JP6468989B2 - 嵌め込み機構と建付け調整機構を有する建具装着用嵌合部材。 - Google Patents

嵌め込み機構と建付け調整機構を有する建具装着用嵌合部材。 Download PDF

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本発明は枠体に扉等を装着する際の、嵌め込み機構と建付け調整機構を有する建具装着用嵌合部材に関するものである。
従来から建具等の枠体に扉を装着する手段としては、回転扉の場合では丁番やピボットヒンジやスライドヒンジ等の保持金具が、引き戸や引き出し等の直線移動する扉の場合は戸車やスライドレール等の保持金具が用いられ、これらの保持金具にて枠体の所定の位置に扉を装着する場合がほとんどである。そして同時にこれら保持金具には装着後の枠体に対する扉の位置を適正な位置に建付け調整する機構をも組み込まれている場合が多く、これらの保持金具には、より簡単な操作で扉を枠体に装着する嵌め込み機構と、その後に建付け位置を調整するための移動調整機構が必要とされる。
ここで回転扉の嵌め込み機構においては丁番とピボットヒンジ共に、その回転動作の中心となる軸芯位置が枠体や扉の厚み部分より外にある持ち出し吊りの場合は、扉を持ち上げてからまず下部軸を挿入して一旦保持し、その後に上部軸を嵌合して扉を枠体に吊りこむ方法が簡単である。しかし近年増加傾向にありデザイン性に優れているとされる、軸心が扉面から突出しない隠し丁番や中心吊りのピボットヒンジ等では、軸心が扉や枠体の厚み内に配置されるため、扉を大きく持ち上げてから落とし込む動作での吊り込み作業が実施困難で、必然的に横方向から嵌め込む動作による吊り込み機構が必要になってくる。そしてこの横方向から嵌め込む動作により吊り込みを実施する構成においても様々な要請があり、枠体に扉を装着する際の嵌め込み作業が簡単であることは当然で、さらには一旦嵌合した段階でそのまま逆の方向に荷重が掛かっても抜け落ちることが無く、仮吊り込み状態においても確実に保持する構成が望まれる。しかし逆に枠体から扉を外す際の作業に関しては簡易であることが要求される。
そこで比較的頻繁に用いられる構成としては、あらかじめ枠体に装着しておいた裏板部材に小さい凸部を設けておき、扉に設けた保持部材の取り付け面に凹部を設けておき、互いを引っ掛け合わせる構成がある。しかしこの構成では嵌合する際にどうしてもある程度の上下動作が必要であり、上記での軸心が枠体や扉の厚み部分内に配置されている構成では、落とし込んで引っ掛ける際にごく小さい距離しか持ち上げられないため作業が困難であると共に、吊り込み時に扉の上面が上枠内面に当接してしまう恐れがある。また別の構成を用いたものでは本発明者による特開2009−001997号広報があり、裏板部材にねじの頭部を斜め下方向に向けて螺合することで凸部として形成しておき、取り付け面に溝形状の凹部を設けておいて、ごく小さい上下動のみで互いに嵌め合わせることができる構成になっている。しかし嵌め合わせた後にそのままでは抜けてくる危険性が完全には排除できておらず、まだ改良の余地が残っている。
特開2009−001997号公報
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、単純な作業で枠体に扉を横方向から嵌め込むことができ、外す作業も簡単で、建付け調整機能をも兼ね備えた建具装着用嵌合部材を提案することを目的とする。
本発明では上記問題点を解決するために次の技術手段を設けた。まず略円柱形状で、向かい合った2個所の弾性部分を備え、その先端に傾斜面を有した係合爪を形成した嵌め込み片を設ける。このとき嵌め込み片は弾性部分の外周面より係合爪が外側に突出しているように設定しておく。そしてあらかじめ保持金具を配置しておいた扉を、枠体に対して装着する場合では、まず枠体内面の所定の位置に嵌め込み片を回転自在に装着し、次に丁番若しくはピボットヒンジの枠体に装着される枠側部材の一部を取り付け面として設定し、その取り付け面に嵌合用長孔を形成しておく。さらには固定ねじ用長孔を取り付け面の任意の位置に別途複数個所設けておく。
前記取り付け面の嵌合用長孔の形状は、短い方向が前記嵌め込み片の弾性部分の外周面より大きく、かつ係合爪の先端同士間の寸法より小さく形成する。また長い方向は係合爪の先端同士間の寸法より大きく形成しておく。そして嵌め込み片に取り付け面の嵌合用長孔を嵌合する際には、向かい合った2個所の弾性部分先端の係合爪の傾斜面が嵌合用長孔の短い方向の淵に当接するように配置しておく。すると押し込む動作で係合爪の傾斜面が当たって弾性部分が撓み、嵌合用長孔を通過後に元に戻って係合状態になることで両者が分離する動作を阻止することが可能になる。このとき係合爪の形状を一旦係合状態になるとそのまま引っ張っても絶対にはずれ無いような形状に設定しておくとよい。そして最後に固定ねじにて取り付け面の固定ねじ用長孔を通して完全に枠体に締め付ける。
また両者を分離させたいときには、全ての固定ねじを緩めて抜き取った後に嵌め込み片を回転操作により係合爪が嵌合用長孔の長い方向に向く位置に移動させるとよい。するとこの状態では係合爪は取り付け面の嵌合用長孔の淵に引っ掛かっていないため、そのまま引き抜く動作により両者を分離させることができる。したがって一度分離させた後でもう一度取り付け面を嵌合させるときには、再度嵌め込み片を係合爪が引っ掛かる元の位置に回転させておく必要がある。
さらには、前記嵌合用長孔の長い方向の寸法を係合爪の先端同士間の寸法よりさらに所定の距離分だけ長く形成しておく。また固定ねじ用長孔の形状も嵌合用長孔と同じ向きでさらに所定の距離分だけ長くしておく。すると固定ねじを緩めて取り付け面を固定ねじ用長孔の調整距離内で移動させ、任意の位置で再度固定ねじを締め付けることで、嵌め込み片に対する取り付け面の位置をすなわち枠体に対する扉の位置を調整可能とすることができる。実際の作業としては、取り付け面の嵌合用長孔を枠体に配置された嵌め込み片に係合させ、一旦仮吊り込み状態にした段階で固定ねじ用長孔を通して複数の固定ねじを締め付けて完全に装着する。その後に建付けの位置を確認して、全ての固定ねじを少し緩めた状態で扉と共に取り付け面を移動させ、適正な位置にて再度固定ねじを締めこむ作業になる。両者を分離させるときには同様に、全ての固定ねじを外した後に嵌め込み片を回転させてそのまま引き抜けばよい。
さらには、前述の嵌め込み片と同様の係合爪や弾性部分を有しており、回転動作の中心を略円柱形状の中心から所定寸法のみ偏芯した位置に設定した偏芯嵌め込み片を設ける。そして偏芯した位置を中心として回転可能な状態でかつ抜け外れないように枠体内面に装着する。また取り付け面の嵌合用長孔も長い方向の寸法を係合爪の先端同士間の寸法よりさらに所定の距離分だけ長く形成しておく。そして取り付け面が所定の方向にのみ規制して移動できるようにガイド辺を設けておく。すると偏芯嵌め込み片を取り付け面の嵌合用長孔に嵌め込んだ状態から偏芯した位置を中心に回転させる操作で、偏芯嵌め込み片の外周面が嵌合用長孔の内側面を押す動作になり、取り付け面の移動調整が可能となる。したがって嵌合用長孔の向きは調整したい方向に対して直角方向に設定しておくとよい。その結果、嵌め込み動作と移動調整動作を併せ持つ構成が可能になる。
弾性部分と係合爪を有した嵌め込み片を枠体に回転自在に配置し、取り付け面の嵌合用長孔を嵌め込み片に押し込む操作だけで両者を抜けることなく装着でき、その後嵌め込み片を所定の位置にまで回転させ、そのまま引き抜く動作で両者を分離させることができるため、非常に簡単な装着と分離が実施可能になる。
取り付け面に別途固定ねじ用長孔を設けて固定ねじにて枠体に完全固定する構成においては、取り付け面の嵌合用長孔を調整分さらに長く設定しておくことにより、施工後に固定ねじを僅かに緩めて扉と共に取り付け面を押し引きし、任意の位置で再度固定することで建付け調整機構を併せ持つ構成に発展させることができる。
偏芯嵌め込み片を枠体に配置することで、取り付け面の嵌合用長孔に嵌め込んだ後に偏芯嵌め込み片を偏芯させた中心位置を基準に回転させる動作にて建付け調整が実施可能になる。そして同様に分離作業も同様に簡単であり、装着と分離と建付け調整の3個の機能を偏芯嵌め込み片のみで実施させることができる。
枠体に嵌め込み片や偏芯嵌め込み片を回転自在に配置し、取り付け面に嵌合用長孔を設けるのみの非常に単純な構成であり、部品点数も非常に少なく、安価に提供することができる。
以下図面に基づいて本発明の建具装着用嵌合部材に関する実施の形態を説明する。ここで前述のように扉19を枠体18に装着する際には丁番やピボットヒンジを用いることが多く、隠し丁番や中心吊りのピボットヒンジ等では、軸心が扉19や枠体18の厚み内に配置されるため、横方向から嵌め込む動作による吊り込み機構が必要になり、その作業性が優れていると共に外れることが無い確実性も重要である。また逆に枠体18から扉19を外す際の分離作業に関しては簡易であることが要求される。本発明においてはこのような場合において有効で、様々な用途に適応可能であると考えられる中で、以下の実施形態では、一例として隠し丁番にて枠体18に扉19を吊り込む際の構成にて説明する。
図1は本発明の建具装着用嵌合部材の主部材に当たる嵌め込み片1を、枠体18内面の掘り込み部11に配置した状態の斜視図であり、隠し丁番の取り付け面8を含む枠側部材7をこの掘り込み部11に装着する設定になっている。そして図2は上記嵌め込み片1と嵌め込み片取り付けねじ6の斜視図である。ここで図2に示すように嵌め込み片1は、外周面5が略円柱形状で、向かい合った2個所の弾性部分2を備え、その先端に傾斜面を有した係合爪3を形成しておく。このとき弾性部分2の外周面5より係合爪3が外側に突出しているように設定しておき、略円柱形状の中心位置に嵌め込み片取り付け孔4を設けておく。また図1に示すように枠体18の掘り込み形状は浅い部分と深い部分を有した略長方形であり、その浅い部分に嵌め込み片1を木ねじ等の嵌め込み片取り付けねじ6にて嵌め込み片取り付け孔4を介して、両弾性部分2が上下位置になる配置で装着する。すると嵌め込み片取り付けねじ6を少し緩めると嵌め込み片1を回転させることが可能になる。
図3は隠し丁番をあらかじめ扉19に装着した状態の正面図であり、枠体18に配置する隠し丁番の枠側部材7の上下を取り付け面8として形成しておく。そして上下に配置された取り付け面8に横長の嵌合用長孔9と複数の固定ねじ用長孔10を設けておく。このとき嵌合用長孔9の短い方向が前記嵌め込み片1の外周面5より極僅かにのみ大きく、かつ係合爪3の先端同士間の寸法より小さく形成しておき、長い方向を係合爪3の先端同士間の寸法より大きく形成しておく。そして枠側部材7を図1に示す状態の枠体18の掘り込み部11に挿入すると、嵌め込み片1の弾性部分2先端の係合爪3の傾斜面が嵌合用長孔9の短い方向の淵に当接し、さらに押し込むと弾性部分2が一旦撓み、嵌合用長孔9を通過後に元に戻って係合状態になり、嵌め込み動作が完了する。この状態においては両者が分離する動作は阻止され、扉19は仮吊り込み状態になっており、その後に図4に示すように、固定ねじ用長孔10を通して木ねじ等の固定ねじ13で完全に枠側部材7と枠体18を固定する。このとき枠体18に直接固定ねじ13として木ねじやタッピングねじを用いる場合は、適切な径の下孔をあけておくとよい。
次に扉19を枠体18から外す場合においては、嵌め込み片取り付けねじ6を少しだけ緩め、図5に示すように嵌め込み片1を回転操作により係合爪3が嵌合用長孔9の長い方向に向く位置に移動させることで、弾性部分2先端の係合爪3の取り付け面8への掛かりが無くなる。そしてこの状態で全ての固定ねじ13を外すと、そのまま引き抜く動作により両者を分離させることができる。また逆の手順で、先に固定ねじ13を外しておいてから嵌め込み片1を回転させて両者を引き抜く順序でもよい。
また図4に示すように取り付け面8を含む枠側部材7の幅よりも掘り込み部11の幅を所定の寸法だけ広く設定しておき、嵌合用長孔9および固定ねじ用長孔10も同方向に所定の寸法だけ余分に長く設定しておくとよい。すると図4の状態から全ての固定ねじ13を僅かずつ緩め、扉19と共に取り付け面8を押し引きすることで、図6に示すように横方向の移動調整が可能になる。そして任意の位置に調整後に再度全ての固定ねじ13を締め付けると移動調整作業が完了する。したがって円滑に横方向に移動させることができるように掘り込み部11の上下面をガイド辺12として形成しておき、上下の取り付け面8の端部に対して横方向にのみ規制されて移動可能なようにしておくとよい。また実施形態においては、この調整は扉19の前後方向の移動になり、したがって嵌め込み片1と嵌合用長孔9の組み合わせのみで横方向からの吊り込み動作と前後方向の移動調整が実施できることになる。
また図1から図6に関しては1個所の掘り込み部11に対して1個の嵌め込み片1を配置した構成にて表記しているが、より確実に仮吊り込み後の保持を実施しようとするなら、図3での枠側部材7の下側の取り付け面8の嵌合用長孔9に対しても、もう一つの嵌め込み片1を掘り込み部11の下部に配置しておくとよい。さらには、通常丁番は扉19の上下2個所に配置され、実施形態の隠し丁番においても同様に枠体18に対して上下2個所に掘り込み部11を設けるため、上の丁番にのみ1個の嵌め込み片1を配置する構成や、上の丁番にのみ2個の嵌め込み片1を配置する構成や、上下の丁番に対して1個ずつ嵌め込み片1を配置する構成や、上下の丁番に2個ずつ嵌め込み片1を配置する構成等、様々な選択肢が可能である。
次に図7は、前述の嵌め込み片1をさらに発展させた偏芯嵌め込み片14の斜視図である。この偏芯嵌め込み片14においても、外周面5が略円柱形状で向かい合った2個所の弾性部分2を備え、その先端に傾斜面を有した係合爪3を形成しておき、かつ弾性部分2の外周面5より係合爪3が外側に突出している点においては前記嵌め込み片1と同様である。ここで異なっているのは、偏芯嵌め込み片14の回転動作の中心を略円柱形状の中心から所定寸法のみ偏芯した位置に設定しておく点である。また回転させやすいように偏芯させた中心位置にドライバー等で回せる十字ビット15を設けておくとよい。そして図8に示すように枠体18の掘り込み部11の上下位置に、抜けることがないように回転可能に装着しておく。この偏芯嵌め込み片14を抜け無くかつ回転可能に掘り込み部11に装着する手段においては、前述の嵌め込み片取り付けねじ6を用いる構成等特に限定されるものではないが、図8に示すように掘り込み部11の裏側に段付き部分を有した偏芯嵌め込み片挿入孔17をあけておき、偏芯嵌め込み片14の奥に引っ掛かり弾性爪16を設けて、差し込むと抜け無くなる構成が簡単である。図9は掘り込み部11の上下2個所に偏芯嵌め込み片14を配置した状態の平面図である。
この偏芯嵌め込み片14を用いる場合においては、図10に示すように取り付け面8の嵌合用長孔9は縦長に配置しておき、固定ねじ用長孔10は前述の構成と同様に横長の形状にて設け、両者が直角の位置関係になるように設定しておく。したがって偏芯嵌め込み片14の係合爪3は図9に示すように左右方向に配置した状態に保持しておく。この状態から掘り込み部11に枠側部材7の取り付け面8を嵌め込むと、偏芯嵌め込み片14の弾性部分2先端の係合爪3の傾斜面が上下の取り付け面8の嵌合用長孔9の短い方向の淵に同時に当接し、さらに押し込むと弾性部分2が一旦撓み、嵌合用長孔9を通過後に元に戻って係合状態になることで図11(b)に示すように嵌め込み動作が実施できる。この状態が仮吊り込み状態であり、その後に固定ねじ13を締めこむことにより、枠側部材7を掘り込み部11に完全に固定することができる。
次に移動調整を実施するために全ての固定ねじ13を僅かずつ緩める。そして偏芯嵌め込み片14を偏芯した位置である十字ビット15を中心に回転させると、偏芯嵌め込み片14の外周面5が嵌合用長孔9の内面を押す動作により取り付け面8の移動調整が可能となる。この動作は従来から移動調整によく用いられている偏芯カムと同じであり、偏芯嵌め込み片14は嵌め込み片1にこの偏芯カムの役割をも複合させた点が最大の特徴とされる。ここで図11(a)は偏芯嵌め込み片14を反時計回りに回転させた状態を示しており、左方向に取り付け面8を移動させることができ、図11(c)は時計回りに回転させた状態を示しており、右方向に取り付け面8を移動させることができ、任意の位置で固定ねじ13を再度締め込むとよい。そして同様にガイド辺12を設けておいて、移動調整を円滑に実施できるようにしておくとよい。また両者を分離させるときには、図11(a)と図11(c)の係合爪3が嵌合用長孔9の淵に掛かっていない位置に偏芯嵌め込み片14を回転移動させてから固定ねじ13を外して引き抜くことで実施可能になる。
以上では本発明の建具装着用嵌合部材を隠し丁番に用いた構成で説明してきたが、使用用途としては特に限定されるものではなく、図12は嵌め込み片1を用いた構成を軸心が扉19の厚み内に配置されている略中心吊りのピボットヒンジに適応させた状態の斜視図である。この場合は扉側のプレートと枠側部材7をあらかじめ軸心にて回動自在に連結させて扉19に装着しておき、枠側部材7をL型形状に曲げてその縦枠に面対する側を取り付け面8として形成し、嵌合用長孔9と固定ねじ用長孔10を設けておくとよい。そして枠体18に掘り込み部11を設け、あらかじめ嵌め込み片1を装着しておくと、前述での枠体18に対する扉19の嵌め込み動作が得られることになる。また後術の調整機能を有する偏芯嵌め込み片14を用いる構成を配置することも当然可能である。さらには、上記では枠体18に嵌め込み片1を、扉側に装着された丁番等の枠側部材7に嵌合用長孔9を有した取り付け面8を配置したが、その逆である扉側に装着された丁番等の枠側部材7に嵌め込み片1を配置し、枠体18に嵌合用長孔9を有した取り付け面8を設ける構成であってもよい。
本発明の建具装着用嵌合部材の、嵌め込み片を枠体の掘り込み部に配置した状態の斜視図である。 本発明の建具装着用嵌合部材の、嵌め込み片の斜視図である。 本発明の建具装着用嵌合部材の、隠し丁番の枠側部材に嵌め込み片に対応させた取り付け面を配置した状態の平面図である。 本発明の建具装着用嵌合部材の、隠し丁番の取り付け面を嵌め込み片に嵌め込んだ状態の平面図である。 本発明の建具装着用嵌合部材の、嵌め込み片を分離位置に回転移動させた状態の平面図である。 本発明の建具装着用嵌合部材の、取り付け面を移動調整させた状態の平面図である。 本発明の建具装着用嵌合部材の、偏芯嵌め込み片の斜視図である。 本発明の建具装着用嵌合部材の、偏芯嵌め込み片を枠体の掘り込み部に装着する状態の斜視図である。 本発明の建具装着用嵌合部材の、掘り込み部の上下2個所に偏芯嵌め込み片を配置した状態の平面図である。 本発明の建具装着用嵌合部材の、隠し丁番の枠側部材に偏芯嵌め込み片に対応させた取り付け面を形成した状態の平面図である。 本発明の建具装着用嵌合部材の、偏芯嵌め込み片の回転動作により移動調整を実施した状態の平面図である。 本発明の建具装着用嵌合部材を、ピボットヒンジに適応させた状態の斜視図である。
1 嵌め込み片
2 弾性部分
3 係合爪
4 嵌め込み片取り付け孔
5 外周
6 嵌め込み片取り付けねじ
7 枠側部材
8 取り付け面
9 嵌合用長孔
10 固定ねじ用長孔
11 掘り込み部
12 ガイド辺
13 固定ねじ
14 偏芯嵌め込み片
15 十字ビット
16 引っ掛かり弾性爪
17 偏芯嵌め込み片挿入孔
18 枠体
19 扉

Claims (6)

  1. 建具の枠体に保持金具を介して扉を装着する際に用いる嵌合部材であって、弾性部分を有した略円柱形状の嵌め込み片を枠体と扉のどちらか片方に略円柱形状の中心を基準として回転自在に装着し、前記弾性部分の先端には傾斜面を備えた係合爪が突出して形成されており、他方にあらかじめ保持金具を装着し、前記保持金具に嵌合用長孔を備えた取り付け面を形成しておき、弾性部分先端の係合爪の傾斜面が嵌合用長孔の短い方向に当接するように両者を対向させ、互いを押し込んで嵌め合わせる動作で係合状態を得、前記係合状態から嵌め込み片を回転操作により係合爪が嵌合用長孔の長い方向に向く位置に移動させることで、両者を分離可能としたことを特徴とする建具装着用嵌合部材。
  2. 前記嵌め込み片は一定の厚みを持った略円柱形状の外周面を有し、向かい合った2個所の弾性部分を備え、その両先端に傾斜面を有した係合爪を形成し、弾性部分の外周面より係合爪が外側に突出しているように設定しておき、枠体と扉のどちらか片方に嵌め込み片を回転自在に装着し、他方に嵌合用長孔を備えた取り付け面を有した保持金具を装着しておき、前記嵌合用長孔の形状は、短い方向が前記嵌め込み片の外周面より僅かに大きく、かつ係合爪の先端同士間の寸法より小さく形成し、長い方向が係合爪の先端同士間の寸法より大きく形成されており、両者を嵌め合わせる際には向かい合った2個所の弾性部分先端の係合爪の傾斜面が嵌合用長孔の短い方向の淵に当接するように対向させておき、互いに押し込む動作で弾性部分が撓み、嵌合用長孔を通過後に元に戻って係合状態になることで両者が分離する動作を阻止し、上記係合状態から嵌め込み片を回転操作により両係合爪が嵌合用長孔の長い方向に向く位置に移動させることで、嵌合用長孔の淵に係合爪が掛かっていない状態にし、そのまま引き抜く動作で両者を分離可能としたことを特徴とする請求項1に記載の建具装着用嵌合部材。
  3. 前記嵌合用長孔を有した取り付け面に、係合状態からさらに完全に固定するための固定ねじ用長孔を配置し、嵌合用長孔と固定ねじ用長孔の長い方向を同じに設定し、前記嵌合用長孔の長い方向の寸法を係合爪の先端同士間の寸法よりさらに所定の距離分だけ長く形成しておき、嵌め込み片と取り付け面を係合させた状態で固定ねじ用長孔を通して固定ねじを締め込むことで枠体に対しての扉の取り付けを一旦完了させ、さらに全ての固定ねじを僅かに緩めた後に、保持金具と共に取り付け面を押し引きして移動させ、任意の位置で再度固定ねじを締め込むことで、嵌め込み片に対する取り付け面の位置すなわち枠体に対する扉の位置を移動調整可能としたことを特徴とする請求項1または2に記載の建具装着用嵌合部材。
  4. 建具の枠体に保持金具を介して扉を装着する際に用いる嵌合部材であって、弾性部分を有した略円柱形状の偏芯嵌め込み片を枠体と扉のどちらか片方に、偏芯させた位置を中心として回転自在に装着し、前記弾性部分の先端には傾斜面を備えた係合爪が突出して形成されており、他方にあらかじめ保持金具を装着し、前記保持金具に嵌合用長孔を有した取り付け面を形成しておき、弾性部分先端の係合爪の傾斜面が嵌合用長孔の短い方向に当接するように両者を対向させ、互いを押し込んで嵌め合わせる動作で係合状態を得、前記係合状態から嵌め込み片を回転操作により係合爪が嵌合用長孔の長い方向に向く位置に移動させることで、両者を分離可能としたことを特徴とする建具装着用嵌合部材。
  5. 前記偏芯嵌め込み片は一定の厚みを持った略円柱形状の外周面を有し、向かい合った2個所の弾性部分を備え、その両先端に傾斜面を有した係合爪を形成し、弾性部分の外周面より係合爪が外側に突出しているように設定しておき、枠体と扉のどちらか片方に偏芯嵌め込み片を偏芯させた中心位置を基準に回転自在に装着し、他方に嵌合用長孔を備えた取り付け面を有した保持金具を装着しておき、前記嵌合用長孔の形状は、短い方向が前記嵌め込み片の外周面より僅かに大きく、かつ係合爪の先端同士間の寸法より小さく形成し、長い方向が係合爪の先端同士間の寸法より大きく形成されており、両者を嵌め合わせる際には向かい合った2個所の弾性部分先端の係合爪の傾斜面が嵌合用長孔の短い方向の淵に当接するように配置しておき、互いに押し込む動作で弾性部分が撓み、嵌合用長孔を通過後に元に戻って係合状態になることで両者が分離する動作を阻止し、上記係合状態から嵌め込み片を回転操作により両係合爪が嵌合用長孔の長い方向に向く位置に移動させることで、嵌合用長孔の淵に係合爪が掛かっていない状態にし、そのまま引き抜く動作により両者を分離可能としたことを特徴とする請求項4に記載の建具装着用嵌合部材。
  6. 前記嵌合用長孔を有した取り付け面に、係合状態でさらに完全に固定するための固定ねじ用長孔を配置し、嵌合用長孔と固定ねじ用長孔の長い方向が直角になるように設定しておき、前記嵌合用長孔の長い方向の寸法を係合爪の先端同士の寸法よりさらに所定の距離分だけ長く形成し、偏芯嵌め込み片と取り付け面を係合させた状態で固定ねじ用長孔を通して固定ねじを締め込むことで枠体に対しての扉の取り付けを一旦完了させ、さらに全ての固定ねじを僅かに緩めた後に、偏芯嵌め込み片の偏芯した位置を中心に回転させる操作で、偏芯嵌め込み片の外周面が嵌合用長孔の内面を押す動作を得、保持金具と共に取り付け面を移動させることが可能となり、任意の位置で再度固定ねじを締め込むことで、偏芯嵌め込み片に対する取り付け面の位置すなわち枠体に対する扉の位置を、偏芯嵌め込み片を回転させる操作で移動調整可能としたことを特徴とする請求項4または5に記載の建具装着用嵌合部材。
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