JPH05326138A - 電波シール装置 - Google Patents

電波シール装置

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JPH05326138A
JPH05326138A JP13038792A JP13038792A JPH05326138A JP H05326138 A JPH05326138 A JP H05326138A JP 13038792 A JP13038792 A JP 13038792A JP 13038792 A JP13038792 A JP 13038792A JP H05326138 A JPH05326138 A JP H05326138A
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JP
Japan
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conductor portion
conductor
groove
radio wave
opening
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Application number
JP13038792A
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English (en)
Inventor
Koji Yoshino
浩二 吉野
Takashi Kashimoto
隆 柏本
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B6/00Heating by electric, magnetic or electromagnetic fields
    • H05B6/64Heating using microwaves
    • H05B6/76Prevention of microwave leakage, e.g. door sealings
    • H05B6/763Microwave radiation seals for doors

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Constitution Of High-Frequency Heating (AREA)
  • Electric Ovens (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は電子レンジのドア部の電波シール装
置に関するもので、特にコーナー部の電波漏洩防止性能
がすぐれた構成を提供することを目的とする。 【構成】 食品を収納する加熱室本体22の前面の開口
部23に設けた第1の導体部7と前記開口部23を開閉
自在に覆うドアに前記第1の導体部7に対向し、かつ、
前記開口部23に沿って設けられた溝9を有する第2の
導体部1とからなり、前記第2の導体部1は前記開口部
23のコーナー部Sに対向する位置に切り込み4を有す
る構成とした。この構成によりコーナー部Sの電波を抑
制することができ、簡単な構成でドアの厚みを薄くする
ことができた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高周波電波を供給する本
体とドアとの間からの高周波電波の漏洩を遮断する電波
シール装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年電子レンジなどの高周波により食品
を加熱して調理する機器はドアの厚さを薄くすることが
求められている。従来この種の機器の電波シール装置は
図15〜図17に示すような構成が一般的であった。以
下その構成について説明する。電子レンジの外観は図1
5のようなものであり、食品を収納して高周波加熱する
加熱室42と、この加熱室42の食品出し入れ用の開口
部を開閉自在に覆うドア43とを備えたものであり、加
熱室42内の高周波電磁波が加熱室42外へ漏洩して人
体に弊害を及ぼさないように電波シール対策が施されて
いる。従来の電波シールの第一の方法としては、導体部
だけを示すと図16に示すようなインピーダンス反転を
利用する方法があった。図16(a)のようにドア43
側の溝の深さA−B間の長さを加熱室42内の電波の4
分の1波長分の長さとして、電波を減衰させるのであ
る。すなわち溝内部9(チョーク部とも呼ぶ)の特性イ
ンピーダンスをZ0,深さをLとし、終端部を短絡した
ときにチョーク部開口部BでのインピーダンスZinは、
Zin=j・Z0・tan (2・π・L/λ0)(λ0は自
由空間波長)となる。チョーク方式の電波減衰手段は、
チョーク部9の深さLを4分の1波長に選定することに
より、|Zin|=Z0・tan (π/2)=∞を達成する
という原理に基づいている。よって(a)をα側から見
た図16(b)おいて、開放端の先端部44に破線で示
したようにインピーダンス無限大の領域が発生し電波が
外部に出られなくなるのである。もしチョーク部9内に
誘電体(比誘電率εr)を充填すると、電波の波長λ’
は、
【0003】
【数1】
【0004】に圧縮される。この場合チョーク部9の深
さL’は、
【0005】
【数2】
【0006】と短くなる。しかしながらL’がλ’の4
分の1であることに変わりはなく、チョーク方式におい
ては、深さを実質的に4分の1波長よりも小さくするこ
とができず、材料面から考えてチョーク部の小型化(す
なわちドアを薄くすること)に限界があった。
【0007】また、以上説明してきたことは図16
(a)の断面に平行(すなわち導体片板13に垂直)に
出てくる電波(Pz)のみを遮断する原理であるが、実
際に電子レンジから漏れてくる電波は、Pzだけでなく
図16(b)のように導体片板13に平行に伝搬しよう
とする電波PxとPzのベクトル的に足し合わされたも
のと考えられる。Pxを抑えるために有効な手段とし
て、図16(b)のように一定ピッチで切り込み(スリ
ット)を入れ、連続的な板金でなく導体片板13とする
構成としている。実験的にもスリットがあるほうが電波
は止まるが、その原理はいまだ明確にはなっていないよ
うである。
【0008】電子レンジの軽量化にともないドアを薄く
する試みとして生まれてきた電波シールの第二の方法と
しては図17に示すような方法があった。(a)図では
加熱室本体の第1の導体部7とドアの導体部45の構成
を示し、(b)図は(a)図をα側から見た構成であ
る。チョーク構造が複雑ではあるが電波を減衰させるこ
とができ、4分の1波長以下の深さが実現できた。この
例でもスリットを用いている。
【0009】またマイクロストリップ線路技術を電波シ
ール装置に応用する例も過去にあった。これは本体もし
くはドアの片方をグランド面、他方を信号線路と考えて
いるため、前述のインピーダンス反転の理論を満たさな
い(すなわちショート面を確保できないためインピーダ
ンス∞を作ることができない)物であり、電子レンジ等
にはとても利用できないものであった(特開昭58−9
400号公報参照)。
【0010】さらに電子レンジなどで明らかなように通
常直方体の加熱室に長方形のドアが取りつけられるた
め、各コーナー部の電波シールをどう構成するか工夫が
必要であった。コーナー部からの電波漏洩が大きくなる
事が多く、コーナー部付近にのみ電波吸収材料を装着す
ることもあった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、コーナー部の最適な電波シール構成が明確
になっておらず、実験的にコーナー部のみチョーク構造
を変えて最適化を図ったり、電波吸収材料をコーナー部
に装着するなどの工夫が必要であった。そのため機種が
変われば構造が変わり、ものによっては電波漏洩が大き
かったりという不安定なものになっていた。
【0012】よって本発明は、簡単な構成でコーナー部
から外部への電波漏洩を抑制し、安全な電波シール性能
を提供することを請求項1,2,4の目的とする。
【0013】また上記従来の構成では、電波シール性能
を保持しつつ簡単で作りやすい構成でかつドアを薄くす
るということは実現できていなかった。例えば電波シー
ルの第二の方法を例とすると、図17に示すような電波
シール対策を施しており、ドアは薄いが製造上一つの導
体部(例えば板金)の折りまげだけでは作れず、ドア側
の導体部45は第1のドア導体46と第2のドア導体4
7とをドアの各辺(四辺)のそれぞれでスポット点48
で位置決めをしてスポット溶接して作るなどの複雑な構
成となっており、作りづらく工数および材料費の面で高
価格となる課題があった。
【0014】よって本発明は、簡単で薄くて作りやすい
構成で外部への電波漏洩を抑制し、安全な電波シール性
能を提供することを請求項3の目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の電波シール装置
は上記第1の目的のため、被加熱物の出し入れをする開
口部を有し電波が内部に供給される加熱室本体に設けた
第1の導体部と、前記開口部を開閉自在に覆うドアに設
けた第2の導体部とを対向させ、少なくとも前記第1の
導体部および前記第2の導体部のどちらか一方にもう一
方の導体部に対向して構成される溝を設け、前記溝は前
記開口部の形状に沿う構成のためコーナーを有する構成
とし、前記溝を形成する導体部の前記溝コーナー部に切
り込みを有する構成としている。
【0016】また本発明の電波シール装置は上記第2の
目的のため、被加熱物の出し入れをする開口部を有し電
波が内部に供給される加熱室本体に設けた第1の導体部
と、前記開口部を開閉自在に覆うドアに前記第1の導体
部に対応して設けた溝を有する導体部とよりなり、前記
第1の導体部と前記導体部とは重なりあうコンタクト部
を有し、かつ、前記開口部のコーナー近傍に対応する前
記コンタクト部のコンタクト面の長さを長くする構成と
している。
【0017】また本発明の電波シール装置は上記第3の
目的を達成するため、被加熱物の出し入れをする開口部
を有し電波が内部に供給される加熱室本体に設けた第1
の導体部と、前記加熱室本体の前記開口部を開閉自在に
覆うドアに設けた第2の導体部とを対向させ、少なくと
も前記第1の導体部または前記第2の導体部のどちらか
一方に一つの溝を設け、第3の導体部は前記溝を構成す
る導体部と電気的に接続され前記溝の開口部の1/3〜
2/3を覆い先端が溝の内部方向に折りまげられる構成
としている。
【0018】また、本発明の電波シール装置は上記第4
の目的のため、被加熱物の出し入れをする開口部を有し
電波が内部に供給される加熱室本体に設けた第1の導体
部と、前記加熱室本体の前記開口部を開閉自在に覆うド
アに設けた第2の導体部とを対向させ、少なくとも前記
第1の導体部または前記第2の導体部のどちらか一方に
一つの溝を設け、前記溝の開口部の一部を覆う第3の導
体部は先端が溝の内部方向に折りまげられ、かつ第3の
導体部は前記長方形のドアのコーナー部に半径Rのわん
曲部を有する構成としている。
【0019】
【作用】本発明は上記構成によって、下記の作用を有す
る。すなわち、第1の発明は上記構成によって、第1の
導体部と第2の導体部と溝によりドアの各辺から漏れる
電波を遮断するとともに、導体部コーナー部の切り込み
によって各コーナーから漏れる電波を分離し遮断する作
用を有する。
【0020】また第2の発明は上記構成によって、第1
の導体部と第2の導体部と溝によりドアの各辺から漏れ
る電波を遮断するとともに、コーナー近傍のコンタクト
面の長さを長くするのでコーナー部付近から漏れようと
する電波を低減する作用を有する。
【0021】また第3の発明は上記構成によって、第1
の導体部と第2の導体部と溝によってチョーク構造を形
成するだけでなく、第3の導体部が溝を構成する導体部
に接続されかつ溝の開口部の1/3〜2/3を覆い先端
を溝の内部方向に折りまげるので、最もコンパクトな形
状で電波漏洩を低減できる作用を有する。
【0022】また、第4の発明は上記の構成によって、
第3の導体部のコーナー部に半径Rのわん曲部を有する
ので、特にコーナー部から外部への電波の漏洩を抑える
作用を有する。
【0023】
【実施例】以下本発明を電子レンジのドアシールに応用
した場合の実施例を図を参照して説明する。
【0024】実施例1 図1(a)はドアのコーナー部Sの構成図を示し、第2
の導体部1と第3の導体部2をスポット点3でスポット
溶接しており、そのコーナー部Sに切り込み4がある。
この切り込み4によりコーナー部Sの漏洩電波は、A方
向に漏れようとする電波5とB方向に漏れようとする電
波6に分離されるため、外部に漏れにくい構成となる。
本実施例のコーナー部Sとは、第3の導体2の直線部分
の延長、すなわち直線M−M’と直線N−N’との交点
O’と第2の導体1の角部Oにより形成されるMO’
N’Oの部分を云う。このコーナー部Sに設けられる切
り込み4は実験的には直線O−O’上に設けられた場合
(図1(a))が漏洩電波は最少となり切り込み4が直
線O−O’よりづれるに従がい漏洩電波は増加する。そ
して切り込み4が図1において直線M−M’の上側また
は直線N−N’の右側に設けられた場合はその効果がほ
とんどなくなる。図1(a)のA−A’断面図を図1
(b)に、Bから見た図を図1(c)に示した。図2で
もう少し詳細に述べる。
【0025】図2(a)より電子レンジ本体の第1の導
体部7とドアの第2の導体部1および第3の導体部2が
加熱室内空間8をふさぐ形になっている。ドアの第2の
導体部1は一つの導体(板金)を折りまげるだけで作ら
れており、溝(チョーク部)9を構成するのは第1の導
体壁面10と溝底面11と第2の導体壁面12である。
また図2(a)の第2第3の導体部を上側から見た図2
(b)において、第2の導体壁面12は開放端から切り
込みが入り、溝の長手方向に一定ピッチの導体片板13
が複数個並ぶ構成であり、第1の導体壁面10がグラン
ドラインで導体片板13が信号ラインと考えると、各導
体片板13と第1の導体壁面10の間でマイクロストリ
ップ線路を形成しているとも考えることができる。ここ
で第2の導体壁面の最適な深さL1 14は図16(a)
のL2 15(=λ/4)より短くてよい。何故ならば電
波から見た実際の深さL3 16は第3の導体部2が溝9
の開口部の一部を覆っているため、極端な場合図のよう
な矢印A−B間の距離で与えられるからである。実際第
2第3の導体部1,2の位置関係で最適な深さL114
は変化するが、これはドア自身の厚みを決定するもっと
も重要な要因である。また第3の導体部2の先端の折り
まげ部分の長さL4 17はL1 14の1/2以下の長さ
としている。さて図2(a)の断面形状で外部へ漏れよ
うとする電波P18のうち図2(b)に示す垂直成分P
z19をある程度抑えることはできる。そしてさらに電
波P18を小さくするため平行成分Px20を抑える方
法として、第2の導体壁面12上にスリットを入れ導体
片板13を構成している。
【0026】図3(a)はドアの断面構成であるが、図
3(b)にはコーナー部の切り込みの有無による外部へ
の電波漏洩の違いを特性図として示した。本体とドアと
の隙間の長さ(ギャップG)21を横軸に取ったときの
外部への電波漏洩量を縦軸に取ると、コーナー部に切り
込みのないαと比べるとコーナー部に切り込みの有るβ
では大幅に電波漏洩量が小さくなっている。
【0027】実施例2 本実施例においてはコンタクト部のコンタクト面の長さ
を場所により変えたことを特徴としている。コンタクト
部とは、加熱室本体に設けた第1の導体部とこれに対向
してドアに設けた導体部とのギャップG21を介して重
なり合う部分をいい、コンタクト面の長さとは重なり合
う部分の長さである。図5においてコンタクト面の長さ
はCであり、図16においてそれはC’である。
【0028】図4は電子レンジの外観から横開きタイプ
のドア部を取り除いた構成を示す。食品を収納して高周
波加熱する加熱室本体22と、この加熱室本体22の食
品出し入れ用の開口部23、およびドアの開閉方向24
としたとき、開閉される側のコーナー部25は直角にせ
ずにドアとの金属的な重なりの部分(コンタクト面)が
他の位置と比べて長くなるようにしている。
【0029】図5(a)にはドアの断面図を示し、金属
面の重なりであるコンタクト面の長さC26による特性
図を同図5(b)に示す。コンタクト面の長さC26を
横軸に外部への漏洩電力を縦軸に取ると、コンタクト面
の長さC26が長いほど漏洩電力が小さくなっている。
【0030】図6は図5の特性に基づいて、コーナー部
分のみコンタクト面の長さを長くしたときに漏洩電力が
小さくなることを示している。図4に示した開閉される
側のギャップGを横軸に、外部への漏洩電力の最大値を
縦軸に示し、コーナーを直角にした場合の特性γと比べ
るとコーナー部のみコンタクト面の長さを長くした(図
4のC1 27=C2 28=40mm)場合の特性δは大幅
に電波漏洩量が小さくなっている。
【0031】図7には図4と異なった他の実施例として
縦開きタイプの電子レンジを示す。図4とは違い上部に
コンタクト面の長さの長いコーナー部29がある。
【0032】図8にはさらに他の実施例として、全コー
ナー部30でコンタクト長さを長くした構成を示す。コ
ンタクト長さをあまりにも長くすると食品の出し入れが
しにくくなる問題があるが安全性は確実に向上する。
【0033】実施例3 図9(a)はドアの断面図であるが、第3の導体部2は
溝9の入口を二等分するように、x31=w32として
いる。x31、w32の選び方による特性の変化を図9
(b)に示すが、横軸に溝深さL1 をとり縦軸に外部へ
の漏洩電力をとっている。(x31=14mm)>(w3
2=6mm)の場合がε、(x31=10mm)=(w32
=10mm)の場合がζ、(x31=5mm)<(w32=
15mm)の場合がηであり、ζで最も漏洩電力が小さく
なる。実用的には開口部の1/3〜2/3を覆った場合
がよくそれ以上でも以下でも漏洩電力は増加する。
【0034】実施例4 図10はシール装置のコーナー部の構造を示す要部構成
図である。図10(a)について、第2の導体壁面コー
ナー33は直交しているが、第3の導体部コーナー34
は半径Rのわん曲部を有し、それに合わせて第1の導体
壁面コーナー35もわん曲部を有している。第3の導体
コーナー34については、原理的には不明確であるが実
験的にわん曲部があると外部への漏洩電力が抑えられる
とわかってきており、ここではおおよそ30mm〜50mm
程度のRとして構成している。また第2の導体部1と第
3の導体部2との接続は、はめ込みや図10(a)のよ
うなスポット3で簡単に構成できる。スポットするにし
ても従来のようにドアの四辺のそれぞれをばらばらに作
らずとも、平板の切り抜きと簡単な曲げだけで四辺一体
型としやすいので、図17の構成と比較しても組み立て
精度が良く断然作りやすい。図10(b)は図10
(a)を下から見た図で第2の導体壁面の形状を示して
おり、一定ピッチの切り込みによりT字型の形状である
ことを示している。
【0035】図11もシール装置のコーナー部の構造を
示す要部構成図であるが、図11(b)には第3の導体
部2のコーナーを示している。この中で第3の導体部コ
ーナー34の折りまげ部分の長さi36は、ある距離k
37だけ、第3の導体部の中央部の折りまげ部分の長さ
j38より短くしており、より一層コーナー部から外部
にもれる電波を抑制する効果がある。実際にはi=4〜
7,j=10,k=30〜50としている。
【0036】図12に第3の導体部コーナー34にわん
曲部があるときと無いときとの特性の違いを示す。電子
レンジ本体の第1の導体部7とドアの第2の導体部1と
のすきまG21を横軸に取り、外部に漏洩する電力を縦
軸に取ると、第3の導体部コーナー34にRが無いとき
の特性がθでRが35mmの時の特性がνとなる。コーナ
ーの半径Rのわん曲部により電波漏洩が抑えられること
がわかる。
【0037】実施例5 実施例1ないし実施例4において、図13に示すよう
に、ドアコーナーの切り込み4や溝9を使用者の邪魔に
ならないよう(食品が詰まったり皿を引っかけたりする
ことの無いよう)にカバーをすることが考えられる。図
13ではその一例として、樹脂カバー39に固着させた
導電性のペイント40が第3の導体部2を代用してお
り、さらに樹脂41で溝9をカバーしている。
【0038】なお、図14にマイクロストリップ線路を
用いた場合のインピーダンスと電波漏洩の特性を示す。
図14(a)のようにZin=j・Z0・tan (2・π・
L/λ0)(λ0は自由空間波長)、|Zin|=Z0・
tan (π/2)=∞で与えられる通り、横軸に信号線路
の実行長(本発明の場合おおよそL3 、従来の場合L2
)をとると、さまざまなインピーダンスを発生でき、
実際に電波の通過のしやすさという点から絶対値に置き
換えると図14(b)のようになる。図14(b)はす
なわち電波の通りにくさを示すものであり、逆に漏洩す
る電力はというと図14(c)のような特性が得られ
る。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように本発明の電波シール
装置には、以下の効果がある。
【0040】第1の発明によると、溝を形成する導体部
の溝コーナー近傍に切り込みを設けるので、従来の電波
シール装置に比較して各コーナーから漏れる電波の遮断
性能にすぐれ、極めて安全な電波シール装置を実現でき
る効果がある。
【0041】第2の発明によると、コーナー近傍のコン
タクト部の長さを長くするので従来の電波シール装置に
比較して各コーナーから漏れる電波の遮断性能にすぐ
れ、極めて安全な電波シール装置を実現できる効果があ
る。
【0042】第3の発明によると、第3の導体部が溝の
開口部の1/3〜2/3を覆いかつ先端が溝内部に折り
まげられるので、簡単な構成でかつチョーク部分を小さ
くできるとともに、ドアの周囲から外部への電波漏洩を
抑えることができ、極めて安定な電波シール性能を提供
できる効果がある。
【0043】また第2の導体部と第3の導体部との接続
は、はめ込みやスポットで簡単に構成できる。スポット
するにしても従来のようにドアの四辺のそれぞれをばら
ばらに作らずとも、平板の切り抜きと簡単な曲げだけで
四辺一体型としやすいので、図13の構成と比較しても
組み立て精度が良く断然作りやすい効果がある。
【0044】溝の開口部の一部を覆う第3の導体部の先
端を溝の内部方向に折りまげ、かつ第3の導体部は前記
長方形のドアのコーナー部に半径Rのわん曲部を有する
構成としているので、簡単な構成でかつチョーク部分を
小さくできるとともに、ドアの周囲のコーナー部を含む
どこでも外部への電波漏洩を抑えることができ、極めて
安定な電波シール性能を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の一実施例の電波シール装置の要
部構成図 (b)同A−A’線断面図 (c)同側面図
【図2】(a)同電波シール装置の断面図 (b)同上面図
【図3】(a)同電波シール装置の断面図 (b)同ギャップによる漏洩電力の特性図
【図4】本発明の他の実施例の電波シール装置の斜視図
【図5】(a)同電波シール装置の断面図 (b)同コンタクト長さによる漏洩電力の特性図
【図6】同ギャップによる漏洩電力の特性図
【図7】他の実施例の電波シール装置の斜視図
【図8】他の実施例の電波シール装置の斜視図
【図9】(a)本発明の他の実施例の電波シール装置の
断面図 (b)同溝深さによる漏洩電力の特性図
【図10】(a)同電波シール装置のドアコーナー部の
上面図 (b)同ドア部の側面図
【図11】(a)同電波シール装置のドアコーナー部の
上面図 (b)同ドア部の要部側面図
【図12】同電波シール装置の特性図
【図13】他の実施例の電波シール装置の要部断面図
【図14】マイクロストリップ線路技術に基づくインピ
ーダンス反転の特性図
【図15】一般の電子レンジの斜視図
【図16】(a)従来の電波シール装置の断面図 (b)同正面図
【図17】(a)従来の他の電波シール装置の断面図 (b)同正面図
【符号の説明】
1 第2の導体部 2 第3の導体部 4 切り込み 7 第1の導体部 9 溝(チョーク部) 21 ギャップG 22 加熱室 23 開口部 26 コンタクト部の長さC 34 第3の導体部コーナー S コーナー部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被加熱物の出し入れをする開口部を有し電
    波が内部に供給される加熱室本体に設けた第1の導体部
    と、前記開口部を開閉自在に覆うドアに設けた第2の導
    体部とを対向させ、少なくとも前記第1の導体部および
    前記第2の導体部のどちらか一方にもう一方の導体部に
    対向して構成される溝を設け、前記溝は前記開口部の形
    状に沿う構成のためコーナーを有する構成とし、前記溝
    を形成する導体部の前記コーナー部に切り込みを有する
    構成とした電波シール装置。
  2. 【請求項2】被加熱物の出し入れをする開口部を有し電
    波が内部に供給される加熱室本体に設けた第1の導体部
    と、前記開口部を開閉自在に覆うドアに前記第1の導体
    部に対応して設けた溝を有する導体部とよりなり、前記
    第1の導体部と前記導体部とは重なりあうコンタクト部
    を有し、かつ、前記開口部のコーナー近傍に対応する前
    記コンタクト部のコンタクト面の長さを長くする構成の
    電波シール装置。
  3. 【請求項3】被加熱物の出し入れをする開口部を有し電
    波が内部に供給される加熱室本体に設けた第1の導体部
    と、前記加熱室本体の前記開口部を開閉自在に覆うドア
    に設けた第2の導体部とを対向させ、少なくとも前記第
    1の導体部および前記第2の導体部のどちらか一方に一
    つの溝を設け、第3の導体部は前記溝を構成する導体部
    と電気的に接続され前記溝の開口部の1/3〜2/3を
    覆い先端が溝の内部方向に折りまげられる構成の電波シ
    ール装置。
  4. 【請求項4】被加熱物の出し入れをする開口部を有し電
    波が内部に供給される加熱室本体に設けた第1の導体部
    と、前記加熱室本体の前記開口部を開閉自在に覆う長方
    形のドアに設けた第2の導体部とを対向させ、少なくと
    も前記第1の導体部または前記第2の導体部のどちらか
    一方に一つの溝を設け、前記溝の開口部の一部を覆う第
    3の導体部は先端が溝の内部方向に折りまげられ、かつ
    第3の導体部は前記長方形のドアのコーナー部に半径R
    のわん曲部を有する構成の電波シール装置。
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