JP3798416B2 - 蝶番、それを用いた扉ユニット及び扉ユニットの位置調整方法 - Google Patents

蝶番、それを用いた扉ユニット及び扉ユニットの位置調整方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3798416B2
JP3798416B2 JP2004363584A JP2004363584A JP3798416B2 JP 3798416 B2 JP3798416 B2 JP 3798416B2 JP 2004363584 A JP2004363584 A JP 2004363584A JP 2004363584 A JP2004363584 A JP 2004363584A JP 3798416 B2 JP3798416 B2 JP 3798416B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
door
hinge
door body
shaft
movement
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2004363584A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006169817A (ja
Inventor
雅司 芝
裕志 桜田
Original Assignee
余合住金産業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 余合住金産業株式会社 filed Critical 余合住金産業株式会社
Priority to JP2004363584A priority Critical patent/JP3798416B2/ja
Publication of JP2006169817A publication Critical patent/JP2006169817A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3798416B2 publication Critical patent/JP3798416B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Hinges (AREA)

Description

本発明は、蝶番、特に開き戸用の蝶番と、その蝶番を用いた扉ユニット、及びその扉ユニットの位置調整方法に関する。
例えば、部屋への出入り用扉等の開き戸を、固定枠等の扉取付部に取付施工する際に、扉をスムーズに開閉できるように扉と固定枠との相互間隔(隙間)を所定範囲内に調整する必要がある。また、使用によって扉や固定枠が変形したり扉の取付位置がずれたりしたときにも、扉と固定枠との相互間隔を調整し直す必要がある。そして、これらの調整を適正に行なうために、扉の厚さ方向(扉正面に対峙する作業者の前後)、扉の幅方向(同じく左右)及び扉の高さ方向(同じく上下)の3方向での位置調整(隙間調整)を可能とした蝶番が開示されている(特許文献1参照)。
特開平10−82234号公報
このような蝶番によれば、扉を前後・左右・上下に位置調整することにより、扉と固定枠との相互間隔(隙間)を適正範囲に調整できる。しかし、特許文献1の蝶番では、扉の幅方向(左右)調整が蝶番軸の軸線周りでの回動によって行なわれるので、幅方向調整に伴って前後方向のずれを生じ、前後方向の再調整を要する場合がある。このため、隙間調整を効率よく行なうには、扉の幅方向の位置調整を行なってから前後方向の位置調整を行なうように、予め調整手順を決めておく必要がある。また、扉の前後方向の位置固定のためにロックねじを設ける場合には、ロックねじを緩めてから前後調整ねじを調整し、その後再びロックねじを締め込む操作を要する。さらに、扉を外した状態で上下方向の位置調整を行なう場合には、扉を装着後に実際の隙間を見ながら上下方向の再調整を要することがある。
本発明の課題は、開き戸等の扉体の厚さ方向、幅方向及び高さ方向のように互いに直交する3方向の扉位置調整が、各々他の調整に影響を与えることなく別々に、かつ固定枠等の扉取付部を閉鎖した扉体の内側又は外側の同じ側から実施でき、扉体と扉取付部との相互間隔(隙間)の調整が短時間で効率的に行なえる蝶番、その蝶番を用いた扉ユニット、及びその扉ユニットの位置調整方法を提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
ところで、上記蝶番において
固定枠等の扉取付部に装着される取付部側ヒンジ部と、その扉取付部に対して開閉可能な開き戸等の扉体に装着される扉側ヒンジ部と、それら両ヒンジ部を前記扉体の開閉方向において相対的に回動可能に連結する蝶番軸と、を有する蝶番であって、
前記扉側ヒンジ部に取り付けられるとともに、前記扉体を前記蝶番軸の軸線に直交する面において所定の第一方向へ移動させ、かつその直交面において前記第一方向に直交する第二方向及び前記蝶番軸の軸線に沿う第三方向への前記扉体の移動をそれぞれ許容するための第一の調整機構と、
前記扉側ヒンジ部に取り付けられるとともに、前記扉体を前記第二方向へ移動させ、かつ前記第一方向及び前記第三方向への前記扉体の移動をそれぞれ許容するための第二の調整機構と、
前記蝶番軸に取り付けられるとともに、前記扉体を前記第三方向へ移動させ、かつ前記取付部側ヒンジ部及び前記扉側ヒンジ部の相対的な回動を許容するための第三の調整機構と、を備え、
前記扉側ヒンジ部が固定された前記扉体を、前記取付部側ヒンジ部が固定された前記扉取付部に対し、前記蝶番軸を介して連結するとき、
前記第一の調整機構による前記扉体の前記第一方向への移動と、前記第二の調整機構による前記扉体の前記第二方向への移動と、前記第三の調整機構による前記扉体の前記第三方向への移動とが各々独立して、前記扉体が前記扉取付部を閉鎖する状態でその扉体の内側又は外側から一括して行なわれ、それら扉体と扉取付部との相互間隔微調整可能とする場合がある
このような蝶番によれば、扉体(例えば開き戸)の互いに直交する3方向(例えば、厚さ方向、幅方向及び高さ方向)の位置調整が、各々独立して、かつ扉取付部(例えば固定枠)を閉鎖する状態で扉体の内側又は外側で一括して行なえる。つまり、作業者は、扉体の位置調整作業の途中で扉体を開閉し、作業位置を扉体(部屋出入口)の内側と外側との間で変更する必要がない。また、扉体の3方向の位置調整を各々独立して行なえるので、例えば幅方向の位置調整に伴って生じる厚さ方向のずれを再調整したりする必要がなく、位置調整の手順(順序)を予め決めておく必要もない。したがって、扉体と扉取付部との相互間隔(隙間)の調整が短時間で効率的に行なえるようになる。このように、「扉体の3方向の位置調整を各々独立して行なうこと」には、「いずれか1方向の位置調整によって他の方向にずれを生じないこと」、及び「3方向の位置調整に順序を問わないこと」の両方の意味が含まれている。さらに、これら扉体の3方向の位置調整は、扉体が扉取付部を閉鎖する状態ですべて行なわれるので、扉体と扉取付部との相互間隔(隙間)を実際に視認しながら、適正な隙間を効率よく見出して調整することができる。
その際、第一、第二及び第三の調整機構を扉側ヒンジプレートに固定された直方体状又は立方体状のケース体にそれぞれ収納し、そのケース体の互いに直交する3つの面には、各々の調整機構に対応する第一、第二及び第三の操作部を設けて、それぞれケース体の外部から各調整機構の作動部を移動調整可能とすることが望ましい。各操作部による作動部の移動調整によって、扉体の互いに直交する3方向の位置調整を、各々他の調整に影響を与えることなく別々に、かつ扉取付部を閉鎖する状態で扉体の内側又は外側の同じ側から行なうことが、簡素な構成で容易に実施できるようになる。
なお、扉側ヒンジ部が、扉体の高さ方向の木口及び幅方向の木口に固定されるL字状(直交状)の固定片と、幅方向の固定片から扉体の厚さ方向に突出して、上記したようなサイコロ状(直方体状又は立方体状)のケース体を支持する支持片とを有する扉側ヒンジプレートで構成され、その支持片が幅方向の固定片から一旦高さ方向にクランク状(直角状)に立ち上がってから厚さ方向に折れ曲がって突出するように形成できる。クランク状の支持片を用いることにより、扉体の厚さ方向への倒れ込みに対する剛性が高くなり、扉側ヒンジプレートの板厚を相対的に薄くすることができる。したがって、扉体(扉側ヒンジプレート)と扉取付部(取付部側ヒンジプレート)との高さ方向の隙間が外部から見えないように覆い隠すための覆い部を設ける場合には、その覆い部の高さを低く抑えることができる。
したがって、上記課題を解決するために、本発明の蝶番は、
固定枠等の扉取付部に装着される取付部側ヒンジ部としての取付部側ヒンジプレートと、その扉取付部に対して開閉可能な開き戸等の扉体に装着される扉側ヒンジ部としての扉側ヒンジプレートと、それら両ヒンジプレートを前記扉体の開閉方向において相対的に回動可能に連結する蝶番軸と、を有する蝶番であって、
前記扉側ヒンジプレートに取り付けられるとともに、前記扉体が前記扉取付部を閉鎖する状態でその扉体を前記蝶番軸の軸線に直交する面において第一方向としての厚さ方向へ移動させ、かつその直交面において前記厚さ方向に直交する第二方向としての前記扉体の幅方向及び前記蝶番軸の軸線に沿う第三方向としての前記扉体の高さ方向への前記扉体の移動をそれぞれ許容する第一係合部が配置された第一の調整機構と、
前記扉側ヒンジプレートに取り付けられるとともに、前記扉体を前記幅方向へ移動させ、かつ前記厚さ方向及び前記高さ方向への前記扉体の移動をそれぞれ許容する第二係合部が、前記高さ方向から見て前記第一係合部とクロス状に重合する形態で配置された第二の調整機構と、
前記蝶番軸に組み込まれるとともに、前記扉体を前記高さ方向へ移動させ、かつ前記取付部側ヒンジプレートに対する前記扉側ヒンジプレートの回動を許容する第三係合部が、前記第一係合部及び前記第二係合部の重合部分を貫通する形態で配置された第三の調整機構と、を備え、
前記扉側ヒンジプレートが固定された前記扉体を、前記取付部側ヒンジプレートが固定された前記扉取付部に対し、前記蝶番軸が前記第一係合部及び前記第二係合部の重合部分を貫通する形態で連結するとき、
前記第一の調整機構による前記扉体の厚さ方向への移動と、前記第二の調整機構による前記扉体の幅方向への移動と、前記第三の調整機構による前記扉体の高さ方向への移動とが各々他の調整に影響を与えることなく別々に、前記扉体が前記扉取付部を閉鎖する状態でその扉体の内側又は外側の同じ側から行なわれ、それら扉体と扉取付部との相互間隔が微調整可能であることを特徴とする。
これによって、第一係合部による扉体の厚さ方向(前後)の位置調整、第二係合部による扉体の幅方向(左右)の位置調整、及び第三係合部による扉体の高さ方向(上下)の位置調整が、各々他の調整に影響を与えることなく別々に、かつ扉取付部の閉鎖状態で扉体の内側又は外側の同じ側から行なえる。しかも、第一係合部と第二係合部との重合部分を第三係合部が貫通する形態で配置することによって、扉体の3方向(厚さ方向、幅方向及び高さ方向)の位置調整が、互いに干渉することなく各々他の調整に影響を与えることなく別々に容易に行なえるようになる。
具体的には、蝶番軸と係合することによって扉体を厚さ方向へ移動させ、かつ蝶番軸との係合を回避することによって幅方向及び高さ方向への扉体の移動を許容するように、第一係合部を扉体の幅方向に沿って長孔状で高さ方向に貫通形成する一方、
蝶番軸と係合することによって扉体を前記幅方向へ移動させ、かつ蝶番軸との係合を回避することによって厚さ方向及び高さ方向への扉体の移動を許容するように、第二係合部を扉体の厚さ方向に沿って長孔状で高さ方向に貫通形成することができる。
また、蝶番軸の第三係合部は、取付部側ヒンジプレートに固定された軸状部材と、その軸状部材に同芯状に被せられて係合するとともに扉側ヒンジプレートに保持された筒状部材とを含み、
その筒状部材が軸状部材と係合しつつその軸線方向に移動することによって、扉体を高さ方向へ移動させることができる。
第一ないし第三係合部をそれぞれ以上のように構成することによって、扉体の3方向への位置調整が各々他の調整に影響を与えることなく別々に、簡素な構成で安価に実現できるようになる。
さらに、軸線方向から見て、少なくとも第一係合部及び第二係合部を貫通する部分の筒状部材の外周面を非円形状(例えば楕円形状や多角形状)に形成するとともに、
軸状部材と筒状部材との間には、扉側ヒンジプレートの回動に伴う筒状部材の回転変位を受け止める軸受体を設けることによって、
扉取付部に対する扉体の開閉に基づいて、扉側ヒンジプレート及び筒状部材は、軸受体を介して又は軸受体とともに、軸状部材の軸線周りに第一係合部及び第二係合部と一体的に回動することができる。
これによって、上記した扉体と扉取付部との高さ方向の隙間調整の後、扉体(開き戸)の開閉が蝶番軸の軸線周りで支障なく行なえ、そのための構成も簡素で安価に実施できる。
なお、以上で述べたように第一ないし第三の調整機構を備える蝶番において、
第三の調整機構に代えて、蝶番軸に取り付けられるとともに、扉体の高さ方向への移動に追従する弾発部材を有し、かつ取付部側ヒンジプレート及び扉側ヒンジプレートの相対的な回動を許容するための追従移動機構を備え、
扉側ヒンジプレートが固定された扉体を、取付部側ヒンジプレートが固定された扉取付部に対し、蝶番軸を介して連結するとき、
第一の調整機構による扉体の厚さ方向への移動と、第二の調整機構による扉体の幅方向への移動と、扉体の高さ方向への移動に基づく追従移動機構の弾発部材による追従移動とが各々他の調整に影響を与えることなく別々に、扉体が扉取付部を閉鎖する状態でその扉体の内側又は外側の同じ側から行なわれ、それら扉体と扉取付部との相互間隔微調整可能とすることができる。
そして、上記課題を解決するために、本発明の扉ユニットは、
第三の調整機構を備える蝶番が、固定枠等の扉取付部に対して開閉可能な開き戸等の扉体の下部に下側蝶番として取り付けられる一方、
第三の調整機構に代えて追従移動機構を備える蝶番が、扉体の上部に上側蝶番として取り付けられていることを特徴とする。
このように、第三の調整機構を備える蝶番が下側蝶番として用いられることにより、扉体の互いに直交する3方向の位置調整が楽な姿勢で行なえる。また、第三の調整機構に代えて追従移動機構を備える蝶番が上側蝶番として用いられることにより、上側蝶番のコスト、ひいては扉ユニット全体のコストを低減することができる。
さらに、上記課題を解決するために、本発明は、扉ユニットを固定枠等の扉取付部に対して位置調整する方法として、
下側蝶番及び上側蝶番において、扉側ヒンジプレートが固定された扉体を、取付部側ヒンジプレートが固定された扉取付部に対し、蝶番軸を介して連結するとともに、扉体が扉取付部を閉鎖する状態に維持しつつ、
下側蝶番及び上側蝶番に備えられた第一の調整機構により、扉体をそれぞれ厚さ方向へ移動させる厚さ方向調整工程と、
下側蝶番及び上側蝶番に備えられた第二の調整機構により、扉体をそれぞれ幅方向へ移動させる幅方向調整工程と、
下側蝶番に備えられた第三の調整機構により、扉体を高さ方向へ移動させるとともに、上側蝶番に備えられた追従移動機構の弾発部材を、扉体の高さ方向への移動に追従させる高さ方向調整工程と、
を各々他の調整に影響を与えることなく別々に、かつ順序を問わずに扉体の内側又は外側の同じ側から行ない、扉体と扉取付部との相互間隔を微調整することを特徴とする。
これにより、作業者は、扉体の位置調整作業の途中で扉体を開閉し、作業位置を扉体の内側と外側との間で変更する必要がない。また、第一方向ないし第三方向の調整工程(隙間調整作業)は、各々独立して、すなわち順序を問わずにかつ他方向の調整工程と干渉することなく行なえる。しかも、扉体の3方向の位置調整は、すべて扉体が扉取付部を閉鎖する状態に維持して行なわれるので、扉体と扉取付部との相互間隔(隙間)を目視しながら調整できる。これらの結果、扉体の位置調整作業(扉体と扉取付部との隙間調整作業)に特別な熟練技術を要さずに、短時間で適正な位置(隙間)を効率よく見出して調整することができる。
(実施例)
以下、図面を参照しながら発明の実施の形態について説明する。図1は、本発明に係る扉ユニットを固定枠に取り付けた状態の一例を示す正面図及び側面図、
図2は下側蝶番の取付状態を扉ユニットの開放状態にて拡大して示す斜視図、図13は上側蝶番の取付状態を扉ユニットの閉鎖状態にて拡大して示す斜視図である。図1に示す扉ユニット1には、部屋出入口等を構成する縦長矩形状の固定枠5(扉取付部)に対して開閉可能な開き戸2(扉体)の右下部に下側蝶番3(蝶番)が取り付けられ、その右上部に上側蝶番4(蝶番)が取り付けられている。
図2に示すように、下側蝶番3は、固定枠5の縦枠凹部5aに一部埋め込んで固定(装着)される枠側ヒンジプレート6(取付部側ヒンジプレート;取付部側ヒンジ部)と、開き戸2の上下方向(高さ方向)の木口2a及び左右方向(幅方向)の木口2bに固定(装着)される扉側ヒンジプレート7(扉側ヒンジ部)と、両ヒンジプレート6,7を開き戸2の開閉方向において縦方向(上下方向)の軸線O3周りに相対的に回動可能に連結する蝶番軸8と、を有する。この下側蝶番3の扉側ヒンジプレート7には、後述する前後調整機構10(第一の調整機構)、左右調整機構20(第二の調整機構)及び上下調整機構30(第三の調整機構)を収納する収納ケース50(ケース体)が固定されている(図3参照)。そして、これらの各調整機構10,20,30によって、開き戸2の厚さ方向(開き戸2の正面に対峙する作業者の前後方向)O1、開き戸2の幅方向(同じく左右方向)O2及び開き戸2の高さ方向(同じく上下方向)O3の3方向での位置調整(隙間調整)が行なわれる。
図13に示すように、上側蝶番4は、固定枠5の上部横枠凹部5bに一部埋め込んで固定(装着)される枠側ヒンジプレート106(取付部側ヒンジプレート;取付部側ヒンジ部)と、開き戸2の上下方向(高さ方向)の木口2a及び左右方向(幅方向)の木口2bに固定(装着)される扉側ヒンジプレート7(扉側ヒンジ部)と、両ヒンジプレート106,7を開き戸2の開閉方向において上下方向の軸線O3周りに相対的に回動可能に連結する蝶番軸8(図1参照)と、を有する。この上側蝶番4の扉側ヒンジプレート7には、後述する前後調整機構10(第一の調整機構)、左右調整機構20(第二の調整機構)及び上下移動機構40(追従移動機構)を収納する収納ケース50(ケース体)が固定されている(図14参照)。そして、これらの各調整機構10,20によって、開き戸2の厚さ方向(開き戸2の正面に対峙する作業者の前後方向)O1及び開き戸2の幅方向(同じく左右方向)O2の2方向での位置調整(隙間調整)が行なわれる。また、上下移動機構40は、上記した下側蝶番3の上下調整機構30による開き戸2の高さ方向(同じく上下方向)O3への位置調整(隙間調整)に追従して、開き戸2を高さ方向に移動・保持する。
なお、図2及び図13から明らかなように、開き戸2の3方向の位置調整(隙間調整)は、開き戸2が固定枠5を閉鎖する状態で、開き戸2(部屋出入口)の内側から行なえる。また、原則として以下の記載では、開き戸2の移動方向や位置を示すときには、厚さ方向O1、幅方向O2及び高さ方向O3と表わし、開き戸2と固定枠5との隙間(相互間隔)を示すときには、前後隙間S1、左右隙間S2及び上下隙間S3(図1参照)と表わす。
次に、下側蝶番3の具体的構成を図3〜図12に示す。図3及び図4に示すように、枠側ヒンジプレート6は、固定枠5の縦枠凹部5a(図4(b)参照)に固定される固定片6aと、蝶番軸8を構成する枠側固定軸31(軸状部材;第三係合部;第三の作動部)を挿通するための貫通孔6cが形成された保持片6bとがL字状(直角状)に形成されている。なお、図10(c)に示すように、枠側固定軸31は、その基端部31dが貫通孔6cに挿通された後、カシメ等により保持片6b(貫通孔6c)に回転不能に固着されている。
図3及び図5に示すように、扉側ヒンジプレート7は、開き戸2の高さ方向O3の木口2a及び幅方向O2の木口2b(図5(c)参照)に固定されるL字状(直角状)の固定片7aと、幅方向O2の固定片7aから開き戸2の厚さ方向O1に突出してサイコロ状(擬似立方体形状)の収納ケース50を支持・固定する支持片7bとを有する。なお、図5(b)に示すように、支持片7bは、幅方向O2の水平状の固定片7aから一旦上向きに直角状に立ち上がってから厚さ方向O1に水平状に折れ曲がるクランク状の折曲部7c(図2参照)を介して固定片7aと連結されている。また、7dは、後述する上下調整機構30(蝶番軸8)を挿入するために、支持片7bに高さ方向O3(軸線)に沿って貫通形成された非円形状(例えば四角形状)の貫通孔である。
図3及び図6に示すように、1面(例えば下面)に開口し残り5面を箱状の壁部50a〜50eに形成された擬似立方体形状の板金製収納ケース50に、3つの調整機構、すなわち前後調整機構10、左右調整機構20及び上下調整機構30がそれぞれ収納されている。図3に示すように、収納ケース50は、開口部が支持片7bで蓋をされる形態で、扉側ヒンジプレート7に固定されている。なお、収納ケース50の頂壁部50aには、上下調整機構30(蝶番軸8)を挿入するために、高さ方向O3(軸線)において支持片7bの貫通孔7dと一致する形態で、非円形状(例えば四角形状)の貫通孔50fが貫通形成されている。また、収納ケース50の1側壁(例えば前壁部50b)には、支持片7bの凸部7e(係止部)と嵌り合って扉側ヒンジプレート7との位置決めをするために、凹部50g(係止部)が形成されている。
そして、図3及び図7に示すように、収納ケース50は、他物との接触による損傷、塵埃の侵入等から保護するために、相似形状の樹脂製収納ケースカバー51で覆われている。この収納ケースカバー51は、収納ケース50の前壁部50b(凹部50g)に対向する後面が開放され、この開放部51aから収納ケース50が挿入される。
3つの調整機構のうち、前後調整機構10は、図3に示すように、収納ケース50に収納されるとともに、開き戸2を厚さ方向O1へ移動させ、かつ幅方向O2及び高さ方向O3への開き戸2の移動をそれぞれ許容する樹脂製の前後スライダ11(第一係合部;第一の作動部)を有している。
具体的には、前後スライダ11は、図3及び図8に示すように、開き戸2の幅方向O2に沿って長孔状で高さ方向O3に貫通形成された貫通孔11aを、高さ方向O3に複数段(例えば2段)有している。貫通孔11aは、後述するスリーブ32(蝶番軸8)と係合することによって開き戸2を厚さ方向O1へ移動させ、かつスリーブ32(蝶番軸8)との係合を回避することによって幅方向O2及び高さ方向O3への開き戸2の移動を許容する。前後スライダ11は、厚さ方向O1に貫通形成された雌ねじ部11bを備え、収納ケース50の前壁部50bと後壁部50dは、それぞれ厚さ方向O1に貫通形成された皿孔状の取付孔50h,50iを備えている(図6参照)。したがって、取付孔50hに挿通された前後調整ねじ12(第一の操作部)が雌ねじ部11bと螺合することによって、前後スライダ11が開き戸2の厚さ方向O1へ移動し、前後隙間S1が調整される(図1参照)。
また、左右調整機構20は、図3に示すように、収納ケース50に収納されるとともに、開き戸2を幅方向O2へ移動させ、かつ厚さ方向O1及び高さ方向O3への開き戸2の移動をそれぞれ許容する樹脂製の左右スライダ21(第二係合部;第二の作動部)を有している。
具体的には、左右スライダ21は、図3及び図9に示すように、開き戸2の厚さ方向O1に沿って長孔状で高さ方向O3に貫通形成された貫通孔21aを、高さ方向O3に複数段(例えば2段)有し、高さ方向O3から見て前後スライダ11とクロス状に重合する形態(図9(a)参照)で配置されている。貫通孔21aは、後述するスリーブ32(蝶番軸8)と係合することによって開き戸2を幅方向O2へ移動させ、かつスリーブ32(蝶番軸8)との係合を回避することによって厚さ方向O1及び高さ方向O3への開き戸2の移動を許容する。左右スライダ21は、幅方向O2に貫通形成された雌ねじ部21bを備え、収納ケース50の左右の側壁部50e,50cは、それぞれ幅方向O2に貫通形成された皿孔状の取付孔50j,50kを備えている(図6参照)。したがって、取付孔50jに挿通された左右調整ねじ22(第二の操作部)が雌ねじ部21bと螺合することによって、左右スライダ21が開き戸2の幅方向O2へ移動し、左右隙間S2が調整される(図1参照)。
さらに、上下調整機構30は、図3及び図10〜図12に示すように、蝶番軸8に組み込まれるとともに、開き戸2を高さ方向O3へ移動させ、かつ枠側ヒンジプレート6に対する扉側ヒンジプレート7の回動を許容する第三係合部31〜34(第三の作動部)を有している。
具体的には、上下調整機構30は、枠側ヒンジプレート6に固定された枠側固定軸31(軸状部材;第三係合部;第三の作動部)と、枠側固定軸31に同芯状に被せられて係合するとともに扉側ヒンジプレート7に保持されたスリーブ32(筒状部材;第三係合部;第三の作動部)とを有する。枠側固定軸31及びスリーブ32は、前後スライダ11と左右スライダ21との重合部分、すなわち貫通孔11a,21aを貫通する形態で配置されている(図9参照)。スリーブ32は、その内周面の一部(上半部)に高さ方向O3に沿って形成された雌ねじ部32aを備えている。一方、枠側固定軸31とスリーブ32との間には後述するピボット軸受33が設けられ、そのピボット軸受33の外周面に上下調整ねじ33a(第三の操作部)が形成されている。したがって、上下調整ねじ33aが雌ねじ部32aと螺合することによって、スリーブ32が開き戸2の高さ方向O3へ移動し、上下隙間S3が調整される(図1参照)。
さらに、図11に示すように、スリーブ32の本体部32bの外周面は、軸線O3方向から見て、先端部32b1のみが円形状に形成され、貫通孔11a,21aを貫通する部分を含む残余部32b2が非円形状(例えば擬似四角形状)に形成されている。また、図12に示すように、枠側固定軸31とスリーブ32との間には、扉側ヒンジプレート7の回動に伴うスリーブ32の回転変位を受け止めるピボット軸受33(軸受体;第三係合部;第三の作動部)が設けられている。これらの構成により、固定枠5に対する開き戸2の開閉に基づいて、扉側ヒンジプレート7及びスリーブ32は、ピボット軸受33とともに枠側固定軸31の軸線O3周りに、前後スライダ11及び左右スライダ21と一体的に回動する。
ここで、図3に示すピボット軸受33は、その外周面に形成された上下調整ねじ33aによりスリーブ32の所定高さ位置に固定・維持され、開き戸2の開閉に基づいてスリーブ32とともに一体的に回動する。そして、枠側固定軸31の先端部31aには金属製の球体34(支持体;第三係合部;第三の作動部)が保持されている。一方、ピボット軸受33の軸受本体33bは樹脂製とされ、軸受本体33bの球体34との接触面33cは曲面状(例えば球面状)に形成されている。このように、金属製の球体34が曲面状の接触面33cと接してピボット軸受33を支持することによって、ピボット軸受33と枠側固定軸31との間の摩擦が低減され、ピボット軸受33は軸線O3周りで円滑に回転するようになる。
なお、図12(b)に示すように、ピボット軸受33の上下調整ねじ33aが金属製、軸受本体33bが樹脂製にて各々構成されるように、上下調整ねじ33aと一体の軸部33dを軸受本体33bとともにインサート成形してある。また、図10(c)に示すように、枠側固定軸31の先端部31aには、端面から軸線O3方向に凹部を形成することによって円筒状の周壁部が形成され、球体34をその凹部に挿入・載置して、周壁部のカシメ等により球体34を枠側固定軸31に回転不能に固着してある(図12(c)参照)。
図3に戻り、以上のような構成を有する下側蝶番3の組立方法について説明する。
(1)収納ケース50組立工程
前後スライダ11と左右スライダ12とを高さ方向O3から見てクロス状に重ね合わせて(図9(a)参照)収納ケース50内に収納する。前後調整ねじ12を収納ケース50の前壁部50bに形成された取付孔50hに挿通し、前後スライダ11の雌ねじ部11bと螺合させる。一方、左右調整ねじ22を収納ケース50の左側壁部50eに形成された取付孔50jに挿通し、左右スライダ21の雌ねじ部21bと螺合させる。なお、前後調整ねじ12の先端は後壁部50dの取付孔50iに挿通後に抜け止めのために皿状にかしめられ、左右調整ねじ22の先端も右側壁部50cの取付孔50kに挿通後に同様にかしめられる。これにより、調整ねじ12,22は、それぞれ収納ケース50で支持され、ねじ回し等によって回転されたときスライダ11,21を螺進させる。
(2)収納ケース50セット工程
前壁部50bの凹部50gに支持片7bの凸部7eを嵌め合わせつつ、扉側ヒンジプレート7の支持片7bに収納ケース50を載置・固定する。スリーブ32の本体部32bを、支持片7bの貫通孔7dに高さ方向O3に沿って挿入し、支持片7bの下面に位置させた四角孔付き座金52を介して、フランジ部32cを扉側ヒンジプレート7に着座させる。収納ケース50の貫通孔50fから突出したスリーブ32の先端部32b1を、頂壁部50aの上面に位置させた四角孔付き座金53とリング状の固定具54(例えばプッシュナット)とによって、収納ケース50に固定する。これによって、スリーブ32は、扉側ヒンジプレート7(開き戸2)とともに一体的に回動可能となる。なお、リング状固定具54側(貫通孔50f側)から、ピボット軸受33の上下調整ねじ33aをスリーブ32の雌ねじ部32aに螺合させておく。
(3)枠側固定軸31取付工程
枠側固定軸31の基端部31dを枠側ヒンジプレート6の貫通孔6cに挿通してかしめるとともに、枠側固定軸31の先端部31aの凹部に球体34を載置してかしめる(図10(c)参照)。
(4)ヒンジプレート6,7セット工程
枠側固定軸31の本体部31bをスリーブ32に挿通し、球体34とピボット軸受33の接触面33cとを接触させて、スリーブ32、扉側ヒンジプレート7、収納ケース50等を保持させる。ピボット軸受33の上下調整ねじ33aの螺進により、枠側固定軸31に対するスリーブ32の高さ方向O3での位置決めが行われる。なお、枠側固定軸31のフランジ部31cの上面は、スリーブ32のフランジ部32cの下面に接当することにより、開き戸2を高さ方向O3に位置調整する際の下限位置(ストッパ)となる。
次に、上側蝶番4では、図14に示すように、下側蝶番3の上下調整機構30の代わりに、上下移動機構40(追従移動機構)を備えている。上下移動機構40は、蝶番軸8に取り付けられるとともに、開き戸2の高さ方向O3への移動に追従し、かつ枠側ヒンジプレート106に対する扉側ヒンジプレート7の回動を許容する。
具体的には、上下移動機構40は、枠側ヒンジプレート106の挿通孔106a(図15参照)を貫通する枠側保持軸41(軸状部材)と、枠側保持軸41に同芯状に被せられたスリーブ42(筒状部材)と、枠側保持軸41及びスリーブ42の間に介装された圧縮コイルばね43(弾発部材)とを有する。下側蝶番3の上下調整機構30によって、開き戸2が高さ方向O3へ移動したとき、圧縮コイルばね43の弾発力によって開き戸2を枠側ヒンジプレート106側(上方側)に保持しつつ、枠側保持軸41は開き戸2の高さ方向O3への移動に追従する。
図16に示すように、枠側保持軸41は、一端側(上端側)に本体部41bよりも大径に形成された大径部41aを有している。一方、図17に示すように、スリーブ42は、その内周面に高さ方向O3に沿って形成された円形孔部42aを有している。また,圧縮コイルばね43は、枠側保持軸41の本体部41bとスリーブ42の円形孔部42aとの間に配置され、その両端は、枠側保持軸41の大径部41a及びスリーブ42の円形孔部42aの各々の段部で保持されている。図16に戻り、枠側保持軸41は、大径部41aの形成側とは反対側の本体部41bの端面(下端面)に形成された雌ねじ部41cを有している。図13及び図14に示すように、固定用ねじ44(取付具)が雌ねじ部41cと螺合することによって、摘み45(操作具)が枠側保持軸41に固定されている。したがって、通常では、開き戸2は圧縮コイルばね43の弾発力によって枠側ヒンジプレート106側(上方側)に保持されている。そして、圧縮コイルばね43の弾発力に抗して摘み45を下方に引き、枠側保持軸41の大径部41aを枠側ヒンジプレート106の貫通孔106aから抜き出せば、開き戸2を固定枠5から外すことができる。
さらに、図17に示すように、スリーブ42の本体部42bの外周面は、軸線O3方向から見て、先端部42b1のみが円形状に形成され、貫通孔11a,21aを貫通する部分を含む残余部42b2が非円形状(例えば擬似四角形状)に形成されている。これにより、固定枠5に対する開き戸2の開閉に基づいて、扉側ヒンジプレート7及びスリーブ42は、蝶番軸8の軸線O3周りに、前後スライダ11及び左右スライダ21と一体的に回動する。
なお、枠側保持軸41及びスリーブ42は、前後スライダ11と左右スライダ21との重合部分、すなわち貫通孔11a,21aを貫通する形態で配置されている(図9参照)。その他、前後調整機構10,左右調整機構20,収納ケース50の構成は下側蝶番3と同様であるので、説明を省略する。
図14に戻り、以上のような構成を有する上側蝶番4の組立方法について説明する。
(1)収納ケース50組立工程
下側蝶番3の収納ケース50組立工程と同様であるので、説明を省略する。
(2)収納ケース50セット工程
前壁部50bの凹部50gに支持片7bの凸部7eを嵌め合わせつつ、扉側ヒンジプレート7の支持片7bに収納ケース50を載置・固定する。スリーブ42の本体部42bを、支持片7bの貫通孔7dに高さ方向O3に沿って挿入し、支持片7bの上面に位置させた四角孔付き座金52を介して、フランジ部42cを扉側ヒンジプレート7に着座させる。収納ケース50から突出した枠側保持軸41の本体部41bに、頂壁部50aの上面に位置させた四角孔付き座金53と固定用ねじ44とによって、摘み45を固定する。これによって、枠側保持軸41及びスリーブ42は、扉側ヒンジプレート7(開き戸2)とともに一体的に回動可能となり、枠側保持軸41は、収納ケース50及びスリーブ42に対して高さ方向O3に沿って移動可能となる。
(3)ヒンジプレート106,7セット工程
枠側保持軸41の大径部41aを枠側ヒンジプレート106の貫通孔106aに挿通する。
次に、扉ユニット1を固定枠5に対して位置調整する方法(隙間調整する方法)について、図3及び図14を参照しつつ説明する。
(1)準備工程
下側蝶番3において、一旦両ヒンジプレート6,7のセットを解き、一方の枠側ヒンジプレート6を固定枠5の縦枠凹部5aに一部埋め込んで固定するとともに、他方の扉側ヒンジプレート7を開き戸2の上下方向の木口2a及び左右方向の木口2bに固定する(図2参照)。同様に、上側蝶番4において、一旦両ヒンジプレート106,7のセットを解き、一方の枠側ヒンジプレート106を固定枠5の上部横枠凹部5bに一部埋め込んで固定するとともに、他方の扉側ヒンジプレート7を開き戸2の上下方向の木口2a及び左右方向の木口2bに固定する(図13参照)。そして、下側蝶番3の枠側ヒンジプレート6に固定された枠側固定軸31を扉側ヒンジプレート7に保持されたスリーブ32に挿通し、上側蝶番4の枠側保持軸41の大径部41aと枠側ヒンジプレート106の貫通孔106aとを位置合わせする。これにより、上側蝶番4では大径部41aが貫通孔106aに挿入される一方、下側蝶番3では球体34とピボット軸受33の接触面33cとが接触して、スリーブ32、扉側ヒンジプレート7、収納ケース50等が保持される。
(2)厚さ方向O1調整工程(前後隙間S1調整工程)
下側蝶番3及び上側蝶番4において、扉側ヒンジプレート7が固定された開き戸2を、枠側ヒンジプレート6,106が固定された固定枠5に対し、蝶番軸8を介して連結するとともに、開き戸2が固定枠5を閉鎖する状態に維持する。下側蝶番3及び上側蝶番4に備えられた前後調整機構10により、開き戸2をそれぞれ厚さ方向O1へ移動して位置調整する。これによって、開き戸2と固定枠5との前後隙間S1(図1(b)参照)が調整される。
(3)幅方向O2調整工程(左右隙間S2調整工程)
下側蝶番3及び上側蝶番4に備えられた左右調整機構20により、開き戸2をそれぞれ幅方向O2へ移動して位置調整する。これによって、開き戸2と固定枠5との左右隙間S2(図1(a)参照)が調整される。
(4)高さ方向O3調整工程(上下隙間S3調整工程)
下側蝶番3に備えられた上下調整機構30により、開き戸2を高さ方向O3へ移動して位置調整する。このとき、上側蝶番4に備えられた上下移動機構40は、開き戸2の高さ方向O3への移動に追従する。これによって、開き戸2と固定枠5との上下隙間S3(図1(a)参照)が調整される。
(5)収納ケースカバー51セット工程
開き戸2の3方向の位置調整(隙間調整)を終えた下側蝶番3及び上側蝶番4において、収納ケース50,50に収納ケースカバー51,51を被せる。
なお、開き戸2のノブ2c(図1参照)を把持して開き戸2を開放するとき、下側蝶番3のスリーブ32は、ピボット軸受33とともに扉側ヒンジプレート7と一体的に回動する(図3参照)。一方、上側蝶番4の枠側保持軸41及びスリーブ42は、扉側ヒンジプレート7とともに一体的に回動する(図14参照)。
このように、作業者は、上記3つの調整工程を各々独立して、かつ順序を問わずに開き戸2の内側で一括して行なえる。したがって、各隙間S1,S2,S3を直接目視しながら開き戸2と固定枠5との相互間隔を短時間で効率よく微調整することができる。勿論、上記3工程を同時に実施することも可能であるから、その場合には、さらに作業の効率化を図ることができる。
その際、調整ねじ12,22,33aが収納ケース50の前壁部50b,左側壁部50e,頂壁部50aの3箇所に集中しているので、開き戸2の位置調整(隙間調整)作業が一層効率的に行なえる。
また、扉側ヒンジプレート7の支持片7bがクランク状の折曲部7cを介して固定片7aと連結されているので、開き戸2の厚さ方向O1への倒れ込みに対する剛性が高くなり(図2参照)、扉側ヒンジプレート7の板厚を相対的に薄くすることができる。したがって、上下隙間S3が外部から見えないように覆い隠すための覆い部9を設ける場合には、その覆い部9の高さを低く抑えることができる(図1参照)。
以上の実施例では蝶番軸8の軸線O3が上下方向(鉛直方向)に位置する場合のみについて説明したが、本発明は軸線O3がその他の方向(例えば水平方向)に配置された蝶番や扉ユニットにも適用される。また、開き戸2の3方向の位置調整(隙間調整)は、開き戸2が固定枠5を閉鎖する状態で、開き戸2(部屋出入口)の外側から行なうようにしてもよい。さらに、蝶番3,4を開き戸2の左側に設けてもよい。
ところで、扉側ヒンジプレート7の貫通孔7dの形状(図5)、スリーブ32の残余部32b2の外形形状(図11)、及びスリーブ42の残余部42b2の外形形状(図17)はいずれも(擬似)四角形状に形成されているが、これらは他の(擬似)多角形状、(擬似)楕円形状等であってもよい。すなわち、これらの形状は、開き戸2の位置調整時にスリーブ32,42がスライダ11,21(の貫通孔11a,21a)に対して幅方向O2,厚さ方向O1に各々相対的に移動でき、かつ開き戸2の開閉時にスリーブ32,42がスライダ11,21(の貫通孔11a,21a)と一体的に回動できる形状であればよい。
本発明に係る扉ユニットを固定枠に取り付けた状態の一例を示す正面図及び側面図。 図1の下側蝶番の取付状態を扉ユニットの開放状態にて拡大して示す斜視図。 図2に示す下側蝶番の分解斜視図。 図3の枠側ヒンジプレートを示す平面図、側面図及び一部破断正面図。 図3の扉側ヒンジプレートを示す平面図、側面図及び正面図。 図3の収納ケースを示す平面図、そのA−A断面図、側面図、正面図、背面図及び底面図。 図3の収納ケースカバーを示す平面図、側面断面図及び底面図。 図6の収納ケースに収納される前後スライダを示す平面図、側面図及び正面図。 図6の収納ケースに収納される左右スライダを示す平面図、側面図及び正面図。 図6の収納ケースに収納される枠側固定軸の平面図、正面半断面図及び組立状態の説明図。 図6の収納ケースに収納されるスリーブを示す平面図、正面半断面図及び底面図。 図6の収納ケースに収納されるピボット軸受の平面図、正面半断面図及び及び組立状態の説明図。 図1の上側蝶番の取付状態を扉ユニットの閉鎖状態にて拡大して示す斜視図。 図13に示す上側蝶番の分解斜視図。 図14の枠側ヒンジプレートを示す平面図、一部破断側面図及び部分断面正面図。 図14の枠側固定軸を示す正面半断面図。 図14のスリーブを示す平面図、正面半断面図及び底面図。
符号の説明
1 扉ユニット
2 開き戸(扉体)
3 下側蝶番(蝶番)
4 上側蝶番(蝶番)
5 固定枠(扉取付部)
6,106 枠側ヒンジプレート(取付部側ヒンジプレート;取付部側ヒンジ部)
7 扉側ヒンジプレート(扉側ヒンジ部)
8 蝶番軸
10 前後調整機構(第一の調整機構)
11 前後スライダ(第一係合部;第一の作動部)
12 前後調整ねじ(第一の操作部)
20 左右調整機構(第二の調整機構)
21 左右スライダ(第二係合部;第二の作動部)
22 左右調整ねじ(第二の操作部)
30 上下調整機構(第三の調整機構)
31 枠側固定軸(軸状部材;第三係合部;第三の作動部)
32 スリーブ(筒状部材;第三係合部;第三の作動部)
33 ピボット軸受(軸受体;第三係合部;第三の作動部)
33a 上下調整ねじ(第三の操作部)
34 球体(支持体;第三係合部;第三の作動部)
40 上下移動機構(追従移動機構)
41 枠側保持軸(軸状部材)
42 スリーブ(筒状部材)
43 圧縮コイルばね(弾発部材)
50 収納ケース(ケース体)
51 収納ケースカバー

Claims (8)

  1. 固定枠等の扉取付部に装着される取付部側ヒンジ部としての取付部側ヒンジプレートと、その扉取付部に対して開閉可能な開き戸等の扉体に装着される扉側ヒンジ部としての扉側ヒンジプレートと、それら両ヒンジプレートを前記扉体の開閉方向において相対的に回動可能に連結する蝶番軸と、を有する蝶番であって、
    前記扉側ヒンジプレートに取り付けられるとともに、前記扉体が前記扉取付部を閉鎖する状態でその扉体を前記蝶番軸の軸線に直交する面において第一方向としての厚さ方向へ移動させ、かつその直交面において前記厚さ方向に直交する第二方向としての前記扉体の幅方向及び前記蝶番軸の軸線に沿う第三方向としての前記扉体の高さ方向への前記扉体の移動をそれぞれ許容する第一係合部が配置された第一の調整機構と、
    前記扉側ヒンジプレートに取り付けられるとともに、前記扉体を前記幅方向へ移動させ、かつ前記厚さ方向及び前記高さ方向への前記扉体の移動をそれぞれ許容する第二係合部が、前記高さ方向から見て前記第一係合部とクロス状に重合する形態で配置された第二の調整機構と、
    前記蝶番軸に組み込まれるとともに、前記扉体を前記高さ方向へ移動させ、かつ前記取付部側ヒンジプレートに対する前記扉側ヒンジプレートの回動を許容する第三係合部が、前記第一係合部及び前記第二係合部の重合部分を貫通する形態で配置された第三の調整機構と、を備え、
    前記扉側ヒンジプレートが固定された前記扉体を、前記取付部側ヒンジプレートが固定された前記扉取付部に対し、前記蝶番軸が前記第一係合部及び前記第二係合部の重合部分を貫通する形態で連結するとき、
    前記第一の調整機構による前記扉体の厚さ方向への移動と、前記第二の調整機構による前記扉体の幅方向への移動と、前記第三の調整機構による前記扉体の高さ方向への移動とが各々他の調整に影響を与えることなく別々に、前記扉体が前記扉取付部を閉鎖する状態でその扉体の内側又は外側の同じ側から行なわれ、それら扉体と扉取付部との相互間隔が微調整可能であることを特徴とする蝶番。
  2. 前記第一係合部は、前記蝶番軸と係合することによって前記扉体を前記厚さ方向へ移動させ、かつ前記蝶番軸との係合を回避することによって前記幅方向及び前記高さ方向への前記扉体の移動を許容するように、前記扉体の幅方向に沿って長孔状で高さ方向に貫通形成される一方、
    前記第二係合部は、前記蝶番軸と係合することによって前記扉体を前記幅方向へ移動させ、かつ前記蝶番軸との係合を回避することによって前記厚さ方向及び前記高さ方向への前記扉体の移動を許容するように、前記扉体の厚さ方向に沿って長孔状で高さ方向に貫通形成されている請求項1に記載の蝶番。
  3. 前記蝶番軸の第三係合部は、前記取付部側ヒンジプレートに固定された軸状部材と、その軸状部材に同芯状に被せられて係合するとともに前記扉側ヒンジプレートに保持された筒状部材とを含み、
    その筒状部材が前記軸状部材と係合しつつその軸線方向に移動することによって、前記扉体を前記高さ方向へ移動させる請求項1又は2に記載の蝶番。
  4. 前記筒状部材の外周面は、軸線方向から見て、少なくとも前記第一係合部及び前記第二係合部を貫通する部分が非円形状に形成されるとともに、
    前記軸状部材と前記筒状部材との間には、前記扉側ヒンジプレートの回動に伴う前記筒状部材の回転変位を受け止める軸受体が設けられ、
    前記扉取付部に対する前記扉体の開閉に基づいて、前記扉側ヒンジプレート及び前記筒状部材は、前記軸受体を介して又は前記軸受体とともに、前記軸状部材の軸線周りに前記第一係合部及び前記第二係合部と一体的に回動する請求項3に記載の蝶番。
  5. 前記第一、第二及び第三の調整機構は前記扉側ヒンジプレートに固定された直方体状又は立方体状のケース体にそれぞれ収納され、
    そのケース体の互いに直交する3つの面には、各々の調整機構に対応する第一、第二及び第三の操作部が、それぞれ前記ケース体の外部から各調整機構の作動部を移動調整可能に設けられている請求項1ないしのいずれか1項に記載の蝶番。
  6. 請求項1又は2に記載の蝶番において、
    前記第三の調整機構に代えて、前記蝶番軸に取り付けられるとともに、前記扉体の高さ方向への移動に追従する弾発部材を有し、かつ前記取付部側ヒンジプレート及び前記扉側ヒンジプレートの相対的な回動を許容するための追従移動機構を備え、
    前記扉側ヒンジプレートが固定された前記扉体を、前記取付部側ヒンジプレートが固定された前記扉取付部に対し、前記蝶番軸を介して連結するとき、
    前記第一の調整機構による前記扉体の厚さ方向への移動と、前記第二の調整機構による前記扉体の幅方向への移動と、前記扉体の高さ方向への移動に基づく前記追従移動機構の弾発部材による追従移動とが各々他の調整に影響を与えることなく別々に、前記扉体が前記扉取付部を閉鎖する状態でその扉体の内側又は外側の同じ側から行なわれ、それら扉体と扉取付部との相互間隔が微調整可能であることを特徴とする蝶番。
  7. 請求項1ないしのいずれか1項に記載の蝶番が、固定枠等の扉取付部に対して開閉可能な開き戸等の扉体の下部に下側蝶番として取り付けられる一方、
    請求項6に記載の蝶番が、前記扉体の上部に上側蝶番として取り付けられていることを特徴とする扉ユニット
  8. 請求項に記載の扉ユニットを固定枠等の扉取付部に対して位置調整する方法であって、
    前記下側蝶番及び前記上側蝶番において、前記扉側ヒンジプレートが固定された前記扉体を、前記取付部側ヒンジプレートが固定された前記扉取付部に対し、前記蝶番軸を介して連結するとともに、前記扉体が前記扉取付部を閉鎖する状態に維持しつつ、
    前記下側蝶番及び前記上側蝶番に備えられた前記第一の調整機構により、前記扉体をそれぞれ前記厚さ方向へ移動させる厚さ方向調整工程と、
    前記下側蝶番及び前記上側蝶番に備えられた前記第二の調整機構により、前記扉体をそれぞれ前記幅方向へ移動させる幅方向調整工程と、
    前記下側蝶番に備えられた前記第三の調整機構により、前記扉体を前記高さ方向へ移動させるとともに、前記上側蝶番に備えられた前記追従移動機構の弾発部材を、前記扉体の高さ方向への移動に追従させる高さ方向調整工程と、
    を各々他の調整に影響を与えることなく別々に、かつ順序を問わずに前記扉体の内側又は外側の同じ側から行ない、前記扉体と前記扉取付部との相互間隔を微調整することを特徴とする扉ユニットの位置調整方法
JP2004363584A 2004-12-15 2004-12-15 蝶番、それを用いた扉ユニット及び扉ユニットの位置調整方法 Active JP3798416B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004363584A JP3798416B2 (ja) 2004-12-15 2004-12-15 蝶番、それを用いた扉ユニット及び扉ユニットの位置調整方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004363584A JP3798416B2 (ja) 2004-12-15 2004-12-15 蝶番、それを用いた扉ユニット及び扉ユニットの位置調整方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006169817A JP2006169817A (ja) 2006-06-29
JP3798416B2 true JP3798416B2 (ja) 2006-07-19

Family

ID=36670860

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004363584A Active JP3798416B2 (ja) 2004-12-15 2004-12-15 蝶番、それを用いた扉ユニット及び扉ユニットの位置調整方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3798416B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4660245B2 (ja) * 2005-03-28 2011-03-30 株式会社フロンテア 扉のヒンジ機構
JP2008008105A (ja) * 2006-06-30 2008-01-17 Noda Corp 扉支持装置
JP4805098B2 (ja) * 2006-11-14 2011-11-02 株式会社シブタニ ピボットヒンジ
JP5227240B2 (ja) * 2009-04-16 2013-07-03 株式会社フロンテア 扉用ヒンジ機構
CN118579394B (zh) * 2024-08-07 2024-10-25 泰州正大塑料包装有限公司 一种门位可调式方便取放的存储箱体

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006169817A (ja) 2006-06-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102443073B1 (ko) 개폐체의 잠금장치
US11168502B2 (en) Door device
JP4669798B2 (ja) 蝶番付き扉ユニット及びその取付方法
US8256065B2 (en) Hinge mechanism for display device
CN112912579B (zh) 开闭体的锁定装置
JP3798416B2 (ja) 蝶番、それを用いた扉ユニット及び扉ユニットの位置調整方法
JP5464097B2 (ja) 電子機器装置
JP5666058B2 (ja) 電子機器
JP2019113724A (ja) 蓋開閉機構及び電子機器
JP6125402B2 (ja) 蝶番付き扉ユニット
EP1980696A2 (en) Hinge unit and container having the same
JP5288443B2 (ja) 開口部装置のピボットヒンジ機構
JP2022046441A (ja) ドアラッチ装置の防水構造
JP6666455B2 (ja) ヒンジ
JP6060019B2 (ja) 蝶番付き扉ユニット
TWI666373B (zh) 開關門的安裝構造
JP4866654B2 (ja) 建具用取っ手
KR100647542B1 (ko) 도어클로져
JP3572051B2 (ja) 天袋用キャビネットの壁への取付構造
JP7563867B2 (ja) 安全スイッチ用アクチュエータおよびこれを備えた安全スイッチ
WO2024116929A1 (ja) 扉用ヒンジ装置
WO2022065397A1 (ja) 操作装置
JP7206877B2 (ja) 車両用ドアロック構造
KR101033072B1 (ko) 힌지 장치 및 이를 구비한 도어 시스템
JP5520172B2 (ja) カーテンホルダ

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060413

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060419

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3798416

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090428

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120428

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120428

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130428

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140428

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250