JP3716343B2 - 軸調整ヒンジ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、扉と枠体に装着されるピボットヒンジの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
ピボットヒンジは扉上下に目立たずに装着されるので、外観がスマートで好ましく、多用されている。しかし、建付けや扉の狂い等に対してピボットヒンジの取付け位置を調整することに対しては、前後左右の調整には例えば特開平1−322079号公報に記載のように、上下ピボット軸に偏心部を設け、ピボット軸を固定している止めねじやナットを緩めて回して偏心部を移動させ狂いを修正した後、止めねじやナットによりをピボット軸を固定することが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来のピボットヒンジは、上下構成が異なる仕様であり汎用性がなく、偏心部の調整により扉及び枠体との取付け位置の前後左右の調整は行えるが、上下の調整はピボット軸を上下に移動させて行うものの、重量のある扉の吊込み及び調整の一人での操作は困難であり、多大の手間を要していた。
これに対し、本発明は上下に用いる各構成要素が同じで互換性があり、扉及び枠体との取付け位置の上下の調整が段階なく一人で調整操作が行え、前後左右の調整も合わせて可能で、又扉の吊込みも一人で行える軸調整ヒンジを得ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、請求項1の発明にあっては、扉と枠体に取りけられるピボットヒンジであって、イ)少なくとも水平部を有する支持部と、ロ)前記水平部に配設された軸支孔を有する支承部と、ハ)内部に小径部と該小径部より大径の雌ねじ部とが同軸で設けられ扉取付材に立設されたスリーブと、内部にばねが装着されためくら孔を有するピボット軸と、該雌ねじ部に螺合可能な雄ねじ部とボス部の異形軸と軸芯部に調整溝又は調整片が設けられた調整ねじと、該異形軸に着脱可能な異形孔をもった回止め軸が突設されたキャップとを有するピボット部と、を備え前記ピボット部を一対向合わせ前記扉取付材を前記扉上下隅部に固着し、前記支持部を一対向合わせ前記枠体上下隅部に固着し、前記軸支孔に前記ピボット軸先端を摺動可能に挿着して扉を開閉可能とし、前記ばねにより前記ピボット軸を突出方向に付勢し、前記ピボット軸先端を前記扉取付材側のスリーブ先端と面一及び突出状態の範囲に調整可能とした軸調整ヒンジにより解決した。
請求項2の発明にあっては、キャップが内部の円筒状の空洞部と後側外面に平坦部分を有する筒状体とし、前記筒状体内面端部にスリーブに設けた凹溝又は小突起に嵌着可能な小突起又は凹溝が設けられ、前記筒状体の円筒状軸芯に回止め軸を有し、前記筒状体の後側平坦部分を扉と向合う方向に装着して回止可能とした請求項1に記載の軸調整ヒンジとするのが好ましい。
請求項3の発明にあっては、異形軸が実質的に正多角形で、異形孔が前記異形軸と同形で着脱可能とされている請求項1又は2に記載の軸調整ヒンジとするのが好ましい。
【0005】
請求項4の発明にあっては、支承部が円板状の基盤と実質的正多角形突起とを有し、前記基盤に軸支孔としてピボット軸の先端が摺動可能な円形の偏心孔が該基盤軸芯から偏心位置に穿設され、水平部他端に穿設された前記正角形突起が嵌着可能な正多角形孔に対する該正多角形突起の向きを変えてピボット軸軸芯を前後左右に調整可能とした請求項1〜3のいずれかに記載の軸調整ヒンジとすることができる。
請求項5の発明にあっては、支持部が水平部と該水平部の一端部に立設された垂直部とを有し、前記垂直部を枠体上下隅部に固着する請求項1〜4のいずれかに記載の軸調整ヒンジとすることができる。
請求項6の発明にあっては、イ)支持部の垂直部には上下中央部に縦長長円孔と該縦長長円孔から僅か離れた上下に横長方形溝及び上下端部に横長長円孔が穿設され、ロ)前記垂直部より僅か広い前後幅の板状基板と偏心カムとでベース部が形成され、前記基板には中央部に円孔と該円孔より僅か離れた上下に横長方形突起及び上下端部に円孔が設けられ、ハ)前記ベース部を一対向合わせ枠体上下隅部に固着し該ベース部に前記垂直部を重ね、前記基板の中央部円孔と前記垂直部の縦長長円孔と、前記基板の横長方形突起と前記垂直部の横長方形溝縦と、前記基板の上下端部円孔と前記垂直部の上下端部横長長円孔とをそれぞれ重合わせ、ニ)前記偏心カムは円盤と該円盤裏面に軸芯を偏心させて突出した円形回動軸と調整溝又は調整片とを有し該回動軸は前記基板の中央部の円孔に回動可能且つ飛出し不能に嵌着され、前記円盤と前記垂直部の縦長長円孔とによって枠カムを形成し、前記円盤の回動により前記ベース部に対し前記支持部位置を前後に変位可能とした請求項5に記載の軸調整ヒンジとすることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面に基づき以下詳細に説明する。
図1は、本発明の一例の軸調整ヒンジの各構成要素の分解斜視図である。
図2は、図1の軸調整ヒンジの構成要素の一部を示す各図である。
図3は、図1の軸調整ヒンジの各構成要素の組立て状態及び扉吊込み前後状態を示す各図である。
図4は、図3の軸調整ヒンジを扉及び枠体への装着状態を示す各図である。
図5は、図1、3の軸調整ヒンジの上下調整の概略説明図である。
図6は、図1、3の軸調整ヒンジの支持部及びベース部による調整を説明する各概略側面図である。
図7は、本発明の軸調整ヒンジを装着した扉及び枠体を示す斜視図である。
各構成要素の位置関係は図7に示す開き戸の使用状態で、扉が移動する側を外側とし、その反対側を内側とし、外側から内側にみて前後、左右、上下とし、扉が吊込まれる各枠体は縦B及びB、上B、下Bとして説明する。
図1において、扉下方に用いられる本発明の一例の軸調整ヒンジ1は、支承部2と、支持部3と、ベース部4と、ピボット部5とを有している。ここでベース部4は選択的構成要素である。
扉上方に用いられる軸調整ヒンジ10は軸調整ヒンジ1の各構成要素の上下を逆にして配置されているだけであり、詳細説明は省略する。
支承部2は、基盤21と多角形突起22とを有している。基盤21は円板状で後述するピボット軸53の先端軸53cが摺動可能な軸支孔として円形の偏心孔21aが該基盤21の軸芯から偏心した位置に穿設されている。多角形突起22は例えば正六角形、正八角形等の正多角形で軸芯を基盤21の裏面に基盤21の軸芯に合わせて突設されている。
【0007】
支持部3は、略方形板状の水平部31と、該水平部31の一端部(図1例では右後)に立設された略方形板状の垂直部32と、固着具33とを有している。水平部31には他端左右中央部(図1例では前端)に正多角形の多角形突起22が嵌着可能な正多角形孔31aが穿設され、垂直部32には上下中央部の縦長の長円孔32aと僅か上下に離れた横長の方形溝32b、32bと上下端部の横長の長円孔32c、32cとが穿設されている。固着具33は上下の長円孔32cに挿通され、後述するベース部4の基部41の円孔41cに固着可能な一対の例えば頭付ボルトである。
ベース部4は、基部41と,偏心カム42と,固着具43と,カバー44とを有している。基部41は、垂直部32より僅かに前後幅が2yだけ広く該垂直部32を被覆可能な略方形板状の基板41dの下面を除く三方端部が小フランジ41fで囲繞され、中央部の円孔41aと、僅か上下に離れた横長の方形突起41b、41bと、上下端部の円孔41c、41cと、方形突起41b、41bの左右斜め位置に座付きの固着孔41e、41eと、左右側面側の小フランジ41fに上下左右4箇所に水平方向方形の止め溝41gとが穿設されている。偏心カム42は、円盤42aと該円盤42a裏面(図1例では右側)に軸芯を偏心させて突出した円形回動軸42bと円盤42aの回動軸42b軸芯部の対応位置にドライバー、ジグ等が挿着可能な調整溝42cが設けられている。調整溝42cに代えて僅かに突出する多角形状の調整片を設け、レンチ、スパナ等により調整可能としてもよい。回動軸42bは円孔41aに回動可能且つ飛出し不能に嵌着可能で、円盤42aと長円孔32aとによって枠カムを形成し、調整溝42cを通して回動軸42bを回動すると基部41は前後に移動調整可能である。固着具43は、基部41の固着孔41e、41eに挿通して枠体に固着するための一対の通常頭付ボルトである。カバー44は、略方形板状で基部41の各止め溝41gに嵌着可能な突出片44aが両側縁に突設され、下側縁に僅かな切欠44bが設けられカバー44を基部41に組立てたときに三方端部の小フランジ41fと基板41dで囲まれた空間に基板32が強固に収納保持可能なように平面部31と垂直部32の境界の間隙に落込めるようにされている。カバー44は必須のものではないが、美観、ごみ対策上から設けるのが好ましい。
【0008】
ピボット部5は、扉取付材51と、スリーブ52と、ピボット軸53と、調整ねじ54と、キャップ55と、固着具56と、ばね57とを有している。
扉取付材51は略L字形の板材で、一方片にスリーブ52下端が挿着可能な丸孔51aと他方片に点在する複数個(本例では3個)の下面座付き固着孔51bが穿設されている。扉取付材51は板材に限定されず、ブロック状、棒状又は取付ける扉部に合わせた異形状とすることもできる。
スリーブ52は、円筒状本体52aと、本体52a下底面に穿設された丸孔の小径部52cと、該小径部52cの上方にこれより大径の雌ねじ部52bとが同軸で設けられ、本体52a外面下端部に扉取付材51の丸孔51aに嵌着しかしめ、溶着等によって扉取付材51にスリーブ52を固着立設可能とする嵌合部52dと、嵌合部52dより僅かに上方外周方向に後述するキャップ55の小突起55bが嵌着可能な凹溝52eとを有している。スリーブ52と扉取付材51とは別体とし固着するのでなく両者を一体に形成して立設させてもよい。
ピボット軸53は、上方よりフランジ部53a、中間軸53b、先端軸53cと順次小径に同軸に連設され、フランジ部53a及び中間軸53b軸芯部に上端面より下方に後述するばね57が装着可能なめくら孔53dが設けられている。ここで、フランジ部53aは雌ねじ部52bに抵抗なく上下摺動可能な直径の平滑側面とし、中間軸53bは小径部52cと上下摺動可能で、先端軸53cは偏心孔21aと摺動可能な大きさにとられている。
調整ねじ54は、下端側面に円形フランジ状で雌ねじ部52bに螺合可能な雄ねじ部54aが設けられ、雄ねじ部54aの上方軸芯ボス部に回止めとして異形軸54cが突設され、異形軸54c軸芯部に前記調整溝42cと同様の調整溝54dが設けられている。異形軸54cは柱状で、本例では正四角形の角部にアールをつけた形状とされているが、四角形以外の正多角形若しくは角部にアールを付けた実質的正多角形又は平行する二面で囲まれた形状でもよいが、コスト、調整面からは本例のように四角形とするのが好ましい。又本例では雄ねじ部54aと異形軸54cの間には断面開口上向き略コ字形の溝54bが形成されているが、これは材料節減、型抜き等の便宜のためのもので必須のものではない。
キャップ55は、ピボット部5の他部材の組立て完了時に上方よりスリーブ52全体を被覆可能な上端密閉蓋と下端開口部をもち平面視略U字形筒状体55aと、筒状体55aの内部に円筒状の空洞部を有し、筒状体55a内面下端水平方向にスリーブ52の凹溝52eに嵌着可能な小突起55bが左右に設けられ、筒状体55aの上端密閉蓋下面より円筒状の軸芯に中心を合わせ前記異形軸54cと実質的に同形状にとられ着脱可能な異形孔55dをもった回止め軸55cが垂下されている。本例では筒状体55aの前側U字形部分と後側平坦部分としているが、これは少なくとも平坦部分を設けこれを後述する図4に示す組立て時において扉Aと向合う方向にしてキャップ55をピボット部5の他部材に装着することにより、扉Aと当たり不慮の回止めを確実に防止することができる。又前側U字形部分は密閉され、後側は平坦部分は回止め軸55cと幅及び高さが同じ補強材55eによって一部が遮蔽され残余部分は開放状態とされているが、これは補強、型抜き及びごみ対策上等を勘案してとられた好ましい構成で必須のものではなく、平坦部分を全面密閉としてもよい。又小突起55bと凹溝52eをそれぞれ入替えて設けてもよい。
固着具56は、固着孔51bに挿通して扉Aに扉取付材51を固着するため固着孔51bと同数の通常頭付ボルトである。
ばね57は、下方はピボット軸53aの上端面よりめくら孔53dに装着され、上方は調整ねじ54下面に当接してピボット軸53aを突出方向に付勢可能な板ばね、コイルばね等が用いられるが、コイルばねが最も使い勝手がよい。
【0009】
図1、3を参照して、先ず扉Aの枠体B乃至Bへの吊込みへの準備作業として、軸調整ヒンジ1の組立てについて順次説明する。
先ず、支持部3に支承部2を装着する。支持部3の水平部31の多角形孔31aに支承部2の多角形突起22を嵌着し偏心孔21aの仮の位置を定める。
次にピボット部5を組立てる。扉取付材51の丸孔51aにスリーブ52下端を嵌着しかしめによってスリーブ52を扉取付材51に固着立設する。スリーブ52に上からピボット軸53を挿着し、めくら孔53dにばね57を装着し、更に上より調整ねじ54を挿着し雌ねじ部52bに雄ねじ部54aを螺合させ、図3(b)、(d)に示すように先端軸53cをスリーブ52下端から最少の突出状態にあるようにすなわち基盤21表面と向合うスリーブ52端部との間隔が僅少であるように調整ねじ54位置を出来るだけ上方においておく。これは扉及び枠体との吊込みにおいて現場合わせでの調整代を残しておくためである。これでピボット部5の組立はキャップ55の嵌着を残して完了する。
図4、7をも参照して、扉Aの右下隅部に扉取付材51の略L字形の固着孔51bが点在する部分の外周に合わせた切込みを設け、この切込みに扉取付材51を丸孔51a部分が見えるように置いて固着具56を固着孔51bに挿通して扉Aに固着する。
ベース部4を枠体Bに固着する。図4、7をも参照して、枠体Bの左下隅部に基部41の外周に合わせた切込みを設け、この切込みに基部41の方形突起41bが左の開放側にあるように置いて固着具43を固着孔41eに挿通して枠体Bに固着する。
支持部3をベース部4を装着する。垂直部32の各方形溝32bに基部41の各方形突起41bを嵌着し、円孔41aと長円孔32aを合わせ左側より偏心カム42の回動軸42bを円孔41aに挿通し右側の突出端をかしめなどによって、回動軸42bを円孔41aに回動可能且つ飛出し不能に嵌着しこれにより円盤42aを長円孔32a沿って回動可能とし、後述する偏心カム42の調整によってベース部4に対する支持部3の位置を決めた状態で各長円孔32cに各固着具33を挿通し各円孔41cに固着する。カバー44は通常最終調整後に突出片44aの各止め溝41gに嵌着して被覆する。
上記各説明は、扉下方に用いられる歯車調整ヒンジ1について行ったが、扉上方に用いられる歯車調整ヒンジ10は各構成要素の上下を逆に配置されているだけで、スリーブ52の雌ねじ部52bに下からピボット軸53の先端軸53cを上向きにして挿着し雌ねじ部52bにねじ部54aを螺合させ先端軸53cをスリーブ52上端から突出状態としておき、その他は歯車調整ヒンジ1の組立てと同様あるので詳細説明は省略する。
ここでの偏心孔21aの軸芯位置は、歯車調整ヒンジ1、10共略同一鉛直線上にあるように調整しておき、もし前記仮の偏心位置を変える必要がある場合には後述する歯車調整ヒンジ1、10の支承部2による取付け位置の前後左右の調整手順に従って行う。
【0010】
次に、扉Aの枠体B乃至Bへの吊込みについて説明する。
前記準備完了後に、扉下方用の歯車調整ヒンジ1は図7(a)に示すように扉Aの右下隅部と枠体Bの左下隅部とを向合わせとなるようにし、扉Aを枠体B乃至Bの間の空間部に吊込むが、そのとき図3(d)に示すように、仮の位置を決めた基盤21の偏心孔21aに向けてスリーブ52下端から突出状態にあるピボット軸53の先端軸53cを嵌着する。基盤21表面に接触すると扉Aの重量によって先端軸53cが押圧されてばね57は上方へ圧縮され突出状態がなくなっているので抵抗なく先端軸53cと偏心孔21aの軸芯が合い、ばね57の反発力によって先端軸53cはスリーブ52下端から突出し偏心孔21aに容易に嵌着され摺動可能にセットされる。ここで調整ねじ54の調整溝54bに上からドライバー等を挿着して現場合わせで下方の位置を決める。
上記扉Aの下方への吊込みの後、扉A下方を吊込むが扉Aの右上隅部と枠体Bの左上隅部とを向合わせとなるようにし,先ず図3(c)の逆向き及び図3(e)に示す通り、歯車調整ヒンジ10のスリーブ52上端と面一状態にあるように上向き先端軸53cに対し作用するばね57の反発力をドライバー、ジグ等により押えつつ偏心孔21aに向けて扉A上方を吊込む。その後、先端軸53cの押えを取外すと図3(b)、(d)の逆向き及び図3(f)に示す通り、前記歯車調整ヒンジ1の吊込みと同様に先端軸53cはばね57の反発力によってスリーブ52上端から突出し、偏心孔21aに容易に嵌着し摺動可能にセットされる。ここで僅か上方へ突出状態にある調整ねじ54の調整溝54bに下からドライバー等を挿着して現場合わせで上方の位置を決める。
最後に図5に示すようにキャップ55を上下向きにして異形孔55dに調整ねじ54の異形軸54cを嵌着し、小突起55bとスリーブ52の凹溝52eを嵌着し、キャップの後側平坦部分を扉Aと向合う方向とし、調整ねじ54の回止めとスリーブ52の被覆をし扉Aの枠体B乃至Bへの吊込みが完了する。
ここでの偏心孔21aの軸芯位置は、歯車調整ヒンジ1、10共略同一鉛直線にあり、扉Aと一体の上下ピボット軸53は枠体側に固着されている支承部2の偏心孔21aを摺動して、図7に示すように円滑に偏心孔21a軸芯回りに回動し扉Aは開閉可能とされる。
扉Aを枠体B乃至Bから取外すときは前記とは逆に、上方の歯車調整ヒンジ10を図5の状態からキャップ55を取り、図3(f)から図3(e)の状態に戻して先端軸53cを押えながら取外し、次いで下方の歯車調整ヒンジ1を取外せばよい。
【0011】
次に図5を参照して、歯車調整ヒンジ1、10の扉Aと枠体Bとの取付け位置の上下の調整について説明する。
図5(a)は、基盤21表面と向合うスリーブ52端部との間隔が上方a、下方bで、a>bの場合である。
図5(b)は、基盤21表面と向合うスリーブ52端部との間隔が上下方共cの場合である。
図5(c)は、基盤21表面と向合うスリーブ52端部との間隔が上方b、下方aで、b<aの場合である。
扉及び枠体施工時の初期調整においては、前記した扉Aの枠体B乃至Bへの吊込みの手順で施工現場に合わせ図5のいずれかの状態となるように歯車調整ヒンジ1、10の取付け位置の上下を調整する。
又建付けや扉の狂い等の経時変化による再調整においては、キャップ55を外して雌ねじ部52bと螺合する雄ねじ部54aを緩めてピボット軸53を上又は下方に移動させて上下方向の調整を行い、調整終了後にキャップ55の異形孔55dに調整ねじ54の異形軸54cを嵌着し、小突起55bをスリーブ52の凹溝52eに嵌着して上下調整を完了する。
上記した取付け位置の上下調整は扉Aを吊込んだままで段階なく外から一人で操作が行え、歯車調整ヒンジ1、10共同じものが使えるので互換性があり部品点数を減らすことができる。
【0012】
次に歯車調整ヒンジ1、10の支承部2による扉Aと枠体Bとの取付け位置の前後左右の調整について説明する。
この調整はピボット軸53の先端軸53cが摺動可能な円形の偏心孔21aの基盤21の軸芯から偏心位置を変えて調整するが、水平部31の多角形孔31aに嵌着する多角形の多角形突起22の向きを変えることにより、先端軸53cすなわちピボット軸53の軸芯を前後左右に調整できる。この調整作業は、一旦扉Aと装着された歯車調整ヒンジ1、10を取外してから多角形孔31aに対する多角形突起22の向きを変えた後、先端軸53cの位置をずらして偏心孔21aに嵌着してなされ、偏心位置は嵌着する多角形の位置に対応する段階毎に変えられる。
【0013】
次に図6に示す通り、歯車調整ヒンジ1、10の偏心カム42による扉Aと枠体Bとの取付け位置の前後の調整について説明する。前記した偏心カム42の調整溝42cにドライバー、ジグ等を挿着し円盤42aを長円孔32a沿って回動せしめることにより、枠体Bに固着されているベース部4に対し支持部3を前後に移動させて取付け位置の調整をするが、ここでは基板41dが垂直部32より前後幅が2yだけ広いのを用いて、図6(b)では前及び後側にそれぞれy、図6(a)では後側へ2y、図6(c)では前側へ2y、図6(d)では前及び後側にそれぞれyだけ変位した状態が得られる。偏心カム42による調整終了後に各長円孔32cに各固着具33を挿通し各円孔41cに固着し、カバー44を嵌着して被覆する。この偏心カム42による前後の調整は段階なく可能である。又前記した支承部2によるピボット軸53の軸芯の調整と組合わせてより広範囲の前後左右の調整が可能となる。
【0014】
次に、本発明の歯車調整ヒンジの変形例について説明する。
前記詳述した歯車調整ヒンジ1、10の各部調整により前後左右及び上下の調整が可能であるが、最も単純化した場合は、ベース部4を廃し枠体Bと支持部3とを直接固着し、前後左右の調整は支承部2によるピボット軸53の軸芯位置の調整によるだけとすることも本発明の範囲であるが、ベース部4と併用した方が偏心カム42による前後調整を付加することができ調整範囲が大きくとれて好ましい。
又支承部2は前記した本例のものに限定されず他の各種のものを用いることができるが、最も単純化した場合は、軸支孔として円形の偏心孔21aにより前後左右には調整可能とせず、ピボット軸53の先端軸53cが摺動可能な固定した丸孔を軸支孔とすることも本発明の範囲であるが、調整可能な偏心孔21aとするのが好ましい。
更に、図示省略するが支持部3を垂直部32に代えて、水平部31の一端部(例えば左後)に略L字形となるように水平部31の延長面をなす張出し部を設け、該張出し部に固着具33が挿着可能な複数個の丸孔又は長円孔を穿設し、丸孔51aが多角形孔31aに変わっている以外は前記扉取付板51と類似する構成としてもよい。この変形例は、縦枠体Bが例えばガラス製等の如く取付けのための加工困難な場合に用いられ、縦枠体Bでなく上枠体B及び下枠体Bに張出し部を固着具33により固着する。
【0015】
【発明の効果】
本発明の歯車調整ヒンジは、上下に用いる各構成要素が同じで互換性があり、扉及び枠体との取付け位置の上下の調整が外から段階なく一人で操作が行え、扉の吊込みも一人で行え使い勝手に優れている。又前後左右の調整も合わせて可能とすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例の軸調整ヒンジの各構成要素の分解斜視図である。
【図2】図1の軸調整ヒンジのピボット部の構成要素の一部を示し、(a)調整ねじのAA断面図、(b)調整ねじの平面図、(c)キャップの正面図、(d)キャップの底面図、(e)キャップのBB断面図である。
【図3】図1の軸調整ヒンジの下側の各構成要素の組立て状態の偏心調整部前後軸芯線に沿った断面示し、(a)ピボット部を除いた側面図、(b)全体の側面図、(c)下側ピボット部の扉吊込み前の概略正面図、(d)下側ピボット部の扉吊込み後の概略正面図、(e)上側ピボット部の扉吊込み前の概略説明図、(f)上側ピボット部の扉吊込み後の概略説明図である。
【図4】図3(a)の組立て状態の歯車調整ヒンジの扉及び枠体への装着状態を示し、(a)平面図、(b)正面図、(c)側面図である。
【図5】図1、3の軸調整ヒンジの上下調整の概略説明図で、(a)上寄り、(b)中間、(c)下寄りの各位置である。
【図6】図1、3の軸調整ヒンジの組立て状態の支持部及びベース部による調整を説明する概略側面図で(a)後寄り、(b)中間、(c)前寄り、(d)中間の各位置である。
【図7】本発明の一例の軸調整ヒンジを装着した扉及び枠体を示す斜視図で(a)閉扉、(b)開扉の各状態である。
【符号の説明】
1、10 歯車調整ヒンジ
2 支承部
21 基盤
22 多角形突起
21a 軸支孔としての偏心孔
3 支持部
31 水平部
32 垂直部
31a 多角形孔
4 ベース部
42 偏心カム
42a 円盤
5 ピボット部
51 扉取付材
52 スリーブ
53 ピボット軸
54 調整ねじ
55 キャップ
57 ばね
52a 本体
52b 雌ねじ部
53a フランジ部
53b 中間軸
53c 先端軸
54c 異形軸
55a 筒状体
55b 小突起
55c 回止め軸
55d 異形孔
A 扉
〜B 枠体

Claims (6)

  1. 扉と枠体に取りけられるピボットヒンジであって、イ)少なくとも水平部を有する支持部と、ロ)前記水平部に配設された軸支孔を有する支承部と、ハ)内部に小径部と該小径部より大径の雌ねじ部とが同軸で設けられ扉取付材に立設されたスリーブと、内部にばねが装着されためくら孔を有するピボット軸と、該雌ねじ部に螺合可能な雄ねじ部とボス部の異形軸と軸芯部に調整溝又は調整片が設けられた調整ねじと、該異形軸に着脱可能な異形孔をもった回止め軸が突設されたキャップとを有するピボット部と、
    を備え前記ピボット部を一対向合わせ前記扉取付材を前記扉上下隅部に固着し、前記支持部を一対向合わせ前記枠体上下隅部に固着し、前記軸支孔に前記ピボット軸先端を摺動可能に挿着して扉を開閉可能とし、前記ばねにより前記ピボット軸を突出方向に付勢し、前記ピボット軸先端を前記扉取付材側のスリーブ先端と面一及び突出状態の範囲に調整可能としたことを特徴とする軸調整ヒンジ。
  2. キャップが内部の円筒状の空洞部と後側外面に平坦部分を有する筒状体とし、前記筒状体内面端部にスリーブに設けた凹溝又は小突起に嵌着可能な小突起又は凹溝が設けられ、前記筒状体の円筒状軸芯に回止め軸を有し、前記筒状体の後側平坦部分を扉と向合う方向に装着して回止可能としたことを特徴とする請求項1に記載の軸調整ヒンジ。
  3. 異形軸が実質的に正多角形で、異形孔が前記異形軸と同形で着脱可能とされていることを特徴とする請求項1又は2に記載の軸調整ヒンジ。
  4. 支承部が円板状の基盤と実質的正多角形突起とを有し、前記基盤に軸支孔としてピボット軸の先端が摺動可能な円形の偏心孔が該基盤軸芯から偏心位置に穿設され、水平部他端に穿設された前記正角形突起が嵌着可能な正多角形孔に対する該正多角形突起の向きを変えてピボット軸軸芯を前後左右に調整可能としたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の軸調整ヒンジ。
  5. 支持部が水平部と該水平部の一端部に立設された垂直部とを有し、前記垂直部を枠体上下隅部に固着することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の軸調整ヒンジ。
  6. イ)支持部の垂直部には上下中央部に縦長長円孔と該縦長長円孔から僅か離れた上下に横長方形溝及び上下端部に横長長円孔が穿設され、ロ)前記垂直部より僅か広い前後幅の板状基板と偏心カムとでベース部が形成され、前記基板には中央部に円孔と該円孔より僅か離れた上下に横長方形突起及び上下端部に円孔が設けられ、ハ)前記ベース部を一対向合わせ枠体上下隅部に固着し該ベース部に前記垂直部を重ね、前記基板の中央部円孔と前記垂直部の縦長長円孔と、前記基板の横長方形突起と前記垂直部の横長方形溝縦と、前記基板の上下端部円孔と前記垂直部の上下端部横長長円孔とをそれぞれ重合わせ、ニ)前記偏心カムは円盤と該円盤裏面に軸芯を偏心させて突出した円形回動軸と調整溝又は調整片とを有し該回動軸は前記基板の中央部の円孔に回動可能且つ飛出し不能に嵌着され、前記円盤と前記垂直部の縦長長円孔とによって枠カムを形成し、前記円盤の回動により前記ベース部に対し前記支持部位置を前後に変位可能としたことを特徴とする請求項5に記載の軸調整ヒンジ。
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