JP6340685B2 - 下端保持具及びこれを備えた戸装置 - Google Patents
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Description
例えば、下記特許文献1には、入口枠の縦桟に固定される板状の取付部の下端部に、扉の下側回動軸を受ける板状の扉支持部を設けた軸受部材が開示されている。
また、本発明においては、前記固定部材に、当該固定部材を前記受入凹所に固定する止具が挿通される第1挿通孔と、前記保持具本体の係合片部を当該固定部材に対して固定する止具が挿通される前記一方向に長径の第2挿通孔と、を設けてもよい。
また、本発明においては、前記保持具本体を、前記係合片部の下端から間口方向に突出するように設けられた支持片部に対して間口方向に沿って位置調整可能に固定される前記軸支部を有した軸支部材を備えたものとしてもよい。
なお、一部の図では、他図に付している詳細な符号の一部を省略している。
また、以下の各実施形態では、施工された下端保持具及びこれを備えた戸装置に対して、図4(b)に示すV方向から見た状態を基準として、見込方向手前側を前方、その逆側を後方とし、また、その状態を基準として、上下方向等の方向を説明する。
本実施形態に係る下端保持具30は、図1、図2及び図4に示すように、出入口5の一方の内側面17に設けられた受入凹所19に嵌め込まれるように固定される平板状の固定部材31を備えている。また、下端保持具30は、戸パネル25の下端側を回動自在に保持する軸支部45を有した保持具本体35を備えている。
また、本実施形態では、戸装置1を、複数枚の戸パネル21,25を折り畳み展開自在に連結した折戸20を備えた折戸装置1としている。本実施形態では、折戸装置1を、軸支側に設けられ、下端保持具30に下端側が回動自在に保持される軸支側戸パネル25と、これに連結され戸先側に設けられる戸先側戸パネル21と、を有した1組の折戸20を備えた構成としている。
この戸枠10は、図4に示すように、出入口5の間口方向両側を区画するように設けられる一対の縦枠14,16と、出入口5の上側を区画するように設けられる上枠11と、を備えている。つまり、戸枠10は、下枠を備えていない、いわゆる三方枠とされている。図例では、出入口5の下側を、床面4によって区画した例を示している(図3も参照)。
また、この上枠11には、折戸20の戸先側戸パネル21を吊り下げ支持する上レール12が設けられている。このような上レール12としては、縦断面形状が下方に向けて開口する略コ字状(略U字状または略C字状)とされたものとしてもよい。また、上レール12を、戸先側戸パネル21の上端部に設けられたランナー部材22のローラー等を当該上レール12の長手方向に沿って転動自在に支持する構成とされたものとしてもよい。また、上枠11に、上レール12を受け入れる凹溝を設けるようにしてもよい。
これら一対の縦枠14,16のうちの戸先側に設けられた戸先側縦枠14の間口方向中心側に向く内側面には、間口方向中心側に向けて突出し、上下方向に延びるように設けられた戸当り部15が設けられている。
また、これら一対の縦枠14,16のうちの軸支側に設けられた軸支側縦枠16の間口方向中心側に向く内側面17には、戸先側と同様、間口方向中心側に向けて突出し、上下方向に延びるように設けられた戸当り部18が設けられている。
図例では、これら戸当り部15,18を、各縦枠14,16の見込方向(前後方向)略中央部に設けた例を示している。
この受入凹所19は、後記する下端保持具30の固定部材31に応じた形状とされている。本実施形態では、この受入凹所19を、内側面17に対面視して(枠厚さ方向に見て)略方形状としている。また、この受入凹所19の深さ寸法(枠厚さ方向に沿う寸法)は、固定部材31が内側面17から突出しない寸法とされている。本実施形態では、この受入凹所19の深さ寸法を、固定部材31の厚さ寸法と略同寸法としている。つまり、固定部材31を受入凹所19に嵌め入れた状態で、固定部材31の表面と内側面17とが略同一平面状となる構成としている。また、この受入凹所19は、下端側の開口縁が床面4と略同高さとなるように設けられている。また、本実施形態では、この受入凹所19を、戸当り部18よりも見込方向一方側となる前方側に設けた構成としている。
また、折戸(建具)20の構成等に応じて、戸先側縦枠14にラッチ受(ストライク)や錠受等を設けてもよい。
また、図例では、戸枠10を、固定枠とした例を示しているが、見込方向両側に額縁を備えたいわゆるケーシング枠としてもよい。
また、図例では、上枠11の上側に垂れ壁を設けたような構成とした例を示しているが、上枠11を、天井に沿わせるように設けたり、天井に埋め込むように設けたりしてもよい。また、上枠11に上レール12を設けた態様に代えて、上レール12自体を直接的に上枠下地等に固定したり、天井に埋め込むように設けたりしてもよい。
本実施形態では、折戸20を、戸先側戸パネル21の戸幅寸法を軸支側戸パネル25の戸幅寸法よりも大きい寸法としたいわゆる親子扉型としている。また、本実施形態では、これら戸パネル21,25の連結側端部同士を、上下一対の連結部材24,24によって折り畳み展開自在に連結した構成としている。これら上下の連結部材24,24は、各戸パネル21,25の上端及び下端における互いの連結側端部に跨るように設けられ、これら上下の連結部材24,24に対して各戸パネル21,25が上下方向に沿う軸(垂直軸)廻りに回動自在とされている。なお、これら戸パネル21,25同士を折り畳み展開自在に連結する態様としては、このような上下一対の連結部材24,24に限られず、蝶番等としてもよい。
また、この戸先側戸パネル21には、当該折戸20を開閉する際に手掛けされるハンドル部23が設けられている。
また、軸支側戸パネル25の下端部には、下端保持具30に設けられた軸支部45に係合する係合部27が設けられている。本実施形態では、この係合部27を、図3に示すように、下方に向けて開口する軸受穴状の係合凹部27としている。この係合凹部27は、上端部に設けられた係合部26と上下方向に見て互いに重なり合うように同軸状に設けられ、平面視して略円形状とされている。このような構成により、軸支側戸パネル25は、当該折戸20の折り畳み及び展開を伴い、その軸支側端部の軸13,45廻りに回動する構成とされている。
また、本実施形態では、保持具本体35を、係合片部36の下端から間口方向に突出するように設けられた支持片部38に対して間口方向に沿って位置調整可能に固定される、軸支部45を有した軸支部材41を備えた構成としている。また、本実施形態では、これら軸支部材41、保持具本体35及び固定部材31を、見込方向中心線を対称軸として略線対称状としている。
この支持片部38は、厚さ方向を上下方向に沿わせて配される薄板状とされている。図例では、係合片部36の厚さ寸法と支持片部38の厚さ寸法とを互いに略同寸法とした例を示しているが、異なる寸法としてもよい。
本実施形態では、軸支部材41の下面側に下方側に向けて突出するように係合凸部43を設け、支持片部38にこの係合凸部43を間口方向に沿って移動自在に受け入れる係合凹部39を設けた構成としている。図例では、係合凹部39を、間口方向に長径で支持片部38を厚さ方向に貫通する係合長孔39とした例を示している。また、この係合長孔39を、雌ねじ部40,40間に設けた例を示している。この係合長孔39の間口方向に沿う寸法は、支持片部38に対する軸支部材41(軸支部45)の間口方向への所望する位置調整の度合等に応じて、適宜、設定するようにしてもよい。なお、上記のような態様に代えて、支持片部38の上面側に上方側に向けて突出するように係合凸部を設け、軸支部材41にこの係合凸部を間口方向に沿って移動自在に受け入れる係合凹部を設けた構成等としてもよい。さらには、このようなガイド係合部39,43を設けないようにしてもよい。
また、軸支部材41は、この軸部45の基端側に厚さ方向を上下方向に沿わせて配される薄板状の固定部42を設けた構成としている。この固定部42は、厚さ方向に見て見込方向に長尺な略矩形状とされており、その中心に軸部45を設けた構成とされている。
また、軸支部材41の軸部45の下面側に、上記したガイド係合部を構成する係合凸部43を設けた構成としている。図例では、この係合凸部43を、軸部45と略同軸状となるように設けた例を示している。
また、本実施形態では、スライド凹所32を、保持具本体35の係合片部36を受け入れた状態で係合片部36が固定部材31の裏面から突出しないように設けている。本実施形態では、スライド凹所32(後記する上側凹所32a及び下側凹所32b)の深さ寸法(固定部材31の厚さ方向に沿う寸法)を、係合片部36の厚さ寸法と略同寸法とした例を示している。つまり、スライド凹所32に係合片部36を受け入れさせた状態で係合片部36の裏面と固定部材31の裏面とが略同一平面状となる構成としている。つまりは、図3に示すように、保持具本体35の係合片部36をスライド凹所32に受け入れさせた固定部材31を受入凹所19に嵌め込んだ状態では、スライド凹所32及び受入凹所19によって係合片部36の間口方向への移動が抑止される構成とされている。
また、このスライド凹所32は、係合片部36に対応させて、係合片部36の上端片部36aを上下動自在に受け入れる上側凹所32aの下方側に、係合片部36の連結片部36bを上下動自在に受け入れる下側凹所32bを連なるように設けた構成としている。つまり、これら上側凹所32aと下側凹所32bとからなるスライド凹所32を、固定部材31の厚さ方向に見て、略T字状とした例を示している。
下側凹所32bの見込方向に沿う寸法は、係合片部36の連結片部36bの見込方向への移動を抑止するように、係合片部36の連結片部36bの見込方向に沿う寸法と略同寸法とされている。この下側凹所32bは、下方側に向けて開口するように設けられている。
この切欠状凹所32cの見込方向に沿う寸法は、係合片部36の屈曲部36cの見込方向への移動を抑止するように、係合片部36の屈曲部36cの見込方向に沿う寸法と略同寸法とされている。この切欠状凹所32cの上下方向に沿う寸法は、上記同様、固定部材31に対する保持具本体35(軸部45)の上下方向への所望する位置調整の度合等に応じて、適宜、設定するようにしてもよい。図例では、切欠状凹所32cの上下方向に沿う寸法を、固定部材31に対する保持具本体35の上下方向への位置調整の度合に比して大きい寸法とした例を示しているが、このような態様に限られない。
また、この第2挿通孔34は、保持具本体35の係合片部36に設けられた止着部としての雌ねじ部37に応じた位置となるように、固定部材31のスライド凹所32が設けられた部位を厚さ方向に貫通するように設けられている。つまり、本実施形態では、スライド凹所32の上側凹所32aが設けられた部位の見込方向両端部のそれぞれに第2挿通孔34,34を設け、下側凹所32bが設けられた部位に第2挿通孔34を設けた構成としている。また、図例では、これら第2挿通孔34を、第2止具7の頭部を受け入れるざぐり状の凹所を設けた形状としている。
なお、下端保持具30は、金属系材料や硬質の合成樹脂系材料から形成されたものとしてもよい。
まず、保持具本体35の係合片部36をスライド凹所32に受け入れさせた状態で、固定部材31を内側面17の受入凹所19に嵌め込むようにして第1止具6によって固定する。この際、固定部材31に対して保持具本体35の係合片部36を第2止具7によって仮止めしておくようにしてもよい。また、この際、保持具本体35の支持片部38に対して軸支部材41を第3止具8によって仮止めしておくようにしてもよい。
そして、折戸20が適正な建て付け状態となるように、適宜、保持具本体35の係合片部36を固定部材31に対して上下方向に位置調整して本固定し、軸支部材41を支持片部38に対して間口方向に位置調整して本固定するようにしてもよい。例えば、折戸20の下端が床面4に擦るような場合には、保持具本体35の係合片部36を固定部材31に対して上方向に移動させて本固定するようにしてもよい。また、例えば、戸先側戸パネル21が他方の内側面を構成する戸先側縦枠14に干渉するような場合には、軸支部材41を支持片部38に対して軸支側縦枠16側に移動させて本固定するようにしてもよい。また、この際、適宜、折戸20を取り外した状態で位置調整して本固定するようにしてもよい。
また、図3(a)では、保持具本体35の支持片部38に対して、軸支部材41を係合片部36から最も離反させた位置(最離反位置)において固定した例を示している。また、この最離反位置において、軸支部材41の挿通孔44の係合片部36側の縁部位に第3止具8の頭部が位置し、支持片部38の係合長孔39の間口方向中心側(反係合片部側)の縁部位に軸支部材41の係合凸部43が位置する構成とした例を示している。
また、図3(b)では、保持具本体35の支持片部38に対して、軸支部材41を係合片部36に最も近接させた位置(最近接位置)において固定した例を示している。また、この最近接位置において、軸支部材41の挿通孔44の間口方向中心側の縁部位に第3止具8の頭部が位置し、支持片部38の係合長孔39の係合片部36側の縁部位に軸支部材41の係合凸部43が位置する構成とした例を示している。
つまり、下端保持具30を、出入口5の一方の内側面17に設けられた受入凹所19に嵌め込まれるように固定される平板状の固定部材31を備えた構成としている。また、この固定部材31の裏面側に、戸パネル25の下端側を回動自在に保持する軸支部45を有した保持具本体35の係合片部36を上下方向及び見込方向のうちのいずれか一方向にスライド自在に受け入れるスライド凹所32を設けた構成としている。従って、出入口5の内側面17の受入凹所19に固定される固定部材31が内側面17から突出し難く、見栄え良く固定することができる。また、これにより、出入口5の内側面17と戸パネル25との隙間を小さくすることも可能となる。また、固定部材31のスライド凹所32に一方向にスライド自在に受け入れられる係合片部36が固定部材31に対して一方向に沿って位置調整可能に固定される構造とされている。従って、内側面17に対する固定部材31の位置調整を可能とすべく受入凹所19を大きくする必要がなく、軸支部45を有した保持具本体35の一方向への位置調整が可能でありながらも、下端保持具30の固定部材31を受入凹所19に見栄え良く納めて固定することができる。
また、戸パネル25の下端側を回動自在に保持する部材を床側に固定し難いような場合にも、当該下端保持具30を出入口5の一方の内側面17に固定することができる。
また、本実施形態では、係合片部36に、固定部材31に対して当該係合片部36を固定する第2止具7の止着部としての雌ねじ部37を設けている。従って、固定部材31に対して保持具本体35の係合片部36を第2止具7によって仮止めすることができ、施工性を向上させることができる。また、例えば、係合片部36の止着部を下穴状の止具穴とした場合には、再度の位置調整や再利用がし難くなるが、上記構成によれば、再度の位置調整や再利用が可能となる。
また、本実施形態では、支持片部38に、当該支持片部38に対して軸支部材41を固定する第3止具8の止着部としての雌ねじ部40を設け、軸支部材41に、第3止具8が挿通される間口方向に長径の挿通孔44を設けた構成としている。従って、保持具本体35の支持片部38に対して軸支部材41を第3止具8によって仮止めすることができ、施工性を向上させることができる。また、上記同様、例えば、支持片部38の止着部を下穴状の止具穴とした場合には、再度の位置調整や再利用がし難くなるが、上記構成によれば、再度の位置調整や再利用が可能となる。
なお、上記のような態様に代えて、支持片部38に対して見込方向に沿って位置調整可能に固定される軸支部45を有した軸支部材41を備えた構成としてもよい。この場合は、軸支部材41に、見込方向に長径の挿通孔44を設けた構成としてもよい。
図5は、第2実施形態に係る下端保持具を模式的に示す図である。
なお、上記した第1実施形態との相違点について主に説明し、同様の構成については、同一符号を付し、その説明を省略または簡略に説明する。また、図示は省略しているが、本実施形態に係る下端保持具も上記第1実施形態と同様、戸装置1に組み込み可能である。
本実施形態では、係合片部36Aを、略T字状とせずに、厚さ方向に見て、上下方向に長尺な略矩形状としている。また、スライド凹所32Aを、この係合片部36Aの上側部位を上下方向にスライド自在に受け入れる上下方向に長尺な溝状凹所32dを設けた構成としている。このような構成とすれば、構造の簡略化を図ることができる。また、本実施形態では、係合片部36Aに単一の止着部としての雌ねじ部37を設け、固定部材31Aに単一の第2挿通孔34を設けた構成としている。このような構成とすれば、構造の簡略化を図ることができる。
上記構成とされた本実施形態に係る下端保持具30Aにおいても、上記した第1実施形態と概ね同様の効果を奏する。
また、上記各実施形態では、保持具本体35,35Aの軸支部を、軸支側戸パネル25の下端部に設けられた係合凹部27に差し込まれる軸部45,45Aとした例を示しているが、このような態様に限られない。保持具本体35,35Aの軸支部45,45Aを、軸支側戸パネル25の下端部に設けられた軸状の係合部27としての係合凸部を受け入れる軸受穴状の軸受部としてもよい。
また、上記各実施形態では、保持具本体35,35Aの係合片部36,36Aが固定部材31,31Aに対して上下方向に沿って位置調整可能に固定される構造とした例を示しているが、このような態様に限られない。保持具本体35,35Aの係合片部36,36Aが固定部材31,31Aに対して見込方向に沿って位置調整可能に固定される構造としてもよい。この場合は、固定部材31,31Aのスライド凹所32,32Aや保持具本体35,35Aの係合片部36,36A等を適宜、必要に応じて変形するようにすればよい。
また、上記各実施形態では、固定部材31,31Aに、第1挿通孔33と第2挿通孔34とを設けた構成としているが、このような態様に限られない。例えば、固定部材を受入凹所に固定する止具と保持具本体の係合片部を固定部材に固定する止具とを共通の止具としたような態様としてもよい。
また、上記した例では、出入口5に、1組の折戸20を設けた例を示しているが、複数組の折戸を設けた構成としてもよい。この場合は、出入口5の両内側面のそれぞれに、下端保持具30,30Aを設けるようにしてもよい。
また、上記した例では、親子扉型の折戸20を例示しているが、このような態様に代えて、各戸パネル21,25の戸幅寸法が互いに略同寸法とされた折戸20としてもよい。
また、上記した例では、下端保持具30,30Aによって下端側が回動自在に保持される戸パネルを、折戸20の軸支側戸パネル25とした例を示しているが、このような態様に代えて、開き戸パネルとしてもよい。
10 戸枠
16 軸支側縦枠(縦枠)
17 一方の内側面
19 受入凹所
25 軸支側戸パネル(戸パネル)
30,30A 下端保持具
31,31A 固定部材
32,32A スライド凹所
33 第1挿通孔
34 第2挿通孔
35,35A 保持具本体
36,36A 係合片部
38,38A 支持片部
41 軸支部材
45,45A 軸部(軸支部)
5 出入口
6 第1止具(固定部材を受入凹所に固定する止具)
7 第2止具(係合片部を固定部材に固定する止具)
Claims (5)
- 出入口の一方の内側面に設けられた受入凹所の凹底面に裏面が当接され該受入凹所に嵌め込まれるように固定される平板状の固定部材と、戸パネルの下端側を回動自在に保持する軸支部を有した保持具本体と、を備えており、
前記固定部材の裏面側には、前記保持具本体に設けられた係合片部を上下方向及び見込方向のうちのいずれか一方向にスライド自在に受け入れるスライド凹所が設けられ、該係合片部が前記固定部材に対して前記一方向に沿って位置調整可能に固定される構造とされており、
前記係合片部は、前記固定部材の厚さ方向に厚さ方向を沿わせて配される薄板状とされ、かつ厚さ寸法が前記スライド凹所の固定部材厚さ方向に沿う深さ寸法と略同寸法とされていることを特徴とする下端保持具。 - 請求項1において、
前記一方向が上下方向であることを特徴とする下端保持具。 - 請求項1または2において、
前記固定部材には、当該固定部材を前記受入凹所に固定する止具が挿通される第1挿通孔と、前記保持具本体の係合片部を当該固定部材に対して固定する止具が挿通される前記一方向に長径の第2挿通孔と、が設けられていることを特徴とする下端保持具。 - 請求項1乃至3のいずれか1項において、
前記保持具本体は、前記係合片部の下端から間口方向に突出するように設けられた支持片部に対して間口方向に沿って位置調整可能に固定される前記軸支部を有した軸支部材を備えていることを特徴とする下端保持具。 - 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の下端保持具と、前記受入凹所が内側面に設けられた縦枠を有した戸枠と、この戸枠に建て付けられ前記下端保持具に下端側が回動自在に保持される戸パネルと、を備えていることを特徴とする戸装置。
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