JP4898387B2 - 建具 - Google Patents

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Description

本発明は、枠体と、この枠体に開閉自在に支持された面材とを備えた建具に関する。
従来、面材の一端縁側(吊元側)が枠体に軸支されて他端縁側(戸先側)が開くように、回動開閉可能に支持された面材を有した建具として、玄関などのドアや開き窓、突き出し窓等が知られている。このような建具において、面材(扉体や障子)の戸先側端縁は、錠装置やラッチ装置等によって枠体に係止されているものの、面材の吊元側端縁は、長手方向両端部側のみが回動軸によって支持されていることが多い。このような構造の建具では、火災の際に熱で面材が室外側に反って前述した回動軸間において面材と枠体とに隙間が生じてしまい、この隙間からの外気の流入による延焼の可能性があることから、面材の熱反りによる隙間の形成を防止するために、面材(扉)の反り防止装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載された反り防止装置は、扉の吊元側端縁と、これと対向する枠(縦枠)の見込み面とに、互いに嵌合する凹凸を形成しておく、具体的には、縦枠の見込み面自体を見付け方向内方に突出させた凸部が扉の凸部よりも室外側に位置して設けるか、あるいは縦枠の見込み面に固着した凸部材を扉の挿通孔に挿入することで、互いの凸部同士の嵌合や凸部材と挿通孔との嵌合によって扉の室外側への反りが防止できるようになっている。
実開昭49−84932号のマイクロフィルム
しかしながら、特許文献1に記載された従来の建具における反り防止装置では、縦枠の凸部が見込み面から突出して形成されるか、あるいは凸部材が縦枠の見込み面表面に固着され(つまり、固着部分が見込み面から突出して設けられ)ているため、扉の開放動作時において、凸部や凸部材の固着部分が扉と干渉する可能性がある。特に、扉の開閉時の回動中心(回動軸)が扉の室外面よりも室内側に設けられる場合や、回動軸が扉の吊元側端縁よりも戸先側端縁寄りに偏心して設けられる場合には、扉の吊元側端縁の室外側端部(角部分)が扉の開放動作時に縦枠側に移動することになるため、この角部分と凸部や凸部材の固着部分とが干渉してしまうこととなる。さらに、扉の位置調節をした場合などに、扉の角部分と凸部や凸部材の固着部分とが干渉してしまう可能性もある。従って、従来の反り防止装置では、扉の回動支持の構造が蝶番形式に限定されて多様なヒンジ構造が採用不能になったり、扉の位置調節範囲が制約を受けたりするという問題がある。
本発明の目的は、面材の支持構造の選択自由度が容易に高められて面材と枠体との干渉が確実に防止できる建具を提供することにある。
本発明の建具は、枠体と、この枠体に開閉自在に支持された面材とを備えた建具であって、前記面材は、上下左右の端縁のうちのいずれかの端縁に沿った回動軸を中心として回動自在に前記枠体に支持され、前記回動軸に沿った端縁である軸側端縁と対向する前記枠体の対向面には、閉鎖位置における前記面材の軸側端縁を係止して当該面材の室外側への反りを規制する規制部材が、当該対向面の長手方向の所定位置に少なくとも1つ設けられ、前記面材の軸側端縁には、前記規制部材に係止される被規制部が設けられており、前記規制部材は、前記対向面から見付け方向内方に突出して前記被規制部を係止する規制部と、前記対向面に設けられた取付孔に挿入されて室外側に延びるとともに当該取付孔よりも室外寄りの当該対向面裏側に固定される固定部と、前記取付孔に挿入されて室内側に延びるとともに当該対向面裏側から当該取付孔の室内側端縁に係止される係止部とを備えて構成されたことを特徴とする。
ここで、本発明の建具としては、面材である扉体や障子の軸側端縁として左右いずれかの縦縁に反った回動軸を中心として開口自在に枠体に支持され、他方の縦縁が室外側(または室内側)に開放可能に構成されたドアや開き窓であることが好ましい。また、本発明の建具としては、面材の軸側端縁として上端縁側に回動軸が設けられて下端縁側が室外側(または室内側)に開放可能に構成された突き出し窓であってもよく、さらには、面材の軸側端縁として下端縁側に回動軸が設けられて上端縁側が室外側(または室内側)に開放可能に構成された外倒し窓(内倒し窓)であってもよい。
以上の本発明によれば、規制部材の固定部を枠体の対向面の取付孔に挿入して対向面裏側に固定することで、固定部が対向面の表面に突出せず、規制部のみが所定位置にて突出した状態で規制部材を枠体に固定することができる。従って、多様なヒンジ構造を採用した場合や、扉の位置調節をした場合であっても、面材の開放動作時において、面材と規制部材の固定部との干渉を確実に防止することができ、ヒンジ構造の選択の自由度が高められるとともに、面材の位置調節の調節幅も拡大させることができる。
この際、前記規制部材の固定部は、前記取付孔に挿入されて室外側に延びるとともに当該取付孔よりも室外寄りの前記対向面裏側に固定される。
このような構成によれば、面材の角部分と規制部材の固定部との干渉を確実に防止することができる。また、固定部が対向面裏側に固定されるため、この固定部の断面寸法や延出寸法の制約が少なくなり、規制部材の固定強度を容易に高めることができ、面材の反りを確実に防止することができる。
さらに、前記規制部材は、前記取付孔に挿入されて室内側に延びるとともに当該取付孔の室内側端縁に係止される係止部を有して構成されているので、規制部材の規制部に室外側に向かう力(面材の熱反りの力)が作用した場合に、取付孔の室内側端縁を係止部が係止するため、この力に対して前記固定部と併せて係止部によっても抵抗することができ、規制部材の固定強度をさらに高めることができ、固定部の断面寸法を小さくしたり固着具の構造の簡単化や個数の低減を図ったりすることができる。
さらに、本発明の建具では、前記規制部材の固定部は、前記対向面の表面側から当該対向面を貫通する固着具で固定されることが好ましい。
このような構成によれば、対向面を表面側から貫通する固着具で規制部材の固定部を固定することで、規制部材の取付作業や交換作業の容易化を図って作業性の効率を向上させることができる。
また、本発明の建具では、前記規制部材の規制部には、前記対向面からの突出方向に沿って室外側から室内側に向かって傾斜する傾斜面が形成されていることが好ましい。
このような構成によれば、開放動作時における面材の軸側端縁と規制部との干渉も防止することができるとともに、規制部における基端側(枠体の対向面側)の見込み寸法が大きくなることで、規制部の強度も確保することができる。
また、本発明の建具では、前記面材の軸側端縁には、当該軸側端縁を覆うカバー部材が取り付けられており、このカバー部材の一部を切り欠いて前記被規制部が形成されていることが好ましい。
このような構成によれば、面材の軸側端縁に切り欠きや突起等を形成して被規制部とする必要がなくなり、面材の製造工程における加工手間を省略することができるとともに、カバー部材によって面材の意匠性を向上させることもできる。
また、本発明の建具では、前記面材の回動軸は、当該面材の見込み寸法内に位置して設けられており、前記規制部材の規制部先端位置が前記回動軸よりも室内側に設けられていることが好ましい。
このような構成によれば、回動軸が面材の見込み寸法内に位置する回動支持構造の建具において、開放動作時に面材の軸側端縁の室外側端部(角部分)が枠体の対向面に近づくように移動する場合であっても、回動軸よりも室内側に規制部材の規制部先端位置を設けたことで、面材の角部分と規制部先端との距離を確保することができ、角部分と規制部との干渉を防止することができる。また、規制部材が対向面における室内寄りに位置することになるため、室外側から規制部材が見え難くなり、建具の意匠性を向上させることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る建具である玄関ドア1を示す外観正面図である。図2は、玄関ドア1の要部を拡大して示す横断面図である。図3(A),(B)は、玄関ドア1の開放動作を示す横断面図である。
図1〜図3において、玄関ドア1は、外壁開口部に固定される枠体2と、この枠体2に開閉自在に支持される面材としての扉6とを備えて構成されている。枠体2は、それぞれアルミ形材製の上枠3および左右の縦枠4と、縦枠4の下端部間を連結するステンレス製の下枠5とを有して構成されている。扉6は、上下左右に四周枠組みされた枠材7と、この枠材7の室内外にそれぞれ固定された金属製のパネル8と、室内外のパネル8間に充填された樹脂製の充填材9とを備えて構成されている。
扉6は、図1における右側(一方側)に位置する吊元側に設けられた垂直な回動軸Aを中心として、図1における左側(他方側)に位置する戸先側が室外側に開くように、回動開閉自在に枠体2に支持されている。この回動軸Aは、詳しい図示を省略するが、上枠3および下枠5に固定した軸受け、あるいは縦枠4に固定して持ち出した軸受けと、この軸受けに軸支されて枠材7に連結された軸部材7Aとで構成され、略垂直に延びて形成されている。そして回動軸Aは、扉6の断面内である枠材7内部の室外寄りの位置で、かつ枠材7の側端縁(図2の左側のカバー部材10が固定される端縁)よりも見付け方向内方(図2の右側)に入り込んだ位置に偏心して設けられている。
扉6の軸側端縁を構成する枠材7には、図2に示すように、枠材7の側面を覆うアルミ形材製のカバー部材10が取り付けられている。このカバー部材10には、後述するように、3箇所の切欠き孔11Aと、これらの切欠き孔11Aに取り付けたエッジ部材13とが設けられている。一方、扉6のカバー部材10と対向する縦枠4の対向面41には、閉鎖位置における扉6のカバー部材10のエッジ部材13を係止して扉6の室外側への反りを規制する規制部材20が、縦枠4の長手方向に沿った3箇所に設けられている。
ここで、扉6の室外側への反りの原因としては、室内で火災が起きた際の熱が挙げられ、回動軸Aで上下両端部しか枠体2に支持されていない扉6の吊元側端縁(軸側端縁)が、火災の熱によって室外側に反る(熱反り)と、扉6と枠材7との間に隙間が生じてしまう。このような扉6の熱反りを規制部材20で規制することで、扉6と枠材7とに隙間が生じることが防止できるようになっている。
次に、規制部材20およびカバー部材10について図4および図5も参照して詳しく説明する。
図4(A)〜(C)は、カバー部材10を示す断面図および側面図である。図5は、カバー部材10の切欠き孔11Aに設けられるエッジ部材13を示す斜視図である。
規制部材20は、金属製の板材を曲げ加工して形成され、縦枠4の対向面41から見付け方向内方(図2の右側)に突出する規制部21と、対向面41に設けられた取付孔41Aに挿入されて室外側に延びる固定部22と、固定部22の室外側先端に設けられて対向面41裏側に当接する当接部23と、取付孔41Aに挿入されて室内側に折れ曲がり取付孔41Aの室内側端縁に係止される係止部24とを有して構成されている。また、規制部材20の規制部21には、室外側に位置して対向面41からの突出方向に沿って室外側から室内側に向かって傾斜する傾斜面25と、規制部21の室内側に位置して見込み方向に略直交する直交面26とが形成されている。
このような規制部材20は、固定部22を取付孔41Aに挿入し、室外側に寄せて対向面41裏側に位置させるとともに、係止部24を取付孔41Aの室内側端縁の内側に位置させた状態で、取付孔41Aよりも室外寄りの対向面41を表側から貫通する固着具である2本のビス41Bを固定部22に螺合させることで縦枠4に固定される。そして、ビス41Bを締め付けることで、固定部22を介して当接部23が対向面41裏側に押圧され、係止部24が取付孔41Aの室内側端縁に押圧され、規制部21が対向面41から所定の突出寸法だけ見付け方向内方に突出した位置で、かつ規制部21先端が回動軸Aよりも室内側に位置した状態で規制部材20が固定されるようになっている。
一方、カバー部材10は、アルミ形材製で断面略弓形状の中空部材であり、弓形に曲がった表面部11と、枠材7にビス止め固定される固定面部12とを有して形成されている。カバー部材10の表面部11および固定面部12には、それぞれ規制部材20の取付位置に応じた3箇所の切欠き孔11A,12Aが形成されている。そして、表面部11の切欠き孔11Aには、樹脂製のエッジ部材13が取り付けられている。このエッジ部材13は、全体角形リング状に形成されて切欠き孔11Aの四周端縁を覆って取り付けられるようになっており、規制部材20の規制部21に当接可能な室内側の内側面13Aと、切欠き孔11Aの上下端縁に係合する一対の係合片13Bとを有して形成されている。
以上のようなカバー部材10およびエッジ部材13を吊元側端縁(軸側端縁)に取り付けた扉6を閉じると、図2に示すように、規制部材20の規制部21は、エッジ部材13を介してカバー部材10の切欠き孔11Aに挿入される。この状態において、規制部21の直交面26は、エッジ部材13の内側面13Aに当接するか、微少な距離を介して近接するようになっており、このエッジ部材13の内側面13Aが規制部21に係止されることで、扉6が室外側へ反るような変形が防止されるようになっている。また、エッジ部材13が熱によって溶融した場合には、カバー部材10の切欠き孔11Aが規制部21に係止されることで、扉6の室外側への反りが防止されるようになっている。すなわち、カバー部材10の切欠き孔11Aおよびエッジ部材13によって、本発明の被規制部が構成されている。
また、図3に示すように、扉6を開放した場合には、エッジ部材13における室内側の内側面13Aに対向する室外側の開口端縁が、回動軸Aを中心とする回動軌跡Bに沿って移動するようになっている。すなわち、図2の状態から図3(A)の状態まで扉6を回動させた場合に、エッジ部材13の開口内部を規制部材20の規制部21先端が通過し、エッジ部材13の室外側の開口端縁に規制部21が接触することなく扉6の回動が継続され、図3(B)に示すように、カバー部材10の表面部11と規制部21先端とが離間するようにして全開位置まで扉6が回動されるようになっている。扉6を閉じる場合も同様に、エッジ部材13の室外側の開口端縁が回動軌跡Bに沿って移動し、エッジ部材13やカバー部材10が規制部材20の規制部21に接触することなく、閉鎖動作が可能になっている。
次に、扉6の建て付け位置調節を行った場合の規制部材20と被規制部との関係を図6に基づいて説明する。
図6(A)は、回動軸Aが縦枠4に近づく方向に扉6の建て付け位置を調節した状態を示す横断面図であり、このように調節した場合には、扉6を閉じた状態で規制部材20の規制部21先端がカバー部材10の固定面部12の切欠き孔12Aに挿入されるようになっている。そして、この建て付け位置において、扉6を開閉させた場合であっても、回動軌跡Bで示すように、エッジ部材13の室外側の開口端縁と規制部21とが接触することなく、扉6の開閉操作が可能になっている。
図6(B)は、回動軸Aが縦枠4から離れる方向に扉6の建て付け位置を調節した状態を示す横断面図であり、このように調節した場合でも、扉6を閉じた状態で規制部材20の規制部21先端がエッジ部材13の室内側の内側面13Aを係止可能で、かつカバー部材10の切欠き孔11A端縁よりも見付け方向内方に位置するようになっている。そして、この建て付け位置においても、エッジ部材13の室外側の開口端縁と規制部21とが接触することなく、扉6の開閉操作が可能になっている。
このような本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1)すなわち、縦枠4の対向面41に設けた取付孔41Aに規制部材20の固定部22が挿入され、対向面41の裏側において固定部22がビス41Bで固定されるので、固定部22が対向面41の表面に突出せず、規制部21のみが見込み方向内方に突出した状態で規制部材20を縦枠4に固定することができる。従って、扉6の断面内に回動軸Aが位置する開閉支持構造を採用したり、回動軸Aが縦枠4に近づく方向に扉6の建て付け位置を調節したりしても、規制部材20の固定部22がエッジ部材13の回動軌跡Bに干渉することがなく、開閉支持構造の選択の自由度が高められるとともに、扉6の位置調節の調節幅も拡大させることができる。
(2)さらに、取付孔41Aに挿入されて室外側に延びた規制部材20の固定部22が対向面41裏側に固定されるとともに、取付孔41Aの室内側端縁に係止部24が係止されているので、見込み方向に離れた少なくとも2箇所で規制部材20を支持することができ、規制部材20の取付強度を高めて、扉6の反りを確実に防止することができる。そして、規制部材20の固定部22が対向面41裏側に固定されるので、固定部22の断面寸法や延出寸法の制約が少なくなり、規制部材20の固定強度を容易に高めることができる。また、固定部22の室外側端部に設けた当接部23が対向面41裏側に当接されるので、ビス41Bを締め付けることで固定部22が対向面41側に引き寄せられ、規制部材20の取付強度をさらに高めることができる。
(3)また、規制部材20の規制部21に室外側から室内側に向かって傾斜する傾斜面25が形成されていることで、開放動作時におけるエッジ部材13やカバー部材10と規制部21との干渉を確実に防止することができる。さらに、傾斜面25を設けて規制部21における基端側(対向面41側)の見込み寸法(傾斜面25と直交面26との距離)が大きくなることで、規制部21の強度も高めることができる。
(4)また、カバー部材10に形成した切欠き孔11Aと、この切欠き孔11Aに取り付けたエッジ部材13とで被規制部を構成したことで、扉6の枠材7等に切り欠きや突起等を形成して被規制部とする必要がなくなり、扉6の製造工程における加工手間を省略することができるとともに、後付けでカバー部材10を取り付けるだけで被規制部を設けることができる。さらに、カバー部材10によって扉6の軸側端縁を覆うことで、扉6の意匠性を向上させることができるとともに、このカバー部材10の室内寄りの位置を係止するように規制部材20が設けられているので、室外側から規制部材20が見えにくくでき、玄関ドア1の意匠性も向上させることができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的が達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
例えば、前記実施形態においては、玄関ドア1を例示して説明したが、本発明の建具としては、玄関ドア1に限らず、面材である扉体や障子が回動開閉可能に設けられた建具であればよく、例えば、開き窓や、外倒し窓、内倒し窓等の窓であってもよい。
また、前記実施形態では、カバー部材10の切欠き孔11Aおよびエッジ部材13で被規制部が構成されていたが、カバー部材10を省略してもよく、その場合には、扉6の枠材7に切欠きや突起を設けて被規制部を構成してもよい。なお、エッジ部材13を省略してカバー部材10のみで被規制部を構成する場合には、規制部材20がカバー部材10の切欠き孔11A(切欠き孔11Aの室内側端縁)を係止するように構成すればよく、これにより扉6の室外側への反りが規制される。
また、前記実施形態では、金属製板材の曲げ加工により規制部材20を形成したが、規制部材としては、押し出し成形品や鋳造成形品、溶接組み立てによるもの等でもよく、その加工方法は、特に限定されない。
また、前記実施形態では、縦枠4の長手方向に沿った3箇所に適宜な間隔を介して規制部材20を固定したが、規制部材20の個数は、少なくとも1つ以上であればよく、面材の軸側端縁の長さ寸法等に応じて適宜に設定されていればよい。
また、前記実施形態では、扉6の断面内に回動軸Aが設けられる形式の回動支持構造を採用したが、回動支持構造は特に限定されず、従来の建具のような蝶番によって扉が支持される形式のものであってもよい。
その他、本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
本発明の実施形態に係る建具を示す正面図である。 前記建具の要部を拡大して示す横断面図である。 (A),(B)は、前記建具の開放動作を示す横断面図である。 (A)〜(C)は、面材に取り付けるカバー部材を示す断面図および側面図である。 前記カバー部材に取り付けるエッジ部材を示す斜視図である。 (A),(B)は、面材の建て付け位置の調節状態を示す横断面図である。
符号の説明
1…玄関ドア(建具)、2…枠体、6…面材である扉、10…カバー部材、11A…被係止部である切欠き孔、13…被係止部であるエッジ部材、20…規制部材、21…規制部、22…固定部、24…係止部、25…傾斜面、41…対向面、41A…取付孔、41B…固着具であるビス、A…回動軸。

Claims (5)

  1. 枠体と、この枠体に開閉自在に支持された面材とを備えた建具であって、
    前記面材は、上下左右の端縁のうちのいずれかの端縁に沿った回動軸を中心として回動自在に前記枠体に支持され、
    前記回動軸に沿った端縁である軸側端縁と対向する前記枠体の対向面には、閉鎖位置における前記面材の軸側端縁を係止して当該面材の室外側への反りを規制する規制部材が、当該対向面の長手方向の所定位置に少なくとも1つ設けられ、前記面材の軸側端縁には、前記規制部材に係止される被規制部が設けられており、
    前記規制部材は、前記対向面から見付け方向内方に突出して前記被規制部を係止する規制部と、前記対向面に設けられた取付孔に挿入されて室外側に延びるとともに当該取付孔よりも室外寄りの当該対向面裏側に固定される固定部と、前記取付孔に挿入されて室内側に延びるとともに当該対向面裏側から当該取付孔の室内側端縁に係止される係止部とを備えて構成された建具。
  2. 前記規制部材の固定部は、前記対向面の表面側から当該対向面を貫通する固着具で固定される請求項1に記載の建具。
  3. 前記規制部材の規制部には、前記対向面からの突出方向に沿って室外側から室内側に向かって傾斜する傾斜面が形成されている請求項1または請求項2に記載の建具。
  4. 前記面材の軸側端縁には、当該軸側端縁を覆うカバー部材が取り付けられており、このカバー部材の一部を切り欠いて前記被規制部が形成されている請求項1から請求項3のいずれかに記載の建具。
  5. 前記面材の回動軸は、当該面材の見込み寸法内に位置して設けられており、前記規制部材の規制部先端位置が前記回動軸よりも室内側に設けられている請求項1から請求項4のいずれかに記載の建具。
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