JP3572051B2 - 天袋用キャビネットの壁への取付構造 - Google Patents

天袋用キャビネットの壁への取付構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、天袋用キャビネットの壁への取付構造に関する発明である。
【0002】
【従来の技術】
従来、システムキッチンに用いられる天袋用キャビネット2を壁3に取り付けるにあたっては、図15に示すように、矩形函状のキャビネット2を構成する背板2bの背面2bを壁3に沿わせて配置すると共に、この背板2bの四隅の位置にそれぞれ皿ネジ等の固着具6を打入して行わせるものであった。この天袋用キャビネット2の壁3への取付構造にあっては、キャビネット2の背板2bを挿通して壁3に打入された固着具6は上記背板2bのみに支持されるような構造になっており、つまり背板2bの固着具6の取付け部分にのみキャビネット2の荷重が集中的にかかるような構造になっていることから、背板2bの固着具6の取り付け部分は破損し易く、また、キャビネット2の壁3への取り付けも安定して取り付けられないといった問題があった。
【0003】
また、天袋用キャビネット2を壁3に取付けるにあたっては、1乃至複数の施工者が重量の重いキャビネット2を壁3の天井付近にまで持ち上げて支持し、別の施工者が片手の指先でビスのような固着具6を摘み、他の片手にねじ締め具のような固着用操作治具を掴んだ状態で両手をキャビネット2の前方開口からキャビネット2の奥のコーナ付近に差し入れ、片手の指先で摘んでいる固着具6に他の片手で掴んだ固着用操作治具を操作して固着作業を行っていた。ところが、上記固着具6を固着する作業は、天井付近という高所の作業であるのみならず、固着具6を操作する施工者はキャビネット2を持ち上げて支持している施工者を避けて無理な姿勢をとりながら高所において両手を伸ばしてキャビネット2内の奥のコーナ部付近に両手を差し入れて固着作業を行う必要があり、固着具6が手で隠れて見えにくいだけでなく、キャビネット2内の奥のコーナ部分における固着作業はきわめて面倒な作業となっており、施工に時間がかかると共に固着具6が斜めに打ち込まれたりして施工ミスの発生の原因の一つとなっているのが現状である。
【0004】
また、背板2bを通して壁に固着具6を打ち込むと、キャビネット2内におけいて背板2bの前面に固着具6の頭部6aが露出することから、従来にあっては、外観の向上を期して固着具6の頭部6aにキャップ20が被着される。これは、キャビネット2の背板2bに固着具6を打入する際に、図16に示すように、固着具6をキャップ取付用ワッシャ21に挿通させておき、固着具6を壁3に打入した後に、キャップ取付用ワッシャ21にキャップ20の外周縁に設けた係止片(図示せず)を被せるように係止させることで、キャップ20の固着具6の頭部6aへの被着が行われる。固着具6を壁3に打入させる施工は煩雑な施工であることは上述したが、キャップ20を固着具6の頭部6aに被着させる施工を同時に行うと、扱う部品点数も増えて更に施工作業の煩雑化が助長され、また、キャップ20はキャビネット2等や固着具6とは別体物である小部品であって壁3への打入後の固着具6に被着されるものであるので、キャビネット2の壁3への取付施工中に紛失してしまうといった恐れもあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記の点に鑑みてなされた本発明の目的としては、天袋用キャビネットの壁への支持強度を高めると共に、天袋用キャビネットの壁への取付施工性の向上を図り、また、取付具に挿通させた固着具の目隠しも滞りなく行い得るようにした天袋用キャビネットの壁への取付構造を提供することを課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明の請求項1に係る天袋用キャビネットの壁への取付構造は、1対の側板2a、天板2c及び底板2dを矩形枠状に枠組みし、上記枠組みしてできた矩形枠状体の背面に背板2bを取付けた矩形函状の天袋用キャビネット2を壁3に取り付ける天袋用キャビネットの壁への取付構造であって、側片1aと背片1bとで平面視L型状に形成した取付具1をキャビネット2の側板2aと背板2bとがなすコーナ部に沿わせて配置し、取付具1の側片1aに設けた嵌合突起5をキャビネット2の側板2aに設けた嵌合孔4に嵌合し、取付具1の背片1bに貫通孔7を設け、貫通孔7に挿通した状態でビス等の固着具6が仮保持される仮止め部8を貫通孔7における背片1bの壁に面する背面1b より壁3から離れる方向である前方に位置して設け、貫通孔7に挿通した固着具6をキャビネット2の背板2bに貫通させて壁3に打入したことを特徴とする。
【0007】
また、請求項2に係る天袋用キャビネットの壁への取付構造は、左右両端の側板2aと上下端部の天板2c及び底板2dとを矩形状に枠組み一体化させて後方を開口させた矩形枠状の天袋用キャビネット2を壁3に取り付ける天袋用キャビネットの壁への取付構造であって、側片1aと背片1bとで平面視L型状に形成した取付具1をキャビネット2の側板2aと壁3とがなすコーナ部に沿わせて配置し、取付具1の側片1aに設けた嵌合突起5をキャビネット2の側板2aに設けた嵌合孔4に嵌合し、取付具1の背片1bに貫通孔7を設け、貫通孔7に挿通した状態でビス等の固着具6が仮保持される仮止め部8を貫通孔7における背片1bの壁に当接する背面1b より壁3から離れる方向である前方に位置して設け、貫通孔7に挿通した固着具6を壁3に打入したことを特徴とする。
【0008】
これら請求項1及び請求項2の天袋用キャビネットの壁への取付構造にあっては、壁3に固着具6を打入するにあたってキャビネット2の側板2aに固定した取付具1を介在させていることから、壁3に取付けた固着具6はキャビネット2の側板2aにて支持された状態、つまり側板2aにキャビネット2の壁3への取付荷重を支持させる構造にでき、キャビネット2の背板2bに固着具6を打入させて上記背板2bのみに固着具6を支持させるといった従来のキャビネット2の壁3への取付構造に比べて支持強度の向上を図ることができ、また同一の取付具1にて矩形函状のキャビネット2も矩形枠状のキャビネット2 も壁3に取り付けることができる。また、キャビネット2の側板2aの嵌合孔4に対して取付具1の嵌合突起5を嵌合する簡単な構造で、側板2aにキャビネット2の壁3への取付荷重を支持させる構造にできると共に取付具1を所定位置に正確に取付けることができる。また、固着具6は取付具1の貫通孔7の仮止め部8に仮止めでき、施工者は高所におけるキャビネット2内の奥のコーナ付近という作業のし難い場所において固着具6を指で支持する必要がなく、ねじ締め具のような固着用操作治具を片手に持って打ち込み操作を行うのみで、側板2aの所定位置に嵌め込みにより取り付けた取付具1に仮支持した固着具6を壁3に打ち込む作業ができ、キャビネット2の壁3への取付施工にかかる施工性の向上を図ることができる。更に、この仮止め部8は取付具1の背片1bの貫通孔7において背片1bの壁3に面する背面1b よりも壁3から離れた前方位置に設けたことで、仮止め部8により貫通孔7に固着具6を仮保持したときには、固着具6の先端が背片1bの背面1b またはキャビネット2の背板2bの背面2b より突出しないように固着具6を貫通孔7に浅く仮保持させることが可能となり、取付具1に固着具6を仮保持した状態でキャビネット2を壁3に沿わせてスライドさせて位置決めを図る場合に、仮保持された固着具6の先端が壁3に引掛かかって壁3に傷を付けてしまうといった恐れを無くすると共に、天袋用キャビネット2の壁3に沿わせてのスムーズなスライドを確保することができ、キャビネット2の壁3への取付施工にかかる施工性の向上を図ることができる。
【0009】
また、取付具1の背片1bには、貫通孔7に挿通させた固着具6の頭部6aを覆う蓋体9を一体に設けたことが好ましい。これによると、上記蓋体9によって固着具6の頭部6aが覆われることで固着具6の頭部6aをキャビネット2内に露出させないようにできて、外観が向上するものであり、また、この蓋体9は、キャビネット2の壁3への取付施工でキャビネット2に取り付けられる取付具1に一体に設けられているので、キャビネット2の壁3への取付施工中に上記蓋体9を紛失してしまうといったことはなく、取付具1に挿通させた固着具6の目隠し作業を滞りなく行わせることができることから、キャビネット2の壁3への取付施工にかかる施工性の向上を図ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。
【0011】
図1乃至図12に本発明の実施の形態の例を示す。図2乃至図4には天袋用キャビネット2を壁3に取り付ける際に用いられる取付具1を示し、図1及び図5乃至図12にはこの取付具1を用いた天袋用キャビネット2の壁3への取付構造を示す。
【0012】
天袋用キャビネット2(以下、単にキャビネット2と言う)の壁3への取付具1は、図2及び図3に示すように、それぞれ矩形板状の側片1aと背片1bとを有すると共にこの側片1aの後端部分で背片1bを直交させて平面視L型状に形成した部材である。この取付具1はたとえば金属や樹脂等で形成される。ここで取付具1の側片1aはキャビネット2の側板2aに固定される部位であり、取付具1の背片1bは壁3に固定される部位である。この側片1aにあっては、キャビネット2の側板2aに設けた嵌合孔4に嵌合させる嵌合突起5が、キャビネット2の側板2aに沿わせる面に複数個上下に並べて突設している。また、背片1bにあっては、壁3に打入させるビス等の固着具6が挿通される貫通孔7を上下に並べて複数個穿設していると共に、この貫通孔7に挿通させた固着具6の頭部6aを覆う蓋体9を一体に設けている。
【0013】
詳述すると、上記嵌合突起5は、円柱状の突起であり、その外周面には嵌合突起5の嵌合孔4への嵌合強度を向上させる為に抜け止め部10が設けられている。この抜け止め部10は、嵌合突起5の突出方向にリング状の突条である抜け止め突条10aを複数条並設して構成されている。この抜け止め突条10aは、嵌合突起5の周方向に亘って嵌合突起5の径方向に突設したリング状の突条であり、この抜け止め突条10aのそれぞれには、その突出先端面に嵌合突起5の先端に行くにつれて突出の度合いを小さくして形成した傾斜面10aを備えており、嵌合突起5の嵌合孔4への挿入を容易にすると共に一度嵌合孔4に嵌合した嵌合突起5を抜けにくくさせることが図られている。
【0014】
また、上記貫通孔7は、背片1bの厚み方向(前後方向)に貫通した孔であり、背片1bの前面に設けた凹部11内に位置して設けられている。この凹部11は背片1bの前面から後方に凹設して形成した凹状部位である。そして、この貫通孔7には、貫通孔7に挿通した状態で固着具6を仮保持させるための仮止め部8が備えられている。仮止め部8は、貫通孔7の孔周面の周方向に亘る部位から貫通孔7の中心軸に向って突設したひれ膜状の係止片13によって形成される。本例の係止片13は、図4に示すように、貫通孔7の360°ある孔周面のうち略90°ずつずらした位置に切れ目14が切込まれ、この切れ目14によって4つの小係止片13aに分割されて構成されている。つまり、隣接する小係止片13a間にある切れ目14によって各小係止片13aの弾性変形の度合いを大きくさせる工夫が為されている。また、この係止片13に囲まれた貫通孔7の部位、つまり各小係止片13aの突出先端間の貫通孔7の部位には、係止片13によって孔径を小さくされた小孔部15が形成されている。なお、この小孔部15の孔径は貫通孔7に挿通される固着具6の軸径よりも小さい径に形成されている。このように構成された仮止め部8は、貫通孔7に挿入した固着具6を小孔部15に挿入させ、この固着具6によって小孔部15の孔径を広げるように各小係止片13aが弾性変形させられると、上記各小係止片13aの弾性反力によって貫通孔7に挿入した固着具6が仮保持されるといったように機能する。ここで、この仮止め部8は貫通孔7の背片1bの前面に開口した前方開口近傍に位置して設けられている。なお、本例では固着具6として皿ビスを使用することを想定してあり、貫通孔7の前方開口には固着具6の頭部6aを位置させるザグリ部16が形成されている。このザグリ部16は凹部11から前方に突出した筒形状に形成されている。
【0015】
上記蓋体9は背片1bにヒンジ部12を介して一体に連設されており、このヒンジ部12は凹部11に隣接した部位で且つ側片1aのある方向とは反対側の部位に位置して設けられ、蓋体9を左右方向に回動自在にさせる。ここで、この蓋体9は回動することで上記凹部11に嵌め込み自在になるものであるが、蓋体9は側片1aに近接させる方向に回動させることで凹部11に嵌め込まれ、反対に蓋体9を側片1aから離れる方向に回動させることで凹部11から外れるものである。なお、上記蓋体9は上記凹部11の開口と同形状の表面板部9aを有すると共に上記表面板部9aの外端縁から凹部11の開口縁に嵌合させるフランジ部9bを突設させて主体が構成されており、蓋体9のフランジ部9bにはその外面に係止突起17が突設されると共に、フランジ部9bの一部を切欠いた切り欠き22が設けられている。蓋体9の凹部11への嵌め込みは、蓋体9の係止突起17を凹部11の周壁に設けた係合孔18に係合させることで行われる。反対に、凹部11に嵌め込んだ蓋体9を外すには、フランジ部9bに設けた切り欠き22に爪やドライバー等の工具を引掛けることで行われる。なお、蓋体9を凹部11に嵌め込んだときには、背片1bの前面と蓋体9の表面板部9aとが面一の状態になるようになっている。
【0016】
上述した取付具1は上下に対称構造になっている。これは、取付具1を上下反転させることで、キャビネット2の各コーナ部分に取付具1を取り付けることを可能にするものである。つまり、1種類の取付具1でキャビネット2の各コーナ部分に対応させて取付具1をキャビネット2に取付けることを可能としているのである。
【0017】
以下には、上述した構成の取付具1を用いた天袋用キャビネット2の壁3への取付構造をその施工を追って説明する。
【0018】
図1及び図5乃至図9には、1対の側板2a、天板2c及び底板2dを矩形枠状に枠組みし、上記枠組みしてできた矩形枠状体の背面に背板2bを取付けることで矩形函状に形成された天袋用キャビネット2を、取付具1を用いて壁3に取り付ける場合を示す。なお、本例の天袋用キャビネット2にあっては、図5(a)(b)に示すように、背板2bはMDFにより形成されると共に、上記背板2bの壁3に面する背面2bにはパーティクルボードにより形成される補強板19が上下位置にそれぞれ側板2a間に亘るように設けてある。なお、図5(c)に示すように、キャビネット2の更なる剛性の向上を図って、上下に配置した1対の補強板19間に更に補強板19aを架設したものでもよい。そして、このキャビネット2の各側板2aにあっては、側板2aと背板2bとがなすコーナ部分における内面にそれぞれ複数個の嵌合孔4が上下に並べて形成されている。この嵌合孔4は取付具1の嵌合突起5の径と略同じか多少小さい孔寸法に形成していて、取付具1の嵌合突起5をきつく嵌め込んで取付具1を強固に取り付け得るようにしている。
【0019】
キャビネット2の壁3への取付施工は、ま、キャビネット2の組み立て作業及びこのキャビネット2への取付具1の取り付け作業が行われる。これは、図6に示すように、予めキャビネット2の側板2aに取付具1を取り付けておき、その後にキャビネット2を組み立てるような順序で行なってもよく、また、組み立てた後のキャビネット2に取付具1を取付けるように行なってもよい。この取付具1のキャビネット2への取り付けは、取付具1の嵌合突起5を側板2aの嵌合孔4に圧入することで行なわれる(図7)。ここで、取付具1の嵌合突起5には抜け止め部10が設けられているので、上記嵌合突起5の嵌合孔4への嵌合は抜け止めが為され、取付具1はキャビネット2の側板2aに強固に取り付けられる。このように、取付具1のキャビネット2への取り付けは、嵌合突起5の嵌合孔4への嵌合といった簡単な作業で、正確な位置に取り付けることができるのである。そして、上記のようにキャビネット2の側板2aに取り付けられた取付具1にあっては、その背片1bの背面1bがキャビネット2の背板2bの前面に当接して配置される。ここで、図7には、キャビネット2の側板2a及び背板2、天板2cで囲まれる上部コーナ付近に取付具1を取付けたものを示しているが、キャビネット2の側板2a及び背板2、底板2dで囲まれる下部コーナ付近でも側板2aに嵌合孔4を穿設すると共に上記嵌合孔4に嵌合突起5を圧入させて取付具1を適宜取り付けるようにしてもよい。
【0020】
なお、上述したキャビネット2の組み立て作業及びこのキャビネット2への取付具1の取付作業は、工場においても、また、施工現場においても行うことができるものである。上述したように取付具1のキャビネット2への取り付けは、嵌合孔4への嵌合突起5の嵌合といった簡単な作業によって行なわれると共に、取付具1はキャビネット2の正確な位置に取付けが為されることから、この取付具1のキャビネット2への取付作業を施工現場で行う際には特に有用である。
【0021】
次に、キャビネット2に取り付けた取付具1において、背片1bの貫通孔7に固着具6を挿入し、仮止め部8によってこの固着具6を仮止めさせることが行なわれる(図8)。この固着具6の仮止めは、係止片13間の小孔部15に固着具6を圧入することで行われる。本例の仮止め部8にあっては、係止片13が4枚の小係止片13aで構成されると共にこの小係止片13a間には切れ目14が設けてあるので、ひれ膜状の係止片13は各小係止片13aが独立して撓む構造になっており、これにより係止片13は固着具6に強く弾接し、仮止めした固着具6を貫通孔7から落下しない程度に比較的強固に仮止めさせることができる。ここで、この仮止め部8は貫通孔7の前方開口近傍に設けられているから、取付具1の背片1bの背面1bより背方に突出しないように固着具6を貫通孔7に浅く仮保持させることが可能となる。なお、図示はしないが、キャビネット2の背板2bや補強板19に固着具6を挿通させる貫通孔が予め穿設されている場合には、キャビネット2の背板2bの背面2bや補強板19の背面よりも背方に突出しないように固着具6を貫通孔7に浅く仮保持させればよい。このように固着具6を仮止めすることで、後述するキャビネット2の壁3への位置合わせの際にキャビネット2を壁3に沿わせてスライドさせて行わせても、仮止めされた固着具6によって壁3に損傷を負わせるようなことを無くすることができると共に、天袋用キャビネット2の壁3に沿わせてのスムーズなスライドを確保することができるものであり、キャビネット2の壁3への取付施工にかかる施工性の向上が図られるのである。
【0022】
上述したようにキャビネット2に取付具1を取り付け、この取付具1に固着具6を仮止めさせた後には、施工者はこのキャビネット2を持ち上げて取付位置に位置合わせを行い、この状態で仮止めしてある固着具6を壁3に向けて打ち入む作業を行う。この取付具1を用いての天袋用キャビネット2の壁3への取付施工にあっては、予めキャビネット2内の奥のコーナ付近において側板2aの所定位置に嵌め込みにより取付けた取付具1に対して固着具6を仮保持させてあり、つまり、キャビネット2内の奥のコーナ付近における所定位置に固着具6を仮止めさせてあることから、施工者は高所におけるキャビネット2内の奥のコーナ付近という作業のし難い場所において固着具6を指で摘んで支持する必要がなく、ねじ締め具のような固着用操作治具を片手に持って打ち込み操作を行うのみで、側板2aの所定位置に嵌め込みにより取り付けた取付具1に仮支持した固着具6を壁3に打ち込む作業ができるものである。
【0023】
詳述すると、固着具6を固着する作業は、天井付近という高所の作業であって、キャビネット2を持ち上げて支持している施工者を避けて行う作業である。本例における固着具6を固着する作業にあっては、予め所定位置に仮止めした固着具6を打入するといった作業で行わせることができることから、固着具6を打入する作業者はねじ締め具のような固着用操作治具を掴んだ片手を伸ばしてキャビネット2内の奥のコーナ部付近にこの片手を差し入れて固着作業を行えばよいものである。これは、片手の指先でビスのような固着具6を摘み、他の片手にねじ締め具のような固着用操作治具を掴み、この状態の両手をキャビネット2の前方開口からキャビネット2の奥のコーナ付近に差し入れ、片手の指先で摘んでいる固着具6を他の片手で掴んだ固着用操作治具を操作するといった、両手をキャビネット2の奥のコーナ付近に差し入れて行う従来の固着具6の固着作業に比べて、無理な姿勢での作業になることはなく、格段の施工性の向上が図られているのである。したがって、施工時間の短縮や、固着具6が斜めに打ち込まれたりする施工ミスを少なくすることができるのである。
【0024】
上述した施工によって行われたキャビネット2の壁3への取付構造は、図1に示すように、キャビネット2の背板2bの背面2bが壁3に沿って配置され、固着具6が取付具1の貫通孔7及びキャビネット2の背板2b(本例では、補強板19も)を挿通して壁3に打入され、キャビネット2が壁3に固定されている。この壁3に打入した固着具6は、取付具1を介して打入されるため、キャビネット2の背板2bに加えて側板2aによっても支持を受ける構造になっているものである。つまり取付具1を用いてキャビネット2を壁3に取付けたことで、キャビネット2の背板1aに加えて側板2aにも嵌合突起5を介してキャビネット2の荷重を支持させることができて、キャビネット2を壁3に強固に支持させることができるものである。これは、キャビネット2の背板2bに固着具6を打入して上記背板2bのみに支持されるといった従来のキャビネット2の壁3への取付構造に比べて、キャビネット2を壁3に強固に支持させることができるのである。したがって、背板2bの固着具6の取り付け部分は破損しにくくなり、また、キャビネット2の壁3への取り付けも安定して行なわれるのである。
【0025】
キャビネット2の壁3への取付施工の最後の施工作業は、固着具6の頭部6aに蓋体9を被せることで行われる固着具6の目隠し作業である(図9)。本例における壁3に打入した後の固着具6は、その頭部6aを取付具1の背片1bにあるザグリ部16に位置させるものであるが、そのままではキャビネット2内において前方に固着具6の頭部6aが露出された状態になっていることから、この固着具6の頭部6aを目立たないようにして外観の向上を図るために、取付具1の背片1bにヒンジ部12を介して一体に設けられた蓋体9を凹部11に嵌め込ませて固着具6の前面に蓋体9を被せるようにして固着具6の目隠し作業が行われる。上述したように本例の蓋体9は取付具1に一体に設けられていることから、従来技術の問題点であった上記蓋体9を紛失してしまうといったこともなく、これにより、取付具1に挿通させた固着具6の目隠し作業を滞りなく行わせることができ、キャビネット2の壁3への取付施工にかかる施工性の向上が図られているのである。
【0026】
なお、この蓋体9は上述したように背片1bとヒンジ部12を介して一体に連設されており、このヒンジ部12は凹部11に隣接した部位で且つ側片1aのある方向とは反対側の部位に位置して設けられているから、蓋体9は左右方向に回動自在にされるように構成されている。これにより、蓋体9はキャビネット2の側板2a、天板2c、底板2d及び取付具1の側片1aには当接しないように回動できるようになっている。このように、蓋体9は背片1bへの取付位置及び回動方向に工夫が為されていて、施工性や使い勝手の向上が図られているのである。なお、上記取付具1は上下対称構造になっていて、取付具1を上下に反転させることでキャビネット1の各コーナ部に合わせて取付具1を適宜取り付けるようにした場合にあっても、この蓋体9は背片1bにおける側片1aと反対側の部位に設けたヒンジ部12によって一体に連設されていることから、回動した蓋体9はキャビネット2の側板2a、天板2c、底板2d及び取付具1の側片1aに当接することはないのは言うまでもない。
【0027】
図10乃至図12に示すものは、左右両端の側板2aと上下端部の天板2c及び底板2dとを矩形状に枠組み一体化させ、つまり後方を開口させた矩形枠状の天袋用キャビネット2を、取付具1を用いて壁3に取り付ける場合を示す。なお、先に述べた取付具1を用いた矩形函状のキャビネット2の壁3への取付構造(図1,図5〜9)と重複する部分の説明は省くものし、相違する部分につき詳述する。
【0028】
このキャビネット2の側板2aにあっては、側板2aと壁3とがなすコーナ部分における内面に、それぞれ複数個の嵌合孔4が上下に並べて形成されている。この嵌合孔4には取付具1の嵌合突起5がきつく嵌め込まれて取付具1が取り付けられる。つまり、キャビネット2に取り付けた取付具1は、キャビネット2の側板2aの内面に側片1aを沿わせると共に、キャビネット2の後方開口2eに背片1bが臨むように配置される。そして、キャビネット2に取り付けた取付具1にあっては、まず、背片1bに設けた貫通孔7に固着具6を壁3に向って挿入し、貫通孔7に設けた仮止め部8によってこの固着具6を仮止めしておく(図11)。ここで、この仮止め部8は貫通孔7の前方開口近傍に設けられているから、仮止めした固着具6の先端部分を取付具1の背片1bにおける壁3に面する背面1bよりも背方に突出しないように位置させるようにできる。このように固着具6を仮止めすることで、後述するキャビネット2の壁3への位置合わせの際にキャビネット2を壁3に沿わせてスライドさせても、仮止めされた固着具6によって壁3に損傷を負わせるようなことを無くすることができると共に、天袋用キャビネット2の壁3に沿わせてのスムーズなスライドを確保することができるものであり、キャビネット2の壁3への取付施工にかかる施工性の向上が図られている。
【0029】
取付具1がキャビネット2に取り付けられると共にその取付具1に固着具6が仮止めされた後には、施工者はキャビネット2を支持して取付位置に位置合わせを行うと共に、仮止めされている固着具6を壁3に向けて打入する作業を行ない、キャビネット2を壁3に取り付ける。なお、この天袋用キャビネット2が壁3に沿わせて位置合わせをされたときには、取付具1の背片1bの背面1bが壁3に当接される。この矩形枠状の天袋用キャビネット2における取付具1を用いての壁3への取付施工にあっては、先に述べた矩形函状のキャビネット2の壁3への取り付けと同様に、予め仮止め部8によって固着具6は貫通孔7に仮保持されているから、固着具6を壁3に向って打入するときには施工者による固着具6の支持作業を省くことができ、したがって、従来のキャビネット2の壁3への取付施工に比べて施工性の大幅な向上が図られ、施工時間の短縮や、固着具6が斜めに打ち込まれたりする施工ミスを少なくすることが図られているのである。
【0030】
上述した施工によって行われた矩形枠状のキャビネット2の壁3への取付構造は、図12に示すように、キャビネット2の側板2a、天板2c及び底板2dの奥部が壁3に沿って配置されると共に、取付具1の背片1bの背面1bが壁3に当接して配置され、固着具6が取付具1の貫通孔7を挿通して壁3に打入され、キャビネット2が壁3に固定されている。つまり、壁3に打入した固着具6は、取付具1を介してキャビネット2の側板2aにより支持を受ける状態の構造になっている。このように、この取付具1を用いると、背板2bを有した函状キャビネット2は勿論のこと、後方開口2eを有した矩形枠状の天袋用キャビネット2も壁3に施工性よく取り付けることができるのである。
【0031】
なお、この矩形枠状のキャビネット2の壁3への取付施工の最後の施工作業は、先に述べた矩形函状のキャビネット2の壁3への取り付けと同様に、取付具1に一体に備えた蓋体9を回動させて凹部11に嵌合させることで、壁3に打入した固着具6の目隠しを行わせる作業である。これにより、固着具6の目隠しが為されて、良好な外観にすることができる。
【0032】
上述したように、後方開口2eのない矩形函状の天袋用キャビネット2や、後方開口2eのある矩形枠状の天袋用キャビネット2は、共に上述した取付具1を用いることで、壁3に打入させる固着具6を仮止めでき、施工性よく、外観よく、壁3に取り付けされるのである。裏を返せば、上述した取付具1は、後方開口2eのない矩形函状の天袋用キャビネット2や、後方開口2eのある矩形枠状の天袋用キャビネット2に兼用して、キャビネット2を壁3に施工性よく取り付けさせることが可能なのである。
【0033】
以下には、取付具1の仮止め部8における実施の形態の他例を列挙する。
【0034】
図13は、貫通孔7の孔周面の周方向に亘る部位から貫通孔7の中心軸に向ってひれ膜状の係止片13を突設し、上記係止片13を貫通孔7の孔周面に一周させるようなリング帯状に形成し、この係止片13に囲まれた貫通孔7の中央部位に小孔部15を形成することで、仮止め部8を構成した例である。この仮止め部8は、つまり、先に述べた実施の形態の例における仮止め部8と比較して、係止片13に切れ目14を形成させないで係止片13を一体物であるリング帯状に形成させた点で異なるものである。この仮止め部8も先の実施の形態の例における仮止め部8と同様に働きをするものであり、つまり、固着具6の軸径よりも小さくした小孔部15に固着具6の先端を挿入させることで、小孔部15を形成する係止片13を弾性変形させ、上記係止片13の弾性反力によって固着具6を仮固定させるものである。これは、先の実施の形態の例における仮止め部8と比べて切れ目14を設けない分仮止め部8の形成を容易にするといった利点がある。
【0035】
また、図14は、貫通孔7の孔周面の周方向に亘る部位から貫通孔7の中心軸に向ってひれ膜状の係止片13を突設させ、上記係止片13で貫通孔7を閉塞させることで仮止め部8を構成した例である。この仮止め部8は、つまり、先に述べた実施の形態の例における仮止め部8と比較して、係止片13に切れ目14を形成してないと共に小孔部15をも形成してない点で異なるものである。この仮止め部8は、貫通孔7に挿入させた固着具6が係止片13に突き刺さることで仮固定させるようにしてある。これは、予め小孔部15を設けた仮止め部8に比べ、固着具6に軸径の異なるものを用いることができ、施工の自由度を向上させて施工性の向上を図り得るといった利点がある。
【0036】
なお、図示はしないが、矩形函状の天袋用キャビネット2を壁3に取付ける際に、キャビネット2の背板2bに予め固着具6を挿通させる貫通孔を設けると共に、この貫通孔に上述したような仮止め部8を設けることでも、キャビネット2の側板1aに嵌合により取付けた取付具1の貫通孔7に固着具6を挿入した状態で仮保持させることができ、これによって、上述した実施の形態の例同様に、従来のキャビネット2の壁3への取付け施工に比べて大幅な施工性の向上を図ることができ、好ましい。
【0037】
【発明の効果】
上記のように本発明の請求項1及び請求項2記載の天袋用キャビネットの壁への取付構造にあっては、側片と背片とで平面視L型状に形成した取付具をキャビネットの側板と背板とがなすコーナ部に沿わせて、またはキャビネットの側板と壁とがなすコーナ部に沿わせて配置し、取付具の側片に設けた嵌合突起をキャビネットの側板に設けた嵌合孔に嵌合し、取付具の背片に設けた貫通孔に挿通した固着具をキャビネットの背板に貫通させて壁に打入したので、壁に固着具を打入するにあたってキャビネットの側板に固定した取付具を介在させていることから、壁に取付けた固着具は側板によっても支持された状態、つまり側板にキャビネットの壁への取付荷重を支持させる構造にでき、キャビネットの背板に固着具を打入させて上記背板のみに固着具を支持させるといった従来のキャビネットの壁への取付構造に比べて支持強度の向上を図ることができると共に、同じ取付具で矩形函状のキャビネットも矩形枠状のキャビネットも壁に取り付けることができるのであり、また、キャビネットの側板の嵌合孔に対して取付具の嵌合突起を嵌合する簡単な構造で、側板にキャビネットの壁への取付荷重を支持させる構造にできると共に、取付具を所定位置に正確に取付けることができる。
【0038】
また、上記貫通孔には貫通孔に挿通した状態で固着具を仮保持させる仮止め部を備えたので、キャビネット内の奥のコーナ付近において側板の所定位置に嵌め込みにより取付けた取付具に対して固着具を貫通孔の仮止め部において仮止めでき、施工者は高所におけるキャビネット内の奥のコーナ付近という作業のし難い場所において固着具を指で摘んで支持する必要がなく、ねじ締め具のような固着用操作治具を片手に持って打ち込み操作を行うのみで、側板の所定位置に嵌め込みにより取り付けた取付具に仮支持した固着具を壁に打ち込む作業ができるものであり、したがって、両手をキャビネットの奥のコーナ付近に差し入れて行う従来の固着具の固着作業に比べて、無理な姿勢での作業になりにくく、格段の施工性の向上が図られ、施工時間の短縮や、固着具が斜めに打ち込まれたりする施工ミスの発生を少なくすることができるのである。
【0039】
また、上記仮止め部は、取付具の背片に設けた貫通孔において、背片の壁に面する背面より壁から離れる方向である前方に位置して設けたので、仮止め部によって貫通孔に固着具を仮保持したときには、固着具の先端が背片の背面またはキャビネットの背板の背面より突出しないように貫通孔に浅く仮保持させることができ、キャビネットを壁に沿わせてスライドさせて位置決めを図る場合に、仮保持された固着具の先端が壁に引掛かかって壁に傷を付けてしまうといった恐れを無くすると共に、天袋用キャビネットの壁に沿わせてのスムーズなスライドを確保することができ、キャビネットの壁への取付施工にかかる施工性の向上を図ることができるのである。
【0040】
また、請求項3記載の天袋用キャビネットの壁への取付構造にあっては、請求項1または請求項2の効果に加えて、取付具の背片には、貫通孔に挿通させた固着具の頭部を覆う蓋体を一体に設けたので、上記蓋体によって固着具の頭部が覆われることで固着具の頭部を外方に露出させないようにできて、外観を向上させることができるものであり、また、この蓋体は取付具に一体に設けられているので、蓋体を紛失してしまうといったことはなく、取付具に挿通させた固着具の目隠し作業を滞りなく行わせることができ、したがって、キャビネットの壁への取付施工にかかる施工性の向上も図ることができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の例を示すものであって、キャビネットの壁への取付構造の水平断面図である。
【図2】同上の取付具の斜視図である。
【図3】同上の取付具を示すものであって、(a)は正面図であり、(b)は上面図であり、(c)は側面図である。
【図4】同上の取付具の貫通孔近傍部分を示すものであって、(a)は正面図であり、(b)は側面断面図である。
【図5】同上のキャビネットであって、(a)は分解斜視図であり、(b)は背方から見た斜視図であり、(c)はキャビネットの一例を示す背方から見た斜視図である。
【図6】同上のキャビネットの壁への取付施工を説明する説明図である。
【図7】同上のキャビネットの壁への取付施工を説明する説明図であって、取付具の側板への取り付けを示すものである。
【図8】同上のキャビネットの壁への取付施工を説明するものであって、取付具に固着具を仮止めさせた状態の水平断面図である。
【図9】同上のキャビネットの壁への取付施工を説明するものであって、蓋体を固着具に被せた状態を示す正面図である。
【図10】同上の後方が開口したキャビネットの壁への取付構造を示した斜視図である。
【図11】同上の取付具に固着具を仮止めした状態を示す水平断面図である。
【図12】同上のキャビネットの壁への取付構造の水平断面図である。
【図13】本発明の実施の形態の他例であって、取付具の貫通孔近傍部分を示す(a)は正面図であり、(b)は側面断面図である。
【図14】本発明の実施の形態の更に他例であって、取付具の貫通孔近傍部分を示す(a)は正面図であり、(b)は側面断面図である。
【図15】従来技術を示すものであって、キャビネットの壁への取付構造の正面図である。
【図16】同上の固着具の目隠し構造を説明する分解斜視図である。
【符号の説明】
1 取付具
1a 側片
1b 背片
2 キャビネット
2a 側板
2b 背板
3 壁
4 嵌合孔
5 嵌合突起
6 固着具
8 仮止め部
9 蓋体

Claims (3)

  1. 1対の側板、天板及び底板を矩形枠状に枠組みし、上記枠組みしてできた矩形枠状体の背面に背板を取付けた矩形函状の天袋用キャビネットを壁に取り付ける天袋用キャビネットの壁への取付構造であって、側片と背片とで平面視L型状に形成した取付具をキャビネットの側板と背板とがなすコーナ部に沿わせて配置し、取付具の側片に設けた嵌合突起をキャビネットの側板に設けた嵌合孔に嵌合し、取付具の背片に貫通孔を設け、貫通孔に挿通した状態でビス等の固着具が仮保持される仮止め部を貫通孔における背片の壁に面する背面より壁から離れる方向である前方に位置して設け、貫通孔に挿通した固着具をキャビネットの背板に貫通させて壁に打入したことを特徴とする天袋用キャビネットの壁への取付構造。
  2. 左右両端の側板と上下端部の天板及び底板とを矩形状に枠組み一体化させて後方を開口させた矩形枠状の天袋用キャビネットを壁に取り付ける天袋用キャビネットの壁への取付構造であって、側片と背片とで平面視L型状に形成した取付具をキャビネットの側板と壁とがなすコーナ部に沿わせて配置し、取付具の側片に設けた嵌合突起をキャビネットの側板に設けた嵌合孔に嵌合し、取付具の背片に貫通孔を設け、貫通孔に挿通した状態でビス等の固着具が仮保持される仮止め部を貫通孔における背片の壁に当接する背面より壁から離れる方向である前方に位置して設け、貫通孔に挿通した固着具を壁に打入したことを特徴とする天袋用キャビネットの壁への取付構造。
  3. 取付具の背片には、貫通孔に挿通させた固着具の頭部を覆う蓋体を一体に設けたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の天袋用キャビネットの壁への取付構造。
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