JP3630154B2 - 連動開閉式引き戸 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、連動開閉式引き戸の技術に係わり、更に詳しくは、収納庫や書棚や商品陳列ラックなどの開口に配置する引き戸の連動伸縮リンク機構に作用させて間接的に引き戸を施錠する施錠機構を備えた連動開閉式引き戸に関する。
【0002】
【従来の技術】
収納庫等の前面開口に配置する少なくとも3枚以上の構成からなる連動開閉式引き戸は、2枚構成からなる引き戸よりも大きな開放幅を確保する必要から採用されるものであり、戸を最も広く開いた際の開放幅の数十ミリメートルの大小が商品価値を大きく左右し、開放幅を少しでも大きく確保することが極めて重要な課題となっている。
【0003】
ところで、上記引き戸は、左側内戸と右側外戸とその間に挟まれる中戸とを開閉リンクバーで連結支持し、このリンクバーの伸縮に連動して開閉する構造であり、内戸は右方に外戸は左方に中戸は左右いずれかに動かすと連動して開口部の開放が可能である。そのため施錠機構は、少なくとも2枚以上の戸を収納庫本体の戸枠に係止する機構を備えるか、或いはいずれか2枚の戸の相対移動を規制する係止機構を備える必要がある。しかし、前者の場合、施錠箇所が複数となり施錠が面倒で施錠忘れも起こるほか、薄い戸では錠前や係止機構が他の戸と干渉しないように戸の幅を広げるなどして施錠部が他の戸と緩衝しない工夫が必要である。一方、後者の場合、錠前取付部における戸のオーバーラップを大きく(即ち戸の幅を広く)する必要がある。そして両者とも、内戸の引き手が中戸や外戸と重なり合って手を挟む恐れのない構造にするなどの配慮が必要である。これらの制約が戸の開放幅を大きく確保することを困難にしている。
【0004】
一方、開閉動作で伸縮するように連結した1対のリンクバーのそれぞれの他端側を、リンクバー連結部を頂点とする略2等辺三角形をなす形態で外戸と内戸の内側にそれぞれ枢支するとともに前記リンク連結部を中戸に形成した案内レールに沿って上下動可能に支持し、3枚の引き戸が連動伸縮開閉するように構成し、一方、リンクバー連結部に向けて進退してこれと当接し連結部の上昇動を規制する規制部材を設け、この規制部材を外戸右方端近傍に設けた錠前の操作で進退動させる施錠機構を備えた引き戸もある。この場合、規制部材操作操作杆を外戸から中戸側にオーバーラップする形態で支持するとともに、中戸のリンクバー案内レール部には規制部材進退用貫通窓を形成する必要性がある。そのため案内レールを中戸右方端よりも若干左方寄りに形成し、外戸の幅を中戸側に広げて中戸とのオーバーラップを大きくし、そのオーバーラップ部に規制部材を強固且つ安定姿勢で支持する必要がある。また、リンクバー案内レールが内戸と干渉するため中戸の左方移動量には制約がある。更に、内戸左方端の引き手が中戸や外戸に隠れて手が挟まれる事のないようにする必要性がある。これらの制約が引き戸の開放幅を十分大きく確保できない原因となっている。またこの場合、施錠機構の規制部材操作操作杆は、中戸の案内レールに届く長さにし且つ規制部材の作動半径も大きくなるため、操作杆の操作力が大きく、支持構造を頑丈且つ高精度にする必要があり、組立と調整に時間がかかるのみならず、不用意に戸を開閉すると、施錠機構の変形や損傷が起こったり、リンクバー連結部が規制部材進退用の孔に引っ掛かって動かなくなったり、リンクバー連結部のローラーを損傷したり、等々の問題点もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前述の状況に鑑み本発明が解決しようとするところは、収納庫の開口等に設けた個別のレールに沿って左右移動可能に配置された外戸と中戸と内戸の3枚の引き戸をグループとなし連動伸縮機構で開閉する引き戸において、引き戸の開放幅が大きく確保できて、且つ、引き戸の連動伸縮機構と施錠機構の取付組立作業が簡単に行え、戸が円滑に開閉し、不用意な開閉操作に対しても連動開閉機構や施錠機構の変形・損傷が起こらず、操作性が良好で精度の高い施錠機構を備えた連動開閉式引き戸を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前述の課題解決のため、本発明の連動開閉式引き戸は、収納庫の開口等に設けた個別のレールに沿って左右移動可能に配置された外戸と中戸と内戸の3枚の引き戸をグループとなす引き戸の裏側に、一端を互いに開閉可能に連結した1対のリンクバーを、前記リンクバーの連結部を頂点とする略2等辺三角形をなす形態で他端側を外戸と内戸の各右側端近傍に枢支し、且つ前記リンクバーの連結部は中戸右側端近傍に形成した案内レールに沿って上下動可能に支持するとともに、前記内戸側リンクバーにはその枢点近傍からリンクバーの回動面に沿う半径方向に突出する突起が形成され、一方、内戸には、左側端近傍に錠前を取り付けるとともに、該錠前の操作片端部と、3枚の引き戸が最も伸張した際の前記リンクバーの回動姿勢におけるリンクバーの突起端部との間に亘り内戸裏側に可動的に支持した操作杆を設け、該操作杆端部は、前記錠前操作片端部およびリンクバー突起端部のいずれか一方とは係合または連結して連動し且つ他方とは前記錠前の操作片の操作により相手方と当接または係止するように、一端には前記係合部または連結部および他端には前記当接部または係止部を形成し、前記錠前に挿入した鍵を操作すると錠前の操作片が作動し、前記リンクバー突起端部の引き戸開方向の回動を規制する関係に設定された施錠機構を備えて構成し、該施錠機構により、前記引き戸同士の相対移動を直接的に規制せずに、前記一対のリンクバーの回動を規制することにより前記引き戸同士の相対移動を間接的に規制するものである。
【0007】
なお、上記において、錠前の操作片を、先端部に貫通孔が形成され且つ鍵穴に挿入した鍵の操作で垂直面に沿って上下に進退動または回動する構成とする一方、操作杆は、基端側に軸方向略直角に曲折し前記操作片の貫通孔と係合する操作部を形成するとともに、先端側には操作杆の軸方向視で前記操作部と略直角方向に突出するロック部材を備え、前記操作部が前記錠前の操作片に係合し且つ3枚の引き戸が最も伸張した際に内戸側リンクバーの突起と前記ロック部材とが対峙する位置関係になるように形成し、該操作杆を内戸裏側に回転可能且つ軸方向移動を規制するように支持し、錠前に挿入した鍵を操作すると、前記操作杆のロック部材が前後に回動してリンクバーの突起端部と当接または係合しリンクバーの閉動作が規制される関係に設定して構成すると好ましい。
【0008】
或いは前記とは別に、錠前の操作片、先端が凸部をなすかまたは先端に凹部を備え且つ鍵穴に挿入した鍵の操作で垂直面に沿って上下に進退動または回動する構成とする一方、操作杆は、先端を内戸側リンクバーの枢支部から突出する延長部先端に回動可能に連結されるとともに、中間部は内戸裏側に内戸の面に平行な面に沿って回動可能且つ長手向に摺動可能に支持され、且つその基端には前記錠前の操作片の凸部または凹部と係合する凹部または凸部を備えてなり、3枚の引き戸が最も伸張した際に、前記操作杆と操作片の凹部または凸部が互いに対峙する位置関係に設定され、錠前に挿入した鍵を操作すると前記操作片と操作杆の互いの凸部と凹部が係合して操作杆の引き戸開方向の動きが規制されるように構成してもよい。
【0009】
ここで、引き戸を最も大きく開放した状態でも内戸側の引き手が隠れないように、内戸の左端に上下端に亘って前方突出する緩衝部を形成し、該緩衝部の内側空間に前記錠前を収めてなると好ましい。
【0010】
本明細書では、収納庫等の開口部に配置した3枚構成の連動開閉式引き戸において、引き戸または連動開閉機構が最も伸張した状態とは引き戸が開口部を閉めた状態を言い、また、外戸とは開口部外側の右側、内戸とは開口部内側の左側、中戸とは外戸と内戸の間の中央にそれぞれ配置される引き戸をそれぞれ言う。従って、外戸と内戸とをこれとは左右逆配置する引き戸においては、連動開閉機構と施錠機構は本明細書に記載の内容を左右反転配置して読み替えるものとする。
【0011】
【発明の実施の形態】
つぎに本発明の実施の形態を添付図面に基づき更に詳細に説明するが、本発明は、添付図面に限定されず特許請求の範囲に記載の要件を満たす実施形態の全てを含むものである。図1に本発明に係る連動開閉式引き戸を備えた収納庫、図2にその引き戸を開いた状態をそれぞれ示し、図3には前記収納庫の正面からみて、引き戸を閉め状態(a)と開いた状態(b),(c)における連動開閉機構および施錠機構との関係(破線で図示)とともに示している。そして、図4には本発明に係る連動開閉式引き戸の連動開閉機構と施錠機構の実施形態を引き戸裏側から見た状態で示し、図5には図4の引き戸を途中まで開いた状態を、図6には引き戸正面を手前側にして上方から見た状態を、また、引き戸を開いた状態における同じ角度から見た図を図7にそれぞれ示す。なお、図8には連動開閉機構と施錠機構の構成部材の連結構成を引き戸の前方斜め上方から見た状態で示し、そのうち施錠機構の施錠状態は2点鎖線で示している。また、図9はリンクバーを上下反転姿勢で取り付けた実施例における施錠機構の側面を拡大して示している。
【0012】
添付図面において、連動開閉式引き戸5は、収納庫1の前面開口端部に形成された個別のレール4に沿って左右移動可能に配置された外戸6と中戸7と内戸8の3枚引き戸の構成からなる。その基本構成は、引き戸(6,7,8)の裏側に、一端を互いに開閉動作で伸縮可能に連結した1対のリンクバー9,10の他端側をリンクバー9,10の連結部11を頂点とする2等辺三角形をなす姿勢で外戸6と内戸8の各右側端近傍の下方に枢ピン17,18を介して枢支し、リンクバー9,10の連結部11を中戸7の右側端近傍に形成した垂直の平行案内レール14に沿って上下動可能に支持し、リンクバー9,10の開閉と連動して3枚の引き戸(6,7,8)が伸縮開閉する構成にしている。そして、内戸側リンクバー10にはその枢点から僅かに延長した部分にリンクバー10の回動面に沿う半径方向斜め上向きに突出する突起21が形成される一方、内戸8には、左側端に錠前22を取り付け、錠前22に挿入した鍵36(図9参照)の操作で作動する操作片27の端部と係合する操作部30を基端に備え且つ先端にはリンクバー10の突起21の回動を規制するロック部材31を固設してなる操作杆29を内戸8の裏側に可動的に取着し、3枚の引き戸が最も伸張した際のリンクバー9,10の回動姿勢にて錠前22に鍵36を挿入して操作すると操作片27が上下に進退し、操作杆29がこれに従動して回転し、リンクバー10の突起21の端部に対し操作杆29先端のロック部材31が当接し、リンクバー10の収縮方向回動を規制するように構成された施錠機構20を備えて構成されている。
【0013】
つぎに、上記構成からなる連動開閉式引き戸5の各部材構造を以下に順次詳しく説明する。まず、収納庫1には、収納庫本体2の前面開口3に形成された3本の平行レール4に沿って左右移動可能に外戸6と中戸7と内戸8がはめられている。これらの引き戸は、平坦な矩形の前板部材と、その隅部を切り込んで周辺端部を直角内側に折り曲げ且つその端部を更に中心に向け直角に折り曲げて断面略コ字状に形成したコーナー部とを有するパネル状に成型され、且つその下端は図9に示すように全幅に亘って凹溝が形成され、その凹溝部には複数の車輪が取着されている。そしてこの凹溝部を収納庫本体2のレール4上にはめ込み、レール4上を車輪が転動することにより戸は円滑に左右移動が可能である。なお、中戸7と内戸8はほぼ同幅である。そして中戸7右側端には垂直の前記コーナー部15とこのコーナー部15から離隔してこれと平行に固着した垂直の案内部材16とにより案内レール14が形成されている。一方、外戸6は、前記リンクバー9の枢ピン17の取付部左端が中戸7の右側端と当接する位置で外戸6と中戸7の左側端がほぼ重なる状態まで相対移動可能な関係に設定され、外戸6左端が中戸7左端とほぼ重なった状態では外戸6の右端が中戸7の右端よりも枢ピン17取付部の幅だけ張り出している。また、外戸6の右端と内戸8の左端には表側にそれぞれ引き手34,35が設けられている。
【0014】
案内レール14については、中戸7の右側端コーナー部15と、コーナー部15から離隔し中戸7裏面に垂直に固設した案内部材16とで構成される。案内部材16は、中戸7の前板部材裏面に接合する接合部とその接合部から直角内側に曲折した案内側壁とその案内側壁端を更に直角右方に折り曲げて形成した外れ止め16aとを有している。そして垂直のコーナー部15とそれに対向する案内部材16の外れ止め16aとの端部間が案内部材16の上下端に亘って垂直の開口となり横断面が略矩形の溝型垂直案内部を形成してなる。
【0015】
つぎに、前記引き戸(6,7,8)の連動伸縮開閉機構は、外戸6および中戸7の幅以上の長さを有する1対の同寸リンクバー9,10の一端を連結ピン12で開閉可能に連結するとともに、連結部11には連結ピン12の内側端部にローラー13を回転可能に装着し、ローラー13を中戸7の案内レール14の溝内に挿入して案内部材16の外れ止め16aで脱輪しないように且つ上下動可能に支持する。一方、リンクバー9,10の他端は、外戸6と内戸8の内側右方端下方に枢ピン17,18を挿入して戸の裏面に取り付けた取付部材を介してそれぞれ枢支し、リンクバー9,10が連結部11を頂点とし枢ピン17,18間を底辺とする2等辺三角形となるようにして連結構成する。そして、リンクバーの連結部11と前記案内レール14との関係は、連結ピン12の先端を案内レール14の垂直開口から溝内部に挿入し、その溝内部にローラー13が位置し、リンクバー9,10は案内レール14の内端に近接する外側(収納庫1の収納部側)に位置する関係で配置される。これにより、外戸6の引き手34を左にまたは内戸8の引き手35を右に或いは中戸を左右いずれかに引くと、枢ピン17,18が近寄ってリンクバー9,10が閉じて(即ち収縮して)連結部11が案内レール14に沿って上昇し、3枚の引き戸が連動収縮して戸の開放幅が広がる。なお、反対に、外戸6を右方にまたは内戸8を左方に引くと、枢ピン17,18が遠ざかってリンクバー9,10が開いて(伸張して)連結部11が下降し、引き戸6,7,8は左右に連動伸張して開口3を閉じる。
【0016】
つぎに、上記のように連動収縮して開閉作動するように構成された引き戸(6,7,8)の施錠機構20について説明する。まず、内戸8は、前述の説明に補足すると図6,7に示す様に、内戸8の左端側に戸の上下端部に亘って前板部材を一旦前方に曲折し更に横断面略コ字状に曲折させ後方が開口する垂直の細い空間を有する緩衝部8aを形成するとともに、緩衝部8a前面には引き手35を装着し且つ引き手35近傍の緩衝部8a前端面に戸の裏側に通じる貫通孔を形成する。この貫通孔には、シリンダー支持体24と、シリンダー支持体24に支持され前端に鍵穴23を有するシリンダー25と、シリンダー25の後端に係合しシリンダー25の回転により垂直上下方向に進退動する操作片27とを有してなる錠前22を挿入し、シリンダー支持体24部分を緩衝部8aの前端面で固定して錠前22を取着する。
【0017】
つまり、錠前22のシリンダー25は、鍵穴23がシリンダー支持体24の前面即ち内戸8の緩衝部8aの前面に露出し、この鍵穴23に鍵36を挿入してシリンダー25を回転すると操作片27が上下する。なお、操作片27には先端部に後述の操作杆29の操作部30を挿入してルーズに係合させる貫通孔28が形成されている。
【0018】
つぎに、内戸8の右側端下方に枢されるリンクバー10の枢ピン18近傍には、予めリンクバー10の僅かに延長する部分から斜め上方に向けて突起21が突出形成されている。この突起21は、リンクバー10の端部に一体形成するかまたは別部材を溶接等で固着して形成するかそのいずれかにより形成する。突起21は、3枚の引き戸が最も伸張した際、即ち引き戸(6,7,8)が開口3を閉め切った際のリンクバー9,10の回動姿勢にて、略垂直上方に向く関係に形成され、引き戸が収縮して開く際にはリンクバー10の突起21は前方から見て反時計方向、即ち先端が左方に回動する関係に構成されている。
【0019】
そして、基端側には錠前22の操作片27先端の貫通孔28とルーズに係合する操作部30と、先端側にはリンクバー10の突起21先端と当接可能なロック部材31とを備えてなる操作杆29を、内戸8の裏側に支持部材32によって回転可能且つ軸方向移動を規制する形態で取り付ける。
【0020】
つまり、前述の連動開閉式引き戸の施錠機構20は、以上に述べた錠前22と操作杆29とリンクバー10の突起21とが互いに連係して引き戸の収縮動つまり開動作を間接的に規制するように構成されてなる。
【0021】
錠前22は、基本的には内戸8左端の表側に露出する鍵穴23に挿入した鍵36を操作してシリンダー25を回転するとシリンダー25後端に係合する操作片27が垂直面に沿って上下に進退動または回転し、その結果操作片27先端部に形成された貫通孔28が上下動する様に構成するだけでよい。ただし前述のように、内戸8左端に上下端に亘って前方突出する緩衝部8aを形成し、この緩衝部8aの内側空間に錠前22が収まるようにして錠前22のシリンダー支持体24を緩衝部8aの前端に取り付けて固定する構成にすると一層都合がよい。これにより、内戸8は左端部を除く全体を薄型構造にすることができ、且つ、収納庫1の収納部奥行方向への施錠機構20の出っ張りが少なくなり、施錠機構20と収納物との干渉が回避されて都合がよい。
【0022】
施錠機構20の操作杆29は、基端側には軸方向略直角に操作杆29を曲折して操作部30を形成するとともに、先端側には、操作杆29の軸方向視で操作部30に対し時計方向に90°位相を変えて直角に突出するロック部材31を固設して形成され、内戸8裏側に取着された支持部材32により、先端近傍を回転可能且つ軸方向移動が規制されるように支持され、操作部30が錠前22の操作片27の貫通孔28に対し略水平前方(収納庫外方)に向けてルーズに係合している。そして、操作杆29を回転させると支持部材32の内側壁に形成した貫通窓33からロック部材31が進出し、ロック部材31の側端31aが、3枚の引き戸が最も伸張した際の内戸8側のリンクバー10の突起21先端左側の当接面21aに当接する関係に設定して構成されている。
【0023】
操作杆29の支持部材32は適宜の形でよいが、例えば図示のように、内戸8の表板部材の裏面に上下が開口する薄いボックス状収容部を固設形成し、その収容部側壁に操作杆29を貫通支持する穴を形成し、内側壁にはロック部材進退用貫通窓33を形成した形態とすると好都合である。また図示はしないが、操作杆29には、支持部材32の側壁の穴を貫通する部分に環状の鍔部または溝部或いは突起などを形成し、支持部材32の穴がこの鍔部または溝部或いは突起と当接して操作杆29の軸方向移動を規制し回転を許容する係止構造をなすようにするとよい。なお操作杆29の軸方向移動の規制については、図示の場合は、突起21の反時計方向の回動つまりリンク操作杆9,10の収縮動の方向のみを規制すればよ。突起21が下方に向けて突出する場合については、操作杆29先端ロック部材31はの突起21の右側端に当接させ、操作杆29は右方向移動を規制する様に支持する。上記の操作杆支持構造により、操作杆29が安定的且つ強固に支持され、しかもロック部材31などが直接露出しないように支持部材32の内部に収容し保護するため、収納庫内部の収納物を引っ掛けて損傷する事がない。
【0024】
つぎに、この施錠機構20の作用について説明する。3枚の引き戸が最も伸張した際、つまり引き戸が開口3を閉め切った状態において、錠前22を操作してシリンダー25を回転すると、操作片27が上昇して、操作片27の貫通孔28とルーズに係合する操作杆29の操作部30が先端視時計回りに回転する。これに伴い、支持部材32の内側保護壁に形成した貫通窓33から収納庫内方に向けてロック部材31の先端が回転進出し、ロック部材31の側端31aがリンクバー10の突起21先端左側の当接面21aに当接して突起21の反時計方向の回動を規制する。その結果リンクバー10(および9)の収縮動、つまり引き戸(6,7,8)の開動作が規制される。
【0025】
つぎに本発明に係る連動開閉式引き戸の変形実施形態について説明する。上記は、突起21の先端当接21aをロック部材31の右側側端31aに当接させてリンクバー10の収縮動を規制し引き戸の連動開動作を間接的に規制する形態を説明しているが、これとは別に、突起21とロック部材31とを係合させて引き戸の開動作を間接的に規制することもできる。即ち、個別の変形実施形態の図示は省略するが、リンクバー10の突起21先端部に先端が若干幅広の溝形係合切欠を形成するとともに、操作杆29先端のロック部材31の先端部が回動して進出した際にこの係合切欠に係合してリンクバー10の収縮動を規制する形態、またこれとは反対に、ロック部材31先端に先端が若干幅広の溝形係合切欠を形成するとともに、ロック部材31が進出した際にその係合切欠に突起21先端が係合してリンクバー10の収縮動を規制する形態、このいずれかの形態にする。この突起とロック部材とが溝形係合切欠と係止突起部との組み合わせで係合する実施形態の場合、突起21の左右両方向回動に対しこれを規制可能である。そのため、リンクバー10が伸張した際の突起21の向く方向は比較的自由に設定でき突起は上記説明と逆向きにしてもよい。
【0026】
また、リンクバー9,10の取付に関する変形実施形態として、上記説明とは逆向きのV字状つまりリンクバー9,10を上下反転姿勢で連結部11を頂点とする倒立2等辺三角形をなす形態に取り付けてもよい(図9参照)。その場合、図示はしないが、リンクバーの他端は外戸6と内戸8の右側端上方に枢着し、案内レールは中戸の右側端下方に設ける。そしてリンクバー10の突起21は3枚の引き戸が伸張して開口を閉め切った状態のときに略垂直下方に向けて突出する関係に設定し、施錠機構は、3枚の引き戸が伸張して開口を閉め切った状態のときに錠前22に鍵36を挿入して回転操作すると、リンクバーの突起先端に当接または係合して、リンクバーの収縮動を規制する形態にすればよい。
【0027】
錠前22の作動を操作片と操作杆などを介しリンクバーの回動を規制する機構としては、種々の実施形態が選択可能である。上記説明のように、シリンダー25の回転操作で操作片27を垂直上下方向に進退する方式の場合、操作片27の進退動で操作杆29を回転させるため、操作杆29基端を直角に曲折形成した操作部30を形成する一方、操作片27の貫通孔28は上下に長い長孔とし、この貫通孔28に前記操作部30がルーズに係合する形態としている。ただしこのほかにも、図示は省略するがさまざまな実施形態が選択できる。例えば、操作片をシリンダー25とともに回転する方式にする場合は、操作片先端を右方に向け、その先端部に水平方向略U字状の開口を形成するかまたは横長のルーズな貫通孔を形成するようにしてもよい。また、シリンダー25の回転を例えば傘歯車機構の形態で操作杆29に伝達させて操作杆29を回転させる機構にしてもよい。或いは、操作片をシリンダー25の回転により操作杆29を軸方向に進退させる機構に構成してリンクバー10の突起先端に当接させる方式としてもよい。或いは更に、シリンダー25の回転と連動して操作杆29が上下揺動するように内戸8の裏面に中間部を揺動可能に支持し、その操作杆先端に固設したロック部材をリンクバー10の突起先端に当接または係合させる方法も採用可能である。
【0028】
つぎに、本発明に係る連動開閉式引き戸の施錠機構に関し、上記と異なる実施形態を図10、11に基づいて説明する。図10は、施錠機構の別の実施例を引き戸の裏側から見た図で、図11にはこの別の実施例の施錠機構が解除され引き戸を開いた状態を示している。なお、図10,11においては、前述の図4〜図8に対する説明と同じ部材については同じ符号を用いて示している。
【0029】
図10,11において、引き戸6,7,8の連動開閉機構は、詳細な説明は省略するが前述の説明と同様、一端を連結ピン12で回動可能に連結するとともに他端を外戸6と内戸8の裏側右側端(図10では左側端)近傍に枢ピン17,18を介し回動可能に枢したリンクバー9,10の連結部11を、中戸7裏側の右側端(図10では左側端)に垂直に形成された案内レール14に沿って上下動可能に支持して構成している。一方、施錠機構40は、内戸8左側端近傍に取り付けた錠前22と、錠前22のシリンダー後端に係合してシリンダーの回転操作に連動して錠前22後端から上下進退する操作片48と、引き戸6,7,8の連動開閉機構の内戸8に枢着されたリンクバー10枢部から延長するリンクバー延長部41と、リンクバー延長部41の先端に回動可能に連結され且つ内戸8の裏側に長手方向の摺動と内戸8の面に沿う回動とが可能に支持された操作杆43とによって構成され、操作杆43の先端には、錠前22操作片48の先端係止部49が係合して操作杆43を係止する係合凹部47が形成されている。
【0030】
つぎに、施錠機構40の詳細構造を説明する。内戸8左側端近傍には錠前22が前述の説明と同様に取り付けられ、錠前22には錠前のシリンダー後端に係合してシリンダーの回転操作に連動して錠前22後端から上下進退する操作片48を有している。なお、操作片48先端には後述の操作杆43先端の係合凹部47と係合し操作杆43を係止する凸状の先端係止部49を備えている。つぎに、リンクバー10には、前述の図4などの説明における突起21に相当する枢ピン18部分から延長するリンクバー延長部41を形成し、その先端に貫通孔を形成している。該貫通孔にはリンクピン42を装着し操作杆43の一端を回動可能に連結する。操作杆43は、他端側に長手方向に沿う平行な長穴からなるガイド部46が形成されるとともに、更にその先の操作杆端部には、前記錠前22の操作片48先端係止部と係合可能な下向き凹状の係合凹部が形成されている。そして、内戸8の裏側に固設した支持部材44に突設した支点ピン45により、操作杆43のガイド部46を内戸8の面と平行な面に沿って回動可能且つ長手方向に摺動可能に支持する。
【0031】
以上の構成部材により、操作杆43がリンクバー10と連動して(即ち引き戸6,7,8の開閉に連動して)回動と長手方向の摺動とを行い、3枚の引き戸が最も伸張した際のリンクバー10の回動姿勢においては操作杆43の係合凹部47が錠前22の操作片48の先端係止部49と対峙する関係に設定する。この3枚の引き戸が最も伸張した際に、錠前22に鍵36を挿入して操作すると錠前22の操作片48が上方に進出し、操作片48の先端係止部49が操作杆43端部の係合凹部47と係合して操作杆の長手方向の動きを係止することができる。その結果として、錠前22の操作片48が操作杆43を介してリンクバー10のリンクバー延長部41の引き戸開閉いずれの方向の回動をも規制すること可能である。
【0032】
なお、図示は省略するがこの実施例においては、操作杆43と操作片48との係合係止機構は、係合凹部と先端係止部とをそれぞれ互いに反対側に形成し、操作杆43の他端に係止部を下方に向け突設するとともに操作片48の先端に操作杆の係止部に係合する係合凹部を形成した構成としてもよい。一方、同じく図示は省略するが、錠前の操作片は錠前のシリンダーの回転操作によって上下に進退動する形態に限らず、回転操作片にしてもよい。その場合、操作杆の他端には係合凹部に代えて下方突出する突起を形成するとともに、錠前側の回転操作片には周端部に前記操作杆の突起に対向した当接する当接部を突出形成する。そして、錠前に鍵を挿入すると回転操作片の回転操作が可能となる機構(図示しない)を錠前に内蔵する。この場合鍵を錠前に挿入して回転すると回転操作片が回転し、前記当接部が操作杆の前記突起に当接した状態で鍵を抜き取ると回転操作片がその位置で係止され、操作杆を係止して連動開閉式引き戸の開動作を規制することが可能となる。更に、操作杆の支持構造に関しては、前述の平行長穴からなるガイド部46と支点ピン45とで構成される案内手段に代えて、図示は省力するが、操作杆(43)を外から抱える断面が略C型または操作杆の断面と同形状の案内部を有する摺動片の側端を支持部材44に対し回転可能に枢着し、この摺動片の前記案内部に操作杆を長手方向摺動可能に装着支持する構成としてもよい。
【0033】
上記いずれの実施例においても、連動開閉式引き戸の内戸8と中戸7とを、図示の状態から相対的な幅寸法を若干変えると都合がよい。即ち、内戸8の右側端が案内レール14左側端に当接した状態で中戸7の左側端が内戸8のシリンダー支持体24近傍位置(または緩衝部8aの右側端)に位置し且つ引き手35が隠れない関係位置にあるような寸法関係に設定する一方、その状態において、外戸6がリンクバー9の枢ピン17が中戸7の右側端に当接し且つ外戸6の左側端が中戸7の左側端とほぼ一致する位置にあるような寸法関係に設定する。そしてこの3枚の引き戸(6,7,8)が最も伸張して外戸6の右側端と内戸8の左側端が収納庫本体2の開口3の両側端に当接して開口3を締め切った際に、中戸7の左右側端と内戸8および外戸6とのオーバーラップ量が必要最低限確保される幅関係に設定する。以上の様な関係に設定すると、戸の開放幅を最大限まで広げることが可能となる。本発明の連動開閉式引き戸においては、戸を閉めた際の各戸の重なり部にロック機構を形成する必要が無いので、戸を閉めた際の戸のオーバーラップ量をごく僅かにすることが可能であり、開放幅を最大限まで広げる設計が可能であり、しかも最も大きく開放した際においても内戸側の引き手が隠れないので手の指を挟むことがない。
【0034】
また、本発明に係る連動開閉式引き戸は、上記説明のような外戸と中戸と内戸からなる3枚構成の引き戸のほか、4枚以上の構成からなる引き戸にも応用が可能である。図示は省略するが、例えば4枚構成の引き戸の場合は、2対のリンクバーを準備し、第1の1対のリンクバーを左端側から右方に数えて3枚目までの引き戸を第1グループとして、上記と同一の構成に連結するとともに左端側内戸に錠前と施錠機構を上記と同様の形態に取り付ける一方、2枚目から4枚目までの引き戸を第2グループとして第2の一対のリンクバーを上記と同様に或いは上下逆転した形態に取り付けて連結し、4枚の引き戸全体が連動開閉し、且つ1つの錠前操作で全体がロックされる連結構成とする。また、5枚以上の構成からなる引き戸の場合も同様の要領で順次連結構成することで全体が連動開閉し、且つ1つの錠前操作で全体がロックされる連結構成とすることができる。つまり、本発明に係る連動開閉式引き戸は、3枚構成に限らず4枚以上の構成からなる場合も含め応用が可能であり、収納庫等に用いるほか、工場や倉庫などといった建物の出入り口に設ける扉にも応用ができる。
【0035】
なお、1対のリンクバー9,10は、連結部11を頂点とする2等辺三角形をなす形態で外戸6と内戸8の各右側端の同一レベルに他端を枢すると、連結部11が垂直に上下動するので、中戸7の案内レール14は中戸7の右側端に沿って垂直に形成すればよく、この形態が最も理想的である。ただし、本発明の連動開閉式引き戸は、リンクレバー9,10の枢点レベルを不均等にしたり或いは連結部から枢点までの長さを若干不均等にした場合でも実施可能である。枢点のレベルを不均等にしたりリンクバーの長さを不均等にすると、引き戸を開閉した際にリンクバー連結部11が垂直に対し若干傾いて緩やかな曲線状の軌跡で上下動するため、案内レール14をその軌跡に合致するように形成すればよい。その場合、案内レールの取付スペースが案内レールの傾きに応じて戸の幅方向に若干広がり、案内レールと内戸との干渉を避けるための幅が必要となり引き戸の開放幅は若干狭くなる。
【0036】
【発明の効果】
以上にしてなる請求項1に係る発明の収納庫等の連動開閉式引き戸は、開閉伸縮式リンクバーの両端を外戸と内戸の右側端に枢し且つ中間連結部を中戸右側端に上下動可能に支持して3枚の引き戸が連動開閉する構成にし、且つ、内戸側リンクバーの枢点近傍から突出する突起と内戸左側端に取り付けた錠前との間に操作杆を介在させ、錠前の操作で操作杆を介してリンクバーの突起が引き戸開方向に回動する動作を規制する施錠機構を備えてなり、該施錠機構により、前記引き戸同士の相対移動を直接的に規制せずに、前記一対のリンクバーの回動を規制することにより前記引き戸同士の相対移動を間接的に規制するものである。この構成にしたことにより、戸を開く際には、外戸右側端のリンクバー枢ピンが中戸右側端に当接する状態まで重ね合わせるととともに、中戸および外戸は左側端が内戸の左側端の鍵穴および引き手が隠れない限界位置まで重ね合わせる事が可能となった。つまり、開放幅を極めて広くすることが可能となった。一方、中戸とリンクバー案内レール部とを貫通して中戸内側に位置するリンクバーに向けて進退する規制部材を設ける必要が無いので、案内レール部には貫通孔などの障害物が無くリンクバー連結部が円滑に上下動し、且つ、施錠機構の操作杆先端を中戸側にオーバーラップさせないため、操作杆およびロック部材が短寸となり内戸内のみで安定姿勢で強固に支持できる。従って、リンクバーと施錠機構の各構成部材の取付と組立作業が簡単且つ容易に行えるとともに、戸の不用意な開閉操作に対しても連動開閉機構や施錠機構に変形・損傷・摩耗が起こらず、施錠の操作力も軽快に行え操作性が良好であるといった作用効果を奏する。
【0037】
また、本発明の請求項2に係る発明の連動開閉式引き戸は、請求項1の基本構成概念をもとに最も好ましい施錠機構の実施形態を具体的構成で示すもので、その作用効果は上記と同様であるが、このような構成にすることにより、錠前と操作杆の各部材の取付と組立調整作業が極めて簡単に行え、操作性が良好で高精度の施錠機構を備えた連動開閉式引き戸を低価格で提供することが可能となる。
【0038】
一方、請求項3に係る発明は、操作杆が引き戸の開閉動作に伴って錠前の操作片に対し遠近する様にしたので、錠前で操作杆を回転したり移動したりする必要が無くなり、錠前は操作片だけを進退動または回転操作ればよく、上記の作用効果に加え施錠と解錠が行えるといった効果がある。
【0039】
さらに、請求項4に係る発明は、内戸の左端に上下端に亘って前方突出する緩衝部を形成して、連動開閉式引き戸を最も開いた状態でも、内戸の引き手が隠れない構成となっているので、手の指を挟むことがないといった効果がある。また、該緩衝部の内側空間に錠前が収められているので、内戸は左端部を除く全体を薄型構造にすることができ、且つ、収納庫の収納部奥行方向への施錠機構の出っ張りが少なくなり、施錠機構と収納物との干渉が回避されるといった効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る連動開閉式引き戸を備えた収納庫の外観を前方斜め上方からみた図である。
【図2】図1の収納庫において引き戸を左方に寄せて開いた状態を示す図である。
【図3】図1の収納庫の正面図を示し、(a)は図1の状態、(b)は図2の状態、(c)は引き戸を右方に寄せて開いた状態で、内部の連動開閉機構と施錠機構を破線で示している。
【図4】本発明に係る連動開閉式引き戸の実施例を示し、連動開閉機構と施錠機構を引き戸裏側から見た部分図である。
【図5】図4の連動開閉式引き戸を途中まで開いた状態を示す図である。
【図6】図4の連動開閉式引き戸を正面を手前側にして上方から見た拡大断面図である。
【図7】図4の連動開閉式引き戸を正面を手前側にして上方から見た断面図で引き戸を開いた状態で示している。
【図8】本発明に係る連動開閉式引き戸における連動機構と施錠機構の構成部材の連結構成を前方斜め上方から見た斜視図で、施錠機構は施錠状態を2点鎖線で示している。
【図9】リンクバーを上下反転姿勢で取り付けた連動開閉式引き戸の実施例における施錠機構を側方から見た拡大側面図である。
【図10】本発明に係る連動開閉式引き戸の他の施錠機構の別の実施形例を示し、連動開閉機構と施錠機構を引き戸の裏側から見た図である。
【図11】図10の施錠機構が解除され引き戸を開いた状態を示す図である。
【符号の説明】
1 収納庫
2 収納庫本体
3 開口
4 レール
5 連動開閉式引き戸
6 外戸
7 中戸
8 内戸
8a 緩衝部
9,10 リンクバー
11 連結部
12 連結ピン
13 ローラー
14 案内レール
15 コーナー部
16 案内部材
16a 外れ止め
17,18 枢ピン
20 施錠機構
21 突起
21a 当接面
22 錠前
23 鍵穴
24 シリンダー支持体
25 シリンダー
26 ピン
27 操作片
28 貫通孔
29 操作杆
30 操作部
31 ロック部材
31a 側端
31b 係止部
32 支持部材
33 貫通窓
34,35 引き手
36 鍵
40 施錠機構
41 リンクバー延長部(突起)
42 リンクピン
43 操作杆
44 支持部材
45 支点ピン
46 ガイド部
47 係合凹部
48 操作片
49 先端係止部

Claims (4)

  1. 収納庫の開口等に設けた個別のレールに沿って左右移動可能に配置された外戸と中戸と内戸の3枚の引き戸をグループとなす引き戸の裏側に、一端を互いに開閉可能に連結した1対のリンクバーを、前記リンクバーの連結部を頂点とする略2等辺三角形をなす形態で他端側を外戸と内戸の各右側端近傍に枢支し、且つ前記リンクバーの連結部は中戸右側端近傍に形成した案内レールに沿って上下動可能に支持するとともに、前記内戸側リンクバーにはその枢点近傍からリンクバーの回動面に沿う半径方向に突出する突起が形成され、一方、内戸には、左側端近傍に錠前を取り付けるとともに、該錠前の操作片端部と、3枚の引き戸が最も伸張した際の前記リンクバーの回動姿勢におけるリンクバーの突起端部との間に亘り内戸裏側に可動的に支持した操作杆を設け、該操作杆端部は、前記錠前操作片端部およびリンクバー突起端部のいずれか一方とは係合または連結して連動し且つ他方とは前記錠前の操作片の操作により相手方と当接または係止するように、一端には前記係合部または連結部および他端には前記当接部または係止部を形成し、前記錠前に挿入した鍵を操作すると錠前の操作片が作動し、前記リンクバー突起端部の引き戸開方向の回動を規制する関係に設定された施錠機構を備えてなり、該施錠機構により、前記引き戸同士の相対移動を直接的に規制せずに、前記一対のリンクバーの回動を規制することにより前記引き戸同士の相対移動を間接的に規制してなる連動開閉式引き戸。
  2. 錠前の操作片が、先端部に貫通孔が形成され且つ鍵穴に挿入した鍵の操作で垂直面に沿って上下に進退動または回動する構成とする一方、操作杆は、基端側に軸方向略直角に曲折し前記操作片の貫通孔と係合する操作部を形成するとともに、先端側には操作杆の軸方向視で前記操作部と略直角方向に突出するロック部材を備え、前記操作部が前記錠前の操作片に係合し且つ3枚の引き戸が最も伸張した際に内戸側リンクバーの突起と前記ロック部材とが対峙する位置関係となるよう形成してなり、該操作杆を内戸裏側に回転可能且つ軸方向移動を規制するように支持し、錠前に挿入した鍵を操作すると、前記操作杆のロック部材が前後に回動してリンクバーの突起端部と当接または係合しリンクバーの閉動作が規制される関係に設定して構成された、請求項1記載の収納庫等の連動開閉式引き戸。
  3. 錠前の操作片が、先端が凸部をなすかまたは先端に凹部を備え且つ鍵穴に挿入した鍵の操作で垂直面に沿って上下に進退動または回動する構成とする一方、操作杆は、先端を内戸側リンクバーの枢部から突出する延長部先端に回動可能に連結されるとともに、中間部は内戸裏側に内戸の面に平行な面に沿って回動可能且つ長手向に摺動可能に支持され、且つその基端には前記錠前の操作片の凸部または凹部と係合する凹部または凸部を備えてなり、3枚の引き戸が最も伸張した際に、前記操作杆と操作片の凹部または凸部が互いに対峙する位置関係に設定され、錠前に挿入した鍵を操作すると前記操作片と操作杆の互いの凸部と凹部が係合して操作杆の引き戸開方向の動きが規制されるように構成された、請求項1記載の収納庫等の連動開閉式引き戸。
  4. 引き戸を最も大きく開放した状態でも内戸側の引き手が隠れないように、内戸の左端に上下端に亘って前方突出する緩衝部を形成し、該緩衝部の内側空間に前記錠前を収めてなる請求項1〜3の何れかに記載の連動開閉式引き戸。
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