JP4766887B2 - 歯車及び歯車装置 - Google Patents

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Description

本発明は、一対の歯車を組み合わせて対向する歯の噛み合いにより2軸間に回転運動を伝達する歯車及び歯車装置に関し、詳しくは、一対の歯車の噛み合い時に歯車が発生する騒音を低減すると共に、回転伝達誤差を低減し、さらに、歯車の歯の強度低下を防止しようとする歯車及び歯車装置に係るものである。
従来の歯車装置の歯車は、一般的に、対称歯形を有する標準歯車と呼ばれる歯車を用いている。このような標準歯車同士の組み合わせでは、各々の歯が歯先の歯幅と歯元の歯幅とが同一寸法であり、全歯たけが歯幅方向に一定であるため、対向する歯が噛み合う場合に、例えば2枚噛み合いと1枚噛み合いとの間で一種のバネとして作用する歯のバネ定数の変化量が大きい状態であり、噛み合い騒音が大きくなると共に、振動が増大することがあった。また、振動が増大することから、歯車の回転伝達誤差が大きくなることがあった。
これに対処して、従来、歯車の歯先の歯幅を歯元の歯幅よりも小さくなるように形成した歯車装置が提案されていた。この歯車の歯幅の変化は、歯の強度上から歯元部分では行われず、歯先部分で行われ、歯先で最小歯幅に形成されていた。この場合、対向する歯の噛み合い時に、例えば2枚噛み合いと1枚噛み合いとの間で歯のバネ定数の変化量が減少して、噛み合い騒音を改善すると共に、振動も改善することができる(例えば、特許文献1参照)。
実開昭57−160440号公報(第3図)
しかし、従来の歯車装置の歯車においては、特許文献1の第3図に示されるように、歯先の歯幅が歯元の歯幅よりも小さく形成されて、歯先における最小歯幅が歯幅方向の中央部分に形成されており、全歯たけの最も深い部分が歯幅方向の中央部分に位置していた。この場合、対向する歯の噛み合いにおいて、全歯たけが最も深い中央部分から荷重がかかるが、中央部分への荷重作用では一種のバネとして作用する歯のバネ性は十分に軟らかくならず、噛み合い時の振動を十分に改善することができず、噛み合い騒音を十分に改善することができないものであった。また、振動を十分に改善することができないことから、歯車の回転伝達誤差も十分に改善することができないものであった。
そこで、本発明は、このような問題点に対処し、一対の歯車の噛み合い時に歯車が発生する騒音を低減すると共に、回転伝達誤差を低減し、さらに、歯車の歯の強度低下を防止しようとする歯車及び歯車装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明による歯車装置は、一対の歯車を組み合わせて対向する歯の噛み合いにより2軸間に回転運動を伝達する歯車装置であって、上記一対の歯車のうち一方の歯車について、各々の歯の厚さを歯幅方向に亘って一様にしつつ、各々の歯の歯先部分にて、歯先円の直径を歯幅方向の一方の端部で最大になり他方の端部で最小になるように連続的に変化させて上記一方の端部側から上記他方の端部側に向けて傾斜する歯先面を形成するとともに、各々の歯の歯元部分にて、歯元円の直径を歯幅方向の上記一方の端部で最大になり上記他方の端部で最小になるように連続的に変化させて上記一方の端部側から上記他方の端部側に向けて傾斜する歯元形状を形成し、他方の歯車について標準歯車の歯形に形成し、上記一方の歯車において、上記歯元形状の傾斜が上記歯先面の傾斜よりも小さいことを特徴とする
本発明による更に他の歯車装置は、一対の歯車を組み合わせて対向する歯の噛み合いにより2軸間に回転運動を伝達する歯車装置であって、上記一対の歯車の両方の歯車について、各々の歯の厚さを歯幅方向に亘って一様にしつつ、各々の歯の歯先部分にて、歯先円の直径を歯幅方向の一方の端部で最大になり他方の端部で最小になるように連続的に変化させて上記一方の端部側から上記他方の端部側に向けて傾斜する歯先面を形成するとともに、各々の歯の歯元部分にて、歯元円の直径を歯幅方向の上記一方の端部で最大になり上記他方の端部で最小になるように連続的に変化させて上記一方の端部側から上記他方の端部側に向けて傾斜する歯元形状を形成し、上記一対の歯車は、上記噛み合った歯同士で上記歯先面及び上記歯元形状の傾斜の方向が互いに反対方向になるように配置され、上記両方の歯車において、上記歯元形状の傾斜が上記歯先面の傾斜よりも小さいことを特徴とする
ここで、好ましくは、上記傾斜する歯先面は、各々の歯の歯先部分にて、相手歯車の歯との噛み合い時の(n+1)枚噛み合いとn枚噛み合い(nは1以上の整数)との分岐点近傍を歯先円の直径が最小となる位置として形成する。
請求項1に係る歯車装置によれば、上記一方の歯車における各歯の全歯たけの最も深い部分を歯幅方向の一方の端部に点として位置させることができる。この場合、一対の歯車の対向する歯の噛み合いにおいて、上記一方の歯車における全歯たけが最も深い一方の端部の点から荷重がかかることとなり、歯が変形し易くなって一種のバネとして作用する歯のバネ性を軟らかくすることができる。このことから、一対の歯車の噛み合い時に歯車が発生する振動を低減して、噛み合い騒音を低減することができる。特に、上記一方の歯車の歯は、他方の歯車の歯に対して、歯先面の歯幅方向の一方の端部の点から接触し始めるので、接触線がゼロの状態から連続的に変化して増加して行き、噛み合い騒音の低減効果を格段に向上することができる。また、振動が低減することにより、歯車の回転伝達誤差を低減することができる。さらに、歯幅方向の一方の端部側の歯元形状が底上げされて、歯元の強度を高めることができる。このことから、歯車の歯の強度低下を防止することができる。
請求項2に係る歯車装置によれば、各歯の全歯たけの最も深い部分を歯幅方向の一方の端部に点として位置させることができる。この場合、一対の歯車の対向する歯の噛み合いにおいて、全歯たけが最も深い一方の端部の点から荷重がかかることとなり、歯が変形し易くなって一種のバネとして作用する歯のバネ性を軟らかくすることができる。このことから、一対の歯車の噛み合い時に歯車が発生する振動を低減して、噛み合い騒音を低減することができる。特に、相手歯車の歯に対して、歯先面の歯幅方向の一方の端部の点から接触し始めるので、接触線がゼロの状態から連続的に変化して増加して行き、噛み合い騒音の低減効果を格段に向上することができる。また、振動が低減することにより、歯車の回転伝達誤差を低減することができる。さらに、歯幅方向の一方の端部側の歯元形状が底上げされて、歯元の強度を高めることができる。このことから、歯車の歯の強度低下を防止することができる。
また、請求項3に係る発明によれば、対向する歯の噛み合いにおいて、主動力伝達面となる部分は歯幅方向の一方の端部から他方の端部にわたって歯面を形成した状態として、回転運動を十分に伝達することができる。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明による歯車装置の実施形態を示す図であり、一対の歯車の噛み合い状態の要部説明図である。この歯車装置は、一対の歯車を組み合わせて対向する歯の噛み合いにより2軸間に回転運動を伝達するもので、一方の歯車G1と、他方の歯車G2とを組み合わせて成る。一方の歯車G1は、例えば歯数の少ない方の歯車であり、小歯車と呼ばれるものである。また、他方の歯車G2は、例えば歯数の多い方の歯車であり、大歯車と呼ばれるものである。
図1において、符号P1は一方の歯車G1のピッチ円を示し、符号P2は他方の歯車G2のピッチ円を示している。また、符号Bは、一対の歯車G1,G2を噛み合わせたときの対向する歯1と歯2との歯面間の遊びであるバックラッシを示している。
まず、一方の歯車G1の形状について説明する。この歯車G1は、複数の歯1,1,…を備えその歯1が相手歯車(G2)の歯(2)と噛み合って回転運動を伝達するもので、一般的には、図2に示すように標準歯車の歯形に形成されている。すなわち、各々の歯1がその歯先3の歯幅W3と歯元4の歯幅W4とが同一寸法とされ、全歯たけHが歯幅方向に一定とされている。
ここで、本発明においては、歯1の形状は、図3に示すように、各々の歯1の歯先部分にて、歯先円の直径を図2に示す歯幅W3方向の一方の端部5から他方の端部6に向けて変化させ、一方の端部5側から他方の端部6側に向けて傾斜する部分を有する歯先面7が形成されている。図3の例では、歯先面7は、その歯先円の直径を歯幅W3方向の一方の端部5で最大とし、他方の端部6で最小になるように連続的に変化させてテーパー状に形成されている。
また、各々の歯1の歯元部分にて、歯元円の直径を図2に示す歯幅W4方向の一方の端部8から他方の端部9に向けて変化させ、一方の端部8側から他方の端部9側に向けて傾斜する歯元形状に形成されている。図3の例では、歯元形状は、その歯元円の直径を歯幅W4方向の一方の端部8で最大とし、他方の端部9で最小になるように連続的に変化させて傾斜状に形成されている。
図4は、図3に示すように形成された歯1の形状の細部を説明する側面図である。歯1の歯先部分においては、歯幅W3方向の一方の端部5から他方の端部6にわたって破線で囲んだ部分10を切り取った形となり、テーパー状に傾斜する歯先面7が形成されている。また、歯1の歯元部分においては、歯幅W4方向の一方の端部8を所定の寸法dだけ持ち上げた形となり、一方の端部8から他方の端部9に向けて傾斜する歯元形状に形成されている。
そして、歯先面7は、各々の歯1の歯先部分にて、相手歯車(G2)の歯(2)との噛み合い時の(n+1)枚噛み合いとn枚噛み合い(nは1以上の整数)との分岐点近傍を歯先円の直径が最小となる位置として形成されている。図4の例では、相手歯車(G2)の歯(2)との噛み合い率が例えば1以上2以下の場合を示しており、2枚噛み合いと1枚噛み合いとの分岐点近傍を歯先円の直径が最小となる位置として形成されている。すなわち、図4において、1枚噛み合い領域を中間部のE1とし、2枚噛み合い領域を歯先側及び歯元側のE2,E2′とすると、歯先側の2枚噛み合い領域E2と1枚噛み合い領域E1との分岐点(他方の端部6)近傍を歯先円の直径が最小となる位置として形成されている。
このような形状により、各歯1の全歯たけの最も深い部分を歯幅W3方向の一方の端部5に点として位置させると共に、歯幅W4方向の一方の端部8の歯元部分を斜めに持ち上げることができる。この場合、対向する歯1,2の噛み合いにおいて、全歯たけが最も深い一方の端部5の点から荷重がかかることとなり、歯1が変形し易くなって一種のバネとして作用する歯1のバネ性を軟らかくすることができると共に、その部分の歯元形状が底上げされて、歯元4の強度を高めることができる。なお、この場合は、相手歯車(G2)の歯(2)に対して、歯先面7の歯幅W3方向の一方の端部5の点から接触し始めるので、接触線がゼロの状態から連続的に変化し増加して行くこととなり、噛み合い騒音の低減効果を格段に向上することができる。
また、図1において対向する歯1,2の噛み合いにおいて、主動力伝達面となる部分は、1枚噛み合い領域E1及び歯元側の2枚噛み合い領域E2′であって、歯幅W3方向の一方の端縁から他方の端縁にわたって歯面を形成した状態となり、回転運動を十分に伝達することができる。
なお、図4の例と異なり、相手歯車(G2)の歯(2)との噛み合い率が例えば2以上3以下の場合は、歯先側の3枚噛み合いと2枚噛み合いとの分岐点近傍を歯先円の直径が最小となる位置として形成すればよい。
図5は上述のように構成された一方の歯車G1の全体形状を示す正面図であり、図6は図5のA−A線断面図であり、図7は図5の背面図である。図5において、歯車G1は、略円板状のウェブ11の外周側に複数の歯1,1,…が形成され、ウェブ11の中心部には回転軸を固着する軸穴12が穿設されたボス13が形成されており、平行な2軸間に回転運動を伝達するようになっている。なお、符号P1は一方の歯車G1のピッチ円を示している。また、図6において、符号Daは歯1の歯先を連ねた円である歯先円の直径を示し、歯幅W3方向の一方の端部5における最大の歯先円直径を示しており、符号Dbは同じく歯1の歯先を連ねた円である歯先円の直径を示し、歯幅W3方向の他方の端部6における最小の歯先円直径を示している。
図8は、図6のC矢視による要部拡大正面図であり、歯先面7の傾斜状態及び歯元4の傾斜状態を説明するものである。歯先面7は、図6に示す最大の歯先円直径Da及び最小の歯先円直径Dbに対応して決められた歯先円半径Ra及び歯先円半径Rbによって、一方の端部5から他方の端部6にわたってテーパー状に傾斜させて切り取られている。また、歯元4は、最大の歯元円直径及び最小の歯元円直径に対応して決められた歯元円半径Rc及び歯元円半径Rdによって、一方の端部8から他方の端部9に向けて傾斜する形状に形成されている。
なお、図8において、符号Re,Rfは、上述の歯元円半径Rc及び歯元円半径Rdによって形成される歯元4の形状において、左右に隣り合う歯1,1の間の歯元部分を円弧状に連続形成させるための基準ラック半径を示している。
図9は、歯車G1の歯1の形状の他の実施形態を示す斜視図である。この実施形態は、歯先面7′の形状として、歯先円の直径を歯幅W3方向の一方の端部5側の所定幅部分14で最大(Da)とし、その内側辺部から他方の端部6側に向けて最小(Db)になるように連続的に変化させて形成したものである。すなわち、各々の歯1の歯先面7′を、一方の端部5側の所定幅部分14で平面状とし、その内側辺部から他方の端部6側に向けて連続的に傾斜するテーパー面15としている。これにより、各歯1の全歯たけの最も深い部分を歯幅W3方向の一方の端部5側に所定幅部分14の平面状として位置させることができる。この場合は、対向する歯1,2の噛み合いにおいて、全歯たけが最も深い一方の端部5側の所定幅部分14から荷重がかかることとなり、図3と同様に一種のバネとして作用する歯1のバネ性を軟らかくすることができると共に、相手歯車(G2)の歯(2)に対して、一方の端部5側の所定幅部分14から接触し始めるので、接触端部の破損の虞をなくすことができる。
以上の説明では、一方の歯車G1の形状は、図3又は図9に示すように、各々の歯1の歯先部分にて、一方の端部5側から他方の端部6側に向けて傾斜する部分を有する歯先面7,7′を形成し、各々の歯1の歯元部分にて、一方の端部8側から他方の端部9側に向けて傾斜する歯元形状に形成したものとしたが、本発明はこれに限られず、各々の歯1の歯元部分は標準歯車の歯形に形成し、歯先部分のみを一方の端部5側から他方の端部6側に向けて傾斜する部分を有する歯先面7,7′に形成してもよい。
次に、図1に示す歯車装置を構成する他方の歯車G2の形状について説明する。この歯車G2は、複数の歯2,2,…を備えその歯2が相手歯車G1の歯1と噛み合って回転運動を伝達するもので、歯2の形状は、図3又は図9に示す一方の歯車G1の歯1の形状と全く同様に形成されている。すなわち、各々の歯2の歯先部分にて、歯先円の直径を歯幅方向の一方の端部から他方の端部に向けて変化させ、一方の端部側から他方の端部側に向けて傾斜する部分を有する歯先面を形成し、各々の歯2の歯元部分にて、歯元円の直径を歯幅方向の一方の端部から他方の端部に向けて変化させ、一方の端部側から他方の端部側に向けて傾斜する歯元形状に形成されている。そして、その歯先面は、各々の歯2の歯先部分にて、相手歯車G1の歯1との噛み合い時の(n+1)枚噛み合いとn枚噛み合い(nは1以上の整数)との分岐点近傍を歯先円の直径が最小となる位置として形成されている。
なお、この他方の歯車G2の形状についても、上述と同様に、各々の歯2の歯元部分は標準歯車の歯形に形成し、歯先部分のみを一方の端部側から他方の端部側に向けて傾斜する部分を有する歯先面に形成してもよい。
図10は、上述のように構成された歯車装置の一方の歯車G1と他方の歯車G2との組み合わせの状態を示す断面説明図である。図10(a)は、一対の歯車G1,G2のうち一方の歯車G1について、各々の歯1の歯先部分にて、歯先円の直径を歯幅方向の一方の端部から他方の端部に向けて変化させ、一方の端部側から他方の端部側に向けて傾斜する部分を有する歯先面7を形成し、各々の歯1の歯元(4)部分にて、歯元円の直径を歯幅方向の一方の端部から他方の端部に向けて変化させ、一方の端部側から他方の端部側に向けて傾斜する歯元形状に形成したものである。この場合、他方の歯車G2は、標準歯車の歯形に形成されている。
図10(b)は、一対の歯車G1,G2の両方の歯車について、各々の歯1,2の歯先部分にて、歯先円の直径を歯幅方向の一方の端部から他方の端部に向けて変化させ、一方の端部側から他方の端部側に向けて傾斜する部分を有する歯先面7,7を形成し、各々の歯1,2の歯元(4)部分にて、歯元円の直径を歯幅方向の一方の端部から他方の端部に向けて変化させ、一方の端部側から他方の端部側に向けて傾斜する歯元形状に形成したものである。この場合は、一方の歯車G1と他方の歯車G2の歯先面7,7の傾斜方向は、互いに反対方向になるように形成されている。
図10(c)は、同じく一対の歯車G1,G2の両方の歯車について、各々の歯1,2の歯先部分にて、一方の端部側から他方の端部側に向けて傾斜する部分を有する歯先面7,7を形成し、各々の歯1,2の歯元(4)部分にて、一方の端部側から他方の端部側に向けて傾斜する歯元形状に形成したものである。この場合は、一方の歯車G1と他方の歯車G2の歯先面7,7の傾斜方向は、互いに同じ方向になるように形成されている。
なお、本発明において、一対の歯車G1,G2のそれぞれの材質は、金属であってもよいし、樹脂であってもよい。樹脂製の歯車G1,G2の場合は、射出成型により製造が可能である。
本発明による歯車装置の実施形態を示す図であり、一対の歯車の噛み合い状態の要部説明図である。 標準歯車の歯形を示す斜視図である。 本発明に係る一方の歯車の歯の形状を示す斜視図である。 図3に示すように形成された歯の形状の細部を説明する側面図である。 一方の歯車の全体形状を示す正面図である。 図5のA−A線断面図である。 図5の背面図である。 図6のC矢視による要部拡大正面図である。 一方の歯車の歯の形状の他の実施形態を示す斜視図である。 以上のように構成された歯車装置の一方の歯車と他方の歯車との組み合わせの状態を示す断面説明図である。
符号の説明
1…一方の歯車
2…他方の歯車
3…歯先の歯幅
4…歯元の歯幅
1…1枚噛み合い領域
2,E2′…2枚噛み合い領域
Da…歯先円直径の最大
Db…歯先円直径の最小
1…一方の歯車の歯
2…他方の歯車の歯
3…歯先
4…歯元
5…歯先の歯幅方向の一方の端部
6…歯先の歯幅方向の他方の端部
7,7′…歯先面
8…歯元の歯幅方向の一方の端部
9…歯元の歯幅方向の他方の端部
14…一方の端部側の所定幅部分
15…他方の端部側に向けて傾斜するテーパー面

Claims (3)

  1. 一対の歯車を組み合わせて対向する歯の噛み合いにより2軸間に回転運動を伝達する歯車装置であって、
    上記一対の歯車のうち一方の歯車について、各々の歯の厚さを歯幅方向に亘って一様にしつつ、各々の歯の歯先部分にて、歯先円の直径を歯幅方向の一方の端部で最大になり他方の端部で最小になるように連続的に変化させて上記一方の端部側から上記他方の端部側に向けて傾斜する歯先面を形成するとともに、各々の歯の歯元部分にて、歯元円の直径を歯幅方向の上記一方の端部で最大になり上記他方の端部で最小になるように連続的に変化させて上記一方の端部側から上記他方の端部側に向けて傾斜する歯元形状を形成し、
    他方の歯車について標準歯車の歯形に形成し、
    上記一方の歯車において、上記歯元形状の傾斜が上記歯先面の傾斜よりも小さいことを特徴とする歯車装置。
  2. 一対の歯車を組み合わせて対向する歯の噛み合いにより2軸間に回転運動を伝達する歯車装置であって、
    上記一対の歯車の両方の歯車について、各々の歯の厚さを歯幅方向に亘って一様にしつつ、各々の歯の歯先部分にて、歯先円の直径を歯幅方向の一方の端部で最大になり他方の端部で最小になるように連続的に変化させて上記一方の端部側から上記他方の端部側に向けて傾斜する歯先面を形成するとともに、各々の歯の歯元部分にて、歯元円の直径を歯幅方向の上記一方の端部で最大になり上記他方の端部で最小になるように連続的に変化させて上記一方の端部側から上記他方の端部側に向けて傾斜する歯元形状を形成し、
    上記一対の歯車は、上記噛み合った歯同士で上記歯先面及び上記歯元形状の傾斜の方向が互いに反対方向になるように配置され、
    上記両方の歯車において、上記歯元形状の傾斜が上記歯先面の傾斜よりも小さいことを特徴とする歯車装置。
  3. 上記傾斜する歯先面は、各々の歯の歯先部分にて、相手歯車の歯との噛み合い時の(n+1)枚噛み合いとn枚噛み合い(nは1以上の整数)との分岐点近傍を歯先円の直径が最小となる位置として形成したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の歯車装置。
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