JP5620312B2 - 閉鎖維持装置および建具 - Google Patents
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Description
特許文献1に記載の閉鎖維持装置は、枠体の上枠に係止される係止部片を有した主体枠と、この主体枠の屋外側に形成された支持部片に係合する閉止枠とを備え、主体枠の係止部片を上枠の屋内側の戸当り部片に係止させるとともに屋外側に支持部片を突出させた状態で面材を閉じ、屋外側から支持部片に閉止枠を係合させることで、閉止枠を面材の屋外面に当接させて面材の開放移動を規制するように構成されている。
このような本発明によれば、前述の閉鎖維持装置と略同様の効果、すなわち、枠体の見込み方向屋内側から規制部材の取り付け作業および取外し作業の両作業を実施して、作業効率を飛躍的に向上させることができる。
このような構成によれば、規制部材の規制面部と折曲面部とで枠見付け面部および気密材を挟み込み、気密材の反発力によって枠材に規制部材が保持されることで、取り付けや取り外しの際に規制部材が脱落することがなく、作業者が保持しておく必要がないことから、作業効率をさらに向上させることができる。また、規制部材を取り付けた状態において折曲面部と面材見付け面部との隙間が形成されることで、面材見付け面部への傷付きや音鳴りを防止することができる。
なお、第2実施形態以降において、次の第1実施形態で説明する構成部材と同じ構成部材、および同様な機能を有する構成部材には、第1実施形態の構成部材と同じ符号を付し、それらの説明を省略または簡略化する。
図1および図2において、本実施形態の建具としての外倒し窓1は、建物開口部に設けられる枠体としての窓枠2と、この窓枠2で囲まれた内部に開閉自在に支持される面材としての障子10とを有して構成されている。窓枠2は、それぞれアルミ形材製の上枠3、下枠4および左右の縦枠5を四周枠組みして構成されている。障子10は、上框11、下框12および左右の縦框13を四周框組みした内部に、ガラスパネル14を嵌め込んで構成され、下框12または縦框13の下部が丁番やリンク機構を介して下枠4または縦枠5に支持され、当該障子10の上部が見込み方向屋外側(図2の上側)に回動して開放され、窓枠2に向かって見込み方向屋内側(図2の下側)に回動して閉鎖されるようになっている。この外倒し窓1には、障子10の上部において左右の縦框13をそれぞれ左右の縦枠5に係止して開放移動を規制し、障子10の閉鎖状態を維持する閉鎖維持装置20が設けられている。
先ず、窓枠2に組み込んだ障子10の面材見込み面部131に段付ビス20Bを固定しておき、障子10を開放した状態において、図3(A)に示すように、縦枠5の枠見付け面部52に対し、屋内側の見付け方向内側から規制部材20Aを取り付ける。この際、規制面部21の緩衝材20Cを枠見付け面部52の屋内面に摺接させつつ、延出面部22の緩衝材20Cが枠見付け面部52の先端に当接するまで規制部材20Aを押し込み、折曲面部23を気密材5Aに圧接させることで、この気密材5Aの弾性変形による付勢力を生じさせ、規制面部21と折曲面部23とで枠見付け面部52および気密材5Aを挟み込む。これにより、作業者が手を離しても規制部材20Aが落下することなく縦枠5への取付状態が保持されるようになっている。
次に、本発明の第2実施形態に係る建具としての外開き窓1Aに閉鎖維持装置20を設けた例を図5および図6に基づいて説明する。
本実施形態の外開き窓1Aは、障子10の開閉形式が第1実施形態の外倒し窓1と相違している以外は、略同様の窓枠2および障子10を備えて構成されている。
すなわち、外開き窓1Aにおける障子10は、図5中左側の縦框13が丁番等を介して縦枠5に支持されるか、または上框11および下框12がヒンジやリンク等を介して上枠3および下枠4に支持され、上下に延びる回動軸回りに屋外側に回動自在に窓枠2に支持されている。従って、障子10は、図5中右側の縦框13が縦枠5から離れるように屋外側に向かって開放され、これらの縦框13と縦枠5とが接近する方向に回動して閉鎖されるようになっている。
このような第2実施形態の外開き窓1Aにおいても第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
例えば、前記実施形態においては、外倒し窓1および外開き窓1Aを例示したが、本発明の建具としては、これらの窓に限らず、その他各種の開閉形式や開閉方向の窓であってもよい。具体的には、例えば、縦、横辷り出し窓や、突き出し窓などが例示できる。
従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
Claims (3)
- 枠体に対して屋内外方向に回動自在に支持される面材の開放移動を規制して閉鎖状態を維持する閉鎖維持装置であって、
前記枠体を構成する枠材に対して着脱自在に設けられる規制部材と、前記面材に設けられて前記規制部材に係止される被係止部とを備え、
前記規制部材は、見付け方向に延びる規制面部と、この規制面部の見付け方向内端縁から見込み方向屋外側に延びる延出面部と、この延出面部の屋外側端縁から見付け方向外側に折れ曲がる折曲面部と、この折曲面部の見付け方向外端縁から見込み方向屋外側に延びて前記被係止部を係止可能な係止面部とを有して形成され、
前記枠材は、見込み方向に沿った枠見込み面部と、この枠見込み面部から見付け方向内側に延びる枠見付け面部とを有し、前記面材は、閉鎖状態において、前記枠見込み面部に対向する面材見込み面部と、前記枠見付け面部に屋外側から対向する面材見付け面部とを有しており、
前記規制部材の規制面部には、前記枠見付け面部の屋内側面に当接可能な緩衝材が設けられ、前記延出面部には、前記枠見付け面部の見付け方向内側の端面に当接可能な緩衝材が設けられ、
前記被係止部は、前記面材見込み面部に見付け方向外側から螺合可能であって当該見付け方向外側に突出した状態で固定される段付ビスで構成され、
前記係止面部には、見込み方向および見付け方向の二方向に略直交して開口するとともに前記段付ビスの段付部を受け入れ可能な係止溝が形成され、
前記係止溝は、前記係止面部の下端縁に開口するとともに互いに下向きに離れる側に拡がって傾斜する一対の傾斜面と、前記一対の傾斜面から前記係止面部の上方に延びる一対の案内面と、前記一対の案内面の上部側にて前記段付ビスの段付部を係止可能な係止部とを有して形成され、前記一対の案内面間距離は、前記段付部の径寸法よりも大きく形成され、
前記面材を閉鎖状態としてから、前記規制部材を前記枠材の長手方向に沿って移動させ、前記段付ビスの段付部を前記係止溝の前記一対の案内面間に挿通して前記係止部に位置させることによって係止することで、当該面材の見込み方向屋外側への回動を規制可能に構成される閉鎖維持装置。 - 枠体と、この枠体に対して屋内外方向に回動自在に支持される面材と、請求項1に記載の閉鎖維持装置とを備えた建具であって、
前記面材の開放状態において、前記枠体の見付け方向内側から前記規制面部を前記枠見付け面部の屋内側面に沿わせつつ屋外側に前記折曲面部を位置させ、当該規制面部と折曲面部とで前記枠見付け面部を挟んで前記規制部材が前記枠材に取り付けられ、
前記面材の閉鎖状態において、前記枠材の長手方向に沿って前記規制部材が移動させ、前記係止溝に受け入れた前記被係止部が係止されることで、当該面材の見込み方向屋外側への回動が規制される建具。 - 前記枠見付け面部の見込み方向屋外側に前記気密材が設けられて前記面材見付け面部と当接可能に構成され、
前記規制部材は、前記規制面部と折曲面部とで前記枠見付け面部および気密材を挟み込み、前記折曲面部が当接する前記気密材の反発力によって前記枠材に保持され、前記折曲面部の屋外側面と前記面材見付け面部の屋内側面とが隙間を介して対向して設けられる請求項2に記載の建具。
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