JP4864449B2 - 画像形成装置に用いられる駆動装置 - Google Patents

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本発明は、画像形成装置に用いられる駆動装置に関する。
カラープリンタやカラー複写機等のカラー画像形成装置は、各色成分用の感光体ドラムや転写ベルト等を回転及び駆動させるための回転駆動装置を有する。回転駆動装置は、モータと、モータの回転を減速する遊星方式の減速装置とを含むものがある。
近年、カラー画像形成装置の低コスト化に伴い、遊星方式の減速装置における遊星ローラは、少なくともその一部分を例えばゴム等の弾性体を用いて形成されつつある。遊星ローラの弾性体は、モータの回転を外部に伝える出力軸に圧接されているため、弾性変形が生じる。弾性体の遊星ローラに生じた弾性変形は、減速装置の出力軸の回転速度の変動をもたらす。更に、減速装置の出力軸の回転速度が変動している間に生成される画像には、色ズレや色ムラ等が表れる。
特許文献1には、遊星ローラに弾性体を用いた場合に、モータの回転速度を直接的に制御することで出力軸の回転速度を均一にする回転駆動装置が開示されている。具体的には、特許文献1の回転駆動装置は、ステッピングモータと弾性体減速装置とフィードバック制御手段とを備える。弾性体減速装置は、弾性体の摩擦接触によりトルク伝達を行うトルク伝達部を含みかつ歯車によるトルク伝達部を含まないものであり、モータの回転を減速して感光体ドラムに出力する。フィードバック制御手段は、弾性体減速装置の出力回転速度を検出して目標速度との差分値を求め、差分値に基づいてモータに速度指令信号を与え、モータの回転速度を直接的に制御する。
特開2002−171779
しかしながら、特許文献1の装置では、以下の問題点がある。
モータが回転を停止し再駆動するまでの間に弾性体の遊星ローラに生じた弾性変形は、再駆動後のしばらくの間、減速装置の出力軸の回転速度にムラを生じさせる。モータ停止時、遊星ローラに生じた弾性変形に起因して起こる減速装置の出力軸の回転速度が不均一な期間は、特許文献1の装置がフィードバック制御する際の応答時間よりもはるかに大きい。従って、特許文献1の装置に係るフィードバック制御により、モータ停止時に遊星ローラに生じた弾性変形により起こる減速装置の出力軸回転速度のムラを検知してモータの回転速度を制御すると、過制御が生じてしまう。
また、弾性体の遊星ローラに生じた弾性変形がモータの回転により復元するまでの時間は、その遊星ローラの温度に依存する。例えば、遊星ローラが低温であると、遊星ローラに生じた弾性変形が復元するまでの時間は長くかかる。遊星ローラの温度は、カラー画像形成装置が使用される環境等に応じて変化する。
そこで、本発明は、遊星ローラの弾性変形により生じる減速装置の出力軸における回転速度のムラが、画像に影響を及ぼすことを防止する駆動装置を提供する。本発明は、弾性体の遊星ローラの温度に関わらず、遊星ローラの弾性変形が画像に影響を及ぼすことを防止する駆動装置を提供する。
前記課題を解決するために、発明1は、遊星ローラ式動力伝達ユニットと、駆動制御手段とを含む駆動装置を提供する。遊星ローラ式動力伝達ユニットは、複数の遊星ローラと、リングと、固定体と、キャリアローラと、出力軸と、を含む。複数の遊星ローラは、モータの回転軸の外周面に圧接されており、少なくとも一部が弾性体で形成されている。リングは、複数の遊星ローラと内周面で接しており、外周面上に突出した突出部を有する。固定体は、リングを覆うように位置しており、リングの突出部に対応する位置に突出部が所定の距離を移動可能な幅を有する開口部が形成されている。キャリアローラは、遊星ローラの回転に連動して回転する。出力軸は、キャリアローラの回転を外部に出力する。そして駆動制御手段は、モータ起動時から所定時間の間に、リングの突出部が固定体の開口部内を往復するようにモータの回転を制御する。
この装置は、画像形成装置に接続されているとする。モータが停止している間、遊星ローラの弾性体で形成された部分のうちモータ回転軸と接している部分には弾性変形が生じる。この装置は、モータ起動時から所定時間の間、リングの突出部が固定体の開口部内を往復するようにモータを微速回転させる。モータが微速回転を行うと、遊星ローラも微速回転を行う。この時、固定体には遊びがあるため、遊星ローラとリングとの接触面における遊星ローラの摩耗の発生を抑制することができる。遊星ローラの弾性体のうちモータの停止時に弾性変形を生じた部分はモータ回転軸の外周面を往復するため、モータ回転軸により伸ばされるように復元される。そのため、画像形成処理が開始されても、この装置における出力軸の回転の速度は一定となる。従って、出力軸の回転の速度が不均一なことにより画像に生じる色ズレや色ムラ等の現象を回避することができる。
発明2は、前記発明1において、遊星ローラ、または前記遊星ローラの近傍の温度を検知する検知手段を更に含む駆動装置を提供する。そして、駆動装置の前記駆動制御手段は、検知手段が検知した温度に基づいて、所定時間を決定する微速回転時間決定手段と、モータの起動時から少なくとも前記所定時間が経過した後に、画像形成処理を開始させる画像処理制御手段と、を含む。
遊星ローラの弾性体部分に生じた弾性変形が復元するために要する時間は、遊星ローラにおける弾性体部分の温度に依存する。この装置は、遊星ローラまたはその近傍の温度に応じて、リングの突出部が固定体の開口部内を往復する所定時間を決定する。これにより、遊星ローラの温度が異なるために弾性変形の復元する時間が異なる場合であっても、画像形成処理は弾性変形が復元した後に開始される。
発明3は、前記発明1または2において、遊星ローラが、モータの回転停止時に遊星ローラとモータの回転軸の外周面とが接している部分を中心としたモータの回転軸の外周面上の所定の幅を往復するように、駆動制御手段がモータの回転を制御する駆動装置を提供する。
モータの回転停止時、遊星ローラの弾性体のうち、モータの回転軸に接している部分には弾性変形が生じる。この装置は、遊星ローラの弾性体のうち弾性変形が生じた部分がモータ回転軸に接するようにモータの回転を制御する。即ち、リングの突出部が固定体の開口部内を往復する時、遊星ローラは、遊星ローラの弾性体のうち弾性変形が生じた部分を中心としてモータ回転軸の外周面上を往復する。これにより、遊星ローラの弾性体のうち弾性変形が生じた部分は、のばされるように復元される。これにより、遊星ローラの弾性体のうち弾性変形が生じた部分を、確実に復元することができる。
本発明によると、遊星ローラの弾性変形により生じる減速装置の出力軸における回転速度のムラが、画像に影響を及ぼすことを防止できる。また、本発明によると、弾性体の遊星ローラの温度に関わらず、遊星ローラの弾性変形が画像に影響を及ぼすことを防止できる。
<実施形態>
図1は、本実施形態に係る駆動装置の断面構成及びその周辺機器との接続を示した図である。図1の駆動装置1は、画像形成装置11と接続されており、画像形成装置11内に設けられた感光体ドラムを駆動するための装置として用いられる。画像形成装置11は、例えばカラープリンタやカラー複写機等に用いられるカラー画像形成装置である。
図2は、画像形成装置11の概略図である。画像形成装置11は、4色の未定着可視像を記録シートに多重転写した後にこれを定着する、いわゆるタンデムタイプのフルカラー画像形成装置であって、シート搬送路に沿って配置された感光体ドラム111(像担持体)等を含む各色(Y,M,C,B)用の画像形成部を有している。駆動装置1は各感光体ドラム111のそれぞれを駆動可能なように、各感光体ドラム111に対応して設けられている。
(1)駆動装置の構成
図3は、図1の駆動装置1のIII−III線断面図である。以下より、図1及び図3を用いて駆動装置1の構成について説明する。
本実施形態1の駆動装置1は、モータ2、モータ回転軸3、複数の遊星ローラ4、回転速度センサ5a、温度センサ5b(検知手段に相当)、リング6、キャリアローラ7、出力軸8、固定体9及び駆動制御部10を含む。
モータ回転軸3は、モータ2の回転を外部に出力する。複数の遊星ローラ4は、モータ回転軸3の外周面とリング6の内周面との間に圧接された状態で位置している。尚、本実施形態では、遊星ローラ4が3つの場合を例にとる。各遊星ローラ4の縁部は弾性体4aで形成されている。弾性体4aとしては、例えばゴムや樹脂等が挙げられる。回転速度センサ5aは、固定体9の内周面に位置しており、キャリアローラ7の回転速度を検出する。温度センサ5bは、モータ2及び固定体9の外側であって、かつ固定体9の近傍に設けられており、後述する遊星ローラ式動力伝達ユニット全体の温度Teを検知する。リング6は、3つの遊星ローラ4を取り囲むように位置しており、各遊星ローラ4と内周面で接している。更に、リング6は、外周面上に突出した突出部6aを有している。キャリアローラ7は、遊星ローラ4から見てモータ2の反対側に位置しており、遊星ローラ4の回転軸4bにより遊星ローラ4と連結されている。そしてキャリアローラ7は、固定体9の一部に位置している軸受8aを介して出力軸8と連結している。キャリアローラ7の縁部はマグネット7aで形成されている。出力軸8は、モータ回転軸3と同一軸心上で、キャリアローラ7の回転を外部に出力する。固定体9は、モータ2の外側に位置しており、モータ回転軸3、3つの遊星ローラ4、回転速度センサ5a、リング6及びキャリアローラ7を取り囲んでいる。そして、固定体9には、リング6の突出部6aに対応する位置に、突出部6aが所定の距離を移動可能な幅を有する開口部9aが形成されている。以下より、遊星ローラ4、リング6、キャリアローラ7、出力軸8及び固定体9を、まとめて“遊星ローラ式動力伝達ユニット”と言う。
駆動制御部10は、モータ2及び固定体9の外側に位置しており、モータ2、温度センサ5b及び画像形成装置11と接続されている。駆動制御部10の構成については後述する。
(2)遊星ローラ式動力伝達ユニット及びモータ回転軸の動作
次に、遊星ローラ式動力伝達ユニット及びモータ回転軸3の動作について、図3を用いて説明する。
先ず、モータ回転軸3は、モータ2の回転方向に回転する。すると、3つの遊星ローラ4は、モータ回転軸3を中心とし、リング6の内周面に沿ってモータ回転軸3の回転方向と同じ方向に公転する。更に、各遊星ローラ4は、各遊星ローラ4の回転軸を中心としてモータ回転軸3の回転方向とは逆の方向に自転する。キャリアローラ7は、遊星ローラ4の公転に連動して回転する。即ち、キャリアローラ7は、モータ回転軸3の回転方向と同じ方向に回転する。この時、キャリアローラ7は、モータ回転軸3の回転が遊星ローラ4の自転により減速された速度で回転する。
リング6は、遊星ローラ4の公転に連動して回転する。即ち、リング6は、モータ回転軸3を中心として遊星ローラ4の公転方向と同じ方向に回転するが、突出部6aを有しているため、突出部6aが固定体9の開口部9a内を移動できる分だけ回転する。例えば、モータ回転軸3及びリング6が時計回りに回転し、リング6の突出部6aが固定体9の開口部9aの内壁に接すると、リング6は回転を停止する。この状態で、モータ回転軸3が逆に回転し始めると、リング6の突出部6aは接している開口部9aの内壁から離れ、リング6はモータ回転軸3と同じ方向に回転する。そして、突出部6aが固定体9の開口部9aの反対側の内壁に接すると、リング6は回転を停止する。即ち、モータ回転軸3の回転方向を変化させることで、リング6の突出部6aは固定体9の開口部9a内を往復する。
(3)駆動制御部の構成
次に、本実施形態に係る駆動制御部10の機能構成について説明する。図4は、本実施形態に係る駆動制御部10の機能構成を示した図である。駆動制御部10は、タイマ101、微速回転時間決定部102、モータ駆動制御部103、モータ回転方向制御部104及びモータ回転速度制御部105を含む。
(3−1)タイマ
タイマ101は、時刻情報を出力する。タイマ101の時刻情報は、モータ駆動制御部103、モータ回転方向制御部104及びモータ回転速度制御部105が信号を生成する際に用いられる。
(3−2)微速回転時間決定部
微速回転時間決定部102は、温度センサ5bが検知した遊星ローラ4における弾性体4aの温度を含む遊星ローラ式動力伝達ユニット全体の温度Teに基づいて、リング6の突出部6aが固定体9の開口部9a内を往復する往復期間Tsを決定する。
また、駆動制御部10は、画像形成処理を開始させる指示を示す画像形成指示信号を外部から受信すると、遊星ローラ式動力伝達ユニット全体の温度Teを温度センサ5bから取得する。そして、駆動制御部10の微速回転時間決定部102は、取得した温度Teに基づいてリング6の突出部6aが固定体9の開口部9aを往復する往復期間Tsを決定し、モータ回転方向制御部104及びモータ回転速度制御部105に往復期間Tsを知らせる。尚、微速回転時間決定部102が温度Teに基づいて往復期間Tsを決定するタイミング、及びモータ駆動制御部103がモータ2を駆動するタイミングの順番は、特に限定されない。どちらが先であってもよい。
以下に、微速回転時間決定部102が往復期間Tsを決定する一例を簡単に説明する。駆動制御部10が図示しない記憶部を含むとする。記憶部は、リング6の突出部6aの往復期間Tsを決定するための往復時間テーブルを記憶している。図5は、記憶部が記憶している往復期間テーブルである。図5の往復期間テーブルは、温度範囲と、往復期間Tsの条件式とを、1レコードとして記憶している。往復期間Tsの条件式とは、往復期間Tsを、モータ停止時に遊星ローラ4の弾性体4aに生じた弾性変形が復元するのに要する時間以上となるように決定するための条件である。例えば、温度範囲“0≦Te<20”と、往復期間Tsを決定するための条件“Ts=10+(20-Te)/2.89”とが対応づけて記憶されている。ここで、“2.89”とは、図1及び図3において図示しない定着装置で用いられる定着材の種類に伴う値である。尚、往復期間Tsの条件式は、遊星ローラ4における弾性体4aの弾性率等に基づいて設定されていてもよい。弾性体4aは、物質の種類によりその弾性率等が変化するからである。
そして、微速回転時間決定部102は、温度センサ5bが検知した温度Teが、記憶部が記憶している往復期間テーブル内における複数の温度範囲のうちいずれに該当するかを判断する。そして、微速回転時間決定部102は、温度Teが該当する温度範囲に対応した往復期間Tsを決定する。微速回転時間決定部102は、決定した往復期間Tsをモータ回転方向制御部104、モータ回転速度制御部105及び画像処理制御部106に渡す。
(3−3)モータ駆動制御部
モータ駆動制御部103は、モータ2の駆動制御を行う。例えば、モータ駆動制御部103は、タイマ101からの時刻情報に基づいて、モータ2の駆動のオン/オフを制御するためのモータ駆動制御信号MOT_DRを生成し、モータ2に出力する。
(3−4)モータ回転方向制御部
モータ回転方向制御部104は、モータの回転方向を指示するためのモータ回転方向制御信号MOT_DIRを生成し、モータ2に出力する。具体的には、モータ回転方向制御部104は、微速回転時間決定部102から往復期間Tsを受信すると、タイマ101からの時刻情報を基準として、画像形成の開始指示を示す画像形成指示信号を外部から受信した時から往復期間Tsの測定を開始する。そして、モータ回転方向制御部104は、画像形成の開始指示を示す画像形成指示信号を外部から受信した時から往復期間Tsが経過するまでの間、リングの突出部6aが固定体9の開口部9a内を往復するように、モータ回転方向制御信号MOT_DIRを所定時間毎にモータ2に出力する。
また、往復期間Ts経過後、モータ回転方向制御部104は、モータ2を正方向へ回転させるためのモータ回転方向制御信号MOT_FCLKを生成し、モータ2に出力する。
(3−5)モータ回転速度制御部
モータ回転速度制御部105は、モータ2の回転速度を指示するためのモータ回転速度制御信号MOT_FCLKを生成し、モータ2に出力する。具体的には、モータ回転速度制御部105は、微速回転時間決定部102から往復期間Tsを取得すると、タイマ101からの時刻情報を基準として画像形成の開始指示を示す画像形成指示信号を外部から受信した時から往復期間Tsの測定を開始する。モータ回転速度制御部105は、画像形成の開始指示を示す画像形成指示信号を外部から受信した時から往復期間Tsが経過するまでの間、リング6の突出部6aが固定体9の開口部9a内を微速で移動するように、モータ回転速度制御信号MOT_FCLKを所定時間毎にモータ2及び画像処理制御部106に出力する。
また、往復期間Tsが経過後は、モータ回転速度制御部105は、モータ2が定常回転を行うためのモータ回転速度制御信号MOT_FCLKを生成し、モータ2及び画像処理制御部106に出力する。
(3−6)画像処理制御部
画像処理制御部106は、タイマ101からの時刻情報を基準として、画像形成装置11における画像形成処理の実行及び終了を制御するための画像処理制御信号を生成し、画像形成装置11に送信する。具体的には、画像処理制御部106は、モータ回転速度制御信号MOT_FCLKを監視する。そして、画像処理制御部106は、モータ回転速度制御部105のモータ回転速度制御信号MOT_FCLKが一定となった後に、画像形成処理を開始させるように画像形成装置11を制御する。ここで、画像形成処理は、例えばカラーレジストレーション処理やキャリブレーション処理等の画像形成補正処理を含む。
(4)駆動制御部内の各機能の動作
図6は、駆動制御部10の動作を示すタイミングチャートである。画像形成指示信号は、画像形成処理の実行開始及び終了を指示するための信号である。尚、図6の画像処理制御信号は、画像形成処理の実行を“1”、終了を“0”として表す。モータ駆動制御信号MOT_DRは、モータ停止を“0”、駆動を“1”として表す。モータ回転方向制御信号MOT_DIRは、図3におけるモータ駆動軸3の時計回り方向を“1”、モータ駆動軸3の反時計回りを“0”として表す。
先ず、駆動制御部10は、画像形成処理を開始させる指示を示す画像形成指示信号を外部から受信すると、モータ駆動制御信号MOT_DRを“0”から“1”に切り替えてモータ2に出力する。ここで、駆動制御部10の“外部”とは、例えば画像形成装置11である。
モータ回転方向制御部104は、モータ駆動制御信号MOT_DRが立ち上がり、かつ往復期間Tsを微速回転時間決定部102から取得すると、モータ回転方向制御信号MOT_DIRをモータ2に出力する。具体的には、モータ回転方向制御部104は、所定の周期及び所定のHighの期間を有するパルスを、周期的に出力する。モータ回転方向制御部104は、これを微速回転時間決定部102により決められた往復期間Tsの間繰り返す。ここで、周期的に出力されるパルスの数は、固定体9に形成された開口部9aの幅と、リング6の突出部6aが開口部9a内を往復する間のモータ2の回転速度により決定される。本実施形態では、例えば開口部9aがモータ回転軸3の回転角度で約30deg分の幅を有しており、突出部6aが開口部9a内を往復する間のモータ2の回転速度が“0.2rpm”である場合、パルスの周期を“90.9msec”、パルス数を“200”としている。
モータ回転速度制御部105は、モータ駆動制御信号MOT_DRが立ち上がり、かつ往復期間Tsを微速回転時間決定部102から取得すると、モータ回転速度制御信号MOT_FCLKをモータ2に出力する。具体的には、モータ回転速度制御部105は、微速回転時間決定部101により決められた往復期間Tsの間、所定の周期及び所定のHighの期間を有しており一定の回転速度を示すパルスを、周期的に出力する。本実施形態では、例えばモータ2を“0.2rpm”の速度で回転させるとすると、モータ回転速度制御信号MOT_FCLKの周期を“90.9msec”とし、モータ回転速度制御信号MOT_FCLKのHighの期間を“2msec”(デューティー:2.2%)としている。
上述したように、往復期間Tsの間、モータ2は、モータ回転方向制御部104及びモータ回転速度制御部105から送られてきた各信号に基づいて時計回り方向及び反時計回り方向に微速回転する。すると、リング6の突出部6aは固定体9の開口部9a内を往復し、遊星ローラ4は、モータ2の回転停止時に遊星ローラ4とモータ回転軸3の外周面とが接している部分を中心としてモータ回転軸3の外周面上の所定の幅を往復する。これにより、モータ2の回転停止時に遊星ローラ4の弾性体4aのうち弾性変形4aが生じた部分は伸ばされるように復元される。
往復期間Tsが経過すると、モータ回転方向制御部104及びモータ回転速度制御部105は、モータ2を往復期間Tsの間よりも早い定常速度で一方向に回転させるための信号を、モータ2に出力する。これにより、モータ2は、モータ回転方向制御信号MOT_DIR及びモータ回転速度制御信号MOT_FCLKに基づいた回転方向及び速度で回転し、定常回転状態に至る。
画像処理制御部106は、往復期間Tsの間を含むモータ回転速度制御信号MOT_FCLKが一定でない間は、画像処理制御信号“0”を画像形成装置11に送信する。モータ回転速度制御信号MOT_FCLKが一定、即ちモータ2が定常回転状態となった後、画像処理制御部106は、画像処理制御信号“1”を画像形成装置11に送信する。すると、画像形成装置11は、画像処理制御信号“1”を受信して画像形成処理を実行する。
(5)効果
本実施形態に係る駆動装置1によると、遊星ローラ4の弾性体4aのうちモータ2の停止時に弾性変形を生じた部分は、モータ2の起動時から所定時間の間にモータ回転軸3の外周面を往復するため、モータ回転軸3により伸ばされるように復元される。そのため、画像形成装置11が画像形成処理を開始しても、駆動装置1の出力軸8の回転の速度は一定となるため、出力軸8の回転速度が不均一なことにより画像に生じる色ズレや色ムラ等の現象を回避することができる。遊星ローラ4の弾性体4aのうちモータ2停止時に弾性変形を生じた部分がモータ回転軸3の外周面を往復する際、固定体9aには遊びがあるため、遊星ローラ4とリング6との接触面における遊星ローラ4の摩耗の発生を抑制することができる。
また、駆動装置1は、遊星ローラ4における弾性体4aの温度を含む遊星ローラ式動力伝達ユニット全体の温度Teに応じて、リング6の突出部6aが固定体9の開口部9a内を往復する所定時間を決定する。これにより、遊星ローラ4の弾性体4a温度が異なるために弾性変形の復元する時間が異なる場合であっても、駆動装置1は画像形成装置11の画像形成処理を、弾性変形が復元した後に開始させることができる。
尚、本実施形態では、温度センサ5b及び微速回転時間決定部102を有している場合について記載したが、有さずともよい。この場合、リング6の突出部6aが固定体9の開口部9a内を往復する往復期間Tsは、あらかじめ決められた時間であるとする。駆動制御部10内のモータ回転方向制御部104及びモータ回転速度制御部105は、あらかじめ決められた往復期間Tsの間、突出部6aが開口部9a内を往復するようにモータ2の制御を行う。
また、本実施形態では、温度センサ5bを駆動装置1内に設けているが、図1の画像形成装置11内に設けて、画像形成装置11全体の温度を検知してもよい。温度センサ5bは、駆動装置1内に設けられる場合、感光体ドラム111毎に設置された駆動装置1の個数だけ必要となるが、画像形成装置11全体に設けられる場合は1つで済む。従って、コストの削減ができる。
また、本実施形態では、微速回転時間決定部102が図5に示す往復時間テーブルに基づいて往復時間Tsを決定する一例について記載したが、これに限定されない。微速回転時間決定部102は、温度の範囲に関係なく往復時間Tsを決定可能な往復時間の演算式に基づいて決定してもよい。
本発明の駆動装置は、カラープリンタやカラー複写機等のカラー画像形成装置の駆動用装置として用いることができる。
本実施形態に係る駆動装置の断面構成とその周辺機器との接続を示した図。 本実施形態の駆動装置が用いられる画像形成装置の概略図。 図1の駆動装置1のIII−III線断面図。 本実施形態に係る駆動装置の駆動制御部の機能構成図。 記憶部が記憶している往復期間テーブル。 各種信号のタイミングチャート。
符号の説明
1 駆動装置
2 モータ
3 モータ回転軸
4 遊星ローラ
4a 弾性体
5b 温度センサ
6 リング
6a 突出部
7 キャリアローラ
8 出力軸
9 固定体
9a 開口部

Claims (3)

  1. 弾性体からなる周面部がモータの回転軸の外周面に圧接される複数の遊星ローラと、前記複数の遊星ローラの周面部と内周面で接しており、外周面上に突出した突出部を有するリングと、前記リングを覆うように位置しており、前記リングの突出部に対応する位置に前記突出部が所定の距離を移動可能な幅を有する開口部が形成された固定体と、前記遊星ローラの回転に連動して回転するキャリアローラと、前記キャリアローラの回転を外部に出力する出力軸と、を含む遊星ローラ式動力伝達ユニットと、
    前記モータ起動時から所定時間の間に、前記リングの突出部が前記固定体の開口部内を微速で往復するように前記モータの回転を制御する駆動制御手段と、
    を含む駆動装置。
  2. 前記遊星ローラ、または前記遊星ローラの近傍の温度を検知する検知手段を更に含み、前記駆動制御手段は、前記検知手段が検知した温度に基づいて、前記所定時間を決定する微速回転時間決定手段と、前記モータの起動時から少なくとも前記所定時間が経過した後に、前記画像形成処理を開始させる画像処理制御手段と、を含む、請求項1に記載の駆動装置。
  3. 前記遊星ローラが、前記モータの回転停止時に前記遊星ローラとモータの回転軸の外周面とが接している部分を中心とした前記モータの回転軸の外周面上の所定の幅を往復するように、前記駆動制御手段は前記モータの回転を制御する、請求項1または2に記載の駆動装置。




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