JP4867511B2 - バリスタ及び発光装置 - Google Patents

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Description

本発明は、バリスタ、及び、当該バリスタを備える発光装置に関する。
バリスタとして、電圧非直線特性を発現するバリスタ素体と該バリスタ素体の一部を挟んで該バリスタ素体の内部に配置される一対の内部電極とを有する素体と、該素体の外表面に形成されて対応する内部電極にそれぞれ接続される一対の端子電極と、を備えるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−246207号公報
ところで、バリスタは、半導体発光素子に並列接続されることにより、半導体発光素子をESD(Electrostatic Discharge:静電気放電)サージから保護することができる。この半導体発光素子は、動作中に熱を発する。半導体発光素子が高温になると、その発光動作に影響が出る。このため、発生した熱を効率よく放散させる必要がある。
そこで本発明は、熱を効率よく放散することが可能なバリスタ及び発光装置を提供することを目的とする。
本発明に係るバリスタは、基体部と、基体部の一の主面側に配置されると共に、電圧非直線特性を発現するバリスタ素体と少なくとも2つの外部電極とを有するバリスタ部と、を備え、基体部が、バリスタ素体よりも熱伝導率及び光反射率が高い材料からなり、バリスタ素体には、基体部に達する貫通孔が形成されていることを特徴とする。
本発明に係るバリスタでは、基体部がバリスタ素体よりも熱伝導率が高い材料からなるので、バリスタ部に伝えられた熱を基体部から効率よく放散することができる。
ところで、バリスタと当該バリスタに並列接続された半導体発光素子とを備える発光装置の発光効率を高める手法として、半導体発光素子の周囲に、光反射板を配置することが考えられる。しかしながら、この場合には、光反射板を配置するためのスペースを確保しなければならず、発光装置全体の小型化を図ることが難しい。そこで、本発明者等は、バリスタ自体の光反射性を高めることができれば、発光装置全体の小型化を図った上で、発光装置の発光効率を高めることができると考えた。
本発明に係るバリスタでは、基体部がバリスタ素体よりも光反射率が高い材料からなり、バリスタ素体に基体部に達する貫通孔が形成されている。これにより、基体部の一の主面が光反射面として機能することとなり、バリスタの光反射性を高めることができる。
一方、本発明に係る発光装置は、バリスタと、半導体発光素子とを備えた発光装置であって、バリスタが、基体部と、基体部の一の主面側に配置されると共に、電圧非直線特性を発現するバリスタ素体と少なくとも2つの外部電極とを有するバリスタ部と、を備え、基体部が、バリスタ素体よりも熱伝導率及び光反射率が高い材料からなり、バリスタ素体には、基体部に達する貫通孔が形成され、半導体発光素子が、バリスタに並列接続されるように少なくとも2つの外部電極に物理的且つ電気的に接続されていることを特徴とする。
本発明に係る発光装置では、半導体発光素子がバリスタの上記外部電極に物理的に接続されているので、半導体発光素子において発生した熱が上記外部電極を介してバリスタのバリスタ部に伝わることとなる。バリスタ部に伝えられた熱は基体部に伝わることとなるが、基体部がバリスタ素体よりも熱伝導率が高い材料からなるので、基体部に伝えられた熱を当該基体部から効率よく放散することができる。
また、本発明に係る発光装置では、基体部がバリスタ素体よりも光反射率が高い材料からなり、バリスタ素体に基体部に達する貫通孔が形成されている。これにより、基体部の一の主面が光反射面として機能することとなり、この基体部の一の主面が、半導体発光素子が発生した光のうちバリスタに向かって進む光を反射する。この結果、発光装置の発光効率を高めることができる。
好ましくは、基体部が、金属からなり、バリスタ部が、電気絶縁性を有する材料からなるバッファ部を介して基体部の一の主面側に配置されており、バッファ部には、バリスタ素体に形成された貫通孔に連続し且つ基体部に達する貫通孔が形成されている。この場合、基体部が熱伝導率の比較的高い金属からなるので、バリスタ部に伝えられた熱を基体部からより一層効率よく放散することができる。また、バッファ部が電気絶縁性を有する材料からなるので、バッファ部及び基体部がバリスタ部の電気的特性に悪影響を及ぼすのを防ぐことができる。もちろん、バッファ部にも、上記貫通孔が形成されているので、バリスタの光反射性が低下することはない。
好ましくは、バリスタ部が、バリスタ素体の少なくとも一部を挟むように配置された少なくとも一対の内部電極を更に有し、各内部電極が、少なくとも2つの外部電極のうち対応する外部電極に接続されている。
本発明によれば、熱を効率よく放散することが可能なバリスタ及び発光装置を提供することができる。
また、本発明によれば、光反射性に優れたバリスタ、あるいは、発光効率にすぐれた発光装置を提供することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
図1〜図4を参照して、本実施形態に係る発光装置Lの構成を説明する。図1は、本実施形態に係る発光装置を示す概略斜視図である。図2は、図1におけるII−II線に沿った概略断面図である。図3は、図1におけるIII−III線に沿った概略断面図である。図4は、図1におけるIV−IV線に沿った概略断面図である。
発光装置Lは、半導体発光素子1と、バリスタ10とを備えている。半導体発光素子1は、バリスタ10上に配置されている。
まず、バリスタ10の構成について説明する。バリスタ10は、バリスタ部11と、バッファ部21と、基体部31とを備えている。バリスタ部11は、略直方体形状を呈しており、バリスタ素体12と、第1の外部電極13と、第2の外部電極14と、第1の内部電極15と、第2の内部電極16とを有している。
バリスタ素体12は、電圧非直線特性(バリスタ特性)を有する材料からなり、第1の主面12aと第2の主面12bとを有している。第1の主面12aと第2の主面12bとは、バリスタ部11の主面を構成することとなる。バリスタ素体12は、バリスタ特性を有する材料からなるバリスタ層が複数積層された積層体として構成されている。実際には、各バリスタ層は、バリスタ層の間の境界が視認できない程度に一体化されている。
各バリスタ層は、ZnOを主成分とするセラミック材料(半導体セラミック)を含むセラミックグリーンシートの焼結体から構成される。上記セラミック材料は、副成分として希土類元素、Co、IIIb族元素(B、Al、Ga、In)、Si、Cr、Mo、アルカリ金属元素(K、Rb、Cs)及びアルカリ土類金属元素(Mg、Ca、Sr、Ba)等の金属単体やこれらの酸化物を含んでいる。本実施形態において、バリスタ層は、副成分としてPr、Co、Cr、Ca、Si、K、Al等を含んでいる。上記セラミック材料は、希土類元素の代わりに、Biを含んでいてもよい。
バリスタ素体12の、第1の主面12aの中央領域に相当する部分には、バリスタ素体12を第1の主面12aから第2の主面12bに貫通する貫通孔19が形成されている。
第1の外部電極13と第2の外部電極14とは、略直方体形状を呈しており、一部がバリスタ素体12の第1の主面12a及び第2の主面12bから露出するようにバリスタ素体12を貫通して配置されている。第1の外部電極13は、第1の主面12aに垂直な方向から見て、貫通孔19が形成された領域と縁12cとの間の領域に位置している。第2の外部電極14は、第1の主面12aに垂直な方向から見て、貫通孔19が形成された領域と縁12dとの間の領域に位置している。第1の外部電極13と第2の外部電極14とは、貫通孔19が形成された領域を挟んで対向するように配置されている。
第1の外部電極13と第2の外部電極14とは、例えば、導電性ペーストの焼結体から構成される。導電性ペーストとしては、金属粒子(例えば、Au粒子又はPt粒子等)を主成分とする金属粉末に、有機バインダ及び有機溶剤を混合したものを用いることができる。第1の外部電極13と第2の外部電極14とは、入出力端子電極及び半導体発光素子1に電気的に接続されるパッド電極として機能する。外部電極13,14の数は、半導体発光素子1の電極に対応させて、それぞれ複数としてもよい。
第1の内部電極15と第2の内部電極16とは、第1の主面12aに垂直な方向から見て、略長方形状を呈すると共に、貫通孔19が形成された領域と縁12e,12fとの間の領域に位置している。第1の内部電極15と第2の内部電極16とは、バリスタ素体12の少なくとも一部(少なくとも一層のバリスタ層)を挟むように配置されている。バリスタ素体12(バリスタ層)における第1の内部電極15と第2の内部電極16に重なる領域が、バリスタ特性を発現する領域として機能する。
第1の内部電極15は、その端部において第1の外部電極13と電気的且つ物理的に接続されている。第2の内部電極16は、その端部において第2の外部電極14と電気的且つ物理的に接続されている。第1の内部電極15及び第2の内部電極16は、例えば、導電性ペーストの焼結体から構成される。導電性ペーストとしては、金属粒子(例えば、Pd粒子又はAg−Pd合金粒子等)を主成分とする金属粉末に、有機バインダ及び有機溶剤を混合したものを用いることができる。
本実施形態では、一つの第1の内部電極15と一つの第2の内部電極16とで構成される内部電極対が、貫通孔19が形成された領域を挟んで複数配置されているが、いずれか一方の内部電極対だけが配置されていてもよい。また、第1の内部電極15と第2の内部電極16とは、それぞれ複数配置されていてもよい。
バッファ部21は、第1の主面21aと第2の主面21bとを有しており、第1の主面21aがバリスタ素体12の第2の主面12bと接するように配置されている。バッファ部21は、電気絶縁性を有する材料(例えば、ガラスを主成分として含む材料)からなる。バッファ部21の材料がガラスである場合、バッファ部21は、ガラス粉末、有機バインダ及び有機溶剤を混合したガラスペーストの焼結体から構成されることとなる。バッファ部21に用いられるガラスは、酸化ビスマス系、酸化亜鉛系、リン酸系、又は、ホウケイ酸系等が挙げられる。バッファ部21の厚みは、例えば1〜1000μm程度である。
バッファ部21における第1の主面21aの中央領域に相当する部分には、バリスタ素体12に形成された貫通孔19に連続して、バッファ部21を第1の主面21aから第2の主面21bに貫通する貫通孔23が形成されている。貫通孔19の内径形状と貫通孔23の内径形状とは、略同じである。
基体部31は、第1の主面31aと第2の主面31bとを有しており、略直方体形状を呈している。基体部31は、第1の主面31aがバッファ部21の第2の主面21bと接するように配置されている。これにより、バリスタ部11は、バッファ部21を介して、基体部31の第1の主面31a側に配置されることとなる。基体部31は、バリスタ素体12よりも熱伝導率及び光反射率が高い金属、例えば、Ag又はCu等からなる。Agは、可視光全域にわたって90%以上の反射率を有することから、基体部31の材料として、特に好ましい。
貫通孔19は、基体部31の第1の主面31aに達しており、バリスタ素体12の第1の主面12a側から見て、第1の主面31aにおける貫通孔19,23に対応する領域が露出することとなる。貫通孔19,23には、半導体発光素子から出射される光に対して光学的に透明な材料が充填されていてもよい。
バッファ部21は、副成分として、バリスタ素体12に含まれている物質と化合物又は合金を生成すると共に、基体部31に含まれている物質と化合物又は合金を生成する物質を含むことが好ましい。これにより、バッファ部21と、バリスタ素体12及び基体部31とを強固に接合することができる。例えば、バリスタ素体12がPrを含み、基体部31がAgを含む場合、副成分としてPdを用いることができる。この場合、バリスタ素体12とバッファ部21との界面並びに界面近傍にはPr−Pd合金が形成され、基体部31とバッファ部21との界面並びに界面近傍にはAg−Pd合金が形成されることとなる。
次に、半導体発光素子1の構成について説明する。
半導体発光素子1は、バリスタ素体12の貫通孔19が形成された領域を覆うように、バリスタ部11(バリスタ素体12)上に配置されている。
半導体発光素子1は、GaN(窒化ガリウム)系半導体の発光ダイオード(LED:Light-Emitting Diode)であり、基板2と、当該基板2上に形成された層構造体とを備えている。GaN系の半導体LEDは、周知であり、その説明を簡略化する。基板2は、サファイアからなる光学的に透明且つ電気絶縁性を有する基板である。層構造体は、積層された、n型(第1導電型)の半導体領域3と、発光層4と、p型(第2導電型)の半導体領域5とを含んでいる。半導体発光素子1は、n型の半導体領域3とp型の半導体領域5との間に印加される電圧に応じて発光する。
n型の半導体領域3は、n型の窒化物半導体を含んで構成されている。本実施形態では、n型の半導体領域3は、基板2上にGaNがエピタキシャル成長されて成り、例えばSiといったn型ドーパントが添加されてn型の導電性を有している。また、n型の半導体領域3は、発光層4よりも屈折率が小さく且つバンドギャップが大きくなるような組成を有していてもよい。この場合、n型の半導体領域3は、発光層4に対して下部クラッドとしての役割を果たす。
発光層4は、n型の半導体領域3上に形成され、n型の半導体領域3及びp型の半導体領域5から供給されたキャリア(電子及び正孔)が再結合することにより発光領域において光を発生する。発光層4は、例えば、障壁層と井戸層とが複数周期にわたって交互に積層された多重量子井戸(MQW:Multiple Quantum Well)構造とすることができる。この場合、障壁層及び井戸層がInGaNからなり、In(インジウム)の組成を適宜選択することによって障壁層のバンドギャップが井戸層のバンドギャップより大きくなるように構成される。発光領域は、発光層4において、キャリアが注入される領域に生じる。
p型の半導体領域5は、p型の窒化物半導体を含んで構成されている。本実施形態では、p型の半導体領域5は、発光層4上にAlGaNがエピタキシャル成長されて成り、例えばMgといったp型ドーパントが添加されてp型の導電性を有している。また、p型の半導体領域5は、発光層4よりも屈折率が小さく且つバンドギャップが大きくなるような組成を有していてもよい。この場合、p型の半導体領域5は、発光層4に対して上部クラッドとしての役割を果たす。
n型の半導体領域3上には、カソード電極6が形成されている。カソード電極6は、導電性材料からなり、n型の半導体領域3との間にオーミック接触が実現されている。p型の半導体領域5上には、アノード電極7が形成されている。アノード電極7は、導電性材料からなり、p型の半導体領域5との間にオーミック接触が実現されている。カソード電極6及びアノード電極7には、バンプ電極8が形成されている。
上述した構成の半導体発光素子1では、アノード電極7(バンプ電極8)とカソード電極6(バンプ電極8)との間に所定の電圧が印加されて電流が流れると、発光層4の発光領域において発光が生じることとなる。
半導体発光素子1は、各外部電極13,14にバンプ接続されている。すなわち、アノード電極7は、バンプ電極8を介して第1の外部電極13に電気的且つ物理的に接続されている。カソード電極6は、バンプ電極8を介して第2の外部電極14に電気的且つ物理的に接続されている。これにより、バリスタ(第1の内部電極15と、第2の内部電極16と、バリスタ素体12における各内部電極15,16に重なる領域とにより構成される部分)が半導体発光素子1に並列接続されることとなる。
以上のように、本実施形態によれば、バリスタ10が半導体発光素子1に並列接続されるので、半導体発光素子1をESDサージから保護することができる。
本実施形態においては、半導体発光素子1がバリスタ10の各外部電極13,14に物理的に接続されているので、半導体発光素子1において発生した熱が各外部電極13,14を介してバリスタ10のバリスタ部11に伝わることとなる。バリスタ部11に伝えられた熱は基体部31に伝わることとなるが、基体部31がバリスタ素体12よりも熱伝導率が高い材料からなるので、基体部31に伝えられた熱を当該基体部31から効率よく放散することができる。特に、基体部31が熱伝導率の比較的高い金属からなるので、バリスタ部11に伝えられた熱を基体部31からより一層効率よく放散することができる。また、第1の外部電極13及び第2の外部電極14は、略直方体形状を呈していることから、半導体発光素子1から基体部31に向かう熱伝達路が比較的大きくなり、効率よく熱を伝達することができる。
各外部電極13,14に伝わった熱は、対応する内部電極15,16に伝わることによっても、放散されることとなる。これにより、半導体発光素子1において発生した熱の放熱パスが拡がり、半導体発光素子1において発生した熱を効率よく放散することができる。ところで、バリスタ素体12(バリスタ層)は、ZnOを主成分としている。ZnOは、放熱基板として通常用いられるアルミナ等と同等程度の熱伝導率を有しており、比較的良好な熱伝導率を有する。したがって、各内部電極15,16からの熱の放散がバリスタ素体12により阻害されるのを抑制することができる。
本実施形態においては、基体部31がバリスタ素体12よりも光反射率が高い金属からなり、バリスタ素体12及びバッファ部21には基体部31に達する貫通孔19,23が形成されている。このため、基体部31の第1の主面31aが光反射面として機能することとなり、半導体発光素子1が発生した光のうちバリスタ10に向かって進む光は、バリスタ素体12及びバッファ部21に形成された貫通孔19,23内を通って、基体部31の第1の主面31aに入射し、反射される。したがって、バリスタ10の光反射性を高めることができ、発光装置Lの発光効率を高めることができる。
本実施形態においては、バッファ部21が電気絶縁性を有する材料からなるので、バッファ部21及び基体部31がバリスタ部11の電気的特性に悪影響を及ぼすのを防ぐことができる。
続いて、図5〜図14を参照して、バリスタの第1〜第3の変形例の構成について説明する。
図5〜図7に示された第1の変形例では、バリスタ部11がスルーホール導体41を更に有しており、第1の外部電極13及び第2の外部電極14がバリスタ素体12の第1の主面12a上に配置されている。図5に示す概略断面図は、図1に示されたII−II線に対応する線にて変形例に係るバリスタ10を切断した際の概略断面図である。図6に示す断面図は、図1に示されたIII−III線に対応する線にて変形例に係るバリスタ10を切断した際の概略断面図である。図7に示す断面図は、図1に示されたIV−IV線に対応する線にて変形例に係るバリスタ10を切断した際の概略断面図である。
スルーホール導体41は、一端がバリスタ素体12の第1の主面12aから露出するようにバリスタ素体12に配置されている。スルーホール導体41は、第1の主面12aに露出する一端において、対応する外部電極13,14と電気的且つ物理的に接続されている。スルーホール導体41は、その途中部分において対応する内部電極15,16と電気的且つ物理的に接続されている。これにより、各外部電極13,14と対応する内部電極15,16とは、スルーホール導体41を通して電気的に接続されることとなる。スルーホール導体41は、上述した導電性ペーストの焼結体により構成することができる。
図8〜図11に示された第2の変形例では、バリスタ部11は、第1の内部電極15及び第2の内部電極16の代わりに、対向電極43を有している。図8は、バリスタの第2の変形例を示す概略斜視図である。図9は、図8におけるIX−IX線に沿った概略断面図である。図10は、図8におけるX−X線に沿った概略断面図である。図11は、図8におけるXI−XI線に沿った概略断面図である。
対向電極43は、バリスタ素体12の第1の主面12a上に配置された第1の外部電極13及び第2の外部電極14に、バリスタ素体12の少なくとも一部(少なくとも一層のバリスタ層)を挟んで、対向している。対向電極43は、第1の内部電極15及び第2の内部電極16と同様に、第1の主面12aに垂直な方向から見て、略長方形状を呈すると共に、貫通孔19が形成された領域と縁12e,12fとの間の領域に位置している。対向電極43は、バリスタ素体12の第2の主面12bに露出するように配置されているが、第2の主面12bに露出することなく、バリスタ素体12内に配置されていてもよい。対向電極43は、上述した導電性ペーストの焼結体により構成することができる。
バリスタ素体12(バリスタ層)における対向電極43と各外部電極13,14とに重なる領域が、バリスタ特性を発現する領域として機能する。すなわち、対向電極43と、第1の外部電極13と、バリスタ素体12における対向電極43と第1の外部電極13とに重なる領域とにより構成されてバリスタ機能を有する第1の部分と、対向電極43と、第2の外部電極14と、バリスタ素体12における対向電極43と第2の外部電極14とに重なる領域とにより構成されてバリスタ機能を有する第2の部分とが、第1の外部電極13と第2の外部電極14との間に電気的に直列接続されることとなる。
図12〜図14に示された第3の変形例では、バリスタ部11は、内部電極15,16及び対向電極43に相当する電極を有していない。この場合、バリスタ素体12における第1の外部電極13と第2の外部電極14との間に位置する領域が、バリスタ特性を発現する領域として機能する。図12に示す概略断面図は、図8に示されたIX−IX線に対応する線にて変形例に係るバリスタ10を切断した際の概略断面図である。図13に示す概略断面図は、図8に示されたX−X線に対応する線にて変形例に係るバリスタ10を切断した際の概略断面図である。図14に示す概略断面図は、図8に示されたXI−XI線に対応する線にて変形例に係るバリスタ10を切断した際の概略断面図である。
以上、本発明の好適な実施形態について説明してきたが、本発明は必ずしも上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
例えば、バリスタ10を構成するバリスタ部11、バッファ部21、及び基体部31の形状は図示されたものに限られない。同様に、バリスタ部11が有するバリスタ素体12、第1の外部電極13、第2の外部電極14、第1の内部電極15、及び第2の内部電極16の形状、並びに、貫通孔19,23の形状も図示されたものに限られない。
基体部31は、バリスタ素体12よりも熱伝導率及び光反射率が高い材料であれば、金属でなくてもよい。基体部31は、例えば、AlNやSiC等により構成することができる。
基体部31が、更に電気絶縁性を有する材料である場合、バッファ部21は必ずしも必要ではない。この場合、バリスタ部11は、第2の主面12bが基体部31の第1の主面31aに接するように配置されることとなる。
ところで、バリスタ部11を第2の主面12bが基体部31の第1の主面31aに接するように配置する場合、バリスタ部11と基体部31とを同時焼成により形成すると、バリスタ部11と基体部31との収縮率との格差により、バリスタが変形したり、クラックが生じたりする懼れがある。特に、バリスタ素体12がセラミック材料からなり、基体部31が金属からなると、焼成時の収縮率の格差は大きくなり、上述した問題が顕著となる。このため、バリスタ部11と基体部31との間にバッファ部21を位置させ、バッファ部21の材料を、バリスタ素体12を構成する材料の収縮率と、基体部31を構成する材料の収縮率との中間の収縮率を有する材料であることが好ましい。
本実施形態では、半導体発光素子1としてGaN系の半導体LEDの発光ダイオードを用いているが、これに限られない。半導体発光素子1として、例えば、GaN系以外の窒化物系半導体LED(例えば、InGaNAs系の半導体LED等)や窒化物系以外の化合物半導体LEDやレーザーダイオード(LD:Laser Diode)を用いてもよい。
本実施形態では、半導体発光素子1がバリスタ上にフリップチップボンディングにより搭載されてバリスタ10と電気的に接続されているが、これに限られるものではない。例えば、半導体発光素子1を、金錫合金(Au−Sn)はんだや接着剤等により貫通孔19,23を覆うようにバリスタ10上に固定し、ワイヤボンディングによりバリスタ10と電気的に接続してもよい。
本実施形態に係る発光装置を示す斜視図である。 図1におけるII−II線に沿った概略断面図である。 図1におけるIII−III線に沿った概略断面図である。 図1におけるIV−IV線に沿った概略断面図である。 バリスタの第1の変形例を示す概略断面図である。 バリスタの第1の変形例を示す概略断面図である。 バリスタの第1の変形例を示す概略断面図である。 バリスタの第2の変形例を示す概略斜視図である。 図8におけるIX−IX線に沿った概略断面図である。 図8におけるX−X線に沿った概略断面図である。 図8におけるXI−XI線に沿った概略断面図である。 バリスタの第3の変形例を示す概略断面図である。 バリスタの第3の変形例を示す概略断面図である。 バリスタの第3の変形例を示す概略断面図である。
符号の説明
1…半導体発光素子、10…バリスタ、11…バリスタ部、12…バリスタ素体、12a…第1の主面、12b…第2の主面、13…第1の外部電極、14…第2の外部電極、15…第1の内部電極、16…第2の内部電極、19…貫通孔、21…バッファ部、21a…第1の主面、21b…第2の主面、23…貫通孔、31…基体部、31a…第1の主面、31b…第2の主面、L…発光装置。

Claims (4)

  1. 半導体発光素子が配置されるバリスタであって、
    基体部と、
    前記基体部の一の主面側に配置されると共に、電圧非直線特性を発現するバリスタ素体と少なくとも2つの外部電極とを有するバリスタ部と、を備え、
    前記基体部が、前記バリスタ素体よりも熱伝導率及び光反射率が高い金属からなり、
    前記バリスタ素体には、前記基体部に達する貫通孔が形成され
    前記バリスタ部が、電気絶縁性を有する材料からなるバッファ部を介して前記基体部の前記一の主面側に配置され、
    前記バッファ部には、前記バリスタ素体に形成された前記貫通孔に連続し且つ前記基体部に達する貫通孔が形成されており、
    前記基体部の前記一の主面が、半導体発光素子からの光を反射する光反射面であることを特徴とするバリスタ。
  2. 前記バリスタ部が、前記バリスタ素体の少なくとも一部を挟むように配置された少なくとも一対の内部電極を更に有し、
    前記各内部電極が、前記少なくとも2つの外部電極のうち対応する外部電極に接続されていることを特徴とする請求項1に記載のバリスタ。
  3. バリスタと、半導体発光素子とを備えた発光装置であって、
    前記バリスタが、
    基体部と、
    前記基体部の一の主面側に配置されると共に、電圧非直線特性を発現するバリスタ素体と少なくとも2つの外部電極とを有するバリスタ部と、を備え、
    前記基体部が、前記バリスタ素体よりも熱伝導率及び光反射率が高い金属からなり、
    前記バリスタ素体には、前記基体部に達する貫通孔が形成され、
    前記バリスタ部が、絶縁材料からなるバッファ部を介して前記基体部の前記一の主面側に配置され、
    前記バッファ部には、前記バリスタ素体に形成された前記貫通孔に連続し且つ前記基体部に達する貫通孔が形成され、
    前記半導体発光素子が、前記バリスタに並列接続されるように前記少なくとも2つの外部電極に物理的且つ電気的に接続されており、
    前記基体部の前記一の主面が、前記半導体発光素子からの光を反射することを特徴とする発光装置。
  4. 前記バリスタ部が、前記バリスタ素体の少なくとも一部を挟むように配置された少なくとも一対の内部電極を更に有し、
    前記各内部電極が、前記少なくとも2つの外部電極のうち対応する外部電極に接続されていることを特徴とする請求項に記載の発光装置。
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