JP2012122248A - 扉ヒンジの姿勢調整装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
キャビネット等の庫体の開口部に複数のヒンジ具により扉を開閉可能に設け、各ヒンジ具の扉又は庫体への取付部の位置を簡単な作業で水平方向に微動させて扉の姿勢を調整可能とした扉ヒンジの姿勢調整装置を提供する。
【解決手段】
庫体1の開口部に複数のヒンジ具3により扉2を開閉可能に設け、ヒンジ具は少なくとも扉の裏面側部と庫体の側板に取付ける第1ヒンジ部材4と第2ヒンジ部材5とを備え、扉に固定する調整部材7に第1ヒンジ部材を水平方向スライド可能に連結し、調整部材に垂設した基準片15と第1ヒンジ部材に設けた可動片16を対向させて配置し、基準片と可動片の一方に調整ネジ8の頭部17側を定位置回動可能に係着し、基準片と可動片の他方に形成した螺孔37に調整ネジのネジ軸19を螺合した。ヒンジ具のリンク部材6を貫通させた回転工具で調整ネジの頭部を回転する。
【選択図】 図9

Description

本発明は、扉ヒンジの姿勢調整装置に係わり、更に詳しくはキャビネット等の収納庫に設けた扉の姿勢を微調整可能な扉ヒンジの姿勢調整装置に関するものである。
従来からキャビネットの開口部の框に対して扉勝ちに開閉扉を配し、該扉をヒンジ具によって180度開閉可能となしたものは各種提供されている。この場合、ヒンジ具の一端部の固定部をキャビネットの側板内面にネジ止めするとともに、ヒンジ具の他端の可動部を扉の裏面にネジ止めして取付ける構造が一般的である。
ここで、キャビネットの開口部に2枚の扉を配置して両側へ開閉するようにすることが一般的な態様であるが、両扉を閉じた際の召し合わせ部分のずれは、外観性を損なうばかりでなく、極端な場合には扉の開閉に支障を来たすことになる。このような場合、従来は扉を開き、扉を固定するヒンジ具の可動部の固定ネジを緩め、ヒンジ具に対して扉の位置を調整し、固定ネジを締め、扉を閉じて調整具合を確認するといった作業を行う。そして、両扉の召し合わせ部分のずれが許容範囲になるまでこの一連の作業を繰り返すので、非常に手間がかかる。
例えば、特許文献1には、ヒンジ装置の固定部とキャビネットの側板との間、又はヒンジ装置の可動部と扉との間に、固定部又は可動部の取付位置を、上下方向と水平方向とに調節する取付位置調節手段を設け、該取付位置調節手段が、側板又は扉に固着される取付板と、この取付板に対して、中間板を上下方向に位置調節する上下位置調節手段と、前記中間板に対して、固定部又は可動部を水平方向に位置調節する水平位置調節手段とを備えた扉の取付構造が記載されている。ここで、具体的な位置調節手段は、互いに接合する一対の板において、一方の板に螺孔を形成し、他方の板に上下方向又は水平方向に延びた長孔を形成し、長孔に挿通した調節ネジを螺孔に螺合して固定し、調節ネジを緩めて長孔の長手方向に該長孔を形成した板を移動させて調節するというものである。この特許文献1に記載のものは、扉を上下方向と水平方向に位置調節することができるが、前述の問題は解決されてない。
特許文献2には、蝶番で開閉する扉の調節機構に関するものであるが、一方の蝶番部材を、扉又は扉取付部に固定する受け部材の凹部に収容し、更に蝶番部材を押え部材で挟み込む配置とし、前記受け部材の凹部の底面に形成した水平方向の長孔と、前記蝶番部材と押え部材に形成した通孔にリベット状の結合部材を挿通して結合一体化し、受け部材に対して蝶番部材と押え部材を水平方向に移動可能とし、前記受け部材の端部に縁部遮蔽部を設けるとともに、それに対向して前記押え部材に対向曲げ部を形成し、前記縁部遮蔽部に切り欠き形成した調整ネジ挿通部に調整ネジの頭部とフランジ状のストッパの間の軸部を定位置回動可能に嵌合するとともに、調整ネジの螺軸を前記対向曲げ部に形成した螺孔に螺合し、前記調整ネジを回転することにより、前記受け部材に対して蝶番部材を水平方向に移動させて調節する機構が開示されている。
しかし、特許文献2に記載の構造は、受け部材に対して蝶番部材の角度も調整することができるようにしているため、結合部材による蝶番部材の結合に大きな余裕を持たせているため、調整後には別途固定する必要がある。そのため、押さえ部材及び蝶番部材を貫通して受け部材にネジ込まれるロックネジを設け、該ロックネジを緩めて調整ネジを回転させることにより所期の調整を行い、調整終了後にはロックネジを再びドライバにより締め込んで、調整後の位置を保持する必要があり、扉ヒンジの姿勢調整には煩雑さが残るばかりでなく、ロックネジを締め込んだ際に扉の姿勢が微妙にずれる可能性がある。
特開2008−121312号公報 特許第3747102号公報
そこで、本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、キャビネット等の庫体の開口部に複数のヒンジ具により扉を開閉可能に設け、各ヒンジ具の扉又は庫体への取付部の位置を簡単な作業で水平方向に微動させて扉の姿勢を調整可能とした扉ヒンジの姿勢調整装置を提供する点にある。
本発明は、前述の課題解決のために、キャビネット等の庫体の開口部に複数のヒンジ具により扉を開閉可能に設け、前記ヒンジ具は少なくとも前記扉の裏面側部と前記庫体の側板に取付ける第1ヒンジ部材と第2ヒンジ部材とを備え、前記扉又は庫体の側板に固定する調整部材に前記第1ヒンジ部材又は第2ヒンジ部材を水平方向スライド可能に連結するとともに、該調整部材に垂設した基準片と前記第1ヒンジ部材又は第2ヒンジ部材の端部側に設けた可動片を対向させて配置し、前記基準片と可動片の一方に調整ネジの頭部側を定位置回動可能に係着し、前記基準片と可動片の他方に形成した螺孔に調整ネジのネジ軸を螺合し、該調整ネジを回転させることにより前記調整部材に対して前記第1ヒンジ部材又は第2ヒンジ部材を水平方向に微動させてなることを特徴とする扉ヒンジの姿勢調整装置を構成した(請求項1)。
そして、前記第1ヒンジ部材又は第2ヒンジ部材は、本体部の上下両側に取付板部を形成し、一方、前記調整部材は前記両取付板部に接合する固定板部を有するとともに、両固定板部の内側端部を連結板部で連結した側面視略コ字形であり、前記連結板部に前記基準片を形成するとともに、前記本体部の内側端部に前記可動片を形成し、前記基準片を該可動片の内側に配置してなることが好ましい(請求項2)。
ここで、前記取付板部の両端部に水平方向に延びた長孔を形成し、前記固定板部の両端部に通孔を形成し、前記取付板部の長孔と前記固定板部の通孔に挿通したリベット状の結合部材で水平方向スライド可能に結合してなることも好ましい(請求項3)。
そして、前記調整部材の基準片に前記調整ネジの頭部側を定位置回動可能に係着し、前記第1ヒンジ部材又は第2ヒンジ部材の可動片に形成した螺孔に前記調整ネジのネジ軸を螺合し、第1ヒンジ部材又は第2ヒンジ部材の内側から前記調整ネジの頭部を回転可能としたのである(請求項4)。
あるいは、前記ヒンジ具は、第1ヒンジ部材と第2ヒンジ部材とをリンク部材にて連結し、前記第1ヒンジ部材又は第2ヒンジ部材の可動片に前記調整ネジの頭部側を定位置回動可能に係着し、前記調整部材の基準片に形成した螺孔に前記調整ネジのネジ軸を螺合し、扉閉止状態で外側から前記リンク部材を貫通させた回転工具で前記調整ネジの頭部を回転可能としたのである(請求項5)。
以上にしてなる請求項1に係る発明の扉ヒンジの姿勢調整装置は、キャビネット等の庫体の開口部に複数のヒンジ具により扉を開閉可能に設け、前記ヒンジ具は少なくとも前記扉の裏面側部と前記庫体の側板に取付ける第1ヒンジ部材と第2ヒンジ部材とを備え、前記扉又は庫体の側板に固定する調整部材に前記第1ヒンジ部材又は第2ヒンジ部材を水平方向スライド可能に連結するとともに、該調整部材に垂設した基準片と前記第1ヒンジ部材又は第2ヒンジ部材の端部側に設けた可動片を対向させて配置し、前記基準片と可動片の一方に調整ネジの頭部側を定位置回動可能に係着し、前記基準片と可動片の他方に形成した螺孔に調整ネジのネジ軸を螺合し、該調整ネジを回転させることにより前記調整部材に対して前記第1ヒンジ部材又は第2ヒンジ部材を水平方向に微動させてなるので、何ら固定ネジを緩めなくても、単に調整ネジを回転させるだけで、前記扉又は庫体の側板に固定した調整部材に対して第1ヒンジ部材又は第2ヒンジ部材の本体部の位置を水平方向に移動させて扉の姿勢を調整できるのであり、しかも基準片に対して可動片を調整ネジと螺孔の螺合による軸方向の大きな駆動力によって微動させるので扉の姿勢を正確に調整することができ、そして調整後は固定ネジを締め付ける作業が全く必要ないので、扉の姿勢の調整作業が簡単になり、また扉の姿勢が変化することがないのである。
請求項2によれば、前記第1ヒンジ部材又は第2ヒンジ部材は、本体部の上下両側に取付板部を形成し、一方、前記調整部材は前記両取付板部に接合する固定板部を有するとともに、両固定板部の内側端部を連結板部で連結した側面視略コ字形であり、前記連結板部に前記基準片を形成するとともに、前記本体部の内側端部に前記可動片を形成し、前記基準片を該可動片の内側に配置してなるので、既存のヒンジ具の構造に大きな変更を加えることなく、ヒンジ具の取付位置を調整するための調整部材を配置することができ、しかも調整部材は簡単な構造であるので、コスト上昇を最小限に抑制することができる。
請求項3によれば、前記取付板部の両端部に水平方向に延びた長孔を形成し、前記固定板部の両端部に通孔を形成し、前記取付板部の長孔と前記固定板部の通孔に挿通したリベット状の結合部材で水平方向スライド可能に結合してなるので、扉又は庫体の側板に固定した調整部材の固定板部に対して、第1ヒンジ部材又は第2ヒンジ部材の本体部の上下両側に形成した取付板部を水平方向にスライド移動させることができ、また固定板部に対する取付板部の結合強度は高くなり、調整後に固定ネジで取付板部を締め付ける必要がないのである。
請求項4によれば、前記調整部材の基準片に前記調整ネジの頭部側を定位置回動可能に係着し、前記第1ヒンジ部材又は第2ヒンジ部材の可動片に形成した螺孔に前記調整ネジのネジ軸を螺合し、第1ヒンジ部材又は第2ヒンジ部材の内側から前記調整ネジの頭部を回転可能としたので、扉を開いた状態で、第1ヒンジ部材又は第2ヒンジ部材の本体部の内側から調整ネジの頭部を回転工具で回転させて、基準片に対して可動片を水平方向に移動させて扉の姿勢を調整することができ、扉を開いて調整後に再度扉を閉じて確認するという工程は必要であるが、従来のものより調整のための工数が少なくなり、またヒンジ具の機構部に何ら変更を加えないので、コスト上昇は極めて小さいのである。
請求項5によれば、前記ヒンジ具は、第1ヒンジ部材と第2ヒンジ部材とをリンク部材にて連結し、前記第1ヒンジ部材又は第2ヒンジ部材の可動片に前記調整ネジの頭部側を定位置回動可能に係着し、前記調整部材の基準片に形成した螺孔に前記調整ネジのネジ軸を螺合し、扉閉止状態で外側から前記リンク部材を貫通させた回転工具で前記調整ネジの頭部を回転可能としたので、扉を閉じた状態で、外側から挿入した回転工具で調整ネジの頭部を回転工具で回転させて、基準片に対して可動片を水平方向に移動させて扉の姿勢を調整することができ、扉の召し合わせ部分を目視しながら扉の姿勢を調整できるので、従来のものより調整のめの工数が極端に少なくなり、極めて短時間で正確に調整することができる。
本発明の扉ヒンジの姿勢調整装置の第1実施形態を適用したキャビネットにおいて、扉の姿勢を調整中の状態を示す簡略斜視図である。 同じく両側の扉を開いた状態の簡略横断面図である。 第1実施形態の扉ヒンジの姿勢調整装置を示す斜視図である。 同じく扉を開いた状態の要部拡大横断面図である。 本発明の扉ヒンジの姿勢調整装置の第2実施形態を適用したキャビネットにおいて、扉の姿勢を調整中の状態を示す簡略斜視図である。 同じく部分破断で示したキャビネットの平面図である。 扉に調整部材とヒンジ具を取付けた状態の扉の背面図である。 第2実施形態の扉ヒンジの姿勢調整装置を示す斜視図である。 同じく扉を閉じた状態の要部拡大横断面図である。 扉の姿勢を調整中の状態で、庫体を省略した状態の扉の背面図である。
次に、添付図面に示した実施形態に基づき、本発明を更に詳細に説明する。図1〜図4は本発明の扉ヒンジの姿勢調整装置の第1実施形態を示し、図5〜図10は本発明の扉ヒンジの姿勢調整装置の第2実施形態を示し、図中符号1はキャビネット等の庫体、2は扉、3はヒンジ具、4は第1ヒンジ部材、5は第2ヒンジ部材、6はリンク部材、7は調整部材、8は調整ネジをそれぞれ示している。
本実施形態では、収納庫として一般的なファイルを収容するキャビネットを例示しているが、本発明はキャビネットに限定されない。本実施形態のキャビネットは、庫体1の開口部9に左右両側に扉2,2を配置し、庫体1の側板10に上下に複数のヒンジ具3,…にて開閉可能に取付けているが、好ましくは上下二つのヒンジ具3,3で扉2を支持することが姿勢を調整する上では好ましい。また、本発明は、両開きの収納庫は勿論、片開きの収納庫にも適用可能である。更に、稀ではあるが、扉2が上下に開閉する構造の収納庫にも適用可能であり、その場合には以下の説明で水平方向を鉛直方向と読み替えればよい。そして、前記ヒンジ具3は、少なくとも前記扉2の裏面端部と前記庫体1の側板10に取付ける第1ヒンジ部材4と第2ヒンジ部材5とを備えている。
更に、本実施形態では、キャビネットの開口部9の框に対して扉勝ちに前記扉2,2を配し、前記扉2を180°開いて、隣接するキャビネットの扉2の前面に位置させることができるように、第1ヒンジ部材4と第2ヒンジ部材5とをリンク部材6で連結している。本実施形態のヒンジ具3の機構部は、市販されているものと基本的に同じである。
更に詳しく、図3及び図4に基づき、前記ヒンジ具3の構造を説明する。第2ヒンジ部材5は、第1ヒンジ部材4に対し、前記リンク部材6によって回動可能に、かつ移動可能に連結されている。ここで、前記リンク部材6は、可動リンク11、第1回動リンク12及び第2回動リンク13で構成されている。
第1ヒンジ部材4と第2ヒンジ部材5との何れか一方は、庫体1の側板10の開口部9近傍に位置する内面に取付け、他方は扉2の裏面側部に取付けられる。本実施形態では、前記第1ヒンジ部材4を扉2に取付け、前記第2ヒンジ部材5を前記庫体1の側板10に取付けている。従って、第1ヒンジ部材4と扉2とは一体に回動する。
前記扉2は、図2及び図4に示した180°開放した開位置から回動して閉位置に達すると、庫体1に当たってその開口部9を閉じる。第1ヒンジ部材4は、閉位置、中間位置及び開位置においてはヒンジ具3に設けられたキャッチ機構14によって所定の大きさの力で各位置に維持されるようなっている。
本発明は、キャビネット等の庫体1の開口部9に複数のヒンジ具3,…により扉2を開閉可能に設け、前記ヒンジ具3は少なくとも前記扉2の裏面側部と前記庫体1の側板10に取付ける第1ヒンジ部材4と第2ヒンジ部材5とを備え、前記扉2に固定する調整部材7に前記第1ヒンジ部材4を水平方向スライド可能に連結するとともに、該調整部材7に垂設した基準片15と前記第1ヒンジ部材4の端部側に設けた可動片16を対向させて配置し、前記基準片15と可動片16の一方に調整ネジ8の頭部17側を定位置回動可能に係着し、前記基準片15と可動片16の他方に形成した螺孔18に調整ネジ8のネジ軸19を螺合し、該調整ネジ8を回転させることにより前記調整部材7に対して前記第1ヒンジ部材4を水平方向に微動させるのである。尚、図示しないが、本発明は、前記庫体1の側板10に前記調整部材7を固定し、該調整部材7に第2ヒンジ部材5を水平方向スライド可能に連結するとともに、該調整部材7に垂設した基準片15と前記第2ヒンジ部材5の端部側に設けた可動片16を対向させて配置しても良い。
そして、図3及び図4に示すように、前記第1ヒンジ部材4は、断面略コ字形の本体部20の上下両側に取付板部21,21を形成し、一方、前記調整部材7は前記両取付板部21,21に接合する固定板部22,22を有するとともに、両固定板部22,22の内側端部を連結板部23で連結した側面視略コ字形であり、前記連結板部23に前記基準片15を形成するとともに、前記本体部20の内側端部に前記可動片16を形成し、前記基準片15を該可動片16の内側、つまり扉2の中央部側に配置している。
前記調整部材7に水平方向スライド可能に第1ヒンジ部材4を連結するには、前記第1ヒンジ部材4の本体部20に折曲形成した取付板部21の両端部に、水平方向に延びた長孔24,24を形成し、前記調整部材7の固定板部22の両端部に通孔25,25を形成し、前記取付板部21の長孔24と前記固定板部22の通孔25に挿通したリベット状の結合部材26でスライド可能に結合している。ここで、前記結合部材26,…によって、前記取付板部21に固定板部22をスライド可能に結合するには、両板部間にガタツキが生じない程度の僅かなクリアランスを設ける必要がある。また、前記結合部材26は、ネジで置き換えることも可能であり、このネジは、頭部に連続して前記取付板部21の板厚よりも僅かに軸方向寸法が長い円柱状の首部が形成され、該首部から段落ちしてネジ部が形成されたものであり、前記固定板部22の通孔25の代わりに形成された螺孔にネジ部を螺合し、前記取付板部21に固定板部22をスライド可能に連結することも可能である。
そして、第1実施形態では、図3及び図4に示すように、前記調整部材7の基準片15に前記調整ネジ8の頭部17側を定位置回動可能に係着し、前記第1ヒンジ部材4の本体部20の底部に固定した、又は底部を切り起こし形成した前記可動片16に形成した螺孔18に前記調整ネジ8のネジ軸19を螺合し、第1ヒンジ部材4の内側から前記調整ネジ8の頭部17を回転可能としている。ここで、前記調整ネジ8を基準片15に定位置回動可能に係着するには、前記基準片15の中央部に扉2側に開放した切欠部27を形成し、前記調整ネジ8のネジ軸19を前記可動片16の螺孔18に螺合した状態で、前記頭部17と該頭部17に接近させて設けたフランジ状のストッパ28の間の軸部を前記切欠部27に嵌合する構造となっている。
また、図4に示すように、前記扉2の表面板29と裏面板30との間に空間を有し、前記第1ヒンジ部材4を取付ける位置の前記裏面板30に切欠開口31を形成している。そして、図3及び図4に示すように、前記切欠開口31の上下部に前記調整部材7の両固定板部22,22を固定ネジ32,32で締め付けて固定する。前記調整部材7の各固定板部22の中央部には、固定ネジ32のネジ部を挿通する取付孔33を形成し、該取付孔33に通した前記固定ネジ32を扉2の裏面板30に形成した螺孔に螺合し、又は固定ネジ32がタッピンネジの場合には裏面板30に形成した孔にタップを切りながら螺合する。そして、前記第1ヒンジ部材4の取付板部21の中央部には、前記固定ネジ32の頭部34に干渉しないように逃がし孔35を形成している。実際には、前記調整部材7の両固定板部22,22を第1ヒンジ部材4の両取付板部21,21に結合した状態で、第1ヒンジ部材4の本体部20を前記切欠開口31の内部に落とし込み、表面板29の裏面に当接させるとともに、前記調整部材7の両固定板部22,22を前記取付板部21の逃がし孔35に臨んだ取付孔33に通して裏面板30に螺合するのである。
本実施形態の場合、図1及び図2に示すように、前記扉2を開いた状態で、前記調整ネジ8の頭部17にドライバ又は六角レンチなどの回転工具36を係合させて回転させ、前記調整部材7に対して第1ヒンジ部材4を水平方向に移動させて当該扉2の姿勢を調整するのである。
次に、図5〜図10に基づいて、本発明の第2実施形態を説明する。本実施形態も大部分の構成が前述の第1実施形態と共通するので、同一構成には同一符号を付して、その説明は省略する。本実施形態では、前記ヒンジ具3は、第1ヒンジ部材4と第2ヒンジ部材5とをリンク部材6にて連結し、前記第1ヒンジ部材4の可動片16に前記調整ネジ8の頭部17側を定位置回動可能に係着し、前記調整部材7の基準片15に形成した螺孔37に前記調整ネジ8のネジ軸19を螺合し、扉閉止状態で外側から前記リンク部材6を貫通させた回転工具36で前記調整ネジ8の頭部17を回転可能としたのである。ここで、前記同様に、前記基準片15と可動片16は、スライド移動方向に対して直交するように設けるとともに、前記基準片15を前記可動片16の内側、つまり扉2の中央部側に配置している。それにより、本実施形態では、前記調整ネジ8の頭部17は、扉2の外側へ向けている。
更に詳しくは、図8及び図9に示すように、前記本体部20に設けた前記可動片16には、前記調整ネジ8の頭部17が挿入できる大径の孔と該頭部17とストッパ28の間の軸部を嵌合できる小径の孔が連続したダルマ孔38を形成している。そして、前記調整部材7の連結板部23に設けた基準片15の螺孔37に、前記調整ネジ8のネジ軸19を螺合した状態で、前記調整ネジ8の頭部17を前記ダルマ孔38に挿入し、前記取付板部21と固定板部22を重ね合せると同時に頭部17とストッパ28の間の軸部を前記ダルマ孔38に定位置回動可能に嵌合し、それから前記取付板部21と固定板部22を結合部材26にてスライド可能に結合するのである。
ここで、図9に示すように、前記扉2の側端面で前記ヒンジ具3に対応する位置に開口39を形成し、該開口39に着脱可能にキャップ40を装着している。更に、前記キャップ40を外して前記開口39に臨んだ前記ヒンジ具3のリンク部材6を通して前記調整ネジ8の頭部17に直線状にアクセスできるように、リンク部材6を構成する複数の部材にリンク用の枢軸を避けて貫通孔41を形成している。それにより、前記開口39から貫通孔41を通してドライバや六角レンチ等の回転工具36を挿入して前記調整ネジ8の頭部17に係合させ、該調整ネジ8を回転させて、扉2の姿勢の調整を該扉2を閉じたまま行うことができるのである。そして、扉2の姿勢調整後には、前記開口39をキャップ40で塞いで完了する。
尚、扉2を閉じた状態で前記リンク具3のリンク部材6を構成する各部材に予め空隙を設けておけば、前記貫通孔41を形成しないようにすることも可能である。更に、予め前記調整ネジ8の頭部17にフレキシブル回転伝達ワイヤの一端を結合しておき、前記リンク部材6を避けて配設したフレキシブル回転伝達ワイヤの他端を前記開口39の位置まで引き出しておくことも可能であり、この場合には直線状のアクセスは必ずしも必要ではない。また、フレキシブル回転伝達ワイヤに代えてユニバーサルジョイントや他の機械的な回転伝達機構を用いることも可能である。
1 庫体、 2 扉、
3 ヒンジ具、 4 第1ヒンジ部材、
5 第2ヒンジ部材、 6 リンク部材、
7 調整部材、 8 調整ネジ、
9 開口部、 10 側板、
11 可動リンク、 12 第1回動リンク、
13 第2回動リンク、 14 キャッチ機構、
15 基準片、 16 可動片、
17 頭部、 18 螺孔、
19 ネジ軸、 20 本体部、
21 取付板部、 22 固定板部、
23 連結板部、 24 長孔、
25 通孔、 26 結合部材、
27 切欠部、 28 ストッパ、
29 表面板、 30 裏面板、
31 切欠開口、 32 固定ネジ、
33 取付孔、 34 頭部、
35 逃がし孔、 36 回転工具、
37 螺孔、 38 ダルマ孔、
39 開口、 40 キャップ、
41 貫通孔。

Claims (5)

  1. キャビネット等の庫体の開口部に複数のヒンジ具により扉を開閉可能に設け、前記ヒンジ具は少なくとも前記扉の裏面側部と前記庫体の側板に取付ける第1ヒンジ部材と第2ヒンジ部材とを備え、前記扉又は庫体の側板に固定する調整部材に前記第1ヒンジ部材又は第2ヒンジ部材を水平方向スライド可能に連結するとともに、該調整部材に垂設した基準片と前記第1ヒンジ部材又は第2ヒンジ部材の端部側に設けた可動片を対向させて配置し、前記基準片と可動片の一方に調整ネジの頭部側を定位置回動可能に係着し、前記基準片と可動片の他方に形成した螺孔に調整ネジのネジ軸を螺合し、該調整ネジを回転させることにより前記調整部材に対して前記第1ヒンジ部材又は第2ヒンジ部材を水平方向に微動させてなることを特徴とする扉ヒンジの姿勢調整装置。
  2. 前記第1ヒンジ部材又は第2ヒンジ部材は、本体部の上下両側に取付板部を形成し、一方、前記調整部材は前記両取付板部に接合する固定板部を有するとともに、両固定板部の内側端部を連結板部で連結した側面視略コ字形であり、前記連結板部に前記基準片を形成するとともに、前記本体部の内側端部に前記可動片を形成し、前記基準片を該可動片の内側に配置してなる請求項1記載の扉ヒンジの姿勢調整装置。
  3. 前記取付板部の両端部に水平方向に延びた長孔を形成し、前記固定板部の両端部に通孔を形成し、前記取付板部の長孔と前記固定板部の通孔に挿通したリベット状の結合部材で水平方向スライド可能に結合してなる請求項2記載の扉ヒンジの姿勢調整装置。
  4. 前記調整部材の基準片に前記調整ネジの頭部側を定位置回動可能に係着し、前記第1ヒンジ部材又は第2ヒンジ部材の可動片に形成した螺孔に前記調整ネジのネジ軸を螺合し、第1ヒンジ部材又は第2ヒンジ部材の内側から前記調整ネジの頭部を回転可能とした請求項1〜3何れか1項に記載の扉ヒンジの姿勢調整装置。
  5. 前記ヒンジ具は、第1ヒンジ部材と第2ヒンジ部材とをリンク部材にて連結し、前記第1ヒンジ部材又は第2ヒンジ部材の可動片に前記調整ネジの頭部側を定位置回動可能に係着し、前記調整部材の基準片に形成した螺孔に前記調整ネジのネジ軸を螺合し、扉閉止状態で外側から前記リンク部材を貫通させた回転工具で前記調整ネジの頭部を回転可能とした請求項1〜3何れか1項に記載の扉ヒンジの姿勢調整装置。
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