JPH0978930A - 自動復帰可能な蝶番 - Google Patents

自動復帰可能な蝶番

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JPH0978930A
JPH0978930A JP23381695A JP23381695A JPH0978930A JP H0978930 A JPH0978930 A JP H0978930A JP 23381695 A JP23381695 A JP 23381695A JP 23381695 A JP23381695 A JP 23381695A JP H0978930 A JPH0978930 A JP H0978930A
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JP
Japan
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door
side blade
frame
pin
hinge
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JP23381695A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Yamashita
勉 山下
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FUTABA KINZOKU KOGYO KK
Original Assignee
FUTABA KINZOKU KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 開口枠に対するドアの組付けをワンタッチ
で、しかも1人の作業者でも容易に行い得る蝶番を提供
する。 【解決手段】 ドア側筒部12に装着された案内部材1
3と、枠側筒部32に装着され、案内部材13の傾斜案
内面19に沿って摺動可能な摺動部37が形成された摺
動部材33と、連結ピン38を案内部材13の嵌合孔1
7に挿入して、両翼板10、30を回動自在に連結する
ための連結手段と、ドア側筒部12に上下移動自在に取
付けられ、バネ部材25で上方へ常時付勢された係合ピ
ン23の上端部を、補助筒部40に装着されたガイド兼
係止部材42のコニカル面44で仮止め孔45側へ案内
して、係合ピン23を仮止め孔45に挿入させることで
両翼板10、30を連結し、且つ操作部材28で係合ピ
ン23を下方へ操作して両翼板10、30の連結を解除
可能に構成した仮止め手段とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、両翼板の成す角度
を初期状態に自動復帰可能な蝶番に関する。
【0002】
【従来の技術】建築物の開口枠に対してドアを開閉自在
に支持する蝶番として、ドアの閉め忘れなどを防止する
ため、開いたドアを閉じた状態に復帰させる自動復帰機
能を有するものが種々提案され、実用化されている(実
公昭42−7527号公報参照)。通常、前記開口枠に
対するドアの組付方法としては、先ず、ドアの側縁部に
一方の翼板をネジ部材などで固定して蝶番を取付け、次
に、1人の作業者がドアを開口枠に位置決め支持しなが
ら、もう1人の作業者が蝶番の他方の翼板を開口枠にネ
ジ部材などで固定して組付ける、という組付方法が採用
されている。
【0003】一方、救急箱などの箱体の蓋部材のよう
に、比較的軽量の蓋部材を箱体に対して開閉自在の取付
けるための蝶番として、蝶番を箱本体側に固定される翼
板と、蓋部材側に固定される翼板とに分割可能に構成
し、一方の翼板の筒部にヒンジピンを突出状に固定し、
他方の翼板にヒンジピンが嵌合する筒部を形成したもの
が広く採用されている。但し、前記自動復帰機能を有す
るドア用の蝶番では、その回動中心に設けられた筒部内
に、自動復帰のための、傾斜案内面を有する案内部材、
傾斜案内面に沿って摺動する摺動部材、摺動部材を案内
部材に圧接させるコイルスプリングなどが内装され、そ
の構成が複雑なので、前記箱用の蝶番のように、分解可
能に構成することはなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記ドア用
の蝶番においては、ドアを開口枠に組付けるために2人
の作業者を必要とし、しかも、ドアを支持する作業者
は、もう1人の作業者が翼板を開口枠に締結するまでの
間、ドアを支持する必要があるので、その作業が大変煩
雑になるという問題がある。本発明の目的は、開口枠に
対するドアの組付けをワンタッチで、しかも1人の作業
者でも容易に行い得る蝶番を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る自動復帰
可能な蝶番は、一側部に上下方向に延びる筒部を有し、
ドアに固定されるドア側翼板と、前記ドア側翼板の筒部
の下側に同軸上に配置される筒部を一側部に有し、ドア
取付け用の開口枠に固定される枠側翼板と、前記ドア側
翼板又は枠側翼板の一方の筒部に相対回転不能に装着さ
れ、一端面に自動復帰用の傾斜案内面が形成された案内
部材と、前記ドア側翼板又は枠側翼板の他方の筒部に相
対回転不能に装着され、一端面に傾斜案内面に沿って摺
動可能な摺動部が形成された摺動部材と、前記両翼板を
回動自在に連結する連結手段であって、案内部材又は摺
動部材の一方に設けられた嵌合孔と、案内部材又は摺動
部材の他方に設けられ、突出した状態で嵌合孔に嵌合す
る出没自在な連結ピンと、連結ピンを出没操作する操作
手段とを有する連結手段と、前記両翼板を仮止めするた
めの仮止め手段であって、枠側翼板の一側部に形成さ
れ、ドア側翼板の筒部の上側に同軸上に配置される補助
筒部と、補助筒部に装着され、下面に下側へ行くにした
がって縮径するコニカル面が形成され、中央部に下端開
口の仮止め孔が形成されたガイド兼係止部材と、ドア側
翼板の筒部に上下移動自在に装着されるとともに、バネ
部材を介してドア側翼板の筒部から上方へ突出した突出
位置に常時付勢され、枠側翼板の筒部に対してドア側翼
板の筒部を同軸上に組付けるときに、上端がコニカル面
に案内されて仮止め孔に嵌合する係合ピンと、係合ピン
を下方へ操作するための操作部材とを有する仮止め手段
とを備えたものである。
【0006】ここで、請求項2に係る蝶番のように、操
作部材が、ドア側翼板の筒部の上端近傍部に上下移動自
在に外嵌装着される外筒部と、係止ピンの途中部に形成
した鍔部に上方より係合する内筒部とを有し、係止ピン
を仮止め孔に嵌合させた状態で、コニカル面の下端とド
ア側翼板の筒部の上端部間における係止ピンを操作部材
で覆うように構成すること、請求項3に係る蝶番のよう
に、前記案内部材に、ドア側翼板と枠側翼板とのなす角
度が一定角度以上になったときに、両翼板の自動復帰を
規制する、水平な規制面を傾斜案内面に連ねて設けるこ
と、などが好ましい実施例である。
【0007】
【作用】請求項1に係る自動復帰可能な蝶番において
は、枠側翼板に対してドア側翼板を組付けるときには、
先ず、枠側翼板の筒部と補助筒部間へドア側翼板の筒部
を装着し、これら3つの筒部を同軸上に配置させる。こ
のとき、係合ピンの上端部がコニカル面に当接して、バ
ネ部材の付勢力に抗して係合ピンが下方へ押動され、補
助筒部とドア側翼板の筒部とが同軸上に配置されると、
係合ピンが仮止め孔に嵌合して、枠側翼板に対してドア
側翼板が仮止めされる。次に、操作手段を操作して、案
内部材又は摺動部材の一方に形成された嵌合孔に、案内
部材又は摺動部材の他方に設けられた連結ピンを嵌合さ
せ、連結ピンを介して両翼板を回動自在に連結する。こ
うして、枠側翼板とドア側翼板を連結した状態では、ド
アの自重で摺動部材の摺動部が案内部材の傾斜案内面に
圧接され、摺動部が傾斜案内面に沿って摺動すること
で、ドア側翼板は初期位置に自動復帰することになる。
【0008】また、連結した枠側翼板とドア側翼板とを
分離するときには、前述とは反対に操作部材を操作し
て、嵌合孔から連結ピンを抜き取るとともに、操作部材
を下方へ操作して係合ピンを仮止め孔から抜き取り、こ
の状態で、ドア側翼板を側方へ移動させて両者を分離す
ることになる。
【0009】ここで、請求項2記載のように構成する
と、両翼板を連結した状態で、コニカル部の下端とドア
側翼板の筒部の上端部間において係止ピンが操作部材に
より覆われることになる。また、請求項3に係る蝶番の
ように、案内部材に水平な規制面を傾斜案内面に連ねて
設けると、ドア側翼板と枠側翼板とのなす角度が一定角
度以上になったときに、両翼板の自動復帰を規制するこ
とが可能となり、室内に風を通したりするときなどにお
いて、ドアを開いた状態に保持することが可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。図1に示すように、ド
ア1は、3つの蝶番3、4、5を介して建築物のドア取
付け用の開口枠2に開閉自在に支持されるとともに、ド
ア1の開角θが例えば閉鎖状態から120°以上のとき
には、その開操作した位置にドア1が保持され、120
°未満の場合には閉鎖位置にドア1が自動復帰するよう
に支持されている。
【0011】先ず、ドア1の上部を開口枠2に連結する
蝶番3について説明すると、図1〜図9に示すように、
ドア1の側縁部にはドア側翼板10が固定され、ドア側
翼板10は、略平板状の取付部11と、取付部11の一
側部の途中部に突出状に形成された上下方向向きの略円
筒状のドア側筒部12とを有し、取付部11をネジ止め
してドア1に取付けられている。ドア側筒部12には略
円筒状の案内部材13が内嵌装着され、案内部材13は
その下端部に設けられた大径部14を介して上方への移
動が規制されている。また、ドア側筒部12の下端部に
は切欠部15(図5参照)が形成され、案内部材13は
切欠部15に突出部16を係合させて、ドア側筒部12
に相対回転不能に取付けられている。
【0012】案内部材13の下端部には台形状に切欠か
れた切欠部18が形成され、案内部材13の下端面には
切欠部18により円周方向に約120°の範囲に亙って
傾斜案内面19が形成されるとともに、傾斜案内面19
の一端に連なる水平な受面20が形成されている。尚、
傾斜案内面19の形成範囲は、自動復帰可能な最大開角
θに応じて設定するものとし、図例ではθ=120°に
設定してある。
【0013】案内部材13の途中部には隔壁部21が形
成され、案内部材13内において隔壁部21の下側には
嵌合孔17が形成され、隔壁部21の上側には組付孔2
2が形成されている。組付孔22には上端が案内部材1
3から上方へ突出し、下端が隔壁部21を貫通して下方
へ延びる係合ピン23が装着され、係合ピン23はその
途中部に形成された鍔部24と隔壁部21間に装着され
た圧縮コイルスプリングからなるバネ部材25を介して
常時上方へ付勢されている。係合ピン23の下部には上
下方向に細長い長孔26が形成され、隔壁部21には長
孔26を挿通して係合ピン23の上下方向への移動範囲
を規制する規制ピン27が装着されている。
【0014】案内部材13の上部には係合ピン23を下
方へ操作するための操作部材28が設けられている。こ
の操作部材28は、案内部材13の上部に上下移動自在
に外嵌装着される外筒部28aと、係止ピン23の上部
に外嵌されて鍔部24に上方より当接する内筒部28b
と、外筒部28aと内筒部28bの上端部を連結する連
結板部28cとを有しており、係合ピン23の上端部は
連結板部28cを貫通して上方へ突出され、係合ピン2
3は、外筒部28aを下方へ操作することで、バネ部材
25の付勢力に抗して下方へ操作されるように構成され
ている。
【0015】開口枠2の側部の内壁には枠側翼板30が
設けれら、枠側翼板30は、開口枠2の側部内壁に固定
される略平板状の取付部31と、取付部31の一側部の
下部に設けられ、ドア側筒部12の下側においてドア側
筒部12と同軸上に配置される枠側筒部32と、枠側翼
板30の一側部の上部に枠側筒部32と同軸上に設けら
れた補助筒部40とを備えている。
【0016】前記枠側筒部32には、有底円筒状の摺動
部材33が上側より内嵌されてその上端部の大径部34
により抜け止めされている。枠側筒部32の上端部には
切欠部35(図5参照)が形成され、摺動部材33は切
欠部35に突出部36を係合させて枠側筒部32に相対
回転不能に取付けられている。摺動部材33の上端部に
は傾斜案内面19及び受面20に沿って摺動する、切欠
部18と同形状の摺動部37が形成され、摺動部材33
内には連結ピン38が上下移動自在に装着され、連結ピ
ン38はネジ部材39を介して上下方向に操作可能に取
付けれらている。尚、ネジ部材39が操作手段に相当
し、連結ピン38、嵌合孔17、ネジ部材39が連結手
段に相当する。
【0017】補助筒部40の上半部には蓋部材41が取
付けられ、下半部にはガイド兼係止部材42が取付けら
れ、両者はネジ部材43を介して補助筒部40に固定さ
れている。ガイド兼係止部材42の下面には下側へ行く
にしたがって縮径するコニカル面44が形成され、ガイ
ド兼係止部材42の中央部には係合ピン23の上端部が
内嵌する下端開放の仮止め孔45が形成されている。
尚、仮止め手段は、ドア側翼板10に取付けられる、係
合ピン23、バネ部材25、操作部材28と、枠側翼板
30に取付けられる、補助筒部40、蓋部材41、ガイ
ド兼係止部材42などから構成されている。
【0018】次に、ドア1の下部を開口枠2に連結する
蝶番4について説明すると、図10に示すように、この
蝶番4は前記上部の蝶番3の仮止め手段を省略するとと
もに、連結ピン38Aを摺動部材33に突出状に固定
し、更に案内部材13の組付孔22内に延びる軸部50
の端部を隔壁部21に固定した蓋部材51を設けたもの
で、その他の構成に関しては、前記上側の蝶番3と同様
の構成なので、同一部材には同一符号を付してその詳細
な説明を省略する。また、ドア1の途中部を開口枠2に
連結する蝶番5は、図11に示すように、前記上部の蝶
番3の仮止め手段を省略するとともに、蝶番4と同様に
案内部材13の組付孔22内に延びる軸部50の端部を
隔壁部21に固定した蓋部材51を設けたもので、その
他の構成に関しては、蝶番3と同様の構成なので、同一
部材には同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0019】次に、前記蝶番3、4、5の作用について
説明する。ドア1を開口枠2に組付ける際には、先ず、
ドア1の側縁部に3つの蝶番3、4、5のドア側翼板1
0を図示外のネジ部材で夫々固定し、開口枠2の側部の
内側に3つの蝶番3、4、5の枠側翼板30を図示外の
ネジ部材で夫々固定する。次に、ドア1を持ち上げて、
下部の蝶番4の嵌合孔17に連結ピン38を嵌合させ
て、蝶番4のドア側翼板10を枠側翼板30に連結し、
次に、蝶番3、5の枠側筒部32と補助筒部40間にド
ア側筒部12を側方より装着する。このとき、上部の蝶
番3の係合ピン23の上端部が、コニカル面44で下方
へ押されて、係合ピン23がバネ部材25の付勢力に抗
して下方へ移動し、蝶番3の枠側筒部32が補助筒部4
0と同軸上に位置すると、係合ピン23が仮止め孔45
に嵌合して、ドア側翼板10が枠側翼板30に仮止めさ
れる。次に、上部及び途中部の蝶番3、5のネジ部材3
9をドライバーで回転操作して、連結ピン38を嵌合孔
17に嵌合させ、蝶番3、5のドア側翼板10を枠側翼
板30に連結して、ドア1を開口枠2に回動自在に組付
けることになる。
【0020】このように、下部の蝶番4のドア側翼板1
0を枠側翼板30に連結させた状態で、上部及び途中部
の蝶番3、5の枠側翼板30にドア側翼板10を組付け
るので、上部及び途中部の蝶番3、5を組み立てるとき
は、ドア1の自重はその殆どが下部の蝶番4に支持され
ることになり、作業者の負担が軽減される。また、上部
及び途中部の蝶番3、5を組み立てる際には、係合ピン
23を仮止め孔45に係合させてドア側翼板10を枠側
翼板30に仮止めした状態で、ネジ部材39を操作する
ことになるので、両手でドライバーを操作して連結ピン
38を嵌合孔17に嵌合させることが可能となり、一人
の作業者でも容易に開口枠2に対してドア1を組付ける
ことが可能となる。
【0021】こうして開口枠2に組付けられたドア1
は、両翼板10、30が重なり合った閉鎖位置では、摺
動部37が切欠部18に嵌合されてドア1が閉鎖位置に
保持され、ドア1を閉鎖位置から両翼板10、30の成
す角度θが傾斜案内面19の形成範囲に対応する約12
0°の範囲内で回動操作すると、摺動部37は、ドア1
の自重により傾斜案内面19に圧接しながら、傾斜案内
面19に沿って上方へ移動する。そして、この状態で、
ドア1から手を放すと、ドア1の自重により、摺動部3
7が傾斜案内面19に沿って前記とは反対方向に回転し
ながら下方へ移動し、ドア1が閉鎖位置へ自動復帰す
る。
【0022】また、ドア側翼板10を枠側翼板30に組
付けた状態で、操作部材28の連結板部28cの上面が
コニカル面44の下端に当接し、しかも摺動部37が傾
斜案内面19に沿って上方へ移動すると、これに伴って
コニカル面44の下端部で操作部材28及び係合ピン2
3がバネ部材25の付勢力に抗して下方へ相対移動する
ので、コニカル面44の下端とドア側筒部12間におい
て係合ピン23は、常時操作部材28で覆われた状態と
なり外部に露出しないので、小径な係合ピン23が露出
することによる外観低下は防止される。
【0023】一方、ドア1を120°よりも更に開く
と、摺動部37の上端部が受面20に圧接されて、受面
20に沿って摺動し、この状態でドア1から手を放して
も、ドア1の自重は受面20で受け止められて、ドア1
は回動操作した位置に保持されることになる。
【0024】また、ドア1を開口枠2から取り外すとき
には、蝶番3、5の連結ピン38を下方へ移動させた状
態で、操作部材28を下方へ操作して、係合ピン23を
仮止め孔45から抜き取り、この状態でドア1の上部を
側方へ移動させてからドア1を持ち上げて、蝶番4の連
結ピン38からドア側翼板10を抜き取って、ドア1を
開口枠2から取り外すことになる。
【0025】尚、蝶番5は省略することが可能である。
また、上部の蝶番3を下部に設け、下部の蝶番4を上部
に設けることも可能で、この場合には、上部の蝶番4の
枠側翼板30にドア側翼板10を組付けた状態で、下部
の蝶番3を組み立てることになる。更に、前記蝶番3の
上下を反転させた状態で、ドア側翼板10を開口枠2に
取付け、枠側翼板30をドア1に取付けることも可能で
ある。
【0026】尚、前記傾斜案内面19の形成範囲を変更
することで、ドア1の復帰可能な角度を120°以外の
角度に設定することが可能である。また、本実施例で
は、ドア側翼板10と枠側翼板30を重合わせた状態に
復帰させるようにしたが、ドア側翼板10と枠側翼板3
0の成す角度が例えば90°や180°の状態に復帰さ
せるように設定することも可能である。更に、前記傾斜
案内面19の傾斜方向を反対方向に設定し、ドア側翼板
10と枠側翼板30を閉じる方向へ所定角度以上回動さ
せたときに、ドア側翼板10と枠側翼板30とを回動操
作した位置に保持させてもよい。加えて、前記傾斜案内
面19は斜め下方又は斜め上方へ突出する湾曲状に形成
してもよい。また、ドア側翼板10のドア1に対する固
定用のネジ孔の個数と、枠側翼板30の開口枠2に対す
る固定用のネジ孔の個数を、夫々異なる個数に設定して
両翼板10、30を差別化してもよい。
【0027】
【発明の効果】請求項1に係る自動復帰可能な蝶番によ
れば、連結ピンを出没させてドア側翼板を枠側翼板に係
脱可能に構成してあるので、予めドア側翼板及び枠側翼
板をドア及びドア開口部に夫々取付けた状態で、両者を
連結させることが可能となり、上下1対の蝶番のうちの
一方の蝶番に対してこの蝶番を適用することで、1人の
作業者でも開口枠に対してドアを容易に組付けることが
可能となる。
【0028】また、仮止め手段を介して両翼板を仮止め
した状態で、ドアから手を放して操作手段を操作して、
両翼板を連結することが可能なので、ドアの組付作業が
一層容易になる。しかも、仮止め手段による両翼板の仮
止めは、枠側翼板の筒部と補助筒部間へドア側翼板の筒
部を側方より装着して、これら3つの筒部を同軸上に配
置させるという簡単な操作によりなされるので、ドアか
ら手を放すことなく両翼板を仮止めすることが可能とな
り、安定した姿勢で両翼板を仮止めできる。更に、係合
ピンを仮止め孔に嵌合させて両翼板を仮止めするので、
仮止めではあるものの、両翼板を比較的強固に連結する
ことが可能となり、連結ピンにより両翼板を連結すると
きにおける振動等で、両翼板の仮止め状態が解除された
りすることはない。
【0029】ここで、請求項2に係る蝶番によれば、両
翼板を連結した状態で、コニカル部の下端とドア側翼板
の筒部の上端部間において係止ピンが操作部材により覆
われるので、小径の係止ピンが露出することによる蝶番
の外観低下を防止出来る。
【0030】請求項3に係る蝶番によれば、案内部材に
水平な規制面を傾斜案内面に連ねて設けてあるので、ド
ア側翼板と枠側翼板とのなす角度が一定角度以上になっ
たときに、両翼板の自動復帰を規制することが可能とな
り、室内に風を通したりするときなどにおいて、ドアを
開いた状態に保持することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ドア開口部付近の斜視図
【図2】 上部の蝶番の分解斜視図
【図3】 上部の蝶番の閉じた状態における正面図
【図4】 上部の蝶番の縦断面図
【図5】 上部の蝶番の開いた状態における正面図
【図6】 (a)は上部の蝶番のドア側翼板の縦断面
図、(b)は上部の蝶番のドア側翼板の平面図
【図7】 (a)は上部の蝶番の枠側翼板の縦断面図、
(b)は上部の蝶番の枠側翼板の平面図
【図8】 (a)は案内部材の正面図、(b)は案内部
材の底面図
【図9】 (a)は摺動部材の平面図、(b)は摺動部
材の側面図
【図10】 下部の蝶番の開いた状態における正面図
【図11】 途中部の蝶番の開いた状態における正面図
【符号の説明】
1 ドア 2 開口枠 3 蝶番 4 蝶番 5 蝶番 10 ドア側翼板 11 取付部 12 ドア側筒部 13 案内部材 14 大径部 15 切欠部 16 突出部 17 嵌合孔 18 切欠部 19 傾斜案内面 20 受面 21 隔壁部 22 組付孔 23 係合ピン 24 鍔部 25 バネ部材 26 長孔 27 規制ピン 28 操作部材 28a 外筒部 28b 内筒部 28c 連結板部 30 枠側翼板 31 取付部 32 枠側筒部 33 摺動部材 34 大径部 35 切欠部 36 突出部 37 摺動部 38 連結ピン 39 ネジ部材 40 補助筒部 41 蓋部材 42 ガイド兼係止部材 43 ネジ部材 44 コニカル面 45 仮止め孔 50 軸部 51 蓋部材 38A 連結ピン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一側部に上下方向に延びる筒部を有し、
    ドアに固定されるドア側翼板と、 前記ドア側翼板の筒部の下側に同軸上に配置される筒部
    を一側部に有し、ドア取付け用の開口枠に固定される枠
    側翼板と、 前記ドア側翼板又は枠側翼板の一方の筒部に相対回転不
    能に装着され、一端面に自動復帰用の傾斜案内面が形成
    された案内部材と、 前記ドア側翼板又は枠側翼板の他方の筒部に相対回転不
    能に装着され、一端面に傾斜案内面に沿って摺動可能な
    摺動部が形成された摺動部材と、 前記両翼板を回動自在に連結する連結手段であって、案
    内部材又は摺動部材の一方に設けられた嵌合孔と、案内
    部材又は摺動部材の他方に設けられ、突出した状態で嵌
    合孔に嵌合する出没自在な連結ピンと、連結ピンを出没
    操作する操作手段とを有する連結手段と、 前記両翼板を仮止めするための仮止め手段であって、枠
    側翼板の一側部に形成され、ドア側翼板の筒部の上側に
    同軸上に配置される補助筒部と、補助筒部に装着され、
    下面に下側へ行くにしたがって縮径するコニカル面が形
    成され、中央部に下端開口の仮止め孔が形成されたガイ
    ド兼係止部材と、ドア側翼板の筒部に上下移動自在に装
    着されるとともに、バネ部材を介してドア側翼板の筒部
    から上方へ突出した突出位置に常時付勢され、枠側翼板
    の筒部に対してドア側翼板の筒部を同軸上に組付けると
    きに、上端がコニカル面に案内されて仮止め孔に嵌合す
    る係合ピンと、係合ピンを下方へ操作するための操作部
    材とを有する仮止め手段と、 を備えた自動復帰可能な蝶番。
  2. 【請求項2】 操作部材が、ドア側翼板の筒部の上端近
    傍部に上下移動自在に外嵌装着される外筒部と、係止ピ
    ンの途中部に形成した鍔部に上方より係合する内筒部と
    を有し、係止ピンを仮止め孔に嵌合させた状態で、コニ
    カル面の下端とドア側翼板の筒部の上端部間における係
    止ピンを操作部材で覆うように構成した請求項1記載の
    自動復帰可能な蝶番。
  3. 【請求項3】 前記案内部材に、ドア側翼板と枠側翼板
    とのなす角度が一定角度以上になったときに、両翼板の
    自動復帰を規制する、水平な規制面を傾斜案内面に連ね
    て設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の自動復
    帰可能な蝶番。
JP23381695A 1995-09-12 1995-09-12 自動復帰可能な蝶番 Pending JPH0978930A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100402699B1 (ko) * 2000-07-18 2003-10-22 조재환 도어 자동 복귀 및 잠금장치
CN102635281A (zh) * 2012-05-08 2012-08-15 陈凯 可调式铰链
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