JP5292275B2 - 開き戸装置における開放規制装置 - Google Patents

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本発明は、公共施設に設けられるトイレブース等を構成する開き戸装置における開放規制装置の技術分野に関するものである。
一般に、学校や病院、あるいは、高速道路のサービスエリア等に設けられるトイレブースのなかには、出入り口部となる開口部に開閉揺動自在なドア体を支持してなる開き戸装置を設け、ドア体を通路方向に開閉させる所謂外開き式とすることがある。このように、外開き式に設けられた開き戸装置においては、ドア体が予め設定される所定の開放位置(例えば90度の開放角度位置)を越えて開放することが想定されるため、ドア体と躯体側部材(フレーム材、ドア枠)との間に、例えばドアクローザーのような開放規制装置を設けてドア体の開放揺動を規制することが要求されるが、ドアクローザーは構成が複雑、かつ、重量化されており、トイレブースに設けられるような軽量化されたドア体に設けるには好適でない。
ところで、外開き式の窓装置に設けられた開放規制装置として、躯体側部材である窓枠下部の戸先側部位に固定される躯体側固定部材と、窓体下端面の戸尻側部位に固定される窓体側固定部材と、これらのあいだを連結するベース部材とアーム部材とを用いて構成されたものが提唱されており、このものでは、窓体の開放揺動に伴い、ベース部材とアーム部材とが所定の範囲内においてスライド変位および揺動変位をすることにより窓体の開放規制をするようにしている。
特開2009−191484号公報
前記従来のものにおいて、アーム部材を窓体側に連結する窓体側固定部材は平板状のプレート体に形成されており、該プレート体は、窓体を構成する枠体の下端面に突当てて螺子止め等の手段により一体的に固定されている。そして、窓体が強い力で開放されたり、開放された窓体に強風が吹き付ける等して、窓体に対して開放方向の衝撃的な負荷が作用した場合では、ベース部材、アーム部材、さらには、窓体側固定部材、躯体側固定部材に大きな負荷が作用する。
一方、トイレブースを構成するような軽量なドア体は、例えばMDFボード(中密度繊維板)等の比較的強度の低い材質を用いて形成されることがあり、このものに前記従来のような開放規制装置を設けた場合では、ドア体のドア厚方向の端面にプレート状のドア体側固定部材が螺子止め等により固定されることになるが、ドア体の強度が比較的低く固定部における螺着力を大きく確保することができない。このため、ドア体が強く開放されるような衝撃的な大きな負荷(力)が作用したときに、前記ドア体側の固定部に作用する負荷がドア体の端面に集中して、螺子が外れてドア体側固定部材が脱落してしまう惧れがあるばかりでなく、前記ドア体の端面が破損して、再度開放規制装置を取り付けることができないような惧れもあり、このような構成の開放規制装置を軽量なドア体に採用することには問題がある。そこで、ドア体側固定部材をプレート状のものから断面コ字状に折曲したものに構成し、前記ドア体への負荷をドア体のドア厚方向の端面だけでなく、ドア体の表裏面にも分散して受けることができるように構成することが考えられる。しかるに、このようにしたものでは、板厚の異なる複数の仕様のドア体を設ける場合に、各ドア体の板厚に対応する複数の仕様のドア体側固定部材を用意しなければならないという問題が生じ、ここに本発明の解決すべき課題がある。
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、躯体開口部を開閉揺動するドア体からなる開き戸装置において、ドア体が所定の開放位置を越えて開放揺動するのを規制する開放規制装置を、躯体側部材の戸尻側部位に固定される躯体側固定部材と、基端部が躯体側固定部材に枢支連結される長尺状のアーム体と、アーム体の長尺方向先端側部位に開設された長孔に上端部が移動自在に貫通する作動ピンと、ドア体上端部の戸尻側部位に固定され、前記作動ピンの下端部が固定されるドア体側固定部材とを備えて構成するにあたり、前記ドア体側固定部材を、第一、第二脚片を備えた一対のL字部材で構成し、一方の脚片同士をドア体上部の内外面に突当て、他方の脚片同士をドア体上端面において上下方向に積層してドア体に固定する構成としたことを特徴とする開き戸装置における開放規制装置である。
請求項2の発明において、一対のL字部材のうち少なくとも一方のL字部材は、第一、第二脚片が異なる長さに形成されていることを特徴とする請求項1に記載の開き戸装置における開放規制装置である。
請求項3の発明において、ドア体上端面において上側に積層するL字部材は、外側面に、ドア体への固定部と、作動ピンの固定部とを位置決めするライン状の浅溝がドア体の幅方向に所定間隙を存して形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の開き戸装置における開放規制装置である。
請求項1の発明とすることにより、一組の内外L字部材を用意するだけで、異なるドア厚のドア体のドア体側固定部材として組込むことができ、開放規制装置の兼用化が図れる。
請求項2の発明とすることにより、さらなる部材の兼用化を図ることができる。
請求項3の発明とすることにより、ドア体側固定部材の取付け作業の作業性を向上できる。
トイレブースの正面図である。 開放規制装置の正面図である。 開放規制装置の作用を説明する平面図である。 ドア体側固定部材の組込み状態を説明する斜視図である。 図5(A)、(B)、(C)はそれぞれ異なるドア厚のドア体にドア体側固定部材を組込んだ状態を説明する断面図である。 第二の実施の形態のドア体側固定部材の組込み状態を説明する斜視図である。 図7(A)、(B)、(C)はそれぞれ第二の実施の形態のドア体側固定部材を異なるドア厚のドア体に組込んだ状態を説明する断面図である。
以下、本発明の第一の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
図面において、1は広い空間に左右方向に並列して設けられる複数のトイレブースのうち左側端に位置するトイレブースであって、該トイレブース1の出入り口側の部位は、躯体側に固定される上下の金属製のフレーム体2、3(躯体側部材)に支持される左右のパネル体1a、1b(MDFボード製)により、通路とトイレブース1との間が仕切られるように構成されている。そして、これらパネル体1a、1bと上フレーム体2により囲繞される空間が、トイレブース1への出入り口部H(開口部)を構成している。
前記出入り口部Hには、外開き式の開き戸装置が設けられている。前記外開き式の開き戸装置のドア体4は、所定の板厚を有したMDFボードを用いて構成されており、ドア体4の右側端部(戸尻側端部)の上下端部が、上下フレーム体2、3にそれぞれ支持される上下のヒンジ部材4a、4bにより揺動自在に枢支されている。これによって、ドア体4は、開口部Hを閉鎖する全閉姿勢と、トイレブース1の室外側(通路側)に向けて(外開きに)揺動して開口部Hを開放する開放姿勢との間を揺動変姿するように構成されている。
尚、4cはドア体4を開閉操作するときの把手である。
そして、ドア体4と躯体側部材である上フレーム体2とのあいだには、本発明が実施された開放規制装置Sが設けられており、ドア体4が所定の開放角度(例えば90度)で開放された全開姿勢を越えて開放揺動することがないよう、開放揺動が規制されるように構成されている。
前記開放規制装置Sを構成する躯体側固定部材5は、金属製の四角形状のプレート板で構成されており、全閉姿勢のドア体4に対向する上フレーム体2下面の戸尻側部位に、一対の螺子5aを用いて一体的に固定されている。そして、躯体側固定部材5の一対の螺子5aの左右方向中間部(ドア体4の幅(以後、ドア幅)方向中間部)には、下方に突出する連結ピン6の上端部が固定支持されて、連結ピン6の下方部位が下方に向けて突出配設されている。
7は躯体側固定部材5に連結されるアーム体であって、該アーム体7は、ドア体4のドア厚よりも幅狭な板幅を有した長尺状の金属製プレート板で構成されている。そして、アーム体7の長尺方向一端部(戸尻側部位)には板厚方向に貫通する貫通孔7aが形成されており、該貫通孔7aを、躯体側固定部材5から突出する連結ピン6に遊嵌させ、連結ピン6の下端部にストッパ片6aを嵌着することにより、アーム体7が連結ピン6から抜止めされる状態で躯体側固定部材5に枢支連結されている。これによって、アーム体7は、板面がドア体4の上端面に沿う状態で連結ピン6を枢軸としてドア体4の開閉方向(室内外方向)への回転揺動が自在となるように構成されている。さらに、前記アーム体7の長尺方向他端部(戸先側部)には、長尺方向に長く、板厚方向に貫通する長孔7bが開設されている。
一方、ドア体4の上端部戸尻側部位であって、ドア体4の全閉姿勢において躯体側固定部材5の配設位置よりも戸先側に位置する部位にドア体側固定部材8が固定されている。前記ドア体側固定部材8は金属製の一対のL字部材9、10を用いて構成されており、各L字部材9、10はそれぞれ第一、第二脚片9a、9b、10a、10bを備えて構成されている。そして、ドア体4の内側から組込まれるL字部材を内側L字部材9とするが、該内側L字部材9は、一方の脚片である内側第一脚片9aをドア体4上部の内面4cに突当て、他方の脚片である内側第二脚片9bをドア体4の上端面4dに突当てて、ドア体4の上部内側コーナー部に積層するように構成されている。また、ドア体4の外側から組込まれるL字部材を外側L字部材10とするが、該外側L字部材10は、一方の脚片である外側第一脚片10aをドア体4上部の外面4eに突当て、他方の脚片である外側第二脚片10bをドア体4の上端面4dに積層された内側第二脚片9bの上面に突当てて、ドア体4の上部外側コーナー部に積層するように構成されている。
このように、ドア体側固定部材8である内外側L字部材9、10同士は、内側L字部材9を組込んだ後、外側L字部材10を組込み、内外側第一脚片9a、10a同士がドア体4の内外面4c、4eに突当て状に当接し、内外側第二脚片9b、10b同士がドア体4の上端面4dにおいて上下方向に積層した状態で組込まれるように構成されている。これによって、ドア体4のドア厚に寸法誤差があるような場合でも、内外側第二脚片9b、10bをドア厚方向における積層量を変化させることで、第一脚片9a、10aがドア体内外面4c、4eに確実に当接した状態で組込むことができて、ドア体側固定部材8がドア体4に対してガタつくことがないようにできる。さらには、ドア体側固定部材8を介してドア体4に作用する負荷をドア体上端面4dだけでなく、ドア体内外面4c、4dに対して確実に分散、伝達することができるように構成されている。そのうえ、ドア厚の異なるドア体に対しても、内外側第二脚片9b、10bをドア体上端面に積層したとき、これらのドア厚方向の積層代が予め設定される長さだけ確保できるのであれば、内外側第二脚片9b、10bをずらして積層することにより、これら内外側L字部材9、10をそのままドア厚の異なるドア体に用いることができるように構成されている。そして、内外側L字部材9、10は前記組込んだ状態において、内外側第二脚片9b、10bのドア幅方向両端部において一対のドア体固定用螺子11を用いてドア体上端面4dに螺着することでドア体4に一体固定されるように構成されている。
ここで、前記内側L字部材9は、所定の板厚を有した平板状のプレート体をL字状に折曲形成されたものとなっている。一方、外側L字部材10は前記内側L字部材9の略二倍の板厚を有した平板状のプレート体をL字状に折曲形成されている。そして、外側L字部材10は、ドア幅方向の長さが内側L字部材9の幅方向の長さよりも長く形成されていて、ドア体4への固定状態において内側第二脚片9bの上側に積層される外側第二脚片10bは、下面の前記幅方向中間部に内側第二脚片9bを嵌入する切り欠き凹部10cが形成されており、内外側第二脚片9b、10b同士を上下方向に当接して積層したとき、これらの下面同士が面一状となるように形成されている。これによって、内外側L字部材9、10をドア体4に固定したとき、内側第二脚片9bの下面と、外側第二脚片10bの幅方向両端部10dの下面とが、ドア体4の上端面4dに突当たり、ドア体4側からの負荷が内外側L字部材9、10の両者に対して確実に分散、伝達されるように構成されている。
さらに、外側第二脚片10bの上面には、ドア厚方向に長い四本の第一、第二、第三、第四位置決め溝10e、10f、10g、10hが、それぞれドア幅方向に所定間隙を存して浅溝状に形成されている。そして、ドア幅方向両端部の第一、第四位置決め溝10e、10hのドア厚方向適宜位置において、一対のドア体固定用螺子11を螺入することによりドア体側固定部材8がドア体上端面4dに螺着されるが、このとき、第一、第四位置決め溝10e、10hにおいてドア体固定用螺子11を螺入することにより、これらドア体固定用螺子11の螺着位置が位置決めされて、ドア体4に対してバランスよく固定することができるように構成されている。
12は作動ピンであって、該作動ピン12は、上端部が前記アーム体7の長孔7bに嵌入しており、作動ピン12の上端部に嵌着されたストッパ片12aにより長孔7bから抜止めされ、かつ、長孔7b内を移動自在となる状態でアーム体7に連結されている。前記作動ピン12は、前記ドア体側固定部材8の幅方向中間部に固定されるが、作動ピン12の下端部には四角形状の金属製の支持プレート12bが一体化されている。前記支持プレート12bのドア幅方向両端部には作動ピン固定用螺子13を螺入するための一対の螺子用孔12cが開設されている。そして、支持プレート12bは、ドア体側固定部材8の上側に積層する外側第二脚片10bに突当てて固定されるが、この突当て状態において、螺子用孔12cを介して外側第二脚片10bの上面に形成された第二、第三位置決め溝10f、10gが臨めるように構成されている。そして、各螺子用孔12cから一対の作動ピン固定用螺子13を挿し込み、各作動ピン固定用螺子13をそれぞれ第二、第三位置決め溝10f、10gに螺入することにより、作動ピン12がドア体側固定部材8に対して位置決めした状態でバランスよく固定できるように構成されている。
ここで、外側L字部材10の第二脚片10bに形成される第一、第二、第三、第四位置決め溝10e、10f、10g、10hは、ドア体固定用螺子11や作動ピン固定用螺子13を位置決め状に螺合することができるばかりでなく、外側第二脚片10bの板厚を薄くすることができるので、これら螺子11、13の螺入作業(螺合作業)が容易になって作業性が向上するという利点がある。しかも、工具を用いて螺子11、13を螺入する際に、工具の強い回転力が作用しても螺子11、13の螺入位置がずれてしまうようなことがなく、正確な位置決め状態で螺入できるという利点もある。
このように、前記アーム体7は、基端部が躯体側固定部材5に枢支連結され、先端部がドア体側固定部材8に対して移動自在な状態で枢支連結されるように構成されている。そして、ドア体4の全閉姿勢において、開放規制装置Sは、図3に示すように、アーム体7がドア体上端面4dに対向する部位に位置しており、このとき、ドア体側固定部材8の作動ピン12は長孔7bの基端側部位に位置するように構成されている。そして、ドア体4が開放操作された場合に、ドア体4の開放揺動に追随して揺動変位する作動ピン12が、アーム体7の長孔7b内を先端側に向けて移動しながらアーム体7を開放方向に揺動せしめ、作動ピン12が長孔7bの先端縁部に達して移動規制を受けることにより、ドア体4の所定の開放位置を越える開放方向への揺動が規制されるように構成されている。
そして、ドア体4が強い力で開放されたような場合に、作動ピン12がアーム体7の長孔7bの先端縁部に強く押し付けられて、ドア体側固定部材8にも大きな負荷が作用するが、該負荷は、ドア体上端面4dに当接する内外側第二脚片9b、10bだけでなく、ドア体内外面4c、4eに当接する内外側第一脚片9a、10a側にも作用することになって、負荷がドア体上端面4dに集中することがなく、ドア体固定用螺子11が脱落したり、ドア体上端面4dが破損するようなことを防止できるように構成されている。
さらに、前記ドア体側固定部材8において、内側L字部材9は、内側第一、第二脚片9a、9bのそれぞれの延出長さが異なるように形成されている。つまり、本実施の形態では、ドア体4の内面4cに当接する内側第一脚片9aがドア体4の上端面4dに突当てられる内側第二脚片9bよりも短く、内側第一脚片9aの長さは20mm、内側第二脚片9bの長さは30mmに設定されている。一方、外側L字部材10の第二脚片10bの延出方向の長さは20mmに設定されている。このため、前述したように、内外側第一脚片9a、10a同士をドア体内外面4c、4eに当接させる構成とした場合では、これら内外側L字部材9、10を、内側第二脚片9bの長さよりも長いドア厚を有したドア体、即ち、ドア厚30mm以上、40mm以下(内外側第二脚片9b、10b同士の積層代を考慮)のドア体に用いることができる(図5(A)、(B)参照)。これに対し、内側L字部材9の長さの異なる第一、第二脚片9a、9bを逆転、即ち、第一脚片9aを第二脚片としてドア体上端面4dに、第二脚片9bを第一脚片としてドア体内面4cにそれぞれ突当てるような組込み状態とした場合では、これら内外側L字部材9、10を、ドア厚20mm以上、30mm以下のドア体に用いることができる(図5(C)参照)。これによって、内外側L字部材9、10を異なるドア厚のドア体に適用することができて、異なるドア厚のドア体に対してそれぞれ専用のL字部材を用意する必要がなくなって、在庫管理が容易になるように構成されている。因みに、一般的なドア体のドア厚は20mm〜40mmであることから、前記寸法に設定された内外側L字部材9、10を用意することで、一般的なドア体の全てに対応することができるように構成されている。
叙述の如く構成された本形態において、ドア体4の開放規制をするための開放規制装置Sは、躯体側固定部材5とドア体側固定部材8と、これら固定部材5、8のあいだに連結されるアーム体7とにより構成されるが、前記ドア体上端面4dに螺着されるドア体側固定部材8は、ドア体4の内外面4c、4eに当接する内外側第一脚片9a、10aを備えて構成されているので、ドア体側固定部材8に作用する負荷を、ドア体上端面4dだけでなくドア体内外面4c、4eでも受け止めることができ、ドア体上端面4dに負荷が集中することが回避されて、ドア体側固定部材8の脱落やドア体上端面4dの破損を防止できる。さらに、この場合に、ドア体側固定部材8は、一対の内外側L字部材9、10を用いる構成としたので、ドア体4の上端面4dに積層状に突当てられる内外側第二脚片9b、10b同士の積層量を適宜変化させることにより、ドア体4のドア厚の寸法に誤差があったような場合であっても、内外側第一脚片9a、10aをドア体4の内外面4c、4eに突当てた状態でガタつきなく固定することができて、ドア体側固定部材8に作用する負荷をドア体の内外面4c、4eに確実に分散させることができる。しかも、内外側第二脚片9b、10b同士の積層量を変化させることで、一組の内外側L字部材9、10を用意するだけで、異なるドア厚のドア体に対してもドア体側固定部材8として用いることができ、これによって、開放規制装置Sを異なるドア厚のドア体にも用いることができて、部材の兼用化が図れて在庫管理が容易になる。
さらに、このものでは、内側L字部材9の第一、第二脚片9a、9bの延出長さがそれぞれ異なるように形成されているので、内側L字部材9の第一、第二脚片9a、9bを逆転させた状態、即ち、第一脚片9aをドア体上端面4dに、第二脚片9bをドア体内面4cに突当てるように組込むことで、ドア厚の狭い(薄い)ドア体にも取付けることが可能となり、一組の内外側L字部材9、10を、さらに複数のドア厚の異なるドア体のドア体側固定部材8として用いることが可能となって、さらなる部材の兼用化を図ることができる。
そのうえ、このものでは、ドア体上端面4dに積層する内外第二脚片9b、10bのうち、上側に積層する外側第二脚片10bの上面に、ドア体固定用螺子11と作動ピン固定用螺子13とを位置決め状に螺合するための第一、第二、第三、第四位置決め溝10e、10f、10g、10hがドア厚方向に長く形成されているので、内側第二脚片9bを外側第二脚片10bに対して位置ズレさせて積層量を変化させた状態に組込んでも、ドア体固定用螺子11と作動ピン固定用螺子12とのドア幅方向の螺合位置を容易に認識して、バランスよく螺着することが可能となり、取付け作業の作業性を向上できる。
尚、本発明は前記実施の形態に限定されないことは勿論であって、一対のL字部材で構成されるドア体側固定部材としては、図6、7に示す第二の実施の形態のようにすることもできる。尚、第二の実施の形態において、ドア体側固定部材14以外の部材構成は前記第一の実施の形態と同様であるので、同様の符号を付すことで説明を省略する。
前記第二の実施の形態のドア体側固定部材14を構成する一対のL字部材は、それぞれ内外側L字部材15、16として構成され、ドア体4の内外面4c、4eに突当てられる内外側第一脚片15a、16aと、ドア体4の上端面4dに突当てられる内外側第二脚片15b、16bを備えて構成されていることは前記第一の実施の形態と同様である。そして、このものでは、外側L字部材16をドア体外面4eと上端面4dとに突当てる状態で組込み、次いで内側L字部材15をドア体内面4cと外側第二脚片16bの上面に突当てて積層する状態で組込むように構成されている。前記外側L字部材16の板厚は内側L字部材15の板厚の略二倍に形成され、外側L字部材16のドア幅方向長さが内側L字部材15のドア幅方向長さよりも長く形成されている。そして、外側第二脚片16bは、上側に内側第二脚片15bを積層したとき内外側第二脚片15b、16bの上面が面一状となるように凹部16cが形成されている。
このように構成された内外側L字部材15、16において、上側に積層される内側L字部材15の第一、第二脚片15a、15bの外面に、浅溝状の第一、第二、第三、第四位置決め溝15c、15d、15e、15fが形成されており、これら位置決め溝15c、15d、15e、15fを基準としてドア体固定用螺子11と図示しない作動ピン固定用螺子とを螺入することにより、これらの螺着位置をドア幅方向に位置決めできてバランスの良い固定状態とすることができるように構成されている。
そして、このものにおいても、内外側第二脚片15b、16b同士の積層量を調整することで、ドア体4のドア厚に寸法誤差があったり、板厚の異なるドア体に対しても、内外第一脚片15a、16aをそれぞれドア体内外面4c、4eに突当て、内外第二脚片15b、16bをドア体上端面4dに突当てた状態でドア体側固定部材14をドア体4に固定することができる。これによって、ドア体側固定部材14への負荷をドア体4の上端面4dだけでなく内外面4c、4eへも分散した状態で受け止めることができ、しかも、一種類のドア体側固定部材14を複数のドア厚のドア体に組込むことができて、部材の兼用化を果すことができる。
さらに、このものでも、内側L字部材15の第一、第二脚片15a、15bを異なる長さに形成し、第一、第二脚片15a、15bを逆転してドア体4に組込むことにより、図7(A)、(B)、(C)に示すように、複数のドア厚の異なるドア体のドア体側固定部材14とすることができ、部材の兼用化をさらに図ることができる。
本発明は、病院やサービスエリアのトイレブース等に設けられる開き戸装置であって、特に外開き式の開き戸装置における開放規制装置に利用することができる。
1 トイレブース
2 上フレーム体
4 ドア体
4c 内面
4d 上端面
4e 外面
5 躯体側固定部材
6 連結ピン
7 アーム体
7b 長孔
8 ドア体側固定部材
9 内側L字部材
9a 内側第一脚片
9b 内側第二脚片
10 外側L字部材
10e 第一位置決め溝
11 ドア体固定用螺子
12 作動ピン
13 作動ピン固定用螺子

Claims (3)

  1. 躯体開口部を開閉揺動するドア体からなる開き戸装置において、ドア体が所定の開放位置を越えて開放揺動するのを規制する開放規制装置を、躯体側部材の戸尻側部位に固定される躯体側固定部材と、基端部が躯体側固定部材に枢支連結される長尺状のアーム体と、アーム体の長尺方向先端側部位に開設された長孔に上端部が移動自在に貫通する作動ピンと、ドア体上端部の戸尻側部位に固定され、前記作動ピンの下端部が固定されるドア体側固定部材とを備えて構成するにあたり、前記ドア体側固定部材を、第一、第二脚片を備えた一対のL字部材で構成し、一方の脚片同士をドア体上部の内外面に突当て、他方の脚片同士をドア体上端面において上下方向に積層してドア体に固定する構成としたことを特徴とする開き戸装置における開放規制装置。
  2. 一対のL字部材のうち少なくとも一方のL字部材は、第一、第二脚片が異なる長さに形成されていることを特徴とする請求項1に記載の開き戸装置における開放規制装置。
  3. ドア体上端面において上側に積層するL字部材は、外側面に、ドア体への固定部と、作動ピンの固定部とを位置決めするライン状の浅溝がドア体の幅方向に所定間隙を存して形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の開き戸装置における開放規制装置。
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