JP3925342B2 - 電磁波遮蔽装置および電子レンジ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、閉空間の境界で電磁波の出入を防ぐ電磁波遮蔽装置に関するものであり、また加熱室とドアの間から外部に漏れようとする電磁波を遮蔽するために電磁波遮蔽装置を電子レンジに適用したものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の電子レンジの加熱室とドアの間に設けられた電磁波遮蔽装置について説明する。
【0003】
まず第1の方法として、金属接触方式が挙げられる。加熱室とドアの対向面のいずれか一方に弾性を有する金属からなる遮蔽部材を配し、電気的に接触させることで電磁波を遮蔽するものである。しかしこの方法は、加熱室とドアの間にたとえば布巾などの絶縁体を挟んだ場合に電気的な接触が無くなるので遮蔽性能が悪くなる欠点があった。
【0004】
次に第2の方法として、加熱室とドアの間に若干の隙間があっても遮蔽性能を確保できるように考えられた電磁波減衰溝を遮蔽部材として用いる方法がある。この方法は分布定数回路で良く用いられるλ/4インピーダンス反転の考え方に基づくものである。
【0005】
以下に図を用いて説明する。図10は電子レンジ全体の図、図11は図10の加熱室1とドア2に関するA−Aから見た断面図である。電子レンジ内部の電磁波は加熱室1とドア2の隙間3を通って図の右側から左側(z方向)へと伝搬しようとするが、ドア2には導体4を折り曲げて構成した電磁波減衰溝5を有し、電磁波減衰溝5の深さLを使用周波数における波長λの1/4(=約30mm)にすることで電磁波減衰溝5の中をみたインピーダンスZinを無限大にしてz方向への電磁波を減衰させるというものである。これは例えば特開昭59−37692号公報の従来の技術として記載されている。ただし電磁波はz方向を向いているとは限らず、x、y、zの方向成分からなる合成ベクトルと考えた時のz方向成分のみを電磁波減衰溝5で減衰させると考えてよい。
【0006】
もしz成分を完全に0にできれば、x成分やy成分が大きくても小さくても関係無いが、z成分を0にするのが難しい場合は注意を要する。隙間3は加熱室1本体とドア2とでx―z平面を形成することになり、y成分は隙間3のギャップGが波長に対して極端に狭いので無視できるが、x成分については加熱室内の寸法がある程度大きいので考慮しなければならない。z成分がわずかであっても、x成分が大きくなり、合成ベクトルとしての漏洩量が大きくなる可能性があるためである。
【0007】
よってx成分を減衰させるために以下の構成を用いることがある。図12は図11の電磁波減衰溝5をB方向から見た図であり、x成分を減衰させるために幅sで深さLのスリット6を切っている。このため、幅aの切片7がピッチPで配列された周期構造となり、a、P、sを適切に選定することで遅波回路を構成でき、x方向に対する電磁波の伝搬を遮断することができる。さてこのx方向の構成は電磁波減衰溝5の形状にはあまり影響しないので、結局、電磁波遮蔽装置としての断面形状は図11に示すL×bの部分である。bは減衰溝5を形成する導体4間の距離であり、電界集中によるスパークなどの防止のため絶縁距離として7〜15mm程度(概ね10mm)に選ぶことが多い。よって平均的には断面形状L×b=30mm×10mm(即ち、λ/4×λ/12)程度となる。
【0008】
次に第3の方法として、電磁波減衰溝を浅くする方法(λ/4未満でインピーダンスを反転する方法)がある。これは、前述の特開昭59−37692号公報に発明として示されたもので、溝の深さをλ/4よりも浅くするために、電磁波減衰溝の開口部側の特性インピーダンスと短絡部側の特性インピーダンスを異ならせる構成を示している。図13、図14は電磁波減衰溝5の幅b1、b2を異ならせることで特性インピーダンスを変化させた構成である。電磁波減衰溝5の深さ方向のほぼ中央部で開口部8側と短絡部9側とを区分するもので、開口部8側の深さをL1、短絡部9側の深さをL2とするとL1+L2≒20[mm]程度でλ/4よりも浅くすることができる。またb1は従来の第1の方法と同様に7〜15mm程度(概ね10mm)に選び、b2≒2×b1と選ぶことが多い。
【0009】
よって平均的には断面形状(L1+L2)×b2=20mm×20mm(即ち、λ/6×λ/6)程度となる。この場合、スリット10を構成しているが、スリット10自体の長さおよびスリット10で区切られた導体片11の長さL3+L4+L5がλ/4程度(25〜28mm)となっている。また図13、図14の場合は導体片11を電磁波減衰溝5の内側に向かってニ回ほぼ直角に曲げているが、特開平8−219469号公報によれば図15のように先端部12側の曲げ角度θを浅くすることで、遮蔽性能が調整できることが示されている。また特開平4−10387号公報には、図16のように曲げる部分に長孔13を設けることで曲げやすくした構成が示されている。
【0010】
次に第4の方法として、電磁波減衰溝5の壁面に構成された導体片を一回しか曲げない方法がある。これは特開昭62−268088号公報によれば図17のように示され、特開平6−241470号公報によれば図18のように示されている。これは前述の第3の方法(図13参照)で示した開口部8側の深さL1に相当する部分を縮めて、最終的に導体片の板厚tにまで縮めた場合に相当すると考えられる。ただし図18の場合は、導体14aに導体14bをスポットすることで電磁波減衰溝5を構成しており、導体14bにより導体片11を形成している。
【0011】
次に第5の方法として、遮蔽部材として電磁波吸収体を用いる方法がある。これは実開平2−42394号公報によれば、図19のように示され、電磁波減衰溝の開口部を電磁波吸収体15で覆った構成である。
【0012】
以上、電子レンジの電磁波遮蔽装置について説明したが、電子レンジ以外にも、最近ではマイクロ波の領域を通信に用いる場合が出てきている。特にブルートゥースやIEEE802.11bなどの規格は電子レンジと同じ2450MHzを用いている。あるいはマイクロ波の透過や反射を利用したセンサも開発されている。このような環境においては、互いに干渉したりノイズになる可能性があり、電磁波を遮蔽する技術が重要になってくると考えられる。特に電子レンジは通信機器と比べるとはるかに大きな電力(1kWオーダー)を扱うので、通信機器に影響を与えないためには、より高性能な遮蔽性能が必要となるであろう。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
たとえば電子レンジのドアの場合、電磁波の遮蔽性能を上げるためには、従来の電磁波遮蔽装置を多段に構成する方法が考えられる。しかし多段にすると形状が少なくとも2倍程度に大きくなるとか、構成が複雑になり作りにくくなるなどの課題が生じる。
【0014】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、簡単でコンパクトな構成で電磁波の遮蔽性能を向上させた電磁波遮蔽装置と、電磁波遮蔽装置を用いた電子レンジを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
前記従来の課題を解決するために、本発明の電磁波遮蔽装置は、電磁波の出入りを防ぐために閉空間の境界に少なくとも2種類の遮蔽部を有し、第1の遮蔽部は波長の1/4に満たない長さの導体片を有し、第2の遮蔽部は電磁波減衰溝を有し、前記導体片と前記電磁波減衰溝をオーバーラップさせずに交互に配置する構成としている。
【0016】
これによって、第1の遮蔽部の性能と第2の遮蔽部の性能の組合せから推測される性能からは想像もつかない、遥かに遮蔽性能の良い電磁波の遮蔽を実現することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
請求項1に記載の発明の電磁波遮蔽装置は、電磁波の出入りを防ぐために閉空間の境界に少なくとも2種類の遮蔽部を有し、第1の遮蔽部は波長の1/4に満たない長さの導体片を有し、第2の遮蔽部は電磁波減衰溝を有し、前記導体片と前記電磁波減衰溝をオーバーラップさせずに交互に配置する構成としている。これによって、第1の遮蔽部の性能と第2の遮蔽部の性能の組合せから推測される性能からは想像もつかない、遥かに遮蔽性能の良い電磁波の遮蔽を実現することができる。
【0018】
特に請求項2に記載の電磁波遮蔽装置は、電磁波減衰溝は導体壁面から終端に延びる第2の導体片を折り曲げて形成し、導体片は導体壁面のうち第2の導体片に対向しない部位を切り起こして形成する構成としている。これによって、高性能の電磁波遮蔽装置を一枚の金属板で簡単に構成することができる。
【0019】
また、請求項3に記載の電磁波遮蔽装置は、第2の導体片は、波長の1/4程度の長さとしている。これによって容易に電磁波減衰溝を実現できる。
【0020】
また、請求項4に記載の電磁波遮蔽装置は、第2の導体片は、電磁波減衰溝の内側に向かって少なくとも一回折り曲げることで、前記電磁波減衰溝の底部と平行な部分を有する構成としている。この構成により遮蔽性能を維持しつつ電磁波減衰溝の深さを浅くすることができ、電磁波遮蔽装置を小型化することができる。
【0021】
また、請求項5に記載の電磁波遮蔽装置は、第2の導体片は、電磁波減衰溝の内側に向かってニ回折り曲げる構成としている。この構成により、遮蔽性能を維持しつつさらに一回折り曲げる時と比べて電磁波減衰溝の深さを浅くすることができ、電磁波遮蔽装置を極めて小型化することができる。この場合、電磁波減衰溝の深さと幅を同程度の寸法にできるので、最も小さくできる可能性が高い。
【0022】
さらに、請求項に記載の電子レンジは、加熱室とドアとで閉空間を構成し、前記閉空間内の食品を加熱する電磁波が外部に漏れるのを防ぐために、前記加熱室と前記ドアとの少なくとも一方に請求項1ないしのいずれか1項に記載の電磁波遮蔽装置を有する構成としている。これによって電磁波の遮蔽性能が格段に向上し、かつ従来の遮蔽部を二段に組み合わせたものよりも小型なサイズで済むので、加熱室やドアをさほど大きくすること無く、加熱室とドアの隙間から外部へ漏洩しようとする電磁波をより一層遮蔽することができる。
【0023】
【実施例】
以下本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。
【0024】
(実施例1)
図1〜図7は、本発明の第1の実施例における電磁波遮蔽装置および電子レンジについて説明するものである。
【0025】
まず、図1から図4を用いて本実施例の構成について説明する。電子レンジの概観は従来と同じ図10であるとする。図1は図10の加熱室1とドア2に関してA−Aから見た断面図、図2は主要部の斜視図、図3は図1とは別の位置で切った断面図、図4は導体片に向かって見た構成図である。
【0026】
電子レンジは、ドア2の開閉により食品を出し入れできる加熱室1と、加熱室1内に電磁波(本実施例では2450MHzのマイクロ波。波長λは約120mm)を供給して食品を加熱するための電源やマグネトロンや導波管からなる電磁波供給手段16(図10参照)を有している。
【0027】
一方ドア2は、金属板からなるドア本体17の周囲には、ドア本体17の導体壁面19より切り起こした導体片18を有し、導体壁面19には導体片18を切り起こすために生じた抜き孔20が形成されている。導体片18と抜き孔20は導体壁面19により図中のx方向に周期的に配列されており、この周期構造全体として第1の遮蔽部21を構成している。
【0028】
導体片18については、マイクロ波の伝搬方向(z)である加熱室内から外部に向けて、まず導体片18と加熱室1側の対向面22が平行な部分の距離b6≒8mm(≒λ/15)、ついで対向面22と垂直な部分の距離L6≒8mm(≒λ/15)とを合わせて、導体片18の長さは16mm(≒λ/8)としている。一方マイクロ波の伝搬と直交する方向(x)に関しては、導体片18の幅a6≒10mm(≒λ/12)、導体片間の隙間の距離s6≒20mm(≒λ/6)、より周期P6≒30mm(≒λ/4)としている。ちなみに23は誘電体からなるカバーであり、各導体片18間などの隙間を覆うためのものである。カバー23を配しても対向面22側に出っ張らないようにドア本体17と導体片18の間に段24を設けている。
【0029】
また抜き孔20については、少なくとも導体片18以上の大きさにはなるが、本実施例ではできるだけ導体片18と同等の大きさになるようにした。図4には導体片18に向かって見た時の断面を示すが、抜き孔20の長さL7≒b6+L6≒16mm(≒λ/8)、幅c7≒a6≒10mm(≒λ/12)、抜き孔20間の距離s7≒s6≒20mm(≒λ/6)、周期P7≒P6≒30mm(≒λ/4)である。
【0030】
また導体壁面19は、従来の電磁波遮蔽装置(図13、14)に用いられていた遮蔽部を一体化した構成である。第2の遮蔽部25は、第2の導体片26を図中のx方向に周期的に配列したもので、これにより電磁波減衰溝27を形成している。また抜き孔20を有することで、導体片18や第2の導体片26を1枚の金属板のみで構成できるものである。
【0031】
このとき、従来と同様に電磁波減衰溝27の内部を見たインピーダンスは無限大であり、インピーダンス無限大の位置近傍にインピーダンスの異なる導体片18が存在していることになる。
【0032】
電磁波の伝搬方向zに平行な断面において、導体片18を含む断面(図1)は抜き孔20を通るが、導体片18間の隙間にある第2の導体片26を含む断面(図3)は抜き孔20を通らない。よって電磁波の伝搬方向に垂直な方向(x方向)に関して、第2の導体片26による電磁波減衰溝27が周期的に存在していると考えることもできる。さらに本実施例は、導体片18の周期構造からなる第1の遮蔽部21と、第2の導体片26による電磁波減衰溝27の周期構造を備えた第2の遮蔽部25が極めて近傍に存在することで遮蔽効果を発揮する構成とも考えられる。本実施例では、第1の遮蔽部21と第2の遮蔽部25とを合わせて、電磁波遮蔽装置28を構成している。
【0033】
次に動作について説明する。電子レンジは使用者が食品を出し入れしやすいようにするために、ドア2を簡単に開けられる構成としている。このため加熱室1とドア2の対向面の間にはわずかながら隙間3があり、加熱室内の電磁波が外部に伝搬する可能性がある。隙間3の形状は、y方向には狭く、x、z方向には広いので、電磁波をx、y、z方向への合成ベクトルと考えると、x方向成分とz方向成分が大きくなりy方向成分は無視できる。よって外部への電磁波を遮蔽するためには、z方向成分とx方向成分を遮蔽しなければならない。ただしz方向成分を完全に0にできれば外部には伝搬しないことになり、その場合はx方向成分を気にしなくても良いと考えられる。
【0034】
本実施例では、z方向成分に関しては、長さb6+L6の導体片18と、第2の導体片26による電磁波減衰溝27とにより、2重に遮蔽している。またx方向成分に関しても、幅a6の導体片18をピッチP6で配列した周期構造と、第2の導体片26をピッチP6で配列した周期構造とにより、2重に遮蔽していることになる。
【0035】
実際の遮蔽性能については、図5から図7に示した試作品の断面構成図を用いながら、実験結果について記載する。ほぼ直方体の加熱室29の開口面に対向するようにL字状の遮蔽装置取付板30、31を配置している。加熱室29と遮蔽装置取付板30、31の間には厚み2mmでコ字状のスペーサ32を上面が開口となる向きで介在させている。よってギャップG1は2mmとなる。また加熱室29、遮蔽装置取付板30、31、スペーサ32ともにステンレスで構成することで、加熱室29から外部へ伝搬しようとする電磁波は図5の矢印33のように上向きにのみ伝搬する構成である。ちなみに加熱室29の上側の壁面と遮蔽装置取付板30が平行となる部位の距離kは、10mm(≒λ/12)程度以下としている。
【0036】
さらに加熱室29内に電磁波を供給するのは天面からとしている。図5は電磁波遮蔽装置が無い状態、図6は遮蔽装置取付板30上に図13、図14に示した従来の電磁波遮蔽装置34を配置したもの、図7は本実施例の電磁波遮蔽装置28を配置したものである。図7の場合には導体片と抜き孔を形成する必要があるので、遮蔽装置取付板31を30とは少し変更して一体化している。それぞれの場合に外部に伝搬するマイクロ波を電力密度(mW/cm2)として測定して相対比較すると以下のようになる。図5では13、図6では2.5、図7では0.01以下である。即ち、本実施例の図7の構成は、図6の従来の構成よりも1/250以下の伝搬量しかない、即ち遮蔽性能が250倍以上高いという効果がある。また遮蔽部の無い図5の構成を基準として考えると、図7の構成は1/1300以下にまで抑えることができる。
【0037】
参考までに、遮蔽部の無い図5の構成を基準として考えると、第2の遮蔽部だけを用いた従来構成(図6)では、13を2.5に引き下げるのだから1/5.2に引き下げる遮蔽効果がある。一方、図7から第2の遮蔽部25を無くして第1の遮蔽部21のみにした場合の測定値は2.2で、第1の遮蔽部25単独の効果は、13を2.2に引き下げるのだから1/5.9に引き下げる遮蔽効果となる。単純計算では第1の遮蔽部21と第2の遮蔽部25を組み合わせると、1/5.9×1/5.2≒1/30.68になると推測できる。
【0038】
しかし、実際は上述の通り、1/1300以下にまで下げることができるのである。このことは、第1の遮蔽部21の近傍に第2の遮蔽部25を構成することは、単純に組み合わせた以上の新たな遮蔽効果があることを示している。これは従来技術からは到底推測できないことである。
【0039】
以上、本実施例の電磁波遮蔽装置28は、電磁波の出入りを防ぐために加熱室1とドア2からなる閉空間のドア2側の境界に第1の遮蔽部21と第2の遮蔽部25を有し、第1の遮蔽部は波長の1/4に満たない長さの導体片18からなる構成としている。これによって、電磁波の遮蔽性能が格段に向上し、かつ従来の遮蔽部を二段に組み合わせたものよりも小型なサイズで済む。サイズに関しては、第1の遮蔽部21は波長の1/4に満たない長さの導体片18なのでλ/4未満×板材の厚み程度の形状であり、λ/4未満≒30mm未満で板材の厚み1mm以下となり、断面積は30mm未満×1mm以下となる。
【0040】
一方従来の遮蔽部の電磁波減衰溝の断面積は図11のようにλ/4×λ/12=30mm×10mmとか図13のようにλ/6×λ/6=20mm×20mmとなるので、本発明の構成の方があきらかに断面積を小さくできる効果が有る。特に本実施例の電磁波遮蔽装置28は、第2の遮蔽部25は電磁波減衰溝27の入口から見てインピーダンス無限大としたので、庫内からインピーダンス無限大の方向には電磁波が伝搬しにくいので、第1の遮蔽部21による導体片18での遮蔽と、第2の遮蔽部25によるインピーダンス無限大での遮蔽とを合わせることで遮蔽性能を向上することができる。
【0041】
また、本実施例の電磁波遮蔽装置28は、第2の遮蔽部25のインピーダンス無限大の位置近傍にインピーダンスの異なる第1の遮蔽部21を周期的に配置する構成である。これによって、第2の遮蔽部25だけの時よりも電磁波の遮蔽性能が格段に向上する。
【0042】
特に第2の遮蔽部25の性能と第1の遮蔽部21の性能との組合せから推測される性能からは想像もつかない、遥かに遮蔽性能の良い電磁波の遮蔽を実現することができる。特に、本実施例の電磁波遮蔽装置28は、第1の遮蔽部21は波長の1/4に満たない長さの導体片18からなる構成なので、電磁波の遮蔽性能が格段に向上し、かつ従来の遮蔽部を二段に組み合わせたものよりも小型なサイズで済む。
【0043】
また、本実施例の電磁波遮蔽装置28は、第2の遮蔽部25が電磁波減衰溝27を有する構成なので、容易に電磁波減衰溝27の入口から溝内部を見たインピーダンスを無限大にすることができ、電磁波の伝搬を妨げることができる。
【0044】
また、本実施例の電磁波遮蔽装置28は、電磁波減衰溝27を形成する一つの壁面に、波長の1/4程度の長さの第2の導体片26を有する構成としている。よって第2の導体片26の先端部側がインピーダンス無限大となるような電磁波減衰溝27を容易に提供できて、電磁波の伝搬を妨げることができる。
【0045】
また、本実施例の電磁波遮蔽装置28は、第2の導体片26は、電磁波減衰溝27の内側に向かって少なくとも一回折り曲げることで、前記電磁波減衰溝27の底部と平行な部分を有する構成としている。この構成により遮蔽性能を維持しつつ電磁波減衰溝27の深さを浅くすることができ、電磁波遮蔽装置28を小型化することができる。
【0046】
また、本実施例の電磁波遮蔽装置28は、第2の導体片26は、電磁波減衰溝27の内側に向かってニ回折り曲げる構成としている。この構成により、遮蔽性能を維持しつつさらに一回折り曲げる時と比べて電磁波減衰溝27の深さを浅くすることができ、電磁波遮蔽装置28を極めて小型化することができる。この場合、電磁波減衰溝の深さと幅を同程度の寸法にできるので、最も小さくできる可能性が高い。
【0047】
さらに、本実施例の電子レンジは、加熱室1とドア2とで閉空間を構成し、前記閉空間内の食品を加熱する電磁波が外部に漏れるのを防ぐために、ドア2に電磁波遮蔽装置28を有する構成としている。これによって電磁波の遮蔽性能が格段に向上し、かつ従来の遮蔽部を二段に組み合わせたものよりも小型なサイズで済むので、加熱室1やドア2をさほど大きくすること無く、加熱室1とドア2の隙間から外部へ漏洩しようとする電磁波をより一層遮蔽することができる。
【0048】
なお、本実施例では電磁波遮蔽装置28の大きさは従来の構成と同程度であるし、導体片18から分かれる導体壁面19には抜き孔20があり1つの導体で構成できる作りやすい電磁波遮蔽装置28を実現することができる。
【0049】
なお、電磁波遮蔽装置28をドア2側ではなく加熱室1側に構成することも可能である。
【0050】
なお、導体片18、第2の導体片26はそれぞれ曲げられる部位があるので、図16のように長孔を構成しても良い。この場合は曲げやすくなる効果が有る。
【0051】
なお、導体片18、第2の導体片26の曲げの角度をほぼ直角で示したが、これに限定するものではない。図15のように傾斜させることも可能である。電磁波減衰溝の深さや幅の寸法を変更しなければならない場合には、曲げの傾斜を調整することで遮蔽性能を維持できる可能性がある。
【0052】
なお、曲げの回数については、導体片18は一回、第2の導体片は2回曲げているが、これのみに限定するものではない。たとえば第2の導体片については図17、図18のような一回曲げでも良い。
【0053】
なお、曲げという表現を使ったが、これは板金を折り曲げる加工が必要ということでは無い。曲げに限定することなく注型や押し出しやその他の加工方法で構成しても差し支えない。
【0054】
(実施例2)
図8は、本発明の第2の実施例における電磁波遮蔽装置を示すものである。
【0055】
本実施例では第2の遮蔽部35は電磁波吸収体36を有している。電磁波吸収体36は、誘電体で構成することが容易に考えられる。誘電体の場合、電磁波を吸収して誘電損失を発生させることで熱に変える機能がある。
【0056】
本実施例の電磁波遮蔽装置は、第2の遮蔽部35を電磁波吸収体36を有する構成としたので、第1の遮蔽部21で遮蔽しきれない近傍の電磁波を吸収することができるので、遮蔽性能を向上することができる。
【0057】
また電磁波吸収体36は、一般にシールド材料として知られているフェライトのような磁性材料でも良い。
【0058】
また本実施例では、抜き孔の無い構成としている。この場合、導体片18をドア本体17にスポットするとか、かしめるとか、あるいは注型や押し出し成型で構成することが考えられる。
【0059】
(実施例3)
図9は、本発明の第3の実施例における電磁波遮蔽装置を示すものである。
【0060】
本実施例では第2の遮蔽部37は導電性および弾性を有する部材38を有している。図9はドア2を少し開けた状態を示しているが、ドアを閉めた場合には導電性および弾性を有する部材38がドア本体17に接触することで、電磁波を遮蔽するものである。
【0061】
本実施例の電磁波遮蔽装置は、第2の遮蔽部37を導電性および弾性を有する部材を用いて構成したので、容易に閉空間の境界面を電気的接触により密閉できるので、第1の遮蔽部21との相乗効果で遮蔽性能を向上することができる。
【0062】
なお、導電性および弾性を有する部材38は、バネ材でも良いし、導電ゴムのようなものでも良い。ただし第2の遮蔽部37は、加熱室1とドアの間にたとえば布巾などの絶縁体を挟んだ場合には電気的な接触が無くなる。このときは第2の遮蔽部37の遮蔽効果は無くなるが、第1の遮蔽部21のみの遮蔽効果により、電磁波の漏洩をある程度抑えることができる。
【0063】
以上、本発明の実施例について説明してきたが、上記各実施例の構成は互いに限定されることなく、各々を組み合わせても良い。
【0064】
なお、波長の1/4に満たない長さの導体片に関しては、いまだ原理的にも不明確なところがあり、形状の最適値がわかっているのではない。よって各実施例に示した以外にも、導体片の幅が一定でなくて徐々に変えたり、向きがz方向にまっすぐではなくx方向に変位していたり、ピッチが一定で無かったりというアレンジも可能と考えられる。
【0065】
なお、上記実施例の電磁波遮蔽装置は、主に電子レンジに応用した例として説明したが、これに限られるものではない。電磁波を用いた通信機器(携帯電話、無線LANなど)や治療器や計測器や加熱機器やその他の機器の筐体に用いることで外部への電磁波の伝搬を遮蔽することができる。またこれらの機器とは関係の無い機器であっても、電子部品を用いているもので、電磁波による外来ノイズを防止したい場合のシールド装置として使用することも考えられる。さらに他の電磁波遮蔽装置としては、シールドルームなどの設備や建物、あるいは開口部とドアを有するもの全般への応用展開が考えられる。
【0066】
なお、波長の1/4に満たない長さの導体片、および第2の導体片を、主として金属板で構成した例について示したが、基板上のパターンで構成したり、導電ゴム、導電性ペイントなどで構成することも可能である。導電性を有するものであれば応用可能と考えられる。
【0067】
【発明の効果】
以上のように、本発明の電磁波遮蔽装置によれば、電磁波の出入りを防ぐために閉空間の境界に少なくとも2種類の遮蔽部を有し、第1の遮蔽部は波長の1/4に満たない長さの導体片からなる構成としている。
【0068】
これによって、電磁波の遮蔽性能が格段に向上し、かつ従来の遮蔽部を二段に組み合わせたものよりも小型なサイズで済む。サイズに関しては、第1の遮蔽部は波長の1/4に満たない長さの導体片なのでλ/4未満×板材の厚み程度の形状であり、電子レンジの場合は一般的に、λ/4未満≒30mm未満で板材の厚み1mm以下となり、断面積は30mm未満×1mm以下となる。一方従来の遮蔽部の電磁波減衰溝の断面積はλ/4×λ/12=30mm×10mmとかλ/6×λ/6=20mm×20mmとなるので、本発明の構成の方があきらかに断面積を小さくできる効果が有る。
【0069】
また、本発明の電磁波遮蔽装置は、電磁波の出入りを防ぐために閉空間の境界に少なくとも2種類の遮蔽部を有し、第2の遮蔽部のインピーダンス無限大の位置近傍にインピーダンスの異なる第1の遮蔽部を周期的に配置する構成としている。
【0070】
これによって、第2の遮蔽部だけの時よりも電磁波の遮蔽性能が格段に向上する。また第2の遮蔽部の性能と第1の遮蔽部の性能との組合せから推測される性能からは想像もつかない、遥かに遮蔽性能の良い電磁波の遮蔽を実現することができる。
【0071】
さらに、本発明の電子レンジは、加熱室とドアとで閉空間を構成し、前記閉空間内の食品を加熱する電磁波が外部に漏れるのを防ぐために、前記加熱室と前記ドアとの少なくとも一方に電磁波遮蔽装置を有する構成としている。これによって電磁波の遮蔽性能が格段に向上し、かつ従来の遮蔽部を二段に組み合わせたものよりも小型なサイズで済むので、加熱室やドアをさほど大きくすること無く、加熱室とドアの隙間から外部へ漏洩しようとする電磁波をより一層遮蔽することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1における電磁波遮蔽装置と電子レンジの断面構成図
【図2】 同、電磁波遮蔽装置の斜視構成図
【図3】 同、電磁波遮蔽装置と電子レンジの他の断面構成図
【図4】 同、電磁波遮蔽装置の導体片に向かって見た断面構成図
【図5】 同、試作品の構成図
【図6】 同、試作品に従来の電磁波遮蔽装置を取付けた構成図
【図7】 同、試作品に本実施例の電磁波遮蔽装置を取付けた構成図
【図8】 本発明の実施例2における電磁波遮蔽装置と電子レンジの断面構成図
【図9】 本発明の実施例3における電磁波遮蔽装置と電子レンジの断面構成図
【図10】 従来の電子レンジの構成図
【図11】 同、A―A線の断面構成図
【図12】 同、Bからみた構成図
【図13】 従来の他の電磁波遮蔽装置と電子レンジの断面構成図
【図14】 同、電磁波遮蔽装置の斜視構成図
【図15】 従来の他の電磁波遮蔽装置と電子レンジの斜視構成図
【図16】 従来の他の電磁波遮蔽装置と電子レンジの斜視構成図
【図17】 従来の他の電磁波遮蔽装置の斜視構成図
【図18】 従来の他の電磁波遮蔽装置の断面構成図
【図19】 従来の他の電磁波遮蔽装置と電子レンジの斜視構成図
【符号の説明】
1、29 加熱室
2 ドア
16 電磁波供給手段
18 導体片
21 第1の遮蔽部
25、35、37 第2の遮蔽部
26 第2の導体片
27 電磁波減衰溝
28 電磁波遮蔽装置
36 電磁波吸収体
38 導電性および弾性を有する部材

Claims (6)

  1. 電磁波の出入りを防ぐために閉空間の境界に少なくとも2種類の遮蔽部を有し、第1の遮蔽部は波長の1/4に満たない長さの導体片を有し、第2の遮蔽部は電磁波減衰溝を有し、前記導体片と前記電磁波減衰溝をオーバーラップさせずに交互に配置する構成とした電磁波遮蔽装置。
  2. 電磁波減衰溝は導体壁面から終端に延びる第2の導体片を折り曲げて形成し、導体片は導体壁面のうち第2の導体片に対向しない部位を切り起こして形成する構成とした請求項1記載の電磁波遮蔽装置。
  3. 第2の導体片は、波長の1/4程度の長さとした請求項2記載の電磁波遮蔽装置。
  4. 第2の導体片は、電磁波減衰溝の内側に向かって少なくとも一回折り曲げることで、前記電磁波減衰溝の底部と平行な部分を有する構成とした請求項記載の電磁波遮蔽装置。
  5. 第2の導体片は、電磁波減衰溝の内側に向かってニ回折り曲げる構成とした請求項記載の電磁波遮蔽装置。
  6. 加熱室とドアとで閉空間を構成し、前記閉空間内の食品を加熱する電磁波が外部に漏れるのを防ぐために、前記加熱室と前記ドアとの少なくとも一方に請求項1ないしのいずれか1項に記載の電磁波遮蔽装置を有する構成とした電子レンジ。
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