JPS597472Y2 - 点検口 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、天井や壁等に取付けられ、その裏側に配設
された電気配線や各種の配管等を後日点検、修理するた
めの点検口に関するものである。

点検口の枠体は、外枠に内枠を開閉自在に枢着している
が、従来の枠体にあっては、内外両枠間の間隔を一定に
維持できるように、外枠に内枠を枢着することが難かし
かった。

この考案は、点検口の外枠を組立てる際に使用するコー
ナー金具を改良し、内外両枠間の間隔を一定に維持でき
るような点検口を提供するものである。

以下に添付図面に基づいてこの考案の実施例を説明する
。

本考案による点検口は、第１図に示すように、四本の枠
片３の衝合隅角部を四個のコーナー金具により連結した
外枠１内に内枠２を開閉自在に枢着して形或されている
。

そして、上記外枠１と内枠２とは、第２図に示すように
、内枠２の旋回前端２ａに形或したロック装置（図示せ
ず）のロックパー１０により相互に係止して固定される
ようになっている。

上記四個のコーナー金具のうち、上記内枠２の旋回前端
側に位置する二個のコーナー金具４は亜鉛ダイカスト等
で形或され、第３図および第４図に示すように内枠２の
旋回前端２ａに対して位置する翼片５と、内枠２の旋回
側縁２ｂに対して位置する翼片５を横断面略Ｌ字状に結
合したような形状を有し、内枠２の旋回側縁２ｂに対す
る側の翼片５には突出部６が形威されている。

この突出部６は、上記内枠２の旋回側縁２ｂ側の外側面
に当接して内外両枠１，２間の間隔を一定に維持するた
めのもので、該翼片５の周縁部全長にわたって内側に突
出して形威されている。

また、上記突出部６が設けられている翼片５の基部には
、この突出部６の高さと同じ厚みの厚肉部９が形戊され
るとともに、この厚肉部９にはスリット状のバー受部１
１を穿設し、第４図に示すように、内枠２に取付けたロ
ック装置（図示せず）のロックパー１０の先端部が上記
バー受部１１内に嵌大してこの内枠２を外枠１内に閉じ
た状態で維持できるように形或されている。

さらに上記コーナー金具４の両翼片５，５の外側には、
第２図ないし第４図に示すように、突起７が設けられ、
この突起７を外枠１の各枠片３に穿設した嵌入孔８内に
挿通し、この突起７を頭をかしめることにより各枠片３
の衝合隅角部を連結して外枠１が組立てられている。

一方、上記内枠２の旋回基部側に位置する二個のコーナ
ー金具４，４も、上述したコ・−ナー金具４と同様に二
つの翼片５，５を横断面略Ｌ字状に結合したような形状
を有し、内枠２の旋回側縁２ｂに対する側の翼片５には
その全周部全長に亙って内側に突出する突出部６が設け
られると共に、上記翼片５，５の外側面には突起７が形
或されている。

この実施例において、外枠１を構或する各枠片３の断面
形状は、第２図に示すように、外枠１の下端縁と内枠２
の下端縁とが互に接近して揃うように略円弧状に形威さ
れており、上述したコーナー金具４の翼片５の外側面は
枠片３の内側凹面に密着できるような形状にされている
。

又、内枠２は、第４図で示すように、内枠コーナー金具
１３で四本の内枠片１４の衝合隅角部を連結して組立て
られている。

この内枠コーナー金具１３は、第５図に示すように、横
断面略Ｌ字状に形戊されており、その両翼片１５の外側
には夫々突起１６が設けられており、この突起１６を各
内枠片１４に穿設されている嵌入孔１７内に挿通し、突
起１６の頭部をかしめることによって内枠２を組立てる
ようにすると共に、一方の翼片１５の先端部には他方の
翼片１５と反対の方向に折り曲げられた折曲部１８を設
け、この折曲部１８にロック装置のロックパー１０が挿
通ずるスリット１９を穿設してロックパー１０の案内と
し、更に、他方の翼片１５には内枠片１４に穿設した透
孔２０内に嵌大して隣接する二つの内枠片１４と内枠コ
ーナー金具１３との間の正確な位置決めを行なうために
、該翼片１５の側端部から内枠片１４に向けて突出する
嵌入片２１が形或されている。

第６図ないし第８図は、上記内枠２の旋回基部側に位置
する外枠用のコーナー金具４の変形例を示す説明図であ
る。

このコーナー金具４は、第６図に示すように、例えば亜
鉛ダイカストで横断面略Ｌ字状に形或され、このコーナ
ー金具４の一方の翼片５にはその上下両側縁部に長手方
向全長にわたって延びる突出部６を内側に複数条突出さ
せこのコーナー金具４で外枠１を組立てたときに上記突
出部６が内枠２に向って突出して内枠２の旋回側縁２ｂ
側の外側面に当接するように形或すると共に、突出部６
が設けられている翼片５の中央先端部には厚肉部９を形
戒し、この厚肉部９には内枠２を回転自在に枢支するヒ
ンジピン１２の取付孔２４を設け、更に、両翼片５の外
側面には突起７が設けられ、該突起７の頭部をかしめる
ことにより外枠１の各枠片３の衝合隅角部を連結してい
る。

上述したように、内枠２の旋回基部側に位置するコーナ
ー金具４にヒンジピン１２の取付孔２４を設けるごとに
よって、このコーナー金具４の取付孔２４に内枠２を枢
支するヒンジピン１２を取付けることができ、外枠１に
ヒンジピン１２の取付座金を別個に設ける必要がなくな
ってそれぞれ外枠１の形状を簡略化できるものである。

更に、第９図ないし第１２図は、内枠２の旋回基部側に
使用されるコーナー金具４の他の変形例を示すものであ
る。

第９図及び第１０図に示すコーナー金具４は、横断面略
Ｌ字状に形或されており、一方の翼片５にはその中央部
及び下部に夫々長手方向に沿って二条の突出部６が設け
られており、又、両翼片５の外側には突起７が設けられ
ている。

又、第１１図及び第１２図に示すコーナー金具は、横断
面略Ｌ字状であって、その一方の翼片５には上下両側縁
部に突出部６が形或されており、両翼片５の外側に突設
した突起７の頭をかしめることによって第１１図に示す
ように外枠１の各枠片３の衝合隅角部を連結している。

本考案は、以上のように構或されたので、外枠１の各枠
片３の衝合隅角部を連結するコーナー金具４の翼片５の
うち、内枠２の旋回側縁２ｂに対する側の翼片５に突出
部６が設けられているから、突出部６の先端が内枠２の
旋回側縁２ｂ側の外側面に当接して内外両枠１，２間の
間隔を一定に維持することができる。

又、突出部６はコーナー金具４の翼片５に該翼片５の上
下方向に適宜間隔をおいて、かつ該翼片５の長手方向全
長にわたって複数条形威されているので、内枠２が閉じ
た状態のとき翼片５の複数条の突出部６が内枠２の外側
面に適宜間隔をおいて当接することにより内枠２のゆが
みを防止すると共に、内外枠間の隙間を完全に同一間隙
とすることができる。

その上、蓋板等の重みで内枠２の一部がずれ落ちること
もない。

それ故、外枠１内で内枠２の取付姿勢が歪んだり、その
結果、内枠２の開閉動作を円滑に行うことができなくな
ったりすることがなく、又、内外両枠１，２間を枢着す
るヒンジピンに無理な力が加わったり、外観が悪くなる
こともない。

又、コーナー金具４の外側面には突起７が設けられてお
り、この突起７の頭をかしめて各枠片３の衝合隅角部を
連結するように形威されているから、各枠片３とコーナ
ー金具４は充分に密着し、組立てられた外枠１が極めて
丈夫になるものである。

更に、コーナー金具４にはロック装置のロックパー１０
の先端部が嵌入するバー受部１１が設けられているから
、外枠１にバー受部１１を別個に設ける必要もなく、内
枠２の旋回前端側に位置する左右一対の外枠用のコーナ
ー金具として好都合のものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による点検口を示す平面図、第２図は第
１図のＩＩ − ＩＩ線断面図、第３図は内枠の旋回前
端側に位置する外枠用コーナー金具を示す斜視図、第４
図は第２図のＩＶ−ＩＶ線断面図、第５図は内枠のコー
ナー金具を示す斜視図、第６図は内枠の旋回基部側に位
置するコーナー金具の変形例を示す斜視図、第７図は第
６図のコーナー金具を用いて組立てた点検口の部分断面
図、第８図は第７図の■一■線断面図、第９図はコーナ
ー金具の他の変形例を示す斜視図、第１０図は第９図の
コーナー金具を用いて組立てた点検口の部分断面図、第
１１図はコーナー金具の更に他の変形例を示す斜視図、
第１２図は第１１図のコーナー金具を用いて組立てた点
検口の部分断面図である。 １・・・・・・外枠、２・・・・・・内枠、２ａ・・・
・・・旋回前端、２ｂ・・・・・・旋回側縁、３・・・
・・・枠片、４・・・・・・コーナー金具、５・・・・
・・翼片、６・・・・・・突出部、７・・・・・・突起
、８・・・・・・嵌入孔、９・・・・・・厚肉部、１０
・・・・・・ロツクバー、１１・・・・・・バー受部、
１２・・・・・・ヒンジピン。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 四本の枠片の衝合隅角部を二つの翼片を横断面略Ｌ字状
   に結合してなる四個のコーナー金具により連結した外枠
   内に内枠を開閉自在に枢着して上記内枠の旋回前端に形
   或したロック装置のロックバーにて該内枠を上記外枠に
   係止する点検口において、上記それぞれのコーナー金具
   の翼片のうち、上記内枠の旋回側縁に対する側の翼片に
   該翼片の長手方向全長にわたって延びて上記内枠の外側
   面に当接する突出部を前記翼片の上下方向に適宜の間隔
   をおいて複数条形或すると共に上記翼片の外側面には外
   枠の各枠片に穿設した嵌入口に挿通する突起を設け、か
   つ上記四個のコーナー金具のうち内枠の旋回前端側に位
   置する二個のコーナー金具には、上記ロツクバーが嵌入
   するバー受部を形或したことを特徴とする点検口。