JPH11223061A - 自動ロック型錠装置 - Google Patents

自動ロック型錠装置

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JPH11223061A
JPH11223061A JP10224598A JP10224598A JPH11223061A JP H11223061 A JPH11223061 A JP H11223061A JP 10224598 A JP10224598 A JP 10224598A JP 10224598 A JP10224598 A JP 10224598A JP H11223061 A JPH11223061 A JP H11223061A
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Hideaki Takimoto
秀昭 瀧源
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Takigen Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 不具合発生時の調整作業が簡単かつ的確に行
なえ、メイン扉の開放時にサブ扉の解錠が確実に行なえ
る自動落とし錠装置を提供する。 【解決手段】 本体ケース3に横スライダー7と縦スラ
イダー13が収容され、横スライダー7の先端部にメイ
ン扉1の側面部4aに押される検知ローラ5を設け、縦
スライダー13の先端部に受金9と係脱する錠止用ロー
ラー11を設け、横スライダー7と縦スライダー13を
駆動レバー31と連動レバー25によって連動させ、連
動レバー25の支点がある第一軸受ブロック16と、連
動レバ―31の支点がある第二軸受ブロック20を、そ
れぞれ第一調整ボルト15と第二調整ボルト19によっ
て進退させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】 本発明は、扉の閉鎖動作の
終端位置において自動的にロックが成立する自動ロック
型錠装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】 防火扉では火災発生の緊急事態に迅速
に対応するために、メイン扉を解錠して開放するのと同
時にサブ扉が自動的に解錠され、避難誘導に有用な広い
開口部が得られるようになっている。また、メイン扉を
閉鎖動作の終端において、サブ扉が固定枠体に自動的に
ロックされるようになっている。このサブ扉の自動施錠
と解錠を確実に行ない、サブ扉の円滑な開放動作を可能
にするためには、メイン扉とサブ扉との間、サブ扉と固
定枠体の開口縁部である框部ないし床部との間の隙間調
整が適正に設定されており、メイン扉の動きがサブ扉側
の自動ロック型錠装置によって正確に検知され、かつ、
サブ扉の上面縁部や下面縁部が該框部や床部に接触して
いない必要がある。
【0003】従来のフランス落とし式の自動ロック型錠
装置では、錠装置それ自体には調整機能が装備されてい
ないから、サブ扉に対する当初の取付位置を正しく選定
する必要がある。しかしながら、当初の取り付けが正し
くなされていても、メイン扉やサブ扉の枠組み構成に歪
みが発生したり、サブ扉を開口縁部の側柱に吊り持ちす
る蝶番に変形が発生したときには、適正な隙間が確保さ
れていないためメイン扉を開放しても落とし錠装置が正
常に連動せず、サブ扉の施錠が確実に解除されないこと
がある。定期検査でこのような不具合を発見しても、調
整機能がないので装置全体を一旦サブ扉から取り外し
て、補助の台座プレートを付加したりして修正位置に再
度取り付け直す必要があり、作業が大掛かりとなって手
間とコストが嵩む。しかも、従来の自動ロック型錠装置
は、錠装置の本体ケースが扉の前面板と後面板の間の空
洞部内に収容にされることを前提とした埋め込み装着型
のものであるため、錠装置の装着に対応した設計加工が
比較的自由に行える新設の扉であれば、特に問題はない
が、扉の大掛かりの改修変更が必要な既設の扉に対して
は追加装着をすることができないのが現状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】 したがって本発明の
目的は、不具合発生時の調整作業が簡単かつ的確に行な
え、メイン扉の開放時にサブ扉の解錠が確実に行なえる
自動ロック型錠装置を提供することである。また、本発
明の目的は、新設の扉だけでなく既設の扉に対しても大
掛かりな改修変更の工事を必要とすることなく簡単に装
着でき、各種の扉に自動ロック機能を追加することがで
きる自動ロック型錠装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】 添付図面の参照符号を
用いて説明すると、請求項1の発明の自動ロック型錠装
置は、図1から図3に示したように本体ケース3、横ス
ライダー7、縦スライダー13、第一軸受ブロック1
6、第二軸受ブロック20、第一調整ボルト15、第二
調整ボルト19、L字型連動レバー25および駆動レバ
ー31を主要構成部品とする。本体ケース3は、メイン
扉1の側面部1aに対面するサブ扉2の側面部2aに埋
め込み固着される。横スライダー7は、メイン扉1の側
面部4aに向かって左右横方向に進退可能に案内されて
本体ケース3内に収容され、突出用バネ4によって前進
付勢され、先端部7bがメイン扉1の側面部1aによっ
て押される。縦スライダー13は、框部または床部8の
受金9に向かって縦方向に進退可能に案内されて本体ケ
ース3内に収容され、先端部13bが受金9と係脱す
る。
【0006】第一軸受ブロック16は、横スライダー7
に関して縦スライダー13の側において左右横方向に位
置調整可能に案内されて本体ケース3に収容される。第
一軸受ブロック16の左右横方向のねじ38には、本体
ケース3の側面板部3aの透孔14に通された第一調整
ボルト15が螺合される。第一軸受ブロック16は第一
保持用バネ17によって所定調整位置に保持される。第
二軸受ブロック20は、横スライダー7に関して縦スラ
イダー13の反対側において左右横方向に位置調整可能
に案内されて本体ケース3に収容される。第二軸受ブロ
ック20の左右横方向のねじ孔41には、本体ケース3
の側面板部3aの透孔18に通された第二調整ボルト1
9が螺合される。第二軸受ブロック20は第二保持用バ
ネ21によって所定調整位置に保持される。
【0007】連動レバー25は、中間部25aにおいて
第一軸受ブロック16の基端部16aに前後方向の横軸
22によって枢着され、一方のアーム先端部25bを前
後方向の横軸24によって縦スライダー13の基端部1
3aに連結される。駆動レバー31は、中間部31aに
おいて前後方向の横軸27によって横スライダー7の基
端部7aに連結される。駆動レバー31の一方の端部3
1bは、第二軸受けブロック20の先端部20bに前後
方向の横軸28によって枢着され、駆動レバー31の他
方の端部31cは、連動レバー25の他方のアーム先端
部25cに前後方向の横軸30によって連結される。
【0008】請求項2の発明の自動ロック型錠装置は、
図4から図13に示したように本体ケース103、入力
スライダー107、出力スライダー113、第一軸受ブ
ロック116、第二軸受ブロック120、第一調整ボル
ト115、第二調整ボルト119、L字型連動レバー1
25および駆動レバー131を主要構成部品とする。本
体ケース103は、扉102の前面または後面102a
に突き出し固着される。扉102と向き合う別の扉10
1の前面または後面101aあるいは固定枠体108の
開口縁部の前面または後面108aには、駆動カム座1
52が突き出し固着される。入力スライダー107は、
駆動カム座152に向かって進退可能に案内されて本体
ケース103内に収容され、突出用バネ104によって
前進付勢され、扉102の閉鎖動作の終端において先端
部107bが駆動カム座152によって押される。固定
枠体108の開口縁部の前面または後面108aに突き
出し固着されるか、固定枠体8の開口縁部の上面または
下面108bに掘り込み固着されか、あるいは別の扉1
01の前面または後面101aには、受金109が突き
出し固着される。
【0009】出力スライダー113は、受金109に向
かって進退可能に案内されて本体ケース103に収容さ
れ,先端部113bが受金109に係合する。第一軸受
ブロック116は、入力スライダー107に関して出力
スライダー113の側において入力スライダー107の
移動方向に位置調整可能に案内されて本体ケース103
に収容され、本体ケース103の側面壁部103aの透
孔114に通された第一調整ボルト115に嵌められ、
第一保持用バネ117によってた所定調整位置に保持さ
れる。第二軸受ブロック120は、入力スライダー10
7に関して出力スライダー113の反対側において入力
スライダー107の移動方向に位置調整可能に案内され
て本体ケース103に収容され、本体ケース103の側
面壁部103aの透孔118に通された第二調整ボルト
119に嵌められ、第二保持用バネ121によって所定
調整位置に保持される。
【0010】L字型連動レバー125は、中間部125
aにおいて第一軸受ブロック116に前後方向の枢軸1
22によって枢着され、一方のアーム先端部125bを
前後方向の軸ピン124により出力スライダー113の
基端部113aに連結される。駆動レバー131は、中
間部131aにおいて前後方向の軸ピン127により入
力スライダー107の基端部107aに連結され、一方
の端部131bにおいて第二軸受けブロック120の先
端部120bに前後方向の枢軸128によって枢着さ
れ、他方の端部131cにおいて連動レバー125の他
方のアーム先端部125cに前後方向の軸ピン130に
よって連結される。請求項3の発明の自動ロック型錠装
置は、上記構成に加えて、ロック成立状態において駆動
カム座152を変位させて入力スライダー107の本体
ケース103からの突出動作を許容する操作機構を有す
る。
【0011】請求項1の発明の自動ロック型錠装置は、
天地を逆転させてサブ扉2の上部と下部に上下一対に組
み込まれる。図1から図3はサブ扉2の下部に組み込ん
だ場合を示している。メイン扉1をサブ扉2とは反対側
にある蝶番軸(図示していない)を中心に閉鎖回転させ
ると、メイン扉1の側面部1aが閉鎖位置にあるサブ扉
2の側面部2aに対面する。この過程においてメイン扉
1の側面部1aが先端部7bを押すため、横スライダー
7は突出用バネ4の付勢に抗して図において右側に後退
する。この横スライダー7の後退に伴い、横軸27に押
された駆動レバー31は横軸28を支点として反時計回
り方向に回転する。この駆動レバー31の回転に伴い、
横軸30に押された連動レバー25は横軸22を支点と
して時計回り方向に回転する。この連動レバー25の回
転に伴い横軸24に押された縦スライダー13は、本体
ケース3から所定ストロークだけ前進し、前進終端にて
先端部13bが床部8の受金9に入り込み、サブ扉2は
閉鎖位置に自動的にロックされる。
【0012】火災発生等の緊急時にメイン扉1を開放さ
せると、メイン扉1の側面部1aによる先端部7bの押
し込みが解かれるため、横スライダー7が突出用バネ4
の付勢によって本体ケース3から所定ストロークだけ前
進する。この横スライダー7の前進に伴い、横軸27に
押された駆動レバー31は横軸28を支点として時計回
り方向に回転する。この駆動レバー31の回転に伴い、
横軸30に押された連動レバー25は横軸22を支点と
して反時計回り方向に回転する。この連動レバー25の
回転に伴い、横軸24に押された縦スライダー13は、
本体ケース3へ所定ストロークだけ後退し、後退終端に
て先端部13bが床部8の受金9から離脱する。これに
よって床部8に対するサブ扉2のロックが自動的に解除
され、サブ扉2は正面側から押せば直ちに開放される状
態となる。
【0013】請求項2の発明の自動ロック型錠装置は、
基本的な使用形態では、天地を逆転させてサブ扉2の上
部と下部に上下一対に取り付けられる。図11から図1
2は本体ケース103を扉2の下部の前面に突き出して
固着した場合を示している。別の扉101を扉102と
は反対側にある蝶番軸153を中心に閉鎖回転させる
と、扉101の側面部101aが閉鎖位置にある扉10
2の側面部102aに対面する。この過程において扉1
01の駆動カム座152が先端部107bを押すため、
入力スライダー107は突出用バネ104の付勢に抗し
て図において右側に後退する。この入力スライダー10
7の後退に伴い、軸ピン127に押された駆動レバー1
31は枢軸128を支点として反時計回り方向に回転す
る。この駆動レバー131の回転に伴い、軸ピン130
に押された連動レバー125は枢軸122を支点として
時計回り方向に回転する。この連動レバー125の回転
に伴い、軸ピン124に押された出力スライダー113
は、本体ケース103から所定ストロークだけ前進し、
前進終端にて先端部113bが受金109に入り込み、
扉102は閉鎖位置に自動的にロックされる。
【0014】火災発生等の緊急時に他方の扉101を開
放させると、該扉101の駆動カム座152による先端
部107bの押し込みが解かれるため、入力スライダー
107が突出用バネ104の付勢により本体ケース10
3から所定ストロークだけ前進する。この入力スライダ
ー107の前進に伴い、軸ピン127に押された駆動レ
バー131は枢軸28を支点として時計回り方向に回転
する。この駆動レバー131の回転に伴い、軸ピン30
に押された連動レバー125は枢軸122を支点として
反時計回り方向に回転する。この連動レバー125の回
転に伴い、軸ピン124に押された出力スライダー11
3は、本体ケース103へ所定ストロークだけ後退し、
後退終端にて先端部113bが受金9から離脱する。こ
れによって固定枠体108に対する扉102のロックが
自動的に解除され、扉1022は正面側から押せば直ち
に開放される状態となる。
【0015】
【発明の実施の形態】 図1から図3に示した請求項1
の発明の一実施例では、横スライダー7の先端部7bに
は検知用ローラー5が縦軸6によって枢着されており、
検知用ローラ−5がメイン扉1の側面部1aと接触する
ことによって接触抵抗を減少緩和している。また、縦ス
ライダー13の先端部13bにも錠止用ローラー11が
左右方向の横軸12によって枢着されており、錠止用ロ
ーラ11が受金9と接触することによって、接触抵抗を
減少緩和している。横スライダー7の突出付勢用バネ4
は複数個の圧縮コイルバネで構成され、バネの一方の端
部は横スライダー7の先端部7aのバネ受け凹部32の
内底面部に当接し、バネ4の他端部は薄箱型の本体ケー
ス3の他方の右側面板部3bに当接している。縦スライ
ダー13を本体ケース3へと後退付勢するために引込用
バネ10が設けられており、捻りコイルバネによって構
成された引込用バネ10は、コイル部10aが本体ケー
ス3のスペーサーピン33に嵌められ、一方の直線端部
10bは縦スライダー13に固着したバネ受けピン34
に当接し、他方の直線端部10cは本体ケース3の左側
面板部3aの補強板35に当接している。なお、縦スラ
イダー13の引込用バネは、横スライダー7の突出付勢
用バネ4で兼用することもできる。
【0016】第一軸受ブロック16の位置保持用バネ1
7は圧縮コイルバネで構成され、第一軸受ブロック16
と本体ケース3の補強板35との間にて第一調整ボルト
15に嵌められている。第一調整ボルト15のドライバ
ー溝付き頭部15aは本体ケース3の補強板35の凹部
36に収容され、側面カバー板37の透孔40aに露出
している。第一調整ボルト15のねじ軸部15bは第一
軸受ブロック16の基端部のねじ孔38にねじ込まれ、
第一軸受ブロック16の回転は本体ブロック3の正面板
部3cと背面板部3dによって制止されている。そのた
め、第一調整ボルト15の回転運動は第一軸受ブロック
16の直線運動に変換される。
【0017】第二軸受ブロック20の位置保持用バネも
圧縮コイルバネで構成され、第二軸受ブロック10の基
端部20aと本体ケース3の補強板35との間にて第二
調整ボルト19に嵌められている。第二調整ボルト19
のドライバー溝付き頭部19aは本体ケース3の補強板
35の凹部39に収容され、側面カバー板37の透孔4
0bに露出している。第二調整ボルト19のねじ軸部1
9bは第二軸受ブロック20の基端部のねじ孔41にね
じ込まれ、第二軸受ブロック20の回転は本体ブロック
3の正面板部3cと背面板部3dによって制止されてい
る。そのため、第二調整ボルト19の回転運動は第二軸
受ブロック20の直線運動に変換される。
【0018】縦スライダー13は本体ケース3の縦方向
延長上に連結した角筒型の補助ケース42に過半部が収
容されている。縦スライダー13は上下に二分割して構
成されており、上側スライダー部分13Aと下側スライ
ダー部分13Bは中心ピン43と2本の横断ピン44,
45によって連結されている。上側の横断ピン44は上
側スライダー部分13Aの縦長スロット46に通されて
いるため、下側スライダー部分13Bは上下方向に一定
ストロークだけ遊び移動可能であり、上側スライダー部
分13Aと下側スライダー部分13Bには、離間付勢用
圧縮コイルバネ49を中心ピン43に嵌めて挿入してあ
る。このような遊び間隔の設定によって、錠止用ローラ
ー11はサブ扉2の開閉動作時に框部や床部8のクッシ
ョン部材やガスケット部材を容易に乗越えることができ
る。この乗り越え作動のために、錠止用ローラー11の
回転中心である横軸12は左右方向に配置されている。
【0019】前記補強ケース42には、断面U字形の補
強座板47が嵌められており、縦スライダー13がサブ
扉2の上面部または下面部の所定位置から正しく進退す
るように規制している。本体ケース3は上下2個の透孔
48を通るビス(図示していない)によりサブ扉2に固
着される。補強ケース42は左右各2個の透孔50とね
じ孔51を通るビス(図示していない)によってサブ扉
2に固着される。なお、上記実施例では、連動用レバー
25と縦スライダー13との連結用スロット23を連動
レバー25に設けているが、このスロットは縦スライダ
ー13側に設けることもできる。駆動レバー31と横ス
ライダー7との連結用スロット26を駆動レバー31に
設けてあるが、このスロットは横スライダー7側に設け
てもよい。また、連動レバー25と駆動レバー31との
連結用スロット29を連動レバー25に設けてあるが、
このスロットは駆動レバー31に設けることもできる。
【0020】図4から図12に示した請求項2の発明の
一実施例では、入力スライダー107の先端部107b
には検知用ローラー105が枢軸106により枢着され
ており、検知用ローラ−105が別の扉101の駆動カ
ム座152と接触することによって接触抵抗を減少緩和
している。また、出力スライダー113の先端部113
bにも錠止用ローラー111が左右方向の枢軸112に
より枢着されており、錠止用ローラ111が受金109
と接触することによって、接触抵抗を減少緩和してい
る。入力スライダー107の突出付勢用バネ104は圧
縮コイルバネで構成され、バネ104の一方の端部は入
力スライダー107の先端部107aのバネ受け凹部1
32の内底面部に当接し、バネ104の他端部は本体ケ
ース103の側面壁部103bに当接している。
【0021】本体ケース103は長方形状の前後2個の
薄箱体103Aと103Bにより構成され、薄箱体10
3Aと103Bは印籠型嵌め合いによって接合され、組
立用ボス部150にねじ込まれる合計5本のビス151
により互いに固着されている。本体ケース103の上部
には左右2個の貫通孔148が前後方向に設けられ、本
体ケース103の下部には上下左右4個の貫通孔148
が前後方向に設けられている。本体ケース103は、こ
れらの貫通孔148を通るビスまたはボルト156によ
って扉102の後面に露出して固着されている。貫通孔
148のビス頭部またはボルト頭部が収容される拡大部
148aは本体ケース103の前後両面に形成されてい
る。そのため、本体ケース103は、装着対象部位に応
じて、天地を逆転させた状態あるいは前後反転させた状
態でも扉102に面付け固着することができる。駆動カ
ム座152は貫通孔165を通るボルト166によって
他方の扉101の前面101aに固着されている。
【0022】出力スライダー113の引込付勢用バネと
しては、入力スライダー107の突出付勢用バネ104
が兼用されているが、請求項1の発明の実施例のように
別個に設けることもできる。第一軸受ブロック116の
位置保持用バネ117は圧縮コイルバネで構成され、第
一軸受ブロック116と本体ケース103の補強板13
5との間において第一調整ボルト115に嵌められてい
る。第一調整ボルト115のドライバー溝付き頭部11
5aは本体ケース103の補強板135の縁板部136
に当接され、本体ケース103の側面壁部103aの透
孔137に露出している。第一調整ボルト115のねじ
軸部115bは第一軸受ブロック116の基端部のねじ
孔138にねじ込まれ、第一軸受ブロック116の回転
は本体ケース103の正面壁部103cと後面壁部10
3dによって制止されている。そのため、第一調整ボル
ト115の回転運動は第一軸受ブロック116の直線運
動に変換される。
【0023】第二軸受ブロック120の位置保持用バネ
も圧縮コイルバネで構成され、第二軸受ブロック120
の基端部120aと本体ケース103の補強板135と
の間において第二調整ボルト119に嵌められている。
第二調整ボルト119のドライバー溝付き頭部119a
は本体ケース103の補強板135に当接し、本体ケー
ス103の側面壁部103aの透孔140に露出してい
る。第二調整ボルト119のねじ軸部119bは第二軸
受ブロック120の基端部のねじ孔141にねじ込ま
れ、第二軸受ブロック120の回転は本体ブロック10
3の正面壁部103cと後面壁部103dにより制止さ
れている。そのため、第二調整ボルト119の回転運動
は第二軸受ブロック120の直線運動に変換される。
【0024】出力スライダー113は本体ケース103
の内面の一対のガイド壁部142によって直線移動する
ように強固に案内支持されている。出力スライダー11
3は長さ方向に二分割して構成されており、基端側スラ
イダー部分113Aと先端側スライダー部分113Bは
中心ピン143と2本の横断ピン144,145によっ
て連結されている。基端側の横断ピン144は基端スラ
イダー部分113Aの長さ方向のスロット146に通さ
れているため、先端スライダー部分113Bは長さ方向
に一定ストロークだけ遊び移動可能であり、基端側スラ
イダー部分113Aと先端スライダー部分113Bの間
には、離間付勢用圧縮コイルバネ149を中心ピン14
3に嵌めて挿入してある。このような遊び間隔の設定に
よって、錠止用ローラー111は扉102の開閉動作時
に固定枠体108のクッション部材やガスケット部材を
容易に乗越えることができる。この乗り越え作動のため
に、錠止用ローラー111の回転中心である枢軸112
は左右方向に配置されている。受金109は貫通孔16
7を通るボルト168によって固定枠体108に固着さ
れている。
【0025】上記実施例では、連動用レバー125と出
力スライダー113との連結用スロット123を連動レ
バー125に設けているが、このスロットは出力スライ
ダー113側に設けることもできる。駆動レバー131
と入力スライダー107との連結用スロット126を駆
動レバー131に設けてあるが、このスロットは入力ス
ライダー107側に設けてもよい。また、連動レバー1
25と駆動レバー131との連結用スロット129を連
動レバー125に設けてあるが、このスロットは駆動レ
バー131に設けることもできる。
【0026】上記実施例では、扉102と扉102は内
開き型のものであるため、駆動カム座152は扉101
の後面のみに装着されているが、図13に示した実施例
では、扉102は外開き型のものであるため、駆動受座
152には、扉101の側端面部101bを覆って前面
側に延長されたガイド板部152aが設けられている。
入力スライダー107の先端部107b(検知用ローラ
ー5)は該ガイド板部152aに最初に当接してから駆
動カム座152の本体部分に押される。
【0027】上記実施例では出力スライダー113の先
端部113bに錠止用ローラー111が設けられている
が、出力スライダー113の先端部は図14に示したよ
うに角型に形成したり、図15に示したようにラッチ型
に形成することもできる。
【0028】この自動ロック型状装置の装着形態は様々
であり、本体ケース103の取付位置や取付方向は特に
限定されない。図16に示した実施例は観音開き式の二
枚扉に適用したものであり、本体ケース103は長手方
向を縦にして片方の扉102に上下2個固着され、駆動
カム座152が別の片方の扉101に上下2個固着さ
れ、固定枠体108の開口縁部の框部と床部に受金10
9が固着されている。
【0029】図17に示した実施例は一枚扉に適用した
ものであり、ここではメイン扉およびサブ扉という関係
はない。本体ケース103は長手方向を縦にして扉10
2に上下2個固着され、駆動カム座152は固定枠体8
の開口縁部の側柱部に上下2個固着され、開口縁部の框
部と床部に受金109が固着されている。本実施例で
は、扉102を閉鎖すると閉鎖動作の終端で入力スライ
ダー107が駆動カム座152に押されることによっ
て、出力スライダー113と受金109が係合して、扉
102の自動ロックが成立する。
【0030】図18に示したように正面形状が楕円形に
形成された駆動カム座152は軸棒160と固定ベース
板161によって、他方の扉101に装着されている。
軸棒160は丸軸部160aと角軸部160bと抜け止
め部160dを有している。駆動カム座152および固
定枠体108に固着された固定ベース板161には、角
軸部160bが回転不能である一方、丸軸部160aが
回転可能である角孔162,163を設けてある。軸棒
160は頭部160cと駆動カム座152との間に挿入
した圧縮コイルバネ164によって、常時は角軸部16
0bが前記角孔162,163に係合するように付勢さ
れている。
【0031】扉102の固定枠体108に対するロック
を解除するときには、軸棒160の頭部160cを押し
込んで、角孔162,163から角軸部10bを脱出さ
せて丸軸部160aを入り込ませる。これによって駆動
カム座152は軸棒160と固定ベース板161の中央
部の円形隆起部161aを中心に回転可能となる。ロッ
ク成立状態では、駆動カム座152は長軸方向の端面部
152aが入力スライダー107に当接する一方、ロッ
クの解除操作に当たっては、前記のように軸棒160を
押し込んでから駆動カム座152を図18に示したよう
に90度回転させ、短軸方向の端面部152bを入力ス
ライダー107に対面させる。これにより入力スライダ
ー107が突出できる余裕空間が作り出される。前記実
施例において他方の扉101を開いたのと同様に、入力
スライダー107がバネ104の付勢によって本体ケー
ス103から突出し、出力スライダー113が本体ケー
ス103側に後退することになり、扉102のロックが
解除される。すなわち、ロック成立状態において駆動カ
ム座152を解錠方向へ変位させるための操作機構は、
駆動カム座152自身の形状と軸棒160および固定ベ
ース板161によって構成されている。
【0032】図20に示した実施例は二枚扉に適用した
図16の実施例の応用例であり、固定枠体108の壁部
には、駆動カム座152と受金109がもうワンセット
設けられている。図21と図22に示したように、これ
らの追加された駆動カム座152と受金109によっ
て、扉102は開放位置に錠止される。上記各実施例で
は、受金109は固定枠体108の前面または後面に突
き出して固着されているが、図23に示したように固定
枠体108の框部や床部に掘り込んで設けることもでき
る。請求項2の発明の自動ロック型錠装置も、図24に
示したように扉102の内部に埋め込み装着することも
できる。
【0033】図25の使用態様では、本体ケース103
は長手方向を横にして扉102に突き出し固着されてお
り、駆動カム座152は固定枠体108の開口縁部の前
面または後面に突き出し固着され、受金109は他方の
扉101の前面または後面に突き出し固着されている。
このような横型装着の場合には、扉102の蝶番軸に対
して入力スライダー107が出力スライダー113より
も近い位置にあるため、扉102を閉鎖回転させたと
き、入力スライダー107の先端部107bが先に駆動
カム座152に接触し、扉102が閉鎖位置に来る前の
段階で出力スライダー113の先端部113bが本体ケ
ース103から突出し、受金109の側面縁にぶつかっ
てしまい、扉102の完全閉鎖を妨げる。
【0034】これに対処するためには、前記のように長
さ方向に二分割して構成した基端側スライダー部分11
3Aと先端側スライダー部分113Bとの間の遊び間隔
を適正に設定し、上記実施例のように出力スライダー1
13の先端部にローラー111を取り付けるか、あるい
は図15に示したように先端部113bをラッチ形状と
して受金109が当たる面を傾斜カム面に形成すること
によって、出力スライダー113の先端部が受金109
に当たったとき、出力スライダー113が一旦、本体ケ
ース103側に後退し、扉103が完全閉鎖されて出力
スライダー113と受金109が正対した段階で、前記
した離間付勢用圧縮コイルバネ149の付によって再度
突出して受金109に係合するようにすれば良い。
【0035】このような横型装着と前記した通常上の縦
型装着の組み合わせによって、扉102の上辺と下辺お
よび蝶番による吊元以外の左右一側辺の三辺にて扉10
2を固定枠体108に締め付け錠止することができる。
解錠に当たっては、図18と図19に示した実施例と同
様の構成を採用して、駆動カム座152を回転変位させ
ることによって入力スライダー107を本体ケース10
3から突出させ、出力スライダー113を受金109か
ら脱出させることができるが、前記遊び間隔を利用し
て、本体ケース103の長さ方向のスロットより突出さ
せた摘み棒を引いて、出力スライダー113の先端部1
13bを受金109から引き出すこともできる。
【0036】
【発明の効果】 以上のように構成される請求項1の発
明の自動ロック型錠装置では、長期使用中におけるサブ
扉2の歪みや吊持ち用蝶番の変形などによって、サブ扉
2と框部または床部8との間に設計値を越える隙間が生
じたとき、あるいは逆に隙間が消失してサブ扉2の上面
縁部ないし下面縁部と框部や床部8が擦れ合うときに
は、第一調整ボルト15を時計回りまたは反時計回りに
回転操作することによって第一軸受ブロック17を左右
方向に進退させ、L型連動レバー25の支点である横軸
22の位置を調整することができる。これによって縦ス
ライダー13の本体ケース3からの突出量を増減するこ
とができるため、前記した過剰隙間や擦れ合いを的確に
解消し、サブ扉2の円滑な開閉を保証することができ
る。
【0037】また、長期使用中におけるメイン扉1また
はサブ扉2の歪みや蝶番の変形などによって、メイン扉
1とサブ扉2との間に設計値を越える隙間が生じて、メ
イン扉1の側面部1aが横スライダー7の先端部7b
(検知用ローラー5)を押さないとき、あるいは逆に隙
間が消失してメイン扉1とサブ扉2の側面縁部同士が擦
れ合うようなときには、第二調整ボルト19を時計回り
または反時計回りに回転操作することによって第二軸受
ブロック20を左右方向に進退させ、駆動レバー31の
支点である横軸28の位置を調整することができる。こ
れによって横スライダー7の本体ケース3からの突出量
を増減することができるため、前記した過剰隙間や擦れ
合いを的確に解消し、メイン扉1の開閉に連動した錠機
構の作動が的確に行なわれる。
【0038】さらにまた、框部や床部8の受金9と縦ス
ライダー13の先端部13bとの位置が整合していなく
ても、縦スライダー13の先端部を横軸12によって枢
着された錠止用ローラー11で構成したときには、その
不整合が該ローラー11の半径相当分以内であれば、ロ
ーラー面の誘導作用によって縦スライダー13は整合位
置方向に引き寄せられ、錠止ローラー11と受金9の係
合が確実に成立する。縦スライダー13のローラー装着
側の先端部を丸めて置けば、上記誘導作用がさらに発揮
される。
【0039】また、上記のように構成された請求項2の
発明の自動ロック型錠装置では、本体ケース103は扉
102の前面または後面102aに突き出して固着さ
れ、受金109は固定枠体108の開口縁部の前面また
は後面108aに突出して固着され、駆動カム座152
は他方の扉101の前面または後面101aあるいは開
口縁部の前面または後面108aに突き出して固着され
るものであり、装着に当たっては、扉や固定枠体側には
改修変更の工事が全く必要でないから、新設の扉には勿
論として、既設の扉にもなんらの支障なく装着使用する
ことができ、既設の扉に自動ロック機能を簡単に追加す
ることができる。
【0040】請求項3の発明の自動ロック型錠装置で
は、当該操作機構の介在によって駆動カム座152を回
転変位にさせて、入力スライダー107を所定ストロー
ク本体ケース103から突出させることができるため、
メイン扉とサブ扉という二枚構成の連動式扉構造以外に
も適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 請求項1の発明の一実施例に係る自動ロック
型錠装置のロック解除状態の左側面図である。
【図2】 図1のA−A線断面図である。
【図3】 図1の自動ロック型装置のロック成立状態に
おける断面図である。
【図4】 請求項2の発明の一実施例に係る自動ロック
型錠装置の正面図である。
【図5】 図4の自動ロック型錠装置の背面図である。
【図6】 図4の自動ロック型錠装置の左側面図であ
る。
【図7】 図4の自動ロック型錠装置の右側面図であ
る。
【図8】 図4の自動ロック型錠装置の平面図である。
【図9】 図4の自動ロック型錠装置の底面図である。
【図10】 図8のB−B線断面図であり、ロック解除
状態を示す。
【図11】 図4の自動ロック型錠装置のロック成立状
態における平面図である。
【図12】 図4の自動ロック型錠装置のロック成立状
態における扉下部の要部縦断面図である。
【図13】 請求項2の発明の別の実施例に係る自動ロ
ック型錠装置の駆動カム座部分の平面図である。
【図14】 請求項2の発明の他の実施例に係る自動ロ
ック型錠装置の出力スライダー部分の斜視図である。
【図15】 請求項2の発明の更に別の実施例に係る自
動ロック型錠装置の出力スライダー部分の斜視図であ
る。
【図16】 請求項2の発明の自動ロック型錠装置の装
着形態を示す正面図である。
【図17】 請求項2の発明の自動ロック型錠装置の別
の装着形態を示す正面図である。
【図18】 図17の自動ロック型錠装置の駆動カム座
部分の拡大正面図である。
【図19】 図18のC−C線断面図である。
【図20】 請求項2の発明の自動ロック型錠装置の別
の装着形態を示す正面図である。
【図21】 図20の自動ロック型や錠装置の扉開放錠
止時における扉上部の平面図である。
【図22】 図20の自動ロック型や錠装置の扉開放錠
止時における扉上部の右側面図である。
【図23】 請求項2の発明の自動ロック型錠装置の他
の装着形態を示す要部断面図である。
【図24】 請求項2の発明の自動ロック型錠装置の別
の装着形態を示す要部断面図である。
【図25】 請求項2の発明の自動ロック型錠装置の更
に別の装着形態を示す正面図である。
【符号の説明】
1 メイン扉 2 サブ扉 3 本体ケース 4 横スライダーの突出用バネ 5 検知用ローラー 6 検知用ローラーの縦軸 7 横スライダー 8 床部 9 床部の受金 10 縦スライダーの引込用バネ 11 錠止用ローラー 12 錠止用ローラーの横軸 13 縦スライダー 14 本体ケースの側面板部の透孔 15 第一調整ボルト 16 第一軸受ブロック 17 第一保持用バネ 18 本体ケースの側面板部の透孔 19 第二調整ボルト 20 第二軸受ブロック 21 第二保持用バネ 22 連動レバーの支点用横軸 23 連動レバーのスロット 24 連結用スロット 25 連動レバー 26 駆動レバーのスロット 27 連結用横軸 28 支点用横軸 29 連動レバーのスロット 30 連結用横軸 31 駆動レバー 103 本体ケース 107 入力スライダー 108 固定枠体 109 受金 113 出力スライダー 152 駆動カム座

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メイン扉1の側面部1aに対面するサブ
    扉2の側面部2aに埋め込み固着される本体ケース3
    と;メイン扉1の側面部1aに向かって左右横方向に進
    退可能に案内されて本体ケース3内に収容され、突出用
    バネ4によって前進付勢され、先端部7bがメイン扉1
    の側面部1aに押される横スライダー7と;固定枠体の
    框部または床部8の受金9に向かい縦方向に進退可能に
    案内されて本体ケース3内に収容され、先端部13bが
    受金9と係脱する縦スライダー13と;横スライダー7
    に関して縦スライダー13の側において左右横方向に位
    置調整可能に案内されて本体ケース3に収容され、本体
    ケース3の側面板部3aの透孔14に通された第一調整
    ボルト15に嵌められ、第一保持用バネ17によって所
    定調整位置に保持される第一軸受ブロック16と;横ス
    ライダー7に関して縦スライダー13の反対側において
    左右横方向に位置調整可能に案内して本体ケース3に収
    容され、本体ケース3の側面板部3aの透孔18に通さ
    れた第二調整ボルト19に嵌められ、第二保持用バネ2
    1によって所定調整位置に保持される第二軸受ブロック
    20と;中間部25aにおいて第一軸受ブロック16に
    前後方向の横軸22によって枢着され、一方のアーム先
    端部25bを前後方向の横軸24により縦スライダー1
    3の基端部13aに連結されたL字型連動レバー25
    と;中間部31aにおいて前後方向の横軸27によって
    横スライダー7の基端部7aに連結され、一方の端部3
    1bにおいて第二軸受けブロック20の先端部20bに
    前後方向の横軸28によって枢着され、他方の端部31
    cにおいて連動レバー25の他方のアーム先端部25c
    に前後方向の横軸30により連結された駆動レバー31
    とからなり、サブ扉2に突き合わせてメイン扉1を閉鎖
    したとき、錠止用ローラー11が受金9に入り込むよう
    にした自動ロック型錠装置。
  2. 【請求項2】 扉102の前面または後面102aに突
    き出し固着される本体ケース103と;扉102と向き
    合う別の扉101の前面または後面101aあるいは固
    定枠体108の開口縁部の前面または後面108aに突
    出し固着された駆動カム座152と;駆動カム座152
    に向かって進退可能に案内されて本体ケース103内に
    収容され、突出用バネ104によって前進付勢され、扉
    102の閉鎖動作の終端において先端部107bが駆動
    カム座152により押される入力スライダー107と;
    固定枠体108の開口縁部の前面または後面108aに
    突き出し固着されるか、固定枠体8の開口縁部の上面ま
    たは下面108bに掘り込み固着されか、あるいは別の
    扉101の前面または後面101aに突き出し固着され
    た受金109と;受金109に向かって進退可能に案内
    されて本体ケース103に収容され,先端部113bが
    受金109に係合する出力スライダ1ー13と;入力ス
    ライダー107に関して出力スライダー113の側にお
    いて入力スライダー107の移動方向に位置調整可能に
    案内して本体ケース103に収容され、本体ケース10
    3の側面壁部103aの透孔114に通された第一調整
    ボルト115に嵌められ、第一保持用バネ117によっ
    て所定調整位置に保持される第一軸受ブロック116
    と;入力スライダー107に関して出力スライダー11
    3の反対側において入力スライダー107の移動方向に
    位置調整可能に案内して本体ケース103に収容され、
    本体ケース103の側面壁部103aの透孔118に通
    された第二調整ボルト119に嵌められ、第二保持用バ
    ネ121によって所定調整位置に保持される第二軸受ブ
    ロック120と;中間部125aにおいて第一軸受ブロ
    ック116に前後方向の枢軸122によって枢着され、
    一方のアーム先端部125bを前後方向の軸ピン124
    により出力スライダー113の基端部113aに連結さ
    れたL字型連動レバー125と;中間部131aにおい
    て前後方向の軸ピン127により入力スライダー107
    の基端部107aに連結され、一方の端部131bにお
    いて第二軸受けブロック120の先端部120bに前後
    方向の枢軸128によって枢着され、他方の端部131
    cにおいて連動レバー125の他方のアーム先端部12
    5cに前後方向の軸ピン130によって連結された駆動
    レバー131とからなる自動ロック型錠装置。
  3. 【請求項3】ロック成立状態において駆動カム座152
    を変位させて入力スライダー107の本体ケース103
    からの突出動作を許容する操作機構を有することを特徴
    とする請求項2に記載の自動ロック型錠装置。
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