JP4867101B2 - 電磁波遮蔽装置および電子レンジ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電磁波を遮蔽する電磁波遮蔽装置に関するものであり、またその中でも特に加熱室とドアの間から外部に伝搬しようとする電磁波を遮蔽するために電磁波遮蔽装置を用いた電子レンジに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の第1の方法は、電子レンジ用の電磁波遮蔽装置の最も基本的な考え方としてドアに減衰溝を形成するλ/4インピーダンス反転方法が用いられる。図11は電子レンジ全体の図、図12は図11の加熱室1とドア2に関するA−Aから見た断面図である。電子レンジ内部の電磁波は加熱室1とドア2の隙間3を通って図の右側から左側(z方向)へと伝搬しようとするが、ドア2には導体4を折り曲げて構成した減衰溝5を有し、減衰溝5の深さLを使用周波数における波長λの1/4(=約30mm)にすることで減衰溝5の中をみたインピーダンスZinを無限大にしてz方向への電磁波を減衰させるというものである。これは例えば特開昭59−37692号公報の従来の技術として記載されている。ただし電磁波はz方向を向いているとは限らず、x、y、zの方向成分からなる合成ベクトルと考えた時のz方向成分のみを減衰溝5で減衰させると考えてよい。もしz成分を完全に0にできれば、x成分やy成分が大きくても小さくても関係無いが、z成分を0にするのが難しい場合は注意を要する。隙間3は加熱室1本体とドア2とでx―z平面を形成することになり、y成分は隙間3のギャップGが波長に対して極端に狭いので無視できるが、x成分については加熱室内の寸法がある程度大きいので考慮しなければならない。z成分がわずかであっても、x成分が大きくなり、合成ベクトルとしての漏洩量が大きくなる可能性があるためである。よってx成分を減衰させるために以下の構成を用いることがある。図13は図12の減衰溝5をB方向から見た図であり、x成分を減衰させるために幅sで深さLのスリット6を切っている。このため、幅aの切片7がピッチPで配列された周期構造となり、a、P、sを適切に選定することで遅波回路を構成でき、x方向に対する電磁波の伝搬を遮断することができる。さてこのx方向の構成は減衰溝5の形状にはあまり影響しないので、結局、電磁波遮蔽装置としての断面形状は図12に示すL×bの部分である。bは減衰溝5を形成する導体4間の距離であり、電界集中によるスパークなどの防止のため絶縁距離として7〜15mm程度(概ね10mm)に選ぶことが多い。よって平均的には断面形状L×b=30mm×10mm(即ち、λ/4×λ/12)程度となる。
【0003】
次に従来の第2の方法は、前述の特開昭59−37692号公報に発明として示されたもので、溝の深さをλ/4よりも浅くする他の方法として、減衰溝の開口部側の特性インピーダンスと短絡部側の特性インピーダンスを異ならせる構成を示している。図14は減衰溝5の幅b1、b2を異ならせることで特性インピーダンスを変化させた構成である。減衰溝5の深さ方向のほぼ中央部で開口部8側と短絡部9側とを区分するもので、開口部8側の深さをL1、短絡部9側の深さをL2とするとL1+L2≒20[mm]程度でλ/4よりも浅くすることができる。またb1は従来の第1の方法と同様に7〜15mm程度(概ね10mm)に選び、b2≒2×b1と選ぶことが多い。よって平均的には断面形状(L1+L2)×b2=20mm×20mm(即ち、λ/6×λ/6)程度となる。
【0004】
その他に、より遮蔽性能が高い方法として、図15に示すように、二つの導体10、11で減衰溝12を形成し、加熱室側の導体11にのみスリット13を入れる構成がある。図15は、USP5,036,171に示された構成で、L3をλ/4(≒30mm)に選んでいる。このような例は古くから有り、たとえば特公昭52−30733号公報も同様のものと考えられる。これらの構成は、遮蔽性能は良いが導体が2つになり、両者の接続部分14にスポットやかしめなどが必要になるという作りにくさの問題がある。
【0005】
以上、電子レンジの電磁波遮蔽装置では、加熱室とドアの隙間からの電磁波の漏洩を防ぐために減衰溝を用いており、ドアの厚みが薄いことと作りやすいということから、現在では図14(従来の第2の方法)を用いたものが主流となっている。
【0006】
さらに電子レンジ以外にも、最近ではマイクロ波の領域を通信に用いる場合が出てきている。特にブルートゥースやIEEE802.11bなどの規格は電子レンジと同じ2450MHzを用いている。あるいはマイクロ波の透過や反射を利用したセンサも開発されている。このような環境においては、互いに干渉したりノイズになる可能性があり、電磁波を遮蔽する技術が重要になってくると考えられる。特に電子レンジは通信機器と比べるとはるかに大きな電力(1kWオーダー)を扱うので、通信機器に影響を与えないためには、より高性能な遮蔽性能が必要となるであろう。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の構成では、たとえば電子レンジのドアの場合、減衰溝を有する構成であり、電磁波の遮蔽性能を上げるためには図15のような構成にするとか、あるいは減衰溝を多段に組み合わせるなどの方法が考えられる。しかしいずれの場合も導体部分を1つだけで作るのは困難であり、2つ以上の導体をスポットやかしめで一体化させなければならない。
【0008】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、従来以上の電磁波の遮蔽性能を達成し、かつ、1つの導体で構成できる作りやすい電磁波遮蔽装置および電磁波遮蔽装置を用いた電子レンジを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記従来の課題を解決するために、本発明の電磁波遮蔽装置および電子レンジは、電磁波が伝搬する対向面の少なくとも一方を形成する導体部が単一の導体から成り、前記導体部から切り起こして波長の1/4に満たない長さの導体片と、前記導体片を除く導体壁面で形成される減衰溝とを、交互に周期的に配列したものである。
【0010】
これによって、従来以上の電磁波の遮蔽性能を達成し、かつ、1つの導体で構成できる作りやすい電磁波遮蔽装置を実現することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
第1の発明の電磁波遮蔽装置は、電磁波が伝搬する対向面の少なくとも一方を形成する導体部が単一の導体から成り、前記導体部から切り起こして波長の1/4に満たない長さの導体片と、前記導体片を除く導体壁面で形成される減衰溝とを、交互に周期的に配列したものである。これによって、従来以上の電磁波の遮蔽性能を達成し、かつ、1つの導体で構成できる作りやすい電磁波遮蔽装置を実現することができる。
【0012】
第2の発明は、前記導体片は中央部分で対向面から離れる方向に垂直に曲げられる構成とし、前記導体片のうち前記対向面に平行な部分の距離を波長の1/15、前記対向面に垂直な部分の距離を波長の1/15としたものである。
【0013】
本発明によれば、従来以上の電磁波の遮蔽性能を達成しつつ、1つの導体で構成できる作りやすい電磁波遮蔽装置を実現することができる。
【0014】
第3の発明の電子レンジは、ドアの開閉により食品を出し入れできる加熱室と、前記加熱室内に電磁波を供給して前記食品を加熱する電磁波供給手段と、前記加熱室と前記ドアとの対向面上に第1または第2の発明にかかる電磁波遮蔽装置を有する構成としている。よって電子レンジにおいても、従来以上の電磁波の遮蔽性能を達成しつつ、電磁波遮蔽装置のある加熱室やドアを作りやすくすることができる。
【0015】
【実施例】
以下本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。
【0016】
(実施例1)
図1〜図7は、本発明の第1の実施例における電磁波遮蔽装置および電子レンジについて説明するものである。
【0017】
まず、図1から図4により構成について説明する。電子レンジの概観は従来と同じ図11であるとする。図1は図11の加熱室1とドア2に関してA−Aから見た断面図、図2は主要部の斜視図、図3は図1とは別の位置で切った断面図、図4は導体片に向かって見た構成図である。
【0018】
電子レンジは、ドア2の開閉により食品を出し入れできる加熱室1と、加熱室1内に電磁波(本実施例では2450MHzのマイクロ波。波長λは約120mm)を供給して食品を加熱するための電源やマグネトロンや導波管からなる電磁波供給手段15(図11参照)を有している。一方ドア2は、金属板からなるドア本体16の周囲には、ドア本体16より切り起こした導体片17と、残りの導体壁面18とを有し、導体壁面18には導体片17を切り起こすために生じた抜き孔19が形成されている。
【0019】
導体片17については、マイクロ波の伝搬方向(z)である加熱室内から外部に向けて、まず導体片17と加熱室1側の対向面20が平行な部分の距離b4≒8mm(≒λ/15)、ついで対向面20と垂直な部分の距離L4≒8mm(≒λ/15)とを合わせて、導体片17の長さは16mm(≒λ/8)としている。一方マイクロ波の伝搬と直交する方向(x)に関しては、導体片17の幅a4≒10mm(≒λ/12)、導体片間の隙間の距離s4≒20mm(≒λ/6)、より周期P4≒30mm(≒λ/4)としている。ちなみに21は誘電体からなるカバーであり、導体片17間などの隙間を覆うためのものである。カバー21を配しても対向面20側に出っ張らないようにドア本体16と導体片17の間に段22を設けている。
【0020】
また抜き孔19については、少なくとも導体片17以上の大きさにはなるが、本実施例ではできるだけ導体片17と同等の大きさになるようにした。図4には導体片17に向かって見た時の断面を示すが、抜き孔19の長さL5≒b4+L4≒16mm(≒λ/8)、幅c5≒a4≒10mm(≒λ/12)、抜き孔19間の距離s5≒s4≒20mm(≒λ/6)、周期P5≒P4≒30mm(≒λ/4)である。
【0021】
また導体壁面18については、抜き孔19間の位置の先端に従来の電磁波遮蔽装置(図14)の切片23を配置して減衰溝を形成している。また従来の構成の図15とは異なり抜き孔19を有することで、導体片17や切片23を含めて1枚の金属板のみで構成できるものである。
【0022】
電磁波の伝搬方向zに平行な断面において、導体片17を含む断面(図1)は抜き孔19を通るが、導体片17間の隙間にある切片23を含む断面(図3)は抜き孔19を通らない。よって電磁波の伝搬方向に垂直な方向(x方向)に関して、切片23による減衰溝が周期的に存在していることはあきらかである。さらに本実施例は、導体片17の周期構造と切片23による減衰溝の周期構造が2重に存在して遮蔽効果を発揮する構成とも考えられる。本実施例では、導体片17と切片23による減衰溝とを合わせて、電磁波遮蔽装置24を構成している。
【0023】
次に動作について説明する。電子レンジは使用者が食品を出し入れしやすいようにするために、ドア2を簡単に開けられる構成としている。このため加熱室1とドア2の対向面の間にはわずかながら隙間3があり、加熱室内の電磁波が外部に伝搬する可能性がある。隙間3の形状は、y方向には狭く、x、z方向には広いので、電磁波をx、y、z方向への合成ベクトルと考えると、x方向成分とz方向成分が大きくなりy方向成分は無視できる。よって外部への電磁波を遮蔽するためには、z方向成分とx方向成分を遮蔽しなければならない。ただしz方向成分を完全に0にできれば外部には伝搬しないことになり、その場合はx方向成分を気にしなくても良いと考えられる。
【0024】
本実施例では、z方向成分に関しては、長さb4+L4の導体片17と、切片23による減衰溝とにより、2重に遮蔽している。またx方向成分に関しても、幅a4の導体片17をピッチP4で配列した周期構造と、切片23をピッチP4で配列した周期構造とにより、2重に遮蔽している。
【0025】
実際の遮蔽性能については、図5から図7に示した試作品の断面構成図を用いながら、実験結果について記載する。ほぼ直方体の加熱室25の開口面に対向するようにL字状の遮蔽装置取付板26、26aを配置している。加熱室25と遮蔽装置取付板26、26aの間には厚み2mmでコ字状のスペーサ27を上面が開口となる向きで介在させている。よってギャップG1は2mmとなる。また加熱室25、遮蔽装置取付板26、26a、スペーサ27ともにステンレスで構成することで、加熱室25から外部へ伝搬しようとする電磁波は図5の矢印28のように上向きにのみ伝搬する構成である。ちなみに加熱室25の上側の壁面と遮蔽装置取付板26が平行となる部位の距離kは、10mm(≒λ/12)程度以下としている。さらに加熱室25内に電磁波を供給するのは天面からとしている。図5は電磁波遮蔽装置が無い状態、図6は遮蔽装置取付板26上に29として図11に示した従来の減衰溝を有する遮蔽構成を配置したもの、図7は本実施例の電磁波遮蔽装置24を配置したものである。図7の場合には導体片と抜き孔を形成する必要があるので、遮蔽装置取付板26aを26とは少し変更して一体化している。それぞれの場合に外部に伝搬するマイクロ波を電力密度(mW/cm)として測定して相対比較すると以下のようになる。図5では13、図6では2.5、図7では0.01以下である。即ち、本実施例の図7の構成は、図6の従来の構成よりも1/250以下の伝搬量しかない、即ち遮蔽性能が250倍以上高いという効果がある。参考までに、図7で切片23を無くした場合の測定値は2.2であり、この時点で従来よりも良いレベルであった。
【0026】
以上、本実施例の電磁波遮蔽装置は、波長の1/4に満たない長さ(具体的にはλ/8程度)の導体片17と、導体片17から分かれる導体壁面18を有する構成としている。これによって、従来以上の電磁波の遮蔽性能を達成しつつ、1つの導体で構成できる作りやすい電磁波遮蔽装置を実現することができる。特に、導体片17と導体壁面18のいずれか一方を切り起こす構成の場合は極めて容易に実現できる。
【0027】
また、導体片17により、導体壁面18には抜き孔19が形成される構成としており、特に抜き孔の長さを波長の1/4に満たない長さ(具体的にはλ/8程度)、長さ方向と直交する方向に幅5mm以上かつ1波長以下(具体的にはλ/12程度)、抜き孔間の距離を5mm以上1波長以下(具体的にはλ/6程度)、抜き孔の配置の周期を5mm以上1波長以下(具体的にはλ/4程度)としている。見方を変えれば電磁波の伝搬方向に平行な断面において、導体片17を含む断面には抜き孔19が有り、導体片17間の隙間を含む断面には抜き孔19が無い構成としている。
【0028】
以上により、従来以上の電磁波の遮蔽性能を達成しつつ、1つの導体で構成できる作りやすい電磁波遮蔽装置を実現することができる。
【0029】
さらに、特に電子レンジにおいて、加熱室とドアとの対向面上でドア内部に電磁波遮蔽装置を有する構成としたので、ドアを作りやすくすることができる。なお、加熱室側に構成することも可能である。
【0030】
参考例1
図8、図9は、本発明の参考例における電磁波遮蔽装置を示すものである。導体片30は抜き孔からの切り起こしではなく、導体壁面31と交互に存在している。導体片30はフラットであり、導体壁面31の方を折り曲げた構成である。本参考例では胴体壁面31の先端32が外向きに曲げられているので、極めて加工しやすい効果がある。
【0031】
参考例2
図10は、本発明の参考例における電磁波遮蔽装置を示すものである。本参考例は、ドア本体16よりも導体片33および導体壁面34が対向面20側に突出したような構成である。
【0032】
なお、導体片や導体壁面に関しては、いまだ原理的にも不明確なところがあり、形状の最適値がわかっているのではない。よって各実施例に示した以外にも、導体片の幅が一定でなくて徐々に変えたり、向きがz方向にまっすぐではなくx方向に変位していたり、ピッチが一定で無かったりというアレンジも可能と考えられる。
【0033】
以上、本発明の実施例について説明してきたが、上記各実施例の構成は互いに限定されることなく、各々を組み合わせても良い。
【0034】
なお、上記実施例の電磁波遮蔽装置は、主に電子レンジに応用した例として説明したが、これに限られるものではない。電磁波を用いた通信機器(携帯電話、無線LANなど)や治療器や計測器や加熱機器やその他の機器の筐体に用いることで外部への電磁波の伝搬を遮蔽することができる。またこれらの機器とは関係の無い機器であっても、電子部品を用いているもので、電磁波による外来ノイズを防止したい場合のシールド装置として使用することも考えられる。さらに他の電磁波遮蔽装置としては、シールドルームなどの設備や建物、あるいは開口部とドアを有するもの全般への応用展開が考えられる。
【0035】
なお、導体片を金属板で構成した例のみ示したが、基板上のパターンで構成したり、導電ゴム、導電性ペイントなどで構成することも可能である。導電性を有するものであれば応用可能と考えられる。
【0036】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、従来以上の電磁波の遮蔽性能を達成し、かつ、1つの導体で構成できる作りやすい電磁波遮蔽装置を実現することができる。よって電子レンジにおいても、従来以上の電磁波の遮蔽性能を達成し、かつ、電磁波遮蔽装置のある加熱室やドアを作りやすくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1における電磁波遮蔽装置と電子レンジの断面構成図
【図2】 同、電磁波遮蔽装置の斜視構成図
【図3】 同、電磁波遮蔽装置と電子レンジの他の断面構成図
【図4】 同、電磁波遮蔽装置の導体片に向かって見た断面構成図
【図5】 同、試作品の構成図
【図6】 同、試作品に従来の電磁波遮蔽装置を取付けた構成図
【図7】 同、試作品に本実施例の電磁波遮蔽装置を取付けた構成図
【図8】 本発明の参考例における電磁波遮蔽装置の斜視構成図
【図9】 同、電磁波遮蔽装置と電子レンジの断面構成図
【図10】 本発明の参考例における電磁波遮蔽装置と電子レンジの断面構成図
【図11】 従来の電子レンジの構成図
【図12】 同、A―A線の断面構成図
【図13】 同、Bからみた構成図
【図14】 従来の他の電磁波遮蔽装置と電子レンジの断面構成図
【図15】 従来の他の電磁波遮蔽装置と電子レンジの断面構成図
【符号の説明】
1、25 加熱室
2 ドア
15 電磁波供給手段
17、30、33 導体片
18、31、34 導体壁面
19 抜き孔
24 電磁波遮蔽装置

Claims (3)

  1. 電磁波が伝搬する対向面の少なくとも一方を形成する導体部は単一の導体から成り、前記導体部から切り起こして波長の1/4に満たない長さの導体片と、前記導体片を除く導体壁面で形成される減衰溝とを、交互に周期的に配列した電磁波遮蔽装置。
  2. 前記導体片は中央部分で対向面から離れる方向に垂直に曲げられる構成とし、前記導体片のうち前記対向面に平行な部分の距離を波長の1/15、前記対向面に垂直な部分の距離を波長の1/15とした請求項1に記載の電磁波遮蔽装置。
  3. ドアの開閉により食品を出し入れできる加熱室と、前記加熱室内に電磁波を供給して前記食品を加熱する電磁波供給手段と、前記加熱室と前記ドアとの対向面上に請求項1または2に記載の電磁波遮蔽装置を有する構成とした電子レンジ。
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