JP2020021964A - 発光素子および発光素子パッケージ - Google Patents

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Abstract

【課題】発光素子および発光素子パッケージを提供すること。【解決手段】発光素子は、光取出し面側の表面および当該表面の反対側の裏面を有するサファイア基板と、サファイア基板の表面に積層された第1導電型半導体層と、第1導電型半導体層上に積層された発光層と、発光層上に積層された第2導電型半導体層と、Agを含み、サファイア基板の裏面側に配置され、サファイア基板からの光をサファイア基板の表面へ向けて反射させる反射層と、サファイア基板と反射層との間に配置され、ITOからなり、反射層に接着する接着層と、サファイア基板と接着層との間に配置されて接着層によって反射層が接着される導電性多層反射鏡とを含む。導電性多層反射鏡は、屈折率差を有する2種の層が交互に積層されることでそれぞれ構成されてそれぞれの厚さが異なる第1多層反射鏡部、第2多層反射鏡部および第3多層反射鏡部を有する。【選択図】図3

Description

この発明は、発光素子および発光素子をパッケージで覆った発光素子パッケージに関する。
下記特許文献1に記載された半導体装置は、半導体素子がダイボンド材料によって実装用基板にダイボンディングされた構造を有している。この半導体素子は、LEDであって、サファイア基板である結晶基板上に、順にn型GaNコンタクト層、発光層、p型AlGaNクラッド層、p型GaNコンタクト層をエピタキシャル成長させた積層構造となっている。結晶基板の裏面は、反射層および保護層を含む金属積層体によってメタライズされている。反射層の材料としてAl等が挙げられる。発光層の光が結晶基板の裏面側へ向かうと、この光は、反射層によって結晶基板の表面側へ反射させられる。
特開2005−72148号公報
発光素子では、輝度の向上(高輝度化)や、隣り合う層の間での密着性の向上や、発光で生じた熱についての放熱性の向上(高放熱化)が望まれている。
本発明の目的は、高輝度化および密着性の向上を図ることができる発光素子および発光素子パッケージを提供することである。
また、本発明の別の目的は、高放熱化を図ることができる発光素子および発光素子パッケージを提供することである。
本発明は、光取出し面側の表面および当該表面の反対側の裏面を有するサファイア基板と、前記サファイア基板の前記表面に積層された第1導電型半導体層と、前記第1導電型半導体層上に積層された発光層と、前記発光層上に積層された第2導電型半導体層と、Agを含み、前記サファイア基板の裏面側に配置され、前記サファイア基板からの光を前記サファイア基板の前記表面へ向けて反射させる反射層と、前記サファイア基板と前記反射層との間に配置され、ITOからなり、前記反射層に接着する接着層と、前記サファイア基板と前記接着層との間に配置されて前記接着層によって前記反射層が接着される導電性多層反射鏡であって、屈折率差を有する2種の層が交互に積層されることでそれぞれ構成されてそれぞれの厚さが異なる第1多層反射鏡部、第2多層反射鏡部および第3多層反射鏡部を有する導電性多層反射鏡とを含む、発光素子である。
また、本発明は、前記第1多層反射鏡部において前記2種の層を1層ずつ重ねたものの層厚である第1周期厚と、前記第2多層反射鏡部において前記2種の層を1層ずつ重ねたものの層厚である第2周期厚と、前記第3多層反射鏡部において前記2種の層を1層ずつ重ねたものの層厚である第3周期厚とが異なっていることを特徴とする。また、本発明は、前記第1多層反射鏡部が前記第2多層反射鏡部よりも10%厚く、前記第2多層反射鏡部が前記第3多層反射鏡部よりも10%厚いことを特徴とする。また、本発明は、前記2種の層が、SiOからなるSiO層と、TiOからなるTiO層とを有することを特徴とする。また、本発明は、前記第1多層反射鏡部のSiO層が前記第2多層反射鏡部のSiO層よりも厚く、前記第1多層反射鏡部のTiO層が前記第2多層反射鏡部のTiO層よりも厚く、前記第2多層反射鏡部のSiO層が前記第3多層反射鏡部のSiO層よりも厚く、前記第2多層反射鏡部のTiO層が前記第3多層反射鏡部のTiO層よりも厚いことを特徴とする。また、本発明は、前記第1多層反射鏡部、前記第2多層反射鏡部および前記第3多層反射鏡部が、この順で前記サファイア基板に近くなるように積層されていることを特徴とする。また、本発明は、前記接着層の側面と前記サファイア基板の側面とが面一であることを特徴とする。また、本発明は、前記導電性多層反射鏡の側面と、前記接着層および前記サファイア基板のそれぞれの側面とが面一であることを特徴とする。また、本発明は、前記サファイア基板の厚さ方向から見た平面視において、前記反射層が前記接着層より小さく、前記接着層の周縁部が前記反射層側から露出されていることを特徴とする。また、本発明は、前記サファイア基板の前記裏面が粗面であることを特徴とする。また、本発明は、前記導電性多層反射鏡と前記接着層との界面が鏡面であることを特徴とする。発光素子と、前記発光素子を収容するパッケージとを含む、発光素子パッケージである。
図1は、本発明の一実施形態に係る発光素子の模式的な平面図である。 図2は、図1の発光素子の模式的な底面図である。 図3は、図1の発光素子の模式的な断面図であって、図1の切断線A−Aでの断面を示している。 図4は、発光素子における導電性多層反射鏡の模式的な断面図である。 図5は、発光素子における輝度変化率と接着層の厚さ(膜厚)との関係を示すグラフである。 図6は、発光素子および導電性多層反射鏡のそれぞれにおける入射角と反射率との関係を示すグラフである。 図7は、導電性多層反射鏡における波長と反射率との関係を示すグラフである。 図8は、発光素子パッケージの模式的な断面図である。 図9は、変形例に係る発光素子の模式的な断面図である。 図10は、第1比較例に係る発光素子が適用された発光素子パッケージの模式的な断面図である。 図11は、第2比較例に係る発光素子の模式的な断面図である。 図12は、発光素子における電流と光出力との関係を示すグラフである。 図13は、発光素子における通電時間とジャンクション温度との関係を示すグラフである。 図14は、発光素子における注入電流とジャンクション温度との関係を示すグラフである。
以下では、本発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る発光素子1の模式的な平面図である。図2は、図1の発光素子1の模式的な底面図である。図3は、図1の発光素子1の模式的な断面図であって、図1の切断線A−Aでの断面を示している。
発光素子1は、たとえば、図1および図2に示すように、長辺および短辺を有する平面視長方形のチップ状である。チップ状の発光素子1の長辺は0.2mm〜3.0mm、短辺は0.1mm〜2.0mmである。
図3を参照して、発光素子1は、いわゆる2ワイヤー構造の発光素子である。発光素子1は、表面3および裏面4を有するサファイア基板2と、サファイア基板2の表面3に順に積層された第1導電型半導体層6、発光層7および第2導電型半導体層8とを含む。第1導電型半導体層6、発光層7および第2導電型半導体層8の積層体は、直方体形状の半導体積層構造部90を構成している。半導体積層構造部90の長手方向と発光素子1の長手方向とは、一致している(図1も参照)。また、この実施形態では、サファイア基板2において表面3(図3における上面)が光取出し面側となっていて、裏面4(図3における下面)は、表面3の反対側となっている。発光層7が発光すると、ほとんどの光は、第2導電型半導体層8を透過して、発光層7に対してサファイア基板2の反対側(図3の上側)から取り出される。
サファイア基板2は、発光層7の発光波長(たとえば450nm)に対して透明な材料であるサファイアからなる。「発光波長に対して透明」とは、具体的には、たとえば、発光波長の透過率が60%以上の場合をいう。サファイア基板2の厚さは、たとえば、200μm〜300μmである。なお、前述した「平面視」とは、サファイア基板2の厚さ方向から見た場合のことを指している。
サファイア基板2の裏面4には、発光素子1に含まれる構成として、導電性多層反射鏡9、接着層10、反射層11、バリアメタル12および接合メタル13がこの順に積層されている。
導電性多層反射鏡9は、その側面(外郭)14がサファイア基板2の側面5と面一に揃うようにサファイア基板2の裏面4全域に形成されている。導電性多層反射鏡9では、図2における上面が、サファイア基板2の裏面4との接合面となる表面15であり、図2における下面が、接着層10との接合面となる裏面16である。つまり、導電性多層反射鏡9は、サファイア基板2と接着層10との間に配置されている。
図4は、発光素子1における導電性多層反射鏡9の模式的な断面図である。
図4において、導電性多層反射鏡9の上側が、表面15側(サファイア基板2側)であり、導電性多層反射鏡9の下側が、裏面16側(接着層10側)である。
導電性多層反射鏡9は、屈折率差を有する2種の層のそれぞれの厚さを、反射させる光の波長の4分の1の厚さとし、当該2種の層を交互に積層することで構成されており、95%以上の高い反射率を有している。当該2種の層として、SiO、SiN、Al、TiO、Taの各層の中から、屈折率差の大きい2種類が選択される。この実施形態では、当該2種の層として、SiOからなるSiO層17と、TiOからなるTiO層18とが挙げられる。SiOの屈折率は、約1.46であり、TiOの屈折率は、約2.66である。ここで、導電性多層反射鏡9の表面15および裏面16のいずれにもSiO層17が位置するようになっている。
導電性多層反射鏡9は、周期構造(反射帯域特性)の異なる第1多層反射鏡部91、第2多層反射鏡部92および第3多層反射鏡部93を有している。第1多層反射鏡部91、第2多層反射鏡部92および第3多層反射鏡部93のそれぞれは、いわゆるDBR(Distributed Bragg Reflector:分布ブラッグ反射鏡)である。なお、DBRの代わりに、多層誘電体ミラー構造とも呼ばれることがある。
第1多層反射鏡部91、第2多層反射鏡部92および第3多層反射鏡部93のそれぞれは、SiO層17およびTiO層18を交互に積層することで構成されている。DBRでは、SiO層17およびTiO層18の各光路長(=SiOまたはTiOの屈折率×層厚T)が、各多層反射鏡部で反射させたい光の波長の4分の1に一致している。そのため、各多層反射鏡部において、SiO層17およびTiO層18の各層厚Tは、各多層反射鏡部で反射させたい光の波長の4分の1をSiOまたはTiOの屈折率で割ることで得られる。
第1多層反射鏡部91は、第1層厚T1の厚さを有するSiO層17(第1SiO層17A)と第2層厚T2の厚さを有するTiO層18(第1TiO層18A)とを交互に複数周期積層した積層導電膜である。第1SiO層17Aおよび第1TiO層18Aを1層ずつ重ねたものの層厚を第1周期厚S1(=T1+T2)ということにする。
第2多層反射鏡部92は、第3層厚T3の厚さを有するSiO層17(第2SiO層17B)と第4層厚T4の厚さを有するTiO層18(第2TiO層18B)とを交互に複数周期積層した積層導電膜である。第2SiO層17Bおよび第2TiO層18Bを1層ずつ重ねたものの層厚を第2周期厚S2(=T3+T4)ということにする。
第3多層反射鏡部93は、第5層厚T5の厚さを有するSiO層17(第3SiO層17C)と第6層厚T6の厚さを有するTiO層18(第3TiO層18C)とを交互に複数周期積層した積層導電膜である。第3SiO層17Cおよび第3TiO層18Cを1層ずつ重ねたものの層厚を第3周期厚S3(=T5+T6)ということにする。
導電性多層反射鏡9では、前述した第1層厚T1、第2層厚T2、第3層厚T3、第4層厚T4、第5層厚T5および第6層厚T6、ならびに、第1周期厚S1、第2周期厚S2および第3周期厚S3に、たとえば、以下のいずれかのパターンに応じた規則性がある。
第1パターン:第1層厚T1と第3層厚T3と第5層厚T5とが等しく、第2層厚T2と第4層厚T4と第6層厚T6とが等しい(つまり、第1周期厚S1と第2周期厚S2と第3周期厚S3とが等しい)。この場合、第1多層反射鏡部91と第2多層反射部42と第3多層反射部43とは、いずれも同一構成となる。
第2パターン:第1層厚T1と第3層厚T3と第5層厚T5とが異なり、第2層厚T2と第4層厚T4と第6層厚T6とが異なり、第1周期厚S1と第2周期厚S2と第3周期厚S3とが異なる。この実施形態では、この第2パターンが採用されており、第1層厚T1>第3層厚T3>第5層厚T5であり、第2層厚T2>第4層厚T4>第6層厚T6であり、第1周期厚S1>第2周期厚S2>第3周期厚S3である。具体的に、第1層厚T1と第3層厚T3とで約10%の差があり、第3層厚T3と第5層厚T5とで約10%の差がある。また、第2層厚T2と第4層厚T4とで約10%の差があり、第4層厚T4と第6層厚T6とで約10%の差がある。そのため、第1周期厚S1と第2周期厚S2とで約10%の差があり、第2周期厚S2と第3周期厚S3とで約10%の差がある。
第3パターン:第1層厚T1と第3層厚T3と第5層厚T5とが異なり、第2層厚T2と第4層厚T4と第6層厚T6が異なり、第1周期厚S1と第2周期厚S2と第3周期厚S3とが等しい。たとえば、第1層厚T1>第3層厚T3>第5層厚T5であり、第2層厚T2<第4層厚T4<第6層厚T6であり、第1周期厚S1=第2周期厚S2=第3周期厚S3である場合である。
図4では、第1多層反射鏡部91、第2多層反射鏡部92および第3多層反射鏡部93が、この順でサファイア基板2に近くなるように積層されているが、第1多層反射鏡部91、第2多層反射鏡部92および第3多層反射鏡部93の積層の順番は、適宜変更可能である。また、図4の導電性多層反射鏡9は、第1多層反射鏡部91、第2多層反射鏡部92および第3多層反射鏡部93という3つの多層反射鏡部を有していたが、導電性多層反射鏡9を構成する多層反射鏡部の数は、複数(2つ以上)であれば、任意に設定できる。
図3では、導電性多層反射鏡9は、縞模様によって、SiO層17とTiO層18とを交互に積層した様子を模式的に示している。
そして、接着層10は、導電性多層反射鏡9の裏面16の全面に形成されている。そのため、平面視において、導電性多層反射鏡9と接着層10とは、導電性多層反射鏡9の裏面16に一致する同一パターンで形成されており、導電性多層反射鏡9の領域と接着層10の領域とが一致している。
前述したように、サファイア基板2の裏面4には、導電性多層反射鏡9、接着層10、反射層11、バリアメタル12および接合メタル13がこの順で積層されている。そのため、 接着層10に対して導電性多層反射鏡9とは反対側(図3の下側)に、反射層11が積層されている。反射層11に対して接着層10とは反対側(図3の下側)に、バリアメタル12が積層されている。バリアメタル12に対して反射層11とは反対側(図3の下側)に、接合メタル13が積層されている。つまり、接着層10は、サファイア基板2と反射層11との間に配置されている。また、反射層11は、サファイア基板2の裏面4側に配置されている。また、バリアメタル12および接合メタル13は、反射層11に対して接着層10とは反対側に配置されている。また、バリアメタル12は、反射層11と接合メタル13との間に配置されている。
接着層10は、発光層7の発光波長に対して透明な材料であるITO(酸化インジウム錫)からなる。接着層10は、反射層11に接着しているとともに、反射層11を導電性多層反射鏡9に接着させている。また、接着層10の厚さと発光素子1における輝度との間には、相関関係がある。図5を参照して、発光素子1における輝度の代わりに輝度変化率を用いると、輝度が高いほど、輝度変化率は100%に近くなる。そして、接着層10の厚さ(膜厚)を増加させていくと、輝度変化率が低下することから。輝度変化率が100%に近くなるように、接着層10の厚さを、20nm以下とし、さらには、10nm以下とすると好ましい。図3に戻り、後述する発光素子1の製造方法で述べるように、サファイア基板2の表面3側の構成(半導体積層構造部90等)を作り込んでからサファイア基板2の裏面4側の構成を作る都合上、表面3側の構成に対する熱ダメージを防止するために、所定以上高い温度で接着層10を形成することができない。そのため、接着層10は、十分に透明にならないが、厚さが20nm以下と非常に薄くなっていることから、光を吸収しづらくなっており、接着層10が輝度に与える影響はほとんどない。また、導電性多層反射鏡9における反射率に影響を与えないようにするために、導電性多層反射鏡9と接着層10との界面は、粗面でなく、鏡面であることが好ましい。
反射層11は、Agを含む材料からなる。この実施形態の反射層11は、AgとPdとCuとを含む合金(AdPdCu合金)からなるが、Pdに代えてPtを用いたAdPtCu合金であってもよい。AdPdCu合金の場合、各金属の配合比率は、Agが99%程度であり、Pdが0.6%、Cuが0.2%であることが好ましい。PdおよびCuをこの割合で含有させることにより、Ag単体で発生し易い硫化を抑制することができる。平面視において、反射層11は、接着層10より小さく、接着層10の領域の内側に位置している。そのため、接着層10の周縁部10Aが、反射層11側から露出されている(図2も参照)。反射層11の厚さは、約100nmである。
バリアメタル12は、TiW合金(チタン・タングステン合金)の層とPtの層とを反射層11側からこの順番で積層することによって構成されている。
接合メタル13は、Auを含む材料からなる。この実施形態の接合メタル13は、AuSn合金からなる。前述したようにTiW合金の層とPtの層とで構成されたバリアメタル12は、接合メタル13よりも融点が高い。つまり、反射層11(AgPdCu合金)と接合メタル13(AuSn合金)との間に、接合メタル13よりも融点が高いバリアメタル12が介在することになるので、接合メタル13の成分(Sn)が反射層11へ拡散することを良好に抑制することができる。接合メタル13の厚さは、約2μmである。
バリアメタル12および接合メタル13のそれぞれは、平面視において、反射層11と同一のパターンで形成されている。
一方、サファイア基板2の表面3には、第1導電型半導体層6へ向かって突出する複数の凸部35が形成されている。これらの凸部35は、隣り合うもの同士が互いに間隔を空けるように、サファイア基板2の表面3に離散して配置されている。複数の凸部35全体の配列形態は、たとえば、行列状であってもよいし、千鳥状であってもよい。各凸部35は、SiN(窒化シリコン)からなる。SiNからなる凸部35がサファイア基板2の表面3に形成されているので、反射層11で反射して、サファイア基板2と第1導電型半導体層6との界面に対して様々な角度で入射する光が、当該界面において反射層11側に全反射することを抑制することができる。その結果、光の取り出し効率を向上させることができる。
第1導電型半導体層6は、サファイア基板2の表面3に積層されている。第1導電型半導体層6は、サファイア基板2の表面3の全域を覆っている。第1導電型半導体層6は、n型の窒化物半導体(たとえば、GaN)からなっていて、発光層7の発光波長に対して透明である。
第1導電型半導体層6について、図3においてサファイア基板2の表面3を覆う下面を裏面61といい、裏面61とは反対側の上面を表面62ということにする。表面62には、裏面61側へ一段低くなった第1領域19と、第1領域19よりも高い第2領域20とが存在する。
第1領域19における第1導電型半導体層6を、半導体積層構造部90から引き出された引き出し部21と呼ぶことにすると、引き出し部21では、その側面22がサファイア基板2の側面5と面一に揃う位置まで外側に引き出されている。図1を参照して、引き出し部21(図1においてハッチングを付した部分を参照)は、半導体積層構造部90を取り囲む環状の外周部23と、当該外周部23から半導体積層構造部90を横切る方向に直線状に延びる直線部24とを含んでいる。
引き出し部21の直線部24は、半導体積層構造部90の周縁部に配置されたパッドスペース25(たとえば、円形のスペース)と、発光素子1の長手方向に沿って直線状に延びる配線スペース26とを含む。この実施形態では、パッドスペース25は、発光素子1の長手方向一端部(図1における右端部)に配置され、配線スペース26は、パッドスペース25から当該長手方向にパッドスペース25の反対側(図1における左側)に延びている。
この引き出し部21の表面に、第1電極27が接触して形成されている。第1電極27は、引き出し部21上に敷設された第1メタル配線28と、パッドスペース25において第1メタル配線28上に形成された第1パッド29とを含む。
第1メタル配線28は、たとえば、AlやCrからなる。この実施形態では、Alを引き出し部21(第1導電型半導体層6)に接するように形成し、そのAl上にCrを形成することで第1メタル配線28を構成している。第1メタル配線28の厚さは、たとえば、1000nm程度である。
第1メタル配線28は、この実施形態では、引き出し部21の直線部24、およびパッドスペース25に近い側の半導体積層構造部90の短辺(図1では右側の短辺)に沿う外周部23の一部に敷設されており、この第1メタル配線28により、第1導電型半導体層6に対する第1電極27のコンタクトが形成されている。また、第1メタル配線28は、パッドスペース25においては、パッドスペース25の幅よりもやや小さい幅の円板状に形成されており、パッドスペース25以外の直線部24(つまり配線スペース26)および外周部23においては細線状に形成されている。
図3を参照して、第1パッド29は、パッドスペース25から第2導電型半導体層8よりも上方に突出する柱状(この実施形態では、円柱状であり、図1参照)に形成されており、その厚さは、たとえば、1000nm程度である。第1パッド29は、たとえば、Ag、半田またはAuSn合金からなる。
第1電極27に関しては、第1メタル配線28が、平面視で反射層11を(発光素子1の)長手方向に横切って、サファイア基板2の厚さ方向に反射層11と対向することになる。しかし、第1メタル配線28が細線状に形成されているため(図1参照)、反射層11で反射した光の取り出し効率に与える影響が少なくて済む。一方、第1メタル配線28よりも幅が広い第1パッド29も反射層11に対向することになるが、この第1パッド29は反射層11の周縁部にしか対向していないので、第1メタル配線28と同様に、反射層11で反射した光の取り出し効率に与える影響が少ない。
発光層7は、第1導電型半導体層6上に積層されている。発光層7は、第1導電型半導体層6の表面3における第2領域20の全域を覆っている。発光層7は、この実施形態では、Inを含む窒化物半導体(たとえばInGaN)からなる。
第2導電型半導体層8は、発光層7と同一パターンで発光層7上に積層されている。そのため、平面視において、第2導電型半導体層8の領域は、発光層7の領域と一致している。第2導電型半導体層8は、p型の窒化物半導体(たとえば、GaN)からなっていて、発光層7の発光波長に対して透明である。このように、n型半導体層である第1導電型半導体層6とp型半導体層である第2導電型半導体層8とで発光層7を挟んだ発光ダイオード構造(半導体積層構造部90)が形成されている。
第2導電型半導体層8の表面には、透明電極層30が形成されており、この透明電極層30により、第2導電型半導体層8に対する第2電極31(後述)のコンタクトが形成されている。透明電極層30は、たとえば、発光層7の発光波長に対して透明な材料(たとえばITO、ZnO)からなる。また、透明電極層30の厚さは、たとえば、100nm程度である。
この透明電極層30の表面34に、第2電極31が形成されている。第2電極31は、たとえば、Ag、半田またはAuSn合金からなる。図1を参照して、第2電極31は、半導体積層構造部90の周縁部に配置された第2パッド32と、第2パッド32から半導体積層構造部90の側面に沿って延びる第2メタル配線33とを一体的に含む。
この実施形態では、第2パッド32は、半導体積層構造部90の長手方向における第1パッド29の反対側(図1における左側)に配置され、第2メタル配線33の一部(半導体積層構造部90の側面に沿っている部分)は、平面視において、直線部24上の第1メタル配線28と平行に延びている。とりわけ、第2メタル配線33は、直線部24上の第1メタル配線28を挟むように、当該第1メタル配線28に対して一方側および他方側に1本ずつ設けられ、それぞれの第2メタル配線33が、第2パッド32における第1パッド29から遠い側の端部(図1における左端部)に一体的に接続されている。
第2電極31に関しては、第2メタル配線33が、平面視で反射層11を避けるように反射層11の外側近傍に敷設されているので、反射層11で反射した光の取り出し効率に与える影響がほとんどない。一方、第2パッド32は反射層11に対向することになるが、この第2パッド32は、半導体積層構造部90の長手方向における第1パッド29の反対側に配置され、反射層11の周縁部にしか対向していない。そのため、第1パッド29と同様に、反射層11で反射した光の取り出し効率に与える影響が少ない。
この発光素子1では、図3を参照して、第2電極31(第2パッド32)と第1電極27(第1パッド29)との間に順方向電圧を印加すると、第2電極31から第1電極27へ向かって電流が流れる。電流は、第2電極31から第1電極27へ向かって、透明電極層30、第2導電型半導体層8、発光層7および第1導電型半導体層6を、この順番で流れる。このように電流が流れることによって、第1導電型半導体層6から発光層7に電子が注入され、第2導電型半導体層8から発光層7に正孔が注入され、これらの正孔および電子が発光層7で再結合することにより、発光層7から波長440nm〜460nmの青色の光が発生する。この光は、第2導電型半導体層8および透明電極層30を透過して、透明電極層30の表面34(光取出し面)から取り出される。
発光層7から第1導電型半導体層6側に向かった光は、第1導電型半導体層6およびサファイア基板2をこの順で透過する。そして、この光は、サファイア基板2と導電性多層反射鏡9との界面や、導電性多層反射鏡9内におけるSiO層17とTiO層18との界面(第1多層反射鏡部91と第2多層反射鏡部92との界面や第2多層反射鏡部92と第3多層反射鏡部93との界面)で反射する(図4参照)。反射した光は、サファイア基板2、第1導電型半導体層6、発光層7、第2導電型半導体層8および透明電極層30をこの順で透過して、表面34から取り出される。また、導電性多層反射鏡9を透過した光は、接着層10を透過し、接着層10と反射層11との界面で反射する。反射した光は、接着層10、導電性多層反射鏡9、サファイア基板2、第1導電型半導体層6、発光層7、第2導電型半導体層8および透明電極層30をこの順で透過して、表面34から取り出される。このように、導電性多層反射鏡9および反射層11のそれぞれは、サファイア基板2からの光をサファイア基板2において光取出し面(透明電極層30の表面34)側の表面3へ向けて反射させる。
ここで、電流は、第2電極31から第1電極27へ向かって、透明電極層30、第2導電型半導体層8、発光層7および第1導電型半導体層6を流れるが、サファイア基板2の裏面4側の反射層11には流れる必要がない。そのため、反射層11を形成する際、反射層11を合金化させる熱処理が不要となるため、反射層11における反射率は高い。さらに、反射層11では、Ag単体でなく、AgにPdおよびCuを添加していることから、反射層11と接着層10との接触に起因する反射層11での反射率の低下が抑制されている。
そして、発光素子1は、前述したようにDBRで構成された導電性多層反射鏡9を有している。DBRの特徴として、垂直入射に近い光Lには、反射率が高いが、入射角θ(図3参照)が大きくなって所定の臨界角に達すると、反射率が急激に低下する。図6では、入射角θと反射率との関係が示されており、従来構造のDBRは、破線で示されている。従来構造のDBRでは、臨界角が35度程度となっている。
反射率を上げるためには、最大反射率(臨界角以下の入射角度域での反射率)を上げることと、反射させることができる光の波長帯域(対応できる波長帯域)を広げることとが必要である。
導電性多層反射鏡9では、最大反射率を上げるために、導電性多層反射鏡9内での光の反射回数を増加させるようにしており、そのために、SiO層17およびTiO層18(図4参照)の数(層数)を増加させている。具体的には、導電性多層反射鏡9全体での層数は、29層(=SiO層17およびTiO層18のペアが14ペア+導電性多層反射鏡9の表面15または裏面16のSiO層17が1層)となっている。
導電性多層反射鏡9では、波長帯域を広げるために、前述したように、SiO層17およびTiO層18の個々の厚さや全体の厚さが異なる複数の多層反射鏡部(この実施形態では、第1多層反射鏡部91、第2多層反射鏡部92および第3多層反射鏡部93)を採用している。理想としては、第1多層反射鏡部91、第2多層反射鏡部92および第3多層反射鏡部93のそれぞれの全体層数が、前述した29層であることが好ましいが、この実施形態では、29層を第1多層反射鏡部91、第2多層反射鏡部92および第3多層反射鏡部93で3分割している。このようにすれば、たとえば、第1多層反射鏡部91では長波長域の光を反射でき、第2多層反射鏡部92では中波長域の光を反射でき、第3多層反射鏡部93では短波長域の光を反射できる。
図7では、光の波長と導電性多層反射鏡9での反射率との関係が示されている。導電性多層反射鏡9内でSiO層17およびTiO層18のそれぞれの厚さが一定である(第1多層反射鏡部91、第2多層反射鏡部92および第3多層反射鏡部93が同一構成である)場合は、点線で示されており、波長帯域は、約410nm〜520nmの範囲である。この実施形態のように、第1多層反射鏡部91、第2多層反射鏡部92および第3多層反射鏡部93で、SiO層17およびTiO層18のそれぞれの厚さを約10%ずつ変動させた場合(第2多層反射鏡部92を基準として他の多層反射鏡部の厚さを±約10%変動させた場合)は、1点鎖線で示されており、波長帯域は、約400nm〜550nmの範囲まで広がっている。一方、第1多層反射鏡部91、第2多層反射鏡部92および第3多層反射鏡部93で、SiO層17およびTiO層18のそれぞれの厚さを約20%ずつ変動させた場合(第2多層反射鏡部92を基準として他の多層反射鏡部の厚さを±約20%変動させた場合)は、実線で示すように、波長帯域は、広くなるものの、反射率が500nm〜520nmの範囲で局所的に低下していて安定しない。そこで、この実施形態では、導電性多層反射鏡9全体での層数を29層とし、第1多層反射鏡部91、第2多層反射鏡部92および第3多層反射鏡部93で、SiO層17およびTiO層18のそれぞれの厚さを約10%ずつ変動させている。
このような導電性多層反射鏡9を採用することによって、図6を参照して、1点鎖線で示すように、従来構造のDBRに比べて、臨界角が35度から50度程度まで大きくなっている(図6の白抜き矢印を参照)。つまり、導電性多層反射鏡9では、さらに反射率を上げることができるとともに、さらに広帯域の光も反射させることができる。
図6において、2点鎖線は、反射層11の反射率を示しており、反射層11の反射率は、入射角θの全域において90%程度で一定となっている。そして、図6において、実線は、発光素子1全体での反射率を示しており、この反射率は、入射角θの領域ごとに、導電性多層反射鏡9および反射層11のうち高い方の反射率のライン(前述した1点鎖線および2点鎖線のいずれか)をつなぎ合わせたものである。つまり、50度の臨界角までの入射角θでは、導電性多層反射鏡9が反射層11よりも高い反射率を発揮し、50度の臨界角を超えた入射角θでは、反射層11が導電性多層反射鏡9よりも高い反射率を発揮する。
なお、発光素子1全体での反射率を示す実線は、厳密には、1点鎖線および2点鎖線の対応する部分と重なっているはずであるが、説明の便宜上、図6では、1点鎖線および2点鎖線から離して示している。
次に、発光素子1の製造方法の一例を説明する。
図3に示す発光素子1を製造するには、たとえば、基板ウエハ(たとえば、厚さ600μm〜1000μmのウエハ)の表面に、SiNからなる層(SiN層)を形成し、レジストパターン(図示せず)をマスクとするエッチングにより、このSiN層を複数の凸部35に分離する。次に、当該基板ウエハの表面に、これらの凸部35を覆うように、第1導電型半導体層6、発光層7および第2導電型半導体層8をエピタキシャル成長させることにより、半導体積層構造部90を形成する。次に、たとえば、スパッタ法により、透明電極層30の材料(ITO等)を半導体積層構造部90上に堆積させることにより、透明電極層30を形成する。
次に、所定の形状のマスクを介して、透明電極層30および半導体積層構造部90をエッチングする。これにより、半導体積層構造部90が所定の形状(平面視長方形)に成形され、同時に、第1導電型半導体層6の延長部からなる引き出し部21が形成される。
次に、引き出し部21(第1導電型半導体層6)上に第1電極27を形成し、透明電極層30上に第2電極31を形成する。
その後、当該基板ウエハの表面側を保護した状態で、基板ウエハを裏面から、200μm〜300μmの厚さになるまで研削する。
次に、当該基板ウエハの裏面に、前述した第2パターンに応じてSiO層17およびTiO層18を交互に積層して、導電性多層反射鏡9を形成する。
次に、導電性多層反射鏡9の裏面16の全域に、接着層10を形成する。そして、たとえば、スパッタ法により、反射層11の材料(AgPdCu合金等)を接着層10の裏面16の全面に堆積させて反射層11を形成する。
次いで、反射層11の裏面に、反射層11における基板ウエハの切断予定ライン上の所定幅の領域のみを覆うレジストパターン(図示せず)を形成し、そのレジストパターンを介して、バリアメタル12の材料(TiW合金等)と、接合メタル13の材料(AuSn合金等)とを、この順番で堆積する。そして、バリアメタル12および接合メタル13の材料の不要部分(前記レジストパターン上に堆積した部分)をレジストパターンとともにリフトオフする。すると、反射層11の一部を、切断予定ラインに沿って選択的に露出させるように、バリアメタル12および接合メタル13が形成される。次に、たとえば、ドライエッチングにより、バリアメタル12および接合メタル13から露出した反射層11を除去(エッチオフ)する。これにより、接着層10の周縁部10Aが、切断予定ラインに沿って選択的に露出することとなる。
次に、レーザ加工機を用いて、基板ウエハに対して裏面側からレーザ光を走査する。これにより、接着層10を貫通して、基板ウエハの途中に達する分割ガイド溝を形成する。その後、基板ウエハに外力を加えることにより、基板ウエハを、分割ガイド溝を境として、各発光素子1の個片(チップ)に分割する。これにより、図3の発光素子1の個片が得られる。
または、接着層10の周縁部10Aを露出させることなく、基板ウエハを、レーザスクライバ等を用いて前記切断予定ラインに沿って切断(ダイシング)し、当該基板ウエハを各発光素子1の個片に分割してもよい。その場合、図3の接着層10の周縁部10Aを露出させた構成とは異なり、接着層10、反射層11、バリアメタル12および接合メタル13は、平面視において同一パターンとなる。
図8は、発光素子パッケージ51の模式的な断面図である。
発光素子パッケージ51は、発光素子1と、支持基板52と、パッケージ53とを含む。支持基板52をパッケージ53の一部とみなしてもよい。
発光素子1は、接合メタル13が支持基板52に接合されることにより、支持基板52に配置されている。このときの発光素子1は、サファイア基板2の表面3が上を向くようなフェイスアップ姿勢となっている。
支持基板52は、発光素子1を支持する絶縁基板54と、絶縁基板54の両端から露出するように設けられて、発光素子1と外部とを電気的に接続する金属製の一対の電極(第1外部電極55および第2外部電極56)とを有している。
そして、発光素子1の第1電極27(第1パッド29)と第1外部電極55とが、第1ワイヤ57によって接続されている。また、発光素子1の第2電極31(第2パッド32)と第2外部電極56とが、第2ワイヤ58によって接続されている。
パッケージ53は、樹脂が充填されたケースであり、その内側に発光素子1を収容して(覆って)保護した状態で、支持基板52に固定されている。この状態における発光素子1では、サファイア基板2の表面3側が露出されている。パッケージ53は、側方(発光素子1に向かい合う部分)の表面に、たとえばAgめっきからなる反射部59を有し、発光素子1から出射された光を反射部59で反射させて外部へ取り出す。
パッケージ53を構成する樹脂には、蛍光体や反射剤が含有されているものがある。たとえば発光素子1が青色光を発光する場合、当該樹脂に黄色蛍光体を含有させることで発光素子パッケージ51は白色光を発光することができる。発光素子パッケージ51は、多数が集まることによって、電球などの照明機材に用いることもでき、また液晶テレビのバックライトや自動車等のヘッドランプに用いることもできる。
また、図9に示すように、前述した発光素子1において導電性多層反射鏡9を省略した構成となる発光素子70も採用することができる。なお、この発光素子70において、前述した発光素子1で説明した部分と対応する部分には、同一の参照符号を付し、当該部分についての詳しい説明を省略する。
この発光素子70では、反射層11とサファイア基板2との間には、接着層10だけが存在しており、接着層10は、反射層11をサファイア基板2の裏面4に接着させている。また、サファイア基板2と接着層10との接着性を向上させるため、サファイア基板2と接着層10との界面は、粗面であることが好ましい。この発光素子70の製造方法は、前述した発光素子1の製造方法から導電性多層反射鏡9の製造工程を省いたものとなる。また、前述した発光素子パッケージ51(図8参照)は、この発光素子70と、支持基板52と、パッケージ53とを含んでいてもよい。
以上の発光素子1,70では、発光層7からの光は、直ちにサファイア基板2の表面3から放出されたり、一旦サファイア基板2の裏面4側へ向かって接着層10を透過して反射層11で反射した後にサファイア基板2の表面3から放出されたりする。
反射層11は、Alよりも反射率の高いAgを含むので、反射層11における反射率の向上を図ることでき、その分、発光素子1の高輝度化を図ることができる。一方、Agを含む反射層11とサファイア基板2との間に、ITOからなる接着層10を介在させることによって、反射層11とサファイア基板2との密着性の向上を図ることができる。
そして、接着層10の厚さが20nm以下と極薄であることから、接着層10における光の透過性を向上させることができるので、反射層11において多くの光を反射させることができ、その分、発光素子1の高輝度化を図ることができる。
また、発光層7の発光により発光素子1が発熱しても、熱伝導率が高いAuを含む接合メタル13によって効果的に(パッケージ53側へ)放熱することができる。つまり、発光素子1の高放熱化を図ることができる。
さらに、図3に示す発光素子1の場合には、光を反射させる構成として、反射層11に加えて、導電性多層反射鏡9も存在するので、反射層11しか存在しない場合に比べて、光の反射率の向上を図ることができ、その分、発光素子1の更なる高輝度化を図ることができる。また、接着層10によって導電性多層反射鏡9と反射層11との密着性の向上が図られている。
また、図9に示す発光素子70の場合には、接着層10は、反射層11をサファイア基板2の裏面4に接着させるので、反射層11とサファイア基板2との密着性の向上を図ることができる。
このような発光素子1,70についての輝度および放熱性等についての効果を実証するため、発光素子1,70と、比較例に係る発光素子80,81とを作製した。発光素子80,81において、発光素子1,70で説明した部分と対応する部分には、同一の参照符号を付し、当該部分についての詳しい説明を省略する。
図10を参照して、第1比較例に係る発光素子80は、発光素子1,70から導電性多層反射鏡9、接着層10、反射層11、バリアメタル12および接合メタル13の全てを省いた構成である(図3および図9参照)。そのため、発光素子80単体では、サファイア基板2の裏面4に、何も形成されていない。発光素子80は、サファイア基板2の裏面4に塗布されたエポキシ樹脂等のペースト剤82によって、パッケージ53の支持基板52に対して接合されている。発光素子80の場合、発光層7が発光すると、光は、サファイア基板2を透過しても、発光素子80内で反射することはなく、パッケージ53の反射部59で反射される。
図11を参照して、第2比較例に係る発光素子81は、発光素子1,70から導電性多層反射鏡9、接着層10および反射層11の全てを省き、代わりに、Alからなる反射層83を採用した構成である(図3および図9参照)。そのため、発光素子81では、サファイア基板2の裏面4に対して、反射層83、バリアメタル12および接合メタル13が、この順番で積層されている。反射層83の厚さは、たとえば、約100nmである。Alからなる反射層83では、反射率が、発光素子1,70の(Agを含む)反射層11よりも劣る。発光素子81の場合、発光層7が発光すると、サファイア基板2側へ向かった光は、サファイア基板2を透過してから、サファイア基板2と反射層83との界面で反射される。
波長が450nmの光に対する反射率の具体値について、発光素子80では、パッケージ53の反射部59(Agのメッキ)のおかげで93%となっている(図10参照)。一方、Alからなる反射層83を有する発光素子81では、素子単体の場合での反射率は、86%である。また、AgPdCuからなる反射層11を有する発光素子70(図9参照)では、では、素子単体の場合の反射率は、91%である。また、反射層11に加えて導電性多層反射鏡9を有する発光素子1(図3参照)では、素子単体の場合の反射率は、95%と一番高くなっている。
図12では、発光素子1,70,80,81のそれぞれに電流を流したときにおける、各発光素子での電流と光出力(輝度をインデックスであらわしたもの)との関係を示している。光を反射させる構成を持たない発光素子80(破線部分)に比べて、発光素子1(実線部分)および発光素子70(1点鎖線部分)の方が、光出力が向上していることが分かる。特に、発光素子70に導電性多層反射鏡9を追加した構成である発光素子1が最も光出力が高く、発光素子80に比べて4%程度向上している(白抜き矢印参照)。なお、発光素子1および70の発光層7より反射率の劣る反射層83を有する発光素子81(2点鎖線部分)の光出力は、発光素子80(破線部分)よりも低くなっている。
実際の輝度特性について、発光素子80の光出力を1.00とすると、発光素子81の光出力は0.91と劣り、発光素子70は1.00であり、発光素子1は、1.04と最も高くなっている。
図13は、所定の電流(たとえば100mA)を注入し続けたときにおける、通電時間とジャンクション温度(発光素子内の温度)との関係を示している。ジャンクション温度が低いほど、放熱性が良いことになる。接合メタル13を有する発光素子1,70,81(丸ドット)は、接合メタル13を備えていない発光素子80(三角ドット)よりも、ジャンクション温度が低く(最大で20度程度であり、白抜き矢印参照)、放熱性が良好である。発光素子80では、熱がこもりやすいので、前述したペースト剤82(図10参照)が熱で劣化し、白濁化しやすくなり、これにより、反射率がさらに低下する虞がある。
また、図14は、注入電流を大きくしていった場合における注入電流とジャンクション温度との関係を示している。接合メタル13を有する発光素子1,70,81(丸ドット)は、放熱性が良好であることから、所定のジャンクション温度に到達するまでに、接合メタル13を備えていない発光素子80(三角ドット)よりも約2倍の高電流を注入できる。具体的に、接合メタル13を備えていない発光素子80の放熱性が51℃/Wであるのに対し、接合メタル13を有する発光素子1,70,81の放熱性は14℃/Wと良好である。
また、接合メタル13を用いる場合には、発光素子1,70,81とパッケージ53(支持基板52)との密着性は、500gf以上の力にも耐え得る程度に十分確保されている。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はさらに他の形態で実施することもできる。
たとえば、図8に示す発光素子パッケージ51では、発光素子1が、接合メタル13を有していたが、パッケージ53の支持基板52が接合メタル13を有していてもよい。この場合、発光素子1では、反射層11が、パッケージ53側の接合メタル13に接合される。この場合においても、接合メタル13の成分(Sn)が反射層11へ拡散することを抑制するために、反射層11と接合メタル13との間には、前述したバリアメタル12が配置されていることが好ましい。また、パッケージ53が、接合メタル13だけでなく、バリアメタル12も有していて、パッケージ53側の接合メタル13に積層されたバリアメタル12に対して、発光素子1の反射層11が接合されてもよい。
また、前述した発光素子1では、サファイア基板2の裏面4に対して、導電性多層反射鏡9、接着層10、反射層11、バリアメタル12および接合メタル13が、この順番で積層されている。つまり、反射層11が接着層10によってサファイア基板2側の導電性多層反射鏡9に接着されているが、接着層10を省略する構成もあり得る。その場合、導電性多層反射鏡9が、接着層としての機能を兼ねて、反射層11をサファイア基板2に接着させる。
また、前述の実施形態では、第1導電型がn型で、第2導電型がp型の例について説明したが、第1導電型をp型とし、第2導電型をn型として発光素子を構成してもよい。すなわち、前述の実施形態において、導電型をp型とn型とで反転した構造も、この発明の一つの実施形態である。また、前述の実施形態では、第1導電型半導体層および第2導電型半導体層を構成する窒化物半導体としてGaNを例示したが、窒化アルミニウム(AlN)、窒化インジウム(InN)などの他の窒化物半導体が用いられてもよい。窒化物半導体は、一般には、AlxInyGa1-x-yN(0≦x≦1,0≦y≦1,0≦x+y≦1)と表わすことができる。また、窒化物半導体に限らず、GaAs等の他の化合物半導体や、化合物半導体以外の半導体材料(たとえばダイヤモンド)を用いた発光素子にこの発明を適用してもよい。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1 発光素子
2 サファイア基板
3 表面
4 裏面
6 第1導電型半導体層
7 発光層
8 第2導電型半導体層
9 導電性多層反射鏡
10 接着層
11 反射層
12 バリアメタル
13 接合メタル
34 表面
51 発光素子パッケージ
53 パッケージ
70 発光素子

Claims (12)

  1. 光取出し面側の表面および当該表面の反対側の裏面を有するサファイア基板と、
    前記サファイア基板の前記表面に積層された第1導電型半導体層と、
    前記第1導電型半導体層上に積層された発光層と、
    前記発光層上に積層された第2導電型半導体層と、
    Agを含み、前記サファイア基板の裏面側に配置され、前記サファイア基板からの光を前記サファイア基板の前記表面へ向けて反射させる反射層と、
    前記サファイア基板と前記反射層との間に配置され、ITOからなり、前記反射層に接着する接着層と、
    前記サファイア基板と前記接着層との間に配置されて前記接着層によって前記反射層が接着される導電性多層反射鏡であって、屈折率差を有する2種の層が交互に積層されることでそれぞれ構成されてそれぞれの厚さが異なる第1多層反射鏡部、第2多層反射鏡部および第3多層反射鏡部を有する導電性多層反射鏡とを含む、発光素子。
  2. 前記第1多層反射鏡部において前記2種の層を1層ずつ重ねたものの層厚である第1周期厚と、前記第2多層反射鏡部において前記2種の層を1層ずつ重ねたものの層厚である第2周期厚と、前記第3多層反射鏡部において前記2種の層を1層ずつ重ねたものの層厚である第3周期厚とが異なっている、請求項1に記載の発光素子。
  3. 前記第1多層反射鏡部が前記第2多層反射鏡部よりも10%厚く、前記第2多層反射鏡部が前記第3多層反射鏡部よりも10%厚い、請求項1または2に記載の発光素子。
  4. 前記2種の層が、SiOからなるSiO層と、TiOからなるTiO層とを有する、請求項3に記載の発光素子。
  5. 前記第1多層反射鏡部のSiO層が前記第2多層反射鏡部のSiO層よりも厚く、前記第1多層反射鏡部のTiO層が前記第2多層反射鏡部のTiO層よりも厚く、
    前記第2多層反射鏡部のSiO層が前記第3多層反射鏡部のSiO層よりも厚く、前記第2多層反射鏡部のTiO層が前記第3多層反射鏡部のTiO層よりも厚い、請求項4に記載の発光素子。
  6. 前記第1多層反射鏡部、前記第2多層反射鏡部および前記第3多層反射鏡部が、この順で前記サファイア基板に近くなるように積層されている、請求項1〜5のいずれか一項に記載の発光素子。
  7. 前記接着層の側面と前記サファイア基板の側面とが面一である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の発光素子。
  8. 前記導電性多層反射鏡の側面と、前記接着層および前記サファイア基板のそれぞれの側面とが面一である、請求項7に記載の発光素子。
  9. 前記サファイア基板の厚さ方向から見た平面視において、前記反射層が前記接着層より小さく、前記接着層の周縁部が前記反射層側から露出されている、請求項8に記載の発光素子。
  10. 前記サファイア基板の前記裏面が粗面である、請求項1〜9のいずれか一項に記載の発光素子。
  11. 前記導電性多層反射鏡と前記接着層との界面が鏡面である、請求項1〜10のいずれか一項に記載の発光素子。
  12. 請求項1〜11のいずれか一項に記載の発光素子と、
    前記発光素子を収容するパッケージとを含む、発光素子パッケージ。
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