JP4479668B2 - バリスタ及び発光装置 - Google Patents

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Description

本発明は、バリスタ、及び、当該バリスタを備える発光装置に関する。
この種の電子部品として、電子素子と、当該電子素子に電気的に接続されたバリスタとを備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載された発光装置では、電子素子としての半導体発光素子にバリスタが並列接続されており、半導体発光素子はバリスタによってESD(Electrostatic Discharge:静電気放電)サージから保護されている。
特開2001−15815号公報
ところで、電子素子には、半導体発光素子やFET(Field Effect Transistor:電界効果トランジスタ)等のように、その動作中に熱を発するものがある。電子素子が高温になると、素子自身の特性劣化を招き、その動作に影響が出る。このため、発生した熱を効率よく放散させる必要がある。
そこで本発明は、熱を効率よく放散することが可能なバリスタ及び発光装置を提供することを目的とする。
本発明に係るバリスタは、バリスタ素体と、互いに対向すると共に端面がバリスタ素体の外表面に露出するように該バリスタ素体内に配置された第1及び第2の内部電極と、第1の内部電極の端面と物理的且つ電気的に接続されるようにバリスタ素体の表面に形成された第1の外部電極と、第2の内部電極の端面と物理的且つ電気的に接続されるようにバリスタ素体の表面に形成された第2の外部電極とを備え、第1及び第2の内部電極の重なり方向の厚みが、第1の内部電極と第2の内部電極との間隔以上に設定されていることを特徴とする。
本発明に係るバリスタでは、第1及び第2の内部電極の端面がバリスタ素体の外表面に露出すると共に、第1及び第2の内部電極の重なり方向の厚みが第1の内部電極と第2の内部電極との間隔以上に設定されているので、バリスタに伝えられた熱を第1及び第2の内部電極から効率よく放散することができる。
好ましくは、第1の内部電極の端面が、第1の外部電極から露出する領域を含み、第2の内部電極の端面が、第2の外部電極から露出する領域を含む。この場合、第1及び第2の内部電極からバリスタの外部へ熱をより効率的に放散することができる。
好ましくは、バリスタ素体は、互いに対向する2つの外表面を有し、第1及び第2の内部電極の端面は、2つの外表面にそれぞれ露出している。このような構成とすることにより、第1及び第2の内部電極の端面が、バリスタ素体の外表面に比較的大きな面積にて露出されることとなり、より効率的に熱を放散させることができる。
本発明に係る発光装置は、半導体発光素子と、バリスタとを備える発光装置であって、バリスタは、バリスタ素体と、互いに対向すると共に端面がバリスタ素体の外表面に露出するように該バリスタ素体内に配置された第1及び第2の内部電極と、第1の内部電極の端面と物理的且つ電気的に接続されるようにバリスタ素体の表面に形成された第1の外部電極と、第2の内部電極の端面と物理的且つ電気的に接続されるようにバリスタ素体の表面に形成された第2の外部電極とを備え、第1及び第2の内部電極の重なり方向の厚みが、第1の内部電極と第2の内部電極との間隔以上に設定されており、半導体発光素子が、バリスタに並列接続されるように第1及び第2の外部電極に物理的且つ電気的に接続されていることを特徴とする。
本発明の発光装置では、半導体発光素子に物理的に接続されたバリスタの第1及び第2の外部電極が対応する内部電極と物理的に接続されているので、半導体発光素子において発生した熱が第1及び第2の外部電極を介して第1及び第2の内部電極に伝わる。そして、第1及び第2の内部電極の端面がバリスタ素体の外表面に露出すると共に、第1及び第2の内部電極の重なり方向の厚みが第1の内部電極と第2の内部電極との間隔以上に設定されているので、バリスタに伝えられた熱を第1及び第2の内部電極から効率よく放散することができる。
本発明によれば、熱を効率よく放散することが可能なバリスタ及び発光装置を提供することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
図1〜図4を参照して、本実施形態に係るバリスタ11の構成を説明する。図1は、本実施形態に係るバリスタを示す概略斜視図である。図2は、本実施形態に係るバリスタを示す概略平面図である。図3は、本実施形態に係るバリスタの断面構成を説明するための模式図である。図4は、図2におけるIV−IV線に沿った断面構成を示す模式図である。
バリスタ11は、図1及び図2に示されるように、略直方体形状とされたバリスタ素体21と、第1の内部電極31,33及び第2の内部電極41と、複数(本実施形態においては、一対)の第1の外部電極51,53と、複数(本実施形態においては、一対)の第2の外部電極52,54と、を備えている。
バリスタ素体21は、例えば、縦が1.0mm程度に設定され、横が0.5mm程度に設定され、厚みが0.3mm程度に設定されている。バリスタ素体21は、外表面として、互いに対向する主面22及び主面23と、主面22及び主面23に垂直で互いに対向する側面24及び側面25と、主面22,23及び側面24,25に垂直で互いに対向する端面26及び端面27とを有する。
バリスタ素体21は、電圧非直線特性(以下、「バリスタ特性」と称する)を発現する材料からなる。バリスタ素体21は、例えばZnOを主成分とし、更に副成分として希土類金属元素、Co、IIIb族元素(B,Al,Ga,In)、Si、Cr、Mo、アルカリ金属元素(K,Rb,Cs)及びアルカリ土類金属元素(Mg,Ca,Sr,Ba)等の金属単体やこれらの酸化物を含んでいる。バリスタ素体21は、バリスタ特性を発現する複数のバリスタ層を積層することにより構成することができる。
第1の内部電極31,33及び第2の内部電極41は、図3及び図4にも示されるように、バリスタ素体21内に配置されている。第1の内部電極31,33及び第2の内部電極41は、板状に形成されており、厚み方向から見て長方形状を呈している。第1の内部電極31と第2の内部電極41とが、バリスタ素体21の一部を挟んでバリスタ素体21の側面24と平行に配置されている。第2の内部電極41と第1の内部電極33とが、バリスタ素体21の一部を挟んでバリスタ素体21の側面24と平行に配置されている。なお、図3は、バリスタ11を主面22,23と平行な面にて切断した際の断面構成を示している。
第1の内部電極31と第1の内部電極33とは、側面24に垂直な方向から見て、全体的に重なり合うように配置されている。第1の内部電極31,33と第2の内部電極41とは、側面24に垂直な方向から見て互いに一部が重なり合うように、一対の端面26,27が対向する方向にずれて配置されている。本実施形態では、第1の内部電極31,33は端面26寄りに位置し、第2の内部電極41は端面27寄りに位置する。
第1の内部電極31,33の端面31a,33aと、第2の内部電極41の端面41aとは、主面22に露出している。第1の内部電極31,33の端面31b,33bと、第2の内部電極41の端面41bとは、主面23に露出している。すなわち、第1の内部電極31,33及び第2の内部電極41は、互いに対向すると共に端面31a,31b,33a,33b,41a,41bが対応する主面22,23に露出するようにバリスタ素体21内に配置されることとなる。
第1の内部電極31,33及び第2の内部電極41は導電材を含んでいる。第1の内部電極31,33及び第2の内部電極41に含まれる導電材としては、特に限定されないが、Ag、PdまたはAg−Pd合金からなることが好ましい。
第1の外部電極51と第2の外部電極52とは、図2に示されるように、バリスタ素体21の主面22にそれぞれ形成されており、主面22に垂直な方向から見て長方形状を呈している。第1の外部電極51は、その長手方向が側面24,25が対向する方向となるように形成されている。第1の外部電極51は、主面22に垂直な方向から見て、第2の内部電極41の端面26側の端と端面26との間の領域に位置している。第2の外部電極52は、その長手方向が側面24,25が対向する方向となるように形成されている。第2の外部電極52は、主面22に垂直な方向から見て、第1の内部電極31,33の端面27側の端と端面27との間の領域に位置している。
第1の外部電極51は、第1の内部電極31,33の端面31a,33aにおける端面26寄りの領域を覆うようにも形成されており、第1の内部電極31,33に電気的且つ物理的に接続されている。第1の外部電極51は、第2内部電極41には接続されておらず、第2内部電極41と電気的に絶縁されている。
第2の外部電極52は、第2の内部電極41の端面41aにおける端面27寄りの領域を覆うようにも形成されており、第2の内部電極41に電気的且つ物理的に接続されている。第2の外部電極52は、第1の内部電極31,33には接続されておらず、第1の内部電極31,33と電気的に絶縁されている。
第1の外部電極53と第2の外部電極54とは、バリスタ素体21の主面23にそれぞれ形成されており、主面23に垂直な方向から見て長方形状を呈している。第1の外部電極53は、その長手方向が側面24,25が対向する方向となるように形成されている。第1の外部電極53は、主面23に垂直な方向から見て、第2の内部電極41の端面26側の端と端面26との間の領域に位置している。第2の外部電極54は、その長手方向が側面24,25が対向する方向となるように形成されている。第2の外部電極54は、主面23に垂直な方向から見て、第1の内部電極31,33の端面27側の端と端面27との間の領域に位置している。
第1の外部電極53は、第1の内部電極31,33の端面31b,33bにおける端面26寄りの領域を覆うようにも形成されており、第1の内部電極31,33に電気的且つ物理的に接続されている。第1の外部電極53は、第2内部電極41には接続されておらず、第2内部電極41と電気的に絶縁されている。
第2の外部電極54は、第2の内部電極41の端面41bにおける端面27寄りの領域を覆うようにも形成されており、第2の内部電極41に電気的且つ物理的に接続されている。第2の外部電極54は、第1の内部電極31,33には接続されておらず、第1の内部電極31,33と電気的に絶縁されている。
第1の内部電極31,33の端面31a,33aは、第1の外部電極51に覆われない領域、すなわち第1の外部電極51から露出する領域を含んでいる。第1の内部電極31,33の端面31b,33bは、第1の外部電極53に覆われない領域、すなわち第1の外部電極53から露出する領域を含んでいる。
第2の内部電極41の端面41aは、第2の外部電極52に覆われない領域、すなわち第2の外部電極52から露出する領域を含んでいる。第2の内部電極41の端面41bは、第2の外部電極54に覆われない領域、すなわち第2の外部電極54から露出する領域を含んでいる。
第1及び第2の外部電極51〜54は、例えば、印刷法あるいはめっき法により形成することができる。印刷法を用いる場合は、Au粒子あるいはPt粒子を主成分とする金属粉末に、有機バインダ及び有機溶剤を混合した導電性ペーストを用意し、当該導電性ペーストをバリスタ素体21上に印刷し、焼付あるいは焼成することにより形成する。めっき法を用いる場合は、真空めっき法(真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法等)により、AuあるいはPtを蒸着させることにより第1及び第2の外部電極51〜54を形成する。
第1の内部電極31と第2の内部電極41とは、上述したように、バリスタ素体21の一部を介して互いに重なり合う。同様に、第2の内部電極41と第1の内部電極33とも、バリスタ素体21の一部を介して互いに重なり合う。したがって、バリスタ素体21における第1の内部電極31と第2の内部電極41とに重なる領域、及び、第2の内部電極41と第1の内部電極33とに重なる領域が、バリスタ特性を発現する領域として機能する。バリスタ素体21は、全てがバリスタ特性を発現する材料にて構成される必要なく、少なくとも第1の内部電極31と第2の内部電極41とに重なる領域及び第2の内部電極41と第1の内部電極33とに重なる領域がバリスタ特性を発現する材料にて構成されていればよい。
本実施形態に係るバリスタ11では、第1の内部電極31,33及び第2の内部電極41の重なり方向の厚みが、以下のように設定されている。第1の内部電極31と第2の内部電極41との間隔及び第2の内部電極41と第1の内部電極33との間隔をそれぞれ間隔t1とする。間隔t1は、第1の内部電極31と第2の内部電極41とが対向する方向(側面24,25が対向する方向)での第1の内部電極31と第2の内部電極41との距離、及び、第2の内部電極41と第1の内部電極33とが対向する方向(側面24,25が対向する方向)での第2の内部電極41と第1の内部電極33との距離である。第1及び第2の内部電極31,33,41の重なり方向の厚みをそれぞれ厚みt2とする。厚みt2は、第1及び第2の内部電極31,33,41それぞれにおいて互いに対向する主面間の距離である。この場合、厚みt2は、間隔t1以上に設定されている。第1及び第2の内部電極31,33,41の重なり方向は、第1の内部電極31と第2の内部電極41とが対向する方向と一致する。
以上のように、本実施形態においては、第1の内部電極31,33の端面31a,31b,33a,33b及び第2の内部電極41の端面41a,41bがバリスタ素体21の主面22,23に露出すると共に、第1及び第2の内部電極31,33,41の重なり方向の厚みが第1の内部電極31,33と第2の内部電極41との間隔以上に設定されているので、バリスタ11に伝えられた熱を第1及び第2の内部電極31,33,41から効率よく放散することができる。
本実施形態においては、第1の内部電極31,33の端面31a,31b,33a,33bが、第1の外部電極51,53から露出する領域を含み、第2の内部電極41の端面41a,41bが、第2の外部電極52,54から露出する領域を含んでいる。これにより、第1及び第2の内部電極31,33,41からバリスタ11の外部へ熱をより効率的に放散することができる。
本実施形態においては、第1の内部電極31,33の端面31a,31b,33a,33bと第2の内部電極41の端面41a,41bとが、対向する2つの主面22,23に露出している。これにより、第1の内部電極31,33の端面31a,31b,33a,33b及び第2の内部電極41の端面41a,41bが、バリスタ素体21の主面22,23に比較的大きな面積にて露出されることとなり、より効率的に熱を放散させることができる。
ところで、間隔t1は、10μm以上であることが好ましい。間隔t1を10μm以上とすることにより、バリスタ11におけるバリスタ電圧を一定電圧以上にすることができる。また、間隔t1は、300μm以下であることが好ましい。間隔t1を300μm以下とすることにより、より確実にバリスタ電圧を得ることができる。間隔t1を300μmより大きくした場合、焼成温度をより高くする必要があると共に製造が困難となる。
バリスタ素体21における側面24と側面25との間隔(横方向の寸法)を間隔Wとして、第1及び第2の内部電極31,33,41の重なり方向の厚みの和をΣt2とすると、10μm≦Σt2≦W−30μmであることが好ましい。このようにすることにより、有効な放熱特性を発現させることができる。
次に、図5及び図6を参照して、本実施形態に係る発光装置LEの構成について説明する。図5及び図6は、本実施形態に係る発光装置の断面構成を説明するための模式図である。図5は、発光装置LEを第1の内部電極31を含む平面にて切断した際の断面構成を示している。図6は、発光装置LEを第2の内部電極41を含む平面にて切断した際の断面構成を示している。
発光装置LEは、上述した構成を有するバリスタ11と、当該バリスタ11と電気的に接続された半導体発光素子61とを備えている。
半導体発光素子61は、GaN(窒化ガリウム)系半導体の発光ダイオード(LED:Light-Emitting Diode)であり、基板62と、当該基板62上に形成された層構造体LSとを備えている。GaN系の半導体LEDは、周知であり、その説明を簡略化する。基板62は、サファイアからなる光学的に透明且つ電気絶縁性を有する基板である。層構造体LSは、積層された、n型(第1導電型)の半導体領域63と、発光層64と、p型(第2導電型)の半導体領域65とを含んでいる。半導体発光素子61は、n型の半導体領域63とp型の半導体領域65との間に印加される電圧に応じて発光する。
n型の半導体領域63は、n型の窒化物半導体を含んで構成されている。本実施形態では、n型の半導体領域63は、基板62上にGaNがエピタキシャル成長されて成り、例えばSiといったn型ドーパントが添加されてn型の導電性を有している。また、n型の半導体領域63は、発光層64よりも屈折率が小さく且つバンドギャップが大きくなるような組成を有していてもよい。この場合、n型の半導体領域63は、発光層64に対して下部クラッドとしての役割を果たす。
発光層64は、n型の半導体領域63上に形成され、n型の半導体領域63及びp型の半導体領域65から供給されたキャリア(電子及び正孔)が再結合することにより発光領域において光を発生する。発光層64は、例えば、障壁層と井戸層とが複数周期にわたって交互に積層された多重量子井戸(MQW:Multiple Quantum Well)構造とすることができる。この場合、障壁層及び井戸層がInGaNからなり、In(インジウム)の組成を適宜選択することによって障壁層のバンドギャップが井戸層のバンドギャップより大きくなるように構成される。発光領域は、発光層64において、キャリアが注入される領域に生じる。
p型の半導体領域65は、p型の窒化物半導体を含んで構成されている。本実施形態では、p型の半導体領域65は、発光層64上にAlGaNがエピタキシャル成長されて成り、例えばMgといったp型ドーパントが添加されてp型の導電性を有している。また、p型の半導体領域65は、発光層64よりも屈折率が小さく且つバンドギャップが大きくなるような組成を有していてもよい。この場合、p型の半導体領域65は、発光層64に対して上部クラッドとしての役割を果たす。
n型の半導体領域63上には、カソード電極66が形成されている。カソード電極66は、導電性材料からなり、n型の半導体領域63との間にオーミック接触が実現されている。p型の半導体領域65上には、アノード電極67が形成されている。アノード電極67は、導電性材料からなり、p型の半導体領域65との間にオーミック接触が実現されている。カソード電極66及びアノード電極67には、バンプ電極68が形成されている。
上述した構成の半導体発光素子61では、アノード電極67(バンプ電極68)とカソード電極66(バンプ電極68)との間に所定の電圧が印加されて電流が流れると、発光層64の発光領域において発光が生じることとなる。
半導体発光素子61は、第1及び第2の外部電極53,54にバンプ接続されている。すなわち、カソード電極66は、バンプ電極68を介して第2の外部電極54に電気的且つ物理的に接続されている。アノード電極67は、バンプ電極68を介して第1の外部電極53に電気的且つ物理的に接続されている。これにより、第1の内部電極31と第2の内部電極41とが重なる領域及び第2の内部電極41と第1の内部電極33とが重なる領域により構成されるバリスタ部が半導体発光素子61に並列接続されることとなる。よって、バリスタ11により、半導体発光素子61をESDサージから保護することができる。
このように半導体発光素子61と接続されたバリスタ11の第1及び第2の外部電極51,52は、バリスタ11の入出力端子電極として機能する。同じく第1及び第2の外部電極53,54は、半導体発光素子61に電気的に接続されるパッド電極として機能する。
発光装置LEにおいて、半導体発光素子61のバンプ電極68とバリスタ11の第1及び第2の外部電極53,54とは、物理的に接続されていることから、熱的に接続されることとなる。そして、第1の外部電極53と第1の内部電極31,33とは物理的に接続されており、第1の外部電極53と第1の内部電極31,33とも熱的に接続されている。第2の外部電極54と第2の内部電極41とは物理的に接続されており、第2の外部電極54と第2の内部電極41とも熱的に接続している。よって、半導体発光素子61において発生した熱は、バンプ電極68及び各外部電極53,54を介して、第1及び第2の内部電極31,33,41へ伝わることとなる。
以上のように、本実施形態に係る発光装置LEにおいては、半導体発光素子61に物理的に接続されたバリスタ11の第1及び第2の外部電極53,54が対応する第1または第2の内部電極31,33,41と物理的に接続されているので、半導体発光素子61において発生した熱が第1及び第2の外部電極53,54を介して第1及び第2の内部電極31,33,41に伝わる。そして、第1及び第2の内部電極31,33,41の端面31a,31b,33a,33b,41a,41bがバリスタ素体21の主面22,23に露出すると共に、第1及び第2の内部電極31,33,41の重なり方向の厚みが第1の内部電極31,33と第2の内部電極41との間隔以上に設定されているので、半導体発光素子1において発生した熱を、バリスタ11(第1及び第2の内部電極31,33,41)から効率よく放散することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明してきたが、本発明は必ずしも上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
本実施形態においては、電子素子として半導体発光素子を用いた例を示しているが、これに限られない。本発明は、半導体発光素子以外にも、動作中に発熱する電子素子(例えば、FET、バイポーラトランジスタ等)に適用することができる。
本実施形態では、バリスタ11が一対の第1の内部電極31,33と一つの第2の内部電極41を備えているが、これに限られない。例えば、バリスタ11が第1の内部電極31及び第2の内部電極41をそれぞれ一つずつ備えていてもよく、また、それぞれ複数ずつ備えていてもよい。
本実施形態では、半導体発光素子61としてGaN系の半導体LEDやZnO系半導体の発光ダイオードを用いているが、これに限られない。半導体発光素子61として、例えば、GaN系以外の窒化物系半導体LED(例えば、InGaNAs系の半導体LED等)や窒化物系以外の化合物半導体LEDやレーザーダイオード(LD:Laser Diode)を用いてもよい。
本実施形態では、第1及び第2の内部電極31,33,41の端面31a,31b,33a,33b,41a,41bがバリスタ素体21の二つの主面22,23に露出しているが、これに限られない。例えば、第1及び第2の内部電極31,33,41の端面31a,31b,33a,33b,41a,41bが、二つの主面22,23のいずれか一方の主面にのみ露出していてもよい。また、主面22,23は、熱伝達に優れた材料にて覆われていてもよい。
本実施形態では、バリスタ11が、一対の第1の外部電極51,53及び一対の第2の外部電極52,54を備えているが、これに限られない。例えば、バリスタ11は、第1及び第2の外部電極51,52と第1及び第2の外部電極53,54とのいずれか一方の第1及び第2の外部電極を備えていればよい。この場合、第1及び第2の外部電極は、入出力端子電極及びパッド電極として機能する。
第1の外部電極51,53と第2の内部電極41との電気的な絶縁が確保されるのであれば、主面22,23に垂直に方向から見て、第1の外部電極51,53と第2の内部電極41とは、互いに一部が重なっていてもよい。同様に、第2の外部電極52,54と第1の内部電極31,33との電気的な絶縁が確保されるのであれば、主面22,23に垂直に方向から見て、第2の外部電極52,54と第1の内部電極31,33とは、互いに一部が重なっていてもよい。
第1の内部電極31,33の重なり方向の厚みと第2の内部電極41の重なり方向の厚みとが、異なっていてもよい。また、第1の内部電極31と第2の内部電極41との間隔と、第1の内部電極33と第2の内部電極41との間隔とが、異なっていてもよい。
本実施形態に係るバリスタを示す概略斜視図である。 本実施形態に係るバリスタを示す概略平面図である。 本実施形態に係るバリスタの断面構成を説明するための模式図である。 図2におけるIV−IV線に沿った断面構成を示す模式図である。 本実施形態に係る発光装置の断面構成を説明するための模式図である。 本実施形態に係る発光装置の断面構成を説明するための模式図である。
符号の説明
LE…発光装置、11…バリスタ、21…バリスタ素体、22,23…主面、24,25…側面、26,27…端面、31,33…第1の内部電極、41…第2の内部電極、51,53…第1の外部電極、52,54…第2の外部電極、t1…第1の内部電極と第2の内部電極との間隔、t2…第1及び第2の内部電極の厚み、61…半導体発光素子。

Claims (1)

  1. 半導体発光素子と、バリスタとを備える発光装置であって、
    前記バリスタは、
    互いに対向する2つの外表面を有すると共に、ZnOを主成分とするバリスタ素体と、
    前記2つの外表面が対向する方向と直交する方向に互いに対向すると共に端面全体前記2つの外表面にそれぞれ露出するように該バリスタ素体内に配置された第1及び第2の内部電極と、
    前記第1の内部電極の前記2つの外表面にそれぞれ露出した前記端面と物理的且つ電気的に接続されるように前記2つの外表面上それぞれ形成された第1の外部電極と、
    前記第2の内部電極の前記2つの外表面にそれぞれ露出した前記端面と物理的且つ電気的に接続されるように前記2つの外表面上それぞれ形成された第2の外部電極とを備え、
    前記第1及び前記第2の内部電極の重なり方向の厚みが、前記第1の内部電極と前記第2の内部電極との間隔以上に設定されており、
    前記第1の内部電極の前記端面は、前記第1の外部電極に覆われる領域と、前記第1の外部電極から露出する領域と、を含み、
    前記第2の内部電極の前記端面は、前記第2の外部電極に覆われる領域と、前記第2の外部電極から露出する領域と、を含み、
    前記半導体発光素子は、前記2つの外表面のうち一方の外表面に対向するように前記バリスタ素体上に配され、前記バリスタに並列接続されるように前記第1及び第2の外部電極に物理的且つ電気的に接続されていることを特徴とする発光装置。
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