JP2020133298A - ピボットヒンジ - Google Patents

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真二 服部
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【課題】開き戸の意匠性をよくすることができるとともに、開口部を閉鎖している状態から扉を180°程度回転させて開口部をより広く開口することができるピボットヒンジを提供する。【解決手段】壁部11に形成された開口部12に、開口部12を開閉する開き戸13の扉131を回転可能に取り付けるピボットヒンジ1において、枠部14(開口部の縁部)に取り付けられて、扉131を回転可能に支持する回転軸部31を有し、回転軸部31は、壁部11における見込み方向(壁厚方向)の内側と外側とに移動可能に構成されている。【選択図】図3

Description

本発明は、ピボットヒンジに関する。
壁部の開口部に開き戸の扉を取り付ける際に、ヒンジ(丁番)が使用されている(例えば、特許文献1−3参照)。
ヒンジには、複数の種類があり、例えば、開口部に設けられた枠部および扉に埋め込まれる隠し丁番は、扉が開口部を閉鎖している状態では露出しないため、開き戸の意匠性をよくすることができる。しかしながら、隠し丁番は、扉のフレームが細いと、このフレームに埋め込むことができないことがある。
これに対し、扉の上端部と下端部に取り付けられるピボットヒンジは、扉のフレームが細い場合でも取り付けることができる。
ピボットヒンジの中でも回転軸部が枠部および扉の直上または直下となる中心吊りのタイプのピボットヒンジでは、扉が開口部を閉鎖している状態での露出を抑えることができ、開き戸の意匠性を良くすることができる。
特許第4331669号公報 特開2018−127861号公報 特許第3786928号公報
しかしながら、中心吊りのタイプのピボットヒンジを用いた開き戸では、開口部を閉鎖している状態から開口部を開口するように扉が90°程度回転すると、扉が枠部と干渉してそれ以上開かないため、大型の荷物の搬出入などの際に扉が邪魔になることがある。
そこで、本発明は、開き戸の意匠性をよくすることができるとともに、開口部を閉鎖している状態から扉を180°程度回転させて開口部をより広く開口することができるピボットヒンジを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るピボットヒンジは、開き戸に設けられ、壁部に形成された開口部に、前記開口部を開閉する扉を回転可能に取り付けるピボットヒンジにおいて、前記開口部の縁部に取り付けられて、前記扉を回転可能に支持する回転軸部を有し、前記回転軸部は、前記壁部における壁厚方向の内側と外側とに移動可能に構成されていることを特徴とする。
本発明では、回転軸部が壁部における壁厚方向の内側と外側とに移動可能に構成されている。これにより、回転軸部を壁部における壁厚方向の外側に配置すれば、扉が開口部を閉鎖している状態から開口部を開口するように扉が90°程度回転しても壁部と干渉することがなく、それ以上の180°程度回転して開口部をより広く開口することができる。これにより、大型の荷物の搬出入を容易に行うことができる。
また、開口部を閉鎖している状態から扉を180°程度回転させて開口部を開口させる必要がない場合には、回転軸部を壁部における壁厚方向の内側に配置すれば、扉が開口部を閉鎖している状態ではピボットヒンジの露出を抑えることができ、開き戸の意匠性をよくすることができる。
また、本発明に係るピボットヒンジでは、前記回転軸部を有する軸支持部と、前記開口部の縁部に取り付けられて前記軸支持部が固定されるベース部と、を有していてもよい。
このような構成とすることにより、開口部の縁部に取り付けたベース部に、扉と係合した状態の軸支持部を固定すれば、扉がピボットヒンジを介して開口部に取り付けられるため、扉の開口部への設置を容易に行うことができる。
また、本発明に係るピボットヒンジでは、前記ベース部は、前記軸支持部を仮固定する仮固定部を有していてもよい。
このような構成とすることにより、軸支持部をベース部に取り付ける際に軸支持部がベース部に仮固定されるため、軸支持部が扉に取り付けられている場合でもベース部に対する軸支持部の位置決めを容易に行うことができる。
また、本発明に係るピボットヒンジでは、前記回転軸部を前記壁部における壁厚方向の内側と外側とに移動可能にする移動機構を有し、前記移動機構は、前記壁部に支持されたラックと、前記回転軸部と連結され前記ラックに沿って回転しながら前記壁厚方向に移動可能なギアと、を有していてもよい。
このような構成とすることにより、ギアを回転させることで、回転軸部を容易に移動させることができる。
また、本発明に係るピボットヒンジでは、前記回転軸部を前記壁部における壁厚方向の内側と外側とに移動可能にする移動機構を有し、前記移動機構は、前記回転軸部を前記壁部における壁厚方向の内側に配置する第1モードと、前記回転軸部を前記壁部における壁厚方向の外側に配置する第2モードとに切り替え可能であり、前記回転軸部は、前記第1モードでは、前記扉を前記開口部を閉鎖している状態から前記開口部を開放する方向に90°回転可能に支持し、前記第2モードでは、前記扉を前記開口部を閉鎖している状態から前記開口部を開放する方向に180°回転可能に支持するように構成されていてもよい。
このような構成とすることにより、移動機構で回動軸部を第2モードとすることで、扉を開口部を閉鎖している状態から180°回転させることができるため、開口部をより広く開口させることができ、大型の荷物の搬出入を容易に行うことができる。
また、大型の荷物の搬出などを行わない通常時には、移動機構で回動軸部を第1モードとすることで、回転軸部を壁部における壁厚方向の内側に配置することができるため、ピボットヒンジの露出を抑えることができ、開き戸の意匠性をよくすることができる。
移動機構によって第1モードと第2モードとの切り替えを容易に行うことができる。
本発明によれば、開き戸の意匠性をよくすることができるとともに、開口部を閉鎖している状態から扉を180°程度回転させて開口部をより広く開口することができる。
本発明の実施形態によるピボットヒンジを用いて取り付けられた扉と壁部とを示す正面図である。 第1モードのピボットヒンジ、枠部、扉の図1のA−A線断面に対応する図である。 第2モードのピボットヒンジ、枠部、扉の図1のA−A線断面に対応する図である。 枠部に取り付けられたピボットヒンジを示す斜視図である。 ピボットヒンジの斜視図である。 ピボットヒンジの他の方法から見た斜視図である。 可動部と固定部とを示す分解斜視図である。 可動部の斜視図である。 固定部の分解斜視図である。 第1モードのピボットヒンジを前側から見た図である。 第2モードのピボットヒンジを前側から見た図である。 ベース部と軸支持部とを示す分解斜視図である。 枠部に取り付けられたベース部を説明する図である。 図12のB−B線断面図である。 図11のC−C線断面図である。 仮固定ピースを下側に移動させた図である。
以下、本発明の実施形態によるピボットヒンジについて、図1乃至図16に基づいて説明する。
図1に示すように、本実施形態によるピボットヒンジ1は、壁部11に形成された開口部12を開閉可能に設けられた開き戸13に設けられ、開き戸13の扉131を開口部12の縁部に設けられた枠部14に回転可能に取り付けている。
壁部11に直交する水平方向(壁部11の壁厚方向、図1の紙面に直交する方向)を見込み方向とし、見込み方向に直交する水平方向(壁部11に沿った水平方向)を幅方向(図1の左右方向)とする。壁部11に対して、見込み方向の一方側(図1の紙面に直交する方向の手前側)を室内15側とし、見込み方向の他方側(図1の紙面に直交する方向の奥側)を室外16側とする。
図2に示すように、本実施形態では、扉131は、開口部12を閉鎖している状態から室内15側に向かうように回転して開口部12を開口する。
図1および図2に示すように、開口部12は、見込み方向から見た形状が長方形状に形成されている。本実施形態では、枠部14は、三方枠で、開口部12の上縁部に沿って設けられ幅方向に延びる上枠部141(図1参照)と、開口部12の幅方向の一方側の縁部に沿って設けられ上下方向に延びる第1縦枠部142と、開口部12の幅方向の他方側の縁部に沿って設けられ上下方向に延びる第2縦枠部143と、を有している。
扉131は、板面が長方形の板状に形成されている。図示していないが、扉131は、外周部に設けられたフレームと、フレームの内側に設けられた平板状の平板部と、を有している。
扉131の上端部には、開口部12を閉鎖している状態での幅方向の一方側(第1縦枠部142と対向する側)の端部近傍にピボットヒンジ1の回転軸部31が挿入される上側扉孔部132が形成されている。上側扉孔部132は、上下方向に延びて上方に開口している。上側扉孔部132は、断面形状が丸形に形成されている。
扉131の下端部には、開口部12を閉鎖している状態での幅方向の一方側(第1縦枠部142と対向する側)の端部近傍にピボットヒンジ1の回転軸部31が挿入される下側扉孔部133(図1参照)が形成されている。下側扉孔部133は、上下方向に延びて下方に開口している。下側扉孔部133は、断面形状が丸形に形成されている。
ピボットヒンジ1は、第1縦枠部142の上端部近傍および下端部近傍のそれぞれに取り付けられる。第1縦枠部142の上端部近傍に取り付けられたピボットヒンジ1(上側ピボットヒンジ1Aとする)の回転軸部31が扉131の上側扉孔部132に上側から挿入され、第1縦枠部142の下端部近傍に取り付けられたピボットヒンジ1(下側ピボットヒンジ1Bとする)の回転軸部31が扉131の下側扉孔部133に下側から挿入されている。
上側ピボットヒンジ1Aと下側ピボットヒンジ1Bとは、上下が反転した形状に形成されている。以下では、上側ピボットヒンジ1Aについて説明し、下側ピボットヒンジ1Bの説明を省略する。
ピボットヒンジ1は、第1縦枠部142に幅方向の他方側(第1縦枠部142に対する開口部12側)から取り付けられている。以下では、ピボットヒンジ1の各部材の説明で、ピボットヒンジ1を幅方向の他方側から見ているものとし、奥側となる幅方向の一方側を後側と示し、手前側となる幅方向の他方側を前側と示すことがある。
本実施形態のピボットヒンジ1は、図2に示すような扉131が開口部12を閉鎖した状態から90°程度まで回転して開口部12を開口する第1モードと、図3に示すような扉131が開口部12を閉鎖した状態から180°程度回転して開口する第2モードと、の2つのモードに切り替えることが可能に構成されている。詳細については後述する。
図4−図7に示すように、ピボットヒンジ1(上側ピボットヒンジ1A)は、第1縦枠部142(図4参照)に固定される固定部2と、固定部2に見込み方向に移動可能に支持される可動部3と、を有している。
可動部3は、上側扉孔部132に挿入される回転軸部31と、回転軸部31が取り付けられる可動板部材32と、可動板部材32に取り付けられたギア部33と、を有している。
回転軸部31は、円柱状に形成され、軸線が上下方向に延びる向きで可動板部材32に取り付けられている。
可動板部材32は、固定部2に取り付けられる第1可動板部34と、第1可動板部34と一体に設けられ回転軸部31が取り付けられる第2可動板部35と、を有している。
第1可動板部34は、板面が長尺の長方形となる平板状に形成されている。第1可動板部34は、板面が幅方向を向き、上下方向に長尺となる向きに設置される。
第1可動板部34には、上部側に第1可動長孔部341が形成され、下部側に第2可動長孔部342が形成されている。第1可動長孔部341および第2可動長孔部342は、それぞれ板面を貫通し、見込み方向に延びる長孔となっている。
第1可動板部34には、上下方向の中間部における室外16側(見込み方向の他方側)の縁部近傍に、板面を貫通しギア部33が取り付けられるギア孔部343が形成されている。ギア孔部343は丸孔となっている。
第2可動板部35は、平板状に形成され、板面が水平面となる姿勢で配置され、第1可動板部34の上縁部から前側(幅方向の他方側)に突出している。
第2可動板部35は、見込み方向の寸法が第1可動板部34の見込み方向の寸法よりも大きく形成されていて、第1可動板部34よりも見込み方向の一方側(室内15側)に突出している。
第2可動板部35における第1可動板部34よりも室内15側に突出する部分には、上下方向に貫通し回転軸部31が挿通されて固定される軸孔部351が形成されている。回転軸部31は、上端部分が軸孔部351に挿通され、上端部分よりも下側が第2可動板部35の下面よりも下側に突出している。回転軸部31は、第1可動板部34よりも室内15側に配置されている。
図7および図8に示すように、ギア部33は、ギア36と、ギア36に同軸に取り付けられたピン37と、を有している。
ピン37は、円柱状のピン脚部371(図8参照)と、ピン脚部371の軸方向の一方側の端部に同軸に設けられピン脚部371よりも径の大きいピン頭部372(図7参照)とを有している。本実施形態では、ピン頭部372には+(プラス)の切込み373(図7参照)が形成されている。
ギア36は、ピン37のピン脚部371が同軸に貫通可能となっている。
ピン37は、ピン頭部372が前側、ピン脚部371が後側となる向きで、ピン脚部371が第1可動板部34のギア孔部343に前側から挿通されている。ギア36は、第1可動板部34の後側に配置され、ギア孔部343に挿通されたピン脚部371が挿通されている。ピン脚部371は、ギア36を貫通し先端部(後側の端部)374(図8参照)がギア36から後側に突出している。
図6、図7および図9に示すように、固定部2は、第1縦枠部142(図4参照)に固定される後側板部材4と、後側板部材4の前側(幅方向の他方側)に固定される前側板部材5と、前側板部材5に上下方向に移動可能に取り付けられて、ギア36が移動するラック部が形成されたラック部材6(図7、図9参照)と、前側板部材5に取り付けられる取付ピース7と、後側板部材4に取り付けられて前側板部材5を仮固定可能な仮固定ピース8(仮固定部)と、を有している。
本実施形態では、仮固定ピース8は、上側ピボットヒンジ1Aが有し、下側ピボットヒンジ1Bは有していない。
図9に示すように、後側板部材4は、前側板部材5が固定される第1後側板部41と、第1後側板部41に一体に設けられ第1縦枠部142に固定される第2後側板部42および第3後側板部43と、を有している。
第1後側板部41は、板面が長尺となる平板状に形成され、上下方向に延びて板面が幅方向を向く向きに配置されている。第1後側板部41は、後面41a(幅方向の一方側の面)が第1縦枠部142(図4参照)と対向し、前面41b(幅方向の他方の面)に前側板部材5が固定される。
第1後側板部41には、上縁部近傍における室外16側(見込み方向の他方側)に板面を貫通する第1孔部411が形成され、下縁部近傍における室外16側に板面を貫通する第2孔部412が形成されている。第1後側板部41には、上下方向の中間部における見込み方向の略中央に上下方向に間隔をあけて第3孔部413および第4孔部414が形成されている。第3孔部413は、第4孔部414の上側に配置されている。
第1後側板部41には、上縁部近傍における見込み方向の略中央に上下方向に延びる仮固定ピース固定用長孔部415が形成されている。仮固定ピース固定用長孔部415は、第1孔部411の室内15側で、第3孔部413の上側に配置されている。仮固定ピース固定用長孔部415は、後述する仮固定ピース固定ネジ91が挿通される。
第1後側板部41には、室内15側における上部側に第1切り欠き部441が形成され、室外16側における上部側に第2切り欠き部442が形成されている。第1切り欠き部441および第2切り欠き部442は、第1後側板部41の上端部に達し、上側に開口している。第1切り欠き部441と第2切り欠き部442とは同じ高さに形成されている。
第1後側板部41には、室内15側における下部側に第3切り欠き部443が形成されている。第3切り欠き部443は、第1後側板部41の下端部に達し、下側に開口している。第3切り欠き部443は、第1切り欠き部441の下側に間隔をあけて形成されている。第1後側板部41における第1切り欠き部441と第3切り欠き部443との間の部分には、前側に突出する突出部444が形成されている。
第2後側板部42は、第1後側板部41の上縁部から後側に突出する第1片421と、第1片421の上縁部から上側に突出する第2片422と、を有している。
第1片421は、第1後側板部41の上縁部よりも見込み方向の寸法が小さく設定され、第1後側板部41に対して室外16側に寄った位置に配置されている。
第2片422は、第1片よりも見込み方向の寸法が大きく設定されている。第2片422は、室外16側の縁部が第1片の室外16側の縁部よりも室外16側に突出している。
第2片422には、見込み方向に間隔をあけて2つの第5孔部423,423が形成されている。
第3後側板部43は、第1後側板部41の下縁部から後側に突出する第3片431と、第3片431の下縁部から下側に突出する第4片432と、第4片432の下縁部から前側に突出する第5片433と、を有している。第4片432には、見込み方向に間隔をあけて2つの第6孔部434,434が形成されている。
第3片431および第4片432は、第1後側板部41の下縁部と見込み方向の寸法が同じに設定されている。
第1片421と第3片431とは、第1後側板部41からの突出寸法が同じ寸法に設定されている。第2片422の後面422aと第4片432の後面432aとは、同一鉛直平面上に配置されている(図6参照)。第2片422と第4片432とは、見込み方向の位置が同じ位置となるように配置されている。
第5片433は、第4片432よりも見込み方向の寸法が小さく設定され、第4片432の見込み方向の中間部から前側に突出している。第5片433の前端部は、第1後側板部41の前面41bよりも前側に位置している。
前側板部材5は、後側板部材4に固定される第1前側板部51と、第1前側板部51に一体に設けられる第2前側板部52および第3前側板部53と、を有している。
第1前側板部51は、板面が長尺となる平板状に形成され、上下方向に延びて板面が幅方向を向く向きに配置されている。第1前側板部51は、後面(幅方向の一方側の面)が第1後側板部41の前面と対向し、前側(幅方向の他方の面)にラック部材6が設けられる。
第1前側板部51には、上縁部近傍における室外16側に板面を貫通する第1孔部511が形成され、下縁部近傍における室外16側に板面を貫通する第2孔部512が形成されている。
第1前側板部51には、上下方向の中間部における見込み方向の略中央に上下方向に間隔をあけて第3孔部513および第4孔部514が形成されている。第3孔部513は、第4孔部514の上側に配置されている。
第1前側板部51には、上縁部近傍における室内15側に板面を貫通する第5孔部515が形成され、下縁部近傍における室内15側に板面を貫通する第6孔部516が形成されている。
第1前側板部51には、上縁部近傍における見込み方向の略中央に上下方向に延びる第1長孔部517が形成されている。第1長孔部517は、第1孔部511の室内15側で、第3孔部513の上側に配置されている。第1長孔部517は、仮固定ピース固定用長孔部415よりも大きく形成され、仮固定ピース固定用長孔部415の前側に配置される。
第1前側板部51には、上下方向の略中央に見込み方向に延びる第2長孔部518が形成されている。第2長孔部518は、第3孔部513と第4孔部514との間に配置されている。
第1前側板部51には、室内15側における上部側に第1切り欠き部541が形成され、室外16側における上部側に第2切り欠き部542が形成されている。第1切り欠き部541および第2切り欠き部542は、第1前側板部51の上端部まで達していない。第1切り欠き部541と第2切り欠き部542とは同じ高さに形成され、第2長孔部518の上側に配置されている。
第1前側板部51には、室内15側における下部側に第3切り欠き部543が形成され、室外16側における下部側に第4切り欠き部544が形成されている。第3切り欠き部543および第4切り欠き部544は、第1前側板部51の下端部まで達していない。第3切り欠き部543と第4切り欠き部544とは同じ高さに形成され、第2長孔部518の下側に配置されている。
第2前側板部52は、第1前側板部51の上端部から前側に突出する第1片521と、第1片521の幅方向の一方側の縁部から下側に突出する第2片522と、を有している。
第3前側板部53は、第1前側板部51の下端部から前側に突出している。
第2前側板部52は、第3前側板部53よりも前側に突出している。
取付ピース7は、板状の部材で板面が幅方向を向く向きで第1前側板部51の前面51bに重なるように固定される。本実施形態では、第1前側板部51の前面51bの上部側と下部側のそれぞれに取り付けられている。
第1前側板部51の前面51bの上部側に取り付けられる取付ピース7(以下、第1取付ピース71とする)は、第1前側板部51の第1切り欠き部541および第2切り欠き部542の上側に位置し、上端部が第2前側板部52の第1片521の下面521aと当接している。
第1前側板部51の前面51bの下部側に取り付けられる取付ピース7(以下、第2取付ピース72とする)は、第1前側板部51の第3切り欠き部543および第4切り欠き部544の下側に位置し、下端部が第3前側板部53の上面53aと当接している。
第1取付ピース71および第2取付ピース72は、互いに上下方向に離間していて、第1前側板部51の第3孔部513、第4孔部514および第2長孔部518の前側に重ならないように配置されている。
第1取付ピース71および第2取付ピース72は、第1前側板部51よりも見込み方向の寸法が小さく設定されている。第1前側板部51の見込み方向の両端部は、第1取付ピース71および第2取付ピース72の見込み方向の両端部から突出している。
第1取付ピース71と、第2取付ピース72とは、上下が反転した形状に形成されている。第1取付ピース71および第2取付ピース72には、室外16側に第1孔部73が形成され、室内15側に第2孔部74が形成されている。
第1取付ピース71には、第1孔部73と第2孔部74との間で見込み方向の中央に、板面を貫通するとともに下側に開口する切り欠き部75が形成されている。
第2取付ピース72には、第1孔部73と第2孔部74との間で見込み方向の中央に、板面を貫通するとともに上側に開口する切り欠き部75が形成されている。
第1取付ピース71は、第1孔部73が第1前側板部51の第1孔部511の前側に重なり、第2孔部74が第1前側板部51の第5孔部515の前側に重なり、切り欠き部75が、第1前側板部51の第1長孔部517の上部側の前側に重なるように配置されている。
第2取付ピース72は、第1孔部73が第1前側板部51の第2孔部512の前側に重なり、第2孔部74が第1前側板部51の第6孔部516の前側に重なるように配置されている。
第1取付ピース71および第1前側板部51には、互いに嵌合する凹部および凸部が形成されていて、凹部と凸部とが嵌合することで第1取付ピース71が第1前側板部51に取り付けられるように構成されている。
第2取付ピース72および第1前側板部51には、互いに嵌合する凹部および凸部が形成されていて、凹部と凸部とが嵌合することで第2取付ピース72が第1前側板部51に取り付けられるように構成されている。
ラック部材6は、板面が長方形の板状の部材で、板面が幅方向を向く向きで第1前側板部51の前側で第1取付ピース71と第2取付ピース72との間に配置される。
ラック部材6は、室外16側から室内15側に向かって漸次下側から上側に向かう斜め方向に延びるラック長孔部61が形成されている。ラック長孔部61の延在方向の端部のうち、室外16側かつ下側となる端部を室外側端部611とし、室内15側かつ上側となる端部を室内側端部612とする。
ラック長孔部61の内周面のうち、室内15側かつ上側となり、室外16側かつ室内15側となる斜め方向を向く面は、ギア36の歯と嵌合する凹凸が形成されたラック面62となっている。
第1取付ピース71と第2取付ピース72との上下方向の間隔は、ラック部材6の上下方向の寸法よりも大きく形成されている。ラック部材6は、第1取付ピース71と第2取付ピース72との間で上下方向に移動可能に構成されている。
ラック部材6は、後面6aの4つの角部それぞれに後側に突出する凸部63が形成されている。ラック部材6は、4つの凸部63の先端部が第1前側板部51の前面51bと当接している。
ラック部材6の前面は、第1取付ピース71および第2取付ピース72の前面と同一鉛直面上に配置されている。
第1取付ピース71、第2取付ピース72およびラック部材6の前側には可動部3が配置される。
図6および図9に示すように、仮固定ピース8は、上側ピボットヒンジ1Aの後側板部材4に取り付けられる部材で、下側ピボットヒンジ1Bには設けられていない。仮固定ピース8は、後側板部材4の第1後側板部41の後面41aに対向して配置される後板部81と、後板部81の室内15側の縁部および室外16側の縁部それぞれから前側に突出する一対の前側突出片82と、後板部81の後面81aから後側に突出する一対の後側突出片83と、を有している。仮固定ピース8は、弾性変形可能に構成されている。
後板部81は、平板状に形成され、板面が幅方向を向く向きで後側板部材4の後側に配置されている。後板部81は、前面81bが第1後側板部41の後面41aと対向する。
後板部81には、上部側における見込み方向の中間部に板面を貫通する孔部811が形成されている。
後板部81には、室外16側の縁部近傍に上側に開口する第3切り欠き部812が形成され、見込み方向の中間部に下側に貫通する第4切り欠き部813が形成されている。
第3切り欠き部812は、孔部811よりも室外16側に配置されている。第4切り欠き部813は、孔部811の下側に配置されている。
一対の前側突出片82は、上端部が後板部81の上端部よりも上側に突出し、下端部が後板部81の下端部よりも上側に位置している。室外16側の前側突出片82は、第1切り欠き部812の上側に配置されている。室内15側の前側突出片82は、第2切り欠き部813の上側に配置されている。
一対の前側突出片82それぞれの先端部(前側の端部)には、互いに近接する側に突出する爪部821が形成されている。
一対の後側突出片83は、見込み方向に間隔をあけて配置されている。一対の後側突出片83は、後板部81の孔部811および第1−第4切り欠き部812−813と干渉しない位置に配置されている。一対の後側突出片83は、後板部81の後側に同じ寸法分突出している。
仮固定ピース8は、後側板部材4に取り付けられると、後板部81が後側板部材4の第1後側板部41の上部側の後側に重なって配置され、一対の前側突出片82が第1後側板部41の側方に配置されて第1後側板部41より前側に突出している。
一対の前側突出片82のうち、室外16側の前側突出片82は、第1後側板部41の第1切り欠き部441に配置され、室内15側の前側突出片82は、第1後側板部41の第2切り欠き部442に配置されている。
一対の後側突出片83それぞれの後端部は、第2後側板部42の第2片422および第3後側板部43の第4片432の裏面と同一面に配置されている。
後板部81の孔部811は、第1後側板部41の仮固定ピース固定用長孔部415と重なる位置に配置される。
仮固定ピース8は、後側板部材4の第1後側板部41の仮固定ピース固定用長孔部415および後板部81の孔部811に挿通された仮固定ピース固定ネジ91で後側板部材4に固定されている。仮固定ピース固定ネジ91が締め付けられることで、仮固定ピース固定ネジ91の頭部と仮固定ピース8の後板部81とが後側板部材4の第1後側板部41を挟持し、仮固定ピース8と後側板部材4とが固定されている。
仮固定ピース固定ネジ91を緩めて、仮固定ピース8と後側板部材4との固定が緩まると、仮固定ピース固定ネジ91が仮固定ピース固定用長孔部415の内部を上下方向に移動可能となっている。仮固定ピース固定ネジ91を緩めても仮固定ピース固定ネジ91は仮固定ピース8に固定されている。このため、仮固定ピース固定ネジ91を緩めて仮固定ピース固定ネジ91を上下方向に移動させると、仮固定ピース8も仮固定ピース固定ネジ91とともに上下方向に移動する。
すなわち、仮固定ピース8は、仮固定ピース固定用長孔部415の長さの範囲で後側板部材4に対して上下方向に移動可能に構成されている。
仮固定ピース固定ネジ91が仮固定ピース固定用長孔部415の上端部415aに位置すると、仮固定ピース8は、後板部81の上端部および後側突出片83の上端部が後側板部材4の第2後側板部42の第1片の下面と当接している。このとき、後板部81の第3切り欠き部812は、第1後側板部41の第1孔部411の後側に重なるように配置されている。このような状態における後側板部材に対する仮固定ピース8の位置を上位置とする。
仮固定ピース固定ネジ91が仮固定ピース固定用長孔部415の下端部415bに位置すると、仮固定ピース8は、一対の前側突出片82が第1後側板部41の第1切り欠き部441および第2切り欠き部442の下部側に配置される。このとき、後板部81の第4切り欠き部813は、第1後側板部41の第3孔部413の後側に重なるように配置されている。このような状態における後側板部材に対する仮固定ピース8の位置を下位置とする。
仮固定ピース8の後側板部材4に対する上下方向の移動については後述する。
上記のようなピボットヒンジ1は、仮固定ピース8が取り付けられた状態の後側板部材4が、第1縦枠部142に固定され、この後側板部材4に対して、第1取付ピース71、第2取付ピース72および可動部3が取り付けられた前側板部材5が固定される。
後側板部材4は、第2後側板部42の第2片422および第3後側板部43の第4片432が第1縦枠部142と当接し、第2片422の第5孔部423,423および第4片432の第6孔部434,434に挿通されたネジ(不図示)で第1縦枠部142に固定されている。
可動部3は、ラック部材6、第1取付ピース71および第2取付ピース72を挟んで前側板部材5の第1前側板部51の前側に取り付けられている。
可動部3は、可動板部材32の第1可動板部34がラック部材6、第1取付ピース71および第2取付ピース72の前側に配置され、第2可動板部35が、前側板部材5の第2前側板部52の第1片521の下側にされ、ギア36がラック部材6のラック長孔部61に挿入され、ピン37の先端部が第1前側板部51の第2長孔部518に挿入されている。
可動板部材32は、第1可動板部34の第1可動長孔部341および第1取付ピース71の第2孔部74および第1前側板部51の第5孔部515に挿通されたピン92、および第1可動板部34の第2可動長孔部342および第2取付ピース72の第2孔部74および第1前側板部51の第6孔部516に挿通されたピン93によって第1前側板部51に取り付けられている。ピン92,93は、前側板部材5に固定されている。
可動板部材32は、ピン92,93に対して第1可動長孔部341および第2可動長孔部342の見込み方向の長さ範囲で相対変位可能に構成されている。これにより、可動部3は、前側板部材5に対して見込み方向に移動可能にとなる。可動部3の前側板部材5に対する移動動作については後述する。
第1取付ピース71、第2取付ピース72および可動部3が取り付けられた前側板部材5は、第1前側板部51の第1孔部511と第1後側板部41の第1孔部411に挿通されたネジ94、第1前側板部51の第2孔部512と第1後側板部41の第2孔部412に挿通されたネジ95、第1前側板部51の第3孔部513と第1後側板部41の第3孔部413に挿通されたネジ96、第1前側板部51の第4孔部514と第1後側板部41の第4孔部414に挿通されたネジ97によって、後側板部材4と固定されている。なお、前側板部材5と後側板部材4とが、上記のネジ94−97によって第1縦枠部142に共締めされていてもよい。
図10に示す第1モードでは、ラック部材6が上側に配置され、ギア36がラック長孔部61の室外側端部611に配置され、ピン37の先端部分が第1前側板部51の第2長孔部518の室外側端部518aに挿入されている。
このとき、可動部3は、全体が前側板部材5の前側に配置される。可動部3の可動板部材32の第1可動長孔部341を貫通するピン92および第2可動長孔部342を貫通するピン93は、第1可動長孔部341および第2可動長孔部342の室外16側の端部を貫通している。
第1モードでは、可動部3の回転軸部31は、壁部11における見込み方向(壁厚方向)の内側で、第1縦枠部142の前側に重なるように配置されている。
図11に示す第2モードでは、ラック部材6が下側に配置され、ギア36がラック長孔部61の室内側端部612に配置され、ピン37の先端部分が第1前側板部51の第2長孔部518の室内側端部518bに挿入されている。第2モードでは、ギア部33およびラック部材6が第1モードよりも室内15に配置される。
このため、可動部3も、第1モードよりも室内15側に配置され、可動部3における室外16側の部分のみが前側板部材5の前側に配置される。
このとき、可動部3の可動板部材32の第1可動長孔部341を貫通するピン92および第2可動長孔部342を貫通するピン93は、第1可動長孔部341および第2可動長孔部342の室外16側の端部を貫通している。
第2モードでは、可動部3の回転軸部31は、壁部11における見込み方向(壁厚方向)の外側で、第1縦枠部142よりも室内15側に突出して配置される。
第2モードでは、前側板部材5の第1前側板部51の第1−第4孔部511−514、後側板部材4の第1後側板部41の第1−第4孔部411−414の前側に可動部3の可動板部材32が重ならず、第1前側板部51の第1−第4孔部511−514および第1後側板部41の第1−第4孔部411−414に前側からネジ94−97を挿通可能となっている。
また、第2モードでは、前側板部材5の第1前側板部51の第1長孔部517および後側板部材4の第1後側板部41の仮固定ピース固定用長孔部415の前側に可動部3の可動板部材32が重ならず、第1前側板部51の第1長孔部517および第1後側板部41の仮固定ピース固定用長孔部415に仮固定ピース固定ネジ91を挿通可能となっている。
このため、前側板部材5を後側板部材4に固定する際には、第2モードにした状態で行う。
可動部3を第1モードから第2モードとする場合には、図10に示す第1モードの可動部3のピン37の+の切込み373にドライバーを入れ、ドライバーを回転させてピン37およびギア36を回転させる。ギア36が回転することにより、ギア36の歯がラック部の歯と噛み合い、ギア36とラック部材6とが相対移動する。ギア36は、ラック長孔部61の室外側端部611から室内側端部612に向かって移動する。
ギア36は、ピン37の先端部分が第1前側板部51の第2長孔部518に挿入されていることにより、第1縦枠部142に対して第2長孔部518に沿った見込み方向のみに移動可能となり、上下方向の移動が拘束されている。このため、ギア36は、室内15側に移動し、ラック部材6が下側に移動する。これにより、ギア36がラック長孔部61の室内側端部612に到達する。
可動部3の可動板部材32および回転軸部31は、ギア36と一体に室内15側に移動し、図11に示すような第2モードとなる。
可動部3を第2モードから第1モードとする場合には、図11に示す第2モードの可動部3のピン37の+の切込み373にドライバーを入れ、ドライバーを回転させてピン37およびギア36を第1モードから第2モードとする場合と反対側に回転させる。ギア36は、ラック長孔部61の室外16側に移動し、ラック部材6は上側に移動する。これにより、ギア36がラック長孔部61の室外側端部611に到達する。
可動部3の可動板部材32および回転軸部31は、ギア36と一体に室外16側に移動し、図11に示すような第1モードとなる。
次に、ピボットヒンジ1を介して扉131を枠部14に取り付ける方法について説明する。
ピボットヒンジ1を介して扉131を枠部14に取り付ける際には、上側ピボットヒンジ1Aの後側板部材4および仮固定ピース8を第1縦枠部142に取り付け、第1取付ピース71、第2取付ピース72、ラック部材6および可動部3を前側板部材5に取り付け、可動部3の回転軸部31を扉131に取り付けてから、前側板部材5を後側板部材4および第1縦枠部142に固定する。
また、ピボットヒンジ1を介して扉131を枠部14に取り付ける際には、下側ピボットヒンジ1Bの後側板部材4を第1縦枠部142に取り付け、第1取付ピース71、第2取付ピース72、ラック部材6および可動部3を前側板部材5に取り付け、前側板部材5を後側板部材4に取り付けてから下側ピボットヒンジ1Bの回転軸部31に扉131を取り付ける。
図12に示すように、ピボットヒンジ1の後側板部材4および仮固定ピース8(下側ピボットヒンジ1Bでは後側固定板部のみ)をベース部17とし、前側板部材5、第1取付ピース71、第2取付ピース72、ラック部材6および可動部3を軸支持部18とする。
ボットヒンジを介して扉131を枠部14に取り付けるには、まず、図13に示すように。上側ピボットヒンジ1Aのベース部17を第1縦枠部142に取り付ける。
ベース部17は、仮固定ピース8が上述した上位置に配置された状態とする。
第1縦枠部142に形成された切込み部142aにベース部17を配置し、後側板部材4の第2後側板部42の第2片422、第3後側板部43の第4片432および仮固定ピース8の後側突出片83(図9参照)の後端部を第1縦枠部142と当接させ、後側板部材4の第2後側板部42および第3後側板部43を第1縦枠部142にネジ(不図示)で固定する。
続いて、上側ピボットヒンジ1Aの軸支持部18を扉131に取り付ける。
軸支持部18を第2モードとし、この状態で、軸支持部18の回転軸部31を扉131の上側扉孔部132に上方から挿入する。
続いて、下側ピボットヒンジ1Bを第1縦枠部142に取り付ける。
第1縦枠部142に形成された切込み部142aにベース部17を配置し、後側板部材4の第2後側板部42の第2片422、第3後側板部43の第4片432を第1縦枠部142と当接させ、後側板部材4の第2後側板部42および第3後側板部43を第1縦枠部142にネジで固定する。
続いて、下側ピボットヒンジ1Bの軸支持部18をベース部17に取り付ける。
下側ピボットヒンジ1Bの軸支持部18を第2モードとし、軸支持部18の前側板部材5をベース部17の後側板部材4に固定する。
第1前側板部51の第1孔部511と第1後側板部41の第1孔部411に挿通されたネジ94、第1前側板部51の第2孔部512と第1後側板部41の第2孔部412に挿通されたネジ95、第1前側板部51の第3孔部513と第1後側板部41の第3孔部413に挿通されたネジ96、第1前側板部51の第4孔部514と第1後側板部41の第4孔部414に挿通されたネジ97によって、前側板部材5を後側板部材4に固定し、軸支持部18をベース部17に固定する。
上述しているように、第2モードでは、前側板部材5の第1前側板部51の第1−第4孔部511−514の前側に可動部3の可動板部材32が重ならないため、上記のように軸支持部18をベース部17にネジ94−97で固定することができる。
第1縦枠部142に取り付けられた下側ピボットヒンジ1Bの回転軸部31は、可動部3の第2可動板部35から上方に突出している。
上側ピボットヒンジ1Aのベース部17の第1縦枠部142への固定、上側ピボットヒンジ1Aの軸支持部18の扉131への取り付け、下側ピボットヒンジ1Bの第1縦枠部142への取り付けは、上記と順番が前後してもよい。
続いて、扉131の建て込みを行う。
まず、扉131を持ち上げて、下側ピボットヒンジ1Bの回転軸部31を扉131の下側扉孔部133に挿入させる。
続いて、扉131の上端部を第1縦枠部142に近づけ、図14に示すように、上側ピボットヒンジ1Aの軸支持部18をベース部17に近づけて、図15に示すように当接させる。
このとき、仮固定ピース8の一対の前側突出片82の間に、軸支持部18の前側板部材5をはめ込み、一対の前側突出片82の爪部821の後側に配置する。具体的には、前側板部材5の第1切り欠き部541および第2切り欠き部542(図9参照)の上側の部分が爪部821に係止される。
これにより、軸支持部18がベース部17に仮固定される。
この状態で、図11に示すように、第1前側板部51の第1孔部511と第1後側板部41の第1孔部411に挿通されたネジ94、第1前側板部51の第2孔部512と第1後側板部41の第2孔部412に挿通されたネジ95、第1前側板部51の第3孔部513と第1後側板部41の第3孔部413に挿通されたネジ96、第1前側板部51の第4孔部514と第1後側板部41の第4孔部414に挿通されたネジ97によって、前側板部材5を後側板部材4に固定し、軸支持部18をベース部17に固定する。
下側ピボットヒンジ1Bの軸支持部18のベース部17への固定は、上側ピボットヒンジ1Aの軸支持部18のベース部17への固定と同様に行う。
続いて、上側ピボットヒンジ1Aおよび下側ピボットヒンジ1Bを第2モードから図10に示す第1モードとする。
上側ピボットヒンジ1Aおよび下側ピボットヒンジ1Bそれぞれのピン37を回転させて、可動部3を室内17側に移動させ、ピボットヒンジ1を第2モードから第1モードとする。
このようにして、扉131がピボットヒンジ1を介して枠部14に取り付けられる。
扉131を枠部14から取り外すには、まず、上側ピボットヒンジ1Aおよび下側ピボットヒンジ1Bそれぞれのピン37を回転させて、可動部3を室内15側に移動させ、ピボットヒンジ1を第1モードから図11に示す第2モードとする。
続いて、上側ピボットヒンジ1Aの軸支持部18をベース部17に固定しているネジ94−95を外す。このとき、軸支持部18の前側板部材5が仮固定ピース8に係止されているため、軸支持部18はベース部17と当接した状態に維持される。
続いて、上側ピボットヒンジ1Aの仮固定ピース固定ネジ91を緩め、仮固定ピース8を後側板部材4の仮固定ピース固定用長孔部415に沿って上下方向に移動可能な状態とする。
なお、後側板部材4の仮固定ピース固定用長孔部415の前側に前側板部材5の第1長孔部517が重なって配置されているが、第1長孔部517は、仮固定ピース固定用長孔部415よりも大きく形成されている。このため、仮固定ピース固定ネジ91を緩める際に、仮固定ピース固定ネジ91や、仮固定ピース固定ネジ91を緩めるための工具が前側板部材5と干渉しないように構成されている。
そして、仮固定ピース8を仮固定ピース固定ネジ91とともに後側板部材4の仮固定ピース固定用長孔部415に沿って下側に移動させ、上述した下位置に配置する。
これにより、仮固定ピース8が一対の前側突出片82を前側板部材5の第1切り欠き部541および第2切り欠き部542の高さとする。これにより、一対の前側突出片82の爪部821の後側が前側板部材5の第1切り欠き部541および第2切り欠き部542となるため、爪部821による前側板部材5の係止が解除される。
これにより、軸支持部18がベース部17から離間する。
続いて、扉131を持ち上げるようにして、回転軸部31を下側扉孔部133から外し、下側ピボットヒンジ1Bの軸支持部をベース部から外す。
これにより、扉131が枠部14から取り外される。
扉131が枠部14から取り外された後に、仮固定ピース8を上側に移動させ、仮固定ピース固定ネジ91を締めて仮固定ピース8を後側板部材4に固定することで、仮固定ピース8は軸支持部18を仮固定可能な状態となる。
次に、上述した本実施形態によるピボットヒンジ1の作用・効果について図面を用いて説明する。
上述した本実施形態によるピボットヒンジ1は、回転軸部31が見込み方向に移動可能で第1モードと第2モードに調整可能に構成されている。これにより、ピボットヒンジ1を第2モードにすれば、回転軸部31が枠部14よりも室内15側に配置され、扉131が開口部12を閉鎖している状態から開口部12を開口するように扉131が90°程度回転しても壁部11と干渉することがなく、それ以上の180°程度回転して開口部12をより広く開口することができる。これにより、大型の荷物の搬出入を容易に行うことができる。
また、開口部12を閉鎖している状態から扉131を180°程度回転させて開口部12を開口させる必要がない場合には、ピボットヒンジ1を第1モードとし、回転軸部31を枠部14の前側に重なるように配置すれば、扉131が開口部12を閉鎖している状態ではピボットヒンジ1の露出を抑えることができ、開き戸13の意匠性をよくすることができる。
また、ピボットヒンジ1は、回転軸部31を有する軸支持部18と、枠部14に取り付けられて軸支持部18が固定されるベース部17と、を有していることにより、枠部14に取り付けたベース部17に、扉131と係合した状態の軸支持部18を固定すれば、扉131がピボットヒンジ1を介して開口部12に取り付けられるため、扉131の開口部12への設置を容易に行うことができる。
また、ベース部17は、軸支持部18を仮固定する仮固定ピース8を有していることにより、軸支持部18をベース部17に取り付ける際に軸支持部18がベース部17に仮固定されるため、軸支持部18が扉131に取り付けられている場合でもベース部17に対する軸支持部18の位置決めを容易に行うことができる。
また、回転軸部31を壁部11における見込み方向(壁厚方向)に移動可能にする、壁部11に支持されたラック部材6と、回転軸部31と連結されラック部材6のラック面62に沿って回転しながら見込み方向に移動可能なギア36と、を有していることにより、ギア36を回転させることで、回転軸部31を容易に移動させることができる。ラック部材6およびギア36が本発明の移動機構となっている。
以上、本発明によるピボットヒンジ1の実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記の実施形態では、ピボットヒンジ1は、回転軸部31を有する軸支持部18と、枠部14に取り付けられて軸支持部18が固定されるベース部17と、を有し、枠部14に取り付けたベース部17に、扉131と係合した状態の軸支持部18を固定するように構成されている。これに対し、ピボットヒンジの枠部14および扉131への取り付け方は適宜設定されてよい。
また、上記の実施形態では、開口部12の縁部に枠部14が設けられ、枠部14にピボットヒンジ1が取り付けられているが、枠部14が設けられず、ピボットヒンジ1が開口部12の内周面に取り付けられていてもよい。
また、上記の実施形態では、ベース部17は、軸支持部18を仮固定する仮固定ピース8を有しているが、仮固定ピース8を有していなくてもよい。
また、上記の実施形態では、回転軸部31を壁部11における見込み方向に移動可能にする、壁部11に支持されたラック部材6と、回転軸部31と連結されラック部材6のラック面62に沿って回転しながら見込み方向に移動可能なギア36と、を有している。これに対し、回転軸部31を移動させる移動機構は上記以外であってもよい。
また、上記の実施形態では、上側ピボットヒンジ1Aおよび下側ピボットヒンジ1Bの両方にラック部材6とギア部33とが設けられている。これに対し、上側ピボットヒンジ1Aおよび下側ピボットヒンジ1Bのいずれか一方にラック部材6とギア部33とが設けられ、他方のピボットヒンジの回転軸部は、一方のピボットヒンジの回転軸部31が見込み方向に移動した際に追従して移動できるように構成されていてもよい。例えば、他方のピボットヒンジの回転軸部が挿入される扉131の孔部(上側扉孔部132または下側扉孔部133に対応する孔部)が長孔に形成され、一方のピボットヒンジの移動に追従してこの長孔の内部を移動するように構成されていてもよい。
1 ピボットヒンジ
6 ラック部材(ラック部、移動機構)
8 仮固定ピース(仮固定部)
11 壁部
12 開口部
13 開き戸
14 枠部(開口部の縁部)
17 ベース部
18 軸支持部
31 回転軸部
33 ギア部
36 ギア(移動機構)
62 ラック面(ラック)
131 扉
142 第1縦枠部

Claims (5)

  1. 壁部に形成された開口部に、前記開口部を開閉する開き戸の扉を回転可能に取り付けるピボットヒンジにおいて、
    前記開口部の縁部に取り付けられて、前記扉を回転可能に支持する回転軸部を有し、
    前記回転軸部は、前記壁部における壁厚方向の内側と外側とに移動可能に構成されていることを特徴とするピボットヒンジ。
  2. 前記回転軸部を有する軸支持部と、
    前記開口部の縁部に取り付けられて前記軸支持部が固定されるベース部と、を有する請求項1に記載のピボットヒンジ。
  3. 前記ベース部は、前記軸支持部を仮固定する仮固定部を有する請求項2に記載のピボットヒンジ。
  4. 前記回転軸部を前記壁部における壁厚方向の内側と外側とに移動可能にする移動機構を有し、
    前記移動機構は、前記壁部に支持されたラックと、
    前記回転軸部と連結され前記ラックに沿って回転しながら前記壁厚方向に移動可能なギアと、を有する請求項1乃至3のいずれか一項に記載のピボットヒンジ。
  5. 前記回転軸部を前記壁部における壁厚方向の内側と外側とに移動可能にする移動機構を有し、
    前記移動機構は、前記回転軸部を前記壁部における壁厚方向の内側に配置する第1モードと、前記回転軸部を前記壁部における壁厚方向の外側に配置する第2モードとに切り替え可能であり、
    前記回転軸部は、前記第1モードでは、前記扉を前記開口部を閉鎖している状態から前記開口部を開放する方向に90°回転可能に支持し、前記第2モードでは、前記扉を前記開口部を閉鎖している状態から前記開口部を開放する方向に180°回転可能に支持する請求項1乃至4のいずれか一項に記載のピボットヒンジ。
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