JPH06132078A - 電波シール装置 - Google Patents

電波シール装置

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JPH06132078A
JPH06132078A JP4107386A JP10738692A JPH06132078A JP H06132078 A JPH06132078 A JP H06132078A JP 4107386 A JP4107386 A JP 4107386A JP 10738692 A JP10738692 A JP 10738692A JP H06132078 A JPH06132078 A JP H06132078A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conductor
door
radio wave
conductor portion
groove
Prior art date
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Pending
Application number
JP4107386A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Yoshino
浩二 吉野
Takashi Kashimoto
隆 柏本
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP4107386A priority Critical patent/JPH06132078A/ja
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  • Constitution Of High-Frequency Heating (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は電子レンジのドア部などの電波シー
ル装置に関するもので、電波漏洩防止性能がすぐれ、作
りやすく、厚みが薄く、軽く、庫内のよく見えるドアを
提供することを目的とする。 【構成】 電子レンジのドアに溝6を設ける。溝6を構
成する第2の導体部2と、溝5の開口部の一部を覆いか
つその先端が溝内部にL字状に折れ曲がる第3の導体部
3が、窓を構成する第4の導体部4を保持する。この構
成で外部への漏洩電波を抑制し、簡単な構成で、厚みが
薄く、軽く、庫内のよく見えるドアを実現することが可
能となった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高周波電波を供給する本
体とドアとの間から漏洩する恐れがある高周波電波を遮
断する電波シール装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年電子レンジなどの高周波により食品
を加熱して調理する機器はドアの厚さを薄くすることが
求められている。従来この種の機器の電波シール装置は
図4〜図6に示すような構成が一般的であった。以下そ
の構成について説明する。電子レンジの外観は図4のよ
うなものであり、食品を収納して高周波加熱する加熱室
本体20と、この加熱室20の食品出し入れ用の開口部
を開閉自在に覆うドア21とを備えたものであり、加熱
室20内の高周波電磁波が加熱室20外へ漏洩して人体
に弊害を及ぼさないように電波シール対策が施されてい
る。従来の電波シールの第一の方法としては、導体部だ
けを示すと図5に示すようなインピーダンス反転を利用
する方法があった。図5(a)のようにドア21側の溝
の深さA−B間の長さを加熱室20内の電波の4分の1
波長分の長さとして、電波を減衰させるのである。すな
わち溝内部6(チョーク部とも呼ぶ)の特性インピーダ
ンスをZ0、深さをLとし、終端部を短絡したときにチ
ョーク部開口部BでのインピーダンスZinは、Zin
=j・Z0・tan(2・π・L/λ0)(λ0は自由
空間波長)となる。チョーク方式の電波減衰手段は、チ
ョーク部5の深さLを4分の1波長に選定することによ
り、|Zin|=Z0・tan(π/2)=∞を達成す
るという原理に基づいている。よって(a)をα側から
見た図5(b)において、開放端の先端部22に破線で
示したようにインピーダンス無限大の領域が発生し電波
が外部に出られなくなるのである。もしチョーク部6内
に誘電体(比誘電率εr)を充填すると、電波の波長
λ′は、(数1)に圧縮される。この場合チョーク部6
の深さL′は、(数2)と短くなる。しかしながらL′
がλ′の4分の1であることに変わりはなく、チョーク
方式においては、深さを実質的に4分の1波長よりも小
さくすることができず、材料面から考えてチョーク部の
小型化(すなわちドアを薄くすること)に限界があっ
た。
【0003】
【数1】
【0004】
【数2】
【0005】また、以上説明してきたことは図5(a)
の断面に平行(すなわち導体片板10に垂直)に出てく
る電波(PZ 23)のみを遮断する原理であるが、実際
に電子レンジから漏れてくる電波は、PZ 23だけでな
く図5(b)のように導体片板10に平行に伝搬しよう
とする電波PX 24とPZ 23のベクトル的に足し合わ
されたものと考えられる。PX 24を抑えるために有効
な手段として、図5(b)のように一定ピッチで切り込
み(スリット)を入れ、連続的な板金でなく導体片板9
とする構成としている。実験的にもスリットがあるほう
が電波は止まるが、その原理はいまだ明確にはなってい
ないようである。
【0006】電子レンジのドアを薄くする試みとして生
まれてきた電波シールの第二の方法としては図6に示す
ような方法があった。(a)図では加熱室本体の第1の
導体部1とドアの導体部25の構成を示し、(b)図は
(a)図をα側から見た構成である。チョーク構造が複
雑ではあるが電波を減衰させることができ、4分の1波
長以下の深さが実現できた。この例でもスリットを用い
ている。
【0007】またマイクロストリップ線路技術を電波シ
ール装置に応用する例も過去にあった。これは本体もし
くはドアの片方をグランド面、他方を信号線路と考えて
いるため、前述のインピーダンス反転の理論を満たさな
い(すなわちショート面を確保できないためインピーダ
ンス∞を作ることができない)物であり、電子レンジ等
にはとても利用できないものであった(特開昭58−9
400号公報参照)。
【0008】さらに最近の電子レンジに期待されている
こととして、ドア正面から庫内が見えやすいことや、ド
ア自体が軽いことなどがあげられる。この2点をねらう
ためにはドアの中央部のパンチングメタルやメッシュか
ら構成される部分(以後窓と呼ぶ)の薄型化が不可欠で
あり、徐々に検討されてきている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、電波シール性能を確保し、かつ簡単で作り
やすい構成で、かつドアを薄くし、軽くし、かつ庫内を
見えやすくするということは実現できていなかった。例
えば電波シールの第二の方法を例とすると、図6に示す
ような電波シール対策を施しており、ドア全体の厚みは
薄いが、製造上一つの導体部(例えば板金)の折りまげ
だけでは作れず、ドア側の導体部25は第1のドア導体
26と第2のドア導体27とをドアの各辺(四辺)のそ
れぞれでスポット点28で位置決めをしてスポット溶接
して作るなどの複雑な構成となっており、作りづらく工
数および材料費の面で高価格となる課題があった。
【0010】さらに窓の厚みを薄くしようとすると、強
度の関係で、窓だけを薄い板金や導電性ペイントを塗布
した樹脂などの別の材料で構成し、チョーク部分を厚み
のある材料で構成するなどの方法があるが、窓を保持す
るためにさらなるもう一つ別の保持部品を設けるという
ような複雑で作りにくい構成になってしまう問題があっ
た。
【0011】本発明は、簡単な構成で電波の外部への漏
洩を抑制し、安全な電波シール性能を提供するととも
に、ドアを薄くしたり、軽くしたり、庫内を見えやすく
することの可能な電波シール装置を提供することを目的
とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の電波シール装置
は上記目的を達成するため、被加熱物の出し入れをする
開口部を有し電波が内部に供給される加熱室本体に設け
た第1の導体部と、この第1の導体部に対向して前記加
熱室本体の開口部を開閉自在に覆うドアに設けた溝を有
する第2の導体部と、前記溝の開口部の一部を覆う第3
の導体部と、前記加熱室本体の開口部の大部分を覆いド
ア正面から外部への電波漏洩を防止する第4の導体部と
からなり、前記第2の導体部、第3の導体部および第4
の導体部とからなり、前記第2の導体部、第3の導体部
および第4の導体部とを一体化する構成とした。また、
第2の導体部と第3の導体部との間で第4の導体部を保
持する構成とした。
【0013】
【作用】本発明は上記の構成によって、第2の導体部と
第3の導体部の間に窓を形成する第4の導体部をはさみ
こんで保持するような構成となるので、第2の導体部と
第3の導体部とで電波シール性能を確保したままでドア
を薄くすることができ、第4の導体部により窓(結局は
ドア)を軽くしたり庫内の見えやすい材料を使ったりす
ることを可能とする作用を有する。
【0014】
【実施例】以下本発明を電子レンジのドアシールに応用
した場合の実施例を図を参照して説明する。
【0015】図1(a)より電子レンジ本体の第1の導
体部1とドアの第2の導体部2および第3の導体部3お
よび第4の導体部4が加熱室内空間5をふさぐ形になっ
ている。ドアの第2の導体部2は一つの導体(板金)を
折りまげるだけで作られており、溝(チョーク部)6を
構成するのは第1の導体壁面7と溝底面8と第2の導体
壁面9である。また図1(a)の第2第3の導体部を上
側から見た図1(b)において、第2の導体壁面9は開
放端から切り込みが入り、溝の長手方向に一定ピッチの
導体片板10が複数個並ぶ構成であり、第1の導体壁面
7がグランドラインで導体片板10が信号ラインと考え
ると、各導体片板10と第1の導体壁面7の間でマイク
ロストリップ線路を形成しているとも考えることができ
る。ここで第2の導体壁面の最適な深さL111は図5
(a)のL212(=λ/4)より短くてよい。何故な
らば電波から見た実際の深さL313は第3の導体部3
が溝6の開口部の一部を覆っているため、極端な場合図
のような矢印A−B間の距離で与えられるからである。
実際第2第3の導体部2、3の位置関係で最適な深さL
111は変化するが、これはドア自身の厚みを決定する
もっとも重要な要因である。また第3の導体部3の先端
の折りまげ部分の長さL414はL111の1/2以下
の長さとしている。さて図1(a)の断面形状で外部へ
漏れようとする電波P15のうち図1(b)に示す垂直
成分PZ 16をある程度抑えることはできる。そしてさ
らに電波P15を小さくするため平行成分PX 17を抑
える方法として、第2の導体壁面9上にスリットを入れ
導体片板10を構成している。
【0016】第2第3の導体部2、3により電波シール
性能を確保できると同時に、第4の導体部4を保持する
ことができるので、第4の導体部自身に強度は不要とな
り厚みの薄い(例えば数十μmオーダーの)パンチング
メタルや導電性ペイントなどを塗布した材料でも構成す
ることができる。図1の場合第2第3の導体部2、3と
第4の導体部4の接続は同時スポット18で行って一体
化しているが、はめ込み式の方法も考えられる。
【0017】図2は図1(a)をαから見た図で第2の
導体壁面の形状を示しており、一定ピッチの切り込みに
よりT字型の形状であり、T字の厚みL519は、図1
(a)に示した第3の導体部3の先端の折りまげ部分の
長さL414と等しい長さとしている。
【0018】図3にマイクロストリップ線路を用いた場
合のインピーダンスと電波漏洩の特性を示す。図3
(a)のようにZin=j・Z0・tan(2・π・L
/λ0)(λ0は自由空間波長)、|Zin|=Z0・
tan(π/2)=∞で与えられる通り、横軸に信号線
路の実行長(本発明の場合おおよそL313、従来の場
合L212)をとると、さまざまなインピーダンスを発
生でき、実際に電波の通過のしやすさという点から絶対
値に置き換えると図3(b)のようになる。図3(b)
はすなわち電波の通りにくさを示すものであり、逆に漏
洩する電力はというと図3(c)のような特性が得られ
る。すなわち信号線路の実行長がλ0/4に近いところ
では電波漏洩が小さくなるのである。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように本発明の電波シール
装置には、以下の効果がある。
【0020】(1)溝の開口部の一部を覆う第3の導体
部の先端を溝の内部方向にL字状に折りまげる構成なの
で、簡単かつコンパクトな構成で安全な電波シール性能
を提供できるとともにドア全体の厚みを薄くすることが
できる。
【0021】(2)第2の導体部と第3の導体部との間
でドア正面から外部への電波漏洩を防止する第4の導体
部を保持する構成としているので、第4の導体部自体に
は強度が不要となり構成の自由度が増すので、窓を薄く
することでドア全体を軽くしたり、庫内を見えやすくす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の一実施例の電波シール装置の断
面図 (b)同ドア部の正面図
【図2】同電波シール装置のドア部の側面図
【図3】マイクロストリップ線路技術に基づくインピー
ダンス反転の特性図
【図4】一般の電子レンジの斜視図
【図5】(a)従来の電波シール装置の断面図 (b)同第2の導体壁面の正面図
【図6】(a)従来の電波シール装置の断面図 (b)同第2の導体壁面の正面図
【符号の説明】
1 (電子レンジ本体の)第1の導体部 2 (ドアの)第2の導体部 3 (ドアの)第3の導体部 4 (ドアの)第4の導体部 6 溝(チョーク部) 10 導体片板
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年11月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】従来の他の電波シール装置の構成を示す説明図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被加熱物の出し入れをする開口部を有し電
    波が内部に供給される加熱室本体に設けた第1の導体部
    と、この第1の導体部に対向して前記加熱室本体の開口
    部を開閉自在に覆うドアに設けた溝を有する第2の導体
    部と、前記溝の開口部の一部を覆う第3の導体部と、前
    記加熱室本体の開口部の大部分を覆いドア正面から外部
    への電波漏洩を防止する第4の導体部とからなり、前記
    第2の導体部、第3の導体部および第4の導体部とを一
    体化する構成とした電波シール装置。
  2. 【請求項2】第2の導体部と第3の導体部との間で第4
    の導体部を保持する構成とした請求項1記載の電波シー
    ル装置。
JP4107386A 1992-04-27 1992-04-27 電波シール装置 Pending JPH06132078A (ja)

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JP4107386A JPH06132078A (ja) 1992-04-27 1992-04-27 電波シール装置

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JP4107386A JPH06132078A (ja) 1992-04-27 1992-04-27 電波シール装置

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JP (1) JPH06132078A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003046288A (ja) * 2001-08-02 2003-02-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電磁波遮蔽装置および電子レンジ
WO2017163799A1 (ja) 2016-03-25 2017-09-28 パナソニックIpマネジメント株式会社 高周波加熱装置

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JP2003046288A (ja) * 2001-08-02 2003-02-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電磁波遮蔽装置および電子レンジ
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