JP3311686B2 - 天井点検口 - Google Patents

天井点検口

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JP3311686B2
JP3311686B2 JP23450698A JP23450698A JP3311686B2 JP 3311686 B2 JP3311686 B2 JP 3311686B2 JP 23450698 A JP23450698 A JP 23450698A JP 23450698 A JP23450698 A JP 23450698A JP 3311686 B2 JP3311686 B2 JP 3311686B2
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則夫 大木
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、建築物、船舶、
地下通路等の構築物の天井裏に配設された各種の配線・
配管等を保守・点検するために天井板に開口された開口
部に装着される天井点検口に関し、詳しくは、天井板に
開口された開口部に取り付けられる外枠体と、その外枠
体の開口部に開閉用アームによって開閉可能に組み付け
られる内枠体とを備えた天井点検口に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の天井点検口には、例えば、実公
昭57−55869号公報、実公昭58−7883号公
報等に開示されている。このような天井点検口におい
て、図20に示すように、内枠体251は、外枠体23
1の基壁部233の内側に所定の隙間をもって略平行す
る基壁部253と、その基壁部253の下端から少なく
とも外枠体231の外張出縁239を覆うようにして張
り出された外張出縁259とを有する縦横の各内枠材2
52が方形に枠組みされることで構成されている。ま
た、外枠体231と内枠体251との相互の基壁部23
3、253の間には、開閉用アーム290が配設されて
いる。前記開閉用アーム290は、その一端部が、内枠
体251の基壁部253の下部寄りに回動軸291によ
って回動可能に組み付けられている。さらに、開閉用ア
ーム290の他端部には、連結軸297が組み付けられ
ている。そして、連結軸297が外枠体231の基壁部
233の上縁部に切欠状に形成された連結孔に着脱可能
に差し込まれる。これによって、外枠体231に対し内
枠体251が開閉用アーム290に連結された状態で開
閉可能に装着されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記内枠体
251の縦横の各内枠材252を方形に枠組みするため
に、縦横の各内枠材252の基壁部253の外側に対
し、内枠コ−ナ具に対する嵌込み溝が形成されるか、又
は、縦横の各内枠材252の基壁部253の内側に対
し、内枠コ−ナ具に対する嵌込み溝が形成される。前記
縦横の各内枠材252の基壁部253の外側に対し、内
枠コ−ナ具に対する嵌込み溝が形成される場合、その嵌
込み溝の開口突縁に干渉することがないように、その開
口突縁の外側において開閉用アーム290を配設しなけ
ればならなくなる。この場合、外枠体231と内枠体2
51との相互の基壁部233、253の間の隙間が大き
くなる。このため、外枠体231が必要以上に大型化し
たり、あるいは、内枠体251の外張出縁259の張り
出しが長くなる。さらに、外枠体231に対し内枠体2
51が前記隙間が大きくなった分だけ水平方向にガタツ
ク不具合が生じる場合もある。また、縦横の各内枠材2
52の基壁部253の内側に対し、内枠コ−ナ具に対す
る嵌込み溝が形成される場合、縦横の各内枠材252の
基壁部253の嵌込み溝に内枠コ−ナ具を差し込んで、
カシメ等によって枠組みする作業がしづらくなり、内枠
体251の枠組み作業に多くの手間と時間が必要となる
等の不具合が生じる。
【0004】この発明の目的は、前記従来の問題点に鑑
み、縦横の各内枠材の基壁部の外側からその嵌込み溝に
内枠コ−ナ具を差し込んで、内枠体を容易に枠組み構成
することができる共に、内枠コ−ナ具の嵌込み溝の上方
に位置して開閉用アームを配設することで、外枠体が必
要以上に大型化したり、あるいは、内枠体の外張出縁の
張り出しが長くなる不具合を防止することができる天井
点検口を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1の発明に係る天井点検口は、天井板に開口
された開口部に取り付けられる外枠体と、その外枠体の
開口部に開閉用アームによって開閉可能に組み付けられ
る内枠体とを備えた天井点検口であって、前記外枠体
は、前記天井板の開口部の内周面に沿う基壁部と、その
基壁部の下端から外側に張り出された外張出縁とを有す
る縦横の各外枠材が外枠コ−ナ具によって方形に枠組み
され、前記内枠体は、前記外枠体の基壁部と内側に所定
の隙間をもって略平行する基壁部と、その基壁部の下端
から少なくとも前記外枠体の外張出縁を覆うようにして
張り出された外張出縁とを有する縦横の各内枠材が内枠
コ−ナ具によって方形に枠組みされ、前記縦横の各内枠
材の基壁部の外側の下部寄りには前記内枠コ−ナ具が嵌
込まれる嵌込み溝が形成され、前記外枠体と前記内枠体
との相互の基壁部の間には、前記内枠コ−ナ具の嵌込み
溝の上方に位置して開閉用アームが配設されている。
【0006】したがって、縦横の各内枠材の基壁部の外
側に対し、内枠コ−ナ具に対する嵌込み溝が形成される
ため、縦横の各内枠材の基壁部の外側からその嵌込み溝
に内枠コ−ナ具を差し込んで、カシメ等によって容易に
枠組みして内枠体が構成される。また、外枠体に対し内
枠体が略水平状に閉鎖された状態において、内枠コ−ナ
具の嵌込み溝の上方に位置して開閉用アームが配設され
るため、その嵌込み溝の開口突縁の外側において開閉用
アームを配設する必要性が解消される。さらに、内枠が
開かれた状態にあるときにも、外枠体に対し内枠体が接
することも少なくすることが可能となり、内枠体の開閉
が円滑になされる。このため、外枠体が必要以上に大型
化したり、あるいは、内枠体の外張出縁の張り出しが長
くなる不具合や、外枠体に対し内枠体が水平方向にガタ
ツク不具合等が解消される。
【0007】また、請求項2の発明に係る天井点検口
は、請求項1に記載の天井点検口であって、外枠体と内
枠体との相互の基壁部の間の全周囲の隙間において、内
枠体の内枠コ−ナ具に対する嵌込み溝の開口突縁の上方
は、その開口突縁が無い分だけ大きい大隙間となってお
り、この大隙間の部分に開閉用アームが配設されてい
る。したがって、内枠体の内枠コ−ナ具に対する嵌込み
溝の開口突縁の上方の大隙間内に開閉用アームが容易に
配設される。
【0008】請求項3の発明に係る天井点検口は、請求
項1に記載の天井点検口であって、開閉用アームの一端
部は、内枠体の基壁部に回動軸によって回動可能に組み
付けられ、前記開閉用アームの他端部には、外枠体の基
壁部に形成された長孔状の連結孔に移動可能に差し込ま
れる連結軸が組み付けられている。したがって、外枠体
に対し内枠体が開閉される際、開閉用アームの連結軸が
外枠体の連結孔の長手方向に移動しながら、その連結軸
を中心として回動することによって、内枠体の外張出縁
が天井板に衝突することなく円滑に開閉される。
【0009】請求項4の発明に係る天井点検口は、請求
項3に記載の天井点検口であって、長孔状の連結孔は外
枠体の基壁部の上縁に開口し、前記連結孔の開口部に
は、その開口部を閉じる閉じ位置と、開口部を開く開き
位置とに配置切換される開閉部材が設けられている。し
たがって、開閉部材が閉じ位置に配置され連結孔が閉じ
られることで、外枠体に対する内枠体の開閉動作時に開
閉用アームの連結軸が連結孔から不測に抜け出ることが
確実に防止される。このため、開閉用アームの連結軸が
連結孔から不測に抜け出る不具合、例えば、外枠体に対
し内枠体が離脱して落下する不具合が解消される。ま
た、開閉部材が開き位置に配置され連結孔が開かれるこ
とで、開閉用アームの連結軸を連結孔から容易に離脱さ
せることができる。このため、外枠体に対する内枠体の
脱着操作が容易になされる。
【0010】請求項5の発明に係る天井点検口は、請求
項4に記載の天井点検口であって、開閉部材は外枠体の
基壁部にスライド移動可能に組み付けられ、その開閉部
材がスライド移動されることで、連結孔の開口部を閉じ
る閉じ位置と、開口部を開く開き位置とに配置切換され
るように構成されている。したがって、外枠体の基壁部
に対し、開閉部材をスライド移動させるという極めて簡
単な操作によって開閉部材を閉じ位置と開き位置とに配
置切換することができる。
【0011】請求項6の発明に係る天井点検口は、請求
項1に記載の天井点検口であって、縦横の各外枠材の基
壁部の外側には外枠コ−ナ具が嵌込まれる嵌込み溝が形
成されている。したがって、縦横の各外枠材の基壁部の
外側からその嵌込み溝に外枠コ−ナ具を差し込み、か
つ、治具等によって縦横の各外枠材の基壁部を直角状に
位置決め保持する。この状態で、縦横の各外枠材の基壁
部の外側から、その嵌込み溝の開口縁をカシメ加工等に
よって容易にかつ確実にカシメ、これによって方形の外
枠が容易に構成される。
【0012】請求項7の発明に係る天井点検口は、請求
項1に記載の天井点検口であって、内枠体の外張出縁に
は外枠体の外張出縁を所定に隙間を隔てて覆う凹部が形
成され、その凹部には前記外枠体の外張出縁と内枠体の
外張出縁との間の隙間を塞ぐ気密性を有する気密部材が
配設されている。したがって、気密部材によって外枠体
の外張出縁と内枠体の外張出縁との間の隙間が塞がれ、
気密が保たれる。
【0013】請求項8の発明に係る天井点検口は、請求
項1に記載の天井点検口であって、内枠体の基壁部には
外枠体の基壁部の上縁に係脱可能に係合して内枠体の下
がり止めをなす下止め部材が設けられ、前記下止め部材
には、外枠体の基壁部の内面に向けて突出する突状の案
内面を有する振止部が一体に形成されている。したがっ
て、下止め部材の振止部の案内面によって外枠体に対し
内枠体を開閉案内することができると共に、開閉アーム
は外枠体に接することが少ないため、内枠体を円滑に開
閉することができる。さらに、特別の振れ止め部材を製
作して組み付ける手間を省くこともでき、その分だけ部
品点数や組み付け工数を軽減してコスト低減を図ること
ができる。
【0014】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を図1〜図
19にしたがって説明する。天井点検口を平面で表した
図3、図3のI−I線に基づく断面で表した図1及び図
3のII−II線に基づく断面で表した図2において、
天井板1に開口された開口部2に装着される天井点検口
30は、外枠体31と、その外枠体31の開口部に対し
開閉用アーム90によって開閉可能に装着された内枠体
51とを備えている。 なお、説明の便宜上、天井板1
の開口部2の中心側を内、反対側を外として説明する。
また、天井板1の奥側には、その開口部2の近傍におい
て野縁3が配設され、その野縁3上には断面チャンネル
状の取付用受け部材4が配設されている。
【0015】前記外枠体31は、縦横の各外枠材32に
よって方形に枠組み構成されている。これら縦横の各外
枠材32は、アルミ合金等の軽合金の押出型材や、ステ
ンレス鋼板等の金属板の折曲げ加工材等によって略同一
の断面形状に形成されている。そして、各外枠材32
は、天井板1の開口部2の内周面に沿って略平行する基
壁部33と、その基壁部33の下端から天井板1の下面
に向けて張り出された外張出縁39とを備えて断面略L
字状等に形成されている。
【0016】また、各外枠材32の基壁部33の外側の
下部寄りの上下部には、蟻溝状をなす嵌込み溝37が外
側に開口して形成されている。この嵌込み溝37の開口
縁には開口突縁38がそれぞれ形成されている。図8に
示すように、各外枠材32の長手方向の両端面は、45
度の角度をもって切断されている。そして、各外枠材3
2の端部の突き合わせコーナ部において、相互の嵌込み
溝37に跨って外枠コ−ナ具40が差し込まれながら、
隣接する外枠材32の端部が90度の角度をもって突き
合わされ、その外枠コ−ナ具40によって結合されるこ
とで、方形状に枠組み保持された外枠体31が構成され
る。
【0017】すなわち、図7と図8に示すように、前記
外枠コ−ナ具40は、隣接する外枠材32のコーナ部に
おいて、その相互の嵌込み溝37に差し込まれる連結板
41を直角状に備え、これら各連結板41には、かしめ
用切欠部42が形成されている。そして、各外枠材32
の端部がなす4つのコーナ部において、それぞれ外枠コ
−ナ具40の各連結板41が各外枠材32の嵌込み溝3
7に差し込まれる。その後、各外枠材32の嵌込み溝3
7の開口突縁38の一部38aが、各連結板41のかし
め用切欠部42に向けてかしめられることで、各外枠材
32がなす4つのコーナ部が外枠コ−ナ具40によって
それぞれ結合され、これによって外枠体31が方形に枠
組み構成される。
【0018】前記外枠体31は、前記天井板1の開口部
2に嵌込まれ、前記取付用受け部材4に対し支持手段1
0によって取り付けられる。外枠体31を枠組み構成し
ている縦横の各外枠材32のうち、一方、この実施の形
態では図3に向かって左右に位置する両縦外枠材32
a、32bには、図4に示すように、基壁部33に支持
手段10に対する所要数の角孔状の取付孔35が貫設さ
れている。図1と図4に示すように、前記支持手段10
は、前記取付孔35の数に対応する数の吊下部材11と
支持ボルト15とを備えている。吊下部材11は、上下
方向の吊下片12と、その吊下片12の上端から直角状
に折り曲げられた支持片14とを有して略逆L字状をな
している。そして、吊下片12には、外枠体31の両縦
外枠材32a、32bの取付孔35に差し込まれて係合
する係止爪13が上向き傾斜状をなして切り起こし状に
形成されている。また、吊下部材11の支持片14には
ネジ孔が貫設され、そのネジ孔には支持ボルト15が上
下方向に進退可能に螺合されている。
【0019】すなわち、天井板1の開口部2に外枠体3
1が嵌込まれると共に、吊下部材11の係止爪13が外
枠体31の両縦外枠材32a、32bの取付孔35に差
し込まれて係合される。さらに、取付用受け部材4上に
支持ボルト15が、その下端において設置される。この
状態において、支持ボルト15がねじ込まれることで、
外枠体31の外張出縁39が天井板1の下面に当接する
位置まで吊り上げられる。これによって、天井板1の開
口部2に対し外枠体31が支持手段10によって吊り下
げ保持されるようになっている。
【0020】図1〜図3に示すように、前記外枠体31
の基壁部33がなす開口部には、内枠体51が下止め部
材110及び施錠部材120によって閉じ状態に保持さ
れ、一対の開閉用アーム90によって開閉及び着脱可能
に組み付けられている。前記内枠体51は、縦横の各内
枠材52によって方形に枠組みされて構成されている。
前記各内枠材52は、アルミ合金等の軽合金の押出型材
やステンレス鋼板等の金属板の折曲げ加工材等によって
略同一の断面形状に形成されている。前記各内枠材52
は、外枠体31の基壁部33の内側に所定の隙間をもっ
て略平行する基壁部53と、その基壁部53の下端から
外枠体31の外張出縁39を覆うようにして張り出され
た外張出縁59と、同基壁部53の下端から内側に向け
て張り出された内張出縁60とを備えて断面略T字状に
形成されている。そして、内枠体51の外張出縁59に
よって外枠体31の基壁部33と内枠体51の基壁部5
3との間の隙間が塞がれるようになっている。
【0021】前記縦横の各内枠材52の基壁部53の外
側の略下半部の上下部には、蟻溝状をなす嵌込み溝57
が外側に開口して形成されている。この嵌込み溝57の
開口縁には開口突縁58がそれぞれ形成されている。図
10に示すように、各内枠材52の両端面は45度の角
度をもって切断され、これら各内枠材52の端部の突き
合わせコーナ部において、相互の嵌込み溝57に跨って
内枠コ−ナ具70が差し込まれながら、隣接する内枠材
52が90度の角度をもって突き合わされ、その内枠コ
−ナ具70によって結合されることで、方形に枠組みさ
れた内枠体51が構成される。
【0022】すなわち、図9と図10に示すように、内
枠コ−ナ具70は、前記外枠コ−ナ具40と略同様にし
て、連結板71を直角状に備え、これら各連結板71に
は、かしめ用切欠部72がそれぞれ形成されている。そ
して、各内枠材52の端部がなす4つのコーナ部におい
て、それぞれ内枠コ−ナ具70の各連結板71が各内枠
材52の嵌込み溝57に差し込まれ、その嵌込み溝57
の開口突縁58の一部58aがかしめ用切欠部72に向
けてかしめられることで、内枠体51が方形に枠組み構
成される。
【0023】図11〜図13に示すように、前記内枠体
51の基壁部53がなす枠内には内蓋板80がその下面
を内枠体51の内張出縁60に当接した状態で嵌込まれ
ている。この内蓋板80の裏面は、所要数の蓋板押え部
材81によって押えられている。図11に示すように、
前記蓋板押え部材81は、基壁部53に沿って取り付け
られる基部82と、その基部82上下両端に張り出され
た第1・第2の両押え部83、84とを備えて断面略コ
字状に形成されている。蓋板押え部材81の基部82に
は、バーリング加工等によってネジ孔が形成されてい
る。そして、内枠体51の各内枠材52の基壁部53の
外側からその押え取付用長孔61を通して前記基部82
のネジ孔にビス85がねじ込まれることで、内枠体51
の各内枠材52の基壁部53の内側に蓋板押え部材81
が上下方向に移動調整可能に取り付けられている。そし
て、この蓋板押え部材81は、内枠体51の内張出縁6
0との間に内蓋板80を挟持して保持するようになって
いる。
【0024】また、この実施の形態において、蓋板押え
部材81の基部82の上下方向の片側寄り(図12に向
かって上側寄り)にネジ孔が形成されている。これによ
って、蓋板押え部材81の第1・第2の両押え部83、
84を逆向きにすることで、図12に示すように、板厚
寸法が比較的大きい内蓋板80、又は二枚重ねの内蓋板
80a、80b等であっても同一の蓋板押え部材81に
よって押え不良なく確実に押さえることができるように
なっている。さらに、蓋板押え部材81の基部82の上
下方向の片側寄りにネジ孔が形成されている。これによ
って、内枠体51の各内枠材52の基壁部53の上下方
向に形成された押え取付用長孔61の上下方向の長さを
所定に保ちながら、厚さ寸法が各種異なる様々な内蓋板
80に対応して蓋板押え部材81を上下方向に移動調整
することが可能となる。
【0025】前記外枠体31に対し内枠体51を閉じ状
態に保持するために、内枠体51の縦横の各内枠材52
のうち、一方で相対する両内枠材52の基壁部53に
は、下止め部材110と施錠部材120とがそれぞれ配
設されている。この実施の形態において、内枠体51の
縦内枠材52a、52bのうちの一方(図1に向かって
右側)の縦内枠材52aの基壁部53の外側に下止め部
材110が取り付けられている。図1と図5に示すよう
に、前記下止め部材110は、縦内枠材52aの基壁部
53の外側に沿う基板部111と、その基板部111の
上端から縦外枠材32bの上縁を僅かに越えて略水平状
に延出された係合片113と、その係合片113の先端
から上向き傾斜状に延出された滑走片114とを一体に
備えている。そして、下止め部材110は、その基板部
111において、ビス112によって縦内枠材52bの
基壁部53の外側に取り付けられている。また、下止め
部材110の基板部111には、縦外枠材32bの基壁
部33の内面に向けて突出する略円弧の突状をなす案内
面を有する振止部115が一体に形成されている。
【0026】また、この実施の形態において、内枠体5
1の縦内枠材52a、52bのうちの他方(図1に向か
って左側)の縦内枠材52aの基壁部53の内側には施
錠部材120が錠ブラッケト125によって組み付けら
れるとともに、この施錠部材120は、回動操作に基づ
いて施錠位置と解錠位置とに配置切換可能に組み付けら
れている。図1と図11に示すように、前記錠ブラケッ
ト125は、縦内枠材52aの基壁部53の内側から所
定距離だけ隔てかつ上下方向の軸受け孔を有する平断面
略C字筒状の軸受け部126と、その軸受け部126の
開口部両側から縦内枠材52aの基壁部53の内側に向
けて延出された支持片127と、支持片127の先端か
ら縦内枠材52aの基壁部53の内側に沿って折り曲げ
られた取付片128とを一体に備えている。そして、錠
ブラッケト125は、その取付片128において、ビス
129によって縦内枠材52aの基壁部53の内側に取
り付けられている。
【0027】施錠部材120は、上下方向の軸体121
と、その軸体121の上端にかしめ部122によって略
水平状に固定された施錠板130とを備えている。そし
て、施錠部材120は、その軸体121おいて錠ブラケ
ット125の軸受け部126に回動可能に嵌挿されて組
み付けられている。施錠部材120の施錠板130は錠
ブラッケト125の軸受け部126の上方に位置し、そ
の先端部は縦内枠材52aの基壁部53の上方を越えて
縦外枠材32aの基壁部33を上縁に係合可能に延出さ
れている。さらに、施錠板130は、軸体121と一体
状をなして回動操作されることで、縦外枠材32bの基
壁部33の上縁に直交して係合する施錠位置と、その施
錠位置から略90度回動されかつ縦外枠材32bの基壁
部33の上縁と略平行して係合が外される解錠位置とに
配置切り換えされるようになっている。
【0028】前記施錠部材120の軸体121の下端部
は内蓋板80を貫通して内蓋板80の下面から若干突出
している。この軸体121の下端面には、その軸体12
1と共に施錠板130を回動操作するためのコイン等が
差し込まれる回動溝123が凹設されている。また、軸
体121の下端部には内蓋板80の貫通孔の下端開口部
を塞ぐ塞ぎキャップ140が装着されている。さらに、
軸体121には内蓋板80の貫通孔の上端開口部を気密
に塞ぐ塞ぎ部材145が嵌装されている。また、この実
施の形態において、内枠体51の外張出縁59には外枠
体31の外張出縁39を所定に隙間を隔てて覆う凹部が
形成され、その凹部には外枠体31の外張出縁39と内
枠体51の外張出縁59との間の隙間を塞ぐ気密性を有
する気密部材160が配設されている。なお、前記塞ぎ
部材145及び気密部材160は、発泡ポリエチレン、
発泡ウレタン等の気密性を有する合成樹脂、ゴム等より
形成されている。
【0029】前記外枠体31と内枠体51との相互の基
壁部33、53の間の隙間には、内枠コ−ナ具70の嵌
込み溝57の上方に位置して一対の開閉用アーム90が
配設されている。すなわち、外枠体31と内枠体51と
の相互の基壁部33、53の間の全周囲の隙間におい
て、内枠体51の内枠コ−ナ具70の嵌込み溝57があ
る部分においては、その嵌込み溝57の開口突縁58が
外枠体31の基壁部33に接近して小さくなった小隙間
となっている。また、嵌込み溝57の開口突縁58の上
方は、その開口突縁58が無い分だけ大きい大隙間とな
っている。そして、この大隙間の部分に対し、長尺帯状
で所定の板厚を有する一対の開閉用アーム90が配設さ
れている。
【0030】この実施の形態において、図1と図2に示
すように、嵌込み溝57の開口突縁58の上方の大隙間
内に配設される一対の開閉用アーム90は、その一端部
寄りが回動軸91によって横内枠材52c、52dの基
壁部53の一端寄り部分の外側面に回動可能に組み付け
られている。さらに、開閉用アーム90の他端部寄り部
分には、横外枠材32c、32dの基壁部33の上部の
連結孔105に挿脱可能に差し込まれる連結軸100が
組み付けられている。
【0031】また、図2に示すように、前記回動軸91
は、頭部92と段付き軸部93とを備えている。一方、
横内枠材52c、52dの基壁部53の一端部寄りでか
つ嵌込み溝57の上方には、その基壁部53の内側に凹
み、かつ、外側に突出して開口突縁58のぶつかり防止
や摩擦力の軽減を図る軸用座部が形成されている。この
軸用座部の中心部には、回動軸91の段付き軸部93の
大径軸部が嵌挿される軸孔が貫設されている。これに対
し、開閉用アーム90の一端部寄り部分には、外側が凹
みかつ内側に突出して摩擦力の軽減を図ると共に、軸カ
シメ部を収納する座部が形成され、その座部の中心部に
は、回動軸91の段付き軸部93の小径軸部が嵌挿され
る軸孔が貫設されている。
【0032】そして、横内枠材52c、52dの基壁部
53の座部の内側からその軸孔に回動軸91の段付き軸
部93の大径軸部が嵌挿され、その段付き軸部93の小
径軸部が開閉用アーム90の座部の軸孔に貫挿された状
態において、小径軸部の先端がかしめられる。これによ
って、横内枠材52c、52dの基壁部53の一端寄り
部分の外側面の軸用座部と、一対の開閉用アーム90の
座部とが相互に当接した状態で、回動軸91を中心とし
て開閉用アーム90が円滑かつ軽快に回動されるように
組み付けられている。すなわち、前記したように開閉用
アーム90が組み付けられることで、その座部の座面が
回動軸91の段付き軸部93の段差面に接触し、開閉用
アーム90のそのほとんどの部分が、横内枠材52cの
基壁部53の外側面に接触しないようにすることで、開
閉用アーム90の回動が円滑かつ軽快になされるように
なっている。
【0033】また、図5と図6に示すように、一対の開
閉用アーム90の他端部寄り部分の連結軸100は、大
径の頭部101と、小径の軸部102とを備えている。
そして、開閉用アーム90の他端部寄り部分に貫設され
た軸孔に、連結軸100の軸部102先端部が挿通され
てかしめられることで、開閉用アーム90に連結軸10
0が取り付けられている。前記一対の開閉用アーム90
の連結軸100は、その軸部102において、横外枠材
32c、32dの基壁部33の上部の連結孔105に挿
脱可能に差し込まれる。これによって、外枠体31に対
し内枠体51が開閉及び着脱可能に組み付けられる。図
6に示すように、前記横外枠材32c、32dの基壁部
33の上部の連結孔105は、外枠体31に対する内枠
体51の開閉性を考慮して横外枠材32c、32dの長
手方向に軸径寸法よりもやや長く形成されている。さら
に、前記連結孔105は、外枠体31に対する内枠体5
1の着脱性を考慮して、その全長にわたって基壁部33
の上縁に開口している。
【0034】前記横外枠材32c、32dの基壁部33
の外側には、連結孔105の上端開口部を開閉する開閉
部材150がそれぞれ組み付けられている。これら開閉
部材150は、平板材より形成され、横外枠材32c、
32dの基壁部33の外側に横方向の長孔170とビス
171によって移動可能に組み付けられている。開閉部
材150の高さ方向の略中央部には連結軸100の軸部
102が挿脱可能に嵌挿される切欠き溝151が形成さ
れている。さらに、切欠き溝151上部の張り出し部
は、下部の張り出し部153よりも適宜に長く形成さ
れ、その上部の張り出し部を外れ防止部152としてい
る。
【0035】前記開閉部材150の下部は、その切欠き
溝151の下部の張り出し部153と共に、横外枠材3
2c、32dの基壁部33の嵌込み溝37の開口突縁3
8の上面に当接状に位置しかつビス止めによって回り止
めされると共に嵌込み溝37の開口突縁38の上面に沿
って移動案内されるようになっている。そして、図5に
向かって右側の閉じ位置に開閉部材150が配置された
ときには、その開閉部材150の外れ防止部152によ
って連結孔105が閉じられる。さらに、前記閉じ位置
から図6に向かって左側の開き位置まで開閉部材150
が移動されて開き位置に配置切換されたときには、その
開閉部材150の外れ防止部152が連結孔105の開
口部から待避しこれによって連結孔105の開口部が全
開されるように開閉調整可能となっている。
【0036】この実施の形態の天井点検口30は上述し
たように構成される。したがって、図1に示すように、
外枠体31に対し閉じ状態に保持された内枠体51を開
く場合、まず、施錠位置にある施錠部材120が解錠位
置まで回動操作される。この状態において、内枠体51
の縦内枠材52aの施錠側がはずれかけながら自重によ
って内枠体51が斜め下方に傾斜される。すると、内枠
体51は、その下止め部材110の係合片113が縦内
枠材52bの上縁から外れ、引き続いて、その下止め部
材110の滑走片114が縦内枠材52bの上縁に接し
て滑走する。この際、開閉用アーム90は、その連結軸
100が横外枠材32c、32dの長孔状の連結孔10
5に沿って移動しながら、その連結軸100を中心とし
て開閉用アーム90の回動軸91側の他方が下向きに回
動する。これによって、内枠体51の縦内枠材52bの
外張出縁59も天井板1に衝突することなく円滑に開か
れる。
【0037】図5に示すように、外枠体32の連結孔1
05に対し、内枠体52の外張出縁59を見込んだ長尺
状の開閉用アーム90が垂下状をなした状態において、
その長尺状の開閉用アーム90に吊り下げられた状態で
内枠体51が衝突することなく良好に開放される。ま
た、前記とは逆の手順に操作されることで、外枠体31
に対し内枠体51が閉じられる。
【0038】前記外枠体31に対し、内枠体51が開閉
動作される際、横外枠材32c、32dの長孔状の連結
孔105の開口部は、閉じ位置に配置された開閉部材1
50によって閉じ状態に保たれる。したがって、外枠体
31に対する内枠体51の開閉動作時に開閉用アーム9
0の連結軸100が連結孔105から不測に抜け出るこ
とが確実に防止される。このため、開閉用アーム90の
連結軸100が連結孔105から不測に抜け出ることが
原因となって、外枠体31に対し内枠体51が離脱して
落下する不具合が解消される。また、図6に示すよう
に、開閉部材150が開き位置に配置され連結孔105
が開かれることで、開閉用アーム90の連結軸100を
連結孔105から容易に離脱させることができる。この
ため、外枠体31に対する内枠体51の脱着操作が容易
になされる。さらに、外枠体31に対し内枠体51を取
り外すことで、天井板1の内部の配線・配管等の保守点
検を容易に行うことができる。
【0039】また、この実施の形態において、図6に示
すように、開閉部材150は、横方向の長孔170とビ
ス171によって横外枠材32c、32dの基壁部33
の外側に移動可能に組み付けられ、その開閉部材150
がスライド移動されるという極めて簡単な操作によって
閉じ位置と開き位置とに配置切換される。また、外枠体
31に対し内枠体51が閉じられた状態において、内枠
体51の外張出縁59によって、外枠体31の外張出縁
29が覆われて隠蔽されるため、外観意匠が向上され
る。
【0040】また、図1と図2に示すように、内枠体5
1において、その縦横の各内枠材52の基壁部53の外
側に対し、内枠コ−ナ具70に対する嵌込み溝57が形
成されてる。このため、縦横の各内枠材52の基壁部5
3の外側からその嵌込み溝57に内枠コ−ナ具70が容
易にかつ手早く差し込まれる。そして、治具等によって
縦横の各内枠材52の基壁部53を直角状に位置決め保
持する。この状態で、縦横の各内枠材52の基壁部53
の外側から、その嵌込み溝57の開口突縁58の一部5
8aがカシメ加工等によってかしめ用切欠部72に向け
て外方からかしめられることで、方形の内枠体51が容
易にかつ確実に枠組み構成される。また、内枠コ−ナ具
70の嵌込み溝57の上方に位置して開閉用アーム90
が配設されるため、その嵌込み溝57の開口突縁58の
外側において開閉用アーム90を配設する必要性が解消
される。このため、外枠体31が必要以上に大型化した
り、あるいは、内枠体51の外張出縁59の張り出が長
くなる不具合や、外枠体31に対し内枠体51が水平方
向にガタツク不具合等が解消される。
【0041】さらに、外枠体31においても、その縦横
の各外枠材32の基壁部33の外側に外枠コ−ナ具40
が嵌込まれる嵌込み溝37が形成されている。このた
め、縦横の各外枠材32の基壁部33の外側からその嵌
込み溝37に外枠コ−ナ具40が、前記内枠体52と略
同様にして容易にかつ手早く差し込まれる。そして、そ
の嵌込み溝37の開口突縁38の折返し縁の一部38a
がかしめ用切欠部42に向けて外方からかしめ加工され
ることで、外枠体31が容易にかつ確実に枠組み構成さ
れる。
【0042】また、この実施の形態において、外枠体3
1と内枠体51との相互の基壁部33、53の間の全周
囲の隙間において、特に、内枠体51の基壁部53の下
部に嵌込み溝57を配設すると共に、その嵌込み溝57
の開口突縁58の上方は、その開口突縁58が無い分だ
け大きい大隙間となっている。そして、この大隙間内に
開閉用アーム90を配設する構成にしてあるから、開閉
用アーム90を含む開閉用アーム装置の配設作業が容易
でかつ効率良く行うことが可能となる。また、内枠体5
1の外張出縁59には外枠体31の外張出縁39を所定
に隙間を隔てて覆う凹部が形成され、その凹部には外枠
体31の外張出縁39と内枠体51の外張出縁59との
間の隙間を塞ぐ気密性を有する気密部材160が配設さ
れている。このため、前記気密部材160によって外枠
体31の外張出縁39と内枠体51の外張出縁59との
間の隙間が塞がれ、気密が保たれる。
【0043】また、図1と図5に示すように、内枠体5
1に組み付けられた下止め部材110には、外枠体31
の基壁部33の内面に向けて突出する突状の案内面を有
する振止部115が一体に形成されている。このため、
下止め部材110の振止部115の案内面によって外枠
体31に対し内枠体51を開閉案内することができ、内
枠体51を円滑に開閉することができる。さらに、特別
の振れ止め部材を製作して組み付ける手間を省くことも
でき、その分だけ部品点数や組み付け工数を軽減してコ
スト低減を図ることができる。
【0044】なお、この発明は前記実施の形態に限定す
るものではない。例えば、前記実施の形態においては、
図3に示すように、外枠体31の横外枠材32c、32
dの基壁部33と、内枠体51の横内枠材52c、52
dの基壁部53との間の大隙間に開閉用アーム90等の
各部材が配設される場合を例示したが、縦外枠材32
a、32bと、縦内枠材52a、52bの相互の基壁部
33、53の間の大隙間に開閉用アーム90等の各部材
を配設してもよい。また、前記実施の形態においては、
天井板1の開口部2に装着された野縁3に対し取付用受
け部材4、吊下部材11、支持ボルト15を介して外枠
体31が取り付けられる場合を例示したが、これに限る
ものではない。例えば、図14と図15に示すように、
天井板1裏側の野縁3に対する野縁受け部材5に取付部
材6を配設し、その取付部材6に対し上下一対の挟持具
24を介して吊り下げ支持される吊下ボルト22によっ
て外枠体31を取り付けてもよい。なお、図14と図1
5において、外枠体31の基壁部33には、吊下部材1
1に対する取付孔35に隣接して吊下ボルト22に対す
る取付孔35aが貫設されている。そして、吊下ボルト
22に対するブラケット27が前記取付孔35aを通し
てねじ込まれるビス29によって外枠体31の基壁部3
3に取り付けられる。この取付ブラケット27の上部に
は軸受け筒28が形成され、その軸受け筒28に吊下ボ
ルト22下部の支軸部23が回動可能に嵌挿される。
【0045】また、図16に示すように、天井板1裏側
の木下地7に対しスペーサ部材8を間に挟んで外枠体3
1の基壁部33を木ネジ9等によって取り付けてもよ
い。また、図17に示すように、外枠体31の基壁部3
3と天井板1との間にコーキング材、クッション材等の
緩衝部材180を配設して気密性を高めてもよい。さら
に、内枠体51の基壁部53と内蓋板80との間に同様
の緩衝部材181を配設して気密性を高めてもよい。ま
た、図18と図19に示すように、蓋板押え部材81に
おいて、基部85と支持部86とを備えて断面L字状に
形成し、その基部85において、内枠体51の基壁部5
3の内面にビス88によって回動可能に組み付け、その
支持部86の先端に内蓋板80の上面を押さえる略湾曲
状の押片87を形成してもよい。この場合には、板厚寸
法が異なる内蓋板80、又は二枚重ねの内蓋板等であっ
ても、蓋板押え部材81がビス88を中心として回動さ
れることで、その押片87によって内蓋板80又は二枚
重ねの内蓋板を押さえ不良なく良好に押さえることがで
きる。
【0046】また、図18と図19に示すように、外枠
体31の縦横の各外枠材32の基壁部33の外側に形成
される嵌込み溝37において、その上下の開口突縁38
のうち、下側の開口突縁38aを縦横の各外枠材32の
外張出縁39の上面に突設してもよい。さらに、内枠体
51の縦横の各内枠材52の基壁部53の外側に形成さ
れる嵌込み溝57において、その上下の開口突縁58の
うち、下側の開口突縁58aを縦横の各内枠材52の外
張出縁59の上面に突設してもよい。また、外枠体31
の嵌込み溝37と、内枠体51の嵌込み溝57とを同じ
大きさの溝とすることで、コーナ具を共通化して使用可
能となる。
【0047】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
縦横の各内枠材の基壁部の外側からその下部に位置する
嵌込み溝に内枠コ−ナ具を差し込んで、内枠体を容易に
枠組み構成することができる共に、内枠コ−ナ具の嵌込
み溝の上方に位置して開閉用アームを配設することで、
外枠体が必要以上に大型化したり、あるいは、内枠体の
外張出縁の張り出が長くなる等の不具合を防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態の天井点検口を示す図3
のI−I線に基づく断面図である。
【図2】同じく図3のII−II線に基づく断面図であ
る。
【図3】同じく天井点検口の全体を示す平面図である。
【図4】同じく外枠体とその支持手段の吊下部材とが分
離された状態を示す斜視図である。
【図5】同じく外枠体に対し内枠体が開放されかつ開閉
用アームによって吊り下げられた状態を示す斜視図であ
る。
【図6】同じく外枠材に対し内枠体が着脱される状態を
示す斜視図である。
【図7】同じく外枠コ−ナ具を示す斜視図である。。
【図8】同じく縦横の各外枠材が外枠コ−ナ具によって
枠組みされて外枠体が構成された状態を示す説明図であ
る。
【図9】同じく内枠コ−ナ具を示す斜視図である。
【図10】同じく縦横の各内枠材が内枠コ−ナ具によっ
て枠組みされて内枠体が構成された状態を示す説明図で
ある。
【図11】同じく内枠体と施錠部材と蓋板押え部材との
関係を分解して示す斜視図である。
【図12】同じく内枠体の内蓋板と蓋板押え部材との関
係を示す説明図である。
【図13】同じく内枠体の2枚の内蓋板と蓋板押え部材
との関係を示す説明図である。
【図14】同じく外枠体の支持手段の実施態様を示し、
外枠体と、その外枠体の支持手段をなす吊下ボルトとの
関係を示す説明図である。
【図15】同じく外枠体と、その外枠体の支持手段をな
す吊下ボルトとの関係を分離して示す斜視図である。
【図16】同じく外枠体の支持手段の他の実施態様を示
す説明図である。
【図17】同じく外枠体と天井板との間の隙間及び内枠
体と内蓋板との間の隙間をコーキング材によってそれぞ
れ塞いだ実施態様を説明図である。
【図18】同じく蓋板押え部材の実施態様を示す説明図
である。
【図19】同じく図18のXIX−XIX線に基づく断
面図である。
【図20】従来の天井点検口を示す説明図である。
【符号の説明】 1 天井板 2 開口部 30 天井点検口 31 外枠体 32 縦横の各外枠材 33 基壁部 37 嵌込み溝 39 外張出縁 40 外枠コ−ナ具 51 内枠体 52 縦横の各内枠材 53 基壁部 57 嵌込み溝 59 外張出縁 70 内枠コ−ナ具 90 開閉用アーム 91 回動軸 100 連結軸

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天井板に開口された開口部に取り付けら
    れる外枠体と、その外枠体の開口部に開閉用アームによ
    って開閉可能に組み付けられる内枠体とを備えた天井点
    検口であって、 前記外枠体は、前記天井板の開口部の内周面に沿う基壁
    部と、その基壁部の下端から外側に張り出された外張出
    縁とを有する縦横の各外枠材が外枠コ−ナ具によって方
    形に枠組みされ、 前記内枠体は、前記外枠体の基壁部と内側に所定の隙間
    をもって略平行する基壁部と、その基壁部の下端から少
    なくとも前記外枠体の外張出縁を覆うようにして張り出
    された外張出縁とを有する縦横の各内枠材が内枠コ−ナ
    具によって方形に枠組みされ、 前記縦横の各内枠材の基壁部の外側の下部寄りには前記
    内枠コ−ナ具が嵌込まれる嵌込み溝が形成され、 前記外枠体と前記内枠体との相互の基壁部の間には、前
    記内枠コ−ナ具の嵌込み溝の上方に位置して開閉用アー
    ムが配設されている天井点検口。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の天井点検口であって、
    外枠体と内枠体との相互の基壁部の間の全周囲の隙間に
    おいて、内枠体の内枠コ−ナ具に対する嵌込み溝の開口
    突縁の上方は、その開口突縁が無い分だけ大きい大隙間
    となっており、この大隙間の部分に開閉用アームが配設
    されている天井点検口。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の天井点検口であって、
    開閉用アームの一端部は、内枠体の基壁部に回動軸によ
    って回動可能に組み付けられ、 前記開閉用アームの他端部には、外枠体の基壁部に形成
    された長孔状の連結孔に移動可能に差し込まれる連結軸
    が組み付けられている天井点検口。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の天井点検口であって、
    長孔状の連結孔は外枠体の基壁部の上縁に開口し、前記
    連結孔の開口部には、その開口部を閉じる閉じ位置と、
    開口部を開く開き位置とに配置切換される開閉部材が設
    けられている天井点検口。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の天井点検口であって、
    開閉部材は外枠体の基壁部にスライド移動可能に組み付
    けられ、その開閉部材がスライド移動されることで、連
    結孔の開口部を閉じる閉じ位置と、開口部を開く開き位
    置とに配置切換されるように構成されている天井点検
    口。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の天井点検口であって、
    縦横の各外枠材の基壁部の外側には外枠コ−ナ具が嵌込
    まれる嵌込み溝が形成されている天井点検口。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の天井点検口であって、
    内枠体の外張出縁には外枠体の外張出縁を所定に隙間を
    隔てて覆う凹部が形成され、その凹部には前記外枠体の
    外張出縁と内枠体の外張出縁との間の隙間を塞ぐ気密性
    を有する気密部材が配設されている天井点検口。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の天井点検口であって、
    内枠体の基壁部には外枠体の基壁部の上縁に係脱可能に
    係合して内枠体の下がり止めをなす下止め部材が設けら
    れ、 前記下止め部材には、外枠体の基壁部の内面に向けて突
    出する突状の案内面を有する振止部が一体に形成されて
    いる天井点検口。
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