JP6243153B2 - ストライク - Google Patents

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本発明は、ストライクに関する。より詳しくは、戸先側の戸枠の見込み面に設けられ、戸体の戸先に設けられたラッチボルトが係合することで戸体が閉じた状態を保持するストライクに関する。
従来、開き戸等の戸体には、戸先側の縦框にラッチ機構が設けられる。ラッチ機構は、戸先側の縦框に設けられたハンドルを回動操作することで、縦框の見込み面から突没するラッチボルトを備える。
一方、戸先側の戸枠には、見込み面にストライクが設けられる。ストライクは、凹設されてラッチボルトが係合する係合部を有するストライク本体と、この係合部の表面に設けられるプレートと、を備える。
従って、戸体を閉じると、ラッチボルトがプレートの表面を摺動して係合部に係合することで、戸体が閉じた状態が保持される。
しかしながら、製造誤差や取り付け誤差の他、経年劣化により生ずる蝶番の変形や戸体の歪みによって、ラッチボルトが係合部に係合し難くなる場合がある。そこで、係合部の戸枠に対する見込み方向の位置を調整可能なストライクが提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、矩形状の開口を有する調製板を係合部の開口に重ね合わせ、この調整板を見込み方向にスライドさせることで、その開口位置を調整可能なストライクが提案されている(例えば、特許文献2〜4参照)。
特開平9−158553号公報 実開平3−12967号公報 実開平3−130869号公報 実開昭59−94557号公報
ところで、建物のリフォーム現場では、既設の戸枠に新たなストライクを取り付ける場合がある。このとき、既設の戸枠は、見込み方向の寸法、即ち戸当りから戸枠端部までの寸法が様々である。しかしながら、従来のストライクでは、係合部の見込み方向の位置は調整できるものの、係合部と独立してプレートの見込み方向の位置を調整できないため、既設の戸枠に十分に対応できないという課題がある。特に、戸体が開く側の戸枠端部までプレートを適切に配置できない場合には、ラッチボルトが戸枠端部に直接当接してしまうおそれがあるため、上記課題は解決すべき重要課題である。
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、その目的は、戸当りから戸枠端部までの寸法が異なる種々の戸枠に対応可能なストライクを提供することにある。
上記目的を達成するため、戸先側の戸枠(例えば、後述の戸枠2)の見込み面(例えば、後述の見込み面20)に設けられ、戸体(例えば、後述の戸体3)を閉じたときに当該戸体の戸先に設けられたラッチボルト(例えば、後述のラッチボルト30)が係合することで前記戸体が閉じた状態を保持するストライクであって、前記見込み面に取り付けられる本体プレート(例えば、後述の本体プレート11)と、当該本体プレートの略中央で戸枠の内側に凹設され前記ラッチボルトが係合する係合部(例えば、後述のトロカバー12)と、を有するストライク本体(例えば、後述のストライク本体10)と、前記本体プレートに重ねられて見込み方向にスライド可能に設けられる調整プレート(例えば、後述の調整プレート15)と、を備え、前記調整プレートは、見込み方向の少なくとも一方側が開放された形状(例えば、後述の切り欠き150)を有し、当該開放された部分が前記係合部に対して見込み方向にスライド可能とされることを特徴とするストライク(例えば、後述のストライク1)を提供する。
この発明では、本体プレートに重ねられて見込み方向にスライド可能な調整プレートを設ける。また、調整プレートを、見込み方向の少なくとも一方側が開放された形状とするとともに、当該開放された部分を係合部に対して見込み方向にスライド可能とする。
この発明によれば、見込方向の一方側が開放された形状の調整プレートを見込み方向にスライドさせることで、当該開放された部分が係合部に対して見込み方向にスライド可能とされる。これにより、係合部の開口位置を維持しつつ、係合部と独立して、調整プレートの見込み方向の位置を調整できる。従って、係合部の見込み方向の位置と調整プレートの見込み方向の位置を個別に調整できるため、戸当りから戸枠端部までの寸法が異なる種々の戸枠に対応できる。特に、戸体が開く側の戸枠端部まで調整プレートを適切な位置に配置できるため、ラッチボルトが戸枠端部に直接当接してしまうのを回避できる。
前記本体プレートには、見込み方向に延びる長孔(例えば、後述の長孔112,112)が形成され、前記調整プレートには、前記本体プレート側に突設されて前記長孔にスライド可能に係合する突起部(例えば、後述の突起部151,151)が形成されることが好ましい。
この発明では、本体プレートに、見込み方向に延びる長孔を形成する。また、調整プレートに、本体プレート側に突設されて長孔にスライド可能に係合する突起部を形成する。
この発明によれば、長孔に突起部を係合させることで、調整プレートを見込み方向に確実にスライドさせることができるため、上記発明の効果がより確実に得られる。
前記調整プレートは、見込み方向の寸法が異なる複数の調整プレートと交換可能に設けられることが好ましい。
この発明では、調整プレートを、見込み方向の寸法が異なる複数の調整プレートと交換可能とする。
この発明によれば、戸当りから戸枠端部までの寸法に応じて、調整プレートを、見込み方向の寸法が異なる他の調整プレートと交換できる。従って、調整プレートの見込み方向の位置の調整可能範囲を拡大できるため、戸当りから戸枠端部までの寸法が異なる種々の戸枠に十分に対応できる。
前記調整プレートの戸当り(例えば、後述の戸当り21)側とは反対側の端部には、前記戸枠側に屈曲されたリップ部(例えば、後述のリップ部152)が形成されることが好ましい。
この発明では、調整プレートの戸当り側とは反対側の端部を、戸枠側に屈曲することでリップ部を形成する。
ここで、リップ部は、戸体が開く側の戸枠端部から見込み方向に適度に突出して配置されるのが好ましく、これにより、ラッチボルトがスムーズにプレート上を摺動し、係合部へと導かれる。これに対して、この発明によれば、上述したように調整プレートを見込み方向にスライドさせることで、戸体が開く側の戸枠端部まで調整プレートを適切な位置に配置できる。従って、戸体が開く側の戸枠端部からのリップ部の突出度合を調整できるため、上記効果が確実に得られる。
前記本体プレートは、戸当り側の端部が前記戸当りに当接していることが好ましい。
この発明では、本体プレートの戸当り側の端部を戸当りに当接させた状態で、ストライクを取り付ける。
この発明によれば、本体プレートの戸当り側の端部を戸当りに当接させ、この状態で、ストライクを戸枠の見込み面に取り付ける。これにより、戸枠に対するストライクの取り付け位置出しが容易となるため、取り付け作業が簡易となり、作業性が向上する。また、戸当りから係合部までの距離を常に一定とすることができる。
本発明によれば、戸当りから戸枠端部までの寸法が異なる種々の戸枠に対応可能なストライクを提供できる。
本発明の一実施形態に係るストライクの分解斜視図である。 建具に取り付けられた上記実施形態に係るストライクを吊元側から見た図である。 建具に取り付けられた上記実施形態に係るストライクにラッチボルトが係合したときの状態を示す横断面図である。 上記実施形態に係るストライクの調整プレートを見込み方向にスライドさせたときの様子を示す図であり、(a)がスライドさせる前の図であり、(b)がスライドさせた後の図である。 上記実施形態に係るストライクが適用された建具の横断面図である。 上記実施形態に係るストライクが適用された建具に取り付けられた蝶番の構成を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るストライク1の分解斜視図である。また、図2は、建具を構成する戸枠2に取り付けられたストライク1を吊元側から見た図である。ストライク1は、開き戸で構成された戸体と、蝶番を介して戸体を開閉可能に支持する戸枠2と、で構成された建具に適用される。ストライク1は、金属製の部材で構成され、戸先側の戸枠2の見込み面20に設けられる。ストライク1は、戸体を閉じたときに、戸体の戸先に設けられたラッチボルトが係合することで、戸体が閉じた状態を保持する。
図1に示すように、ストライク1は、ストライク本体10と、調整プレート15と、を備える。これらストライク本体10と調整プレート15は、互いに一体化され、調整プレート15が戸体に対向し且つ後述する調整プレート15のリップ部152が戸体の開く側に向くようにして、戸先側の戸枠2の見込み面20に取り付けられる。
ストライク本体10は、本体プレート11と、係合部としてのトロカバー12と、を備える。
本体プレート11は、見込み方向よりも上下方向に長い略矩形状の板状部材で構成される。本体プレート11の略中央部には、見込み方向よりも上下方向に長い略矩形状の矩形開孔111が形成される。この矩形開孔111は、ラッチボルトが挿通可能な大きさに設定される。
本体プレート11の上端部及び下端部には、見込み方向に延びる一対の長孔112,112が形成される。これら一対の長孔112,112は、後述する調整プレート15に形成された一対の突起部151,151がそれぞれスライド可能に係合できるような幅に設定される。
本体プレート11の矩形開孔111と一対の長孔112,112との間には、後述するブラケット14側に円筒状に突出する係止部113,113が形成される。これら係止部113,113は、ブラケット14のフランジ部140,140に形成された係止孔146,146に係止されることで、ブラケット14が本体プレート11に固定される。
なお、図2に示すように、円筒状に形成された係止部113,113の中空部には、ねじ114,114が取り付けられる。これらのねじ114,114により、ストライク本体10は戸枠2の見込み面20にねじ止めされる。より詳しくは、ストライク本体10は、本体プレート11の戸当り21側の端部が戸当り21に当接した状態で、戸枠2の見込み面にねじ止めされる。
係合部は、本体プレート11の略中央において、戸枠2の内側に凹設されることで形成される。本実施形態では、トロカバー12により係合部が形成される。
トロカバー12は、見込み方向よりも上下方向に長い略直方体の箱状部材で構成される。トロカバー12は、本体プレート11側が開口されており、ラッチボルトを収容可能な大きさに設定される。トロカバー12の見込み方向の開口縁には、フランジ125,125が形成される。トロカバー12は、これらフランジ125,125が本体プレート11に当接した状態で、本体プレート11と当該本体プレート11に固定されるブラケット14との間で挟持されることにより、本体プレート11に取り付けられる。
ブラケット14は、見込み方向よりも上下方向に長い略直方体の箱状部材で構成される。ブラケット14の上面部141及び下面部142間の寸法は、トロカバー12の上面部121及び下面部122との間に僅かな隙間が形成される程度の大きさに設定される。また、ブラケット14の両側面部143,144間の寸法は、トロカバー12の両側面部123,124との間に大きな隙間が形成される大きさに設定される。ブラケット14の上面部141のトロカバー12側の端縁と、下面部142のトロカバー12側の端縁には、係止孔146が形成されたフランジ部140がそれぞれ設けられる。
トロカバー12の背面部126とブラケット14の背面部145との間には、偏芯カム13が設けられる。偏芯カム13は、その重心部分に円形状の円形開孔130が形成される。この円形開孔130のブラケット14側には、ブラケット14の背面部145内側に形成された円柱状の凸部147が回転可能な状態で係合する。また、円形開孔130のトロカバー12側には、トロカバー12の内側から、背面部126の略中央に形成された開孔部132に挿通されたねじ131の先端が嵌合する。なお、偏芯カム13は、ねじ131により偏芯カム13を回転させると、偏芯カム13の大径部分がブラケット14の側面部143又は側面部144に当接する大きさに設定される。
上記の構成により、ドライバでねじ131を戸当り21側(図1及び図2では右回り)に回転させると、偏芯カム13がブラケット14の戸当り21側の側面部144に当接することで、トロカバー12は戸体が開く側にスライド移動する。一方、ドライバでねじ131を戸体が開く側(図1及び図2では左回り)に回転させると、偏芯カム13がブラケット14の戸体が開く側の側面部143に当接することで、トロカバー12は戸当り21側にスライド移動する。以上により、トロカバー12の見込み方向の位置が調整される。
調整プレート15は、本体プレート11に重ねられて設けられる。より詳しくは、調整プレート15は、本体プレート11の係合部としてのトロカバー12とは反対側に重ねられて設けられる。調整プレート15は、見込み方向の一方側、本実施形態では戸当り21側の上下方向中央部分が開放された形状を有する。より詳しくは、調整プレート15は、戸当り21側に略矩形状の切り欠き150が形成された略コ字状の板状部材で構成される。
切り欠き150の上下方向の寸法は、本体プレート11の矩形開孔111の上下方向の寸法とほぼ同等に設定される。また、切り欠き150の見込み方向の寸法は、調整プレート15が最も戸当り21側までスライドしたときに、本体プレート11の矩形開孔111と重ならない範囲で設定される。
調整プレート15の上端部及び下端部には、本体プレート11側に円筒状に突出する一対の突起部151,151が形成される。これら一対の突起部151,151は、上述した一対の長孔112,112に見込み方向にスライド可能に係合する。これにより、調整プレート15は見込み方向にスライド可能となっており、調整プレート15の見込み方向の位置の調整が可能となっている。また、調整プレート15がストライク本体10の係合部(トロカバー12)に対して見込み方向にスライドすることで、調整プレート15の開放された部分、即ち切り欠き150が係合部(トロカバー12)に対して見込み方向にスライド可能となっている。
なお、図2に示すように、調整プレート15をスライドさせて見込み方向の位置が調整された後は、円筒状に形成された突起部151,151の中空部に、ねじ153,153が取り付けられる。これらのねじ153,153により、ストライク本体10及び調整プレート15が戸枠2の見込み面20にねじ止めされる。
調整プレート15は、戸当り21側とは反対側(戸体が開く側)の戸枠端部22に、戸枠2側に緩やかに屈曲されて形成されたリップ部152を備える。上述したように、調整プレート15の見込み方向の位置を調整することで、リップ部152は、戸体が開く側の戸枠端部22から適度に突出した位置に配置される。これにより、ラッチボルトが、スムーズに調整プレート15上を摺動し、係合部のトロカバー12内へと導かれる。また、リップ部152により、ラッチボルトが戸枠端部22に当たって劣化するのが防止される。
調整プレート15は、見込み方向の寸法が異なる複数の調整プレートと交換可能となっている。例えば、見込み方向の寸法が異なる3種類の調整プレートを備えることで、戸枠2の戸当り21から戸枠端部22までの寸法が大きく異なる場合であっても、その寸法に応じて、3種類の調整プレートを適宜選択することで対応可能となっている。
なお、複数の調整プレートはいずれも、一対の突起部151,151から戸当り21側の端部までの距離が、本体プレート11における長孔112,112から戸当り21側の端部までの距離と同一に設定される。これにより、長孔112,112の長さにより決定されるスライド可能範囲を最大限利用できる。
以上の構成を備えるストライク1の動作について、図3を参照して説明する。
図3は、建具に取り付けられたストライク1にラッチボルト30が係合したときの状態を示す横断面図である。
先ず、戸体3が開いた状態では、戸先側の縦框に設けられたラッチ機構内のばねの力により、ラッチボルト30は縦框の見込み面から突出している。なお、ラッチボルト30は、ラッチボルト30の先端に向かうに従い、戸体3が開く側に傾斜する傾斜面31を戸当り21側に備えている。
次いで、戸体3を閉め始めると、ストライク1のリップ部152にラッチボルト30の傾斜面31が当接する。すると、ラッチボルト30はばねの力に抗して戸先側の縦框側に押し戻されるとともに、ラッチボルト30の先端が調整プレート15の表面を摺動する。
次いで、完全に戸体3が閉まると、ストライク1の係合部としてのトロカバー12内にラッチボルト30が滑り込んで係合する。これにより、戸体3が閉じた状態が保持される。
また、戸体3を開くときには、戸体3の戸先側の縦框に設けられた図示しないハンドルを回動操作する。すると、ハンドルの回動に連動してラッチボルト30が戸先側の縦框内に引き戻されることで、トロカバー12とラッチボルト30の係合が解除される。これにより、戸体3が開放される。
次に、本実施形態に係るストライク1の施工方法について、図4を参照して説明する。
図4は、ストライク1の調整プレート15を見込み方向にスライドさせたときの様子を示す図であり、(a)がスライドさせる前の図であり、(b)がスライドさせた後の図である。
図4(a)に示すように、先ず、本体プレート11、トロカバー12、偏芯カム13及びブラケット14を組付けて形成されたストライク本体10を、戸枠2の見込み面20にねじ114,114でねじ止めする。このとき、本体プレート11の戸当り21側の端部を戸当り21に当接させた状態で、ストライク本体10を見込み面20にねじ止めする。
次いで、本体プレート11の長孔112,112に、調整プレート15の突起部151,151を係合させる。このとき、一対の突起部151,151から戸当り21側の端部までの距離は、長孔112,112から戸当り21側の端部までの距離と同一に設定されているため、突起部151,151を長孔112,112の戸当り21側の端部に当接させると、調整プレート15の戸当り21側の端部が戸当り21に当接する。
次いで、図4(b)に示すように、調整プレート15を戸当り21とは反対側、即ち戸体3が開く側にスライド移動させる。このとき、調整プレート15の戸体3が開く側の端部に形成されたリップ部152が、戸枠端部22から適度に突出する位置まで、調整プレート15をスライド移動させる。
リップ部152が戸枠端部22から適度に突出する位置まで調整プレート15をスライド移動させた後、ねじ153,153により、ストライク本体10とともに調整プレート15を戸枠2の見込み面20にねじ止めする。
以上により、ストライク1が戸枠2の見込み面20に取り付けられる。
次に、本実施形態に係るストライク1が適用された建具5に取り付けられた蝶番7について、図5及び図6を参照して説明する。
図5は、ストライク1が適用された建具5の横断面図である。図6は、ストライク1が適用された建具5に取り付けられた蝶番7の構成を示す図である。より詳しくは、図6は、建具5の吊元側の横断面図と、戸体3が開いたときの蝶番7を戸先側から見た図とを便宜上合わせて示した図である。
図5及び図6に示すように、建具5は、開き戸で構成された戸体3と、蝶番7を介して戸体3を開閉可能に支持する戸枠2,2と、で構成される。戸枠2,2は、それぞれ躯体9,9に取り付けられている。
蝶番7は、位置調整機能付きの旗蝶番である。蝶番7は、建具5の吊元側の上下に2組設けられる。図6では、そのうちの一つの蝶番7を示している。
図6に示すように、蝶番7は、戸体3側に取り付けられる戸体側ヒンジ部材71と、戸枠2に取り付けられる戸枠側ヒンジ部材72と、を備える。
戸体側ヒンジ部材71は、堀り込み加工が必要な位置調整機能付きヒンジ部材である。一方、戸枠側ヒンジ部材72は、堀り込み加工が不要な位置調整機能を有さないヒンジ部材である。これにより、工場にて戸体3に掘り込み加工を予め施せばよく、リフォーム現場にて戸枠2に掘り込み加工を施す必要が無くなる。このようにして予め掘り込み加工がなされた戸体3に対して、リフォーム現場にて蝶番7が取り付けられる。
戸体側ヒンジ部材71は、戸体側羽根部材711と、位置調整プレート712と、軸部713と、を含んで構成される。
位置調整プレート712は、戸体3の吊元側の見込み面に掘り込み加工により取り付けられ、固定ピン712A,712Aにより戸体3の吊元側の見込み面に固定される。位置調整プレート712の上下方向の略中央には、見込み方向(図6の右側)に延びる切り欠き部712Bと、上下方向に延びる長孔部712Cとが形成される。
戸体側羽根部材711の基端部711Aは、軸部713を、所定のクリアランスを有して挿通可能な円筒状に形成される。基端部711Aから延出される戸体側羽根部711Bは、略矩形状の板状部材で構成される。戸体側羽根部711Bは、ねじ711E,711Eにより、位置調整プレート712に取り付けられる。戸体側羽根部711Bの先端側には、位置調整プレート712に形成された切り欠き部712Bに係合する位置調整ねじ711Cと、位置調整プレート712に形成された長孔部712Cに係合する位置調整ねじ711Dと、が取り付けられる。
位置調整ねじ711Cをドライバで回転させることで、戸体3に固定された位置調整プレート712に対する見込み方向の位置が調整される。一方、位置調整ねじ711Dをドライバで回転させることで、戸体3に固定された位置調整プレート712に対する上下方向の位置が調整される。位置の調整により生ずる位置ずれ分は、軸部713が挿通された戸体側羽根部材711の基端部711A内における軸部713との間のクリアランスにより吸収される。
戸枠側ヒンジ部材72は、上述したように、位置調整機能を有さないヒンジ部材である。戸枠側ヒンジ部材72は、戸枠2に対して堀り込み加工が不要であり、戸枠2の見込み面に面付けされる。戸枠側ヒンジ部材72は、戸枠側羽根部材721と、軸受け部722と、を含んで構成される。
戸枠側羽根部材721の基端部721Aは、軸受け部722に連結される。軸受け部722には、上述の軸部713が挿通され、この軸部713を回動可能に支持する。基端部721Aから延出される戸枠側羽根部721Bは、略矩形状の板状部材で構成される。
ここで、本実施形態の戸枠側羽根部721Bは、見込み方向の羽根の長さ、即ち羽根の延出長さが従来よりも大きく設定される。そのため、図6に示すように、戸枠側羽根部721Bの先端は、戸当り21に形成された切り欠き211内に挿入される。また、これにより、戸枠側羽根部721Bの先端は、見込み方向において躯体9の位置にまで達する。そのため、戸枠側羽根部721Bの先端は、躯体にまで達する長さの4つの躯体固定用ねじ721Cにより、戸枠2とともに躯体9にねじ止めされる。従って、躯体9に固定されることで、例えば戸枠2が腐食していた場合であっても、戸体3を確実に支持できる。
また、4つの躯体固定用ねじ721Cに加えて、戸枠端部22側の位置に3つの戸枠固定用ねじ721Dが取り付けられ、これら戸枠固定用ねじ721Dにより、戸枠側羽根部721Bは戸枠2にねじ止めされる。これにより、戸枠側羽根部721Bの羽根の長さを長くしたことで生じる蝶番7の撓みを抑制できる。
本実施形態に係るストライク1によれば、以下の効果が奏される。
本実施形態では、本体プレート11に重ねられて見込み方向にスライド可能な調整プレート15を設けた。また、調整プレート15を、見込み方向の少なくとも一方側が開放された切り欠き150形状とするとともに、切り欠き150を係合部に対して見込み方向にスライド可能とした。
本実施形態によれば、見込方向の一方側が開放された切り欠き150形状の調整プレート15を見込み方向にスライドさせることで、切り欠き150が係合部に対して見込み方向にスライド可能とされる。これにより、係合部の開口位置を維持しつつ、係合部と独立して、調整プレート15の見込み方向の位置を調整できる。従って、係合部の見込み方向の位置と調整プレート15の見込み方向の位置を個別に調整できるため、戸当り21から戸枠端部22までの寸法が異なる種々の戸枠2に対応できる。特に、戸体3が開く側の戸枠端部22まで調整プレート15を適切な位置に配置できるため、ラッチボルト30が戸枠端部22に直接当接してしまうのを回避できる。
本実施形態では、本体プレート11に、見込み方向に延びる長孔112,112を形成した。また、調整プレート15に、本体プレート11側に突設されて長孔112,112にスライド可能に係合する突起部151,151を形成した。
本実施形態によれば、長孔112,112に突起部151,151を係合させることで、調整プレート15を見込み方向に確実にスライドさせることができるため、上記効果がより確実に得られる。
本実施形態では、調整プレート15を、見込み方向の寸法が異なる複数の調整プレートと交換可能とした。
本実施形態によれば、戸当り21から戸枠端部22までの寸法に応じて、調整プレート15を、見込み方向の寸法が異なる他の調整プレート15と交換できる。従って、調整プレート15の見込み方向の位置の調整可能範囲を拡大できるため、戸当り21から戸枠端部22までの寸法が異なる種々の戸枠2に十分に対応できる。
本実施形態では、調整プレート15の戸当り21側とは反対側の端部を、戸枠2側に屈曲することでリップ部152を形成した。
ここで、リップ部は、戸体が開く側の戸枠端部22から見込み方向に適度に突出して配置されるのが好ましく、これにより、ラッチボルトがスムーズに(調整)プレート上を摺動し、係合部へと導かれる。これに対して、本実施形態によれば、上述したように調整プレート15を見込み方向にスライドさせることで、戸体3が開く側の戸枠端部22まで調整プレート15を適切な位置に配置できる。従って、戸体3が開く側の戸枠端部22からのリップ部152の突出度合を調整できるため、上記効果が確実に得られる。
本実施形態では、本体プレート11の戸当り21側の端部を戸当り21に当接させた状態で、ストライク1を取り付けた。
本実施形態によれば、本体プレート11の戸当り21側の端部を戸当り21に当接させ、この状態で、ストライク1を戸枠2の見込み面20に取り付ける。これにより、戸枠2に対するストライク1の取り付け位置出しが容易となるため、取り付け作業が簡易となり、作業性が向上する。また、戸当り21から係合部までの距離を常に一定とすることができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれる。
上記実施形態では、調整プレート15を略コ字状の板状部材で構成したが、これに限定されない。見込み方向の少なくとも一方側が開放された形状であればよい。
1…ストライク
2…戸枠
3…戸体
10…ストライク本体
11…本体プレート
12…トロカバー(係合部)
15…調整プレート
21…戸当り
30…ラッチボルト
112…長孔
150…切り欠き(一方側が開放された形状)
151…突起部
152…リップ部

Claims (4)

  1. 戸先側の戸枠の見込み面に設けられ、戸体を閉じたときに当該戸体の戸先に設けられたラッチボルトが係合することで前記戸体が閉じた状態を保持するストライクであって、
    前記見込み面に取り付けられる本体プレートと、当該本体プレートの略中央で戸枠の内側に凹設され前記ラッチボルトが係合する係合部と、を有するストライク本体と、
    前記本体プレートに重ねられて見込み方向にスライド可能に設けられる調整プレートと、を備え、
    前記本体プレートには、見込み方向に延びる長孔が形成され、
    前記調整プレートには、前記本体プレート側に突設されて前記長孔にスライド可能に係合する突起部が形成され、
    前記調整プレートは、見込み方向の少なくとも一方側が開放された形状を有し、当該開放された部分が前記係合部に対して見込み方向にスライド可能とされることを特徴とするストライク。
  2. 前記調整プレートは、見込み方向の寸法が異なる複数の調整プレートと交換可能に設けられることを特徴とする請求項1記載のストライク。
  3. 前記調整プレートの戸当り側とは反対側の端部には、前記戸枠側に屈曲されたリップ部が形成されることを特徴とする請求項1又は記載のストライク。
  4. 前記本体プレートは、戸当り側の端部が前記戸当りに当接していることを特徴とする請求項1からいずれかに記載のストライク。
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