JP4866654B2 - 建具用取っ手 - Google Patents
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Description
特許文献1,2には、取付ネジを覆うカバーが開示されている。
請求項4では、前記保持手段は、前記カバーの閉鎖時に係合する係止凸部と係止凹部とした。
請求項6では、前記係止部を2分割して、前記回動孔の内周に弾性的に係合可能とした。
以下、この発明をアコーデオンカーテンに具体化した一実施の形態を図面に従って説明する。図1に示すアコーデオンカーテンは、パンタグラフ状に伸縮する骨組み1の前後両側に表面材2が取着されて本体部が構成され、その骨組み1の一端の支軸1aに移動框3が相対回動可能に取着され、他端の支軸1bに固定框4が相対回動可能に取着されている。
そして、前記骨組み1が複数のランナーを介してハンガーレールに移動可能に吊下支持され、取っ手6を操作することにより骨組み1及び表面材2をハンガーレールに沿って伸縮可能となっている。
また、前記取っ手6の上方及び下方の少なくとも2箇所において前記クッション材7が切除され、その切除部分にはマグネット8がそれぞれ嵌着されている。そして、マグネット8の端面すなわち柱面に対向する面にはヨーク板9が露出されている。
前記回転軸16の周囲には捩りコイルスプリング19が巻装され、その捩りコイルスプリング19の一端はベース部材10a,10bの一方の側辺20に支持され、他端は前記ガイド軸18に支持されている。
前記把持部11の上下両端部には、前記移動框3の先端面に沿って押圧部材21が設けられている。そして、移動框3のヨーク板9が対向する柱面の吸着板に吸着している状態で一方の把持部11を矢印方向に回動させたとき、押圧部材21が柱面を押圧して移動框3を回動させるため、ヨーク板9を吸着板から容易に離脱させることができる。
前記カバー22は、その蓋面25が前記把持部11に連なる湾曲面で構成され、その蓋面25の両側に取付辺26が形成されている。前記取付辺26には前記蓋面25に沿う方向に、前記係止部23を挿通可能とした案内孔27が開口されている。
上記のように構成された取っ手6では、次に示す作用効果を得ることができる。
(1)取っ手6を操作することにより移動框3を移動させて、アコーデオンカーテンをハンガーレールに沿って引き出し、あるいは畳み込むことができる。
(2)カバー22の案内孔27にベース部材10a,10bの係止部23を挿入し、さらに係止部23を回動孔28内に位置させた状態でカバー22を回動させることにより、係止部23の案内孔27内への移動が阻止されるので、カバー22をベース部材10a,10bに容易に取着することができる。
(3)ベース部材10aの上端若しくはベース部材10bの下端を押圧して、同ベース部材10a,10bを回動させて係止部23と案内孔27の方向を一致させれば、カバー22をベース部材10a,10bから容易に取り外すことができる。
(4)図5(c)に示す状態から図5(b)に示すように、カバー22を僅かに回動させれば、回動孔28の周縁部が係止部23に引っ掛かるので、カバー22をベース部材10a,10bに取り付ける際、カバー22の回動操作中に同カバー22がベース部材10a,10bから容易に外れることはない。
(5)係止凹部24と係止凸部29との作用により、カバー22取付後のカバー22のがたつきを防止することができる。
(6)カバー22を図5(c)に示すように回動させれば、ベース部材10a,10b内にドライバー30を挿入して、取付ネジ13を操作することができる。従って、取っ手6を移動框3に取着するとき、カバー22を前もってベース部材10a,10bに取り付けておくこともできる。また、取っ手6の取付位置を調整する場合にも、カバー22をベース部材10a,10bから取り外すことなく、取付ネジ13の操作を行うことができるので、カバー22の一時的な保管に煩わされることはない。
(第二の実施の形態)
図6は、第二の実施の形態を示す。この実施の形態は、前記第一の実施の形態の係止凹部24及び係止凸部29に代えて、係止部23と回動孔28にカバー22を取付状態に保持する保持機能を備えるようにしたものであり、その他の構成は第一の実施の形態と同様である。
(第三の実施の形態)
図7は、第三の実施の形態を示す。この実施の形態は、前記第一の実施の形態の回動孔28の形状を変更して、カバー22の取付操作をさらに容易に行い得るようにしたものである。
上記実施の形態は、以下の態様で実施してもよい。
・上記各実施の形態の取っ手は、アコーデオンカーテン以外の建具に使用してもよい。
Claims (7)
- 把持部を支持するベース部材を取付ネジで移動框に固定し、該取付ネジを覆うカバーを備えた建具用取っ手において、
前記ベース部材及びカバーには、前記カバーの一端の押圧に基づいて回動開閉する開閉手段を設けて、該カバーの開放時に前記取付ネジを露出可能とし、
前記開閉手段は、
前記ベース部材に設けた係止部と、
前記カバーに設けられ、前記係止部に回動可能に支持される回動孔とで構成し、
前記カバーの一端の押圧操作により該カバーを回動させて開放可能とし、
前記カバーには、前記回動孔に連通して前記係止部を該回動孔に挿入可能とした案内孔を設け、前記係止部は非円形とし、前記回動孔は前記係止部の所定角度の回転を許容し、前記カバーの閉鎖時には、前記係止部の前記案内孔内への移動を阻止する形状としたことを特徴とする建具用取っ手。 - 前記係止部は、前記ベース部材の内側面に突出する直方体状とし、前記回動孔は前記直方体状の係止部を所定角度の相対回転させたときの回動軌跡の最大範囲に相当する形状としたことを特徴とする請求項1記載の建具用取っ手。
- 前記カバーとベース部材には、前記カバーを閉鎖状態に保持する保持手段を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の建具用取っ手。
- 前記保持手段は、前記カバーの閉鎖時に係合する係止凸部と係止凹部としたことを特徴とする請求項3記載の建具用取っ手。
- 前記係止凸部と係止凹部を、前記係止部と回動孔に設けたことを特徴とする請求項4記載の建具用取っ手。
- 前記係止部を2分割して、前記回動孔の内周に弾性的に係合可能としたことを特徴とする請求項5記載の建具用取っ手。
- 前記回動孔の内周面は、前記カバーの閉鎖方向の回動に基づいて前記係止部との隙間が小さくなる曲面としたことを特徴とする請求項4記載の建具用取っ手。
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