JP4868893B2 - 歯車及び歯車装置 - Google Patents

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Description

本発明は、一対の歯車を組み合わせて対向する相手歯車の歯との噛み合いにより2軸間に回転運動を伝達する歯車及び歯車装置に関し、詳しくは、一対の歯車の噛み合い時に歯車が発生する騒音を低減すると共に、回転伝達誤差を低減しようとする歯車及び歯車装置に係るものである。
従来の歯車装置の歯車は、一般的に、対称歯形を有する標準歯車と呼ばれる歯車を用いている。このような標準歯車同士の組み合わせでは、各々の歯が歯先の歯幅と歯元の歯幅とが同一寸法であり、全歯たけが歯幅方向に一定であるため、対向する歯が噛み合う場合に、例えば2枚噛み合いと1枚噛み合いとの間で一種のバネとして作用する歯のバネ定数の変化量が大きい状態であり、噛み合い騒音が大きくなると共に、振動が増大することがあった。また、振動が増大することから、歯車の回転伝達誤差が大きくなることがあった。
これに対処して、従来、一対の歯車をインボリュート平歯車によって構成し、かつ一対の歯車のうち少なくとも一方の歯車が、標準インボリュート平歯車と比較して歯における2枚噛み合い領域の剛性を低下させる剛性低下手段を備えた歯車装置が提案されている。この歯車の剛性低下手段としては、例えば歯先部分の一方の端面から他方の端面に向けて貫通する貫通孔を形成したものがある。この場合、対向する歯の噛み合い時に、歯のたわみ量が標準インボリュート平歯車の歯のたわみ量と比較して相対的に大きくなるので、噛み合いの区間におけるたわみ量の変動が抑制され、回転伝達時の静粛性を改善すると共に、振動も改善することができる(例えば、特許文献1参照)。
特開平8−312755号公報(図4)
しかし、従来の歯車装置の歯車においては、特許文献1の図4に示されるように、剛性低下手段としての貫通孔が歯先部分の一方の端面から他方の端面に向けて貫通されてはいるが、各々の歯の歯形はインボリュート平歯車のままであり、各歯が相手歯車の歯と噛み合う際の接触は、線接触の状態となるものであった。この場合、対向する歯の噛み合いにおいて、噛み合いの最初から最後まで線接触の状態が続き、一対の歯車の噛み合い時に歯車が発生する騒音を十分に低減することができないものであった。また、噛み合い時の振動も十分に改善することができず、歯車の回転伝達誤差も十分に低減することができないものであった。
そこで、本発明は、このような問題点に対処し、一対の歯車の噛み合い時に歯車が発生する騒音を低減すると共に、回転伝達誤差を低減しようとする歯車及び歯車装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、第1の発明による歯車は、各々の歯がその歯先面の歯幅と歯底の歯幅とが同一寸法とされると共に全歯たけが歯幅方向に一定とされ、左右対称の標準歯車の歯形に形成された複数の歯を備え相手歯車の歯との噛み合いによって回転運動を伝達する歯車であって、各々の歯の少なくとも一方の歯面にて、相手歯車の歯との噛み合い時の(n+1)枚噛み合いとn枚噛み合い(nは1以上の整数)との分岐点より歯先側の所定領域を、上記歯面と歯先面との交差部にて歯幅方向の少なくとも1箇所において相手歯車の歯との噛み合いが点接触で始まり、その後徐々に全歯幅よりも短い線接触に移行し、その接触線の長さが歯先側から歯底側に向けて線接触が移動するにつれて順次長くなるような形状に形成したものである。
このような構成により、各々の歯の少なくとも一方の歯面にて、相手歯車の歯との噛み合い時の(n+1)枚噛み合いとn枚噛み合い(nは1以上の整数)との分岐点より歯先側の所定領域の形状を、歯幅方向の少なくとも1箇所において相手歯車の歯との噛み合いが点接触で始まり、その後徐々に全歯幅よりも短い線接触に移行し、その接触線の長さが歯先側から歯底側に向けて線接触が移動するにつれて順次長くなるようにする。
また、上記歯面の所定領域の形状は、上記歯面と歯先面との交差部にて歯幅方向の少なくとも1箇所から歯の一方の端面又は両方の端面側に向けて斜面となるように面取りを施したものである。これにより、歯面の所定領域に面取りを施した形状により、歯面にて相手歯車と噛み合わない部分が生じて、接触面積が減少する。
さらに、上記歯面の所定領域の形状は、上記歯面の1又は複数箇所から該歯面と歯先面との交差部に向けて歯の両方の端面側に延びる斜面となるように削り取り部を形成したものである。これにより、歯面の所定領域に削り取り部を形成した形状により、歯面にて相手歯車と噛み合わない部分が生じて、接触面積が減少する。
さらにまた、上記歯面の所定領域の形状は、上記歯面の歯幅方向にて歯の一方の端面又は両方の端面側に向けて、歯厚を漸減させるような曲面を形成したものである。これにより、歯面の所定領域に歯厚を漸減させるような曲面を形成した形状により、歯面にて相手歯車と噛み合わない部分が生じて、接触面積が減少する。
第2の発明による歯車装置は、各々の歯がその歯先面の歯幅と歯底の歯幅とが同一寸法とされると共に全歯たけが歯幅方向に一定とされ、左右対称の標準歯車の歯形に形成された複数の歯を備えた一対の歯車を組み合わせて対向する相手歯車の歯との噛み合いにより2軸間に回転運動を伝達する歯車装置であって、上記一対の歯車のうち少なくとも一方の歯車について、各々の歯の少なくとも一方の歯面にて、相手歯車の歯との噛み合い時の(n+1)枚噛み合いとn枚噛み合い(nは1以上の整数)との分岐点より歯先側の所定領域を、上記歯面と歯先面との交差部にて歯幅方向の少なくとも1箇所において相手歯車の歯との噛み合いが点接触で始まり、その後徐々に全歯幅よりも短い線接触に移行し、その接触線の長さが歯先側から歯底側に向けて線接触が移動するにつれて順次長くなるような形状に形成したものである。
このような構成により、一対の歯車のうち少なくとも一方の歯車について、各々の歯の少なくとも一方の歯面にて、相手歯車の歯との噛み合い時の(n+1)枚噛み合いとn枚噛み合い(nは1以上の整数)との分岐点より歯先側の所定領域の形状を、歯幅方向の少なくとも1箇所において相手歯車の歯との噛み合いが点接触で始まり、その後徐々に全歯幅よりも短い線接触に移行し、その接触線の長さが歯先側から歯底側に向けて線接触が移動するにつれて順次長くなるようにする。
第3の発明による歯車は、各々の歯がその歯先面の歯幅と歯底の歯幅とが同一寸法とされると共に全歯たけが歯幅方向に一定とされ、左右対称の標準歯車の歯形に形成された複数の歯を備え相手歯車の歯との噛み合いによって回転運動を伝達する歯車であって、各々の歯の少なくとも一方の歯面にて、相手歯車の歯との噛み合い時の(n+1)枚噛み合いとn枚噛み合い(nは1以上の整数)との分岐点より歯底側の所定領域を、上記歯面と歯底面との交差部にて歯幅方向の少なくとも1箇所において相手歯車の歯との噛み合いが点接触で始まり、その後徐々に全歯幅よりも短い線接触に移行し、その接触線の長さが歯底側から歯先側に向けて線接触が移動するにつれて順次長くなるような形状に形成したものである。
このような構成により、各々の歯の少なくとも一方の歯面にて、相手歯車の歯との噛み合い時の(n+1)枚噛み合いとn枚噛み合い(nは1以上の整数)との分岐点より歯底側の所定領域の形状を、歯幅方向の少なくとも1箇所において相手歯車の歯との噛み合いが点接触で始まり、その後徐々に全歯幅よりも短い線接触に移行し、その接触線の長さが歯底側から歯先側に向けて線接触が移動するにつれて順次長くなるようにする。
第4の発明による歯車装置は、各々の歯がその歯先面の歯幅と歯底の歯幅とが同一寸法とされると共に全歯たけが歯幅方向に一定とされ、左右対称の標準歯車の歯形に形成された複数の歯を備えた一対の歯車を組み合わせて対向する相手歯車の歯との噛み合いにより2軸間に回転運動を伝達する歯車装置であって、上記一対の歯車のうち少なくとも一方の歯車について、各々の歯の少なくとも一方の歯面にて、相手歯車の歯との噛み合い時の(n+1)枚噛み合いとn枚噛み合い(nは1以上の整数)との分岐点より歯底側の所定領域を、上記歯面と歯底面との交差部にて歯幅方向の少なくとも1箇所において相手歯車の歯との噛み合いが点接触で始まり、その後徐々に全歯幅よりも短い線接触に移行し、その接触線の長さが歯底側から歯先側に向けて線接触が移動するにつれて順次長くなるような形状に形成したものである。
このような構成により、一対の歯車のうち少なくとも一方の歯車について、各々の歯の少なくとも一方の歯面にて、相手歯車の歯との噛み合い時の(n+1)枚噛み合いとn枚噛み合い(nは1以上の整数)との分岐点より歯底側の所定領域の形状を、歯幅方向の少なくとも1箇所において相手歯車の歯との噛み合いが点接触で始まり、その後徐々に全歯幅よりも短い線接触に移行し、その接触線の長さが歯底側から歯先側に向けて線接触が移動するにつれて順次長くなるようにする。
請求項1に係る歯車によれば、各々の歯の少なくとも一方の歯面にて、相手歯車の歯との噛み合い時の(n+1)枚噛み合いとn枚噛み合い(nは1以上の整数)との分岐点より歯先側の所定領域の形状を、歯幅方向の少なくとも1箇所において相手歯車の歯との噛み合いが点接触で始まり、その後徐々に全歯幅よりも短い線接触に移行し、その接触線の長さが歯先側から歯底側に向けて線接触が移動するにつれて順次長くなるようにすることができる。この場合、対向する歯の噛み合い時の接触は、主として従動側の歯車において、歯面でいきなり線接触とならずに点接触で始まり、その後徐々に線接触に移行し、その接触線の長さが線接触が移動するにつれて順次長くなるので、相手歯車の歯との接触がやわらかくなり、衝撃を吸収できる。したがって、一対の歯車の噛み合い時に歯車が発生する振動を低減して、噛み合い騒音を低減することができる。また、振動が低減することにより、歯車の回転伝達誤差を低減することができる。
また、請求項2に係る発明によれば、歯面の所定領域の形状として面取りを施したことにより、歯面にて相手歯車と噛み合わない部分が生じて、接触面積を減少させることができる。この場合、相手歯車の歯との噛み合いが点接触又は全歯幅よりも短い線接触で始まり、その後、点接触は徐々に全歯幅よりも短い線接触に移行し、また、全歯幅よりも短い線接触は、徐々に全歯幅以内の範囲でより長い線接触に移行し、その接触線の長さが歯先面側から歯底側に向けて線接触が移動するにつれて順次長くなる。このことから、相手歯車の歯との接触がやわらかくなり、衝撃を吸収することができる。
さらに、請求項3に係る発明によれば、歯面の所定領域の形状として削り取り部を形成したことにより、歯面にて相手歯車と噛み合わない部分が生じて、接触面積を減少させることができる。この場合、相手歯車の歯との噛み合いが点接触又は全歯幅よりも短い線接触で始まり、その後、点接触は徐々に全歯幅よりも短い線接触に移行し、また、全歯幅よりも短い線接触は、徐々に全歯幅以内の範囲でより長い線接触に移行し、その接触線の長さが歯先面側から歯底側に向けて線接触が移動するにつれて順次長くなる。このことから、相手歯車の歯との接触がやわらかくなり、衝撃を吸収することができる。
さらにまた、請求項4に係る発明によれば、歯面の所定領域の形状として歯厚を漸減させるような曲面を形成したことにより、歯面にて相手歯車と噛み合わない部分が生じて、接触面積を減少させることができる。この場合、相手歯車の歯との噛み合いが点接触又は全歯幅よりも短い線接触で始まり、その後、点接触は徐々に全歯幅よりも短い線接触に移行し、また、全歯幅よりも短い線接触は、徐々に全歯幅以内の範囲でより長い線接触に移行し、その接触線の長さが歯先面側から歯底側に向けて線接触が移動するにつれて順次長くなる。このことから、相手歯車の歯との接触がやわらかくなり、衝撃を吸収することができる。
さらに、請求項5に係る歯車装置によれば、一対の歯車のうち少なくとも一方の歯車について、各々の歯の少なくとも一方の歯面にて、相手歯車の歯との噛み合い時の(n+1)枚噛み合いとn枚噛み合い(nは1以上の整数)との分岐点より歯先側の所定領域の形状を、歯幅方向の少なくとも1箇所において相手歯車の歯との噛み合いが点接触で始まり、その後徐々に全歯幅よりも短い線接触に移行し、その接触線の長さが歯先側から歯底側に向けて線接触が移動するにつれて順次長くなるようにすることができる。この場合、対向する歯の噛み合い時の接触は、主として従動側の歯車において、歯面でいきなり線接触とならずに点接触で始まり、その後徐に線接触に移行し、その接触線の長さが線接触が移動するにつれて順次長くなるので、相手歯車の歯との接触がやわらかくなり、衝撃を吸収できる。したがって、一対の歯車の噛み合い時に歯車が発生する振動を低減して、噛み合い騒音を低減することができる。また、振動が低減することにより、歯車の回転伝達誤差を低減することができる。
また、請求項6に係る歯車によれば、各々の歯の少なくとも一方の歯面にて、相手歯車の歯との噛み合い時の(n+1)枚噛み合いとn枚噛み合い(nは1以上の整数)との分岐点より歯底側の所定領域の形状を、歯幅方向の少なくとも1箇所において相手歯車の歯との噛み合いが点接触で始まり、その後徐々に全歯幅よりも短い線接触に移行し、その接触線の長さが歯底側から歯先側に向けて線接触が移動するにつれて順次長くなるようにすることができる。この場合、対向する歯の噛み合い時の接触は、主として駆動側の歯車において、歯面でいきなり線接触とならずに点接触で始まり、その後徐に線接触に移行し、その接触線の長さが線接触が移動するにつれて順次長くなるので、相手歯車の歯との接触がやわらかくなり、衝撃を吸収できる。
さらに、請求項7に係る歯車装置によれば、一対の歯車のうち少なくとも一方の歯車について、各々の歯の少なくとも一方の歯面にて、相手歯車の歯との噛み合い時の(n+1)枚噛み合いとn枚噛み合い(nは1以上の整数)との分岐点より歯底側の所定領域の形状を、歯幅方向の少なくとも1箇所において相手歯車の歯との噛み合いが点接触で始まり、その後徐々に全歯幅よりも短い線接触に移行し、その接触線の長さが歯底側から歯先側に向けて線接触が移動するにつれて順次長くなるようにすることができる。この場合、対向する歯の噛み合い時の接触は、主として駆動側の歯車において、歯面でいきなり線接触とならずに点接触で始まり、その後徐に線接触に移行し、その接触線の長さが線接触が移動するにつれて順次長くなるので、相手歯車の歯との接触がやわらかくなり、衝撃を吸収できる。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明による歯車装置の実施形態を示す図であり、一対の歯車の噛み合い状態の要部説明図である。この歯車装置は、一対の歯車を組み合わせて対向する相手歯車の歯との噛み合いにより2軸間に回転運動を伝達するもので、一方の歯車G1と、他方の歯車G2とを組み合わせて成る。一方の歯車G1は、例えば歯数の少ない方の歯車であり、小歯車と呼ばれるものである。また、他方の歯車G2は、例えば歯数の多い方の歯車であり、大歯車と呼ばれるものである。
図1において、符号P1は一方の歯車G1のピッチ円を示し、符号P2は他方の歯車G2のピッチ円を示している。また、符号Bは、一対の歯車G1,G2を噛み合わせたときの対向する歯1と歯2との歯面間の遊びであるバックラッシを示している。
まず、一方の歯車G1の形状について説明する。この歯車G1は、複数の歯1,1,…を備えその歯1が相手歯車(G2)の歯2と噛み合って回転運動を伝達するもので、一般的には図2に示すように、インボリュート曲線で左右対称とされた標準歯車の歯形に形成されている。すなわち、各々の歯1がその歯先面3の歯幅W3歯底(本実施例ないし後述する第6の実施例における歯底4は、歯底面と歯面7との交差部を示す)の歯幅W4とが同一寸法とされ、全歯たけHが歯幅方向に一定とされている。
ここで、本発明においては、歯1の形状は、図3に示すように、各々の歯1の少なくとも一方の歯面7における所定領域Aを、その歯面7と歯先面3との交差部8にて歯幅方向の1箇所において相手歯車の歯との噛み合いが点接触で始まり、その後徐々に全歯幅よりも短い線接触に移行し、その接触線の長さが歯先側から歯底4側に向けて線接触が移動するにつれて順次長くなるような形状に形成されている。図3の例では、歯面の所定領域Aの形状は、一方の歯面7と歯先面3との交差部8にて歯幅方向の1箇所から歯1の一方の端面に向けて斜面となるように面取りを施している。すなわち、一方の歯面7にて歯先面3の歯幅方向の一方の端部5側の角部から他方の端部6側のインボリュート曲線部に向けて三角形の斜面状に切り取って、面取り部9が形成されている。
図4は、図3に示すように形成された歯1の形状の細部を説明する側面図である。ここで、歯面の所定領域Aは、各々の歯1の歯面にて、相手歯車(G2)の歯(2)との噛み合い時の(n+1)枚噛み合いとn枚噛み合い(nは1以上の整数)との分岐点近傍より歯先側の領域である。図4の例では、相手歯車(G2)の歯(2)との噛み合い率が例えば1以上2以下の場合を示しており、2枚噛み合いと1枚噛み合いとの分岐点近傍より歯先側の領域を歯面の所定領域Aとしている。すなわち、図4において、1枚噛み合い領域を中間部のE1とし、2枚噛み合い領域を歯先側のE2及び歯底側のE2′とすると、歯先側の2枚噛み合い領域E2を歯面の所定領域Aとしている。
このような形状により、各々の歯1の少なくとも一方の歯面7にてその所定領域Aの形状を、相手歯車(G2)の歯(2)との噛み合いが、歯先面3の歯幅方向の一方の端部5側の角部にて点接触で始まり、その後徐々に全歯幅よりも短い線接触に移行する。そして、その接触線10の長さが歯先側から歯底4側に向けて線接触が移動するにつれて順次長くなるようにすることができる。この場合、対向する歯1,2の噛み合い時の接触は、主として従動側の歯車において、歯先部分でいきなり全歯幅の線接触とならずに点接触で始まり、その後徐々に全歯幅よりも短い線接触に移行して行くので、相手歯車(G2)の歯(2)との接触がやわらかくなり、衝撃を吸収できる。したがって、一対の歯車の噛み合い時に歯車が発生する振動を低減して、噛み合い騒音を低減することができる。また、振動が低減することにより、歯車の回転伝達誤差を低減することができる。
また、歯車の歯1,2の噛み合いにおいては、歯面の方が歯の滑り速度が速いが、上述のように各々の歯1の歯面に面取り部9を形成しているので、歯の滑り速度が速い部分の接触線10が短くなって接触面積が小さいことから、歯の滑りにより発生する滑り騒音を低減することもできる。
なお、図1において対向する歯1,2の噛み合いにおいて、主動力伝達面となる部分は、図4に示す1枚噛み合い領域E1及び歯底側の2枚噛み合い領域E2′であって、歯幅W3方向の一方の端縁から他方の端縁にわたって歯面を形成した状態となり、回転運動を十分に伝達することができる。
また、図3においては、一方の歯面7において三角形の斜面状に切り取った面取り部9の歯面7側の境界線14及び他方の端部6側の端面の境界線15は、直線状としたが、これに限られず、曲線状としてもよい。また、面取り部9は、斜面状に限られず、凸曲面状又は凹曲面状としてもよいし、一定深さの肉抜き形状としてもよい。さらに、図4の例と異なり、相手歯車(G2)の歯(2)との噛み合い率が例えば2以上3以下の場合は、歯先側の3枚噛み合いと2枚噛み合いとの分岐点近傍より歯先側の領域を歯面の所定領域Aとすればよい。
図5は上述のように構成された一方の歯車G1の全体形状を示す正面図である。図5において、歯車G1は、略円板状のウェブ11の外周側に複数の歯1,1,…が形成され、ウェブ11の中心部には回転軸を固着する軸穴12が穿設されたボス13が形成されており、平行な2軸間に回転運動を伝達するようになっている。なお、符号P1は一方の歯車G1のピッチ円を示している。
図6は、歯車G1の歯1の形状の第2の実施形態を示す要部斜視図である。この実施形態は、歯面の所定領域Aの形状を、一方の歯面7と歯先面3との交差部8にて歯幅方向の1箇所から歯1の両方の端面に向けて斜面となるように面取りを施している。すなわち、一方の歯面7と歯先面3との交差部8にて歯幅方向の所定の箇所、この場合は中央部16から両側方の端部5,6側のインボリュート曲線部に向けてそれぞれ三角形の斜面状に切り取って、面取り部9a,9bが形成されている。
このような形状により、各々の歯1の少なくとも一方の歯面7にてその歯面の所定領域Aの形状を、相手歯車(G2)の歯(2)との噛み合いが、歯先面3の歯幅方向の中央部16にて点接触で始まり、その後徐々に全歯幅よりも短い線接触に移行し、その接触線10の長さが歯先側から歯底4側に向けて線接触が移動するにつれて順次長くなるようにすることができる。この場合、対向する歯1,2の噛み合い時の接触において、歯先部分でいきなり全歯幅の線接触とならずに点接触で始まり、その後徐々に全歯幅よりも短い線接触に移行して行くので、相手歯車(G2)の歯(2)との接触がやわらかくなり、衝撃を吸収できる。
なお、図6においては、一方の歯面7において三角形の斜面状に切り取った面取り部9a,9bの歯面7側の境界線及び両側方の端部5,6側の端面の境界線は、直線状としたが、これに限られず、曲線状としてもよい。また、面取り部9a,9bは、斜面状に限られず、凸曲面状又は凹曲面状としてもよいし、一定深さの肉抜き形状としてもよい。
図7は、歯車G1の歯1の形状の第2の実施形態についてその変形例を示す要部斜視図である。この変形例は、図6に示す実施形態において、一方の歯面7と歯先面3との交差部8にて歯幅方向の1箇所から歯1の両方の端面に向けて斜面となるように面取りを施す際の歯幅方向の1箇所の位置(16)を、歯幅方向の中央部に限らず、各々の歯1ごとに歯幅内にて歯幅方向の任意の位置に設定したものである。図7(a)は、1箇所の位置(16)が歯幅内で不規則に移動して設定されている状態を示し、図7(b)は、1箇所の位置(16)が歯幅内で一側端部から他側端部に向けて順次移動して設定されている状態を示している。
図8は、歯車G1の歯1の形状の第2の実施形態について他の変形例を示す要部斜視図である。この変形例は、図6に示す実施形態において、一方の歯面7上にて三角形の斜面状に切り取って形成された面取り部9a,9bの間に、ある一定深さの三角形、四角形又は台形等の穴9eを穿設したものである。この場合は、各々の歯1において、歯先側の線接触となる長さをより短くすることができる。
図9は、歯車G1の歯1の形状の第3の実施形態を示す要部斜視図である。この実施形態は、歯面の所定領域Aの形状を、一方の歯面7の1箇所から該歯面7と歯先面3との交差部8に向けて歯1の両方の端面側に延びる斜面となるように削り取り部17a,17bを形成したものである。すなわち、一方の歯面7の1箇所の部位18から該歯面7と歯先面3との交差部8に向けて両方の端面側に延びる三角形の斜面状に削り取って、削り取り部17a,17bが形成されている。
このような形状により、各々の歯1の少なくとも一方の歯面7にてその歯面の所定領域Aの形状を、相手歯車(G2)の歯(2)との噛み合いが、歯先面3の歯幅方向の一方の端部5側又は他方の端部6側の角部にて点接触で始まり、その後徐々に全歯幅よりも短い線接触に移行し、その接触線10の長さが歯先側から歯底4側に向けて線接触が移動するにつれて順次長くなるようにすることができる。この場合、対向する歯1,2の噛み合い時の接触において、歯先部分でいきなり全歯幅の線接触とならずに点接触で始まり、その後徐々に全歯幅よりも短い線接触に移行して行くので、相手歯車(G2)の歯(2)との接触がやわらかくなり、衝撃を吸収できる。
なお、図9においては、一方の歯面7において三角形の斜面状に削り取った削り取り部17a,17bの歯面7側の境界線は、直線状としたが、これに限られず、曲線状としてもよい。
図10は、歯車G1の歯1の形状の第3の実施形態についてその変形例を示す要部斜視図である。この変形例は、図9に示す実施形態において、一方の歯面7上に形成した三角形の斜面状の削り取り部17a,17bの代わりに、一方の歯面7上にて歯先面3との交差部8に向けてある一定深さの三角形又は台形等の肉抜き30を形成したものである。
図11は、歯車G1の歯1の形状の第3の実施形態について他の変形例を示す要部斜視図である。この変形例は、図9に示す削り取り部17a,17bを、一方の歯面7において複数箇所形成したものである。図11(a)は、一方の歯面7の2箇所の部位18a,18bから該歯面7と歯先面3との交差部8に向けて両方の端面側に延びる三角形の斜面状に削り取って、削り取り部17a,17bを複数箇所形成している。また、図11(b)は、一方の歯面7の3箇所の部位18a,18b,18cから該歯面7と歯先面3との交差部8に向けて両方の端面側に延びる三角形の斜面状に削り取って、削り取り部17a,17bを複数箇所形成している。同様にして、図11(c)は、一方の歯面7の4箇所の部位18a,18b,18c,18dから、また、図11(d)は、一方の歯面7の5箇所の部位18a,18b,18c,18d,18eから該歯面7と歯先面3との交差部8に向けて両方の端面側に延びる三角形の斜面状に削り取って、削り取り部17a,17bを複数箇所形成している。
図12は、歯車G1の歯1の形状の第3の実施形態について更に他の変形例を示す要部斜視図である。この変形例は、図9に示す実施形態において、図12(a)に示すように、歯面の所定領域Aの形状を、一方の歯面7の1箇所の部位18からその歯面7と歯先面3との交差部8に向けて両方の端面側に延びる扇状の凹曲面に削り取って、削り取り部17を形成したものである。そして、図12(b)は、一方の歯面7の2箇所の部位18a,18bからその歯面7と歯先面3との交差部8に向けて両方の端面側に延びる扇状の凹曲面に削り取って、削り取り部17を複数箇所形成している。また、図12(c)は、一方の歯面7の3箇所の部位18a,18b,18cからその歯面7と歯先面3との交差部8に向けて両方の端面側に延びる扇状の凹曲面に削り取って、削り取り部17を複数箇所形成している。
図13は、歯車G1の歯1の形状の第4の実施形態を示す要部斜視図である。この実施形態は、歯面の所定領域Aの形状を、一方の歯面7の歯幅方向にて歯の一方の端面から他方の端面側に向けて、歯厚を漸減させるような曲面19を形成したものである。すなわち、一方の歯面7の歯幅方向の一方の端部5側のインボリュート曲線20と、他方の端部6側にて歯先面3の歯厚を修整量pで薄くするように修整する曲線21との間を、平行な曲線22で滑らかに結んで凸曲面状に形成されている。このとき、図13において歯1の歯先面3の上方から見た曲面19の平面視形状は、図14に示すようになり、その曲面19の歯幅方向の曲率半径rは、歯先から歯底4側に行くに従って順次大きくなっている。
このような形状により、各々の歯1の少なくとも一方の歯面7にてその歯面の所定領域Aの形状を、相手歯車(G2)の歯(2)との噛み合いが、歯先面3の歯幅方向の一方の端部5側にて点接触で始まり、その後徐々に全歯幅よりも短い線接触に移行し、その接触線の長さが歯先側から歯底4側に向けて線接触が移動するにつれて順次長くなるようにすることができる。この場合、対向する歯1,2の噛み合い時の接触において、歯先部分でいきなり全歯幅の線接触とならずに点接触で始まり、その後徐々に全歯幅よりも短い線接触に移行して行くので、相手歯車(G2)の歯(2)との接触がやわらかくなり、衝撃を吸収できる。
なお、図13においては、一方の歯面7において歯幅方向の他方の端部6側にて歯先面3の歯厚を修整量pで薄くするように修整する曲線21を直線状としたが、これに限られず、曲線状としてもよい。
図15は、図13に示す歯1の形状の第4の実施形態の変形例を示す説明図である。この変形例は、図14と同様に、歯1を歯先面3の上方から見た曲面19の平面視形状を示している。図15(a)は、図13に示す一方の歯面7の歯幅方向の一方の端部5側のインボリュート曲線20と、他方の端部6側の曲線21との間を、平行な直線で結んだものである。このとき、歯1の歯先面3の上方から見た曲面19は平面状となり、歯幅方向の一方の端部5と曲面19とが交わる角度αは、歯先から歯底4側に行くに従って順次大きくなっている。この場合は、歯1の歯面7を加工仕上げするのが容易となる。
また、図15(b)は、図13に示す一方の歯面7の歯幅方向の一方の端部5側のインボリュート曲線20と、他方の端部6側の曲線21との間を、途中で曲率方向が逆転する平行な曲線22で滑らかに結んで曲面状に形成したものである。このとき、歯1の歯先面3の上方から見た曲面19の平面視形状は、途中で曲率方向が逆転する二つの曲面を連結した形となり、一方の曲面の歯幅方向の曲率半径をr1とし、他方の曲面の歯幅方向の曲率半径をr2とすると、それぞれの曲率半径r1及びr2は、歯先から歯底4側に行くに従って順次大きくなっている。
図16は、歯車G1の歯1の形状の第5の実施形態を示す要部斜視図である。この実施形態は、歯面の所定領域Aの形状を、一方の歯面7の歯幅方向の所定の箇所、この場合は中央部から両方の端面側に向けて、歯厚を漸減させるような曲面19a,19bを形成したものである。すなわち、一方の歯面7の歯幅方向の中央部のインボリュート曲線20と、一方の端部5及び他方の端部6側にて歯先面3の歯厚を修整量qで薄くするように修整する曲線21a,21bとの間を、平行な曲線22で滑らかに結んで凸曲面状に形成されている。このとき、図16において歯1の歯先面3の上方から見た曲面19a,19bの平面視形状は、図17に示すようになり、二つの曲面19a,19bを連結した歯幅方向の曲率半径r3は、歯先から歯底4側に行くに従って順次大きくなっている。
このような形状により、各々の歯1の少なくとも一方の歯面7にてその歯面の所定領域Aの形状を、相手歯車(G2)の歯(2)との噛み合いが、歯先面3の歯幅方向の中央部にて点接触で始まり、その後徐々に全歯幅よりも短い線接触に移行し、その接触線の長さが歯先側から歯底4側に向けて線接触が移動するにつれて順次長くなるようにすることができる。この場合、対向する歯1,2の噛み合い時の接触において、歯先部分でいきなり全歯幅の線接触とならずに点接触で始まり、その後徐々に全歯幅よりも短い線接触に移行して行くので、相手歯車(G2)の歯(2)との接触がやわらかくなり、衝撃を吸収できる。
なお、図16においては、一方の歯面7において歯幅方向の一方の端部5及び他方の端部6側にて歯先面3の歯厚を修整量qで薄くするように修整する曲線21a,21bを直線状としたが、これに限られず、曲線状としてもよい。
図18は、図16に示す歯1の形状の第5の実施形態の変形例を示す説明図である。この変形例は、図17と同様に、歯1を歯先面3の上方から見た曲面19a,19bの平面視形状を示している。図18(a)は、図16に示す一方の歯面7の歯幅方向の中央部のインボリュート曲線20と、一方の端部5及び他方の端部6側の曲線21a,21bとの間を、平行な直線で結んだものである。このとき、歯1の歯先面3の上方から見た曲面19a,19bは平面状となり、それらの曲面19a及び19bが交わる角度βは、歯先から歯底4側に行くに従って順次大きくなっている。この場合は、歯1の歯面7を加工仕上げするのが容易となる。
また、図18(b)は、図16に示す一方の歯面7の歯幅方向の中央部のインボリュート曲線20と、一方の端部5及び他方の端部6側の曲線21a,21bとの間を、途中で曲率方向が逆転する平行な曲線22で滑らかに結んで曲面状に形成したものである。このとき、歯1の歯先面3の上方から見た曲面19a,19bの平面視形状は、途中で曲率方向が逆転する二つの曲面を連結した形となり、中央部の曲面の歯幅方向の曲率半径をr4とし、両側方の曲面の歯幅方向の曲率半径をr5とすると、その曲率半径r4及びr5は、歯先から歯底4側に行くに従って順次大きくなっている。
図19は、歯車G1の歯1の形状の変形例を示す要部斜視図である。この変形例は、図19(a)に示すように、歯面の所定領域Aの形状を、一方の歯面7の1箇所の部位18から歯先面3の両方の端部5,6側に延びると共に反対側の歯面まで貫通する三角形状に削り取って、三角形の切欠け凹部23を形成したものである。また、図19(b)は、一方の歯面7の2箇所の部位18a,18bから歯先面3の両方の端部5,6側に延びると共に反対側の歯面まで貫通する三角形状に削り取って、三角形の切欠け凹部23を複数箇所形成している。さらに、図19(c)は、一方の歯面7の3箇所の部位18a,18b,18cから歯先面3の両方の端部5,6側に延びると共に反対側の歯面まで貫通する三角形状に削り取って、三角形の切欠け凹部23を複数箇所形成している。
図20は、歯車G1の歯1の形状の第の実施形態を示す要部斜視図である。この実施形態は、図20(a)に示すように、各々の歯1の少なくとも一方の歯面7における所定領域A′を、その歯面7と歯底面との交差部24にて歯幅方向の少なくとも1箇所において相手歯車(G2)の歯(2)との噛み合いが点接触で始まり、その後徐々に全歯幅よりも短い線接触に移行し、その接触線の長さが歯底側(24)から歯先側(3)に向けて線接触が移動するにつれて順次長くなるような形状に形成したものである。すなわち、一方の歯面7と歯底面との交差部24にて歯幅方向の所定の箇所、この場合は中央部25から両側方の端面側のインボリュート曲線部に向けてそれぞれ三角形の斜面状に切り取って、面取り部9c,9dが形成されている。
このような形状により、対向する歯1,2の噛み合い時の接触は、主として駆動側の歯車において、歯底部分でいきなり全歯幅の線接触とならずに点接触で始まり、その後徐々に全歯幅よりも短い線接触に移行して行くので、相手歯車(G2)の歯(2)との接触がやわらかくなり、衝撃を吸収できる。
そして、図20(b)〜(d)は、歯車G1の歯1の形状の第7の実施形態についてその変形例を示す要部斜視図である。この変形例は、図20(b)においては、一方の歯面7の1箇所の部位26からその歯面7と歯底面との交差部24に向けて両方の端面側に延びる三角形の斜面状に削り取って、削り取り部17c,17dが形成されている。また、図20(c)は、一方の歯面7の2箇所の部位26a,26bからその歯面7と歯底面との交差部24に向けて両方の端面側に延びる三角形の斜面状に削り取って、削り取り部17c,17dを複数箇所形成している。さらに、図20(d)は、一方の歯面7の3箇所の部位26a,26b,26cからその歯面7と歯底面との交差部24に向けて両方の端面側に延びる三角形の斜面状に削り取って、削り取り部17c,17dを複数箇所形成している。
図21は、歯車G1の歯1の形状の変形例を示す要部斜視図である。この変形例は、基本的に図6に示す歯先側の歯形の修整と、図20(a)に示す歯底側の歯形の修整とを組み合わせたものである。具体的には、図21(a)は、図6に示す実施形態と図20(a)に示す実施形態とを組み合わせたものであり、図21(b)は、図9に示す実施形態と図20(b)に示す実施形態とを組み合わせたものである。また、図21(c)は、図11(a)に示す実施形態と図20(c)に示す実施形態とを組み合わせたものであり、図21(d)は、図11(b)に示す実施形態と図20(d)に示す実施形態とを組み合わせたものである。
図22は、歯車G1の歯1の形状の変形例を示す要部斜視図である。この変形例は、図22(a)に示すように、各々の歯1の少なくとも一方の歯面7における所定領域Aを、その歯面7と歯先面3との交差部8にて歯幅方向の少なくとも1箇所において相手歯車(G2)の歯(2)との噛み合いが点接触又は全歯幅よりも短い線接触で始まり、その後歯先側から歯底側に向けて全歯幅の線接触に一気に又は段階的に移行してその接触線10の長さが長くなるような形状に形成したものである。すなわち、一方の歯面7と歯先面3との交差部8にて歯幅方向の所定の箇所、この場合は中央部から両側方の端面側のインボリュート曲線部に向けてそれぞれ矩形状の凹段部に削り取って、矩形状削り取り部27a,27bが形成されている。
このような形状により、対向する歯1,2の噛み合い時の接触は、主として従動側の歯車において、歯面7でいきなり線接触とならずに点接触又は全歯幅よりも短い線接触で始まり、その後全歯幅の線接触に移行して行くので、相手歯車(G2)の歯(2)との接触がやわらかくなり、衝撃を吸収できる。
そして、図22(b)〜(d)は、歯車G1の歯1の形状について図22(a)をさらに変形した変形例を示す要部斜視図である。この変形例は、図22(b)においては、一方の歯面7と歯先面3との交差部8にて歯幅方向の中央部を矩形状の凹段部に削り取って、矩形状削り取り部27が形成されている。また、図22(c)は、一方の歯面7と歯先面3との交差部8にて歯幅方向の所定の箇所、この場合は中央部から両側方の端面側のインボリュート曲線部に向けてそれぞれ階段状の凹段部に削り取って、階段状削り取り部28a,28bを形成している。この場合は、一方の歯面7と歯先面3との交差部8にて歯幅方向の少なくとも1箇所において相手歯車の歯との噛み合いが点接触又は全歯幅よりも短い線接触で始まり、その後歯先側から歯底側に向けて全歯幅の線接触に段階的に移行してその接触線10の長さが長くなる。さらに、図22(d)は、各々の歯1の少なくとも一方の歯面7における所定領域Aに、その歯面7と歯先面3との交差部8に平行に両側方の端面側のインボリュート曲線部に向けて複数個の小径の穴(例えば矩形状穴)29を断続的に形成すると共に、この複数個の穴29の列を小さい間隔で複数列形成している。この場合は、一方の歯面7における所定領域Aの範囲では、相手歯車の歯との噛み合いが全歯幅よりも短い線接触で始まり、その後全歯幅の線接触に一気に移行してその接触線の長さが長くなる。
図23は、歯車G1の歯1の形状の変形例を示す要部斜視図である。この変形例は、図23(a)に示すように、各々の歯1の少なくとも一方の歯面7における所定領域A′を、その歯面7と歯底面との交差部24にて歯幅方向の少なくとも1箇所において相手歯車(G2)の歯(2)との噛み合いが点接触又は全歯幅よりも短い線接触で始まり、その後歯底側(24)から歯先側(3)に向けて全歯幅の線接触に一気に又は段階的に移行してその接触線の長さが長くなるような形状に形成したものである。すなわち、一方の歯面7と歯底面との交差部24にて歯幅方向の所定の箇所、この場合は中央部から両側方の端面側のインボリュート曲線部に向けてそれぞれ矩形状の凹段部に削り取って、矩形状削り取り部27c,27dが形成されている。
このような形状により、対向する歯1,2の噛み合い時の接触は、主として駆動側の歯車において、歯底部分でいきなり全歯幅の線接触とならずに点接触又は全歯幅よりも短い線接触で始まり、その後全歯幅の線接触に移行して行くので、相手歯車(G2)の歯(2)との接触がやわらかくなり、衝撃を吸収できる。
そして、図23(b)は、歯車G1の歯1の形状について図23(a)をさらに変形した変形例を示す要部斜視図である。この変形例は、一方の歯面7と歯底面との交差部24にて歯幅方向の所定の箇所、この場合は中央部を矩形状の凹段部に削り取って、矩形状削り取り部27が形成されている。なお、図23では図示省略したが、図22に示す変形例と同様に、図22(c)に示す階段状削り取り部28a,28bや、図22(d)に示す複数個の小径の穴29を、歯面7の歯底側(24)から歯先側(3)に向けて形成してもよい。
以上の説明では、各々の歯1の歯面の所定領域にて、一方の歯面7にのみ面取り部9(図3参照)、削り取り部17a,17b(図9参照)、曲面19(図13参照)、矩形状削り取り部27a,27b、階段状削り取り部28a,28b(図22参照)等を形成したものとしたが、本発明はこれに限られず、各々の歯1の両方の歯面にそれぞれ面取り部9、削り取り部17a,17b、曲面19、矩形状削り取り部27a,27b、階段状削り取り部28a,28b等を形成してもよい。この場合、上述の面取り部は、斜面状に限られず、凸曲面状又は凹曲面状としてもよい。
次に、図1に示す歯車装置を構成する他方の歯車G2の形状について説明する。この歯車G2は、複数の歯2,2,…を備えその歯2が相手歯車G1の歯1と噛み合って回転運動を伝達するもので、歯2の形状は、図3〜図23に示す一方の歯車G1の歯1の形状と全く同様に形成されている。そして、その歯面の所定領域は、各々の歯2の歯面にて、相手歯車G1の歯1との噛み合い時の(n+1)枚噛み合いとn枚噛み合い(nは1以上の整数)との分岐点近傍より歯先側又は歯底側の領域とされている。なお、この他方の歯車G2の形状についても、上述と同様に、各々の歯2の両方の歯面にそれぞれ面取り部9、削り取り部17a,17b、曲面19、矩形状削り取り部27a,27b、階段状削り取り部28a,28b等を形成してもよい。
図24は、上述のように構成された歯車装置の一方の歯車G1と他方の歯車G2との組み合わせの状態を示す断面説明図である。図24(a)は、一対の歯車G1,G2のうち一方の歯車G1について、図3に示す各々の歯1の歯面に、一方の歯面7にて歯先面3の歯幅方向の一方の端部5側の角部から他方の端部6側のインボリュート曲線部に向けて三角形の斜面状に切り取って、面取り部9を形成したものである。この場合、他方の歯車G2は、標準歯車の歯形に形成されている。
図24(b)は、一対の歯車G1,G2の両方の歯車について、各々の歯1,2の歯面に、図3に示す一方の歯面7にて歯先面3の歯幅方向の一方の端部5側の角部から他方の端部6側のインボリュート曲線部に向けて三角形の斜面状に切り取って、面取り部9,9を形成したものである。この場合は、一方の歯車G1と他方の歯車G2の面取り部9,9の斜面の対向状態は、境界線に対して線対称になるように形成されている。
図24(c)は、同じく一対の歯車G1,G2の両方の歯車について、各々の歯1,2の歯面に、図3に示す一方の歯面7にて歯先面3の歯幅方向の一方の端部5側の角部から他方の端部6側のインボリュート曲線部に向けて三角形の斜面状に切り取って、面取り部9,9を形成したものである。この場合は、一方の歯車G1と他方の歯車G2の面取り部9,9の斜面の対向状態は、境界線に対して点対称になるように形成されている。
なお、図24においては、図3に示す歯車の歯1を用いて歯車装置を構成した場合を示したが、本発明はこれに限られず、上述の全ての歯車の歯1を用いて歯車装置を構成することができる。また、本発明において、一対の歯車G1,G2のそれぞれの材質は、金属であってもよいし、樹脂であってもよい。樹脂製の歯車G1,G2の場合は、射出成形により製造が可能である。
本発明による歯車装置の実施形態を示す図であり、一対の歯車の噛み合い状態の要部説明図である。 標準歯車の歯形を示す斜視図である。 本発明に係る一方の歯車の歯の形状を示す斜視図である。 図3に示すように形成された歯の形状の細部を説明する側面図である。 一方の歯車の全体形状を示す正面図である。 一方の歯車の歯の形状の第2の実施形態を示す要部斜視図である。 一方の歯車の歯の形状の第2の実施形態についてその変形例を示す要部斜視図である。 一方の歯車の歯の形状の第2の実施形態について他の変形例を示す要部斜視図である。 一方の歯車の歯の形状の第3の実施形態を示す要部斜視図である。 一方の歯車の歯の形状の第3の実施形態についてその変形例を示す要部斜視図である。 一方の歯車の歯の形状の第3の実施形態について他の変形例を示す要部斜視図である。 一方の歯車の歯の形状の第3の実施形態について更に他の変形例を示す要部斜視図である。 一方の歯車の歯の形状の第4の実施形態を示す要部斜視図である。 図13に示す歯をその歯先面の上方から見た一方の歯面における曲面の平面視形状を示す説明図である。 図13に示す歯の形状の第4の実施形態の変形例を示す説明図である。 一方の歯車の歯の形状の第5の実施形態を示す要部斜視図である。 図16に示す歯をその歯先面の上方から見た一方の歯面における曲面の平面視形状を示す説明図である。 図16に示す歯の形状の第5の実施形態の変形例を示す説明図である。 一方の歯車の歯の形状の変形例を示す要部斜視図である。 一方の歯車の歯の形状の第の実施形態を示す要部斜視図である。 一方の歯車の歯の形状の変形例を示す要部斜視図である。 一方の歯車の歯の形状の変形例を示す要部斜視図である。 一方の歯車の歯の形状の変形例を示す要部斜視図である。 以上のように構成された歯車装置の一方の歯車と他方の歯車との組み合わせの状態を示す断面説明図である。
符号の説明
1…一方の歯車
2…他方の歯車
3…歯先の歯幅
4歯底の歯幅
A,A′…歯面の所定領域
1…1枚噛み合い領域
2,E2′…2枚噛み合い領域
1…一方の歯車の歯
2…他方の歯車の歯
3…歯先面
4…歯底
5…歯先の歯幅方向の一方の端部
6…歯先の歯幅方向の他方の端部
7…一方の歯面
8…一方の歯面と歯先面との交差部
9,9a,9b,9c,9d…面取り部
10…接触線
17,17a,17b,17c,17d…削り取り部
19,19a,19b…曲面
23…切欠け凹部
24…一方の歯面と歯底面との交差部
27,27a,27b,27c,27d…矩形状削り取り部
28a,28b…階段状削り取り部
29…小径の穴
30…肉抜き

Claims (7)

  1. 各々の歯がその歯先面の歯幅と歯底の歯幅とが同一寸法とされると共に全歯たけが歯幅方向に一定とされ、左右対称の標準歯車の歯形に形成された複数の歯を備え相手歯車の歯との噛み合いによって回転運動を伝達する歯車であって、
    各々の歯の少なくとも一方の歯面にて、相手歯車の歯との噛み合い時の(n+1)枚噛み合いとn枚噛み合い(nは1以上の整数)との分岐点より歯先側の所定領域を、上記歯面と歯先面との交差部にて歯幅方向の少なくとも1箇所において相手歯車の歯との噛み合いが点接触で始まり、その後徐々に全歯幅よりも短い線接触に移行し、その接触線の長さが歯先側から歯底側に向けて線接触が移動するにつれて順次長くなるような形状に形成したことを特徴とする歯車。
  2. 上記所定領域の形状は、上記歯面と歯先面との交差部にて歯幅方向の少なくとも1箇所から歯の一方の端面又は両方の端面側に向けて斜面となるように面取りを施したことを特徴とする請求項1記載の歯車。
  3. 上記所定領域の形状は、上記歯面の1又は複数箇所から該歯面と歯先面との交差部に向けて歯の両方の端面側に延びる斜面となるように削り取り部を形成したことを特徴とする請求項1記載の歯車。
  4. 上記所定領域の形状は、上記歯面の歯幅方向にて歯の一方の端面又は両方の端面側に向けて、歯厚を漸減させるような曲面を形成したことを特徴とする請求項1記載の歯車。
  5. 各々の歯がその歯先面の歯幅と歯底の歯幅とが同一寸法とされると共に全歯たけが歯幅方向に一定とされ、左右対称の標準歯車の歯形に形成された複数の歯を備えた一対の歯車を組み合わせて対向する相手歯車の歯との噛み合いにより2軸間に回転運動を伝達する歯車装置であって、
    上記一対の歯車のうち少なくとも一方の歯車について、各々の歯の少なくとも一方の歯面にて、相手歯車の歯との噛み合い時の(n+1)枚噛み合いとn枚噛み合い(nは1以上の整数)との分岐点より歯先側の所定領域を、上記歯面と歯先面との交差部にて歯幅方向の少なくとも1箇所において相手歯車の歯との噛み合いが点接触で始まり、その後徐々に全歯幅よりも短い線接触に移行し、その接触線の長さが歯先側から歯底側に向けて線接触が移動するにつれて順次長くなるような形状に形成したことを特徴とする歯車装置。
  6. 各々の歯がその歯先面の歯幅と歯底の歯幅とが同一寸法とされると共に全歯たけが歯幅方向に一定とされ、左右対称の標準歯車の歯形に形成された複数の歯を備え相手歯車の歯との噛み合いによって回転運動を伝達する歯車であって、
    各々の歯の少なくとも一方の歯面にて、相手歯車の歯との噛み合い時の(n+1)枚噛み合いとn枚噛み合い(nは1以上の整数)との分岐点より歯底側の所定領域を、上記歯面と歯底面との交差部にて歯幅方向の少なくとも1箇所において相手歯車の歯との噛み合いが点接触で始まり、その後徐々に全歯幅よりも短い線接触に移行し、その接触線の長さが歯底側から歯先側に向けて線接触が移動するにつれて順次長くなるような形状に形成したことを特徴とする歯車。
  7. 各々の歯がその歯先面の歯幅と歯底の歯幅とが同一寸法とされると共に全歯たけが歯幅方向に一定とされ、左右対称の標準歯車の歯形に形成された複数の歯を備えた一対の歯車を組み合わせて対向する相手歯車の歯との噛み合いにより2軸間に回転運動を伝達する歯車装置であって、
    上記一対の歯車のうち少なくとも一方の歯車について、各々の歯の少なくとも一方の歯面にて、相手歯車の歯との噛み合い時の(n+1)枚噛み合いとn枚噛み合い(nは1以上の整数)との分岐点より歯底側の所定領域を、上記歯面と歯底面との交差部にて歯幅方向の少なくとも1箇所において相手歯車の歯との噛み合いが点接触で始まり、その後徐々に全歯幅よりも短い線接触に移行し、その接触線の長さが歯底側から歯先側に向けて線接触が移動するにつれて順次長くなるような形状に形成したことを特徴とする歯車装置。
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