JP2018003392A - 建具 - Google Patents

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貴之 矢内
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Abstract

【課題】戸先部の垂れ下がりを防止できる建具を提供する。【解決手段】扉1と、扉1にスライド自在に支持した引戸3とを備え、引戸3は、扉1の吊元側の縦框38に吊元側に向けて突出する係合部11を有し、扉1は、扉本体2の吊元框29の内周側壁には、引戸3の係合部11が挿入可能な被係合部12を有する。引戸3を閉じ、係合部11を被係合部12に挿入し、引戸閉鎖時に引戸3の自重の一部を吊元框29に直接負担させることで、戸先部の垂れ下がりを防止する。【選択図】図10

Description

本発明は、扉を閉めた状態で採風・換気が行える建具に関する。
従来より、扉に上げ下げ窓やすべり出し窓を組み込んで、扉を閉めたままで採風・換気が行えるものがあった。そのように上げ下げ窓やすべり出し窓を組み込んだ扉は、重量が重くなり、戸先側が自重で垂れ下がる問題がある。
本発明は以上に述べた実情に鑑み、戸先部の垂れ下がりを防止できる建具の提供を目的とする。
上記の課題を達成するために請求項1記載の発明による建具は、扉と、扉にスライド自在に支持した引戸とを備え、引戸は、扉の吊元側の端部に係合部を有し、扉は、吊元框に引戸閉鎖時に引戸の係合部が上から係合する被係合部を有することを特徴とする。
請求項1記載の発明による建具は、扉に引戸をスライド自在に支持してあり、引戸は、扉の吊元側の端部に係合部を有し、扉は、吊元框に引戸閉鎖時に引戸の係合部が上から係合する被係合部を有するので、引戸閉鎖時に引戸の自重の一部を吊元框に直接負担させることで、戸先部の垂れ下がりを防止できる。
本発明の建具の一実施形態を示す横断面図であって、引戸を閉めた状態を示す。 同建具の戸先側を拡大して示す横断面図である。 同建具の横断面図であって、引戸を開けた状態を示す。 同建具の縦断面図である。 同建具の室内側正面図であって、(a)は引戸を閉めた状態、(b)は引戸を開けた状態を示す。 同建具の室外側正面図であって、(a)は引戸を閉めた状態、(b)は引戸を開けた状態を示す。 引戸開閉装置の平面図と室内側正面図であって、(a)は引戸を開けた状態、(b)は引戸を閉めた状態を示す。 引戸開閉装置を吊元側に設けた場合の平面図と室内側正面図であって、(a)は引戸を開けた状態、(b)は引戸を閉めた状態を示す。 (a)は引戸開閉装置のレバーの台座の平面図と正面図、(b)はレバーの平面図であってロック時の状態、(c)は非ロック時の状態を示す。 扉の吊元側の横断面図と室内側正面図であって、(a)は引戸を開けた状態、(b)は引戸を閉めた状態を示す。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1〜6は、本発明に係る建具の一実施形態を示している。本建具は、勝手口ドアに適用したものであって、躯体開口部に取付けられる枠20と、枠20に蝶番21で取付けた扉1とを備えている。扉1は、図1,4に示すように、扉本体2と、扉本体2内に組み込んだ引戸3を備えており、引戸3は扉本体2内で左右方向にスライド自在に支持してあり、図3に示すように、引戸3を扉1の戸先側にスライドして開けることで、扉1を閉めたままで採風・換気が行えるものである。
枠20は、図1,4に示すように、アルミニウム合金の押出形材よりなる上枠22と下枠23と左右の縦枠24,24とを枠組みして構成してある。枠20は、室内側の見えがかりの部分を樹脂形材25で覆うことで断熱性を持たせてある。
扉本体2は、図1,4に示すように、上框26と下框27と戸先框28と吊元框29とを框組みした框組体6で構成されている。各框26,27,28,29は、室外側に配置された金属形材26a,27a,28a,29aと室内側に配置された樹脂形材26b,27b,28b,29bとを結合して構成してある。上框26の金属形材26aには、図4に示すように、引戸3の上部に取付けた吊り戸車30が係合する上レール31が設けてあり、下框27の金属形材27aには、引戸3の下部に取付けた戸車32が係合する下レール33が形成してある。戸先框28の室内側面には、図5に示すように、錠の施解錠を行う上下2箇所のサムターン34,34と、扉1の開閉操作を行うためのハンドル35と、引戸3の開閉操作を行う引戸開閉装置7が取付けてある。
引戸3は、図1,4に示すように、上框36と下框37と左右の縦框38,38とを框組みし、その内側にガラスパネル5を嵌め込んで構成してある。各框36,37,38は、室外側に配置された金属形材36a,37a,38aと室内側に配置された樹脂形材36b,37b,38bとを結合して構成してある。ガラスパネル5は、断熱性の優れた複層ガラスを用いている。図4に示すように、上框36の金属形材36aには吊り戸車30が、下框37の金属形材37aには戸車32が取付けてあり、吊り戸車30を扉本体2の上框26の上レール31に係合し、戸車32を扉本体2の下框27の下レール33に係合し、引戸3が扉本体2内で左右方向にスライド自在に支持してある。扉本体2の上框26には、引戸3の上框36を収容する溝39aが形成してあり、扉本体2の下框27には、引戸3の下框37を収容する溝39bが形成してあって、引戸3の上框36と下框37は当該溝39a,39b内に隠れている。また、当該溝39a,39bの室外側の壁40a,40bは着脱自在となっており、その壁40a,40bを取外すことで、引戸3を扉本体2に室外側から取付け・取外しできる。
扉本体2は、図1,2に示すように、戸先框28の吊元側に隣接して、引戸3の一部を引き込むための戸袋部4が設けてある。戸袋部4は、室外側に配置された金属形材41と、室内側に配置された樹脂形材13で構成されている。樹脂形材13は、扉本体2の戸先框28の室内側面よりも室内側に突出している。また樹脂形材13は、サムターン34よりも室内側まで突出している。
本建具は、図1に示すように、引戸3の見付寸法Aが戸袋部4の見付寸法Bよりも大きくなっており、そのため図3と図5(b)に示すように、引戸3を戸袋部4に引き込んだときに、引戸3のガラスパネル5の大部分が戸袋部4から露出する。より詳細には、戸袋部4の見付寸法Bは引戸の見付寸法Aの半分以下としてあり、引戸3を戸袋部4に引き込んだときに、戸袋部4に引き込まれる寸法よりも戸袋部4からはみ出す寸法の方が大きくなっている。そして、引戸3を戸袋部4に引き込むと、図5(b)に示すように、扉1の吊元側に扉本体2の上框26と下框27の間の全高さにわたる縦長の換気開口部42が形成され、当該換気開口部42を通じて採風・換気が行える。本建具は、そのように引戸3を開けたときに、戸袋部4からはみ出す引戸3の見付寸法Cが換気開口部42の幅Dよりも大きくなっている。
換気開口部42の幅Dは、換気が十分可能な寸法であって、人間が頭を入れたり腕を深く差し入れたりするのが困難な寸法に設定してある。「住宅の品質確保の促進等に関する法律」に基づく住宅の性能に関する評価の方法の基準を定めた平成13年国土交通省告示第1347号において、転落防止のための手すりの手すり子の間隔を内法寸法で110mm以下とすることが定められており、本建具の換気開口部42の幅Dは、これにならって110mm以下としている。換気開口部42の幅Dを110mm以下とすることで、万が一にも換気開口部42から侵入されることはなく、また事前に不正侵入を思い留まらせる効果がある。具体的には、本建具の換気開口部42の幅Dは100mmとしてあり、上記基準よりもさらに厳しくしてある。
以上に述べたように本建具は、框組みした扉本体2内に引戸3を左右方向にスライド可能に組み込み、一方の縦框(戸先框28)に隣接して戸袋部4を設けてあり、引戸3の見付寸法Aが戸袋部4の見付寸法Bより大きく、引戸3を戸袋部4に引き込んだときにパネル(ガラスパネル5)が戸袋部4から露出するため、換気時の開口部42の幅Dを狭くして、不審者の侵入や不正解錠を防ぐことができる。換気開口部42は、扉1の戸先側に形成されるようにしてもよいが、本実施形態のように扉1の吊元側に換気開口部42が形成されるようにすることで、換気開口部42から戸先框28のサムターン34へのアクセスが困難になるため、防犯性が高くなる。
さらに本建具は、戸袋部4を構成する室内側の樹脂形材13が戸先框28の室内側面よりも室内側に突出しており、さらに樹脂形材13はサムターン34よりも室内側に突出していることで、樹脂形材13が障壁となって室外からサムターン34の位置を視認することができず、また、換気開口部42から針金などを差し入れてサムターン34を操作することも困難であり、防犯性がより一層向上する。
換気開口部42は、扉1の上框26から下框27までの間全体が開口するため、幅が狭くても十分な換気が行え、重力換気も効率よく行える。本建具は、戸袋部4の見付寸法Bを引戸3の見付寸法Aと比べて小さくしたことで、扉1全体に占める断熱性に優れたガラスパネル5の面積の割合を大きくでき、上げ下げ窓のような召合せ部も無いため、断熱性能を向上することができ、また、採光性にも優れる。さらに、引戸3が一部しか開かないことで、小雨程度なら引戸3を開けたままでも雨が入りにくく、採光・断熱・止水の3つをバランス良く向上させられ、建具としての性能が総合的に優れている
本建具は、引戸3を換気可能な分だけ開け閉めするために、引戸開閉装置7を備えている。本建具は、枠(框組体6)と、引戸3と、引戸開閉装置7を備え、引戸開閉装置7は、引戸3を開けたときに換気開口部42ができる側と反対側(引戸3にとっての戸尻側)に設けてあり、枠に設けた回動可能なレバー8と、レバー8の軸43に固定した第1アーム9と、第1アーム9の先端部と引戸3とに連結した第2アーム10を有し、第1アーム9と第2アーム10とが屈曲状態のときに引戸3が開き、レバー8の回動操作により第1アーム9と第2アーム10とが展開状態になると引戸3が閉じるようになっている。具体的には、引戸開閉装置7は、図2と図7に示すように、扉本体2の戸先框28の室内側に設けた回動可能なレバー8と、レバー8の軸43に固定した第1アーム9と、第1アーム9の先端部と引戸3とに連結した第2アーム10を備えている。
図7(a)に示すように、第1アーム9と第2アーム10とが展開状態のときには引戸3は閉じており、図7(b)に示すように、レバー8を時計方向に90°回動すると、第1アーム9と第2アーム10とが屈曲状態となり、これに伴い引戸3は第2アーム10に引っ張られて開く。このように本建具は、引戸3に触れることなく、レバー8を回動操作するだけで、引戸3を換気可能な分だけ簡便に開け閉めできる。
レバー8にはL形に曲がった形状のロック片44が内蔵してあると共に、ロック片44を室外向きに付勢する板バネ45と、ロック片44を室内向きに操作するための操作部46を有している。レバー8から手を離した状態では、ロック片44がレバー8の台座47に設けた穴48に係合し、レバー8の回動が規制されている。そのため、図7(a)に示すように、レバー8が横になった状態では引戸3が閉位置に保持され、図7(b)に示すように、レバー8が縦になった状態では引戸3が開位置に保持されており、扉1を開閉したときに引戸3が遠心力によりスライドすることがない。レバー8を回動操作するためにレバー8を手で掴むと、図9(c)に示すように、操作部46が押し込まれてロック片44が板バネ45に抗して室内側に移動し、レバー台座47の穴48から抜けるので、特別な解除操作を行うことなく自然にレバー8を回動操作できる。なお、上述したレバー8のロック機構は、レバー8を引戸3が開いたときの位置と引戸3が閉じたときの位置の少なくとも何れか一方の位置でロックできるものであればよい。
また本建具は、枠(框組体6)と、引戸3と、引戸開閉装置7を備え、引戸開閉装置7は、引戸3を開けたときに換気開口部42ができる側(引戸3にとっての戸先側)に設けてあり、枠に設けた回動可能なレバー8と、レバー8の軸43に固定した第1アーム9と、第1アーム9の先端部と引戸3とに連結した第2アーム10を有し、第1アーム9と第2アーム10とが展開状態のときに引戸3が開き、レバー8の回動操作により第1アーム9と第2アーム10とが屈曲状態になると引戸3が閉じるものとすることもできる。具体的には、引戸開閉装置7は、図8に示すように、扉本体2の吊元框29の室内側に設けた回動可能なレバー8と、レバー8の軸43に固定した第1アーム9と、第1アーム9の先端部と引戸3とに連結した第2アーム10を備えており、第1アーム9と第2アーム10とが展開状態のときに引戸3が開き(図8(a)参照)、第1アーム9と第2アーム10とが屈曲状態のときに引戸3が閉まる。
このように引戸開閉装置7は、引戸3を開けたときに換気開口部42ができる側(引戸3にとっての戸先側)と、換気開口部42ができる側と反対側(引戸3にとっての戸尻側)のどちらにも設けることができるが、換気開口部42と反対側に設けた方が、第1・第2アーム9,10が戸袋部4に隠れて見えないため(図7参照)、防犯上好ましい。
また実施形態のものは、換気開口部42が扉1の吊元側にできるが、換気開口部42が扉1の戸先側にできるようにすることもでき、この場合も引戸開閉装置7は扉1の戸先側(換気開口部42ができる側)と吊元側(換気開口部42と反対側)の何れに設けることもできる。引戸開閉装置7を扉1の戸先側に設けた場合には、第1アーム9と第2アーム10とが展開状態のときに引戸3が開き、レバー8の回動操作により第1アーム9と第2アーム10とが屈曲状態になると引戸3が閉じる。反対に、引戸開閉装置7を扉1の吊元側に設けた場合には、第1アーム9と第2アーム10とが屈曲状態のときに引戸3が開き、レバー8の回動操作により第1アーム9と第2アーム10とが展開状態になると引戸3が閉じる。
実施形態の建具は、もともと引戸3が換気可能な分しか開かない構造であるが、引戸全体を戸袋部に引き込むことができる片引サッシや、引違いサッシ等の枠と引戸との間に、上述の引戸開閉装置7を設けることもできる。この場合、引戸開閉装置7のレバー8を操作することで、引戸3を換気可能な分だけ簡便に開け閉めすることができ、より大きく引戸3を開けたいときのために、枠と引戸との連結を解除できる離脱機構を設けることが好ましい。例えば、第2アーム10を引戸3と連結しているネジ49a(図7参照)を外し、第2アーム10を引戸3と分離するか、第1アーム9と第2アーム10を連結しているネジ49b(図8参照)を外し、第1・第2アーム9,10を分離できるようにする。
本建具の引戸3は、図10に示すように、吊元側の縦框38に吊元側に向けて突出する係合部11が設けてある。係合部11は、先端部側にテーパー面50を設けて、先細状に形成してある。扉本体2の吊元框29の内周側壁には、引戸3の係合部11が挿入可能な被係合部12が設けてある。被係合部12は、吊元框29の内周側壁に穴51を形成し、その穴51に内周側からカバー材52を取付けて構成してある。係合部11の下面11aは水平面となっており、これと係合する被係合部12の係合面12aも水平面となっている。係合部11と被係合部12は、引戸開閉装置7と略同じ高さ位置に設けてある。
引戸3を閉じると、図10(b)に示すように、係合部11のテーパー面50が吊元框29の被係合部12に乗り上げて引戸3が若干持ち上がり、テーパー面50に続く水平な下面11aが被係合部12下側の水平な係合面12aに上から係合する。これにより引戸3の自重の一部を吊元框29に直接負担させることができる。本建具は、扉本体2に大型のガラスパネル5を有する引戸3が組み込んであり、引戸3の自重をそのまま扉本体2の上框26と下框27のみに負担させた場合には、扉1の戸先部が垂れ下がるおそれがあるが、上述のように引戸3の自重の一部を吊元框29に直接負担させることで、戸先部の垂れ下がりを防止することができる。係合部11の先端部にテーパー面50が設けてあることで、引戸3閉鎖時に係合部11が被係合部12に確実に係合する。係合部11と被係合部12とが水平面11a,12a同士で係合するため、引戸3の自重の一部を吊元框29に確実に負担させられると共に、引戸3の摺動の妨げにならない。また、係合部11と被係合部12が引戸開閉装置7と略同じ高さ位置に設けてあることで、係合部11と被係合部12の係合・離脱がスムーズになされ、引戸3の開閉が重くなるのを防ぐことができる。
扉本体2は、図1,4に示すように、閉鎖位置にある引戸3の四周の框36,37,38の室外側面に当接するように気密材53が設けてある。扉本体2の上下框26,27の引戸3の上下框36,37を収容する溝39a,39bの室内側の内壁面には、引戸3の閉鎖時に引戸3を室外側に押し付けるための押し付け部材54a,54bが設けてある。押し付け部材54a,54bは、扉1の戸先側にテーパー面55が設けてある。引戸3の上下框36,37の室内側面には、閉鎖時に押し付け部材54a,54bに当接する当接部材56a,56bが設けてある。押し付け部材54a,54bと当接部材56a,56bは、引戸3の上下框36,37の長手方向の略中央部に設けてある。
本建具は、引戸3を閉鎖したときに上下框36,37の当接部56a,56bがテーパー面55側から押し付け部材54a,54bに乗り上げて室外側に押され、引戸3が扉本体2に設けた気密材53に押し付けられる。さらに本建具は、図1に示すように、引戸閉鎖時に引戸3の扉吊元側の縦框38を室外側に押し付ける押し付け部材54cと、引戸3の扉戸先側の縦框38を室外側に押し付ける押し付け部材54dを備えており、引戸閉鎖時に上下框36,37に加え左右の縦框38,38も室外側に押され気密材53に密着するため、優れた気密性・水密性を発揮する。
図1,2に示すように、戸袋部4を構成する室外側の金属形材41は、扉本体2の室外側に取付けられる網戸57の縦框を兼ねるものであって、外周側部材41aと内周側部材41bとに分割して構成され、外周側部材41aは戸先框28の金属形材28aに外周側からネジ止めしてあり、内周側部材41bは外周側部材41aに係合して取付けてある。外周側部材41aと内周側部材41bには、それぞれ中空部が設けてある。網戸は、図1,4,5に示すように、框58の内周に網59を張ってあり、また上下方向に間隔をおいて複数の桟73を設けてある。
戸袋部4を構成する室内側の樹脂形材13は、図2に示すように、室外側部材14と室内側部材15の二部材で構成してある。室外側部材14は、見付方向に中空部16aが三つ並べて設けてあり、外周側端部に室外側に向けて突出する突片60と、室内側に向けて突出する突片61を有している。室外側に向けて突出する突片60には、外周側に一対の爪片62,62が形成してあり、その爪片62,62を戸先框28の樹脂形材28bに形成された爪片63,63と長手方向に通し込みで係合して、樹脂形材13,28b同士を連結してある。また、室外側に向けて突出する突片60の先端部は、戸先框28の金属形材28aの内周側面にネジ64で固定してある。これにより戸袋部4の樹脂形材13は、戸先框28に片持ち状に取付けたものでありながら、戸先框28との爪片62,63による連結部を支点として室外側や室内側に回動することがないように、戸先框28と強固に連結固定されている。室内側に向けて突出する突片61は、先端部61aが室内側部材15の室外側面に当接すると共に、室内側部材15に形成した溝65に係止している。室外側部材14の内周側端部には、室外側に突出して引戸3の縦框38と係合する煙返し66と、引戸3の縦框38の室内側面との間の隙間を塞ぐ隙間塞ぎ材(モヘア)67が設けてある。また、内周側に向けて突出して室内側部材15の突片68と係合する一対の突片69,69が設けてある。
室内側部材15は、見付方向に中空部16bが四つ並べて設けてあると共に、室外側に向けて突出する内周側突片17と外周側突片18と、両突片17,18の間に設けた複数の内部突片19を有している。内周側突片17は、室外側部材14の室外側端部と同じ位置まで室外側にのびており、外周側突18片は戸先框28の室内側面に近接する位置まで室外側にのびている。内部突片19は、先端側が若干広がった二股の溝状に形成されており、その先端が室外側部材14の室内側面に当接している。
本樹脂形材13は、室内側部材15の内周側突片17と外周側突片18の間に室外側部材14を取付けてあり、これにより室内側から見て室外側部材14は室内側部材15に隠れて見えず、継ぎ目のない一本物の部材のように見える。室外側部材14と室内側部材15とは、室内側部材15の内周側突片17と外周側突片18の内側に設けた係合部(突片68,溝65)を、室外側部材14の内周側と外周側に設けた被係合部(突片69,69、突片61a)に、長手方向から通し込みで係合してある。このように本樹脂形材13は、室外側部材14と室内側部材15とが内周側突片17と外周側突片18の内側で全長にわたって係合していることで、室外側部材14と室内側部材15が強固に接合されている。さらに、室外側部材14に室外側から挿入したネジ70を室内側部材15の内部突片19の溝71に螺入することで、通し込んだ室外側部材14と室内側部材15の分離を防止すると共に、室外側部材14と室内側部材15の撓みを防止し、接合強度を向上している。
また本樹脂形材13は、図4に示すように、室外側部材14が扉本体2の上框26と下框27の内周側縁に当接する長さで、端部が長手方向に対して直角に切断されており、室内側部材15は室外側部材14よりも上方及び下方にのび、上框26と下框27の室内側面に当接しており、上下端部が長手方向に対して直角に切断されている。室内側部材15の上下端部には、端部キャップ72が取付けてある。本樹脂形材13は、このように上下端部を段差状に形成する場合でも、室外側部材14と室内側部材15の上下端部をそれぞれ直線的に切断するだけでよく、端部をL形に切欠く必要がない。
本樹脂形材13は、室内側部材15に内部突片19を有し、その先端が室外側部材14の室内側面に当接していることで、室外側部材14の室内側面と室内側部材15の室外側面との間にも、中空部16cが見付方向に三つ並んで形成されている。すなわち本樹脂形材は、見付方向に複数並べて設けられた中空部16a,16b,16cが、見込方向に三層積層して配置されている。このように本樹脂形材13は、見付方向に複数に仕切られた中空部16a,16b,16cが見込方向に三層積層して配置してあることで、高い断熱性能を有している。見込方向に積層された三層の各中空部16a,16b,16cの見込寸法は略同一となっており、これにより各中空部16a,16b,16c内における対流を最小限に抑制して断熱性能を向上できる。
本樹脂形材13のように中空部が見付方向及び見込方向に三層以上積層した形材を一体で成形しようとすると、内部の仕切り壁が変形したり一部欠損したりするが、本実施形態の樹脂形材13のように、室外側部材14と室内側部材15とに分割して成形した上で組み合わせることで、複雑な形状で細かく仕切られた中空部16a,16b,16cを正確に形成することができる。
さらに本樹脂形材13は、室内側部材15の内周側突片17と室外側部材14の内周側面との間に中空部16dが設けてあり、室内側部材15の外周側突片18と室外側部材14の外周側面との間に中空部16eが設けてある。これにより本樹脂形材13は、断熱性能をより一層向上させている。
本建具は、引戸3を閉めたときに引戸3が位置しない範囲である戸袋部4に、上述のように中空部16a,16b,16c,16d,16eを見付方向と見込方向に三層以上積層して断熱性を高めた樹脂形材13を配置することで、断熱性能の弱いところが効果的に補強されており、しかも扉本体2と引戸3の各框も室内側が樹脂形材26b,27b,28b,29b,36b,37b,38bで覆われているから、扉全体として高い断熱性能を発揮できる。
本発明は以上に述べた実施形態に限定されない。扉及び引戸の構成は任意である。引戸に設けられる係合部と、扉に設けられる被係合部の形状は、適宜変更することができる。
1 扉
2 扉本体
3 引戸
4 戸袋部
5 ガラスパネル(パネル)
6 框組体(枠)
7 引戸開閉装置
8 レバー
9 第1アーム
10 第2アーム
11 係合部
12 被係合部
13 樹脂形材
14 室外側部材
15 室内側部材
16a,16b,16c,16d,16e 中空部
17 内周側突片
18 外周側突片
19 内部突片

Claims (1)

  1. 扉と、扉にスライド自在に支持した引戸とを備え、引戸は、扉の吊元側の端部に係合部を有し、扉は、吊元框に引戸閉鎖時に引戸の係合部が上から係合する被係合部を有することを特徴とする建具。
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