JP5563228B2 - 扉連結部材、及びこれを用いた扉連結構造 - Google Patents

扉連結部材、及びこれを用いた扉連結構造 Download PDF

Info

Publication number
JP5563228B2
JP5563228B2 JP2009040296A JP2009040296A JP5563228B2 JP 5563228 B2 JP5563228 B2 JP 5563228B2 JP 2009040296 A JP2009040296 A JP 2009040296A JP 2009040296 A JP2009040296 A JP 2009040296A JP 5563228 B2 JP5563228 B2 JP 5563228B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
door
arm
connection
main body
closed state
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009040296A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010196303A (ja
Inventor
宗一郎 大野
龍一 上田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2009040296A priority Critical patent/JP5563228B2/ja
Publication of JP2010196303A publication Critical patent/JP2010196303A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5563228B2 publication Critical patent/JP5563228B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Hinges (AREA)

Description

本発明は、扉を取付け対象に対して開閉自在に連結するための扉連結部材、及びこれを用いた扉連結構造に関する。
扉を、例えば、扉枠(戸枠、開口枠)や他の扉、キャビネット等の収納庫の側板などの取付け対象に対して開閉自在に連結するための扉連結部材としては、従来より種々のものが提案されている。
例えば、一般的な扉連結部材としては、ヒンジピンと該ヒンジピンに回動自在に連結された二枚の羽部材とからなる平蝶番タイプのものが知られている。
このような平蝶番タイプのものでは、閉扉された状態において扉と取付け対象との間に、ヒンジピンの部位が露出してしまい、見栄えが良くないといった問題があった。
その他の蝶番構造としては、例えば、下記特許文献1では、閉扉された状態において、互いに対面して配される扉及び扉枠の各面部に設けた収容部に、それぞれ取付けられる構造とされた隠し蝶番の構造が提案されている。
このような従来の隠し蝶番の構造は、大略的に、垂直回転軸で連結された二本の連結アームと、一方の収容部に取付けられる第1調整ブロックと、他方の収容部に取付けられる第2調整ブロックとを備えた構造とされている。
上記二本の連結アームのうち、一方の連結アームは、その一端が上記第1調整ブロックのピン支持部によって回動自在に支持され、その他端が上記第2調整ブロックに設けられたスライド溝にスライド自在かつ回動自在に支持された構成とされている。
また、上記二本の連結アームのうち、他方の連結アームは、その一端が上記第2調整ブロックのピン支持部によって回動自在に支持され、その他端が上記第1調整ブロックに設けられたスライド溝にスライド自在かつ回動自在に支持された構造とされている。
このような隠し蝶番の構造では、扉の開閉動作に伴って、上記二本の連結アームが上記垂直回転軸を支点として相対的に回動しながら、それぞれの一端がピン支持部を支点として回動するとともに、それぞれの他端がスライド溝に対して回動しながら該スライド溝に沿ってスライドし、上記第1調整ブロックと上記第2調整ブロックとが相対的に移動して、扉の開閉がなされる。
特開2008−25270号公報(図1及び図2参照)
しかしながら、上記隠し蝶番の構造では、上記二本の連結アームを垂直回転軸で連結する必要があり、また、各連結アームの他端をスライドさせるためのスライド溝を設ける必要があり、構造が複雑化するという問題があった。
また、上記のように、各連結アームの他端が、各収容部に取付けられる調整ブロックに対してスライド移動する構成とされているので、扉の荷重によって、扉の連結部に高さ方向に沿って設けられた複数個の隠し蝶番の各スライド側の支点に、位置ズレが生じる傾向があった。すなわち、例えば、扉枠に対して開閉自在に扉を連結した場合には、扉の上部側に取付けられた隠し蝶番のスライド側の支点は、扉と扉枠との間の隙間が大きくなる方向にスライドする傾向がある一方、扉の下部側に取付けられた隠し蝶番のスライド側の支点は、扉と扉枠との間の隙間が小さくなる方向にスライドする傾向があった。この結果、扉枠に連結された扉においては、該扉の戸先側が垂れ下る傾向があり、見栄えが良くないといった問題があった。このような問題は、複数枚の扉を連結して構成される折戸の連結部においても同様である。
本発明は、上記実情に鑑みなされたものであり、簡易な構造でありながら、扉の連結部における見栄えを向上し得る扉連結部材、及びこれを用いた扉連結構造を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明に係る扉連結部材は、扉を取付け対象に対して開閉自在に連結するための扉連結部材であって、前記扉の取付け面部に取付けられる第1連結本体と、前記取付け対象の取付け面部に取付けられ、閉扉状態において前記第1連結本体に略対面して配される第2連結本体と、それぞれの一端部が前記第1連結本体に回動自在に取付けられる一方、それぞれの他端部が前記第2連結本体に回動自在に取付けられて、これら第1連結本体と第2連結本体とを連結する第1連結アーム及び第2連結アームとを備え、前記第1連結アームと前記第2連結アームとは、閉扉状態から開扉状態とされる際に、前記第1連結アームにおける各端部の回動支点を結ぶ直線前記第2連結アームにおける各端部の回動支点を結ぶ直線とが平面視において常時、交差するように、互いに独立して移動する構造とされ、かつ、前記第1連結アームにおける各端部の回動支点を結ぶ直線と前記第2連結アームにおける各端部の回動支点を結ぶ直線との交差点が閉扉状態において前記扉側に位置する構造とされていることを特徴とする。
本発明に係る前記扉連結部材においては、前記第1連結本体及び前記第2連結本体のそれぞれに、閉扉状態において互いに向き合う方向に開口したアーム収容凹部を設け、前記第1連結アーム及び前記第2連結アームを、閉扉状態において前記アーム収容凹部に概ね収容させる構造としてもよい。
上記アーム収容凹部を備えた扉連結部材においては、前記第1連結アーム及び前記第2連結アームを、閉扉状態から開扉状態とされる際に前記第1連結本体と前記第2連結本体とが離間して形成される空間側に、凸曲部が突出するように屈曲形成された平面視略U字形状とされたものとしてもよい。
本発明に係る前記いずれかの扉連結部材においては、前記第1連結アームの第1連結本体側の回動支点と、前記第2連結アームの第1連結本体側の回動支点とを、前記扉の幅方向に沿って、互いにずれた位置となるように設けるようにしてもよい。
本発明に係る前記いずれかの扉連結部材においては、前記第1連結アーム及び前記第2連結アームの第1連結本体側の各回動支点を、前記扉の取付け面部の隣接面のうち、閉扉状態から開扉状態とされる際に前記取付け対象に近接する側の隣接面側に寄った位置となるように、それぞれ設ける一方、前記第1連結アーム及び前記第2連結アームの第2連結本体側の各回動支点を、前記取付け対象の取付け面部の隣接面のうち、閉扉状態から開扉状態とされる際に前記扉に近接する側の隣接面側に寄った位置となるように、それぞれ設けるようにしてもよい。
また、前記目的を達成するために、本発明に係る扉連結構造は、前記いずれかの扉連結部材を用いて、扉を取付け対象に対して開閉自在に連結する扉連結構造であって、前記第1連結本体を前記扉の取付け面部に設けた凹所に収容させて取付ける一方、前記第2連結本体を前記取付け対象の取付け面部に設けた凹所に収容させて取付けた構造とされていることを特徴とする。
本発明に係る扉連結部材では、扉及び取付け対象の各取付け面部にそれぞれ取付けられる第1連結本体と第2連結本体とは、それぞれの一端部が第1連結本体に回動自在に取付けられ、それぞれの他端部が第2連結本体に回動自在に取付けられた第1連結アーム及び第2連結アームによって連結された構造とされている。これにより、当該扉連結部材の構造の簡略化が図れる。すなわち、上記した従来の隠し蝶番のような垂直回転軸やスライド溝等を設ける必要がない。
また、上記第1連結アーム及び上記第2連結アームのそれぞれの各端部は、それぞれ第1連結本体と第2連結本体とに回動自在に取付けられた構造とされているので、上記した従来の隠し蝶番のように、高さ方向に沿って異なる箇所に取付けられた各蝶番のスライド側の各支点がスライドすることによって生じる位置ズレ等が生じるような恐れがない。従って、当該扉連結部材を高さ方向に沿って複数箇所に取付けて、扉と取付け対象とを連結した場合には、該扉と取付け対象との間の隙間を、高さ方向で略均一に保持することができる。これにより、扉の連結部における美観性を向上させることができ、例えば、当該扉を扉枠等に連結した場合には、該扉の戸先側が垂れ下るようなことも防止できる。
さらに、上記第1連結アームと上記第2連結アームとは、閉扉状態から開扉状態とされる際に、該第1連結アームにおける各端部の回動支点を結ぶ直線と、該第2連結アームにおける各端部の回動支点を結ぶ直線とが概ね交差するように、互いに独立して移動する構造とされている。従って、上記各直線が交差した状態では、これら各アームが互いに規制し合うので、扉の開閉がなされる際に、該扉を一定の軌道上に沿って移動させることができ、該扉の開閉動作がスムーズになされる。
本発明に係る前記扉連結部材において、前記第1連結本体及び前記第2連結本体のそれぞれに、閉扉状態において互いに向き合う方向に開口したアーム収容凹部を設け、前記第1連結アーム及び前記第2連結アームを、閉扉状態において前記アーム収容凹部に概ね収容させる構造とすれば、閉扉状態では、これら各連結アームがアーム収容凹部に概ね収容されるので、美観性を向上させることができる。すなわち、閉扉状態において、対面して配された第1連結本体と第2連結本体とは、これらのアーム収容凹部に各連結アームを概ね収容させることで、これら第1連結本体と第2連結本体とが近接対面して配されることとなる。従って、例えば、これら第1連結本体と第2連結本体とを、扉及び取付け対象の各取付け面部に設けた凹所にそれぞれ収容させて取付ける構造とすれば、閉扉状態においては、各連結アームが概ね収容されて露出せず、連結部における美観性を向上させることができる。
上記アーム収容凹部を備えた扉連結部材において、前記第1連結アーム及び前記第2連結アームを、閉扉状態から開扉状態とされる際に前記第1連結本体と前記第2連結本体とが離間して形成される空間側に、凸曲部が突出するように屈曲形成された平面視略U字形状とされたものとすれば、例えば、各連結アームが略直線形状とされたものと比べて、美観性を阻害することなく、開扉される際における、これら各連結アームと、扉や取付け対象との干渉を低減することができる。
すなわち、例えば、当該扉連結部材の各連結本体を、扉及び取付け対象の各取付け面部に設けた凹所にそれぞれ収容させて取付けた場合等において、開扉される際には、各連結アームが略直線形状とされたものでは、これら各連結アームが、各取付け面部の凹所の側壁部或いは各アーム収容凹部の側壁部等に当接してしまい開扉動作が阻害される場合がある。このような問題は、当接する恐れがある側壁部を切り欠いて、開扉に伴う各連結アームの移動が阻害されないようにすることで対応するようなことも考えられるが、見栄えが悪くなる。
上記構成とされた本発明によれば、平面視略U字形状とされているので、開扉されるに伴って折り畳まれるようにして近接する各取付け面部の凹所の側壁部或いは各アーム収容凹部の側壁部を、該略U字形状とされた各連結アームの開放側の空間に受入れることができる。従って、各連結アームがこれら各取付け面部の凹所の側壁部或いは各アーム収容凹部の側壁部に当接することなく開扉動作がなされ、比較的、扉の開放度を大きくすることができる。また、これにより、上述のように側壁部を切り欠くような必要がなく、美観性を向上させることができる。
本発明に係る前記いずれかの扉連結部材において、前記第1連結アームの第1連結本体側の回動支点と、前記第2連結アームの第1連結本体側の回動支点とを、前記扉の幅方向に沿って、互いにずれた位置となるように設けるようにすれば、第1連結アーム及び第2連結アームのいずれかに扉の荷重を主に掛けることができる。これにより、例えば、いずれか一方の連結アームを比較的、機械的強度や剛性の大きいものとし、他方の連結アームを、該一方の連結アームよりも機械的強度や剛性の小さいものとして、該一方の連結アームの回動支点を、他方の連結アームの回動支点よりも、扉の幅方向遠方側(戸先側)に位置するように設けることで、機械的強度や剛性の大きい一方の連結アームに、扉の荷重が主に掛かり、該一方の連結アームによって扉を効率的に支持させることができる。また、他方の連結アームをガイド(補助)アームとして機能させることができる。このような態様は、特に、扉枠等の固定された取付け対象に対して、開閉扉を連結する場合に特に効果的である。
本発明に係る前記いずれかの扉連結部材において、前記第1連結アーム及び前記第2連結アームの第1連結本体側の各回動支点を、前記扉の取付け面部の隣接面のうち、閉扉状態から開扉状態とされる際に前記取付け対象に近接する側の隣接面側に寄った位置となるように、それぞれ設ける一方、前記第1連結アーム及び前記第2連結アームの第2連結本体側の各回動支点を、前記取付け対象の取付け面部の隣接面のうち、閉扉状態から開扉状態とされる際に前記扉に近接する側の隣接面側に寄った位置となるように、それぞれ設けるようにすれば、以下の効果を奏する。
すなわち、各連結アームのそれぞれ各端部に設けられた上記各回動支点が、それぞれ開扉される際に、近接する側に寄った位置に設けられているので、例えば、逆側寄りに設けるようなものと比べて、扉の開閉に伴ってなされる各連結本体の相対的な移動半径を小さくできる。つまり、扉と取付け対象とが干渉しないように扉を開閉自在に連結する場合において、上記逆側寄りに各回動支点を設けた場合には、各連結アームを長くする必要があり、上記各連結本体の移動半径が大きくなるが、上記構成とされた本発明によれば、上記移動半径を小さくすることができる。これにより、扉と取付け対象との間の隙間を比較的、小さくすることができる。
また、本発明に係る前記扉連結構造は、前記いずれかの扉連結部材を用いて、扉を取付け対象に対して開閉自在に連結する扉連結構造であって、前記第1連結本体を前記扉の取付け面部に設けた凹所に収容させて取付ける一方、前記第2連結本体を前記取付け対象の取付け面部に設けた凹所に収容させて取付けた構造とされているので、上記同様の効果を奏する。
(a)〜(c)は、いずれも本発明に係る扉連結部材の一実施形態を用いた扉連結構造の一例を示し、(a)は、図2(a)において、開扉状態とされた扉の連結部をX1方向から見た状態を模式的に示す概略正面図、(b)は、図2(b)におけるZ部を拡大して示し、図1(a)におけるY1−Y1線矢視に対応させた概略横断面図、(c)は、図2(b)におけるZ部を拡大して示し、図1(a)におけるY2−Y2線矢視に対応させた概略横断面図である。 (a)、(b)は、いずれも同扉連結構造を用いた扉と取付け対象との連結状態を示し、(a)は、概略正面図、(b)は、(a)におけるW−W線矢視概略横断面図である。 同扉連結構造を示し、図2(a)において、開放途中の状態とされた扉の連結部をX2方向から見た状態を模式的に示す一部破断概略斜視図である。 (a)、(b)は、いずれも同扉の開放途中の状態を示し、(a)は、図1(b)に対応させた概略横断面図、(b)は、図1(c)に対応させた概略横断面図である。 (a)、(b)は、いずれも図4に示す状態から同扉が更に開放された状態を示し、(a)は、図1(b)に対応させた概略横断面図、(b)は、図1(c)に対応させた概略横断面図である。 (a)、(b)は、いずれも同扉の開扉状態を示し、(a)は、図1(b)に対応させた概略横断面図、(b)は、図1(c)に対応させた概略横断面図である。 本発明に係る扉連結部材を用いた扉連結構造を概念的に示す説明図である。 (a)、(b)は、いずれも本発明に係る扉連結部材の一変形例を用いた扉連結構造の一例を概念的にそれぞれ示す説明図である。 本発明に係る扉連結部材の一変形例を模式的に示す一部分解概略斜視図である。
以下に本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
図1〜図6は、第1実施形態に係る扉連結部材、及びこれを用いた扉連結構造を示し、これらについて説明するための説明図である。
尚、以下の実施形態及び各変形例では、図2(b)に示す閉扉状態の扉に対面して、当該扉が連結部を支点として開扉されて該扉が存在する側の空間側を、手前側とし、その逆側、すなわち、当該扉によって開閉される開口部の奥側の空間(隣室空間或いは収納空間など)側を、背面側として説明する。
また、図1(b)、(c)及び図4〜図6では、扉並びに扉枠及び内壁を二点鎖線で示している。
本実施形態に係る扉連結部材1は、図2に示すように、住居等の内壁wに開設された開口部opを閉塞或いは開放する扉2と、該開口部opに設けられた扉枠6との連結部に設けられている。
本実施形態では、図2(a)に示すように、上記連結部の高さ方向に沿って、二箇所に扉連結部材1を設けた態様を例示している。尚、三箇所以上に設けるようにしてもよく、或いは、当該扉連結部材1自体を上下に長尺のものとし、単一の扉連結部材1によって連結するような態様としてもよい。
上記扉枠6は、取付け対象を構成する吊元側縦枠6aと、開口部opを挟んで該吊元側縦枠6aに対向して設けられた戸先側縦枠6bと、これら縦枠6a,6bの上端部を繋ぐように連設された上枠6cとを備えている。
上記吊元側縦枠6aの手前側部近傍の開口側面7には、後記する第2連結本体20の形状に合わせて形成され、上記戸先側縦枠6bに向けて開口した取付け凹所9(図1参照)が、扉連結部材1の取付け箇所に対応させて二箇所に設けられている。
上記吊元側縦枠6aは、上記取付け凹所9を設けられるような見付け(厚さ)寸法を有したものとすればよく、例えば、見付け寸法が20mm〜30mm程度のものとしてもよい。また、該取付け凹所9を設ける箇所は、後記する扉2の開閉がなされる際に、扉2との隙間を小さくするために、手前側寄りに設けるようにしてもよい。また、強度的な観点から手前側に5mm程度の加工残りを設けるようにしてもよい。このような寸法は、連結される扉2の重量等に応じて、扉連結部材1自体の寸法等が適宜、設定されるので、それに応じて、適宜、設定するようにすればよい。
また、上記吊元側縦枠6aの手前側縁部には、扉2の開閉がなされる際に、扉2に接触することなく、かつ、扉2との間の隙間を比較的、小さくするために、図1及び図3に示すように、C面取り加工によって面取り部7aが形成されている。
尚、図1〜図3において、符号6dは、各縦枠6a,6bに設けられた戸当り部材である。
上記扉2は、図2(b)に示すように、その吊元側端部が後記する扉連結部材1によって、上記吊元側縦枠6aに開閉自在に連結されており、該吊元側端部を支点として手前側に向けて回動することで、開口部opが開放される。
該扉2の吊元側端面3には、後記する第1連結本体10の形状に合わせて形成され、閉扉状態において、上記吊元側縦枠6aに向けて開口した取付け凹所5(図1参照)が、扉連結部材1の取付け箇所に対応させて二箇所に設けられている。すなわち、該取付け凹所5と、上記吊元側縦枠6aに設けられた取付け凹所9とは、閉扉状態において、略対面し、かつ、互いに向き合う方向に向けて開口している(図1参照)。
この扉2の厚さは、上記吊元側縦枠6aと同様、上記取付け凹所5を設けられるような厚さを有したものとすればよく、例えば、厚さ寸法が30mm〜40mm程度のものとしてもよい。また、該取付け凹所5を設ける箇所は、当該扉2を開閉する際に、吊元側縦枠6aとの隙間を小さくするために、例えば、扉2の厚さが比較的、厚い場合等では、手前側寄りに設けるようにしてもよい。このような寸法は、上記同様、扉2の重量等に応じて、扉連結部材1自体の寸法等が適宜、設定されるので、それに応じて、適宜、設定するようにすればよい。
また、上記扉2の吊元側端部の手前側縁部(図例では両縁部)には、上記面取り部7aと同様、当該扉2の開閉がなされる際に、吊元側縦枠6aに接触することなく、かつ、吊元側縦枠6aとの間の隙間を比較的、小さくするために、R面取り加工によって面取り部3aが形成されている。
尚、図2(a)、(b)においては、閉扉状態の扉2を実線で示し、開扉状態の扉2を二点鎖線で示している。
また、図2において、符号2aは、操作具としての把手(取っ手)である。
また、図例では、一対の縦枠6a,6bと、上枠6cとからなる三方枠の扉枠6を示しているが、下枠を備えた四方枠としてもよい。
上記扉連結部材1は、図1及び図3に示すように、大略的に、上記扉2の吊元側端面3に設けられた取付け凹所5に収容されて取付けられる第1連結本体10と、上記吊元側縦枠6aの手前側部近傍の開口側面7に設けられた取付け凹所9に収容されて取付けられる第2連結本体20と、これら第1連結本体10と第2連結本体20とを連結する一組の連結アーム30,40(第1連結アーム30及び第2連結アーム40)とを備えている。
上記第1連結本体10は、上記扉2に設けられた取付け凹所5に収容されて固着される本体ケーシング11と、該本体ケーシング11内に収容されて固定される本体ブロック13とを備えている。
上記本体ケーシング11は、例えば、金属材料等からなる板状材料を屈曲させて形成されており、上記本体ブロック13を受入れる凹所を有するとともに、その凹所の上下のそれぞれに屈曲形成された鍔部12,12を有している。
該本体ケーシング11は、上記鍔部12,12に設けられた挿通孔を介して木ネジ等の固着具によって、上記取付け凹所5に固着される。
上記本体ブロック13は、例えば、金属材料等からなる四角筒形状の材料を適宜、加工して形成されており、適所に設けられたボルト挿通孔を介して、上記本体ケーシング11に設けられた雌ネジ孔等に、ボルト等の固定止具を螺入させて、上記本体ケーシング11に固定される。
尚、この本体ブロック13は、上記本体ケーシング11に対して、その固定位置が上下に調整可能な構成としてもよい。
上記本体ブロック13には、略水平方向に沿ってそれぞれ切り欠き形成された第2アーム収容凹部14と、第1アーム収容凹部15とが、上下に所定間隔を隔てて設けられている。
これら各アーム収容凹部14,15は、閉扉状態において当該第1連結本体10に略対面して配される後記する第2連結本体20側に向けて開口し、当該第1連結本体10が上記取付け凹所5に収容された状態では、その両側部の開口が扉2の取付け凹所5の側壁部によって閉塞された状態となる。尚、このような形状とせずに、当該第1連結本体10自体を刳り抜くようにして、閉扉状態において当該第1連結本体10に略対面して配される後記する第2連結本体20側にのみ開口したアーム収容凹部としてもよい。
また、上記本体ブロック13には、後記する第2連結アーム40の回動支点となる第2アーム支持軸16と、後記する第1連結アーム30の回動支点となる第1アーム支持軸17とが、上下の異なる箇所に設けられ、かつ、平面視において、その軸心(回動支点)が異なる位置となるように設けられている。
上記第2アーム支持軸16は、上記第2アーム収容凹部14の空所を上下に貫通するように設けられている一方、上記第1アーム支持軸17は、上記第1アーム収容凹部15の空所を上下に貫通するように設けられている。
これら各支持軸16,17は、例えば、当該本体ブロック13に上下方向に沿って設けられた貫通孔或いは挿通穴等から挿入し、後記する各連結アーム40,30に設けられた各軸挿通孔42,32に挿通させて、ピン部材等の固定支持手段によって本体ブロック13に取付け、固定するようにしてもよい。
上記各支持軸16,17は、図1(b)、(c)に示すように、本実施形態では、扉2の幅方向(吊元側から戸先側に沿った方向)に沿って、互いにずれた位置となるように設けられており、上記第1アーム支持軸17が上記第2アーム支持軸16よりも戸先側(扉2の重心側)に寄った位置となるように設けられている。これにより、後記するように比較的、機械的強度や剛性が大きい第1連結アーム30に、扉2の荷重が主に掛かり、該第1連結アーム30によって扉2を効率的に支持させることができる。また、他方の第2連結アーム40をガイド(補助)アームとして機能させることができる。
また、上記各支持軸16,17は、扉2の厚み方向に沿って、互いにずれた位置となるように設けられており、上記第1アーム支持軸17が上記第2アーム支持軸16よりも手前面4側に寄った位置となるように設けられている。
さらに、これら各支持軸16,17は、平面視において、それぞれ扉2の手前面4側に、比較的、寄った位置となるように設けられている。すなわち、扉2の取付け面部を構成する上記吊元側端面3に隣接する面(手前面及び背面)のうち、当該扉2が後記するように、閉扉状態から開扉される際に、上記吊元側縦枠6aに近接する側の隣接面である手前面4に寄った位置となるように、上記各支持軸16,17を設けている。
上記第2連結本体20は、図1(b)、(c)に示すように、閉扉状態において、上記第1連結本体10に略対面して配され、上記吊元側縦枠6aに設けられた取付け凹所9に収容されて固着される本体ケーシング21と、該本体ケーシング21に収容されて固定される本体ブロック23とを備えている。
上記本体ケーシング21は、上記第1連結本体10が備える本体ケーシング11と略同様の構成であり、上記本体ブロック23を受入れる凹所と、鍔部22,22とを有し、該鍔部22,22の挿通孔を介して、木ネジ等の固着具によって、上記取付け凹所9に固着される。
上記本体ブロック23は、上記第1連結本体10が備える本体ブロック13と略同様の構成であり、適所に設けられたボルト挿通孔を介して、上記本体ケーシング21に設けられた雌ネジ孔等に、ボルト等の固定止具を螺入させて、上記本体ケーシング21に固定される。
尚、この本体ブロック23の上記ボルト挿通孔は、当該本体ブロック23の幅方向(左右方向、壁厚方向)に沿って長尺の長孔形状とされており、上記本体ケーシング21に対して、その固定位置が左右に調整可能な構成とされている。
上記本体ブロック23には、上記第1連結本体10が備える本体ブロック13と同様、略水平方向に沿ってそれぞれ切り欠き形成された第2アーム収容凹部24と、第1アーム収容凹部25とが、上下に所定間隔を隔てて設けられている。
上記第2アーム収容凹部24と、上記第1連結本体10に設けられた第2アーム収容凹部14とは、図1(b)に示すように、閉扉状態において、互いに向き合う方向に向けて開口している。また、上記第1アーム収容凹部25と、上記第1連結本体10に設けられた第1アーム収容凹部15とは、図1(c)に示すように、閉扉状態において、互いに向き合う方向に向けて開口している。
これら各アーム収容凹部24,25は、上記第1連結本体10と同様、当該第2連結本体20が上記取付け凹所9に収容された状態では、その両側部の開口が吊元側縦枠6aの取付け凹所9の側壁部によって閉塞された状態となる。尚、このような形状とせずに、上記したように、当該第2連結本体20自体を刳り抜くような態様としてもよい。
また、上記本体ブロック23には、後記する第2連結アーム40の回動支点となる第2アーム支持軸26と、後記する第1連結アーム30の回動支点となる第1アーム支持軸27とが、上下の異なる箇所に設けられ、かつ、平面視において、その軸心(回動支点)が異なる位置となるように設けられている。
上記第2アーム支持軸26は、上記第2アーム収容凹部24の空所を上下に貫通するように設けられている一方、上記第1アーム支持軸27は、上記第1アーム収容凹部25の空所を上下に貫通するように設けられている。
これら各支持軸26,27は、上記第1連結本体10と同様、例えば、当該本体ブロック23に上下方向に沿って設けられた貫通孔或いは挿通穴等から挿入し、後記する各連結アーム40,30に設けられた各軸挿通孔44,34に挿通させて、ピン部材等の固定支持手段によって本体ブロック23に取付け、固定するようにしてもよい。
上記各支持軸26,27は、図1(b)、(c)に示すように、本実施形態では、吊元側縦枠6aの見付け方向(閉扉状態における扉2の幅方向と同方向)に沿って、互いにずれた位置となるように設けられており、上記第1アーム支持軸27が上記第2アーム支持軸26よりも開口部op側に寄った位置となるように設けられている。
また、これら各支持軸26,27は、吊元側縦枠6aの見込み方向(内壁wの厚み方向)に沿って、互いにずれた位置となるように設けられており、上記第2アーム支持軸26が上記第1アーム支持軸27よりも手前側面8側に寄った位置となるように設けられている。
さらに、これら各支持軸26,27は、平面視において、それぞれ吊元側縦枠6aの手前側面(見付け面)8に、比較的、寄った位置となるように設けられている。すなわち、吊元側縦枠6aの取付け面部を構成する上記開口側面7に隣接する面(手前側面及び背面)のうち、上記扉2が後記するように、閉扉状態から開扉される際に、該扉2に近接する側の隣接面である手前側面8に寄った位置となるように、上記各支持軸26,27を設けている。
すなわち、本実施形態では、上記第1連結本体10に設けられた各支持軸16,17、及び当該第2連結本体20に設けられた各支持軸26,27は、いずれも比較的、手前側に寄った位置に設けられている。これにより、例えば、逆側寄りに設けるようなものと比べて、扉2の開閉に伴ってなされる各連結本体10,20の相対的な移動半径を小さくできる。つまり、扉2と吊元側縦枠6aとが干渉しないように扉2を開閉自在に連結する場合において、上記逆側寄りに各回動支点となる各支持軸を設けた場合には、後記する各連結アーム30,40を、比較的、長くする必要があり、上記各連結本体10,20の移動半径が大きくなるが、上記構成によれば、上記移動半径を小さくすることができる。従って、扉2と吊元側縦枠6aとの間の隙間を比較的、小さくすることができる。
また、上記のように第1連結本体10に設けられた各支持軸16,17と、第2連結本体20に設けられた各支持軸26,27とは、閉扉状態において、第1アーム支持軸17,27の軸心同士を結ぶ直線36と、第2アーム支持軸16,26の軸心同士を結ぶ直線46とが僅かに交差するように設けられている。すなわち、後記する第1連結アーム30の各端部の回動支点をそれぞれ構成する第1アーム支持軸17の軸心と第1アーム支持軸27の軸心とを結ぶ直線36と、後記する第2連結アーム40の各端部の回動支点をそれぞれ構成する第2アーム支持軸16の軸心と第2アーム支持軸26の軸心とを結ぶ直線46と、が僅かに交差するように設けられている。
これら直線36と、直線46との交差態様は、後記するように、閉扉状態とされた扉2が開扉される際に、概ね交差するようにすればよく、例えば、閉扉状態からの開放度が比較的、小さい状態(例えば、後記する開放角度が、0°〜20°程度の状態)では、交差しないような態様、すなわち、閉扉状態において、直線36と、直線46とが交差していない状態、或いは、接しているような状態としてもよい。
また、本実施形態では、閉扉状態において、扉2が背面側に向けて回動し難いよう、上記各支持軸を位置させるとともに、上記各直線36,46の交差点が位置するように設定されている。本実施形態では、上記直線46上の交差点が閉扉状態において、扉2側に位置するように、すなわち、上記第2アーム支持軸26の軸心から上記交差点までの距離が、該交差点から上記第2アーム支持軸16までの距離よりも大きくなるよう設定されている。
さらに、本実施形態では、後記するように扉2が完全に開扉された状態では、扉2が内壁w側に向けて回動し難いよう、上記各支持軸を位置させるとともに、上記各直線36,46の交差点が位置するように設定されている。本実施形態では、図6(a)に示すように、上記直線46上の交差点が吊元側縦枠6a側に位置するように、すなわち、上記第2アーム支持軸26の軸心から上記交差点までの距離が、該交差点から上記第2アーム支持軸16までの距離よりも小さくなるよう設定されている。
上記各支持軸16,26,17,27の設置箇所は、適宜、設定可能であるが、例えば、上記扉2の開閉がなされる際に、当該扉2の吊元側端面3と、上記吊元側縦枠6aの開口側面7とが、接触(当接)せず、かつ、これら扉2と吊元側縦枠6aとの間の隙間を小さくするために、扉2の吊元側端面3の手前側縁部(面取り部3a)と上記第2アーム支持軸16の軸心との間の距離が、上記直線46と上記開口側面7とが交わる交差点から上記第2アーム支持軸16の軸心までの距離よりも僅かに小さくなるようにしてもよい。同様に、上記扉2の開閉がなされる際に、当該扉2の手前面4と、上記吊元側縦枠6aの上記面取り部7aとが、接触(当接)せず、かつ、これら扉2と吊元側縦枠6aとの間の隙間を小さくするために、扉2の手前面4と上記第2アーム支持軸16の軸心との間の距離が、上記直線46と上記面取り部7aとが交わる交差点から上記第2アーム支持軸16の軸心までの距離よりも僅かに小さくなるようにしてもよい。
上記第1連結アーム30は、図1(c)に示すように、その一端部に設けられた軸挿通孔32には、上記第1連結本体10の第1アーム支持軸17が挿通される一方、その他端部に設けられた軸挿通孔34には、上記第2連結本体20の第1アーム支持軸27が挿通されて、上記第1連結本体10と上記第2連結本体20とを連結している。
この第1連結アーム30は、扉2の開閉に伴って、その各端部が連結された上記各支持軸17,27をそれぞれ回動支点として、上記第1連結本体10及び上記第2連結本体20に対して相対的に移動する。
また、この第1連結アーム30は、平面視において、略U字形状とされており、閉扉状態において、上記軸挿通孔32が設けられた一端部から略背面側に向けて延びる一端アーム部31と、上記軸挿通孔34が設けられた他端部から略背面側に向けて延びる他端アーム部33と、これら一端アーム部31と他端アーム部33とを連結する中間アーム部35とを備えている。
該第1連結アーム30は、図1(c)に示すように、閉扉状態においては、上記第1連結本体10及び第2連結本体20のそれぞれに設けられた第1アーム収容凹部15,25に概ね収容される構造とされている。
上記第2連結アーム40は、図1(b)に示すように、その一端部に設けられた軸挿通孔42には、上記第1連結本体10の第2アーム支持軸16が挿通される一方、その他端部に設けられた軸挿通孔44には、上記第2連結本体20の第2アーム支持軸26が挿通されて、上記第1連結本体10と上記第2連結本体20とを連結している。
この第2連結アーム40は、扉2の開閉に伴って、その各端部が連結された上記各支持軸16,26を回動支点として、上記第1連結本体10及び上記第2連結本体20に対して相対的に移動する。
また、この第2連結アーム40は、上記第1連結アーム30と略同様、平面視において、略U字形状とされており、閉扉状態において、上記軸挿通孔42が設けられた一端部から略背面側に向けて延びる一端アーム部41と、上記軸挿通孔44が設けられた他端部から略背面側に向けて延びる他端アーム部43と、これら一端アーム部41と他端アーム部43とを連結する中間アーム部45とを備えている。
該第2連結アーム40は、図1(b)に示すように、閉扉状態においては、上記第1連結本体10及び第2連結本体20のそれぞれに設けられた第2アーム収容凹部14,24に概ね収容される構造とされている。
すなわち、本実施形態では、上記第1連結アーム30及び第2連結アーム40は、それぞれに対応して設けられた第1連結本体10及び第2連結本体20の各アーム収容凹部15,25,14,24に、閉扉状態において、概ね収容される。換言すれば、このように各連結アーム30,40が概ね収容された状態では、上記第1連結本体10と第2連結本体20とが近接対面して配された状態となり、これら各連結アーム30,40が概ね収容されて露出せず、連結部における美観性を向上させることができる。つまり、隠し蝶番のような構造となる。
これら第1連結アーム30及び第2連結アーム40は、例えば、金属材料で製されている。また、上記第1連結アーム30は、本実施形態では、上記第2連結アーム40よりも機械的強度や剛性が大きく形成されており、図例のように、第2連結アーム40よりも上下方向の高さが比較的、大きく形成されている。
尚、第1連結アーム30の機械的強度や剛性を第2連結アーム40よりも大きくするために、これら第1連結アーム30及び第2連結アーム40の材料として、材料固有の強度を異ならせたものをそれぞれ用いるようにしてもよい。
また、本実施形態では、各連結アーム30,40の各端部に、軸挿通孔を設けて、該軸挿通孔に各連結本体10,20に設けられた各支持軸を挿通させて、これら連結アーム30,40の各端部を、各連結本体10,20に回動自在に取付けた態様を例示しているが、例えば、各連結アーム30,40の各端部の上下に、ピン部材などを突設させ、該ピン部材を、各連結本体10,20に設けたピン支持凹部或いはピン支持孔等に挿入させることで、これら各連結アーム30,40の各端部を、各連結本体10,20に回動自在に取付けるような態様としてもよい。
次に、上記構成とされた扉連結部材1を用いて扉枠6に連結された扉2の開閉動作の一例について、図4〜図6、並びに図7に基づいて説明する。尚、以下で示す開放角度は、扉2の吊元側端面3と、吊元側縦枠6aの開口側面7とのなす角度を示している。
まず、図1(b)、(c)に示すように、閉扉状態(開放角度が0°の状態)とされた扉2(図7においては、扉2Aの状態)を、把手2a(図2参照)をして、開放角度が45°程度となるまで開放させた状態(図7における扉2Bの状態も参照)では、図4(a)に示すように、上記第2連結アーム40は、上記第2連結本体20に設けられた第2アーム支持軸26を支点として、手前側に向けて回動し、また、該第2連結アーム40の一端部に連結された第1連結本体10が、第2アーム支持軸16を支点として第2連結アーム40に対して回動する。この状態では、略U字形状とされた該第2連結アーム40の凸曲部側、すなわち、上記中間アーム部45側が、扉2の開放動作に伴って、第2連結本体20と第1連結本体10とが離間して形成された扇状の空間側に突出するように位置した状態となる。
また、上記のように開放される際には、第1連結アーム30は、図4(b)に示すように、上記第2連結アーム40と同様、上記第2連結本体20に設けられた第1アーム支持軸27を支点として、手前側に向けて回動し、また、該第1連結アーム30の一端部に連結された第1連結本体10が、第1アーム支持軸17を支点として第1連結アーム30に対して回動する。この状態では、上記第2連結アーム40と同様、略U字形状とされた該第1連結アーム30の凸曲部側、すなわち、上記中間アーム部35側が、扉2の開放に伴って、第2連結本体20と第1連結本体10とが離間して形成された扇状の空間側に突出するように位置した状態となる。
上記のように上記各連結アーム30,40を介して第2連結本体20に連結された第1連結本体10が、上記各連結アーム30,40の移動を伴って、第2連結本体20に対して移動することで、上記扉2は、その吊元側端面3の面取り部3aが、上記吊元側縦枠6aの開口側面7に近接した状態で開放動作がなされる。
次いで、開放角度が135°程度の状態(図7における扉2Dの状態も参照)となるまで扉2の開放がなされる際には、図5(a)、(b)に示すように、上記同様、第1連結本体10が、上記各連結アーム30,40の移動を伴って、第2連結本体20に対して移動する。この状態及びこの前後の状態では、扉2の吊元側端部近傍の手前面4が、上記吊元側縦枠6aの面取り部7aに近接、対面するようにして、開放動作がなされる。
また、この状態及びこの前後の状態では、上記のように、それぞれ略U字形状とされた各連結アーム30,40のU字状の開放空間内に、各アーム収容凹部14,15,24,25の近接側の側壁部(扉2の吊元側端部の手前側の部位、吊元側縦枠6aの手前側の部位)を受入れるように、その開放動作がなされる。
次いで、上記扉2の更なる開放動作を伴って、当該扉2を完全に開扉させた状態(開放角度が180°程度の状態、図7においては、扉2Eの状態)では、図6(a)、(b)に示すように、扉2の吊元側端部近傍の手前面4と、上記吊元側縦枠6aの手前側面8とが対面した状態となる。
また、この状態では、第1連結本体10及び第2連結本体20のそれぞれ各アーム収容凹部14,15,24,25が、上記戸先側縦枠6b(図2参照)側に向けて開口した状態となり、上記各連結アーム30,40は、これらの各一端アーム部31,41と、各他端アーム部33,43との間、すなわち、U字状の開放空間内に、各アーム収容凹部14,15,24,25の近接側の上記側壁部を挟みいれるようにして、受入れた状態となる。
尚、上記のように完全に開扉させた状態からの閉動作は、上記とは逆ではあるが同様にしてなされる。
上記のような扉2の開閉動作を、本発明に係る扉連結部材1を用いた扉連結構造を概念的に示す図7に基づいて更に説明する。
図7では、開放角度0°の閉扉状態の扉2Aを実線で示し、開放角度が45°程度の状態の扉2Bを破線で示し、開放角度が90°程度の状態の扉2Cを一点鎖線で示し、開放角度が135°程度の状態の扉2Dを二点鎖線で示し、開放角度が180°程度の状態の扉2Eを実線で示している。
閉扉された扉2Aの状態から、順に、扉2Bの状態、扉2Cの状態、扉2Dの状態、扉2Eの状態となるに従って、第1連結アーム30は、第2連結本体20側の第1アーム支持軸27を支点として、手前側に向けて回動し、第2連結アーム40は、第2連結本体20側の第2アーム支持軸26を支点として、手前側に向けて回動する。また、これら各連結アーム30,40の一端部がそれぞれ回動自在に連結された第1連結本体10は、これら各連結アーム30,40との相対的な移動を伴って手前側に向けて移動し、扉2の開放動作がなされる。
また、これら各連結本体10,20がそれぞれ収容されて連結された扉2と吊元側縦枠6aとは、図7に示すように、常時、近接した位置関係を保持するようにして、扉2の開閉動作がなされる。
上記のように閉扉状態から開放動作がなされ、開扉状態とされる際、及び開扉状態から閉動作がなされ、閉扉状態とされる際には、図4〜図6、並びに図7に示すように、上記第1アーム支持軸17,27の軸心同士を結ぶ直線36と、上記第2アーム支持軸16,26の軸心同士を結ぶ直線46とが、常時、交差した状態で、上記第1連結アーム30と第2連結アーム40とは、互いに独立して移動する構造とされている。
このように、直線36と直線46とが交差した状態では、上記各連結アーム30,40が互いに規制し合うので、扉2の開閉がなされる際に、該扉2を一定の軌道上に沿って移動させることができ、該扉2の開閉動作がスムーズになされる。
以上のように、本実施形態に係る扉連結部材1を用いた扉連結構造によれば、扉2の取付け凹所5及び吊元側縦枠6aの取付け凹所9に、それぞれ収容されて取付けられる第1連結本体10と第2連結本体20とは、上記第1連結アーム30及び第2連結アーム40によって連結された構造とされている。これにより、当該扉連結部材1の構造の簡略化が図れる。
また、上記第1連結アーム30及び上記第2連結アーム40のそれぞれの各端部は、それぞれ第1連結本体10と第2連結本体20とに回動自在に取付けられた構造とされているので、上記した従来の隠し蝶番のように、高さ方向に沿って異なる箇所に取付けられた各蝶番のスライド側の各支点がスライドすることによって生じる位置ズレ等が生じるような恐れがなく、扉2と吊元側縦枠6aとの間の隙間を、高さ方向で略均一に保持することができる。これにより、扉2の連結部における美観性を向上させることができ、該扉2の戸先側が垂れ下るようなことも防止できる。
また、特に、本実施形態では、上記各連結アーム30,40を、平面視略U字形状としているので、例えば、各連結アームが略直線形状とされたものと比べて、美観性を阻害することなく、開扉される際における、これら各連結アームと、扉や取付け対象との干渉を低減することができる。
すなわち、開扉される際に、各連結アームが略直線形状とされたものでは、これら各連結アームが、上記した各アーム収容凹部の上記側壁部に当接してしまい開扉動作が阻害される場合があるが、上記構成とされた本実施形態では、上述のように、開扉されるに伴って折り畳まれるようにして近接する上記した各アーム収容凹部の上記側壁部を、該略U字形状とされた各連結アーム30,40の開放側の空間に受入れるようにして、開扉動作がなされる。従って、各連結アーム30,40が上記した各アーム収容凹部の上記側壁部に当接することなく開扉動作がなされ、上述のように、扉2を約180°まで開放させることもできる。また、これにより、上述のような側壁部を切り欠くような必要もなく、美観性を向上させることができる。
尚、本実施形態では、各連結アーム30,40の具体的な構造の一例として、平面視略U字形状とされたものを例示しているが、図7の概念図に示すように、第1アーム支持軸17,27に両端部を連結させた略直線形状の第1連結アームと、第2アーム支持軸16,26に両端部を連結させた略直線形状の第2連結アームとによって、各連結アームを構成するようにしてもよい。このような場合には、上記各アーム収容凹部の上記した近接側の側壁部に当接しないように、例えば、これら側壁部を切り欠いたようなアーム収容凹部としてもよい。
また、上記した各連結アーム30,40における各端部の回動支点の配置態様等は、一例であり、上記第1連結アーム30と上記第2連結アーム40とが、閉扉状態から開扉状態とされる際に、第1連結アーム30における各端部の回動支点を結ぶ直線36と、上記第2連結アーム40における各端部の回動支点を結ぶ直線46とが概ね交差するように互いに独立して移動する構造であれば、どのような態様としてもよい。
さらに、本実施形態では、上述のように、扉2の開放角度が0°の状態から開放角度が180°となるまで開放可能な態様を例示しているが、180°よりも小さい開放角度となるまで、或いは、180°よりも大きい開放角度となるまで、開放可能な態様としてもよい。
次に、本発明に係る扉連結部材の変形例について、図8及び図9に基づいて説明する。
尚、以下の各変形例に係る各扉連結部材の具体的構造については、上記第1実施形態に係る扉連結部材1と略同様であるので、説明を省略し、異なる構成について主に説明する。
図8(a)は、第1変形例に係る扉連結部材1Aを用いた扉連結構造の一例を概念的に示す説明図である。尚、図8(a)では、扉及び取付け対象としての側板を二点鎖線で示している。
本変形例では、キャビネット等の収納庫の側板6Aaと、該収納庫の収納空間を閉塞或いは開放するための扉2Fとの連結部に、扉連結部材1Aを設けた例を示している。
上記扉連結部材1Aの第1連結本体10Aは、扉2Fにおける吊元側端部の端面4A近傍の背面3Aに設けられた取付け凹所5Aに収容、固定されており、また、第2連結本体20Aは、側板6Aaの手前側端面7Aに設けられた取付け凹所9Aに収容、固定されている。
また、第1連結アーム30Aは、各端部が上記同様、支持軸17A,27Aに回動自在に取付けられ、第2連結アーム40Aは、各端部が上記同様、支持軸16A,26Aに回動自在に取付けられている。すなわち、本変形例においても第1連結本体10A側の各支持軸16A,17Aは、開扉される際に、側板6Aaに近接する側の面である吊元側端面4A側に、比較的、寄った位置となるように設けられている一方、第2連結本体20A側の各支持軸26A,27Aは、開扉される際に、扉2Fが近接する側の面である外側面8A側に、比較的、寄った位置となるように設けられている。
また、本変形例においても、上記第1連結アーム30Aの各端部の回動支点を結ぶ直線36Aと、上記第2連結アーム40Aの各端部の回動支点を結ぶ直線46Aとが閉扉状態において交差した態様とされている。
上記構成とされた扉連結部材1Aを用いた扉連結構造では、扉2Fが開放されるに従って、上記同様にして、第2連結本体20Aに対して、上記第1連結アーム30A及び第2連結アーム40Aの移動を伴って、上記第1連結本体10Aが移動する。
また、このような本変形例においても上記第1実施形態と同様の効果を奏する。
図8(b)は、第2変形例に係る扉連結部材1Bを用いた扉連結構造の一例を概念的に示す説明図である。尚、図8(b)では、扉及び取付け対象としての他方の扉を二点鎖線で示している。
本変形例では、折戸を構成する扉2Gと扉2Hとの連結部に、扉連結部材1Bを設けた例を示している。すなわち、本変形例では、扉2Gの取付け対象を、他方の扉2Hとして把握している。
上記扉連結部材1Bの第1連結本体10Bは、扉2Gの連結部側端面3Bに設けられた取付け凹所5Bに収容、固定されており、また、第2連結本体20Bは、他方の扉2Hの連結部側端面7Bに設けられた取付け凹所9Bに収容、固定されている。
また、第1連結アーム30Bは、各端部が上記同様、支持軸17B,27Bに回動自在に取付けられ、第2連結アーム40Bは、各端部が上記同様、支持軸16B,26Bに回動自在に取付けられている。すなわち、本変形例においても第1連結本体10B側の各支持軸16B,17Bは、開扉される際に、他方の扉2Hに近接する側の面である背面4B側に、比較的、寄った位置となるように設けられている一方、第2連結本体20B側の各支持軸26B,27Bは、開扉される際に、扉2Gが近接する側の面である背面8B側に、比較的、寄った位置となるように設けられている。
また、本変形例においても、上記第1連結アーム30Bの各端部の回動支点を結ぶ直線36Bと、上記第2連結アーム40Bの各端部の回動支点を結ぶ直線46Bとが閉扉状態において交差した態様とされている。
上記構成とされた扉連結部材1Bを用いた扉連結構造では、扉2Gと扉2Hとからなる折戸が開放される(折り畳まれる)に従って、上記第1連結本体10Bと、上記第2連結本体20Bとは、上記第1連結アーム30B及び第2連結アーム40Bの移動を伴って、相対的に移動することで、当該折戸の開放がなされる。
また、このような本変形例においても上記第1実施形態と同様の効果を奏する。
図9は、第3変形例に係る扉連結部材1Cを模式的に示す一部分解概略斜視図である。尚、図9では、上記第1実施形態において説明した各連結本体の各本体ケーシングの図示を省略している。
本変形例に係る扉連結部材1Cは、上記同様の第1連結アーム30及び第2連結アーム40に加えて、さらに、もう一つ、上記第2連結アーム40と同様の構成とされた第2連結アーム40Aを、第1連結アーム30の下方に備えている。
また、上記第2連結アーム40Aに合わせて、第1連結本体10Cが備える本体ブロック13Aには、上記同様の第2アーム収容凹部14Aが更に形成されている一方、第2連結本体20Cが備える本体ブロック23Aには、上記同様の第2アーム収容凹部24Aが更に形成されている。
このように、第1連結アーム30の上下のそれぞれに、ガイドアームとなる第2連結アーム40及び第2連結アーム40Aを設けた扉連結部材1Cを、上記したような扉と取付け対象との連結部に設けることで、扉の開閉動作がより安定してなされる。
尚、本変形例では、1つの第1連結アーム30と、2つの第2連結アーム40,40Aとを備えた態様としているが、これら第1連結アーム30及び第2連結アーム40のうちの少なくともいずれか一方を、更に一つ以上、備えたものとしてもよい。また、このような複数の連結アームを備えたものでは、第1連結アーム30と、第2連結アーム40とを上下に交互に設けるような態様としてもよい。
また、上記第1実施形態及び各変形例では、各扉連結部材によって連結する扉及び取付け対象の例として、それぞれ取付け凹所を設けた扉や扉枠等を例示しているが、本発明に係る扉連結部材の適用箇所は、その他、種々の扉と取付け対象との連結部に適用可能である。
1,1A,1B,1C 扉連結部材
2,2F,2G 扉
2H 他方の扉(取付け対象)
3 扉の吊元側端面(取付け面部)
3A 扉の吊元側端部の端面近傍の背面(取付け面部)
3B 扉の連結部側端面(取付け面部)
4 扉の手前面(近接する側の隣接面)
4A 扉の吊元側端面(近接する側の隣接面)
4B 扉の背面(近接する側の隣接面)
5,5A,5B 扉の取付け凹所(凹所)
6a 吊元側縦枠(取付け対象)
6Aa 収納庫の側板(取付け対象)
7 縦枠の手前側部近傍の開口側面(取付け面部)
7A 側板の手前側端面(取付け面部)
7B 他方の扉の連結部側端面(取付け面部)
8 縦枠の手前側面(近接する側の隣接面)
8A 側板の外側面(近接する側の隣接面)
8B 他方の扉の背面(近接する側の隣接面)
9 縦枠の取付け凹所(凹所)
9A 側板の取付け凹所(凹所)
9B 他方の扉の取付け凹所(凹所)
10,10A,10B,10C 第1連結本体
14,14A 第2アーム収容凹部
15 第1アーム収容凹部
16,16A,16B 第2アーム支持軸(第2連結アームの第1連結本体側の回動支点)
17,17A,17B 第1アーム支持軸(第1連結アームの第1連結本体側の回動支点)
20,20A,20B,20C 第2連結本体
24,24A 第2アーム収容凹部
25 第1アーム収容凹部
26,26A,26B 第2アーム支持軸(第2連結アームの第2連結本体側の回動支点)
27,27A,27B 第1アーム支持軸(第1連結アームの第2連結本体側の回動支点)
30,30A,30B 第1連結アーム
32 第1連結アームの第1連結本体側の軸挿通孔(第1連結アームの一端部に設けられた軸挿通孔)
34 第1連結アームの第2連結本体側の軸挿通孔(第1連結アームの他端部に設けられた軸挿通孔)
36,36A,36B 第1連結アームにおける各端部の回動支点を結ぶ直線
40,40A,40B,40C 第2連結アーム
42 第2連結アームの第1連結本体側の軸挿通孔(第2連結アームの一端部に設けられた軸挿通孔)
44 第2連結アームの第2連結本体側の軸挿通孔(第2連結アームの他端部に設けられた軸挿通孔)
46,46A,46B 第2連結アームにおける各端部の回動支点を結ぶ直線

Claims (6)

  1. 扉を取付け対象に対して開閉自在に連結するための扉連結部材であって、
    前記扉の取付け面部に取付けられる第1連結本体と、
    前記取付け対象の取付け面部に取付けられ、閉扉状態において前記第1連結本体に略対面して配される第2連結本体と、
    それぞれの一端部が前記第1連結本体に回動自在に取付けられる一方、それぞれの他端部が前記第2連結本体に回動自在に取付けられて、これら第1連結本体と第2連結本体とを連結する第1連結アーム及び第2連結アームとを備え、
    前記第1連結アームと前記第2連結アームとは、閉扉状態から開扉状態とされる際に、前記第1連結アームにおける各端部の回動支点を結ぶ直線前記第2連結アームにおける各端部の回動支点を結ぶ直線とが平面視において常時、交差するように、互いに独立して移動する構造とされ、かつ、前記第1連結アームにおける各端部の回動支点を結ぶ直線と前記第2連結アームにおける各端部の回動支点を結ぶ直線との交差点が閉扉状態において前記扉側に位置する構造とされていることを特徴とする扉連結部材。
  2. 請求項1において、
    前記第1連結本体及び前記第2連結本体のそれぞれには、閉扉状態において互いに向き合う方向に開口したアーム収容凹部が設けられており、
    前記第1連結アーム及び前記第2連結アームは、閉扉状態において前記アーム収容凹部に概ね収容される構造とされていることを特徴とする扉連結部材。
  3. 請求項2において、
    前記第1連結アーム及び前記第2連結アームは、閉扉状態から開扉状態とされる際に前記第1連結本体と前記第2連結本体とが離間して形成される空間側に、凸曲部が突出するように屈曲形成された平面視略U字形状とされていることを特徴とする扉連結部材。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項において、
    前記第1連結アームの第1連結本体側の回動支点と、前記第2連結アームの第1連結本体側の回動支点とは、前記扉の幅方向に沿って、互いにずれた位置となるように設けられていることを特徴とする扉連結部材。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項において、
    前記第1連結アーム及び前記第2連結アームの第1連結本体側の各回動支点は、前記扉の取付け面部の隣接面のうち、閉扉状態から開扉状態とされる際に前記取付け対象に近接する側の隣接面側に寄った位置となるように、それぞれ設けられている一方、
    前記第1連結アーム及び前記第2連結アームの第2連結本体側の各回動支点は、前記取付け対象の取付け面部の隣接面のうち、閉扉状態から開扉状態とされる際に前記扉に近接する側の隣接面側に寄った位置となるように、それぞれ設けられていることを特徴とする扉連結部材。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載された扉連結部材を用いて、扉を取付け対象に対して開閉自在に連結する扉連結構造であって、
    前記第1連結本体を前記扉の取付け面部に設けた凹所に収容させて取付ける一方、前記第2連結本体を前記取付け対象の取付け面部に設けた凹所に収容させて取付けた構造とされていることを特徴とする扉連結構造。
JP2009040296A 2009-02-24 2009-02-24 扉連結部材、及びこれを用いた扉連結構造 Expired - Fee Related JP5563228B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009040296A JP5563228B2 (ja) 2009-02-24 2009-02-24 扉連結部材、及びこれを用いた扉連結構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009040296A JP5563228B2 (ja) 2009-02-24 2009-02-24 扉連結部材、及びこれを用いた扉連結構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010196303A JP2010196303A (ja) 2010-09-09
JP5563228B2 true JP5563228B2 (ja) 2014-07-30

Family

ID=42821291

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009040296A Expired - Fee Related JP5563228B2 (ja) 2009-02-24 2009-02-24 扉連結部材、及びこれを用いた扉連結構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5563228B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3751080A4 (en) * 2019-04-28 2020-12-16 Foshan Ideal Co., Ltd. ARRANGEMENT OF HINGE AND SHOWER DOOR

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5649530B2 (ja) * 2011-07-14 2015-01-07 陞治 石田 隠し蝶番
GB2504281B (en) * 2012-07-24 2014-10-15 Blades Joinery Ltd Door hinge
GB201712700D0 (en) * 2017-08-08 2017-09-20 Joseph Giles Ltd Door hinge

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1130066A (ja) * 1997-07-12 1999-02-02 Kowa Sangyo Kk 両開き蝶番
JP2006083558A (ja) * 2004-09-15 2006-03-30 Daiken Co Ltd 両開き蝶番
JP4832972B2 (ja) * 2006-07-24 2011-12-07 パナソニック電工株式会社 隠し蝶番の構造と隠し蝶番の取付方法
JP5118387B2 (ja) * 2007-05-18 2013-01-16 株式会社ニシムラ 四節リンク式隠し丁番

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3751080A4 (en) * 2019-04-28 2020-12-16 Foshan Ideal Co., Ltd. ARRANGEMENT OF HINGE AND SHOWER DOOR

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010196303A (ja) 2010-09-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5563228B2 (ja) 扉連結部材、及びこれを用いた扉連結構造
JP2005256597A (ja) ドアヒンジ
JP2008008015A (ja) 隠し蝶番
EP3362622B1 (en) Invisible concealed hinge for doors with an articulation device
EP3362624A1 (en) Invisible concealed hinge for doors with a regulation of position
JP5118387B2 (ja) 四節リンク式隠し丁番
JP6034088B2 (ja) ドア体における指詰め防止構造
JP5606058B2 (ja) 隠し蝶番
JP2002121955A (ja) 隠し蝶番
JP2002276232A (ja) ヒンジ金具
JP5401277B2 (ja) 折戸
JP2005299253A (ja) 隠し丁番
JP7354244B2 (ja) 家具ヒンジ
JP3397261B2 (ja) 蝶 番
JP6366442B2 (ja) 折戸金具
JP2018109300A (ja) 内蔵型多軸丁番
JP2012026140A (ja) 建具
EP3156572B1 (en) Invisible concealed hinge for doors with a housing structure for an adjustment actuator
JP3747473B1 (ja) 収納庫用引き戸、及びそれを備えた収納庫及びシステムキッチン
JP5401278B2 (ja) 折戸
JPH09158592A (ja) ドアヒンジ
KR200157042Y1 (ko) 방화 문용 문틀
JP2565872Y2 (ja) 扉の蝶番構造
JP2023020375A (ja) パネル体のドア体支持構造
JP4251362B2 (ja) 開き戸

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20120113

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120202

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130301

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130625

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130821

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20130828

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20130902

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131023

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131216

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140520

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140612

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5563228

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees