JP6154697B2 - 窓の防火構造 - Google Patents

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本発明は、住宅等の建物に設置される窓の防火構造に係わり、より詳しくは、縦辷り出し窓や横辷り出し窓のように、開閉用ハンドルを取付ける下枠等の枠に、ハンドル回動により障子を開閉するためのアームを収容するための開口溝あるいはこれに類する開口溝を有する窓における防火構造に関する。
特許文献1には、下枠に取付けるハンドルを回動させることにより、障子を開閉する横辷り出し窓が開示されている。この横辷り出し窓は、障子を開閉するためのアームを室外側に突出可能に収容するため、下枠には、室外側が開口された開口溝を有する。
特開2008−291467号公報
しかしながら、ハンドルを設置するために大きな開口溝を下枠等に設けた辷り出し窓等の窓においては、隣接する家屋等に火災が発生した場合、障子や窓枠の変形により、障子と下枠との間に隙間が生じやすい。特に下枠に対向する障子の下框は、ガラスの荷重を受けて変形しやすく、その上、外部からの熱により下框の中央部が熱膨張によって外側に反る変形を起こしたり、下枠の中央部が外側に反る変形が生じた場合、障子の下框と窓枠の下枠との間に隙間を生じやすい。このように下框と下枠との間に隙間が生じると、火炎や熱風が隙間から室内に侵入し、延焼が起こりやすくなるという問題点がある。
また、窓の断熱性や結露防止のため、窓枠の室内側に樹脂製の枠を設ける場合、外部から下框と下枠との間の隙間から侵入する火炎や熱風によって樹脂製の枠が溶解して障子の支持力が低下し、ますます延焼を生じやすい状態となる。
本発明は、上記問題点に鑑み、障子開閉用操作部材収容等のために比較的大きな開口溝を備えた窓において、枠と框との間の隙間を通しての火炎や熱風の通過が防止され、延焼防止機能を向上させた窓の防火構造を提供することを目的とする。
請求項1の窓の防火構造は、室外側に向けて開口され、障子開閉用の操作部材を収容可能な開口溝を、窓枠の一部である下枠に備えた窓の防火構造において、
前記下枠の前記開口溝を形成する立上部に、加熱により発泡して前記開口溝と障子の下框との間の隙間を膨張した発泡体で充填する加熱発泡材が設けられ、
前記下枠に、前記障子の下框の下面に対向する下框対面部を備えると共に、前記下框対面部の室内側に、前記立上部と異なる別の立上部を備え、
前記下框の室外側に、前記下枠の前記下框対面部の室外側端部を覆う垂下板部を備え、
前記垂下板部と前記別の立上部の相互の対向面の少なくともいずれか一方にも加熱発泡材が設けられていることを特徴とする。
請求項2の窓の防火構造は、室外側に向けて開口され、障子開閉用の操作部材を収容可能な開口溝を有する縦枠または横枠を窓枠の一部に備えた窓の防火構造において、
前記開口溝内に、前記操作部材が収容されると共に、前記開口溝の開口面に、障子の閉じ状態における障子の框の室内側見付け面が対向しており、
前記開口溝を形成する立上部に、加熱により発泡して、前記開口溝と障子の框の室内側見付け面とで囲まれた空間を膨張した発泡体で充填する加熱発泡材が設けられていることを特徴とする。
請求項の窓の防火構造は、請求項1または2に記載の窓の防火構造において、
前記窓が、開口溝を有する枠に開閉用のハンドル取付けられた辷り出し窓であることを特徴とする。
請求項の窓の防火構造は、請求項1からまでのいずれか1項に記載の窓の防火構造において、
前記窓枠のうち、障子の室内側に設ける部分樹脂製枠であり、室内側から見て、前記樹脂製枠により障子の框が隠れる構造であることを特徴とする。
請求項1、2の発明によれば、窓枠の開口溝内に加熱発泡材を設けたので、火災発生時に加熱により加熱発泡材が発泡して開口溝を有する枠と障子の框との間の隙間が膨張した発泡体で閉塞される。このため、熱風や火炎が室内側に侵入することが発泡体によって防止され、延焼が防止される。
また、下枠に設けた開口溝の一部を構成する立上部に加熱発泡材を設けた場合には、雨水が下枠に浸入した場合に、加熱発泡材が下枠から室外側への雨水の排出の妨げとならず、加熱発泡材の追加が雨仕舞機能を損なうことがない。
また、下框の垂下板部と、下枠の下框対面部の室内側に設けた立上部の相互の対向面の少なくともいずれか一方にも加熱発泡材を設けた場合には、加熱発泡材の発泡が、下框の下面と下枠の下框対面部との間の隙間でも行なわれる。このため、開口溝における加熱発泡と相俟って、下框の下面部の隙間でも行なわれ、広い範囲での加熱発泡が行なわれて隙間を閉塞することとなり、さらに防火性能が向上する。また、窓枠側については、下框対面部の室内側立上部に加熱発泡材を設けた場合には、この加熱発泡材が下框対面部における雨仕舞機能も損なうことがない。
請求項の発明によれば、窓が辷り出し窓であって、開口溝を有する枠が開閉用ハンドルを取付けたものであり、経年変化により障子の框や枠が変形して隙間を生じた場合であっても、加熱発泡材の発泡によって隙間を閉塞することにより、重要な防火効果を発揮する。
請求項の発明によれば、障子の室内側に設ける部分を樹脂製枠とし、室内側から見て、樹脂製枠により障子の框が隠れる構造としたものであり、この障子の框が樹脂製枠により隠されることにより、断熱性や結露防止構造が優れた窓が構成される。また、このように、断熱性や結露防止構造が優れた窓においても、樹脂製枠の溶解を防止したり溶解を遅らせることにより、防火性能に優れた窓を実現することが可能となる。
本発明の窓の防火構造の一実施の形態である縦辷り出し窓を示す縦断面図である。 図1の縦辷り出し窓の横断面図である。 図1、図2の縦辷り出し窓の開閉機構を示す平面図である。 図1の要部拡大断面図である。 図1の縦辷り出し窓の下枠を室外側から見た図である。 図1〜図5の実施の形態において、下枠と下框との間の加熱発泡材が発泡した状態を示す断面図である。 本発明の窓の防火構造の他の実施の形態である横辷り出し窓を示す縦断面図である。 図7の横辷り出し窓の横断面図である。 図7,図8の横辷り出し窓の開閉機構を示す平面図である。 図7,図8の横辷り出し窓の開閉機構を示す側面図である。 本発明の窓の防火構造の他の実施の形態である嵌め殺し窓を示す縦断面図である。 図11の嵌め殺し窓の横断面図である。
図1は本発明の窓の一実施の形態を示す縦辷り出し窓の縦断面図、図2はその横断面図である。図1および図2において、1は左右の縦枠、2,3はそれぞれ上枠、下枠として備えた横枠である。この縦枠1および横枠2,3はアルミニウム合金等の金属製押出形材により構成される。4,5,6はそれぞれ縦枠1,横枠2,3の室外側に組み付けられて断熱性を高める合成樹脂製押出形材でなる樹脂製枠であり、それぞれ縦枠1および横枠2,3の一部をなすものである。縦枠1,横枠2,3および樹脂製枠4〜6により枠体Fが構成される。
図1において、35,36はそれぞれ建物開口部37の基枠を構成する窓台とまぐさである。38は窓台35上にカイ木39を介して設置された額縁、40はまぐさ36の下にカイ木41を介して取付けられた額縁である。図2において、42は窓台35やまぐさ36と共に建物開口部37の基枠を構成する左右の柱、43はこれらの柱42にカイ木44を介して設置された額縁である。これら4周の額縁38,40,43,43により建物開口部37の内周面を構成し、これらの額縁38,40,43,43およびカイ木39,41,44,44と、窓台35、まぐさ36および柱42,42とにより、建物開口部37の室外側に凹み部45を構成する。そしてこの凹み部45を形成する壁面に枠体Fの室内側見付け面を当ててねじ等の固定具46により固定する。そして室内側から見ると、枠体Fは額縁38,40,43,43や内装材47によって隠された構造とする。48は胴縁、49は外装材である。
枠体F内に収容される障子7は、縦辷り出し窓を構成するものであり、アルミニウム合金製押出形材等の金属製押出形材でなる左右の縦框8,8、上框9および下框10とで矩形に構成された枠内に、グレージングチャンネル11を介して、網入りガラスパネルでなる室内側ガラスパネル12と、室外側ガラスパネル13とによりなる2重パネルを組み込んで構成したものである。ただし本発明は単層パネルにも適用可能である。14は樹脂製枠4〜6を枠体として構成した網戸である。
図1において、16は障子7の上框9と上枠2との間に設けた吊元の支持機構、17は障子7の下框10と下枠3との間に設けた吊元の支持機構である。18は下枠3に螺子等の固定具19により取付けたブラケット、20はこのブラケット18に取付けた障子開閉用のハンドルである。21は障子7を開閉するための後述の中継アームである。
図3は障子7の開閉機構を示す平面図であり、障子7が開いた状態で示す。図3において、20aはハンドル20の回動軸に固定して取付けた歯車、22は操作アームであり、この操作アーム22はブラケット18に設けたピン23を中心として回動可能に取付ける。操作アーム22の根本部には歯車20aに噛合する歯車22aを固定して設ける。操作アーム22はその先端を中継アーム21の一端にピン24により回動可能に連結する。中継アーム21の他端は、下框10の室内側側面に取付けたブラケット25にピン26により回動可能に連結する。
27,28はそれぞれ下枠3と障子7の下框10との間に設ける第1、第2のリンクであり、障子7の下側の開閉駆動側の支持機構17を構成するものである。第1のリンク27は、その一端を下枠3にピン29により回動可能に連結し、他端を下框10の下面にピン30により回動可能に連結する。第2のリンク28は一端に回動可能に設けたスライダ28aを、下枠3に取付けた鋼材でなるガイド部材31に沿って摺動可能に係合させ、他端を下框10にピン32により回動可能に連結する。上枠2と上框9との間の支持機構16は従動側の支持機構であり、アーム21,22を備えていない点以外は、支持機構17のガイド部材31やリンク27,18と同様の構造で構成される。
図3において、ハンドル20を矢印R1の方向に回わすと、歯車20a,22aの噛合により、操作アーム22がR2の方向に回動するので、障子7は中継アーム21により矢印X1の方向に引っ張られる。これにより、第1のリンク27はピン29を中心として矢印R3の方向に回動して、障子7は矢印X1の方向に移動すると同時に、矢印R4の方向に回動し、障子7が図示のように開く。このとき、第2のリンク28は、スライダ28aがガイド部材31にガイドされて矢印X2に示すように移動しながら障子7の吊元側を支持する。ハンドルを矢印R1の反対側に回すと、前記と逆の動きにより、障子7が閉じる。
図4は図1における下枠3および下框10の部分を拡大して示す断面図である。3aは障子7を開閉するための操作部材である操作アーム22や中継アーム21を収容するために設けた開口溝であり、この開口溝3aは、障子7の下框10の室内側に開口面が対向するように形成する。3bは開口溝3aを形成するために下枠3に形成した立上部である。50はこの立上部3bに貼り付けてねじ49により固定した加熱発泡材である。51は下枠3の開口溝3a形成部の室外側に取付けたゴム製の乾式シール材であり、下框10の室内側の面を当接させて気密性を維持するものである。
図5はこの加熱発泡材50を貼り付ける範囲を室外側から見た状態で示す図である。図5において、3cは操作アーム22を通すために立上部3bに設けた開口部であり、加熱発泡材50は、この開口部3cを避けた位置に設ける。
図4において、3dは障子7の下框10の下面に対向する下枠3の下框対面部、3eはこの下框対面部3dの室内側に設けた立上部である。52はこの立上部3eに貼り付けた加熱発泡材である。3f,3gは加熱発泡材52を外れ止めするために下框対面部3dと立上部3eにそれぞれ形成した係止突起である。図5に示すように、この加熱発泡材52は、下枠3の全長にわたって取付ける。
図4において、10aは下枠3の下框対面部3dの室外側端部を室外側から覆うように下框10に設けた垂下板部である。53はこの垂下板部10aにおける室内側の面、すなわち立上部3eに対向する面に貼り付けた加熱発泡材である。この加熱発泡材53は下框10の全長にわたって設ける。10b,10cは加熱発泡材53を外れ止めするためにそれぞれ垂下板部10aと下框10に形成した係止突起である。
この実施の形態においては、開口溝3aの立上部3bに加熱発泡材50を取付けたので、火災発生時に障子7や窓枠Fが変形し、下框10と下枠3との間に隙間が発生し、その隙間に外部から熱風あるいは火炎が侵入すると、図6に示すように、加熱発泡材50が発泡して膨張し、下枠3の開口溝3aと下框10の室内側見付け面とで囲まれた空間に発泡体55が充填される。このため、熱風や火炎により窓枠Fや框8〜10が変形し、下框10と下枠3との間に隙間ができても、発泡体55によりその隙間が遮断され、熱風や火炎が遮断されるので、樹脂製枠4〜6の溶解が防止され、窓枠Fに障子7が保持されて室内側への延焼が防止され、防火性が向上する。
また、この実施の形態においては、下枠3の下框対面部3dと下框10の下面との間に設けた加熱発泡材52,53も発泡し、図6に示すように、下枠3の下框対面部3dと下框10の下面との間も発泡体56により充填される。このため、熱風や火炎もさらに良好に遮断され、窓枠Fに障子7が強固に保持されて室内側への延焼がよりよく防止される。なお、下枠3の下框対面部3dと下框10の下面との間の隙間を発泡体により充填するには、加熱発泡材52,53のいずれか一方のみを設けてもよい。
開口溝3a内に加熱発泡材50を設ける場合、開口溝3aの底板部3h上に加熱発泡材50を設けてもよいが、底板部3h上に設けると、雨水が底板部3h上に溜まった場合、水はけが悪くなり、室内側への漏水が生じるおそれがある。この実施の形態のように、立上部3bに加熱発泡材50を設けるにより、雨仕舞機能を損なうことがない。
また、この実施の形態においては、室内側から見て、樹脂製枠4〜6により障子7の框8〜10が隠れる構造としており、框8〜10が樹脂製枠4〜6により隠されることにより、断熱性や結露防止構造が優れた窓が構成される。また、このように、断熱性や結露防止構造が優れた窓においても、加熱発泡材50,52,53を設けたことにより、防火性能に優れた窓を実現することが可能となる。
図7〜図10は本発明の防火構造の他の実施の形態であり、本発明を横辷り出し窓に適用した例である。図7は横辷り出し窓の縦断面図、図8はその横断面図である。また、図9は障子7を開いた状態を示す平面図、図10はその側面図である。
図7ないし図10において、図1ないし図6と同じ符号は同じ機能を発揮する部材である。この実施の形態においても、下枠3は開口溝3aを有し、障子7を閉じた状態において、開口溝3aの中に操作部材である操作アーム22X、中継アーム21Xを収容する。図9に示すように、操作アーム22Xはピン23によりブラケット18に回動可能に取付ける。操作アーム22Xはその根本部に、ハンドル20に設けた歯車20aと噛合する歯車22aを有する。図9に示すように、中継アーム21Xは下枠3にピン57を中心に回動可能に取付ける。操作アーム22Xの先端を中継アーム21Xの根本部近傍にピン58により回動可能に連結する。中継アーム21Xの先端をピン59により障子7の下框10に回動可能に連結する。
図10において、27X,28Xはそれぞれ左右の縦枠1と障子7の左右の縦框8との間に設ける第1、第2のリンクである。第1のリンク27Xは、その一端を縦枠1にピン29Xにより回動可能に連結し、他端を縦框8の側面にピン30Xにより回動可能に連結する。第2のリンク28Xは、その一端を縦枠1に取付けた鋼材でなる取付け部材31Xにピン28bにより回動可能に連結し、他端を縦框8にピン32Xにより回動可能に連結する。
図9において、ハンドル20を矢印R1の方向に回動すると、操作アーム22Xが矢印R2の方向に回動し、これにより、中継アーム21Xはピン57を中心として矢印R3の方向に回動して障子7が開く。このように、障子7が開くとき、図10において、第1のリンク27Xはピン29Xを中心として矢印R4に示すように回動すると共に、第2のリンク28Xもピン28bを中心として矢印R4に示すように回動しながら障子7が矢印R5に示すように開く。
この横辷り出し窓においても、加熱発泡材50,52,53を設けたことにより、縦辷り出し窓について説明したように、防火性能を向上させることができ、延焼防止効果が上がる。すなわち、辷り出し窓においては、開閉用操作部材を収容するため、障子7の下框10と下枠3との間に大きな開口溝3aが形成されており、さらに火災時の障子7や窓枠Fの変形により、特に下框10と下枠3との間に隙間が発生しやすいが、本発明のように、火災発生時に加熱発泡材によって開口溝3aを閉塞することにより、隙間が閉塞され、防火効果を発揮する。また、開口溝3aより室外側にさらに加熱発泡材52,53を設けることにより、これらが発泡して防火性をさらに向上させることが可能となり、さらに防火性を高めることができる。
しかしながら、本発明はこのような辷り出し窓のみならず、図11の縦断面図および図12の横断面図に示す嵌め殺し窓においても同様の構造によって防火性能を高めることが可能である。この図11、図12において、図1〜図10と同じ符号は同じ機能を発揮する部材を示す。この嵌め殺し窓は、障子7の框8〜10が枠Fに固定して取付けられる。この嵌め殺し窓は、辷り出し窓と並設されて障子7の上下幅を揃えて意匠性を高めるため、嵌め殺し窓と辷り出し窓で上下幅を統一して構成するものである。この嵌め殺し窓においても、開口溝3aを備えることにより、下框10と下枠3との間に大きな空間が形成され、火炎や熱風がこの空間を通りやすくなるものである。
このような嵌め殺し窓においても、加熱発泡材50あるいはさらに加熱発泡材52,53を設けることにより、これらが発泡して防火性を向上させることができる。なお、この嵌め殺し窓は、辷り出し窓と並設することなく嵌め殺し窓のみ並設するかあるいは独立に設置するものであっても、辷り出し窓と共通の製造設備を用いて製造された框や枠等で嵌め殺し窓を構成する場合にも適用することができる。
上記の実施の形態においては、辷り出し窓において、開閉用ハンドル20を下枠3に取付けた例を示したが、このハンドル20を上枠2や縦枠1に設けたものにも本発明を適用することが可能である。
以上本発明を実施の形態により説明したが、本発明を実施する場合、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、辷り出し窓の開閉機構や窓枠および框等の構成部材やその組み合わせについて、種々の変更、付加が可能である。
1:縦枠、2:上枠、3:下枠、3a:開口溝,3b,3e:立上部、3c:開口部、3d:下框対面部、4〜6:樹脂製枠、7:障子、8:縦框、9:上框、10:下框、10a:垂下板部、12,13:ガラスパネル、18:ブラケット、20:ハンドル、21,21X:中継アーム、22,22X:操作アーム、27,27X:第1のリンク、28,28X:第2のリンク、28a:スライダ、28b:ピン、31:ガイド部材、31X:取付け部材、50,52,53:加熱発泡材、55,56:発泡体、F:窓枠

Claims (4)

  1. 室外側に向けて開口され、障子開閉用の操作部材を収容可能な開口溝を、窓枠の一部である下枠に備えた窓の防火構造において、
    前記下枠の前記開口溝を形成する立上部に、加熱により発泡して前記開口溝と障子の下框との間の隙間を膨張した発泡体で充填する加熱発泡材が設けられ、
    前記下枠に、前記障子の下框の下面に対向する下框対面部を備えると共に、前記下框対面部の室内側に、前記立上部と異なる別の立上部を備え、
    前記下框の室外側に、前記下枠の前記下框対面部の室外側端部を覆う垂下板部を備え、
    前記垂下板部と前記別の立上部の相互の対向面の少なくともいずれか一方にも加熱発泡材が設けられていることを特徴とする窓の防火構造。
  2. 室外側に向けて開口され、障子開閉用の操作部材を収容可能な開口溝を有する縦枠または横枠を窓枠の一部に備えた窓の防火構造において、
    前記開口溝内に、前記操作部材が収容されると共に、前記開口溝の開口面に、障子の閉じ状態における障子の框の室内側見付け面が対向しており、
    前記開口溝を形成する立上部に、加熱により発泡して、前記開口溝と障子の框の室内側見付け面とで囲まれた空間を膨張した発泡体で充填する加熱発泡材が設けられていることを特徴とする窓の防火構造。
  3. 請求項1または2に記載の窓の防火構造において、
    前記窓が、開口溝を有する枠に開閉用のハンドル取付けられた辷り出し窓であることを特徴とする窓の防火構造。
  4. 請求項1からまでのいずれか1項に記載の窓の防火構造において、
    前記窓枠のうち、障子の室内側に設ける部分樹脂製枠であり、室内側から見て、前記樹脂製枠により障子の框が隠れる構造であることを特徴とする窓の防火構造。
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