JP2000248817A - ヒンジ - Google Patents
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Abstract
放させた状態を維持することができる外装扉を備えた情
報処理装置の筐体とするための、該外装扉を筐体に支持
するヒンジを提供する。 【解決手段】 筐体1の側壁内面に取り付けたガイドブ
ラケット11に、支持アーム12を摺動自在に支持させ、該
支持アーム12に摺動自在にロックプレート14を支持さ
せ、ロックプレート14の摺動に助力する拘束ばね15を設
けると共に、ロックプレート14の先端部の係止部14a を
外装扉2と係脱自在とする。支持アーム12の先端部に支
持ピン13を植設し、外装扉2の適宜位置に支持ピン13を
遊嵌する支持孔15を形成する。支持ピン13に支持孔15を
嵌装して外装扉2を筐体1に支持させる。支持アーム12
がガイドブラケット11に対して最前方まで前進した状態
で、外装扉2が隣接する情報処理装置の前面よりも前方
に位置するよう設定する。
Description
内するヒンジであって、特に情報処理装置などの筐体の
開口部を開閉する外装扉を支持すると共に、その開閉動
作を案内するヒンジに関する。
の保護や目隠しまた意匠向上のために外装扉が装着され
ているが、この外装扉は装置内部の操作や保守点検等が
行えるように開閉できる構造を有している。外装扉の開
閉構造は、筐体フレームに装着されたヒンジの一部分で
あるピンが、外装扉に具備されたピン穴に填め合わされ
ることで扉の支持及び開閉を実現するようにしてある。
また、装置の意匠を考慮するために装置外観からヒンジ
が見えないよう、閉成された状態で、外装扉の裏側にヒ
ンジが隠れる構造となっている。
えた情報処理装置などの筐体を示す図で、筐体1の開口
部1aを外装扉2で開閉するようにしてある。筐体1の側
壁1bの開口部1aの縁部にはヒンジ3が設けられており、
このヒンジ3によって外装扉2が開閉自在に支持されて
いる。このヒンジ3は、筐体1の開口部1aの縁部に設け
られたブラケット4にヒンジピン4aが植設され、外装扉
2の側縁部にこのヒンジピン4aが遊挿される透孔を有す
るブラケット5が設けられて構成されている。そして、
上記透孔にヒンジピン4aを遊挿させて外装扉2を筐体1
に支持させれば、外装扉2をヒンジピン4aを中心として
回動させることができ、この回動によって筐体1の開口
部1aを開閉することができる。
た従来のヒンジ3では、次のような問題が生じてしま
う。情報処理装置はその特性によって同一装置を複数台
設置して使用する場合があり、複数台の情報処理装置を
並設した場合には、図12に示すように、隣接した情報処
理装置に開放させた外装扉2が当接してしまうので、そ
の開放角度は約120程度が限界となっている。この状
態でも、情報処理装置の筐体1の開口部1aは十分に開放
するから、該情報処理装置に対して行なう作業自体には
支障が生じない。
では、外装扉が筐体から飛び出した状態となるため、装
置の各種操作時に、作業者が不用意に扉に外力を与え
て、外装扉が開放角度以上に回動させられて、外装扉自
体やヒンジが破壊したり損傷したりしてしまうおそれが
あり、あるいは隣接する装置を損傷してしまうおそれが
ある。また、閉成方向に外装扉が回動した場合には、該
外装扉と筐体とに作業者が挟まれてしまうおそれがあ
る。特に、複数人員による重量内蔵物の交換作業や保守
点検作業では、外装扉が邪魔になり作業性を悪化させる
おそれがある。
以上で開放できるヒンジとして、特開平8−33394
5号公報に記載されたヒンジや特開平9−279927
号公報に記載された四連リンク型のドアヒンジなどが提
案されている。
部品から構成されており、複数のリンク機構を用いた複
雑な構造であることから高い部品精度や組立精度が要求
される。これにより外装扉の取付や、保守作業時等に必
要となる取り外し作業が困難であった。また外装扉側に
も強固な取付部材を装着する必要があるため、扉厚を薄
くすることに限界がある。しかも、外装扉を開放した状
態では複雑なリンク機構が露呈するため、外観上好まし
くなく、また作業者が該リンク機構に引っ掛かってしま
うおそれがある。
筐体の開口部を開閉するための外装扉を支持するヒンジ
であって、他の情報処理装置が隣接されている場合であ
っても外装扉の開放角度を大きくすることができると共
に、適宜な開放角度に維持することにより隣接する情報
処理装置に対する作業が支障とならないようにすること
ができ、しかも簡単な構造にすることによって部品構成
を簡素化して、組立性の向上と占有スペースを削減する
ことができ、外装扉を脱着する際の作業向上や外装扉の
構造的な制限を極力少なくしたヒンジを提供することを
目的としている。
めの技術的手段として、この発明に係るヒンジは、情報
処理装置の筐体の開口部を開閉する外装扉を支持してそ
の開閉を案内するヒンジにおいて、筐体の側壁内側面に
ガイド手段を設け、前記ガイド手段に案内されて、前記
開口部の開口と交差する方向に摺動自在な支持アームを
設け、前記支持アームに対して該支持アームの摺動方向
と等しい方向に摺動自在にロックプレートを設け、前記
支持アームの先端側を前記開口部から筐体の外側に突出
させると共に、先端部に支持部を設け、前記支持部に支
持手段を設け、外装扉の側縁部に前記支持手段に連繋し
て外装扉を回動自在に支持する被支持手段を設けてな
り、外装扉を適宜角度まで開放した状態で該外装扉の端
縁部と前記ロックプレートとが係合して外装扉を当該開
放角度に維持し、さらに外装扉を回動させることにより
ロックプレートとの係合が解除されて該外装扉をさらに
大きく開放させるとともに、最大開放角度まで開放した
状態で前記ロックプレートが外装扉と係合して、外装扉
を最大開放角度の位置に維持することを特徴としてい
る。
と被支持手段の連繋により外装扉を途中開放位置となる
適宜位置まで回動させて開放する。このとき、外装扉の
端縁部と前記ロックプレートとが係合するので、外装扉
は当該開放角度の状態、即ち途中開放位置に維持され
る。さらに、外装扉を筐体の外側方向に前進移動させる
と、前記支持アームが前記ガイド手段に案内されて引き
出される。このとき、支持アームの移動量を、先端部が
情報処理装置の閉成された状態の外装扉の前面よりも前
方に位置するまでの距離に設定しておく。このため、支
持アームが最前部まで引き出された状態で、外装扉が隣
接する情報処理装置の外装扉の前方に位置することにな
る。この位置でさらに外装扉を回動させれば、外装扉と
前記ロックプレートとの係合が解除されて外装扉が回動
し、ほぼ180度まで回動させることができ、最大の開
放角度を得ることができる。そして、最大開放角度まで
開放した状態で再び外装扉の端縁部とロックプレートと
が係合して、外装扉は最大開放角度で開放した状態に維
持される。
記ガイド手段とロックプレートとの間にトグルばねを連
繋させ、その復元力をロックプレートの進退時にその移
動に助力させてあることを特徴としている。
持アームがガイド手段に対して摺動すると共に、ロック
プレートが支持アームに対して適宜に摺動する。このと
き、摺動初期においては、トグルばねの復元力が移動力
に対抗して作用するから、閉鎖位置または開放位置にあ
る初期位置から移動させるには相当の力を付与する必要
がある。すなわち、外装扉はトグルばねの復元力によっ
て閉鎖位置または途中開放位置、最大開放位置に拘束さ
れる。そして、外装扉が適宜位置まで移動したのちに
は、トグルばねの復元力が移動方向に作用して外装扉の
移動に助力するから、適宜位置を通過した以後は容易に
移動させることができる。
コイルばね、線ばねその他であってもよく、支持アーム
の初期動作時には移動方向と反対方向に付勢する復元力
を発揮し、支持アームが所定位置を通過したのちには移
動方向に付勢する復元力を発揮するものであればよい。
記支持アームに該支持アームの摺動方向に沿った方向を
長手方向とする長孔によりガイド孔を形成し、前記ガイ
ド孔内を摺動自在に前記ロックプレートを該ガイド孔に
収容させ、前記ガイド手段に前記支持アームの摺動方向
に沿った方向を長手方向とする長孔で挿通孔を形成し、
前記ロックプレートに植設した移動側掛止ピンを前記挿
通孔に挿通させてガイド手段から突出させ、ガイド手段
に固定側掛止ピンを植設し、前記移動側掛止ピンと固定
側掛止ピンとに前記トグルばねを掛止させたことを特徴
としている。
ムのガイド孔内を摺動し、この摺動によって外装扉と係
脱する。また、前記移動側掛止ピンと固定側掛止ピンと
にトグルばねを掛止させた構造であるから、ロックプレ
ートにトグルばねの復元力を付勢する構造を簡単なもの
とすることができる。
記ガイド手段と支持アームとを前記筐体の側壁に適宜間
隔を設けて適宜数配設したことを特徴としている。
手段と支持アームの組合わせ数を適宜なものとして取り
付ければよい。
宜数の前記支持アームを連繋手段によって連繋させて、
該適宜数の支持アームの摺動を同期させてあることを特
徴としている。
持手段とが対応した位置になければ連繋させることがで
きないので、位置合せを行なう必要がある。特に、複数
の支持アームが設けられている場合には全ての支持手段
と被支持手段とを対応させなければならないから、外装
扉の着脱作業が煩雑となってしまう。そこで、全ての支
持アームを連繋させてこれら支持アームを一体的に摺動
させることができるようにすれば、全ての支持手段の位
置を同時に揃えることができて、外装扉の着脱作業性を
向上させることができる。
記ガイド手段を前記筐体の側壁に設け、該ガイド手段に
支持アームを設け、該支持アームに適宜数の前記支持手
段を適宜間隔を設けて配したことを特徴としている。
を対応させて設けた場合には、このガイド手段の取付・
取外作業が煩雑となるので、単一のガイド手段に単一の
支持アームを設け、該支持アームに複数の支持手段を設
ければガイド手段と支持アームの取付・取外作業を簡便
に行なうことができる。
態に基づいて、この発明に係るヒンジを具体的に説明す
る。
係るヒンジ10を示してある。このヒンジ10は、図1に示
すように、情報処理装置の筐体1に外装扉2を開閉自在
に支持している。図2はこのヒンジ10の主要部を示す概
略の斜視図で、ガイド手段としてのガイドブラケット11
と、該ガイドブラケット11に案内されて筐体1の開口部
1aの開口に直交する方向に摺動自在に設けられた支持ア
ーム12とを主体として構成されている。
に、断面ほぼコ字形の主部11a の端部に外側に張り出し
たフランジ部11b が形成されて構成されている。このフ
ランジ部11b のフランジ面を、図1に示すように、筐体
1の側壁1bの内側面に当接させて、フランジ部11b に形
成された透孔11d を貫通させた止着ねじ11c によって固
定されている。また、このガイドブラケット11の取付位
置は、開口部1aの縁部に接する位置で、フランジ部11b
が上下に位置するようにしてある。
ト11の主部11a の内側部に位置させて支持されており、
開口部1aの開口に対して直交する方向に摺動できるよう
にしてある。支持アーム12の筐体1の奥側、即ち基端側
には端部を折曲してストッパ部12a が形成されていて、
支持アーム12が筐体1の前方に脱落することを防止して
いる。支持アーム12の先端側には図2に示すように、筐
体1の側方を指向させて折曲したピン支持部12b が形成
されており、このピン支持部12b の上端にピン支持板12
c が設けられている。このピン支持板12c に、支持手段
としての支持ピン13が植設されている。また、ピン支持
板12c と支持アーム12との間には適宜な間隙12d が形成
されている。
持部12b から前記ストッパ部12a の近傍にまで至る切込
み部12e が形成されており、この切込み部12e にロック
プレート14が摺動自在に収容されている。すなわち、前
記切込み部12e は支持アーム12の摺動方向を長手方向と
して形成されており、ロックプレート14はこの切込み部
12e の長手方向長さよりも適宜に短くして、該切込み部
12e 内で支持アーム12の摺動方向と等しい方向に摺動す
るようにしてある。また、ロックプレート14の先端部に
は係止部14a が折曲形成されている。
には、ロックプレート14の摺動方向に沿った長孔によっ
て挿通孔であるガイド孔11e が形成されている。また、
ガイドブラケット11の主部11a の表面であって、ガイド
孔11e の中央を臨む位置には固定側掛止ピン11f が植設
されている。他方、ロックプレート14には移動側掛止ピ
ン14b が植設されており、この移動側掛止ピン14b を上
記ガイド孔11e に遊挿させて、その先端部をガイドブラ
ケット11の表面から突出させてある。そして、これら固
定側掛止ピン11f と移動側掛止ピン14b とに、ねじりコ
イルばねをトグルばねとして用いた拘束ばね15を掛け渡
してある。
示すように板材によって形成された支持ブラケット17が
設けられており、この支持ブラケット17の中央部には、
前記支持ピン13を遊挿する被支持手段としての支持孔17
a が形成されている。したがって、外装扉2は支持ピン
13を中心として回動自在とされている。
持アーム12を主部11a に挿通させた状態でガイドブラケ
ット11を取り付け、支持アーム12の先端を筐体1から突
出させた状態とする。この支持アーム12の前記支持ピン
13に外装扉2の前記支持孔17a を遊嵌すれば、図4に示
すように、外装扉2が筐体1に取り付けられた状態とな
り、該外装扉2の回動によって開口部1aを開閉すること
ができる。また、この実施形態では、一対のヒンジ10を
上下部に設けた構造としてある。
た第1実施形態に係るヒンジの作用を、図5及び図6を
参照して説明する。図5は一部を省略した平面視を示し
ており、隣接する情報処理装置6を想像線で示してあ
る。外装扉2を開放する場合には、筐体1と外装扉2と
を係合させている図示しない係合手段を解除して外装扉
2を回動させると、図5(a)に示すように、支持ピン
13を中心として外装扉2が回動し開口部1aが徐々に開放
される。図5(b)に示すように、外装扉2が筐体1に
対してほぼ直角の位置まで開放した状態の途中開放位置
では、外装扉2の枠部2aの内側に前記ロックプレート14
の係止部14a が係合した状態となる。この状態からさら
に外装扉2を開放方向に回動させようとすると、隣接す
る情報処理装置6を避けなければならないから、外装扉
2を引き出す方向に摺動させなければならない。外装扉
2を手前に引き出すと、支持アーム12とロックプレート
14とが、支持アーム12のストッパ部12a がガイドブラケ
ット11に当接するまで前進して引き出されて、図5
(c)に示すように、外装扉2が隣接する情報処理装置
6の前面位置よりもさらに前方に位置することになる。
図5(c)に示す状態では、隣接の情報処理装置6に干
渉することがないので、外装扉2をさらに回動させるる
ことができ、図5(d)に示すように、閉成した状態の
位置からほぼ180度まで回動させることができる。な
お、図5(c)の状態から図5(d)の状態まで外装扉
2を回動させる際には、前記間隙12d が外装扉2の縁部
の枠部2aの旋回を許容し、全開時に該間隙12d 内に該枠
部2aが収るように、該間隙12d の幅員を設定する。
束ばね15の復元力が外装扉2の進退動作に助力するよう
作用する。図6は拘束ばね15の動作を説明する図で、同
図(a)及び図2(a)は、支持アーム12が最後部まで
後退した状態にある場合の拘束ばね15の状態を示してお
り、この位置を外装扉2の開放時の初期位置とする。こ
の状態から、外装扉2を開放方向に回動させると、図5
(a)に示すように、外装扉2の枠部2aの内側面がロッ
クプレート14の係止部14a に係合し、外装扉2の回動に
よってロックプレート14が支持アーム12に対して僅かに
前進する。このとき、拘束ばね15は図6(b)に示すよ
うに、ロックプレート14の移動側掛止ピン14b が固定側
掛止ピン11f に接近して拘束ばね15が閉じられることに
なるから、ロックプレート14の前進はこの拘束ばね15の
復元力に抗して行われる。外装扉2が図5(b)に示す
ように、ほぼ90度となる途中開放位置まで開放される
と、枠部2aがロックプレート14を引き出す力が解除され
て、該枠部2aと係止部14aとが係合した状態となる。こ
の状態では、ロックプレート14は拘束ばね15の復元力を
受けて最後部まで後退した状態となり、図6(a)に示
すように、移動側掛止ピン14b と固定側掛止ピン11f と
が離隔した状態となって、外装扉2の枠部2aを筐体1の
側に引き寄せる力が働く。このため、外装扉2は途中開
放位置に維持される。
させるために、外装扉2を引き出すと、支持アーム12と
ロックプレート14もそれに伴われて前進する。ロックプ
レート14が前進すると、該ロックプレート14に植設され
た前記移動側掛止ピン14b が移動するから、図6(b)
に示すように、移動側掛止ピン14b とガイドブラケット
11に植設された前記固定側掛止ピン11f との間隔が小さ
くなる。このため、拘束ばね15は閉じる方向に力が加え
られ、その反力が復元力として移動側掛止ピン14b を初
期位置に押し戻すよう作用する。すなわち、ロックプレ
ート14の摺動初期においては、該ロックプレート14を初
期位置に位置付かせるように拘束ばね15は作用し、ロッ
クプレート14を前進させるための移動力が除かれた場合
には、拘束ばね15の復元力によってロックプレート14及
び支持アーム12は初期位置に復帰する。
に示すように、移動側掛止ピン14bを通る鉛直線上に位
置した場合に拘束ばね15の復元力が最大となる。移動側
掛止ピン14b が該鉛直線を越えて前進すると、拘束ばね
15はその位置が変化し、図6(d)に示すように、ロッ
クプレート14の移動方向が固定側掛止ピン11f と移動側
掛止ピン14b とが離隔する方向となり、ロックプレート
14の移動方向と拘束ばね15の復元力の方向とが一致する
ことになって、ロックプレート14の前進に拘束ばね15の
復元力が助力することになる。このため、外装扉2を円
滑に引き出すことができ、しかもロックプレート14が最
前部、即ち終期位置に位置した状態で拘束ばね15の復元
力を受けて、終期位置に維持される。したがって、外装
扉2を180度まで回動させる際に、ロックプレート14
が不用意に後退してしまうことが防止される。
で、ガイドブラケット11とロックプレート14とを連繋さ
せることにより、該拘束ばね15の復元力がロックプレー
ト14を最後部または最前部に維持するよう作用し、ロッ
クプレート14が適宜位置まで移動したのちは該ロックプ
レート14の移動に助力するよう作用することになる。
放させることができることは勿論、開放角度をほぼ18
0度にして隣接する情報処理装置6の前面に沿わせた状
態とできるので、不用意に回動させてしまって、隣接の
情報処理装置6に衝突させて破損させてしまうことを防
止できる。また、不用意に閉成させてしまうこともない
から、外装扉2を開放した情報処理装置に対する作業を
円滑に行なうことができる。しかも、開放角度をほぼ9
0度の状態を維持させることができるから、隣接する情
報処理装置6と併せて作業を行う際にも、不用意に外装
扉2を閉成してしまうことがなく、作業性を向上させる
ことができる。
図5(c)に示す位置まで閉成して該外装扉2を押し込
んで、支持アーム12を外装扉2で押して後退させる。支
持アーム12が適宜位置まで後退すると、そのピン支持部
12b がロックプレート14の係止部14a に当接して、該ロ
ックプレート14も押し込まれて後退することになる。こ
の後退動作の摺動初期においては、拘束ばね15の復元力
がロックプレート14の移動に抗して作用し、固定側掛止
ピン11f を通る鉛直線上を移動側掛止ピン14bが通過し
たのちは、拘束ばね15の復元力がロックプレート14の移
動に助力して作用し、外装扉2を円滑に後退させること
ができる。
第2実施形態を示す図で、第1実施形態と同一の部位は
同一の符号を付してある。この第2実施形態に係るヒン
ジ20は、ガイドブラケット21が、図8に示すように、筐
体1の側壁の上下に亙る大きさとされている。このガイ
ドブラケット21の断面ほぼコ字形の主部21a の内側部に
支持アーム22が支持されて、開口部1aの開口に対して直
交する方向に摺動できるようにしてある。ガイドブラケ
ット21の主部21a の端部に外側に張り出したフランジ部
21b が形成され、このフランジ部21b に形成された透孔
21c を貫通させた止着ねじを、筐体1の側壁に締め付け
ることによってガイドブラケット21が取り付けられる。
また、支持アーム22の基端側には、ストッパ部22a が形
成されている。
ーム22の一部を前方に張り出させて突出部22b が上下に
それぞれ形成され、このそれぞれの突出部22b の先端
が、筐体1の側方を指向させて折曲されてピン支持部22
c が形成され、このピン支持部22c の上端にピン支持板
22d が設けられている。このピン支持板22d に、支持手
段としての支持ピン23が植設されている。また、ピン支
持板22d と突出部22b との間には適宜な間隙22e が形成
されている。
のストッパ部22a の近傍まで、支持アーム22の摺動方向
に沿って切込み部22e が形成されており、この切込み部
22eにロックプレート24が摺動自在に収容されている。
また、ロックプレート24の先端部には係止部24a が形成
されている。ガイドブラケット21には、ロックプレート
24に臨む位置にガイド孔21d が形成され、ロックプレー
ト24に植設した移動側掛止ピン24b をこのガイド孔21d
を挿通させてガイドブラケット21から突出させてある。
ガイドブラケット21には固定側掛止ピン21e が植設され
ており、この固定側掛止ピン21e と移動側掛止ピン24b
とに拘束ばね25を掛け渡してある。
と同様に被支持手段である支持孔(図示せず)が設けら
れており、この支持孔が前記支持ピン23に遊嵌されるこ
とによって外装扉2が支持される。
に示すように、支持アーム22をガイドブラケット21から
引き出した状態とすれば、ロックプレート24の係止部24
a が外装扉2の枠部2aに係合して、図8に示すように、
外装扉2の開放角度をほぼ180度に維持させることが
できる。また、第1実施形態の場合と同様に、ほぼ90
度の開放角度にも維持させることができる。
は、ガイドブラケット21と複数の支持ピン23を備えた支
持アーム22とを組合わせて筐体1に取り付けるから、取
付作業が簡便となる。また、それぞれの支持ピン23は支
持アーム22と一体的に設けられているから、支持アーム
22を同期して進退させることができる。このため、外装
扉2を着脱する際にそれぞれの支持ピン23を容易に揃え
て位置させることができるので、着脱作業の効率を向上
させることができる。
ついて説明する。なお、第1実施形態と同一の部位は同
一の符号を付してある。この第3実施形態に係るヒンジ
30は、筐体1の側壁の内側面に取り付けられる一対のガ
イドブラケット31の断面ほぼコ字形の主部31a に支持ア
ーム32が支持されて、開口部1aの開口に対して直交する
方向に摺動できるようにしてある。ガイドブラケット31
の主部31a の端部に外側に張り出したフランジ部31b が
形成され、このフランジ部31b に形成された透孔31c を
貫通させた止着ねじを、筐体1の側壁に締め付けること
によってガイドブラケット31が取り付けられる。また、
支持アーム32の基端側には、ストッパ部32a が形成され
ている。
しての接続ロッド33で接続されており、上下の支持アー
ム32が一体となって進退するようにしてある。また、先
端が筐体1の側方を指向させて折曲されてピン支持部32
b が形成され、このピン支持部32b の上端にピン支持板
32c が設けられている。このピン支持板32c に、支持手
段としての支持ピン34が植設されている。また、ピン支
持板32c と支持アーム32との間には適宜な間隙32d が形
成されている。
22a の近傍まで、該支持アーム32の摺動方向に沿って切
込み部32e が形成されており、この切込み部32e にロッ
クプレート35が摺動自在に収容されている。また、ロッ
クプレート35の先端部には係止部35a が形成されてい
る。ガイドブラケット31には、ロックプレート35に臨む
位置にガイド孔31d が形成され、ロックプレート35に植
設した移動側掛止ピン35b をこのガイド孔31d を挿通さ
せてガイドブラケット31から突出させてある。ガイドブ
ラケット31には固定側掛止ピン31e が植設されており、
この固定側掛止ピン31e と移動側掛止ピン35b とに拘束
ばね36を掛け渡してある。
と同様に被支持手段である支持孔(図示せず)が設けら
れており、この支持孔が前記支持ピン34に遊嵌されるこ
とによって外装扉2が支持される。
に示すように、支持アーム32をガイドブラケット31から
引き出した状態とすれば、ロックプレート35の係止部35
a が外装扉2の枠部2aに係合して、図11に示すように、
外装扉2の開放角度をほぼ180度とすることができ
る。また、第1実施形態の場合と同様に、ほぼ90度の
開放角度にも維持させることができる。
は、支持アーム32を接続ロッド33で連繋させてあるか
ら、全ての支持アーム32は同期して進退することができ
る。このため、外装扉2を着脱する際にそれぞれの支持
ピン34を容易に揃えて位置させることができるので、着
脱作業の効率を向上させることができる。
ンジによれば、外装扉を筐体から引き出すことによっ
て、該外装扉を隣接する情報処理装置の前面よりさらに
前方に位置させることができ、当該位置で外装扉を回動
させることができるから、外装扉の開放角度をほぼ18
0度とすることができる。このため、外装扉を開放して
行なう際の作業性を向上させることができる。しかも、
外装扉側の被支持手段と連繋させる支持手段を摺動自在
な支持アームに設けた構造であるから、簡単な構造であ
り、部品構成を簡素化することができる。
度における位置を維持することもできるから、隣接する
情報処理装置と並行した作業を行う場合であっても、外
装扉が作業の支障とならない。
ルばねの復元力を付勢してあるから、該ロックプレート
が後退端と前進端に位置している状態では、当該位置に
拘束されて振動などによって不用意にロックプレートが
摺動してしまうことが防止される。また、ロックプレー
トの移動が所定位置を越えることによって、以後はトグ
ルばねの復元力が該ロックプレートの移動に助力するか
ら、ロックプレートを円滑に移動させることができる。
で、一部を省略して示してある。
斜視図であり、(a)はロックプレートが後退した状態
を、(b)はロックプレートが前進した状態を示してい
る。
示す断面図である。
扉とを示す斜視図である。
るための概略の平面図で、一部を省略して示してある。
説明するための図である。
図である。
扉とを示す斜視図である。
図である。
装扉とを示す斜視図である。
斜視図である。
一部を省略して示してある。
Claims (6)
- 【請求項1】 情報処理装置の筐体の開口部を開閉する
外装扉を支持してその開閉を案内するヒンジにおいて、 筐体の側壁内側面にガイド手段を設け、 前記ガイド手段に案内されて、前記開口部の開口と交差
する方向に摺動自在な支持アームを設け、 前記支持アームに対して該支持アームの摺動方向と等し
い方向に摺動自在にロックプレートを設け、 前記支持アームの先端側を前記開口部から筐体の外側に
突出させると共に、先端部に支持部を設け、 前記支持部に支持手段を設け、 外装扉の側縁部に前記支持手段に連繋して外装扉を回動
自在に支持する被支持手段を設けてなり、 外装扉を適宜角度まで開放した状態で該外装扉の端縁部
と前記ロックプレートとが係合して外装扉を当該開放角
度に維持し、さらに外装扉を回動させることによりロッ
クプレートとの係合が解除されて該外装扉をさらに大き
く開放させるとともに、最大開放角度まで開放した状態
で前記ロックプレートが外装扉と係合して、外装扉を最
大開放角度の位置に維持することを特徴とするヒンジ。 - 【請求項2】 前記ガイド手段とロックプレートとの間
にトグルばねを連繋させ、その復元力をロックプレート
の進退時にその移動に助力させてあることを特徴とする
請求項1に記載のヒンジ。 - 【請求項3】 前記支持アームに該支持アームの摺動方
向に沿った方向を長手方向とする長孔によりガイド孔を
形成し、 前記ガイド孔内を摺動自在に前記ロックプレートを該ガ
イド孔に収容させ、 前記ガイド手段に前記支持アームの摺動方向に沿った方
向を長手方向とする長孔で挿通孔を形成し、 前記ロックプレートに植設した移動側掛止ピンを前記挿
通孔に挿通させてガイド手段から突出させ、 ガイド手段に固定側掛止ピンを植設し、 前記移動側掛止ピンと固定側掛止ピンとに前記トグルば
ねを掛止させたことを特徴とする請求項2に記載のヒン
ジ。 - 【請求項4】 前記ガイド手段と支持アームとを前記筐
体の側壁に適宜間隔を設けて適宜数配設したことを特徴
とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のヒン
ジ。 - 【請求項5】 適宜数の前記支持アームを連繋手段によ
って連繋させて、該適宜数の支持アームの摺動を同期さ
せてあることを特徴とする請求項4に記載のヒンジ。 - 【請求項6】 前記ガイド手段を前記筐体の側壁に設
け、該ガイド手段に支持アームを設け、該支持アームに
適宜数の前記支持手段を適宜間隔を設けて配したことを
特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の
ヒンジ。
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Publications (2)
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Family
ID=12829004
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP04936599A Expired - Fee Related JP3528122B2 (ja) | 1999-02-26 | 1999-02-26 | ヒンジ |
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Country | Link |
---|---|
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US8471145B2 (en) | 2008-07-14 | 2013-06-25 | Mitsubishi Electric Corporation | Terminal box and solar cell module |
CN103758418A (zh) * | 2014-01-07 | 2014-04-30 | 无锡博睿奥克电气有限公司 | 隔爆电气箱门盖铰链装置 |
JP2020133298A (ja) * | 2019-02-21 | 2020-08-31 | 株式会社Lixil | ピボットヒンジ |
-
1999
- 1999-02-26 JP JP04936599A patent/JP3528122B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
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JP5279829B2 (ja) * | 2008-07-14 | 2013-09-04 | 三菱電機株式会社 | 端子ボックス及び太陽電池モジュール |
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