JP6960876B2 - 建具 - Google Patents

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Description

本発明は、建具に関する。
従来、室内側へ開く障子を有する建具として、障子の框を見付方向の外側で枠体に開閉可能に連結した建具が知られている。また、枠体と障子との間を連結する開閉アームの移動を規制し、角度の開度を規制することで、障子を開く角度を段階的に調節することが知られている。具体的には、枠体と障子を連結する開閉アームを、開度が小さいか、障子を開いていない間は屈曲しており、開くにしたがって延伸するように構成し、屈曲端の上側に開度規制の操作部を配置した建具が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−8092号公報
操作部を枠体と障子を連結する開閉アームの屈曲端に設けると、操作は障子の横又は上から操作することとなる。しかし、障子の上下方向の寸法が大きい場合は、手が届かなかったり、横から手を伸ばして操作がしづらいという問題があった。また、操作部が屈曲端にあることで、障子の開閉時には常に視認可能な位置にあるため、意匠性向上の観点からも障害となっていた。
本発明は、障子を開く開度の調整が容易で、かつ意匠性を向上させた建具を提供することを目的とする。
本発明は、枠体(例えば、後述の枠体2)と、室内側に開閉するように前記枠体の内周側に保持された障子(例えば、後述の障子3)と、を有する建具(例えば、後述の内倒し窓1)であって、前記枠体及び前記障子を連結する開閉アーム(例えば、後述の開閉アーム4)を備え、前記開閉アームは、前記枠体又は前記障子のいずれか一方に端部が回動可能に取り付けられ、前記障子を前記枠体に対して回動させる回動軸の延びる方向に対して直交する方向へ移動するアーム本体(例えば、後述のアーム本体40)と、前記枠体又は前記障子のいずれか他方から突出し、前記アーム本体に係合するともに前記アーム本体の移動に伴って移動可能な突出部(例えば、後述の突出部41)と、前記アーム本体に設けられ、前記障子を開く角度を調節するように操作する操作部(例えば、後述の操作部43)と、を有し、前記アーム本体は、前記障子が第1開度(例えば、後述の第1開度θ1)まで開くように前記突出部が内部をスライドする第1溝(例えば、後述の第1溝45)と、前記第1溝から連続して形成され、前記障子が前記第1開度よりも大きい第2開度(例えば、後述の第2開度θ2)まで開くように前記突出部が内部をスライドする第2溝(例えば、後述の第2溝46)と、前記突出部の前記第1溝から前記第2溝への移動を規制する規制部(例えば、後述の規制部47)と、を有し、前記操作部は、前記角度を調節するときに、前記障子の見込方向室内側の端部を越えて室内側に突出し、操作により前記規制部による規制を解除する、建具に関する。
前記建具は、内倒し窓であって、前記操作部は、前記障子を前記第1開度に開いた状態で前記障子の前記端部を越えた位置にあり、下から上に持ち上げて操作されることが好ましい。
前記アーム本体は、縦長に形成され、前記第1溝及び前記第2溝は長手方向に沿って延びるように形成され、前記操作部は、見込方向に移動することが好ましい。
前記突出部は、前記障子の見付方向の一端側で見込方向に延びる側面(例えば、後述の中空部外側面313a)の外側に形成され、前記アーム本体は、前記枠体の見込面(例えば、後述の外側見込面211)の内側に取付けられて見込方向室内側に延出するように移動可能であり、前記アーム本体よりも見込方向の室外側のみに、前記障子及び前記枠体の間に形成される隙間を塞ぐ気密材(例えば、後述の気密材6)が配置されることが好ましい。
本発明によれば、障子を開く開度の調整が容易で、かつ意匠性を向上させた建具を提供することができる。
本実施形態の内倒し窓を示す正面図である。 本実施形態の内倒し窓の縦断面図である。 本実施形態の内倒し窓の横断面図である。 本実施形態の気密ピースを示し、(a)図は斜視図、(b)図は、側面図、(c)図は正面図である。 本実施形態の内倒し窓を開いた状態を示し、(a)図は第1開度、(b)図は第2開度開いた状態を示す。 本実施形態のアーム本体の正面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本実施形態の建具としての内倒し窓1を示す正面図である。内倒し窓1は、枠体2と、障子3と、枠体2及び障子3を連結する開閉アーム4と、障子3を閉じた状態で枠体2に係止させるラッチ機構5と、を有する。また、内倒し窓1の内部の各所には、気密材6(図2、図3参照)が配置され、室外側からの雨水や風等が室内に入りこむことを防止する。
枠体2は、建物の壁等に形成された開口部に取り付けられる。枠体2は、一対の縦枠21と、上枠22と、下枠23とを有し、四角形に枠組みされる。
図2は、内倒し窓1の縦断面図である。
上枠22は、図2に示すように、開口部の上部で見付方向に延びるように取り付けられる形材である。上枠22は、上部が開放された断面視略コ字状の凹部を有し、開放された凹部側が建物の開口部に面し、凹部の底面側が枠体2の内周側を形成している。上枠22の下端部からは、室内側延出片22a及び室外側延出片22bがそれぞれ下方に延びている。室内側延出片22aの下端部には第1気密材61が、室外側延出片23bには第2気密材62が取り付けられる。なお、第1気密材61〜第5気密材65等の気密材6については後述する。
下枠23は、下枠本体231と、支軸部232と、室外側垂壁部233とを有する。
下枠本体231は、開口部の下部で見付方向に延び、断面視略四角形に形成される。
支軸部232は、下枠本体231の上面から上方に向かって折れ曲がりながら延び、先端が曲面を形成するように曲げられている。この曲面の上表面が、障子3を回動可能に軸支する。支軸部232は、下枠本体231に沿って見付方向に延びる。
室外側垂壁部233は、下枠本体231の室外側の面の上端部からさらに上方に突出するとともに、下枠本体241の室外側の面の下端部を越えて下垂し、室外側へ屈曲する。室外側垂壁部233の上端には、障子3との間の隙間を封止する第5気密材65が取り付けられる。室外側垂壁部233の下端部は、上枠22の最も室外側の面から下方に延ばした仮想延長線上で上方に向かって屈曲する。室外側垂壁部233の下端部は、障子3と接触しておらず、障子3の下端部との間に隙間Sを空けて配置されている。
図3は、内倒し窓1の横断面図である。
一対の縦枠21は、図3に示すように、内倒し窓1の見付方向の両端部に配置される。縦枠21は、外側見込面211と、室外側見付面212と、室外側延出片213と、室内側見付面214と、を有する。
外側見込面211は、縦枠21の見込方向一杯に延びる平坦な面である。外側見込面211は、内倒し窓1の見込方向の寸法を規定する。
室外側見付面212は、外側見込面211の室外側の端部から室内側に向かって延びる延出面である。室外側見付面212の先端部には、障子3との間を封止する第3気密材63が取り付けられている。
室外側延出片213は、外側見込面211から見付方向内側に向かって延び、かつ、室外側見付面212と略平行に配置される。室外側延出片213の先端部には、障子3との間を封止する第4気密材64が取り付けられている。
室内側見付面214は、外側見込面211の室内側の端部から見付方向外側に向かって延出する。
障子3は、室内側に開閉するように枠体2の内周側に保持され、室内側へ向かって開閉可能に取り付けられる。障子3は、ガラス35及びガラス35の周囲に配置される框30を有し、内部に気密材6及び気密ピース60が取付けられる。
ガラス35は、正面視同形の室外側ガラス35a及び室内側ガラス35bが、見込方向に間隔を空けて配置される複層ガラスである。室外側ガラス35a及び室内側ガラス35bの間には、スペーサー35cが配置されている。
框30は、一対の縦框31と、上框32と、下框33と、ガラス保持溝36を有する。一対の縦框31、上框32及び下框33は、枠体2の内周側に配置され、四角形に枠組みされる。
ガラス保持溝36は、一対の縦框31、上框32、下框33で構成される框30の枠の内周側に形成される。ガラス保持溝36は、以下に説明するように縦框31、上框32、下框33の一部が内周方向に開口した凹部により形成され、内部にガラス35を保持する。
図1及び図2に示すように、上框32は、内倒し窓1の上部で水平方向に延び、上枠22の下部に配置される。上框32は、室内側上縁部321及び室外側上縁部322を有する。
室内側上縁部321は、上框32の室内側に配置される部分である。室内側上縁部321は、見付方向に長く延び、断面視略四角形で内部が中空に形成される。室内側上縁部321の室内側面は平坦である。
室外側上縁部322は、上框32の室外側に配置される部分である。室外側上縁部322は、下方に向かって開放された凹部で形成されるガラス保持溝36を有する。室外側上縁部322の上部には、上方に向かって延びる突起部322aが設けられており、上枠22の室内側延出片22aの下端部に取り付けられた第1気密材61が当接する。また、室外側上縁部322の最も室外側の端部には、上枠22の室外側延出片22bの下端部に取り付けられた第2気密材62が当接する。
下框33は、内倒し窓1の下部で水平方向に延び、下枠23の上部に配置される。下框33は、下押縁部331、室外側下縁部332、下框中空部333及びヒンジ部334を有する。
下押縁部331は、見付方向に長く延び、上框32の室内側上縁部321に対応する見付方向の長さ及び見込方向の奥行を有する。下押縁部331は、その室外側面が、ガラス保持溝36に対面するように配置される。
室外側下縁部332は、下框33の室外側に配置される部分である。室外側下縁部332は、上方に開放された凹部で形成されるガラス保持溝36を有する。室外側下縁部332の室外側面は、平坦な面が下垂するように形成され、その下端部が下枠23の室外側垂壁部233の下端部との間に隙間Sを有するように配置されている。この隙間からは、内倒し窓1内に進入した水等が排水される。
下框中空部333は、下押縁部331及び室外側下縁部332の下方で、下押縁部331及び室外側下縁部332の境界部に跨って配置される中空の部分である。下框中空部333の室外側の端部は、下枠23の室外側垂壁部233の上端部と対向し、室外側垂壁部233に取り付けられた第5気密材65が当接する。
ヒンジ部334は、下框中空部333の室内側の端部に設けられる断面視半円形の凹部334aと、凹部の室内側の端部から室外側に向かって平坦に延びる爪部343bとを有する。ヒンジ部334は、見付方向に延び、下枠23から上方に延び凹部334a内に嵌め込まれる支軸部232に係合して、障子3が室内外に回動する際の回動支点となる。
図3に示すように、一対の縦框31は、框30の見付方向の両側で上下方向に延びる部分である。縦框31は、縦押縁部311と、室外側側縁部312と、中空部313と、を有する。
縦押縁部311は、上下方向に長く延び、上框32の室内側上縁部321及び下框33の下押縁部331に対応する見込方向の奥行を有する。
室外側側縁部312は、縦押縁部311の室外側に形成され、見付方向の内側に開放された凹部で形成されるガラス保持溝36を有する。図3に示すように、室外側側縁部312の室外側面の見付方向外側の端部には、縦枠21の室外側見付面212の見付方向の内側の端部に取り付けられた第3気密材63が当接している。
中空部313は、縦枠21におけるガラス保持溝36の見付方向外側、詳細には、縦押縁部311及び室外側側縁部312の見付方向の外側面に位置する。中空部313は、縦押縁部311及び室外側側縁部312の境界部に跨って配置される中空の部分である。中空部313は、断面視が見込方向に長い長方形に形成され、中空部外側面313aと、突起部313bと、室外側見付面313cと、を有する。
中空部外側面313aは、中空部313の見付方向外側で、見込方向に延びる。この中空部外側面313aには、後述する開閉アーム4が取り付けられる。
突起部313bは、中空部313の見付方向内側の側面、すなわち中空部外側面313aに対向する内側の側面に、室内側と室外側に形成される。各突起部313bは、見付方向内側に向かって突出した後、見込方向室外側、室内側それぞれに向かって屈曲する。突起部313bは、縦押縁部311の端部が係合することで、縦押縁部311が中空部313及び室外側側縁部312と連結される。
室外側見付面313cは、中空部313の見込方向室外側に延びる短手方向の側縁である。室外側見付面313cに対して、縦枠21の室外側延出片213から延びる第4気密材64が当接している。室外側見付面313cは、図3に示すように、ガラス35の室外側ガラス35aと室内側ガラス35bの間の位置から見付方向外側に離間した位置に配置されている。
気密材6は、上述の通り、第1気密材61、第2気密材62、第3気密材63、第4気密材64及び第5気密材65を含む。これら各気密材61〜65は、図2及び図3に示すように、それぞれガラス保持溝36の室内側の端部及び後述する開閉アーム4よりも室外側にのみに位置し、縦枠21の見付方向の両側に配置される気密材6(第3気密材63同士、第4気密材64同士)を結んで形成される気密ラインを形成している。気密材6は、上述の通り、枠体2及び障子3の間に配置され、枠体2と障子3との間に形成される隙間を塞ぐゴム等の可撓性部材により形成される。
第1気密材61は、図2に示すように、上枠22の室内側延出片22aの下端部に係止される係止部61aと、上框32の室外側上縁部322の突起部322aに当接する当接部61bとを有する。
第5気密材65は、下枠23の室外側垂壁部233の上端部に係止される係止部65aと、下框33の下框中空部333の室外側の端部に当接する当接部65bとを有する。第1気密材61及び第5気密材65は、水滴とともに内倒し窓1内を室内外方向に流通する空気を封止する気密材である。
第2気密材62は、上枠22の室外側延出片22bの下端部に係止される係止部62aと、係止部62aから上框32の室外側上縁部322の最も室外側に位置する端部まで延びるヒレ部62bを有する。
第3気密材63は、図3に示すように、縦枠21の室外側見付面212の室内側面に係止される係止部63aと、係止部63aから縦框31の室外側側縁部312の最も室外側に位置する端部まで延びるヒレ部63bを有する。第2気密材62及び第3気密材63は、室外からの水の侵入を防止する水切材である。
第4気密材64は、縦枠21の室外側延出片213の室内側面に係止される係止部64aと、係止部64aから縦框31の中空部313の室外側見付面313cに当接する当接部64bとを有する。第3気密材63及び第4気密材64は、見込方向に重なる位置に位置しており、ともに開閉アーム4の移動軌跡に干渉せず開閉アーム4よりも室外側に位置している。
図4(a)は気密ピース60の斜視図であり、図4(b)は、気密ピース60の側面図であり、図4(c)は、気密ピース60の正面図である。気密ピース60はゴム等の弾性部材で形成され、下押縁部331と室外側下縁部332内のガラス保持溝36との間に配置される。
気密ピース60は、図4(a)〜図4(c)に示すように、正面視で略長方形で、背面602が平坦な面で、表面601に傾斜及び段差が形成された部品である。
詳細には、図4(b)に示すように、気密ピース60の短手方向の一方の端部から中央部側に向かって傾斜面601aが形成され、傾斜面601aの他方の端部から背面602と平行な平坦面601bが延出し、気密ピース60の短手方向の他方の端部側は四角く切り欠かれた切欠き部601cが形成されている。
図3に示すように、気密ピース60の切欠き部601cは、中空部313から突出する突起部313bが屈曲することで形成される突起部313bの端部と中空部313の見込面との間に嵌り込んで設置される。このとき、平坦面601bは、突起部313bの見付方向内側の面と面一となり、縦押縁部311の室外側端部が配置される位置まで延びる。気密ピース60は、縦押縁部311と、室外側側縁部312及び中空部313との間の隙間に圧入される。
ラッチ機構5は、内倒し窓1の上部における見付方向の中央部に配置され、障子3を枠体2に係止させる。ラッチ機構5は、係合受け部51と、ラッチ部50とにより構成される。
係合受け部51は、上枠22の下面に固定される。係合受け部51は、上枠22の下面とから間を空けて下方に突出し、係合孔513が形成される係合部512を有する。
ラッチ部50は、上框32の室内側上縁部321内に配置される。ラッチ部50は、ハウジング52及びハウジング52内に配置される爪部551を含む部品を有する。ラッチ部50には、爪部552をハウジング52の上部から突出させたり、ハウジング52内に収容させたりすることが可能な機構が形成されている。爪部551がハウジング52から突出し、上框32の室内側上縁部321から突出すると、係合受け部51の係合部512に係合する。爪部551が係合部512に係合することで、障子3が枠体2にロックされ、係合が外れると、障子3が開閉可能に移動できる状態になる。
図2に戻って、開閉アーム4は、気密材6よりも室内側で枠体2及び障子3を連結し、枠体2から障子3を室内側方向に傾斜させながら開く金具である。本実施形態では、開閉アーム4は、見付方向の一方と他方で構成が異なる。見付方向の一方側、図2における左側では、開閉アーム4は、枠体2と障子3とを連結しているのみで、開度調整機構は形成されていない。見付方向の他方側、図2における右側では、開閉アーム4に、開度調整機構が形成されている。
まず、見付方向の一方側に配置される開度調整機構が配置されていない開閉アーム4について説明する。
開閉アーム4は、障子側連結部410と、アーム本体400と、枠体側取付部420と、を有する。
障子側連結部410は、中空部313の中空部外側面313aに取り付けられる。
アーム本体400は、一端が障子側連結部410と回動可能に連結され、見付方向室内側に移動可能な細長い部材である。
枠体側取付部420は、枠体2の外側見込面211における内面側で、見込方向の中央部に取り付けられる。枠体側取付部420は、見付け方向に延びる軸部421を有し、軸部421が回動可能にアーム本体400の他端に接続される。
アーム本体400は、障子3を閉じている間は、長手方向が縦枠21の長手方向に沿うように位置している。アーム本体400は、障子3を開くにしたがって一端が枠体側取付部420から遠ざかるように見込方向室内側へ傾斜する。
図5(a)及び図5(b)は、障子3が第1開度θ1開いた状態を示し、図5(a)は、見付方向の他端側の横断面、図5(a)は縦断面を示す。図5(c)及び図5(d)は、障子3が第2開度θ2開いた状態を示し、図5(c)は、見付方向の他端側の横断面、図5(d)は縦断面を示す。また、図6は、本実施形態のアーム本体40の平面図である。
次に、見付方向の他方側に配置される開度調整機構が形成された開閉アーム4について説明する。開閉アーム4は、突出部41と、アーム本体40と、枠体側取付部42と、を有する。
突出部41は、中空部外側面313aの見付方向外側に形成され、外側に向かって突出する突起である。突出部41は、略円筒形状を有し、見付方向外側の端部の近傍に、径が他の部分よりも小さい小径部41aが形成され、この小径部41aが次に説明するアーム本体40に係合する。
枠体側取付部42は、縦枠21における外側見込面211の内側に配置され、見込方向内側に突出する突起である。枠体側取付部42は、略円筒形状を有し、見付方向外側の端部の近傍に、径が他の部分よりも小さい小径部42aが形成され、この小径部42aが次に説明するアーム本体40に係合する。
アーム本体40は、枠体2の外側見込面211の見付方向内側の面に取り付けられ、見込方向室内側に延出するように移動する。図6に示すように、アーム本体40は、縦長に形成され、平坦な板状である。アーム本体40は、角が丸められた細長い台形に近く、平行に延びる二本の上底、下底の辺40aと、これらの二本の辺40aを結ぶ対辺40bがそれぞれ一方から他方に向かって広がるような形状をしている。また、アーム本体40の下底の辺40aの片側の端部は、下方に向かって突出している。アーム本体40は、第1溝45と、第2溝46と、規制部47と、枠体取付孔48と、操作部43と、を有し、これらが開度調整機構を構成している。
枠体取付孔48は、略台形のアーム本体40における下底と対辺とで形成される角の付近に形成される円形の貫通孔である。枠体取付孔48は、アーム本体40が枠体側取付部42に取り付けられる際に、枠体側取付部42の小径部42aが挿通する穴である。以下の説明において、アーム本体40における枠体取付孔48が形成される側を、基端とする。枠体取付孔48を介して、アーム本体40の端部が、枠体2の枠体側取付部42に回動可能に取り付けられる。
第1溝45は、アーム本体40長手方向に沿って延びるように形成される。詳細には、第1溝45は、アーム本体40の基端側から長手方向の略中央部まで、上底の辺40aに沿って略直線状に延びる溝である。第1溝45の幅は、突出部41の小径部41aが挿通可能な幅であるとともに、突出部41の小径部41a以外の部分の径よりも小さい。第1溝45の基端及び終端は、略円筒形の突出部41の小径部41aに適合するように半円形状になっている。第1溝45は、後述する第1開度θ1まで障子3が開くように、突出部41が内部をスライドする溝である。
第2溝46は、アーム本体40長手方向に沿って延びるように形成される。詳細には、第2溝46は、第1溝45におけるアーム本体40の長手方向の略中央部寄りの終端から、アーム本体40の先端側に向かって延びる溝である。第2溝46は、アーム本体40の先端側の対辺40bに沿って傾斜するように延びる。また、第2溝46は、第1溝45から連続して形成されているが、第1溝45の終端と第2溝46の基端はずれている。第2溝46の基端は、第1溝45の終端よりも下方の基端よりから始まっている。第2溝46は、後述する第2開度θ2まで障子3が開くように、突出部41がスライドする溝である。
規制部47は、第1溝45の終端の上方の略半円部分に配置される。規制部47は、第1溝45の終端が、第2溝46の基端と重なっていることで途切れる上部の四半円により構成される。規制部47は、突出部41が第1溝45から第2溝46に移動することを規制する。
操作部43は、アーム本体40の先端側、すなわち第2溝46の終端側に配置される。操作部43は、アーム本体40の先端側の下底の辺40aから下方に突出した部分に形成される。また、操作部43は、アーム本体の先端側の対辺40bの下方が、下底の辺40a側に向かって直線的に延び、室内側に鋭角で突出しないようになっている。操作部43は、アーム本体40の移動に伴って見込方向に移動する。
図2及び図3に示すように、アーム本体40は、障子3を閉じている間は、長手方向が縦枠21の長手方向に沿うように位置しており、枠体側取付部42が室外側、障子3から突出する突出部41が室内側に位置してアーム本体40を介して障子3及び枠体2が連結されている。
図5(a)及び図5(b)に示すように、障子3を室内側に倒すと、障子3を枠体2に対して回動させる障子3の回動軸となるヒンジ部334の延びる方向に対して直交する見込方向室内側に、アーム本体40が延出するように移動する。また、アーム本体40の移動に伴って、突出部41がアーム本体40の長手方向に沿って第1溝45内をスライド移動する。突出部41が規制部47に至ると、アーム本体40が第1溝45の終端の上側の半円部分に形成される規制部47に係止されて停止する。この状態が第1開度θ1開いた状態である。第1開度θ1は、障子3を開く角度が、閉じた状態から20度〜40度の間、好ましくは30度程度である。
アーム本体40が室内側に移動する間、図5(b)に示すように、第2溝46の終端側及び操作部43は、障子3の縦枠21の見込方向室内側の端部を越えて室内側に突出する。操作部43は、障子3を第1開度θ1に開いた状態で、障子3の見込方向室内側の端部を越えた位置にある。使用者が、障子3を開く角度をさらに大きく開くよう調節したいと思った場合、この状態で操作部43を、下から上に持ち上げる操作を行う。すると、規制部47に係止されていた突出部41が、図5(c)及び図5(d)に示すように、アーム本体40が上方に持ち上げられた操作により、第1溝45の終端から第2溝46の基端へ移動し、規制部47による規制が解除される。突出部41は、その後、第2溝46を先端側へスライド移動する。このように、操作部43を操作して、障子3を開く角度を調節する。
突出部41は、第2溝46の先端側で止まる。この状態が第2開度θ2開いた状態である。第2開度θ2は、第1開度θ1よりも大きく、40度〜60度の間、好ましくは50度程度である
障子3を閉めたいと思った場合は、障子を室外側に押すことで突出部41は第2溝46及び第1溝を45基端側へ移動する。突出部41が下方から上方に向かう際には、規制部47で係止することはないので、アーム本体40はスムーズに復帰する。
本実施形態によれば、以下の効果が奏される。
本実施形態では、枠体2と、室内側に開閉するように枠体2の内周側に保持された障子3と、を有する内倒し窓1を、枠体2及び障子3を連結する開閉アーム4を含んで構成した。また、開閉アーム4を、枠体2に端部が回動可能に取り付けられ、障子3を枠体2に対して回動させる回動軸の延びる方向に対して直交する方向へ移動するアーム本体40と、障子3から突出し、アーム本体40に係合するともにアーム本体40の移動に伴って移動可能な突出部41と、アーム本体40に設けられ、障子3を開く角度を調節するように操作する操作部43と、を含んで構成した。また、アーム本体40を、障子3が第1開度まで開くように突出部41が内部をスライドする第1溝45と、第1溝45から連続して形成され、障子3が第1開度θ1よりも大きい第2開度θ2まで開くように突出部41が内部をスライドする第2溝46と、突出部41の第1溝45から第2溝46への移動を規制する規制部47と、を含んで構成した。また、操作部43は、角度を調節するときに、障子3の見込方向室内側の端部を越えて室内側に突出し、操作により規制部47による規制を解除するようにした。
これにより、障子3を開く角度を調節するときに、操作部43が手前に出てくるので障子3を開く角度を調節する操作がしやすい。特に、枠体2や障子3の寸法が大きくても、操作がしやすいので、内倒し窓1の寸法を自在に変えることが可能である。また、障子3を閉じている間、及び障子3の開き始めに、枠体2と障子3の間から操作部43が視認されないことに加え、開度が最大になった状態でも操作部43は視認されない。このため、必要なときにのみ操作部43が視認されるので、操作性とともに意匠性が向上する。また、アーム本体に第1溝45と、第2溝46と、規制部47と、操作部43とを設けたので、障子3の開閉を操作するための別途の部材を追加する必要がなく、部品点数を低減できるとともに製造工程数を簡略化することができる。
本実施形態では、建具を、内倒し窓1により構成し、操作部43を、障子3を第1開度θ1に開いた状態で障子3の端部を越えた位置に位置させ、下から上に持ち上げて操作した。これにより、枠体2と障子の間の狭い隙間に手を入れる等して操作する必要がなく、手前に突出した操作部を持ち上げればよいので、操作感がよく、少し開いたときに特に開けやすい。
本実施形態では、アーム本体40を、縦長に形成し、第1溝45及び第2溝46を長手方向に沿って延びるように形成し、操作部43を、見込方向に移動させた。これにより、内倒し窓1においてアーム本体40を室外側から室内側へ移動させやすくなるとともに、操作部43が見込方向に移動することで操作が容易になる。
本実施形態では、突出部41を、障子3の見付方向の一端側で見込方向に延びる室外側見付面313cの外側に形成し、アーム本体40を、枠体2の外側見込面211の内側に取付けて見込方向室内側に延出するように移動させた。また、アーム本体40よりも見込方向の室外側のみに、障子3及び枠体2の間に形成される隙間を塞ぐ気密材6を配置させた。これにより、内倒し窓1の室外側に配置された気密材6により、室外側から流入する雨水や風を防ぐことができるので、気密材6よりも室内側に配置した開閉アーム4を構成する金具等が保護され、耐久性が向上する。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。
上記実施形態では、アーム本体40は、縦枠21の枠体側取付部42に取り付けられて室内側へ開くが、これに限られない。例えば、アーム本体の端部を障子に回動可能に取り付け、アーム本体に係合するとともにアーム本体の移動に伴って移動可能な突出部を、枠体から突出させて、室内側へ開くように構成してもよい。また、例えば、障子の回動軸が上下方向に延びており、開閉アームが下枠又は上枠に取り付けられて、水平方向に回動移動するように構成されてもよい。
また、上記実施形態では、枠体2と障子3を連結する見付方向の両端に配置された開閉アーム4のうち、片側のみ開度調整機構を有するアーム本体40を配置したが、これに限られない。見付方向の両端側に開度調整機構を有するアーム本体40を配置してもよい。
1 内倒し窓(建具)
2 枠体
3 障子
4 開閉アーム
6 気密材
40 アーム本体
41 突出部
43 操作部
45 第1溝
46 第2溝
47 規制部
θ1 第1開度
θ2 第2開度

Claims (4)

  1. 枠体と、室内側に開閉するように前記枠体の内周側に保持された障子と、を有する建具であって、
    前記枠体及び前記障子を連結する開閉アームを備え、
    前記開閉アームは、
    前記枠体又は前記障子のいずれか一方に端部が回動可能に取り付けられ、前記障子を前記枠体に対して回動させる回動軸の延びる方向に対して直交する方向へ移動するアーム本体と、
    前記枠体又は前記障子のいずれか他方から突出し、前記アーム本体に係合するともに前記アーム本体の移動に伴って移動可能な突出部と、
    前記アーム本体に設けられ、前記障子を開く角度を調節するように操作する操作部と、を有し、
    前記アーム本体は、
    前記障子が第1開度まで開くように前記突出部が内部をスライドする第1溝と、
    前記第1溝から連続して形成され、前記障子が前記第1開度よりも大きい第2開度まで開くように前記突出部が内部をスライドする第2溝と、
    前記突出部の前記第1溝から前記第2溝への移動を規制する規制部と、を有し、
    前記操作部は、前記角度を調節するときに、前記障子の見込方向室内側の端部を越えて室内側に突出し、操作により前記規制部による規制を解除する、建具。
  2. 前記建具は、内倒し窓であって、
    前記操作部は、前記障子を前記第1開度に開いた状態で前記障子の前記端部を越えた位置にあり、下から上に持ち上げて操作される、請求項1に記載の建具。
  3. 前記アーム本体は、縦長に形成され、前記第1溝及び前記第2溝は長手方向に沿って延びるように形成され、
    前記操作部は、見込方向に移動する、請求項1又は2に記載の建具。
  4. 前記突出部は、前記障子の見付方向の一端側で見込方向に延びる側面の外側に形成され、
    前記アーム本体は、前記枠体の見込面の内側に取付けられて見込方向室内側に延出するように移動可能であり、
    前記アーム本体よりも見込方向の室外側のみに、前記障子及び前記枠体の間に形成される隙間を塞ぐ気密材が配置される請求項1〜3のいずれか1項に記載の建具。
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