JP6291319B2 - グレモンハンドル構造およびグレモンハンドル構造が設けられたサッシ - Google Patents
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Description
また、サッシ障子の戸先框の見付け方向の寸法を小さくし、サッシ障子が開口部を閉鎖している状態において、戸先框がサッシ枠と見込み方向に重なるようにした隠し框構造が知られている(例えば特許文献2参照)。このような隠し框構造は、見栄えを良くすることができるとともに、例えばアルミニウムと樹脂の複合サッシなどに適用すると、断熱性能を更に高めることができる。
また、本発明に係るサッシは、上記のグレモンハンドル構造が設けられたことを特徴とする
これにより、戸先框とサッシ枠との間隔を小さくすることができて、サッシの断熱性能を向上させることができる。
このような構成とすることにより、グレモンハンドルとグレモン連動バーとを合わせた
見付け方向の寸法を小さくできるため、戸先框の見付け方向の寸法を小さくでき、サッシの断熱性能を向上させることができる。
このような構成とすることにより、グレモンハンドルの少なくとも一部と、グレモン連動バーの少なくとも一部とが見付け方向で重なる位置に設けられる場合にも、グレモンハンドルとグレモン連動バーと連結することができて、グレモンハンドルの操作によって確実にグレモン連動バーを連動させることができる。
このような構成とすることにより、サッシの断熱性能をより向上させることができる。
これにより、戸先框とサッシ枠との間隔を小さくすることができて、サッシの断熱性能を向上させることができる。
図1に示すように、本実施形態によるサッシ1は、縦辷り出し窓のアルミニウムと樹脂の複合のサッシで、建物11の開口部12に固定されたサッシ枠2と、サッシ枠2の内部に上下方向(図中の矢印Dの方向)に延びる吊元3aを軸として回動可能に取り付けられるサッシ障子3と、を備えている。
ここで、サッシ枠2の第1縦枠4およびサッシ障子3の戸先框5以外は、公知のものとして以下説明する。
本体部41および框隠し部42は、いずれもサッシ枠2の全高さにわたって延在する部材で、本体部41は、アルミニウムなどの金属を材料として形成されていて、框隠し部42は、本体部41を形成する材料よりも熱伝導率の低い塩ビ(PVC)などの樹脂を材料として形成されている。
框隠し部42は、サッシ障子3が開口部12を閉鎖している状態において、戸先框5の室内14側で戸先框5と見込み方向(図中の矢印Fの方向)に重なるように配置されている。
室外側形材51および室内側形材52は、いずれもサッシ障子3の全高さにわたって延在する部材で、室外側形材51は、アルミニウムなどの金属を材料として形成されていて、室内側形材52は、室外側形材51を形成する材料よりも熱伝導率の低い塩ビ(PVC)などの樹脂を材料として形成されている。
第1板部53は、見込み方向の中間部に室内側形材52と係合可能な係合部53aが形成されていて、係合部53aよりも室内14側の部分は、室内側形材52の第1縦枠4側の端面を押さえるように構成されている。第1板部53には、上下方向に延びる第1長孔55が形成されている。
第2板部54は、第1板部53の係合部53aよりも室外13側の部分の第1縦枠4側の面と重なるように設けられている。第2板部54には、上下方向に延びる第2長孔56および第3長孔57が上下方向に間隔をあけて形成されている。
なお、第1長孔55、第2長孔56および第3長孔57は、上下方向の長さが略同じ寸法となるように形成されている。
これらの第1板部53および第2板部54は、サッシ障子3の全高さにわたって延在している。
グレモンハンドル6は、把持部61とインナー部62との連結部に位置し見込み方向に延びる軸6aを中心に回動可能に構成されている。そして、軸6aを中心に把持部61が下側に向かって回動するとインナー部62が上側へ向かって回動し、軸6aを中心に把持部61が上側へ向かって回動するとインナー部62が下側へ向かって回動するように構成されている。
基部71は、ピン72が設けられている側と反対側の端部が、戸先框5の第2板部54に形成された第2長孔56に挿入されている。基部71は、第2長孔56内を上下方向に移動可能に構成されている。
ピン72は、基部71よりも径が大きく形成されていて、第2長孔56に挿通できないように構成されている。
このようなグレモン連動バー7は、ピン72が設けられている側が戸先框5の第2板部54から第1縦枠4側に突出している。
プレート81は、板面が見付け方向を向く略矩形状の板材で、見込み方向の中間部に段部81aが形成されている。プレート81は、段部81aより室外13側の部分81bが、段部81aより室内14側の部分81cよりも第1縦枠4と離間している。
連結材83は、戸先框5の第2板部54に形成された第3長孔57に挿通されたビスなどの第2固定具84を介して、連動部8のプレート81と連結されている。この第2固定具84は、第3長孔57内を上下方向に移動可能に構成されている。
係止部9は、第1縦枠4の本体部41に固定されると、板部91が第1縦枠4の本体部41と見付け方向に離間している。板部91と第1縦枠4の本体部41との間隔は、ピン72の見付け方向の寸法よりも大きくなるように設定されている。
そして、係止部9は、第1縦枠4の本体部41との間に下側からグレモン連動バー7のピン72が挿入され、係止部9の切り込み93にグレモン連動バー7の基部71が挿入されると、ピン72を係止して、グレモン連動バー7の見付け方向および見込み方向の移動を拘束可能に構成されている。
また、施錠された状態から、使用者が把持部61をその軸6aを中心に上側へ回動させると、インナー部62が下側へ移動し、これに伴いプレート81も下側へ移動する。そして、プレート81が下側へ移動することで連結材83を介してグレモン連動バー7も下側へ移動する。これにより、板部91と第1縦枠4との間からピン72が外れて、解錠されるように構成されている。
本実施形態によるグレモンハンドル構造10では、グレモン連動バー7は、グレモンハンドル6よりも見込み方向の室外13側に配置されていることにより、グレモン連動バー7がグレモンハンドル6と見込み方向で重なる位置に配置されている場合と比べて、サッシ障子3が吊元3aを軸として回動した際に、グレモン連動バー7のピン72が描く第1縦枠4側に膨らむ円弧状の軌跡を小さくできるため、ピン72と第1縦枠4との間のクリアランスを小さくできる。
このため、戸先框5と第1縦枠4との間隔を小さくすることができて、サッシ1の断熱性能を向上させることができる。
また、戸先框5の見付け方向の寸法を小さくできることにより、ガラス34の面積を大きくできるため、ガラス34からより多く採光できるとともに、眺望性をよくすることができる。
また、第1縦枠4は、框隠し部42を有することにより、サッシ1の断熱性能をより向上させることができる。
例えば、上記の実施形態では、サッシ1は、縦辷り出し窓としているが、横滑り出し窓としてもよい。
また、上記の実施形態では、グレモン連動バー7の先端部に被係止部としてピン72が設けられていて、第1縦枠4に係止部9として切欠き部93が形成された板部91が設けられているが、グレモン連動バー7が第1縦枠4に係止される形態は上記以外の形態としてもよい。
また、上記の実施形態では、グレモンハンドル6のインナー部62の一部と、グレモン連動バー7の基部71の一部とが、見付け方向で重なる位置に設けられているが、このように設けられていなくてもよい。
また、上記の実施形態では、第1縦枠4には、框隠し部42が設けられているが、框隠し部42が設けられていなくてもよい。
2 サッシ枠
3 サッシ障子
3a 吊元
4 第1縦枠
5 戸先框
6 グレモンハンドル
7 グレモン連動バー
8 連動部
9 係止部
10 グレモンハンドル構造
12 開口部
13 室外
14 室内
42 框隠し部
61 把持部
72 ピン(被係止部)
81 プレート
81a 段部
Claims (5)
- サッシ枠と、該サッシ枠に吊元を軸として回動可能に支持されるサッシ障子とを備えるサッシに設けられるグレモンハンドル構造において、
前記サッシ障子の戸先框の室内側見込み面に設けられたグレモンハンドルと、
前記戸先框から前記サッシ枠側へ突出し前記サッシ障子と前記サッシ枠とを係止可能な被係止部が設けられたグレモン連動バーと、
該グレモン連動バーを前記グレモンハンドルに連動させる連動部と、を有し、
該連動部は、板面が見付け方向を向き、前記板面に前記グレモンハンドルおよび前記グレモン連動バーがそれぞれ連結されたプレートを有し、
前記グレモン連動バーは、前記プレートにおける前記グレモンハンドルが連結されている位置よりも見込み方向の室外側において前記プレートに連結されていることを特徴とするグレモンハンドル構造。 - 前記グレモンハンドルの少なくとも一部と、前記グレモン連動バーの少なくとも一部とは、見付け方向で重なる位置に設けられることを特徴とする請求項1に記載のグレモンハンドル構造。
- 前記プレートには、見込み方向の中間部に段部が形成され、前記段部よりも室内側の部分に前記グレモンハンドルが連結され、前記段部よりも室外側の部分に前記グレモン連動バーが連結されていて、前記段部よりも室外側の部分は、前記段部よりも室内側の部分と比べて、前記サッシ枠と離間していることを特徴とする請求項2に記載のグレモンハンドル構造。
- 請求項1乃至3のいずれか一項に記載のグレモンハンドル構造が設けられたことを特徴とするサッシ。
- 前記サッシ枠は、前記戸先框の室内側で該戸先框と見込み方向に重なるように配置された框隠し部を有していることを特徴とする請求項4に記載のサッシ。
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