JP2012092554A - 建具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】枠体1の左右縦枠12にガイド部材4を取り付け、建具体としての網戸3の左右縦框32には、前記ガイド部材4に挿入するガイド溝34を長手方向に連続して設け、室内側から網戸3をほぼ水平姿勢として枠体1と障子2との間の開口部を通して室外側に移動してガイド溝34をガイド部4に挿入し、ガイド部材4を支点として網戸3を直立姿勢に回動できるようにし、前記ガイド溝34にガイド部材4と接して網戸3が下方に移動しないように規制するストッパー部材5を設け、網戸3から手を放しても落下しないようにする。
【選択図】図1
Description
例えば、枠体の障子よりも室外側部に網戸を取り付けることがある。
前述のように、障子よりも室外側部に網戸を取り付ける場合、室外側から作業すれば簡単に取り付け、取り外しできるが、室内側から取り付け、取り外しするのは大変面倒であると共に、作業中に誤って網戸から手を放してしまうと網戸が落下する恐れがある。
この建具であれば、障子に網戸を取り付けた状態で、その障子を枠体に取り付けたり、取り外したりすることが可能である。
そこで、障子を枠体に取り付けた状態で、網戸を取り付け、取り外しすることが考えられるが、室内側から上の障子の下部に網戸を取り付け、取り外しする際に、網戸から誤って手を離すと網戸が落下する恐れがある。
このようにすれば、建具体を室内側から室外側に向けて移動してガイド溝をガイド部材に挿入する作業がやり易い。
しかも、取り付けした建具体と障子との間の室内外側方向の隙間を、容易に適正な値とすることができる。
このようにすれば、ガイド溝をガイド部材に挿入した状態ではガイド溝とガイド部材の大径部が干渉して建具体が面内方向に外れることがない。
したがって、左右の縦材が建具体の面内方向内側に向けて湾曲している建具体を、ガイド部材に沿ってスライドしながら取り付けるときに、ガイド溝がガイド部材から外れることがなく、建具体を取り付けできる。
このようにすれば、室内側から建具体を取り付けるときに、建具体を、ほぼ水平姿勢としてガイド溝をガイド部材に挿入し、さらに建具体を室外側に移動してストッパー部材をガイド部材に接し、その状態で建具体を下方に回動して直立姿勢とすることができるので、建具体の取り付けがより簡単である。
このようにすれば、直立姿勢の建具体を上下けんどん式に移動することで、建具体が外れないように枠体に取り付けできる。
前述の動作をしているときに誤って建具体から手を離しても、ストッパー部材がガイド部材に接することで、建具体の下方への移動を規制するので、作業中に誤って建具体から手を離しても建具体が落下することがない。
例えば、枠体1に室外側の上障子2aと室内側の下障子2bを上下方向に移動自在に取り付け、建具としての上げ下げ窓としてある。
枠体1の障子2(上障子2a)よりも室外側部に建具体としての網戸3が取り付けてある。
この網戸3は、障子2を開き位置として障子2と枠体1との間を開口したときに、その開口部を覆うようにしてある。
例えば、枠体1の開口の室外側全面を覆うように取り付け、上障子2aと枠体1との間の開口部、下障子2bと枠体1との間の開口部を覆うように取り付けてある。
上障子2aを下方に移動して開き位置とすることで、その上障子2aの上部と上枠10と左右の縦枠12とで区画された間に開口部を形成し、下障子2bを上方に移動して開き位置とすることで、その下障子2bの下部と下枠11と左右の縦枠12とで区画された間に開口部を形成する。
上框30と下框31が前述の枠体1の開口部を形成する面内方向に対向した枠(上枠10、下枠11)に保持される面内方向に対向した枠で、前記左右の縦枠32が前述の枠体1の開口部を形成する面内方向に対向した枠(左右の縦枠12)と対向した面内方向に対向した框である。
例えば、左右の縦框32間の寸法(面内方向の寸法)が前記枠体1の左右の縦枠12間の寸法(開口部の面内方向の寸法)よりも小さく、網戸3の厚さ(面外方向の寸法)が枠1(上枠10)と障子2(上障子2a)との間の開口部の面内方向の上下寸法よりも小さい。
ガイド溝34は縦框32の室内側面32aと室外側面32bとの間、つまり縦框32の見込み幅内に設けてある。
左右の縦枠12にはガイド部材4がそれぞれ取り付けてある。
このガイド部材4は、左右の縦枠12の見付け方向内側面12aよりも面内方向内側(左右の縦框32側)で、かつ縦枠12の室外側面12bよりも室外側に位置している。
例えば、図3に示すように、上障子2aを下方に移動して上障子2aと上枠10との間に開口部1aを形成したときに、網戸3を室内側においてほぼ水平姿勢として前述の開口部1aを通し、網戸3の取付状態で下部となる部分(以下網戸3の下部という)を室外側に向けて矢印aで示すように移動することで、各ガイド溝34の長手方向一端部(下框31側の端部)34a、つまり縦框32の木口側から仮想線で示すように、各ガイド部材4に挿入できるようにしてある。つまり、ガイド溝34の長手方向一端部(下框31側の端部)34aが、ガイド溝34内にガイド部材4を挿入するための挿入口となる。なお、挿入口としてはガイド溝34の長手方向一端部(下框31側の端部)34aに限らず、ガイド溝34内にガイド部材4を挿入するための挿入口を、網戸3(建具体)が取り付け位置のときに、挿入口がガイド部材4よりも下方に位置するように縦框32(縦材)に設けてあれば他の部分に設けても良い。例えば、網戸3が水平姿勢においてガイド溝34の上下方向一方側に位置する側面(網戸3が直立姿勢においてガイド溝34の室内外方向一方側に位置する側面)に挿入口を設けても良い。この場合は、網戸3を室内側においてほぼ水平姿勢として前述の開口部1aを通した後、上下方向一方側に開口した挿入口にガイド部材4を挿入するように網戸3を上下方向に移動することでガイド部材4がガイド溝34内に挿入される。
ほぼ水平姿勢とは網戸3の面内方向がほぼ水平に向かう姿勢である。
なお、障子2を取り付ける以前にも前述のようにして網戸3を取り付けできることは勿論である。
したがって、枠体1の障子2よりも室外側部に取り付けてある網戸3を、障子2を取り付けた状態で室内側から簡単に取り外しできる。
しかも、網戸3を取り付けた状態で、ガイド部材4と網戸3の室内外側方向の位置関係は、網戸3(縦框33)の見込み幅内にガイド部材4が位置するので、網戸3を取り付けた状態において、その網戸3と障子2(上障子2a)との間の室内外側方向の隙間を、ガイド部材4の取付位置に応じた適正な値とすることができる。
しかも、取り付けた状態の網戸3と障子2との室内外側方向の隙間が、大きくなったり、小さくなり過ぎたりすることがある。
このストッパー部材5は、図1に示すように、網戸3が直立姿勢で、かつ取付位置のときには前記ガイド部材4よりも上方に位置し、当該網戸3が取付位置よりも下方に移動するとストッパー部材5がガイド部材4に当接し、網戸3が下方に移動することを規制する。
網戸3の上部は、上框30に設けた上外れ止め手段7で上枠10に、室内外側方向及び面内方向上方に動かないように支持される。
これによって、網戸3が外れることがない。
ガイド部材4は、小径部40と大径部41を有し、その小径部41がブラケット42に取り付けてある。
ブラケット42が縦枠12の室外側面12bに固着具43で固着して取り付けてある。
小径部40は前記開口縁側開口部34aの開口幅H1よりも小径で、この小径部40は開口縁側開口部34aを挿通可能である。
大径部41は前記開口縁側開口部34aの開口幅H1よりも大径で、奥側開口部34bの開口幅H2よりも小径で、この大径部41は開口縁側開口部34aと干渉する。
例えば、建物躯体8の室外側面8aにおける左右の縦枠12と隣接した部分に、前記ブラケット42を固着具で取り付け、ガイド部材4を縦枠12の見付け方向内側面12aよりも内方に突出させる。
したがって、図6に仮想線で示すように網戸3の縦框32が網戸3の面内方向内側に湾曲変形している網戸3を、前述のようにして取り付ける際に、ガイド溝34がガイド部材4から外れることがなく、前述と同様にして網戸3を取り付けることができる。
このガイドレール36は縦框32の見込み幅内に位置している。
このように、縦框32とガイドレール36を別部品とすることで、縦框32を通常の網戸に用いる縦框を利用できる。
しかも、前述したようにガイドレール36を縦框32の室外側面32b、室内側面32aよりも突出して取り付けることで、ガイド溝34を縦框32の見込み幅よりも室外側、室内側に突出させることもできる。
なお、ガイド溝34は縦框32に一体に設けても良い。
縦シール材38は障子2(上障子2a)の室外側面20に接している。
このようであるから、ガイド溝34の開口縁側開口部34aからビス50を底部34cに向けて螺合することでストッパー部材5を取り付けできる。
なお、ビス50を螺合し易いように内向片35に切欠部35aが形成してある。
ストッパー部材5はビス50に限ることはなく、ピンをガイド溝の底部の穴に圧入したり、ブロックをガイド溝34に圧入して固定したり、ブロックをガイド溝の底部にビス止めして取り付けしたりしても良い。
このようであるから、網戸3を室内側から取り付けるときに、網戸3をストッパー部材5がガイド部材4に当接するまで室外側に向けて移動し、その状態で網戸3をガイド部材4を支点として回動することで直立姿勢とすることで取り付けできるから、網戸3の取付作業がより容易である。
外れ止め金具61は、取付片63と支持片64と外れ止め片65でほぼクランク形状で、その取付片63が下框31の室内側面31aにビス60で固着され、支持片64が下枠11の上向片11bの上端面に接して落下しないように支持し、外れ止め片65が上向片11bの室内側面に接することで室外側に移動しないように支持する。
支持部62は、下框31の室内側面31aよりも室内側に突出した突片で、その支持部62が前記下枠11の上向片11bの室外側面に当接することで室内側に移動しないように支持する。
したがって、直立姿勢の網戸3を上下けんどん式に移動することで、網戸3の下部を下枠11で支持でき、その作業が容易である。
外れ止め金具71は、取付片73と支持片74と外れ止め片75でほぼクランク形状で、その取付片73がビス70で上框30の室内側面30aに固着して取り付けてある。
ビス70を弛めることで、外れ止め金具71は図8に実線で示す外れ止め片75が上向きとなった外れ止め姿勢と、図8に仮想線で示すように外れ止め片75が下向きとなった網戸取付姿勢とに亘って回転変位できる。
支持片74が垂下片10bの下端面に当接することで網戸3が上方に動くことを規制する。
押え部72が垂下片10bの室外側面と対向し、その押え部72が垂下片10bの室外側面に当接することで、網戸3が室内側に動くことを規制する。
そして、外れ止め金具71を外れ止め姿勢とした状態で、上框30を垂下片10bよりも下方まで移動し、その後に網戸3を持ち上げることで、外れ止め片75が垂下片10bの室内側面と対向し、かつ押え部72が垂下片10bの室外側面と対向した取付姿勢とすることができる。
なお、下外れ止め手段6、上外れ止め手段7は前述のものに限ることはなく、従来から用いられている手段とすることができる。
前述の図3に示すように、障子2(上障子2a)を開き位置として上障子2aと上枠10との間に開口部1aを形成する。
前記網戸3を室内側においてほぼ水平姿勢とし、前記開口部1aを通して室外側に移動し、ガイド溝34をガイド部材4に挿入する。
このとき、上外れ止め手段7は、外れ止め金具71を、外れ止め片75が下方に位置する網戸取付姿勢とする。
この状態で矢印cで示すように網戸3を下方に回動することで、図10に示すように、ストッパー部材5がガイド部材4に接している直立姿勢とする。
前述のように網戸3を回動するときに、網戸3の上部(上框30)及び上外れ止め手段7が上枠10、例えば上枠10の垂下片10bに干渉することがない。
図10に示す状態から網戸3を持ち上げると共に、網戸3の下部を室内側に動かして、外れ止め手段6の外れ止め片65を、下枠11の上向片11bよりも上方で、かつ室内側に位置させる。
図11に示す状態では、上外れ止め手段7の支持部72が上枠10の室外側面10aと対向している。
この状態で、外れ止め金具71を外れ止め姿勢として図1、図8に示すように外れ止め片75を上枠10の垂下片10bの室内側面と対向して網戸3の上部を室内外側方向、下方に動かないようにする。
また、前述の実施の形態では、建具体として網戸3を説明したがこれに限ることなく、建具体としては網戸以外のものでも良い。例えば、格子を備えた防犯用建具体、半透明の樹脂パネルを備えることで外部からの視線を遮りながらも採光を確保した建具体、回動可能なルーバーを備えることで遮視性、防犯性、通風性を確保した建具体、等であっても良い。
Claims (5)
- 枠体に障子を開き位置と閉じ位置とに亘って移動自在に取り付け、前記枠体の障子よりも室外側部に建具体を取り付けた建具であって、
前記枠体の左右の縦枠又は、当該左右の縦枠と隣接した建物躯体に、ガイド部材をそれぞれ取り付け、
前記建具体は、左右の縦辺を構成する一対の縦材を有し、当該建具体全体の左右の幅が前記縦枠間の幅よりも小さくなり、
前記左右の縦材は、見付け方向外側に向けて開口し、かつ前記ガイド部材と長手方向にスライド自在で、左右方向を軸心として回動自在に嵌まり合うガイド溝を有し、
前記ガイド溝に前記ガイド部材と当接するストッパー部材を、前記建具体が枠体に取り付けられた取り付け位置のときに、当該ストッパー部材が前記ガイド部材よりも上方に位置するように設け、
前記ガイド溝内に前記ガイド部材を挿入するための挿入口を、前記建具体が取り付け位置のときに、当該挿入口が前記ガイド部材よりも下方に位置するように前記縦材に設けたことを特徴とする建具。 - 前記ガイド溝は、縦材の見込み幅内に設けられ、
前記ガイド部材は、左右の縦枠の見付け方向内側面よりも内側で、かつ前記縦枠の室外側面よりも室外側に位置するように取り付けてある請求項1記載の建具。 - 前記ガイド溝は、一対の開口縁部の室内外方向の開口幅が、当該開口縁部よりも見付け方向内側に位置する奥側空間部の室内外方向の空間幅よりも小さい断面略C字形状で、
前記ガイド部材は、前記開口縁部間を挿通する小径部と、この小径部に設けられ前記ガイド溝の奥側空間部に沿って長手方向に移動可能な大径部を有し、前記大径部は開口縁部の開口幅よりも大きい請求項1又は2記載の建具。 - 前記ガイド部材にストッパー部材が接した状態で、建具体をほぼ水平姿勢から直立姿勢に向けて回動するときに、建具体の上部が枠体の上枠と干渉しないようにした請求項1〜3いずれか1項に記載の建具。
- 前記建具体の下部に、当該建具体の下部を枠体の下枠に、室内外側方向及び下方に動かないように支持する下外れ止め手段を設け
前記建具体の上部に、当該建具体の上部を枠体の上枠に、室内外側方向及び上方に動かないように支持する上外れ止め手段を設け、
前記下外れ止め手段、上外れ止め手段は、ストッパー部材がガイド部材に接した直立姿勢から建具体を上下けんどん式に移動することで建具体の上部、下部を支持できる構成とした請求項4記載の建具。
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