JP3155171B2 - 天井点検口 - Google Patents

天井点検口

Info

Publication number
JP3155171B2
JP3155171B2 JP17217495A JP17217495A JP3155171B2 JP 3155171 B2 JP3155171 B2 JP 3155171B2 JP 17217495 A JP17217495 A JP 17217495A JP 17217495 A JP17217495 A JP 17217495A JP 3155171 B2 JP3155171 B2 JP 3155171B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
edge
frame member
ceiling
plate
outer frame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP17217495A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0921227A (ja
Inventor
信広 村松
Original Assignee
理研アルミ建材株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 理研アルミ建材株式会社 filed Critical 理研アルミ建材株式会社
Priority to JP17217495A priority Critical patent/JP3155171B2/ja
Publication of JPH0921227A publication Critical patent/JPH0921227A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3155171B2 publication Critical patent/JP3155171B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Building Environments (AREA)
  • Hinges (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、建造物の天井部
に付設される天井点検口に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の建造物の天井に付設され
る天井点検口としては、例えば特公平3-65465 号公報の
ものがあり、この公報に開示された天井点検口1は図2
1に示すように外枠2は外枠材3を方形状に枠組みし、
また、内枠4は内枠材5を外枠2に内嵌かつ回動可能に
枠組みされて取付けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この外
枠2および内枠4を構成する内外枠材3,5はソリッド
材であることから、組立て後において各枠材3,5に捩
じれおよび反りが発生しやすく、そのため外枠と内枠と
組付けおよび天井点検口回りの天井板の取付施工に極め
て手数を要する問題点があった。本発明は、上記従来の
問題点を解決するためになされたもので、内外枠材の剛
性を高めて捩じれおよび反りの発生を防止することがで
き、もって内外枠体の組付けおよび天井板の取付施工を
容易に行うことのできるとともに、天井板および内枠体
の内蓋板の板厚の変更に対処できる天井点検口を提供す
ることを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した技術課題を解決
するため、請求項1記載の発明は、方形状に枠組みした
内枠体を同じく方形状に枠組みした外枠体に回動手段を
介して開閉可能に取付ける天井点検口において、前記内
外枠体の少なくともいずれかの枠部材上部に中空状基体
部を形成し、該中空状基体部の下部には対設する枠部材
に向けて水平状に延びる水平縁を一体に形成し、該水平
縁の端部には対設する枠部材に平行状に近接して垂下す
る垂下縁を一体に形成し、この垂下縁に沿って天井板の
端縁が添設して取付けられる構成としたことにより、内
外枠部材の剛性が高められて捩れ、反り等の変形を防止
して少なくとも外枠体または内枠体を精度よく枠組み形
成することができ、室内側での垂下縁の見え掛りを少な
くすることができて室内観を向上できるとともに、内枠
体の回動操作を円滑に行うことができる請求項2記載
の発明は、前記枠部材の中空状基体部の内側壁または外
側壁の上下に対向状に係止縁を形成して、該係止縁間に
組付用溝部を形成する構成としたことにより、コーナー
金具、吊持金具等の付帯部材の組付け性が良好となる。
請求項3記載の発明は、前記内枠部材または外枠部材の
中空状基体部にはラッチ板付き回転錠の回転軸を枢支可
能で、かつ該回転軸は前記中空状基体部より下方へ回動
操作可能に延出する構成としたことにより、回転軸を取
付ける枢支具を格別に設ける必要がなく、円滑な回動操
作を付与できる。請求項4記載の発明は、前記ラッチ板
付き回転錠を付設した枠部材と対設する内枠部材または
外枠部材の中空状基体部には、前記ラッチ板と係脱可能
に係合溝を一体形成する構成としたことにより、ラッチ
板と係脱するラッチ孔等を開設する必要がなく、かつ回
転錠の回転軸の中空状基体部への取付けの位置選択の自
由度が高められる。請求項5記載の発明は、少なくとも
前記内枠体の内枠部材に形成して中空状基体部の内縁の
長手方向に複数条の係合縁を所定の間隔で条設した板厚
調整部を設け、この板厚調整部には内蓋板に取付けられ
て前記係合縁に係脱可能に係止する係止縁を有する支承
部材を介して天井板および内蓋板の板厚の変更に対処す
る構成としたことにより、現場作業の天井板取付け施工
および内枠体の内蓋板の取付け施工を省力的に行うこと
ができるとともに、天井板と内蓋板とをほぼ同一面に施
工することができ、かつ垂下縁の見え掛りをさらに向上
できる。
【0005】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面に基づいて説明
すると、図1は天井点検口11の平面図、図2は図1に
A−A線断面図を示すもので、該天井点検口11は外枠
体12とこの外枠体12に内嵌状にかつスライドおよび
回動可能に取付けられる内枠体 とより構成されてい
る。
【0006】この外枠体12は、同一断面形状を有する
外枠部材13により所定の大きさの略方形状に枠組み形
成されるもので、この外枠部材13は例えばアルミニウ
ム合金材あるいはステンレス鋼材等からなり、同外枠部
材13は中空状基体部14と垂下縁26とより構成さ
れ、この中空状基体部14は上縁15と下縁16および
内縁17と外縁18とにより中空部19を有する断面略
方形筒状に形成され、この内縁17の下端部は図示かぎ
形状のかぎ縁20に形成されて下縁16に接続され、同
かぎ縁20と下縁16の間には長手方向に沿ってねじ受
け用溝部21が形成されている。また、外縁18は上縁
15より上方へ所定の長さ延出されて同外縁18の上下
には対向状に断面略かぎ形状の係止縁22が長手方向に
沿って形成されて、組付用溝部23が形成されている。
また、この外縁18の上端には上縁15の上部に突出す
る係合縁24が突設されて係合溝25が長手方向に沿っ
て形成されている。このように形成された中空基体部1
4の端部には内縁17の面とほぼ同位となる面を有する
垂下縁26が所定の長さで垂設されている。
【0007】このように形成された外枠部材13は所定
の長さに切断されるとともに、その左右の端部が所定の
角度で切断されて突き合わせ面C1 が形成され、この外
枠部材13の相互の突き合わせ面C1 を突き合わせると
略額縁状に整合されて中空部19、ねじ受け用溝部21
および組付用溝部23が連続され、この突き合わせコー
ナー部の組付用溝部間には略L形状の外枠コーナー金具
27を介して略方形状に枠組みされて外枠体12が形成
されている(図1および図7参照)。
【0008】この外枠コーナー金具27は例えば亜鉛鋼
板等からなるもので、図3(a)(b)に示すように組付用溝
部23の係止縁22間に挿入可能な幅を有する挿入片2
8が略L形状に折曲形成され、この挿入片28の上下の
縁には対応して略U字形状の凹溝29が形成されてい
る。このように形成された外枠コーナー金具27は挿入
片28が組付用溝部23に挿入して突合わせ面C1 を整
合させるとともに、上下の係止縁22を凹溝29に対し
カシメ加工により抜け止め防止して枠組みされて外枠体
12が形成されている。このように枠組み形成された外
枠体12は吊持金具30を介して天井構造材Mに吊持さ
れる。
【0009】この吊持金具30は例えば対応する一方の
外枠部材13の組付用溝部23の左右に対応して取付け
られており、同吊持金具30は図4および図5(a)(b)に
示すように所定の長さを有するねじ杆31とこのねじ杆
31の下端部にカシメ固定されるスライド駒32とより
構成され、このスライド駒32は略L形形状の取付具3
3と組付用溝部23に嵌込み係止される係止片34とか
らなり、この取付具33の水平片33aの中心部にはね
じ杆31と螺合するねじ部33bが螺設され、また、同
取付具33の垂直片33cの中心部には所定の高さで突
出する取付座33dが形成され、同取付座33の中心に
はピン33eが突設されるとともに、このピン33eに
は係止片34が取付けられている。
【0010】この係止片34は組付用溝部23の上下の
係止縁22の先端間に嵌込み可能な幅を有し、同溝部2
3に嵌込んだ状態で上下の係止縁22と係合可能な長さ
を有する長方形状に形成され、その一方の対角部にはR
面34aが形成されている。このように形成された係止
片34はピン33eに嵌込まれるとともに、その長さ方
向の中心をねじ杆31の軸心と整合するようにスポット
溶着等により取付けられている。このように形成された
スライド駒32はねじ杆31の一端側にねじ部33bを
螺合されて所定の位置で水平片33aの上下のねじ杆3
1部分がカシメられてスライド駒32は取付けられて吊
持金具30が形成されている。このように形成された吊
持金具30のねじ杆31には天井構造材Mに取付ける上
下の蝶ねじ36と把持プレート37とからなる把持金具
35が取付けられている。このように設けられた吊持金
具30はその係止片34を横向きにした状態で組付用溝
部23に挿入してねじ杆31を起立することで係止片3
4は係止縁22に係合される。この状態で把持金具35
を介して天井構造材Mに取付けるとともに蝶ねじ36を
調節することで外枠体12を所定の高さ位置に吊持する
ことができる。なお、吊持金具35の外枠体12に対す
る位置調整は係止片34を介して組付用溝部23に沿っ
てスライドすることで調整することができる。
【0011】このように吊持された外枠体12の回りの
所定の板厚tを有する天井下地板10Aは天井構造材で
ある野縁材mを介したその端縁が外枠部材13の垂下縁
26を取付基準として取付けられ、この天井下地板10
Aの下面には所定の板厚tを有する天井仕上板10Bが
同様に垂下縁26を取付基準として貼着されている。
【0012】また、内枠体40は同一断面形状を有する
内枠部材41により外枠体12に内嵌する略方形状に枠
組みされている。この内枠部材41は外枠部材13と同
様にアルミニウム合金材あるいはステンレス鋼板等から
なるもので、中空状基体部42と垂下縁52とより形成
され、この中空状基体部42は上縁43と下縁44およ
び内縁45と外縁46とにより中空部47を断面略長方
形筒状に形成され、外縁46の上端には断面略かぎ形状
の係止縁48が長手方向に沿って形成されている。ま
た、下縁44は外縁46より側方に水平状に所定の長さ
で張出す水平縁49が形成され、この水平縁49の基部
側には係止縁48と対向状に突条50が形成され、係止
縁48と突条50との間には組付用溝部51が形成され
ている。また、水平縁49の端部には垂下縁52が所定
の長さで垂設されている。
【0013】このように形成された内枠部材41は所定
の長さに切断されるとともに、その両端部は外枠部材1
3と同様に所定の角度で切断されて突き合わせ面C2 が
形成され、この内枠部材41相互の突き合わせ面C2 を
突き合わせることで中空部47、水平縁49および組付
用溝部51と垂下縁52は連続され、このコーナー部の
組付用溝部51間には略L形状の内枠コーナー金具55
が挿入されて略方形状に枠組みされる(図1および図7
参照)。
【0014】この内枠コーナー金具55は図6(a)(b)
(c) に示すように内枠部材41の組付用溝部51に挿入
可能な幅で所定の長さの左右の挿入片56a,56bが
略L形状に形成され、この挿入片56a,56bの上下
の縁部には対応して略U字形状の凹溝57が凹設されて
いる。また、この一方の挿入片56aの先端側は図6
(c) に示すように外側に所定角度の傾斜縁59aを有す
る側面形状が略三角形状の張出し片59とこの傾斜縁5
9aより図6(b) に示すように略方形状の傾斜片60が
折曲状に形成されて外枠体12との間隔を規制する案内
部58が形成されている。なお、この内枠コーナー金具
55は一方の挿入片56a側に案内部58を形成したも
のであるが、他方の挿入片56bにこの案内部58を形
成した内枠コーナー金具55が用意されて2セットで枠
組みするように設けられている。
【0015】このように形成された内枠コーナー金具5
5は図2および図10に示すように内枠体41の下方へ
の回動端側となる内枠部材41a側の左右のコーナー部
では図示のように案内部58の傾斜片60が下傾する方
向にして挿入片56a,56bは組付用溝部51に挿入
されて、その係止縁48および突条50は凹溝57の部
位でカシメ加工がなされて抜け止めされ、また、上方へ
の回動端側となる内枠部材41b側の左右のコーナー部
では図2および図7に示すように案内部58の傾斜片6
0が上傾する方向にして挿入片56a,56bは組付用
溝部51に挿入されて、その係止縁48および突条50
は凹溝57の部位で同様にカシメられて抜け止めされて
方形状の内枠体40に枠組みされている。
【0016】このように枠組み形成された内枠体40内
の中空状基体部42に内縁45の所定の位置に断面略L
形状の短尺の内蓋取付部材61がビス62を介してその
水平片61aが上下に位置調整可能に取付けられるとと
もに、この内蓋取付部材61には天井下地板10Aと同
種の下地板10Aが取付ビス62aにより嵌込み状に止
着され、この下地板10Aの下面側には天井仕上板10
Bと同種の仕上板10Bが嵌込み状に貼着されている。
このように形成された内枠体40の下方回動側の内枠部
材41aには回転錠63が取付けられている。
【0017】この回転錠63は連動回転錠63Aと単一
回転錠63Bとがあり、この連動回転錠63Aは図10
および図11(a)(b)に示すように断面略L形状の所定の
長さを有する連結杆64の一方の片64aの中央部には
略長方形状の作動板65の一端部がリベット66を介し
て回動可能に枢着され、この作動板65の他端には下端
に作動溝67aを有する回転軸67の上端部67bが止
着されている。また、連結杆65の左右には略くの字形
状に形成されたラッチ板68の一端部がリベット66を
介して回動可能に枢着され、このラッチ板68の他方の
端部側の縁部には上方に折曲されて掛け縁69が形成さ
れるとともに、このラッチ板68の屈曲部には取付孔6
8aが貫設されている。このように設けられた連動回転
錠63Aの回転軸67は図2に示すように内枠部材41
aの中空状基体部42の下縁44と上縁43の中央部に
開設された取付孔(図示せず)に回転軸67が挿通さ
れ、また、左右のラッチ板68は中空状基体部42の上
縁43の所定位置に貫設された取付孔と整合されて段付
ビス70を介して回動可能に取付けられ、ラッチ板68
の掛け縁69側は外枠体12側へ延出され、また、回転
軸67の下端部側は内枠部材41aの垂下縁52の中央
部の内側面に取付けられた断面略L形状の錠カバー71
に挿通され、同下端部の作動溝67aにドライバー等の
先端を挿入して回動することで左右のラッチ板68は連
結杆64を介して矢印方向へ連動回動されて外枠部材1
3に形成された係合溝25と係脱するように取付けられ
ている。
【0018】また、単一回転錠63Bは図12(a)(b)に
示すように上記と同様に内枠部材41aの中空状基体部
42の下縁44と上縁43の中央部に開設された取付孔
に回転軸67が挿通され、同回転軸67に上端側に螺設
されたねじ孔と上縁43側の取付孔および単一のラッチ
板68の取付孔68aが整合されて段付ビス70により
止着されて回転軸67を回動することでラッチ板68は
矢印方向へ回動される。このように形成された連動回転
錠63Aあるいは単一回転錠63Bを取付けた内枠体4
0を外枠体12へ取付けるに先立ち、外枠体12側の対
応する外枠部材13a,13bの内枠体40の内枠部材
41b側寄りの所定の位置には対応して回転ヒンジ72
が取付けられている(図1,図8参照)
【0019】この回転ヒンジ72は例えば亜鉛鋼板等を
プレス成形してなるもので、図9に示すように本体部7
3は所定の径を有する有底筒状に形成されて、底部73
aの中心には取付孔73bが貫設され、また、本体部7
3の開口縁には内枠部材41の組付用溝部51にスライ
ド可能に嵌込まれるスライドフランジ74が形成されて
いる、このように形成された回転ヒンジ72は図1およ
び図8に示すように外枠部材13a,13bの中空状基
体部14の長手方向に沿って形成したねじ受け用溝部2
1に所定の位置に対応してビス75により止着されてい
る。そして、内枠体40の外枠部材13a,13bと対
設する内枠部材41c,41dの組付用溝部51の所定
の位置でスライドフランジ74を嵌込むため係止縁48
および突条50の一部が対応して切欠きされ、同切欠き
部よりスライドフランジ74が嵌込まれて内枠体40は
外枠体12にスライドおよび回動可能に取付けられ、こ
の回転ヒンジ72を介して内枠体40を外枠体12に嵌
込み方向へ回動して行くことで同内枠体40の回動端側
は内枠コーナー金具55に形成した案内部58により案
内されて嵌込まれ、この嵌込んだ状態で外枠体12と内
枠体40の中空状基体部14,42間には水平縁49に
より間隔Tが形成され、そして、連動回転錠63Aある
いは単一回転錠63Bの回転軸67を閉じ方向へ回動す
るとラッチ板68の掛け縁69側は外枠部材13に形成
した係合溝25に係合されて閉止される。なお、図8,
図10に示すように外枠部材13a,13bの回転錠6
3A側の所定の位置にはねじ受け用溝部21を介して内
枠体40の上り止め部材76が取付けられている。な
お、上記回転ヒンジ72は略椀形状に例示したが、例え
ば本体部を軸状に形成し、スライドフランジを円板状に
一体形成した略傘状形状の回転ヒンジであってもよい。
【0020】本例天井点検口11は上記のように構成し
てものであるから、図1に示すように外枠体12に内枠
体40を嵌込み状にして閉止した状態より外枠体12を
開口するには、先ず、回転錠63Aあるいは63Bの回
転軸67を開方向に回動することでラッチ板68は外枠
部材13の係合溝25との係合が解かれる。そして、こ
の回転錠63A,63Bを取付けた内枠部材41a側を
回転ヒンジ72を中心として下方へ回動しながら矢印方
向へスライドすることで上方へ回動される内枠部材41
bの垂下縁52は外枠部材13に干渉することなく回動
され、同回転ヒンジ72を介して内枠体40を倒立状と
することで外枠体12の一方に片寄せ状にに吊持されて
開口され、同開口部より天井裏側への出入りが行われ
る。また、閉じる場合には上記の手順を逆に行うことで
閉じることができる。
【0021】このように外枠体12に開閉回動可能に嵌
込まれる内枠体40において、この内外枠体12,40
を構成する外枠部材13および内枠部材41には中空部
19,47を有する中空状基体部14,42と、この中
空状基体部14,42の下部より下方へ垂下する垂下縁
26,52を一体に成形する構成としたものであるか
ら、この中空部19,47を有する中空状基体部14,
42により各部材13,41の剛性が高められてソリッ
ド状の垂下縁26,52への捩じれ、反り等の変形が防
止されて精度の良好な枠組み体を形成することができ、
この垂下縁26,52の反りを防止することができるこ
とで、内外枠体12,40の閉止嵌合状態で両垂下縁2
6,52を近接状に対設することができるので、その見
え掛りを極力少なくすることができて室内観を向上する
ことができる。
【0022】また、剛性を有する中空状基体部14,4
2にはその側部にそれぞれ組付用溝部23,51および
ねじ受け用溝部21を設ける構成としたの、吊り金具3
0,内外のコーナー金具27,55、回転錠63A,6
3B、回転ヒンジ72、上がり止め部材76等を配する
ことができるとともに、その組付を省力的に行うことが
でき、とくに、回転錠63A,63Bの取付においては
回転軸67の取付において従来の軸支え具を省略するこ
とができ、かつラッチ板68は外枠部材13に形成した
係合溝25と係合する構成としてので、施錠を確実に行
うことができるとともに、回転錠63A,63Bの取付
け位置の選択の自由度が極めて高い。また、内枠部材4
1の中空状基体部42の下部に外枠部材13側に向う水
平縁49と垂下縁52を設けたことで、中空状基体部1
4,42間に間隔Tが形成されることで、内枠体40の
回動操作を円滑に行うことができる。
【0023】次に、図13に示すものは別態様の天井点
検口80の一部断面を示すもので、この天井点検口80
の外枠体81の外枠部材82は上記した天井点検口11
の内枠部材41とほぼ同様に形成されるもので、中空部
84を有する断面略長方筒形状の中空状基体部83と同
中空状基体部83の下部には水平縁85と垂下縁86が
断面略L形状に形成され、中空状基体部83の内縁87
の上端長手方向には断面略かぎ形状の係止縁88が形成
され、水平縁85には係止縁88と対向して突条89が
形成されて係止縁88と突条89との間には組付用溝部
90が形成されている。また、中空状基体部83の外縁
91の上下にはその長手方向に断面略かぎ形状の係止縁
92が対向状の形成されて、この係止縁92間には組付
用溝部93が形成されている。このように形成された外
枠部材82は上記と同様にコーナー金具を介して方形状
に枠組みされて外枠体81が形成され、一方の対応する
外枠部材82の組付用溝部93には複数の吊持金具30
が取付けられて、この吊持金具30を介して天井構造材
Mに取付けられるとともに、その四周には天井板10
A,10Bが取付けられている。このように取付けられ
た外枠体81には内枠体94がスライドおよび回動可能
に取付けられている。
【0024】この内枠体94の内枠部材95は上記した
天井点検口11の外枠部材14を内枠部材95としたも
ので、同位の部位に同符号を付してその説明は省略す
る。この内枠部材95はコーナー金具を介して外枠体8
1に嵌込み可能に略方形状に枠組みされて内枠体94に
形成され、この一方の対応する内枠部材95の中空状基
体部14に形成したねじ受け用溝部21の一端部寄りの
所定の位置には回転ヒンジ72がビス75により取付け
られ、この回転ヒンジ72のスライドフランジ74をス
ライド可能に嵌込む外枠部材82の組付用溝部90の係
止縁88と突条89は所定の位置で切欠きされて同切欠
部よりスライドフランジ74は嵌込まれて内枠体94は
外枠体81にスライドおよび回動可能に取付けられてい
る。また、この内枠体94を閉止施錠するため、内枠体
94の下方回動側の内枠部材95と対設する外枠部材8
2の中空状基体部83には図示二点鎖線で示すように例
えば回転錠63Bの回転軸67が回動可能に取付けられ
て、そのラッチ板68は内枠部材95の係合溝25と係
脱可能に施錠するように設けられている。したがって、
この天井点検口80においても上記天井点検口11とほ
ぼ同等の作用効果を奏するものである。
【0025】次に、図14に示すものは別態様の天井点
検口100 の一部断面を示すもので、この天井点検口100
の外枠体101 の外枠部材102 および内枠体103 の内枠部
材104 は、ともに上記した天井点検口80の外枠部材8
2の部材により枠組み形成したもので、その説明は省略
する。そして、この外枠体101 の一方の対応する外枠部
材102 の組付用溝部93に複数の吊持金具30が取付け
られて、この吊持金具30を介して天井構造材Mに取付
けられるとともに、その四周には天井板10A,10B
が取付けられている。このように取付けられた外枠体10
1 には内枠体103 がスライドおよび回動可能に取付けら
れている。
【0026】また、この内枠体103 の一方の対応する内
枠部材104 の組付用溝部90の一端部よりの所定の位置
には回転ヒンジ105 が取付けられている。この回転ヒン
ジ105 は上記した回転ヒンジ72の2個を組合わせたも
ので、回転ヒンジ72A,72Bの底部73aを重合し
てビスにより連結固定したもので、この回転ヒンジ72
A側のスライドフランジ74は外枠部材102 の組付用溝
部90の挿通されて所定に位置でスライドフランジ74
の外周部分の係止縁88および突条89がカシメ加工に
より位置決め固定されている。また、この回転ヒンジ10
5 の回転ヒンジ72B側のスライドフランジ74を内枠
部材104 にスライド可能に取付けるため、同内枠部材10
4 の係止縁88および突条89が所定の位置で対応して
切欠きされ、同切欠部より回転ヒンジ72B側のスライ
ドフランジ74が挿入されて、内枠体103 はスライドお
よび回動可能に取付けられている。また、この内枠体10
3の回転ヒンジ105 を中心として下方に回動される側の
内枠部材104 の中空状基体部83には例えば回転錠63
Bの回転軸67が取付けられて、そのラッチ板68を外
枠部材102 と係脱可能に設けられて施錠するように設け
られている。したがって、本例天井点検口100 において
も上記天井点検口11とほぼ同等の作用効果を奏するも
のである。
【0027】次に、図15および図16に示すものは他
の態様の天井点検口110 を示すもので、この天井点検口
110 は各部材の捩じれおよび反り等の変形を防止するこ
とができるとともに、さらには、天井下地板10A,天
井仕上板10Bの板厚の変更に対処しようとするもの
で、この天井点検口110 は外枠体111 を構成する外枠部
材112 と内枠体125 を構成する内枠部材126 とこの内枠
部材126 の板厚調整部141 とにより内蓋板140A,140B の
板厚tに対処する支承部材145 と外枠体111 に付設され
て天井下地板10Aおよび天井仕上板10bの板厚tに
対処する調整枠部材150 とより構成されている。
【0028】この外枠体111 は同一断面形状を有する外
枠部材112 が略方形状に枠組み形成されるもので、該外
枠部材112 はアルミニウム合金材あるいはステンレス鋼
板等からなり、この外枠部材112 は中空状基体部113 と
垂下縁121 とより構成されている。この中空状基体部11
3 は上縁114 と下縁115 および内縁116 と外縁117 とに
より中空部118 を有する断面略方形筒形に形成され、外
縁117 の上下には対向状に断面略かぎ形状の係止縁119
が長手方向に沿って形成され、この係止縁119間には組
付用溝部120 が形成されている。また、内縁116 の下端
部側には所定の長さで肉厚状の垂下縁121 が内縁116 と
ほぼ同一面に垂設されるとともに、この垂下縁121 に近
接した下縁115 の下面長手方向には凹状溝122 が凹設さ
れている。また、内縁116 と下縁115 との隅角部の内縁
116 の長手方向にはビス座123 が形成されている。
【0029】このように形成された外枠部材112 は上述
した実施例と同様に所定の長さに切断されるとともに、
その左右の端部が所定の角度で切断されて突合せ面C1
が形成され、この外枠部材112 の相互の突合せ面C1 が
額縁状に突合わされ、組付用溝部120 に対し略L形状の
コーナー金具が嵌入されてカシメ加工が施されて略方形
状に枠組みされて外枠体111 が形成されている。このよ
うに枠組み形成された外枠体111 は吊持金具30を介し
て天井構造材Mに吊持される。
【0030】このように吊持された外枠体111 の回りの
天井下地材10Aは天井構造材である野縁材mを介して
その端縁が垂下縁121 を取付基準として取付けられ、こ
の天井下地材10Aの下面側には天井仕上材10Bが同
様に垂下縁121 を取付基準として貼着される。なお、こ
の図16においては所定の板厚tの天井仕上材10Bの
端縁が垂下縁121 に沿って当接されるとともに、天井構
造材である野縁材mに止着されている。
【0031】また、内枠体125 は同一断面形状を有する
内枠部材126 により外枠体111 に内嵌する略方形状に枠
組み形成されている。この内枠部材126 はアルミニウム
合金材あるいはステンレス鋼板等からなるもので、中空
状基体部127 と垂下縁137 とより構成され、この中空状
基体部127 は上縁128 と下縁129 および内縁130 と外縁
131 とにより中空部132 を有する断面略長方筒形状に形
成され、この外縁131の上端にはその長手方向に沿って
断面略かぎ形状の係止縁133 が形成されている。また、
下縁129 は外縁131 より側方へ水平状に所定の長さで張
出す水平縁134が形成され、この水平縁134 の基部側に
は係止縁133 と対向状に突条135 が形成され、係止縁13
3 と突条135 との間には組付用溝部136 が形成されてい
る。また、水平縁134 の端部には垂下縁137 が所定の長
さで垂設されている。また、下縁129 は内縁130 より所
定の長さ突出するストッパー縁138 が形成され、この内
縁130 の所定の高さ位置には内蓋板140A,140B の各種の
板厚tに対処するための板厚調整部141 が形成されてい
る。
【0032】この内蓋板140Aは天井下地板10Aと同質
の板材で、また、内縁板140Bは天井仕上板10Bと同質
の板材とからなるもので、この板厚調整部141 は内蓋板
140Aを内枠体125 に内嵌状に取付けるため、中空状基体
部127 の内縁130 に沿って取付けられる支承部材145 と
により内蓋板140A,140B に対処しようとするもので、こ
の内縁130 のストッパー縁138 より所定の高さ範囲の長
手方向には所定の間隔でストッパー縁138 とほぼ対応す
る長さで突出する係合縁142 が複数条(本例では3条の
場合を例示した)形成されて、同係合縁142 間には支承
部材145 の係止縁148a,148b を差込み可能に差込み溝14
3a,143b が形成されている。
【0033】また、支承部材145 は例えばアルミニウム
合金材あるいはステンレス鋼板等からなるもので、同支
承部材145 は内縁130 と対設する支承縁146 と同支承縁
146の下端より水平状に内蓋板140A,140B を取付ける取
付縁147 が形成されて断面略L形状に形成され、この支
承縁147 の上下の長手方向には係止縁148a,148b が形成
されている。
【0034】このように形成された内枠部材126 は所定
の長さに切断されるとともに、その左右の端部が所定の
角度で切断されて突合せ面C2 が形成され、この内枠部
材126 の相互の突合せ面C2 が額縁状に突合わされ、組
付用溝部136 に対し略L形状のコーナー金具が嵌入され
て略方形状に枠組みされて内枠体125 が形成され、内縁
130 側に形成された3条の係合縁142 はそれぞれ同位に
整合されて連続されている。このように枠組みされた内
枠体125 にはその垂下縁137 内に嵌込み可能に天井仕上
材10Bと同種の所定の板厚tの内蓋板140Bが略方形状
に形成されるとともに、この内蓋体140Bの上面の四周に
は支承部材145 が所定の長さの短尺寸法(例えば内蓋板
140Bの縁部長さと同寸法あるいはほぼ3/4程度)に切
断されて、四周に沿って取付縁147 を介してビス着さ
れ、内蓋体140Bは垂下縁137 内に嵌め込まれるととも
に、各支承縁146 に上端に形成した係止縁148aは内蓋体
140Bに板厚tに対処して差込み溝143aに差込まれて中央
部の係合縁142bに掛合した状態で外縁131 側より取付ビ
ス149 により止着されている。
【0035】このように内蓋体140Bを取付けた内枠体12
5 を外枠体111 に回動およびスライド可能に取付けるの
に、上記実施例と同様に外枠体111 の対応する外枠部材
112a,112b の一端寄り所定の位置には回動支点となる回
転ヒンジ72がビス75を介しての中空状基体部113 の
内縁116 に形成したビス座123 に対し止着され、対応す
る内枠体125 の内枠部材126 では回転ヒンジ72のスラ
イドフランジ74を組付用溝部136 に嵌込むため、その
係止縁133 と突条135 が所定に位置で対応して切欠きさ
れている。そして、内枠体125 はこの切欠部を介して組
付用溝部136 にスライドフランジ74が嵌込まれて外枠
体111 に対しスライドおよび回動可能に取付けられ、外
枠体111 を閉止した状態で天井仕上板10Bと内蓋板14
0Bの下面(室内側)はほぼ同一面となるように取付けら
れている。なお、この内枠体125の下方へ回動される内
枠部材126 側には回動錠63Aあるいは63Bが当然附
設されている。なお、この内枠体25の嵌込み状態で中空
状基体部113,127 の間には間隔Tが形成されている。
【0036】この内枠体125 に内蓋板140A,140B の板厚
tに対処するために板厚調整部141を設けたのに対し、
外枠体111 には天井下地板10Aおよび天井仕上板10
Bに対処するため調整枠部材150 が用意されている。こ
の調整枠部材150 はアルミニウム合金材あるいはステン
レス鋼板等からなるもので、図19に示すように外枠部
材112 の中空状基体部113 の上縁114,下縁115 および外
縁117 を平行状に囲繞する側片151 と上下の挾持片152,
153 とにより断面略コ字形状に形成され、この側縁151
には所定の間隔で断面略かぎ形状の係止縁154 が長手方
向に形成されてこの係止縁154 間には組付用溝部155 が
形成されている。また、挾持片152,153の端縁にはその
長手方向に沿って所定の長さの調整脚片156,157 が対向
状に設けられ、調整脚片156 は調整脚片157 より長く形
成されるとともに、この挾持片152,153 には弾性能が付
与されている。また、側片151 の内側面には中空状基体
部113 の上下の係止縁119 に掛け止めして傾きを防止す
る保止部151a,151b が所定の間隔で長手方向に突出形成
されている。このように形成された調整枠部材150は所
定の長さに切断されて図15に示す外枠体111 の位置に
取付けられて板厚tに対処して天地反転して取付けるよ
うに設けられている。
【0037】次に、上記のように構成された天井点検口
110 において天井下地板10A,10Bおよび内蓋板14
0A,140B においてその板厚tの変更の場合の取付けにつ
いて説明する。なお、天井下地板10A,10Bおよび
内蓋板140A,140B は同一の板厚の組合わせにより、室内
側の天井面と内蓋の室内面とを同一面に張設するもの
で、一般的に天井下地板10Aおよび内蓋板140Aとして
は板厚t1=9mm,板厚t3=12mmのものが用意され、ま
た、天井仕上板10Bおよび内蓋板140bとしては板厚t
2=9.5mm,t4=12.5mmのものが用意されたいる。
以下、図16ないし図20にしたがって板厚tの変更に
ついての取付調整を説明する。
【0038】上記した図16においては外枠体111 の四
周に天井仕上板10Bの板厚t2=9.5mmのものを使用
した場合で、これに対応して内枠体125 には仕上板10
Aと同質の内蓋板140Bは板厚t1 = 9.5mmのものが使
用され、この場合、上記したように内蓋板140Bに取付け
られた支承部材145 の係止縁148aを調整部141 の係合縁
142bに掛合して取付ビス149 により止着して外枠体111
に取付けると、天井仕上板10Aと内蓋板140Bはほぼ同
一面となる。また、図17は内枠部材126 のみを示す
が、外枠体111 の四周には天井仕上板10Aとして板厚
t4=12.5mmのものを使用した場合で、この場合、内
蓋板140Bに取付けられた支承部材145 の係止縁148aを調
整部141 の係合縁142aに掛合することで、天井仕上板1
0Aと内蓋板140Bはほぼ同一面となる。
【0039】また、図18においては外枠体111 の四周
に天井下地板10Aと天井仕上板10Bを取付けた場合
のもので、この天井下地板10Aは板厚t3=12mmのも
のが使用され、その端縁側は中空状基体部113 の下縁11
5 と垂下縁121 の隅角部に当接されて野縁材mに止着さ
れ、また、その下面側には板厚t4=12.5mmの天井仕
上材10Bが貼着されている。そして、内枠体125 にお
いては天井下地板10Aと同種の板厚t3=12mmの内蓋
板140Aが調整部141 のストッパー縁138 および係合縁14
2 に近接する略方形状に形成されて、その上面側の四周
には支承部材145 の係止縁148a,148b が縁より突出した
状態で取付けられて、同支承部材145 の係止48b が図示
のように調整部141 の係合縁142aの下側に係合した状態
で取付ビス149 により取付けられ、さらに、その下面側
には板厚t4=12.5mmの内蓋板140Bが垂下縁137 内に
嵌込み可能に略方形状に形成されて内蓋板140Aに貼着さ
れ、これにより天井仕上材10Bと内蓋板140Bはほぼ同
一面に取付けられる。
【0040】次に、図19においては外枠体111 の四周
に板厚t3=12mmの天井下地板10Aと板厚t2=9.5
mmの天井仕上板10Bを取付けた場合のもので、この重
合板厚は21.5mmとなり図18の場合の24.5mmよ
り3mm薄くなり、このため外枠部材112 の中空状基体部
113 の下縁115 と天井下地板10aの上面との間に3mm
の隙間を生ずることとなる。この3mmの隙間を吸収する
ため、外枠体111 の各中空状基体部113 の所定の位置に
は調整枠部材150 が取付けられる。この取付けは図示の
ように短い調整脚片157 を有する挾持片153 を下縁115
側として側方より取付けると側片151 は上下の係止縁11
9 に当接されるとともに、調整脚片157の先端は凹状溝1
22 に嵌込まれて調整枠部材150 は中空状基体部113 に
弾性挾着される。そして、この調整枠部材150 の組付用
溝部155 には上記と同様に吊持金具30(図示せず)が
取付けられて、該吊持金具を介して天井構造材Mに吊持
されるとともに、この調整枠部材150 と垂下縁121 との
隅角部には板厚t3 の天井下地板10Aの縁部が当接さ
れて同天井下地板140Aは野地材mに止着される。そし
て、この下面側には板厚t2=9.5mmの天上仕上板10
Bの縁部が垂下縁121に当接されて貼着される。そし
て、内枠体125 側においては天井下地板10Aと同種の
板厚t3=12mmの内蓋板140Aが調整部141 のストッパー
縁138 および係合縁142 に近接する略方形状に形成され
て、その上面側の四周には支承部材145 の係止縁148a,1
48b が縁より突出した状態で取付けられて、同支承部材
145 の係止148bが図示のように調整部141 の係合縁142b
の下側に係合した状態で取付ビス149 により取付けら
れ、さらに、その下面側には板厚t2=9.5mmの内蓋板
140Bが垂下縁137 内に嵌込み可能に略方形状に形成され
て内蓋板140Aに貼着され、これにより天井仕上材10B
と内蓋板140Bはほぼ同一面に取付けられる。
【0041】次に、図20においては外枠体111 の四周
に板厚t1=9mmの天井下地板10Aと板厚t2=9.5mm
の天井仕上板10Bを取付けた場合のもので、この重合
板厚は18.5mmとなり図19の場合の21.5mmより
3mm薄くなり、このため外枠部材112 の中空状基体部11
3 の下縁115 と天井下地板10aの上面との間に6mmの
隙間を生ずることとなる。この6mmの隙間を吸収するた
め、外枠体111 の各中空状基体部113 の所定の位置には
調整枠部材150 が取付けられる。この取付けは図示のよ
うに長い調整脚片156 を有する挾持片152 を上記とは反
転して下縁115側として側方より取付けると側片151 は
上下の係止縁119 に当接されるとともに、調整脚片156
の先端は凹状溝122 に嵌込まれて調整枠部材150 は中空
状基体部113 に弾性挾着される。そして、この調整枠部
材150 の組付用溝部155 には吊持金具30が取付けられ
て、該吊持金具を介して天井構造材Mに吊持されるとと
もに、この調整枠部材150 と垂下縁121 との隅角部には
板厚t1 の天井下地板10Aの縁部が当接されて同天井
下地板140Aは野地材mに止着される。そして、この下面
側には板厚t2=9.5mmの天上仕上板10Bの縁部が垂
下縁121 に当接されて貼着される。そして、内枠体125
側においては天井下地板10Aと同種の板厚t1=9mmの
内蓋板140Aが調整部141 のストッパー縁138 および係合
縁142 に近接する略方形状に形成されて、その上面側の
四周には支承部材145 の係止縁148a,148b が縁より突出
した状態で取付けられて、同支承部材145 の係止48b が
図示のように調整部141 の係合縁142cの下側に係合した
状態で取付ビス149 により取付けられ、さらに、その下
面側には板厚t2=9.5mmの内蓋板140Bが垂下縁137 内
に嵌込み可能に略方形状に形成されて内蓋板140Aに貼着
され、これにより天井仕上板10Bと内蓋板140Bはほぼ
同一面に取付けられる。
【0042】このように本例天井点検口110 において
は、その内外枠体111,125 を構成する外枠部材112 およ
び内枠部材126 には中空部118,132 を有する中空状基体
部113,127 と、この中空状基体部113,127 の下部より垂
下する垂下縁121,137 を一体に成形する構成としたもの
であるから、上記した天井点検口11とほぼ同等の作用
効果を奏するもので、とくに、内枠体125 を構成する内
枠部材126 には内蓋板140A,140B に板厚tの変更に対処
する板厚調整部141 を設け、また、外枠体111 には天井
下地板10Aおわび天井仕上板10Bの板厚tの変更に
対処するため、中空状基体部113 に天地反転して取付け
る調整枠部材150 を設ける構成としてものであるから、
現場作業において、天井下地板10Aおわび天井仕上板
10Bの板厚tに変更があったとしても極めて容易に対
処することができ、また、天井仕上板10Bと内蓋板14
0Bをほぼ同一面とすることができるとともに、垂下縁12
1,137 の見え掛りを少なくすることと相俟って、室内観
をさらに向上することができる。なお、この板厚に対処
する構成は上記した各天井点検口に適用することができ
る。
【0043】なお、上記各実施例においては外枠体およ
び内枠体のそれぞれの内外枠部材に中空状基体部を形成
して例示したが、これに限定するものではなく、何ずれ
か一方に形成する構成であってもよい。
【0044】
【発明の効果】請求項1記載の発明においては、内外枠
部材の剛性が高められて捩れ、反り等の変形を防止して
少なくとも外枠体または内枠体を精度よく枠組み形成す
ることができ、室内側での垂下縁の見え掛りを少なくす
ることができて室内観を向上できるとともに、内枠体の
回動操作を円滑に行うことができる。 請求項2記載の発
明においては、コーナー金具、吊持金具等の付帯部材の
組付け性が良好となる。請求項3記載の発明において
は、回転軸を取付ける枢支具を格別に設ける必要がな
く、円滑な回動操作を付与できる。請求項4記載の発明
においては、ラッチ板と係脱するラッチ孔等を開設する
必要がなく、かつ回転錠の回転軸の中空状基体部への取
付けの位置選択の自由度が高められる。請求項5記載の
発明においては、現場作業の天井板取付け施工および内
枠体の内蓋板の取付け施工を省力的に行うことができる
とともに、天井板と内蓋板とをほぼ同一面に施工するこ
とができ、かつ垂下縁の見え掛りをさらに向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】天井点検口の略体平面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】(a) 外枠コーナー金具の側面図である。 (b) 同じく平面図である。
【図4】吊持金具の正面図である。
【図5】(a) 吊持金具のスライド駒の正面図である。 (b) 同じく側面図である。
【図6】(a) 内枠コーナー金具の平面図である。 (b) 図6(a) のA矢視図である。 (c) 図6(a) のB矢視図である。
【図7】内枠体が上方へ回動する側の一部平面図であ
る。
【図8】図1のB−B線断面図である。
【図9】回転ヒンジの正面図である。
【図10】内枠体に取付けた連動回動錠側の一部平面図
である。
【図11】(a) 連動回動錠の平面図である。 (b) 同じく側面図である。
【図12】(a) 単一回転錠を取付けた場合の平面図であ
る。 (b) 同じく断面図である。
【図13】天井点検口の他の態様の一部断面図である。
【図14】他の天井点検口の断面図である。
【図15】天井板および内蓋体の板厚に対処するための
【図16】図15のA−A線断面図である。
【図17】図16の板厚とことなる天井仕上板および内
蓋板の取付けの説明図である。
【図18】異なる板厚の天井下地板と仕上板および内蓋
板の取付けの説明図である。
【図19】異なる板厚の天井下地板と仕上板の取付けに
おいて外枠部材の中空状基体部との隙間を調整する調整
枠部材の取付けの説明図である。
【図20】同じく異なる板厚の天井下地板と仕上板の取
付けにおいて外枠部材の中空状基体部との隙間を調整す
る調整枠部材の取付けの説明図である。
【図21】従来の天井点検口の一部断面図である。
【符号の説明】
10A,10B 天井板 11,80,100,110 天井点検口 12,81,101,111 外枠体 13,82,102,112 外枠部材 14,42,83,113,127 中空状基体部 22,48,88,119,133,154 係止縁 23,51,90,93,120,136,155 組付用溝部 26,52,86,121,137 垂下縁 25 係合溝 40,94,103,125 内枠体 41,95,104,126 内枠部材 49,85,134 水平縁 63A,63B 回転錠 67 回転軸 68 ラッチ板 140A,140B 内蓋板 141 板厚調整部 142 係合縁 145 支承部材 148a,148b 係止縁 150 調整枠部材

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 方形状に枠組みした内枠体を同じく方形
    状に枠組みした外枠体に回動手段を介して開閉可能に取
    付ける天井点検口において、 前記内外枠体の少なくともいずれかの枠部材上部に中空
    状基体部を形成し、 該中空状基体部の下部には対設する枠部材に向けて水平
    状に延びる水平縁を一体に形成し、 該水平縁の端部には 対設する枠部材に平行状に近接して
    垂下する垂下縁を一体に形成し、この垂下縁に沿って天
    井板の端縁が添設して取付けられる構成とした天井点検
    口。
  2. 【請求項2】 前記枠部材の中空状基体部の内側壁また
    は外側壁の上下に対向状に係止縁を形成して、該係止縁
    間に組付用溝部を形成する構成とした請求項1記載の天
    井点検口。
  3. 【請求項3】前記内枠部材または外枠部材の中空状基体
    部にはラッチ板付き回転錠の回転軸を枢支可能で、かつ
    該回転軸は前記中空状基体部より下方へ回動操作可能に
    延出する構成とした請求項1または請求項2記載の天井
    点検口。
  4. 【請求項4】前記ラッチ板付き回転錠を付設した枠部材
    と対設する内枠部材または外枠部材の中空状基体部に
    は、前記ラッチ板と係脱可能に係合溝を一体形成する構
    成とした請求項3記載の天井点検口。
  5. 【請求項5】少なくとも前記内枠体の内枠部材に形成し
    て中空状基体部の内縁の長手方向に複数条の係合縁を所
    定の間隔で条設した板厚調整部を設け、この板厚調整部
    には内蓋板に取付けられて前記係合縁に係脱可能に係止
    する係止縁を有する支承部材を介して天井板および内蓋
    板の板厚の変更に対処する構成とした請求項1または請
    求項2記載の天井点検口。
JP17217495A 1995-07-07 1995-07-07 天井点検口 Expired - Fee Related JP3155171B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17217495A JP3155171B2 (ja) 1995-07-07 1995-07-07 天井点検口

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17217495A JP3155171B2 (ja) 1995-07-07 1995-07-07 天井点検口

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0921227A JPH0921227A (ja) 1997-01-21
JP3155171B2 true JP3155171B2 (ja) 2001-04-09

Family

ID=15936953

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17217495A Expired - Fee Related JP3155171B2 (ja) 1995-07-07 1995-07-07 天井点検口

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3155171B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
PL2240651T3 (pl) * 2008-02-08 2012-07-31 Knauf Alutop Gmbh Zespół listew profilowych
JP5734461B2 (ja) * 2011-12-28 2015-06-17 本田技研工業株式会社 車体側部構造

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0921227A (ja) 1997-01-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5008975A (en) Hinge device
JP3155171B2 (ja) 天井点検口
JP3378488B2 (ja) 壁点検口
JP2602937Y2 (ja) 調整蝶番
JP3698972B2 (ja) 天井点検口
JPH0972149A (ja) 冷蔵庫
JP2798548B2 (ja) 点検口
JPH08260809A (ja) ドア支持構造
JP3311585B2 (ja) 点検口
JPS639727Y2 (ja)
JP2518612Y2 (ja) ピボットヒンジの軸座
JP3145607B2 (ja) 点検口
JPH06105419A (ja) 盤ボックス
KR0128532Y1 (ko) 여닫이문의 문틀용 상부피보트
JP3311686B2 (ja) 天井点検口
KR20210003558A (ko) 방화문용 피봇힌지장치
JPH0978930A (ja) 自動復帰可能な蝶番
FI116478B (fi) Sarana ja menetelmä saranan säätämiseksi sivusuunnassa
JP2001027084A (ja) 門 扉
JP3742987B2 (ja) ヒンジ装置
JPS597472Y2 (ja) 点検口
JP2022152496A (ja) ドア枠
KR200234587Y1 (ko) 도어용 힌지
JPH0240707Y2 (ja)
JPH0638987Y2 (ja) 天井点検口

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees