JP6420202B2 - 止水構造および建具 - Google Patents
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Description
このサッシでは、下枠の立ち上がり片にハンドル取付穴が加工されており、このハンドル取付穴に操作ハンドルが取り付けられていた。また、下枠のアングル部分には、下枠を躯体に固定するためのネジ穴が形成されていた。
このため、下枠のアングル裏面に水密材を貼り付けて止水処理を行ったり、下枠のアングル裏面側にシーリング材を塗布してシーリングによる止水処理を行っていた。
また、シーリング材を設けた場合には、シーリング材の充填に時間が必要となり、さらにシーリング材が硬化するまで養生が必要となり、シーリング材が必要ない箇所にマスキングなどの作業も必要であるため、施工時の工数が増加して作業に時間がかかるという課題がある。
水密材が前記角部に密着されていれば、前記見付け面に沿って垂直方向に流れる水と、前記見込み面に沿って水平方向に流れる水との両方向の流れを1つの水密材で止水することができる。
前記水密材が前記見込み面と前記見込被覆部との間に配置された水平部を備えていれば、下枠の端面に設けられた縦枠との接合面を止水する水密材に容易に当接させることができ、止水ラインを連続させることができる。
前記水密材が水平部および垂直部を備えて断面略L字状に形成されていれば、下枠の前記見付け面と前記見込み面とが交差する角部に水密材を容易に密着させることができる。さらに、水密材が水平部および垂直部を備えているので、前記見付け面に沿って垂直方向に流れる水と、前記見込み面に沿って水平方向に流れる水との両方向の止水性能を向上できる。
下枠と下枠カバー材との間に設けられた水密材を、下枠および縦枠の接合部に設けられる接合用水密材に当接させているので、ハンドル取付穴から流入し、前記水密材で止水された水が、下枠および下枠カバー材の端面から縦枠側に流れた場合に、接合用水密材で止水でき、下枠および縦枠の接合部から躯体側に水が流れることを防止できる。
下枠や下枠カバー材に突起が形成されていれば、下枠および下枠カバー材間に配置された水密材を前記突起で押圧でき、水密材の位置ずれを防止でき、下枠および下枠カバー材への水密材の密着力を高めることができ、止水性能を向上できる。
このような本発明によれば、前記止水構造と同じ効果を奏することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
本実施形態に係る建具である縦すべり出し窓1は、浴室の窓として用いられるものであり、図1に示すように、窓枠2(枠体)と、窓枠2内に配置される障子10とを備えている。縦すべり出し窓1は、窓枠2に取り付けられたオペレータハンドル20によって開閉操作されるものである。なお、縦すべり出し窓1は、施錠用のロッキングハンドル16も設けられている。
窓枠2は、図1に示すように、上枠3、下枠4および左右の縦枠5,6を枠組みして構成されている。上枠3、縦枠5、6は、アルミ押出形材によって形成され、躯体に取り付けた際に屋内に露出する面には、合成樹脂製の上枠カバー材7、縦枠カバー材8、9が装着されている。
下枠4は、図2に示すように、アルミ押出形材によって形成され、屋内側には、オペレータハンドル20が取り付けられる見付け面41と、躯体に固定される見込み面42とが形成されている。見込み面42は、見付け面41の下端部から屋内方向に延長されて形成されており、見付け面41および見込み面42は角部43(コーナー部)において略直交するように連結され、断面略L字状に構成されている。見付け面41の上端は、フランジ部44が連続して形成されている。
見付け面41において、突条部411および突起412間には、オペレータハンドル20を取り付けるためのハンドル取付穴415が形成されている。
見込み面42において、突条部421および突条部422間には、下枠4を躯体にネジで固定する際に用いられる固定穴425が形成されている。固定穴425は、下枠4の長手方向において複数箇所に形成され、前記ハンドル取付穴415と見込み方向に重ならない位置に形成されている。
下枠4の屋内露出面である見付け面41、見込み面42およびフランジ部44には、合成樹脂製の下枠カバー材50が装着されている。下枠カバー材50は、見付け面41を被覆する見付被覆部51と、見込み面42を被覆する見込被覆部52と、フランジ部44を被覆するフランジ被覆部54とを備えて構成され、下枠4とオペレータハンドル20との間に配置されている。
見付被覆部51および見込被覆部52は、角部53(コーナー部)において略直交するように連結され、断面略L字状に構成されている。
見込被覆部52には、下枠カバー材50を下枠4に装着した際に、前記固定穴425と同じ位置で開口する固定穴525が形成されている。
見込被覆部52の先端部には、前記突条部421と係合する係合部521が形成されている。フランジ被覆部54の下面には、前記フランジ部44の端部に係合する係合溝部541が形成されている。
水密材60は、見付被覆部51の見付け面41に対向する面に接着される垂直部61と、見込被覆部52の下面に接着される水平部62とを備え、垂直部61および水平部62は角部63で連続している。ここで、垂直部61の上端は、ハンドル取付穴515よりも下方に位置するように構成され、水平部62の屋内側の先端は、固定穴525よりも屋外側に位置するように構成されている。
この際、水密材60の厚さ寸法は前記隙間71、72の寸法よりも大きく設定されているため、水密材60は圧縮され、下枠4に密着する。すなわち、垂直部61は見付け面41に密着し、水平部62は見込み面42に密着し、角部63は角部43に密着する。
さらに、垂直部61には見付け面41の突起412が食い込み、水平部62には見込み面42の突起423が食い込む。このため、特に角部63は確実に角部43に密着する。
また、水密材60の垂直部61は、ハンドル取付穴415、515の下端の高さ位置よりも下方に配置され、水密材60の水平部62は、固定穴525、425の見付け面41側の端縁位置よりも見付け面41側に配置されている。したがって、水密材60は、下枠4と下枠カバー材50との間において、ハンドル取付穴415の下端の高さ位置から、固定穴425の見付け面41側の端縁位置までの間に設けられている。
図1および図4,5に示すように、下枠4の両端は、縦枠5,6に接合されている。ここで縦枠5、6は、前述のとおり、合成樹脂製の縦枠カバー材8,9が装着されている。この縦枠カバー材8、9の上下方向の寸法は、縦枠5、6の上下方向の寸法よりも短くされている。このため、縦枠カバー材8の下端は、縦枠5の下端よりも上方に位置している。
一方、下枠4において、見付け面41、見込み面42の両端部は切り欠かれており、見付け面41、見込み面42の左右方向の長さ寸法は、その他の下枠4部分よりも短くされている。また、下枠カバー材50の左右方向の長さ寸法は、見付け面41および見込み面42と略同じ寸法とされている。このため、下枠4の両端には見付け面41の屋外側に連続する傾斜された上面部45が露出している。この上面部には、接合用水密材70が接着されている。接合用水密材70は、水密材60と同様にEPDM等で構成された水密材である。
接合用水密材70の側面は、前記水密材60の水平部62の側面に当接している。これにより、水密材60の止水ラインと、接合用水密材70の止水ラインが連続する。
また、縦枠5、6の縦枠カバー材8、9の表面を伝わって流れてくる水は、下枠4の上面部45に流れるが、接合用水密材70が配置されているので、縦枠カバー材8、9の下端および上面部45の隙間から躯体内に流れることを防止できる。
(1)下枠4と下枠カバー材50との間に水密材60を設けたので、水密材60が下枠4や下枠カバー材50からはみ出して外部に露出することがない。このため、縦すべり出し窓1の意匠性が低下することを防止できる。
(2)下枠4のハンドル取付穴415から隙間71に流入した水は、水密材60で遮られて止水されるため、隙間72に流れ込むことを防止でき、固定穴425から躯体内に流れることも防止できる。
(3)水密材60は、垂直部61および水平部62を備えて略L字状に形成されているので、角部63を角部43に容易に密着させることができる。このため、見付け面41に沿って垂直方向に流れる水と、見込み面42に沿って水平方向に流れる水との両方向の流れを1つの水密材60で止水することができ、かつ、止水性能も容易に向上できる。
(4)水密材60は、EPDM製のシートを見付被覆部51および見込被覆部52に沿って折曲して接着することで略L字状に形成できるので、下枠カバー材50に確実かつ安定して固定することができる。さらに、水密材60の厚さ寸法のばらつきを少なくできるので、水密材60を見付け面41や見込み面42に確実に密着させることができる。
この際、特に水密材60が水平部62を備えているので、下枠4の上面部45に配置される接合用水密材70との接触面積を増やすことができ、止水ラインを確実に連続させることができる。
(6)見付け面41および見込み面42に突起412、423を形成し、水密材60に食い込ませているので、水密材60の位置ずれを防止でき、下枠4に対する水密材60の密着力を高めることができ、止水性能を向上できる。特に、突起412、423は、角部43を挟んだ位置に形成しているので、水密材60の角部63を角部43に確実に当接させることができる。
(8)さらに、EPDM等で構成された水密材60を用いているので、シーリング処理を行う場合に比べて、作業時間を短縮することができる。
本発明は、以上の実施形態で説明した構成のものに限定されず、本発明の目的を達成できる範囲での変形例は、本発明に含まれる。
例えば、前記実施形態では、見付け面41および見込み面42に水密材60を押圧する突起412、突起423を設けていたが、図6に示すように、突起を設けなくてもよい。
また、水密材としては、図7に示すように、垂直部61のみを設けた水密材60Bを用いてもよい。このような水密材60Bにおいても、水密材60Bの下端部を角部43に密着させることができ、止水性能を確保できる。
さらに、前記実施形態では、オペレータハンドル20を下枠カバー材50の見付被覆部51に当接させて下枠カバー材50を介して下枠4に取り付けていたが、このような構成に限定されない。例えば、下枠カバー材50にオペレータハンドル20が挿通される開口や切欠部を形成し、オペレータハンドル20を直接下枠4に当接させて取り付けてもよい。
また、接合用水密材70は、下枠および縦枠の接合構造などに応じて適宜設ければよく、他の止水処理を行ってもよい。
Claims (7)
- 下枠と、前記下枠に取り付けられるオペレータハンドルと、前記下枠および前記オペレータハンドル間に配置された下枠カバー材とを備える建具の止水構造であって、
前記下枠は、前記オペレータハンドルが取り付けられる見付け面と、前記見付け面の下端部から見込み方向に延長されて躯体に固定される見込み面とを備え、
前記下枠カバー材は、前記下枠の見付け面の屋内面を被覆する見付被覆部と、前記下枠の見込み面の上面を被覆する見込被覆部とを備え、
前記下枠の見付け面には前記オペレータハンドルが取り付けられるハンドル取付穴が形成され、
前記下枠の見込み面には前記下枠を躯体に固定するために用いられる固定穴が形成され、
前記下枠と前記下枠カバー材との間において、前記ハンドル取付穴の下端の高さ位置から前記固定穴の見付け面側の端縁位置までの間に水密材を設けた
ことを特徴とする止水構造。 - 請求項1に記載の止水構造において、
前記水密材は、前記見付け面と前記見込み面とが交差する角部に密着されている
ことを特徴とする止水構造。 - 請求項1または請求項2に記載の止水構造において、
前記水密材は、前記見込み面と前記見込被覆部との間に配置された水平部を少なくとも備える
ことを特徴とする止水構造。 - 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の止水構造において、
前記水密材は、前記見込み面と前記見込被覆部との間に配置された水平部と、前記見付け面と前記見付被覆部との間に配置された垂直部とを備えて断面略L字状に形成されている
ことを特徴とする止水構造。 - 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の止水構造において、
前記下枠の端部は前記建具の縦枠に接合され、
前記下枠および縦枠の接合部には接合用水密材が配置され、
前記水密材の端面は、前記接合用水密材に当接されている
ことを特徴とする止水構造。 - 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の止水構造において、
前記下枠または前記下枠カバー材の少なくとも一方には、前記水密材を押圧する突起が形成されている
ことを特徴とする止水構造。 - 上枠、下枠、左右の縦枠を有する枠体と、
枠体内に開閉可能に設けられた障子と、
前記下枠に取り付けられて前記障子を開閉操作するオペレータハンドルと、
前記下枠および前記オペレータハンドル間に配置された下枠カバー材とを備える建具であって、
前記下枠は、前記オペレータハンドルが取り付けられる見付け面と、前記見付け面の下端部から見込み方向に延長されて躯体に固定される見込み面とを備え、
前記下枠カバー材は、前記下枠の見付け面の屋内面を被覆する見付被覆部と、前記下枠の見込み面の上面を被覆する見込被覆部とを備え、
前記下枠の見付け面には前記オペレータハンドルが取り付けられるハンドル取付穴が形成され、
前記下枠の見込み面には前記下枠を躯体に固定するために用いられる固定穴が形成され、
前記下枠と前記下枠カバー材との間において、前記ハンドル取付穴の下端の高さ位置から前記固定穴の見付け面側の端縁位置までの間に水密材が設けられた
ことを特徴とする建具。
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