JP4943036B2 - 画像形成装置に用いられる駆動装置 - Google Patents

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本発明は、画像形成装置に用いられる駆動装置に関する。
カラープリンタやカラー複写機等のカラー画像形成装置は、各色成分用の感光体ドラムや転写ベルト等の装置を回転及び駆動させるための駆動装置を有する。駆動装置としては、モータと、モータの回転を減速する遊星方式の減速装置とを含むものがある。
近年、カラー画像形成装置の低コスト化に伴い、遊星方式の減速装置における遊星ローラは、特許文献1に示すように、少なくともその一部分を例えばゴム等の弾性体を用いて形成されつつある。弾性体の遊星ローラは、モータの回転を外部に伝える出力軸に圧接されているため、弾性変形が生じる。遊星ローラの弾性体に生じた弾性変形は、減速装置の出力軸の回転速度の変動をもたらす。更に、減速装置の出力軸の回転速度が変動している間に生成される画像には、色ズレや色ムラ等が表れる。
特許文献2には、遊星ローラに弾性体を用いた場合に、モータの回転速度を直接的に制御することで出力軸の回転速度を均一にする回転駆動装置が開示されている。具体的には、特許文献2の回転駆動装置は、ステッピングモータと減速装置とフィードバック制御手段とを備える。減速装置は、弾性体の摩擦接触によりトルク伝達を行うトルク伝達部を含みかつ歯車によるトルク伝達部を含まないものであり、モータの回転を減速して感光体ドラムに出力する。フィードバック制御手段は、減速装置の出力回転速度を検出して目標速度との差分値を求め、差分値に基づいてモータに速度指令信号を与え、モータの回転速度を直接的に制御する。
特開2002−115751号公報 特開2002−171779号公報
しかしながら、特許文献2では、以下の問題点がある。
モータが回転を停止し再駆動するまでの間に弾性体の遊星ローラに生じた弾性変形は、再駆動後しばらくの間、減速装置の出力軸の回転速度にムラを生じさせる。モータ停止時、遊星ローラに生じた弾性変形に起因して起こる減速装置の出力軸の回転速度が不均一な期間は、特許文献2の装置がフィードバック制御する際の応答時間よりもはるかに大きい。従って、特許文献2の装置に係るフィードバック制御により、モータ停止時に遊星ローラに生じた弾性変形により起こる減速装置の出力軸の回転速度のムラを検知してモータの回転速度を制御すると、過制御が生じてしまう。
そこで、本件出願人は、遊星ローラの弾性変形により生じる減速装置の出力軸の回転速度のムラが画像に影響を及ぼすことを防止する駆動装置を発明し、既に出願している(特願2005-368480号)。この駆動装置は、複数の弾性体の遊星ローラと内周面で接しており、外周面上に突出した突出部を有するリングと、このリングを覆っており、リングの突出部に対応する位置に開口部が形成された固定体とを有する遊星方式の減速装置を備え、画像形成動作が行われていない時に突出部が開口部内を往復移動するようにモータを駆動させる装置である。
しかし、画像形成動作の開始指示を受けてモータを起動させる際、リングの突出部が固定体の開口部内を移動できる位置にあると、リングの突出部はモータの回転により固定体の開口部内をその移動可能距離分だけ移動してしまう。この期間、駆動装置は、感光体ドラムを目標の速度で回転させるための回転を出力することができないため、正常なフィードバック制御を行うことができない。
特に、モータを起動させた時、感光体ドラムに接しながら駆動する転写ベルトの回転速度が感光体ドラムの回転速度よりも速い場合、感光体ドラムは転写ベルトの回転に連れ回されるためリングが逆方向に回転し、リングの突出部が開口部の内壁から離れて開口部内を移動してしまう。これにより、駆動装置は制御動作不能となってしまう。
そこで、本発明は、画像形成動作の開始指示を受けてモータが起動する時から、正常な制御動作を行うことができる駆動装置を提供する。
前記課題を解決するために、発明1は、遊星ローラ式動力伝達ユニット、トルク検知手段及び制御手段を含む駆動装置を提供する。遊星ローラ式動力伝達ユニットは、モータの回転軸の外周面に圧接されており、少なくとも一部が弾性体からなる複数の遊星ローラと、前記複数の遊星ローラと内周面で接しており、外周面上に突出した突出部を有しているリングと、前記リングを覆うように位置しており、前記リングの突出部に対応する位置に前記突出部が所定の距離を移動可能な幅を有する開口部が形成された固定体と、前記遊星ローラの回転に連動して回転するキャリアローラと、前記キャリアローラの回転を外部に出力する出力軸と、を備える。トルク検知手段は、前記出力軸の出力トルクを検知する。制御手段は、前記トルク検出手段により検知される前記出力軸の出力トルクが、前記遊星ローラ式動力伝達ユニットにより回転駆動される像担持体と、前記遊星ローラ式動力伝達ユニットとは別の動力伝達手段により回転駆動され、かつ前記像担持体の外周面に当接されている転写装置との間の摩擦力に対応するトルク以上となるように、前記モータの回転を制御する。
転写装置の回転速度が像担持体の回転速度よりも速い場合、像担持体が転写装置の回転動作により連れ回されるためリングが逆方向に回転し、リングの突出部は開口部の内壁から離れて開口部内を移動してしまう。この場合、駆動装置は像担持体の回転を制御できなくなってしまう。しかし、この駆動装置は、出力軸の出力トルクが像担持体と転写装置との間の摩擦力に対応するトルク以上となるようにモータの回転を制御する。一般的に、トルクを高めると回転速度も速くなるため、この駆動装置の動力伝達ユニットにより回転駆動される像担持体の回転速度は、転写装置の回転速度よりも速くなる。従って、転写装置の回転動作により像担持体が連れ回され、リングの突出部が固定体の開口部内を移動してしまう現象が生じないため、駆動装置は正常な制御動作を行うことができる。
発明2は、前記発明1において、前記出力軸の回転速度を検知する速度検知手段を更に含み、前記制御手段が、前記速度検知手段により検知される前記出力軸の回転速度が前記転写装置の回転速度以上となるように、前記モータの回転を制御する駆動装置を提供する。
これにより、動力伝達ユニットにより回転駆動される像担持体の回転速度は転写装置の回転速度よりも速くなる。従って、駆動装置は、転写装置の回転動作により像担持体が連れ回される現象を防ぐことができ、像担持体の回転をより確実に制御することができる。
発明3は、前記発明1または2において、前記制御手段が、画像形成処理の開始指示があってから前記画像形成処理が開始されるまでの間に、前記モータの回転を制御する駆動装置を提供する。
固定体の開口部内におけるリングの突出部の位置により、モータは画像形成処理の開始指示を受けても直ぐには回転を始めない場合がある。例えば、リングの突出部が固定体の開口部内を移動できる位置にある場合、モータを起動させるとリングの突出部は固定体の開口部内をその移動可能な距離分だけ移動する。この間の出力軸の回転速度は微速となるため、転写装置の回転速度が像担持体の回転速度よりも速くなる可能性が高い。しかし、画像形成処理の開始指示を受けてから画像形成処理が開始されるまでの間に発明1または2の制御が行われることにより、リングの突出部は固定体の開口部内の内壁に速く到達する。従って、像担持体は正常な回転動作を安定して行うことができる。
発明4は、前記発明1または2において、前記制御手段が、前記転写装置の回転駆動が開始される前に前記出力軸の回転を開始させるように、前記モータの回転を制御する駆動装置を提供する。
これにより、動力伝達ユニットにより回転駆動される像担持体は転写装置よりも速く回転を開始する。従って、転写装置の回転動作により像担持体が連れ回される現象をより防ぐことができる。
本発明によると、画像形成動作の開始指示を受けてモータが起動する時から、駆動装置は正常な制御動作を行うことができる。
<実施形態>
図1は、本実施形態に係る駆動装置1の断面構成及びその周辺装置との接続を示した図である。図1の駆動装置1は、画像形成装置31と接続されており、図2に示すような画像形成装置31内に設けられた感光体ドラム32(像担持体に相当)を駆動するための装置として用いられる。より具体的には、駆動装置1は、各感光体ドラム32のそれぞれを駆動可能なように、各感光体ドラム32に対応して設けられている。
画像形成装置31は、例えばカラープリンタやカラー複写機等に用いられるカラー画像形成装置であって、本実施形態では、画像形成装置31がタンデム式のフルカラー画像形成装置である場合を例にとる。画像形成装置31は、図2に示すように、イエロー、マゼンダ、シアン及びブラックの各色用の感光体ドラム32、転写ベルト33、駆動ローラ34a、従動ローラ34b及び摩擦力検知センサ35等を含む画像形成部を有している。転写ベルト33は、各感光体ドラム32の外周面に当接されており、駆動ローラ34aと従動ローラ34bとの間に掛け渡されて循環駆動される。駆動ローラ34aは、感光体ドラム32を駆動するための駆動装置1とは別の駆動装置36に接続されており、駆動装置36により回転駆動される。摩擦力検知センサ35は、感光体ドラム32と転写ベルト33との当接箇所における摩擦力を検知する。
(1)駆動装置の構成
以下より、駆動装置1の構成について、図1、図3及び図4を用いて説明する。
駆動装置1は、回転駆動源としてのモータ2、モータ回転軸3、複数の遊星ローラ4、トルク検知センサ5(トルク検知手段に相当)、リング6、キャリアローラ7、出力軸8、固定体9及び制御部21を含む。
モータ回転軸3は、モータ2の回転を外部に出力する。複数の遊星ローラ4は、モータ回転軸3の外周面とリング6の内周面との間に圧接された状態で位置している。尚、本実施形態では、遊星ローラ4が3つの場合を例にとる。各遊星ローラ4の縁部はゴムや樹脂等の弾性体4aで形成されている。トルク検知センサ5は、固定体9の内周面でキャリアローラ7に対応する位置に配置され、キャリアローラ7の回転トルク、即ち出力軸8の出力トルクを検知する。リング6は、Fe等の金属で形成されており、3つの遊星ローラ4を取り囲むように位置し、各遊星ローラ4と内周面で接している。更に、リング6は、外周面上に突出した突出部6aを有している。キャリアローラ7は、遊星ローラ4から見てモータ2の反対側に位置しており、遊星ローラ4の回転軸4bにより遊星ローラ4と連結されている。そしてキャリアローラ7は、固定体9の一部に位置している軸受8aを介して出力軸8と連結されており、その縁部はマグネット7aで形成されている。出力軸8は、モータ回転軸3と同一軸心上で、キャリアローラ7の回転を外部に出力する。固定体9は、モータ2の外側に位置しており、モータ回転軸3、3つの遊星ローラ4、トルク検知センサ5、リング6及びキャリアローラ7を取り囲んでいる。そして、固定体9には、リング6の突出部6aに対応する位置に、突出部6aが所定の距離を移動可能な幅を有する開口部9aが形成されている。以下より、遊星ローラ4、リング6、キャリアローラ7、出力軸8及び固定体9を、まとめて“遊星ローラ式動力伝達ユニット”と言う。
制御部21は、モータ2及び固定体9の外側に位置しており、図1及び図4に示すように、モータ2、トルク検知センサ5及び画像形成装置31と接続されている。制御部21の構成については後述する。
(2)遊星ローラ式動力伝達ユニット及びモータ回転軸の動作
ここで、遊星ローラ式動力伝達ユニット及びモータ回転軸3の動作について、図3を用いて説明する。
先ず、モータ回転軸3がモータ2の回転方向に回転すると、3つの遊星ローラ4は、モータ回転軸3を中心とし、リング6の内周面に沿ってモータ回転軸3の回転方向と同じ方向に公転する。更に、各遊星ローラ4は、各遊星ローラ4の回転軸4bを中心としてモータ回転軸3の回転方向とは逆の方向に自転する。キャリアローラ7は、遊星ローラ4の公転に連動して回転する。即ち、キャリアローラ7は、モータ回転軸3の回転方向と同じ方向に回転する。この時、キャリアローラ7は、モータ回転軸3の回転が遊星ローラ4の自転により減速された速度で回転する。
また、リング6は、上述した遊星ローラ4の公転に連動して回転する。即ち、リング6は、モータ回転軸3を中心として遊星ローラ4の公転方向と同じ方向に回転するが、突出部6aを有しているため、突出部6aが固定体9の開口部9a内を移動できる分だけ回転する。例えば、モータ回転軸3及びリング6が時計回りに回転し、リング6の突出部6aが固定体9の開口部9aの内壁に接すると、リング6は回転を停止する。この状態で、モータ回転軸3が逆に回転し始めると、リング6の突出部6aは接している開口部9aの内壁から離れ、リング6はモータ回転軸3と同じ方向に回転する。そして、突出部6aが固定体9の開口部9aの反対側の内壁に接すると、リング6は回転を停止する。即ち、モータ回転軸3の回転方向を変化させると、リング6の突出部6aは固定体9の開口部9a内を往復移動する。
(3)制御部の構成
制御部21は、図4に示すように、タイマ22、モータ駆動制御部23、モータ回転方向制御部24、モータ回転速度制御部25及び転写ベルト駆動指示部26を含む。
(3−1)タイマ
タイマ22は、時刻情報を出力する。タイマ22の時刻情報は、モータ駆動制御部23、モータ回転方向制御部24、モータ回転速度制御部25及び転写ベルト駆動指示部26が信号を生成する際に用いられる。
(3−2)モータ駆動制御部
モータ駆動制御部23は、モータ2の駆動制御を行う。具体的には、モータ駆動制御部23は、タイマ22からの時刻情報を基準として、モータ2の駆動のオン及びオフを制御するためのモータ駆動制御信号MOT_DRを生成してモータ2に出力する。
(3−3)モータ回転方向制御部
モータ回転方向制御部24は、モータの回転方向を指示するためのモータ回転方向制御信号MOT_DIRをタイマ22からの時刻情報を基準として生成し、モータ2に出力する。
具体的には、モータ回転方向制御部24は、画像形成装置31が画像形成処理を終了してから次の画像形成処理の開始を示す信号を例えば画像処理装置31から受信するまでの間、リングの突出部6aが固定体9の開口部9a内を往復移動するように、モータ2の回転方向を制御する。また、モータ回転方向制御部24は、画像形成処理の開始を示す信号を受信してからこの画像形成処理の終了を示す信号を受信するまでの間、モータ2が正方向へ回転するように、モータ2の回転方向を制御する。
(3−4)モータ回転速度制御部
モータ回転速度制御部25は、モータ2の回転速度を指示するためのモータ回転速度制御信号MOT_FCLKをタイマ22からの時刻情報を基準として生成し、モータ2に出力する。
具体的には、モータ回転速度制御部25は、画像形成装置31が画像形成処理を終了してから次の画像形成処理の開始指示を示す信号を例えば画像処理装置31から受信するまでの間、リング6の突出部6aが固定体9の開口部9a内を微速で移動するようにモータ2の回転速度を制御する。
また、モータ回転速度制御部25は、画像形成処理の開始を示す信号を受信してから画像形成処理が開始されるまでの所定期間、トルク検知センサ5が検知する出力軸8の出力トルクが、摩擦力検知センサ35が検出した感光体ドラム32と転写ベルト33との間の摩擦力に対応するトルク以上となるように、モータ2の回転速度を制御する。これにより、遊星ローラ式動力伝達ユニットにより回転駆動される感光体ドラム32は、転写ベルト33よりも速い回転速度で回転する。
上記の所定期間経過後、モータ回転速度制御部25は、モータ2が定常回転の速度で回転を行うように、モータ2の回転速度を制御する。
(3−5)転写ベルト駆動指示部
転写ベルト駆動指示部26は、モータ回転速度制御信号MOT_FCLKが立ち上がると、駆動ローラ34aの回転動作の開始を指示するための信号をタイマ22からの時刻情報を基準として生成し、転写ベルトの駆動装置36に出力する。これにより、駆動ローラ34aは、画像形成処理の開始を示す信号を受けて感光体ドラム32が回転を開始した後に回転し始め、転写ベルト33は、この駆動ローラ34aの回転により回転する。
(4)制御部内の各機能の動作
図5は、制御部21の動作を説明するためのタイミングチャートである。図5の画像形成処理信号は、画像形成装置31により画像形成動作が行われていることを示すための信号であって、画像形成動作が行われている期間を“1”として表す。画像形成指示信号は、画像形成処理の開始及び終了を指示するための信号である。モータ駆動制御信号MOT_DRは、モータ停止を“0”、駆動を“1”として表す。モータ回転方向制御信号MOT_DIRは、図3におけるモータ回転軸3の時計回り方向を“1”、モータ回転軸3の反時計回り方向を“0”として表す。
先ず、制御部21が、画像形成処理の終了指示を示す画像形成指示信号を画像形成装置31等の外部から受信すると、制御部21のモータ駆動制御部23は、モータ駆動制御信号MOT_DRを一旦リセットさせた後、モータ駆動制御信号MOT_DR“1”をモータ2に出力する。モータ回転方向制御部24は、リング6の突出部6aが固定体9の開口部9a内を往復移動するように、モータ2の回転方向を周期的に変化させるためのモータ回転方向制御信号MOT_DIRを、モータ2に出力する。具体的には、モータ回転方向制御部24は、所定の周期及び所定のHigh期間を有するパルスを出力し続ける。モータ回転速度制御部25は、リング6の突出部6aが固定体9の開口部9a内を微速で移動するためのモータ回転速度制御信号MOT_FCLKを、モータ2に出力する。尚、図5では、モータ回転速度制御信号MOT_FCLKは、モータ回転方向制御信号MOT_DIRに同期している。
これにより、モータ2は、モータ駆動制御部23、モータ回転方向制御部24及びモータ回転速度制御部25から送られてきた各信号に基づいて、時計回り方向及び反時計周り方向に微速回転する。すると、リング6の突出部6aは固定体9の開口部9a内を往復移動し、遊星ローラ4はモータ回転軸3の外周面上の所定の幅を往復移動する。これにより、モータ回転軸3の外周面と接する遊星ローラ4の弾性体4aの一定箇所には圧力がかからなくなる。
次いで、制御部21が、画像形成処理の開始指示を示す画像形成指示信号を画像形成装置31等の外部から受信すると、制御部21のモータ駆動制御部23はモータ駆動制御信号MOT_DRを一旦リセットさせた後、再度モータ駆動制御信号MOT_DR“1”をモータ2に出力する。モータ回転方向制御部24は、モータ2を時計回り方向に回転させるためのモータ回転方向制御信号MOT_DR“1”をモータ2に出力する。モータ回転速度制御部25は、トルク検知センサ5が検知する出力トルクの監視を開始すると共に、モータ2を画像形成処理の開始指示の信号を受信待機している時よりも早い速度で回転させるためのモータ回転速度制御信号MOT_FCLKを、モータ2に出力する。転写ベルト駆動指示部26は、モータ回転速度制御信号MOT_FCLKの監視を開始する。
モータ2は、モータ回転速度制御信号MOT_FCLKに基づいて回転を開始すると、リング6はモータ回転軸3の回転に連動して回転する。リング6の突出部6aが開口部9aの内壁のうちモータ回転軸3の回転方向の内壁に接触すると、リング6の回転は停止し、出力軸8からはモータ2の回転速度が所定の比率で減速された回転が安定して出力される。この出力軸8から出力された回転により感光体ドラム32が回転を開始すると、転写ベルト駆動指示部26は、駆動ローラ34aの回転動作の開始を指示する信号を転写ベルトの駆動装置に出力する。
これにより、駆動ローラ34aは回転を行い、転写ベルト33は駆動ローラ34aの回転に連動して回転する。そして、転写ベルト33と感光体ドラム32とが当接されている箇所には摩擦力が生じる。
転写ベルト33が回転開始後、モータ回転速度制御部25は、摩擦力検知センサ35が検知した摩擦力を取得し、トルク検知センサ5により検出される出力軸8の出力トルクが摩擦力検知センサ35により検出された摩擦力に対応するトルク以上となるように、モータ回転速度制御信号MOT_FCLKを調節してモータ2に出力する。
これにより、モータ2は、調節されたモータ回転速度制御信号MOT_FCLKに基づいた速度で回転し、感光体ドラム32は、転写ベルト33よりも速い速度で回転する。
画像形成処理の開始指示を示す画像形成指示信号を受信してから所定期間Taが経過すると、モータ回転速度制御部25はモータ2を画像形成時の速度で回転させるためのモータ回転速度制御信号MOT_FCLKを生成し、モータ2に出力する。モータ2が定常回転状態に至ると、感光体ドラム32も定常回転状態となり、画像形成処理が画像形成装置31により実行される(画像形成処理信号“1”)。
(5)効果
この駆動装置1は、画像形成処理の開始指示があってから画像形成動作が開始されるまでの間、感光体ドラム32を転写ベルト33より先に回転させるように制御すると共に、出力軸8の出力トルクが感光体ドラム32と転写ベルト33との当接箇所における摩擦力に対応するトルク以上となるように、モータ2の回転を制御する。これにより、駆動装置1により回転駆動される感光体ドラム32は、転写ベルト33よりも速い速度で回転する。従って、転写ベルト33の回転動作により感光体ドラム32が連れ回され、リング6の突出部6aが固定体9の開口部9a内に移動してしまう現象が生じないため、駆動装置1は正常な制御動作を行うことができる。
また、駆動装置1は、画像形成処理の終了指示を受けてから次の画像形成処理の開始指示を受けるまでの間、リング6の突出部6aが固定体9の開口部9a内を往復移動するようにモータ2を微速回転させる。これにより、遊星ローラ4も微速回転を行う。そのため、モータ回転軸3の外周面と接する遊星ローラ4の弾性体4aの一定箇所に圧力がかかることを避けられるため、遊星ローラ4の弾性体4aに弾性変形が生じることを防止できる。
<その他の実施形態>
(a)上記実施形態では、制御部は、感光体ドラムを駆動ローラよりも先に駆動させると共に、出力軸の出力トルクが感光体ドラムと転写ベルトとの当接箇所における摩擦力に対応するトルク以上となるように制御すると記したが、感光体ドラムを駆動ローラよりも先に駆動させる制御は必ずしも行わなくともよい。
(b)上記実施形態では、制御部は、画像形成処理の開始指示を受けてから画像形成処理が開始されるまでの所定期間、出力軸の出力トルクが感光体ドラムと転写ベルトとの当接箇所における摩擦力に対応するトルク以上となるようにモータの回転を制御していたが、これに限定されない。制御部は、出力軸の回転速度が転写ベルトの回転速度以上となるように制御してもよい。
図6は、制御部が上述した動作を行う場合の駆動装置の断面構成図であって、図7は、制御部の構成及び周辺装置との接続を示す図である。図6及び図7に示すように、駆動装置101は、動力伝達ユニットの出力軸108の回転速度を検知するための第1速度検知センサ105’を更に備える。そして、画像形成装置131には、駆動ローラ134aの回転速度を検知するための第2速度検知センサ135’が備えられている。制御部121のモータ回転速度制御部125は、第1速度検知センサ105’が検知する出力軸108の回転速度が、第2速度検知センサ135’が検知する駆動ローラ134aの回転速度以上となるようにモータ回転速度制御信号MOT_FCLKを調節してモータ102に出力する。これにより、モータ102は、駆動ローラ134aに連動して回転する転写ベルト133よりも早い速度で回転する。
尚、駆動装置101の他の構成及び動作については上記実施形態と同様である。また、図6及び図7では、トルク検知センサ及び摩擦力検知センサを省略している。
本発明の駆動装置は、カラープリンタやカラー複写機等のカラー画像形成装置内の感光体ドラムの駆動用装置として用いることができる。
本実施形態に係る駆動装置の断面構成とその周辺装置との接続を示した図。 本実施形態の駆動装置が用いられる画像形成装置の概略図。 駆動装置のIII−III線断面図。 制御部の機能構成図。 制御部が入出力する各種信号のタイミングチャート。 その他の実施形態に係る駆動装置の断面構成とその周辺装置との接続を示した図。 その他の実施形態に係る駆動装置の機能構成図。
符号の説明
1 駆動装置
2 モータ
3 モータ回転軸
4 遊星ローラ
4a 弾性体
5 トルク検知センサ
6 リング
6a 突出部
7 キャリアローラ
8 出力軸
9 固定体
9a 開口部

Claims (1)

  1. モータの回転軸の外周面に圧接されており、少なくとも一部が弾性体からなる複数の遊星ローラと、前記複数の遊星ローラと内周面で接しており、外周面上に突出した突出部を有しているリングと、前記リングを覆うように位置しており、前記リングの突出部に対応する位置に前記突出部が所定の距離を移動可能な幅を有する開口部が形成された固定体と、前記遊星ローラの回転に連動して回転するキャリアローラと、前記キャリアローラの回転を外部に出力する出力軸と、を備える遊星ローラ式動力伝達ユニットと、
    前記遊星ローラ式動力伝達ユニットの出力軸により回転駆動される像担持体と、
    前記遊星ローラ式動力伝達ユニットとは別の動力伝達手段により回転駆動され、かつ前記像担持体の外周面に当接されている転写装置と、
    前記出力軸の出力トルクを検知するトルク検知手段と、
    前記像担持体と前記転写装置との間の摩擦力を検出する摩擦力検知センサと、
    前記モータの回転を制御する制御手段と、を含み
    前記制御手段は、画像形成処理が終了してから次の画像形成処理の開始指示があるまでの間において前記リングの突出部が前記固定体の開口部内を往復移動するように前記モータの回転方向を制御し、また画像形成処理の開始指示があってから当該画像形成処理が終了するまでの間においては正方向に回転するように前記モータの回転方向を制御すると共に、画像形成処理が終了してから次の画像形成処理の開始指示があるまでの間において前記リングの突出部が前記固定体の開口部内を微速で移動するように前記モータの回転速度を制御し、また画像形成処理の開始指示があってから画像形成処理が開始されるまでの所定期間においては前記トルク検知手段により検知される前記出力軸の出力トルクが前記摩擦力検知センサが検出する摩擦力に対応するトルク以上となるように前記モータの回転速度を制御し、また前記所定期間経過後においては定常回転の速度となるように前記モータの回転速度を制御する駆動装置。
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