレジスト/基板システムとの相互作用から生じる。ここでは、レジストの潜像(レジストの分化)を創出するレジスト量の対応する放射化学事象分布を用いた、レジストの吸収エネルギー密度分布(AEDD)広がりが主な役割を果たす。レジスト層でのAEDDのモデル化(modeling)は、電子散乱プロセスの統計的(モンテカルロ)計算又は解析的(輸送方程式)計算を用いて可能になる。実際の潜像は、露光から必要な放射線量を吸収した後、照射されたレジスト量の局所的な化学修飾によって創出される。
近接補正制御関数f(r)は通常、2つ以上のガウス関数の和として記述される(方程式1参照)。規格化された2G関数の場合、関数は以下のようになる。
ここで、第1項のαは短距離の前方散乱を表し、第2項のβは後方散乱を表す。パラメータηは後方散乱成分と前方散乱成分のエネルギー比であり、rは電子入射の点からの距離である(図4a参照)。
最後のレジスト除去マスクは、適切なデベロッパーでの後露光プロセス(たいていはウェットプロセス)の適用後に得られる。実際のレジストパターン幾何学的配列の予言及びモデル化のために、放射線で改良したポリマーの溶解の挙動が正確に知られる必要がある。この複雑な熱流体運動学プロセスの非常に非線形な挙動のために、現像プロセスは大量の不確定性の全体のシミュレーションをもたらす。非常に様々なシステム(半導体基板、レジスト及び後露光プロセス)が存在するので、方程式1のパラメータは異なるシステムの全てに対して決定される必要がある。
マスク製造では同様の複雑化が、第2ステップ−ウェットエッチング及び/又はドライエッチングの両方でレジストを介する画像層及び/又は基板へのパターン転写−を証明する。
電子ビームリソグラフィックシステムのフィールドにおける近接効果の補正は、前記のような電子散乱現象のダブル又はマルチのガウス近似を用いるという原則に基づいた照射線量の最適化問題を扱う全ての市販のソフトウェアパッケージによって利用できる。入力パラメータが専らモンテカルロシミュレーションから決定される場合、計算は純粋なAEDDのみを有する。このような結果は、他の影響を及ぼす要素からの付加的な非線形効果についての情報を何も含まない。1つの影響要素はプロセス、例えば、レジストにおける放射線化学事象、熱効果、現像の溶解挙動及びマスク作成におけるエッチングである。他の影響を及ぼす要素はツールであり(例えば、アエリアル画像勾配及び/又はエッジの鋭さに影響を及ぼす空間電荷効果及び電子光学収差)、従属するインパクトが得られるパターン変形に影響を及ぼす。このために、補正のための入力データは、これらの効果を全て正確に記述し、さらに実験測定値から得られたこれらのパラメータの値を精密に調整する物理的挙動モデルを用いて見積もられるべきである。
補正プロセスのために、適当に選択された数値入力だけがこのシステムを作動させる。ゆえに、露光制御アルゴリズムを決定するのに必要なプロセスに依存する入力パラメータセットの数値決定のために、素早く簡単な方法を発展させる様々な努力がされてきた。柔軟なプログラムパッケージPROX-Inは、リソグラファーがこれらの最適な数値を見出す/決定するのを助ける。
同一の入力パラメータのためのシミュレーションモードで同じ結果を得るために、それぞれ、補正装置とPROX-Inソフトウェアのアルゴリズムの両方を同期させるために、特に気を使った。本発明は準現象学的コンセプトを利用している。
電子ビームリソグラフィックシステム1による近接補正は、100nmの装置の生成及びそれ以下のマスクの寸法誤差を10nm未満に減少させる。
「PROX-In」をスタートさせる前に、以下の主な数値リソグラフィックパラメータを、特別に設計され露光されたテストパターンの設定から直接得ることは避けられない(数値計算のためのPROX-Inへの入力/設定パラメータとして必要)。
図13は、メインウィンドウ120の第1部分の分割ウィンドウ130を示す。第1アプローチでは、αパラメータが、実際の電子のエネルギー、用いられるレジスト材料及び厚さの関数としてモンテカルロ計算から計算される。「CALCULATION α」と付された分割ウィンドウ130における選択ボタン「ALPHA」131により、C、H及びO原子から成る単純なポリマー材料(1.1〜1.3[g/cm]の平均密度を有する任意のPMMA−(C))のための初期α値(基板材料と独立した、電子の純粋な弾性的前方散乱にのみ依存する)を得ることができる。ユーザーは、レジスト材料のための入力部132、電子エネルギーのための入力部133及びレジスト深さのための入力部134を有する。αが決定される計算には、電子エネルギー[keV]とレジストの深さ[μm]が必要である。
一般に、得られたこの値を補正手続きへの入力データとして直接使用するのは良くない。この計算は、用いられる露光エネルギーとレジスト厚のα値の変化の依存性にアプローチするだけである。電子の前方散乱とは別にして、他の付加的プロセス(現像、エッチング)及び/又はツール依存誤差(光学収差、現露光プロセス安定性、前露光プロセス安定性、後露光プロセス安定性及び再現性の問題)がこのパラメータに影響を及ぼすので、実際のα最終パラメータは普通は少し大きめの値を有する。
実際のプロセスのための「バックシミュレーション」を用いた他の入力パラメータ(β,η…)の粗い見積もりの後、最終的なαパラメータの決定が実行される。
図14は、β及びηの計算に用いられるディスプレイ又はユーザーインターフェースにおける、メインウィンドウの第1部分の分割ウィンドウ140を示す。βパラメータは、電子ビームリソグラフィックシステムでのパターン変形に対する近接効果の「長距離」インパクトを表す。これは、β値が、明瞭なモード及び/又は不明瞭なモードの両方で相互作用するパターン及び相互作用しないパターンの広範囲にわたる最終的な線量の割り当てを見事に定めることを意味する。
ゆえに、「良い」β値の見積もりは、実用的条件下で働く近接補正にとって重大な因子である。このパラメータは基板材料の組成に極めて敏感である(多くの現実の場合で、統計的/解析的電子散乱計算のための正確な基板定義が可能でない)。
分割ウィンドウ140は、ユーザーが評価された線幅[μm]の値を挿入するための入力部141を有する。このプロセスは、分割ウィンドウ140のボタン「BETA-MANUAL」142又は「BETA-AUTO」143を選択し、ボタン「Start calculation」144を押すことにより開始される。
開始後、ユーザーは(*.BET)タイプのアスキーテキストファイルを必要とする。このファイルの構成は、様々な線量で露光された補正しない幅の広い線を含むテストパターンの測定値のデータを必要とする。
図15は、(*.BET)ファイルの表150を示す。準備として、測定された線幅[μm]に対する照射線量[μC/cm]が表示されている。
測定は、様々な線量で露光された孤立した幅広の線において実行される。測定の結果160は図16に視覚化される。測定された線は、βより大きい幅の、長い孤立した線として露光されたパターンである(「全ての後方散乱する電子を集める」ため、すなわち50keVマスク作成のため、線幅は10μm以上)。(*.BET)ファイル(表150)は、「線量」[μC/cm]と「線幅」[μm]の測定値を2つの列151,152に直接挿入して、任意のテキストエディタを用いて書かれており、アスキーフォーマットの線量値と共に下がっている(図15の例の15μm幅の線参照)。測定はCD測定ツール(例えば、ライカLMS-IPRO、ライカLWM、CD-SEMなど)によって行われる。
当該方法は、照射線量に対する線幅の変化の解析に基づく(図16参照)。線量は横座標に書かれ、最適な露光により最小の適正値から(細かい刻みで)増加している(ここで、線幅は15μmからより高い値(最適線量の約10倍)までのターゲットに合う)。測定された線幅は座標に示される。前露光及び後露光プロセスからの全ての付加的なインパクトと共に、後方散乱の全効果の視覚化が、得られる線幅及び/又はフォーマットにより図16に示される。所与のプロセス構成のための特定のβパラメータが、(*.BET)ファイルを「BETA-AUTO」及び/又は「BETA-MANUAL」下で作動するアルゴリズムに挿入することにより計算される。
図17は、ηの計算に用いられるディスプレイ又はユーザーインターフェースのメインウィンドウ120の第1部分の分割ウィンドウ170を示す。ボタン「ETA」171は、PROX-Inのメインウィンドウ120においてηの計算を開始させる。このステップを実行するために、先に決定したβ値と、孤立した明瞭な、長い、幅の広い、及び狭い線の測定値からの入力データとしての2つの別な実験値が必要である。η値の計算は最適な線量率が必要である(両方の線に対するターゲットが合っている)。ここで、大きいパターンに対する線量をDoselarge(例えば、10μm又は15μmの露光された線)とし、小さいパターンに対する線量をDosesmall(例えば、10μmの線)と定める。線量率は次元のない値として、Dosesmall/ Doselargeである。この値は、「Dose Factor(線量率)」172というタイトルの付いた位置に入れ、露光されたパターン寸法は「Pattern Dimensions」173の「large」と「small」の「width x length」(μm)174というタイトルの付いた位置に入れなければならない。ボタン「ETA」171を選択し、ボタン「Start calculation」を押した後、η値が計算され、赤で表示される(図17参照)。
メインウィンドウ120の第2部分180には「SIMULATION」と付されており、選択パターンにおける数値入力パラメータセットの「微調整」に役立つ。パラメータ調整は、適用される線量及び/又は近傍に依存するパターンの測定された寸法変化の「バックシミュレーション」に基づく。4タイプのパターンが並んでおり、それによりバックシミュレーションを実行することが可能である(図10)。1つのパターンは幅広の単一の明瞭線である。照射線量に対する線幅の変化は得られた結果に基づき、対応する(*.BET)ファイルが作られる(図15参照)。別の可能性は、相対的最適線量(これを、解像可能な最小の線から2〜3μm(プロセスに依存する)までの幅の範囲の孤立した明瞭線の線幅に対する線量率、と定義する)である。測定値のアスキーデータは、(*.TGT)ファイルから線量率に対する線幅の形式で得られる。対応するデータは、補正しない露光テストパターンの測定から得られる。「PYR」(ピラミッド状パターン)は、測定線と大きい対称的に露光された測定線に沿うパッドとの間のプログラムされたギャップ幅に対する線幅の変化である(図6参照)。測定データは、(*.PYR)ファイルとして線幅に対するギャップ幅の形式の、測定値のアスキーフォーマットで必要である。「DRT」(デューティ比テスト)は、線/スペースの刻みに対する線幅の変化である。測定データは、(*.DRT)ファイルとしてピッチに対する線幅の形式の、測定値のアスキーフォーマットで必要である。データは、補正しないテストパターンの測定値から得られる(図7参照)。メインウィンドウ120の第2部分180に表示される、このシミュレーション部分の主なタスクは、用いられるリソグラフィーモデルのために適切な組の入力パラメータを(反復して)見出すことである。シミュレーションは測定値との最良のフィットを示す。これは、シミュレーションが、測定されたパターン幾何学的配列の変化の実際の状況を再構成することを意味する。
このシミュレーション部分の主な仕事は、シミュレーションが測定値との最良のフィットを示す、用いられるリソグラフィーモデルのための適正な組の入力パラメータを見出すことである。これは、シミュレーションが、測定されたパターン幾何学的配列の変化の実際の状況を再構成すべきことを意味する。
シミュレーションのスタートボタン181を押す前に、ユーザーは4つのパターンタイプ(「LW vs. Q」、「to Target…」、「PYR」、「DRT」)の1つを選択しなければならない。対応するアスキーファイルは測定データにより利用できる。全てのアクティブ編集ウィンドウ182を適切な数値で埋め、2,3又は4のガウス表現を用いた必要なモデルアプローチを選択する必要もある。
数値の曖昧性(例えば、適正な物理解釈のない1つの値の結果及び/又はパラメータ値だけでない)が、ある複雑化を引き起こす。ゆえに、一般的に、「2G」184(2ガウシアン)アプローチでシミュレーションをスタートし、スタート値として、初めの粗い近似から得られたβ値及びη値を挿入するのが良い。スタート値として、0.05〜0.1μmの範囲の数が設定できる。
シミュレーションをスタートした後、対応するアスキーファイルの要求が現れる(選択されたパターンタイプに依存する(*.BET)、(*.TGT)、(*.PYR)又は(*.DRT)の1つ)。ファイルがプログラムによって無事に読まれ解読されると、新しいグラフィックウィンドウ190(図19参照)が、メインウィンドウ120の第2部分180の上側部分にすぐに現れる。メインウィンドウは、適切なグラフィックフォームの入力値を用いて測定値191及び関連するシミュレーション192の結果を示す。
図表と同時に、テキスト情報も、メインウィンドウ120の第3部分123(右下側に位置する)に現れる(図12参照)。第3部分123は、フィットクオリティの評価による実験結果と計算結果の対応する数値比較を含む。データは通常のエディタと同様に第3部分123で直接扱われる。すなわち、テキストに印を付け、クリップボードにコピーし、また別な処理のためにコピーされたアスキーファイルを別なソフトウェア(例えば、エクセル)に直接挿入する。
第2部分180でのそれぞれのシミュレーションステップの後、「stat」183では(図18参照)、まさに実行されたシミュレーションのクオリティを値が示している。一般的に、バックシミュレーション法を用いたパラメータ決定フィッティングプロセスの各ステップは、「stat」183の最小の可能な値を得る傾向がなければならない(例えば、図19と図20の「stat」値の差を見よ;明らかに図20がより良いフィット200を特徴付けることを示している)。
「ind」193,203はフィットプロセス中のフィットのクオリティ傾向を矢印「↑」の形式で示す。「Set」ボタン194,204を押すことにより、クオリティ評価のために最小の現在の「stat」値が設定され、インジケータ「ind」はこの値に従うフィットクオリティ傾向を示す。「ind」の意味は、「↑」は悪い、「↓」は良い、「←」は大きい変化なしである。
選択されたパターンタイプの場合、「DRT」を除いて、プログラムの「auto-ALPHA」、「auto-BETA」及び「auto-ETA」関数(図18参照)をそれぞれ別個に試験することも可能である(適当なボックスをチェックする。ただし、同時に1つしかチェックできない)。その結果、第2部分180に赤で現れるα、β又はηの最適パラメータ値が提案される。計算された値の提案が信頼できるようであれば、それは次のシミュレーションステップのための新しい値として下の適当な編集ウィンドウに入れられる。自動フィットプロセスの第1ステップとして、大体適当で許容できるη値を見出すために「auto-ETA」関数から始めるのが良い。この値を下の編集ウィンドウに入れた後、パラメータフィットは全ての入力パラメータを通して何度も反復する必要がある。
「3G」及び「4G」と示されたボックス(メインウィンドウ120の第2部分180を見よ)は、2以上のガウシアンパラメータセットを選択するのに用いられる。測定のある領域が標準の2ガウシアンパラメータセットを用いたシミュレーションと満足のいくほどフィットしないことがしばしば起こる(図19参照;点線の円195でマークされた領域)。測定された線幅変化の入力データが正しい場合、これは実際には補正プロセスのパターンの幾つかの組み合わせにとって、最適な線量の割り当ての局所的な障害をもたらし得る。一般的に、フィットのクオリティを改善するために2以上のガウシアンを用いることが可能である(図20参照)。
「3G」又は「4G」を使用する場合、「3G」又は「4G」の最後の2つのパラメータとして「2G」プロセスから得られた両方の数値βとηをシフトさせるとよい(すなわち、β⇒γ、η⇒ν)。新しい「ブランク」パラメータβ及びηは幾つかの「小さい」初期値で設定され、ベストフィットを実現するために段階的に「調整」される。α、β及びηの微調整のために、「auto-」機能が役立つ。
図21は選択ボックス210を示す。ユーザーは「LW vs. Q」211を選択し、同時に下の「Opt. Dose vs. LW」ボックス212もチェックする。これは、提案された入力パラメータセットによる補正プロセスに関する一般的見解を得るための全体の制御手続きである。当該手続きは入力ファイルを必要としない。結果はモデルからの計算結果を有する包括表220に現れる(図22参照)。表220は7つの列と46の行から成る。行はどれも、所与の線幅(100μmから50nmまでの露光された線幅)に対する補正後に計算された線量率を有する。図22の列は以下の意味を有する。つまり、列番号1(参照番号221)は線幅[μm]であり、列番号2(222)は計算された最適線量[μC/cm]であり、列番号3(223)は単一の明瞭線の線量率であり、列番号4(224)は単一の明瞭なコンタクトの線量率であり、列番号5(225)はL/S(1:1)の大きい配列の中央の線に対する線量率であり、列番号6(226)は(1:1)の大きい配列の中央から取られた線の中央での露光強度率であり、列番号7(227)は単一の不明瞭線の線量率である。
図23は選択ボックス230を示す。「to Target…」手続きにより、ユーザーは、所与のプロセスのために獲得可能な最小寸法の単位まで単一明瞭線を最適にパターン化するため、正確に抽出された「補正曲線」から最適なパラメータセットを得ることができる。
図24は、単一の明瞭線の測定線幅242の最適線量と「2G」近似を用いて計算した線量の比較240を示す。「2G」近似を用いて計算した「補正曲線」241は、線幅の測定データに対して最良のフィットを与えない。
図25は、単一の明瞭線の測定線幅の最適線量と「3G」近似を用いて計算した線量の比較250を示す。「3G」近似を用いて計算した「補正曲線」251は、線幅の測定データ252に対して最良のフィットを与える。
図26は、結果の制御関数261のグラフ260の描写である。全パラメータセット決定プロセスの最終ステップは、露光プロセス最適化のための制御関数261の生成である。制御関数261は、得られた近接入力パラメータα、β、ηなどにより完全に定められる。
「EID」(Exposure Intensity Distribution、露光強度分布)の形式の制御関数261は、「EID to a File (*.pec)」チェックボックスをチェックした後、シミュレーションステップの1つに対して各ステップで得られる。この手続きは、得られる「EID」ファイルのファイルネームを必要とする(図24参照)。ディスプレイの上側部分に、露光強度[任意単位]に対するラジアル距離[μm]として現れる制御関数のグラフ描写が現れる(図23参照)。
図27は、基板上のレジストに描く必要のあるパターン270の形状を示す。パターン270はCADデータで与えられ、この実施形態では4つの異なる構造を有する。パターン270の寸法は、CADデータ又は設計データで明確に描かれる。第1構造271は、所定の幅を有するストレートラインである。第2構造272は長方形の形状のランドである。ストレートライン273がランドの上側コーナーと下側コーナーから延びる。第1構造のストレートライン271は、第2構造から延びるストレートライン273と平行である。第3構造274は長方形の形状のランドである。ストレートライン273がランドの下側コーナーから左に延びる。第4構造275は2つのランドを有する。2つのランドは下側コーナーでストレートライン271と繋がっている。別なストレートラインが、1つのランドの上側コーナーから左に延びる。前記のように、全てのストレートライン271は平行である。
CAD設計で定められるパターンは、分割形状276に分けられる。各分割形状276には、リソグラフィープロセスのために所定の強度の電子ビームが割り当てられる。プロセス制御と得られる近接補正の結果、分割形状276はさらに分けられ、最適分割形状277になる。それぞれの最適分割形状277には、それぞれの線量の電子ビームが割り当てられる。線量の割り当ては、補正関数のベストフィットのパラメータセットにより実行される。
図28は、適用された制御関数を用いて、また用いずに描かれたパターンの概略図を示す。第1領域280及び第2領域281に、所定の電子ビーム線量が割り当てられる。電子ビームの照射から生じるパターンの概略図282は、それぞれのランド284と284の間の接続部283を示す。CADデータによって、ランド284と284が分離する。電子ビーム照射は、2つのランド284と284の間の望まれない接続を引き起こす。構造化パターンの実際の画像285は、2つのランド284と284の接続部を示す。本発明によれば、第1領域280及び第2領域281は、少なくとも2つの分割領域280,280,…,280と281,281,…,281に分けられる。ここで、異なる線量が分割領域に割り当てられる。本実施形態によれば、領域280及び281は、3つの分割領域280,280及び280に分けられる。それぞれの分割領域280,280及び280に、それぞれの線量が割り当てられる。ここで、第1分割領域280は線量Dを受け、第2分割領域280は線量Dを受け、第3分割領域280は線量Dを受ける。様々な線量の様々な分割領域への本発明の割り当ての結果、CADデータの必要とする寸法を有する構造が得られる。得られる様々な構造286の概略図は、2つの構造の明確な区切りがあることを示す。区切りは、一定の幅を有するストレート線287で定められる。パターン成形した構造の実際の画像288も示されている。
電子ビームリソグラフィーシステムのブロック図である。 ガウスビームによって描いたパターンの例を示す図である。 一定の直径を有するガウスビームの断面の形状を示す図である。 整形ビームによって描いたパターンの例を示す図である。 描く必要があるパターンに応じて形状寸法を調節した、整形電子ビームの断面の形状を示す図である。 GaAs基板にコーティングされたポリ−(メチル−メタクリレート)(PMMA)で散乱した100の電子のシミュレーション軌道を示す図である。 電子の一次エネルギーが図4aに示された計算値よりも高い、GaAs基板にコーティングされたポリ−(メチル−メタクリレート)(PMMA)で散乱した100の電子のシミュレーション軌道を示す図である。 基板のレジストに描かれる必要があるパターンの形状の概略図である。 レジストに描かれたパターンの結果を示す図であり、本発明に従う補正は適用されていない。 レジストに描画された第1テストパターンを示す図である。 レジストに描画された第2テストパターンを示す図である。 ユーザーが図6に示される第1テストパターンの露光を開始するための入力ウィンドウを示す図である。 露光された第1テストパターンから得られた測定結果の表を示す図である。 PROX-Inのグラフ形状94の結果を示す図である。 ユーザーが図7に示される第2テストパターンの露光を開始するための入力ウィンドウを示す図である。 露光された第2テストパターンから得られた測定結果の表を示す図である。 PROX-Inのグラフ形状114の結果を示す図である。 コンピュータに接続したディスプレイに与えられたプログラムPROX-Inのメインウィンドウを示す図である。 αの計算に用いられるディスプレイ又はユーザーインターフェースにおける、メインウィンドウの第1部分の分割ウィンドウを示す図である。 β及びηの計算に用いられるディスプレイ又はユーザーインターフェースにおける、メインウィンドウの第1部分の分割ウィンドウを示す図である。 適用される線量に対する露光された線幅の表を示す図である。 露光された線量に対する線幅の変化を示す図である。 ηの計算に用いられるディスプレイ又はユーザーインターフェースにおける、メインウィンドウの第1部分の分割ウィンドウを示す図である。 数値入力パラメータを「微調整」する働きをするメインウィンドウ(図12参照)の第2部分を示す図である。 「2G」近似を用いた、15μm線幅の変化のシミュレーションを示す図である。 「3G」近似を用いた、15μm線幅の変化のシミュレーションを示す図である。 選択ボックスを示す図である。 モデルからの計算結果を有する包括的な表を示す図である。 選択ボックスを示す図である。 「2G」近似を用いた、単一の明瞭線の測定線幅の最適線量とシミュレーションとの比較を示す図である。 「3G」近似を用いた、単一の明瞭線の測定線幅の最適線量とシミュレーションとの比較を示す図である。 得られる制御関数のグラフを示す図である。 リソグラフィックプロセスで描かれるべきパターンの概略図を示す図であり、パターンの分割要素への分割をしめす。 適用制御関数により又はよらずに描いたパターンの概略図を示す図である。
符号の説明
1 電子ビームリソグラフィーシステム
2 電子ビーム源
3 電子ビーム
4 基板
5 パターン
6 ステージ
7 電気モータ
8 電気モータ
9 ビーム調整コイル
10 ビームブランキングユニット
11 磁界偏向ユニット
12 磁気コイル
13 位置フィードバック装置
14 電子検出器
15 コンピュータ
16 インターフェース
17 ディスプレイ
20 パターン
21 領域
22 ガウスビーム
23 断面
30 パターン
31 領域
32 整形ビーム
32 異なる形状
32 異なる形状
32 異なる形状
33 断面
34 矢印
40 PMMA層
41 GaAs基板
42 軌道
43 電子ビーム
50 パターン
51 第1構造
52 第2構造
53 第3構造
54 第4構造
56 第1位置
57 第2位置
60 第1テストパターン
61 線
62 パッド
63 線幅
64 ギャップ幅
65 ポイント
70 第2テストパターン
71 線幅
72 線
73 ピッチ
74 配列
75 黒丸点
76 単一の明瞭線
80 入力ウィンドウ
81 マーク
90 表
91 第1列
92 第2列
100 入力ウィンドウ
101 マーク
110 表
111 第1列
112 第2列
120 メインウィンドウ
121 第1部分
121 第1分割ボックス
121 第2分割ボックス
121 第3分割ボックス
121 第4分割ボックス
122 第2部分
123 第3部分
124 テキストウィンドウ
130 分割ウィンドウ
131 選択ボタン
132 入力部
133 入力部
134 入力部
140 分割ウィンドウ
141 入力部
142 ボタン
143 ボタン
144 ボタン
150 表
151 列
152 列
170 分割ウィンドウ
171 ボタン
172 線量率
173 パターン寸法
174 幅×長さ
180 第2部分
181 スタートボタン
182 アクティブ編集ウィンドウ
183 stat
184 2G
190 グラフィックウィンドウ
191 測定結果
192 シミュレーション
193 ind
194 セットボタン
195 点線の円
200 より良いフィット
203 ind
204 セットボタン
210 選択ボックス
211 「LW vs. Q」
212 「Opt. Dose vs. LW」ボックス
220 表
221 列番号1
222 列番号2
223 列番号3
224 列番号4
225 列番号5
226 列番号6
227 列番号7
230 選択ボックス
240 比較
241 補正曲線
242 測定線幅
250 比較
251 補正曲線
252 測定データ
260 グラフ
261 制御関数
270 パターン
271 第1構造
272 第2構造
273 ストレートライン
274 第3構造
275 第4構造
276 分割形状
277 最適な分割形状
280 第1領域
280 分割領域
280 分割領域
280 分割領域
281 第2領域
281 分割領域
281 分割領域
281 分割領域
282 概略図
283 接続部
284 ランド
284 ランド
285 実際の画像
286 結果の構造
287 ストレート線
288 実際の画像

Claims (17)

  1. 設計データと一致するマスク又はウェーハの全体にわたる全域のCD一様性を最適化する処理から得られるパターンを得るために露光が近接補正制御関数により制御される、電子ビームリソグラフィーシステムにおける近接効果補正を制御するプロセスにおいて、
    近接補正を制御するためのプロセスを適用せずに任意の1組のテストパターンを露光し;
    露光された1組のテストパターンから得られるテスト構造の幾何学的配列を測定し、それにより1組の測定データを獲得し;
    1組の測定データからガウス関数又はガウス関数とは別な近接補正制御関数のための基本入力近接パラメータを決定し;
    近接補正制御関数の少なくとも基本入力近接パラメータそれぞれ変化させることにより近接効果のためのモデルを1組の測定データとフィットさせ、それにより近接補正制御関数のための最適な組の近接パラメータを獲得し;
    近接補正制御関数を、設計データに従うパターンの露光の間、電子ビームリソグラフィーシステムの露光制御に適用し;及び
    それぞれ変化させた近接パラメータを計算に適用し、計算結果を1組の測定データと比較する、
    という各ステップを有するプロセス。
  2. 前記プロセスが、
    それぞれ変化させた近接パラメータ計算に適用し計算結果と、テストパターンとして露光された孤立した明瞭線及び不明瞭線の名目線量を有する1組の測定データとを比較するステップ有する
    ことを特徴とする請求項1に記載のプロセス。
  3. 前記プロセスが、
    それぞれ変化させた近接パラメータ計算に適用し計算結果と、ピラミッド状パターンである他の任意のパターンからの1組の測定データとを比較し
    露光されたテストパターンの代表点での測定値からの1組の測定データと結果を比較するステップを有する
    ことを特徴とする請求項1に記載のプロセス。
  4. 前記プロセスが、
    それぞれ変化させた近接パラメータ計算に適用し計算結果と、デューティ比の複数の線である他の任意のパターンからの1組の測定データとを比較し
    露光されたテストパターンの代表点での測定値からの1組の測定データと結果を比較するステップを有する
    ことを特徴とする請求項1に記載のプロセス。
  5. 近接補正制御関数が少なくとも2のガウス関数の和であることを特徴とする請求項1に記載のプロセス。
  6. 近接補正制御関数f(r)が「数1」で定められ、パラメータαを有する第1項ガウス関数による短距離の前方散乱を表し、パラメータβを有する第2項ガウス関数による後方散乱を表し、パラメータηは後方散乱成分と前方散乱成分のエネルギー比であり、rは電子入射の点からの距離であることを特徴とする請求項5に記載のプロセス。
  7. 近接補正制御関数が3のガウス関数の和で定められることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のプロセス。
  8. 近接補正制御関数が4のガウス関数の和で定められることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のプロセス。
  9. 設計データに従うパターンが最適分割形状に分割され、それぞれの線量がそれぞれの最適分割形状に割り当てられ、それぞれの線量は近接補正制御関数から決定されることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載のプロセス。
  10. 最適分割形状に割り当てられたそれぞれの線量が、寸法の点で設計データに一致する露光パターンになることを特徴とする請求項9に記載のプロセス。
  11. 電子ビームリソグラフィーシステムによる近接補正制御関数の使用により、100nmの装置の生成のために、寸法誤差が10nm未満に減少することを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載のプロセス。
  12. 近接補正制御関数が、1組の測定データに最良に一致する近接パラメータを決定するのを助ける働きをするPROX-Inソフトウェアに組み込まれることを特徴とする請求項1に記載のプロセス。
  13. PROX-Inソフトウェアが電子ビームリソグラフィーシステムに接続した標準コンピュータで作動し、
    ディスプレイがコンピュータに接続しており、
    メインウィンドウ(120)が、ユーザーインターフェースとしてディスプレイに表示され、
    プログラムPROX-Inソフトウェアをスタートさせると、メインウィンドウがすぐに現れ、当該メインウィンドウが3つの主な部分に分かれている
    ことを特徴とする請求項12に記載のプロセス。
  14. メインウィンドウの第1部分が、別個の第1分割ボックス、第2分割ボックス、第3分割ボックス及び第4分割ボックスから成り、別個の分割ボックスが近接パラメータを計算するのに用いられることを特徴とする請求項13に記載のプロセス。
  15. メインウィンドウの第2部分が、選択されたテストパターンにおける近接パラメータの数値を「微調整」する働きをし、
    パラメータ調整が、適用される線量及び/又は近傍に依存するテストパターンの、測定された寸法変化の「バックシミュレーション」に基づく
    ことを特徴とする請求項13に記載のプロセス。
  16. バックシミュレーションを実行するために、4タイプのパターンを選択することができ、
    第1のパターンが幅広の単一の明瞭線であり、得られる露光線量に対する線幅の変化は得られた結果に基づき、対応する(*.BET)ファイルが作られ、
    第2のテストパターンが所定の幅を有する孤立した明瞭線であり、相対的最適線量(最小の解像可能な線から2〜3μmまでの幅の範囲の孤立した明瞭線の線幅に対する線量率と定義する)が露光され、測定値からのアスキーデータが(*.TGT)ファイルから線量率に対する線幅の形式で得られ、
    第3のテストパターンが「PYR」(ピラミッド状パターン)であり、測定線と、大きい対称的に露光された測定線に沿うパッドとの間のプログラムされたギャップ幅に対して、線幅変化が得られ、測定データはアスキーフォーマット内にあり、(*.PYR)ファイルとして線幅に対するギャップ幅として表示され、
    第4のテストパターンが「DRT」(デューティ比テスト)、つまり線/スペースのピッチに対する線幅の変化であり、測定値とデータはアスキーフォーマット内にあり、(*.DRT)ファイルとしてピッチに対する線幅として表示され、全てのデータは補正しないテストパターンの測定値から得られる
    ことを特徴とする請求項15に記載のプロセス。
  17. メインウィンドウの第3部分がメインウィンドウの右下側に位置し、第3部分は、フィットクオリティの評価による計算結果と実験データの対応する数値比較を含み、
    データは通常のエディタと同様に第3部分で直接扱われる、すなわち、テキストに印を付け、クリップボードにコピーし、またコピーされたアスキーデータを別な処理のための他のソフトウェア(例えば、エクセル)に直接挿入する
    ことを特徴とする請求項13に記載のプロセス。
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