JP2002115751A - 回転駆動装置及び動力伝達装置 - Google Patents

回転駆動装置及び動力伝達装置

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JP2002115751A
JP2002115751A JP2000307496A JP2000307496A JP2002115751A JP 2002115751 A JP2002115751 A JP 2002115751A JP 2000307496 A JP2000307496 A JP 2000307496A JP 2000307496 A JP2000307496 A JP 2000307496A JP 2002115751 A JP2002115751 A JP 2002115751A
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elastic body
rotation
drive device
motor
outer peripheral
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JP2000307496A
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English (en)
Inventor
Tadashi Imamura
正 今村
Toshio Wakamatsu
俊男 若松
Nobumasa Adachi
信政 安達
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Nidec Drive Technology Corp
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Nidec Shimpo Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 歯車を用いない方式の回転駆動装置におい
て、製造コストを低減する。 【解決手段】 この装置は、カラーコピー機の現像装置
等を回転駆動するのに最適な装置であり、回転駆動源と
してのモータ1と、減速装置2と、速度検出機構3とを
備えている。減速装置2は、モータ1の回転が入力さ
れ、1つ以上の回転部材の摩擦接触によりトルク伝達を
行ってモータ1からの回転を減速して出力する。速度検
出機構3は減速装置2の出力回転速度を検出する。そし
て、減速装置2の複数の回転部材のうちの少なくとも1
つは、摩擦接触部以外の部分を構成する構造体と摩擦接
触部を構成する弾性体とを有する弾性体付回転部材であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、歯車を使わずに動
力を伝達する動力伝達装置に関する。また、本発明は、
回転駆動装置、特に、複写機の感光体ドラム等を低速度
かつ高精度に回転駆動するとともに、出力回転速度を検
出して駆動回転速度をフィードバック制御可能な回転駆
動装置に関する。
【0002】さらに本発明は、前述の回転駆動装置を用
いたカラー画像形成装置の画像形成部駆動装置に関す
る。
【0003】
【従来の技術】複写機等の画像形成装置や印刷機械等に
おいては、感光体ドラムやフィルムの送りのためのロー
ラを低速度かつ高精度で回転するための回転駆動装置が
必要となる。従来のこの種の装置は、モータと、モータ
の回転を減速する遊星方式の減速装置とを備えている。
そして、遊星方式の減速装置としては、歯車式の減速装
置と、トラクションすなわち摩擦伝達方式による減速装
置とがあり、それぞれ、太陽車、インタナルリング、遊
星車及びキャリアを有している。
【0004】トラクション方式の減速装置では、太陽
車、インタナルリング及び遊星車をそれぞれ互いに圧接
することによってトルクを摩擦伝達するような構成とな
っている。そして、太陽車、インタナルリング及び遊星
車はそれぞれ主に鉄系材料により製作されている。
【0005】このような従来のトラクション方式の減速
装置においては、太陽車、インタナルリング及び遊星車
の各摩擦接触部はグリス等のトラクションオイルを介し
てトルク伝達が行われるようになっており、各接触部の
焼き付き等を防止したり、あるいは鉄系材料同士のトル
ク伝達力の増加を図っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記のような従来のト
ラクション方式の減速装置では、減速装置内部にトラク
ションオイルが充填されるために、このオイルが漏れ出
すのを防止するためにシール部材等が必要になる。ま
た、シール部材が当接する面を高精度に仕上げなければ
ならない。
【0007】さらに、高い回転精度を得るためには、太
陽車、インタナルリング及び遊星車の各摩擦接触部を高
い精度で加工する必要があるとともに、組み付け精度も
高い精度が要求され、製造コストが高くなる。
【0008】本発明の課題は、主に製造コストを低減す
ることが可能な回転駆動装置又は動力伝達装置を得るこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る回転駆動
装置は、被動装置を回転駆動するとともに、出力回転速
度を検出して駆動回転速度をフィードバック制御するた
めの装置であって、回転駆動源としてのモータと、減速
装置と、速度検出機構とを備えている。減速装置は、モ
ータの回転が入力され、1つ以上の回転部材の摩擦接触
によりトルク伝達を行ってモータからの回転を減速して
出力する。速度検出機構は減速装置の出力回転速度を検
出する。そして、減速装置の複数の回転部材のうちの少
なくとも1つは、摩擦接触部以外の部分を構成する構造
体と摩擦接触部を構成する弾性体とを有する弾性体付回
転部材である。
【0010】この装置では、モータの回転が減速装置に
よって減速されて出力され、被動装置が駆動される。こ
のとき、減速装置では、回転部材の摩擦接触によりトル
ク伝達が行われる。回転部材のうちの少なくとも1つは
構造体と弾性体とからなる弾性体付回転部材であり、弾
性体が相手の回転部材と接触して、トルク伝達が行われ
る。このとき、弾性体の摩擦接触に起因して回転精度が
劣化する。しかし、この装置では、減速装置の出力回転
速度が検出され、この検出結果に基づいて、出力回転速
度が所望の設定速度になるようにモータの回転速度がフ
ィードバック制御される。したがって、弾性体の接触に
よるトルク伝達にもかかわらず、所望の出力回転数を精
度良く得られる。
【0011】ここでは、回転部材が構造体と弾性体とで
構成されており、弾性体が摩擦接触してトルク伝達が行
われる。したがって、従来装置のようなトラクションオ
イルが不要となり、シール部材が不要になるとともに、
シール部材が接触する相手側部材の高精度の加工も不要
になる。また、回転部材の摩擦接触する部分以外は構造
体で形成されているので、この構造体の強度を高くする
ことによって強度不足になることもない。さらに、回転
部材の加工誤差や組み付け誤差を弾性体の弾性変形によ
り吸収できるので、回転部材の加工精度、加工方法、材
料の選択肢が広がる。以上より、製造コストが低減でき
る。
【0012】また、弾性体として摩擦係数の大きい材料
を選択すれば、摩擦接触部の押し付け力を従来装置に比
較して小さくすることができ、従来装置において必要と
された付勢部材を省略することも可能となる。
【0013】ここで、速度検出機構を減速装置内部に配
置して軸方向寸法の短縮を図る場合、従来装置では、速
度検出機構が設けられる部分とオイルが充填された減速
機構部とを区分けする必要があった。しかし、この装置
では減速機構部にオイルが不要であるので、減速装置内
部に速度検出機構を配置してもこの部分を隔離するため
の部材が不要となり、装置の小型化が実現するととも
に、構成が簡単になる。
【0014】なお、弾性体付回転部材を複数個所に用い
る場合、弾性体あるいは構造体を用いられる個所によっ
て異ならせるようにしても良い。請求項2に係る回転駆
動装置は、請求項1の装置において、速度検出機構の検
出結果に基づいてモータの回転制御を行う回転制御手段
をさらに備えている。
【0015】この場合においても、請求項1と同様の作
用効果を奏する。請求項3に係る回転駆動装置は、請求
項1又は2の装置において、弾性体付回転部材の構造体
は弾性体に比較して高い剛性を有している。
【0016】この場合は、構造体によって強度を高く維
持しながら、弾性体により効率的なトルク伝達を行うこ
とができる。請求項4に係る回転駆動装置は、請求項1
から3のいずれかの装置において、構造体は外周部全周
に溝を有しており、弾性体は溝に装着されている。
【0017】ここでは、仕様に応じて種々の弾性体を選
択し、構造体に容易に装着することができる。したがっ
て、構造体を共通化しながら、種々の特性を有する弾性
体付回転部材を容易に実現できる。
【0018】請求項5に係る回転駆動装置は、請求項1
から3のいずれかの装置において、弾性体は構造体の外
周面に接着されている。この場合は弾性体付回転部材の
加工が簡単になる。
【0019】請求項6に係る回転駆動装置は、請求項1
から5のいずれかの装置において、弾性体付回転部材は
モータの回転軸外周面と摩擦接触する第1摩擦車を含
み、減速装置は第1摩擦車とともに回転する第1回転軸
をさらに有している。
【0020】ここでは、モータの回転は第1摩擦車に伝
達され、第1摩擦車は第1回転軸とともに回転する。こ
の第1回転軸を出力軸とすれば、1段親子方式の減速装
置が実現できる。
【0021】請求項7に係る回転駆動装置は、請求項1
から5のいずれかの装置において、弾性体付回転部材は
第1回転軸と摩擦接触する第2摩擦車を含み、減速装置
は第2摩擦車とともに回転する第2回転軸をさらに有し
ている。
【0022】ここでは、第2回転軸を出力軸とすれば、
2段親子方式の減速装置が実現できる。請求項8に係る
回転駆動装置は、請求項6又は7の装置において、第1
摩擦車の構造体は外周部に円筒部を有し、弾性体は、円
筒部の内周部全周に設けられ、その内周面がモータの回
転軸外周面と摩擦接触する。
【0023】この場合は、内接型の親子方式減速装置が
実現できる。請求項9に係る回転駆動装置は、請求項6
又は7の装置において、第1摩擦車の構造体は外周部に
円筒部を有し、弾性体は、円筒部の外周部全周に設けら
れ、その外周面がモータの回転軸外周面と摩擦接触す
る。
【0024】この場合は、外接型の親子方式減速装置が
実現できる。請求項10に係る回転駆動装置は、請求項
8又は9の装置において、第2摩擦車の構造体は外周部
に円筒部を有し、弾性体は、円筒部の内周部全周に設け
られ、その内周面が第1回転軸外周面と摩擦接触する。
【0025】ここでは、2段親子方式の減速装置が実現
できる。請求項11に係る回転駆動装置は、請求項1か
ら5の装置において、減速装置は、モータの回転軸先端
部に設けられた太陽車と、太陽車と同心に配置されたイ
ンタナルリングと、太陽車及びインタナルリングに摩擦
接触する複数の遊星車と、複数の遊星車を支持するキャ
リアと、キャリアが連結された出力軸とを有している。
そして、複数の遊星車、太陽車及びインタナルリングの
うちの少なくとも1つが弾性体付回転部材である。
【0026】この装置は、減速装置が遊星方式で構成さ
れており、モータの回転は太陽車に入力され、減速され
てキャリアから出力される。このような遊星方式の減速
装置においても、構造体及び弾性体を有する弾性体付回
転部材を使用することにより、前記同様の作用効果を奏
する。
【0027】請求項12に係る回転駆動装置は、請求項
11の装置において、複数の遊星車は径方向の同じ位置
で太陽車及びインタナルリングに摩擦接触する。この場
合の減速装置は一般的な単純遊星方式の減速装置であ
る。
【0028】請求項13に係る回転駆動装置は、請求項
11の装置において、複数の遊星車は、径方向の異なる
位置で太陽車及びインタナルリングに摩擦接触する。こ
の場合の減速装置は差動遊星方式の減速装置である。
【0029】請求項14に係る回転駆動装置は、請求項
1から5のいずれかの装置において、減速装置は、モー
タの回転軸先端部に設けられた第1太陽車と、第1太陽
車と同心に配置された第1インタナルリングと、第1太
陽車及び第1インタナルリングに摩擦接触する複数の第
1遊星車と、複数の第1遊星車を支持する第1キャリア
と、第1キャリアが連結された中間出力軸と、中間出力
軸先端部に設けられた第2太陽車と、第2太陽車と同心
に配置された第2インタナルリングと、第2太陽車及び
第2インタナルリングに摩擦接触する複数の第2遊星車
と、複数の第2遊星車を支持する第2キャリアと、第2
キャリアが連結された出力軸とを有している。そして、
複数の第2遊星車、第2太陽車及び第2インタナルリン
グのうちの少なくとも1つが弾性体付回転部材である。
【0030】この装置は、減速装置が複数段型の遊星方
式減速装置である。このような装置においても、構造体
及び弾性体を有する弾性体付回転部材を用いることによ
り前記同様の作用効果を奏する。
【0031】請求項15に係る回転駆動装置は、請求項
1から14のいずれかの装置において、構造体は板金プ
レス成型品である。ここでは、弾性体付回転部材あるい
は摩擦車の構造体を板金プレス成型品としているため、
製造コストを抑えることができる。
【0032】請求項16に係る回転駆動装置は、請求項
1から14のいずれかの装置において、構造体は樹脂成
型品である。ここでは、構造体を樹脂成型品とすること
により、製造コストを抑えることができる。
【0033】請求項17に係る回転駆動装置は、請求項
1から16のいずれかの装置において、弾性体はゴム、
樹脂及びこれらの複合品のうちの1つで形成されてい
る。この場合は、従来の鉄系の材料で形成されている回
転部材に比較して、摩擦係数を大きくでき、また加工精
度を高くする必要性がない。さらに潤滑剤が不要にな
る。したがって、製造コストを抑えることができるとと
もに、摩擦接触部の押し付け力を小さくでき、特に差動
型の遊星方式においては、インタナルリングを遊星車に
押し付けるための付勢部材をなくすことが可能である。
【0034】請求項18に係る回転駆動装置は、被動装
置を回転駆動するとともに、出力回転速度を検出して駆
動回転速度をフィードバック制御可能な装置である。そ
して、この装置は、回転駆動源としての第1及び第2モ
ータと、第1摩擦車と、第2摩擦車と、第1及び第2出
力軸とを備えている。第1摩擦車は、軸方向の第1方向
側に側端面を有するとともに第1方向と逆側の第2方向
側が開き、外周部に円筒部を有している。第2摩擦車
は、第2方向側に側端面を有するとともに第1方向側が
開き、外周部に円筒部を有している。第1及び第2出力
軸は第1摩擦車及び第2摩擦車からの動力をそれぞれ出
力する。
【0035】そして、第1モータは、第2摩擦車の円筒
部内周に配置され、回転軸が第1方向側に突出して第1
摩擦車の円筒部と摩擦接触するように配置されており、
第2モータは、第1摩擦車の円筒部内周に配置され、回
転軸が第2方向側に突出して第2摩擦車の円筒部と摩擦
接触するように配置されている。そしてさらに、第1及
び第2摩擦車は、摩擦接触部以外の部分を構成する構造
体と、摩擦接触部を構成する弾性体とを有している。
【0036】この装置では、第1モータの回転は、第1
摩擦車に伝達され、第1出力軸から出力される。また、
第2モータの回転は、第2摩擦車に伝達され、第2出力
軸から出力される。このとき、各摩擦車は構造体及び弾
性体を有しているので、前記同様の作用効果を奏する。
【0037】また、各摩擦車は外周部に円筒部を有して
おり、各円筒部の内周部にモータが配置されている。し
たがって、スペースが有効利用でき、装置の小型化を図
ることができる。
【0038】請求項19に係る動力伝達装置は、モータ
からの動力を伝達する装置であって、モータの回転が入
力される入力部と、1つ以上の回転部材の摩擦接触によ
り入力部からの動力をトルク伝達するトルク伝達部と、
トルク伝達部からの動力を出力する出力部とを備えてい
る。そして、トルク伝達部の複数の回転部材のうちの少
なくとも1つは、摩擦接触部以外の部分を構成する構造
体と摩擦接触部を構成する弾性体とを有する弾性体付回
転部材である。
【0039】このような動力伝達装置においても、前記
同様の作用効果を奏する。請求項20に係る画像形成部
駆動装置は、カラー画像形成装置の複数の画像形成部に
設けられた回転体を駆動するための装置であって、複数
の画像形成部のそれぞれに対応して設けられ、回転体に
連結された請求項1から18のいずれかに記載の回転駆
動装置を備えている。
【0040】カラーコピー機等の画像形成装置では、4
色用の画像形成部のそれぞれを駆動するための駆動装置
が必要となる。そして、各画像形成部を駆動するための
装置には、回転ムラによる色ズレを防止するために、回
転速度を高い精度で制御できることが望まれる。
【0041】そこで、この請求項20に係る発明では、
請求項1から18に記載された装置のいずれかの回転駆
動装置を、各画像形成部の感光体ドラム等の回転体を駆
動するために用いている。ここでは、前述のように、加
工誤差や組み付け誤差等を弾性体の摩擦接触によって吸
収できるので、安価な製造コストで高精度の回転速度を
得ることができ、高品質の画像を得ることができる。
【0042】なお、請求項18に係る装置では、2つの
回転駆動部を有しているので、この場合は2組の装置を
設けることによって、4色(イエロー、マゼンタ、シア
ン、ブラック)画像形成部のそれぞれを駆動することが
できる。
【0043】
【発明の実施の形態】[第1実施形態]図1は本発明の
第1実施形態による回転駆動装置を示したものである。
【0044】図1に示された回転駆動装置は、モータ1
と、モータ1からの回転を減速して出力する遊星方式の
トラクション減速装置2と、減速装置2の出力回転速度
を検出するための速度検出機構3とを備えている。また
この回転駆動装置は、速度検出機構3からの出力が入力
されるコントローラ4と、コントローラ4からの制御信
号に従ってモータ1の回転速度を制御するドライブ装置
5とをさらに有している。
【0045】モータ1は、カップ状のロータハブ10
と、ロータハブ10内壁に固定されたロータマグネット
11と、中心部に配置されたブラケット12と、ロータ
マグネット11とブラケット12との間に配置されたコ
イル13と、回転軸14とを有している。そして、ブラ
ケット12は、筒状の軸受ホルダ部15と、軸受ホルダ
部15の出力側端部(図1において左端部)に径方向外
方に広がるように延びて形成されたモータフランジ16
とを有している。回転軸14は軸受ホルダ部15の内周
部に1対のボールベアリング等の軸受17,18を介し
て回転自在に支持されている。また、回転軸14の先端
は減速装置2内に進入して減速装置2の入力部である太
陽ローラ20を構成している。減速装置2側の軸受17
の外輪には、両軸受17,18に予圧を与えるためのバ
ネ19が設けられている。
【0046】減速装置2は、モータ1の回転を例えば1
回転/秒程度に減速するものであり、太陽ローラ20
と、インタナルリング21と、複数(本実施形態では3
個であるが、図では2個のみが表れている)の遊星ロー
ラ22と、複数の遊星ローラ22を支持するキャリア2
3と、出力軸24とを有している。そして、太陽ローラ
20、インタナルリング21、複数の遊星ローラ22及
びキャリア23はハウジング25内に収納されている。
ハウジング25のモータと逆側の端面には出力軸24が
貫通する孔が形成されており、出力軸24は1対の軸受
26,27を介してハウジング25に回転自在に支持さ
れている。なお、インタナルリング21はハウジング2
5の一部にハウジング25と一体で形成されている。
【0047】遊星ローラ22は、ロッド28によりキャ
リア23に対して片持ちで回転自在に支持されており、
図2に拡大して示すように、構造体30と、太陽ローラ
20及びインタナルリング21に摩擦接触する弾性体3
1とを有している。構造体30は、鉄系の金属製材料で
形成されており、中央部分にロッド28が貫通する孔3
0aを有し、外周部全周に断面略半円形状の溝30bを
有している。弾性体31は、比較的弾性変形が容易なゴ
ム又は樹脂あるいはこれらの複合体で形成されており、
断面円形で構造体30の溝30bに嵌め込まれている。
【0048】このような構成では、遊星ローラ22の弾
性体31が弾性変形しつつ太陽ローラ20及びインタナ
ルリング21に摩擦接触し、これによりトルク伝達さ
れ、各遊星ローラ22は太陽ローラ20の周りを自転し
ながら公転することが可能である。
【0049】キャリア23は、リング状の部材であり、
中心部の孔には出力軸24が挿入されて互いに相対回転
不能に固定されている。なお、キャリア23と出力軸2
4とは一体に形成することも可能である。
【0050】速度検出機構3は、詳細は本願出願人に係
る出願である特願2000−262540号に開示され
ており、キャリア23の側面に固定されたパルス円板3
5と、投光器及び受光器を含む光検出器36とを有して
いる。このような構成により、キャリア23,すなわち
出力軸の回転速度が検出され、検出結果はコントローラ
4に送られる。
【0051】コントローラ4は、CPU等で構成された
モータ駆動信号を出力できる制御回路であり、光検出部
36からの検出出力に基づいて、出力回転速度が所望の
設定値になるようにモータ駆動信号を出力する回路であ
る。また、ドライバ装置5は、コントローラ4からのモ
ータ駆動信号に基づいてモータ1を駆動するための装置
である。
【0052】次に動作について説明する。モータ1を駆
動することによって回転軸14が回転すると、この回転
は減速装置2に入力される。この回転は、太陽ローラ2
0、遊星ローラ22及びインタナルリング21のそれぞ
れの外径、内径によって決まる減速比によって減速さ
れ、キャリア23及び出力軸24を介して出力される。
【0053】このとき、キャリア23の側面に固定され
たパルス板35及び光検出器36によってキャリア23
の回転速度がパルス信号として検出され、このパルス信
号はコントローラ4に入力される。コントローラ4で
は、光検出器36により得られた回転速度検出パルスと
基準パルスとの位相差が検出され、この位相差がなくな
るようなモータ駆動信号がドライブ装置5に入力され
る。そして、ドライブ装置5からの駆動信号によってモ
ータ1の回転速度が増減される。
【0054】このようなフィードバック制御によって、
減速装置2の出力回転速度が所望の設定速度になるよう
にモータ1の回転速度が制御される。この装置では、遊
星ローラ22を、摩擦接触する部分以外の金属製構造体
30と、摩擦接触する部分のゴム又は樹脂製弾性体31
とで構成している。摩擦接触部を弾性体31で構成する
ことにより、従来装置において必要であったトラクショ
ンオイルが不要となる。そして、トラクションオイルが
不要となるので、シール部材やシール部材が摺接する相
手部材のシール面の高精度の加工が不要となる。また、
弾性体31の弾性変形により組み付け誤差、加工誤差等
を吸収できるので、各部の加工精度を従来に比較して低
くできる。さらに、構造体30により強度を確保しつつ
摩擦接触部の摩擦係数を大きくでき、効率的なトルク伝
達を行うことができる。
【0055】[第1実施形態の変形例]図3に第1実施
形態の変形例を示す。この実施形態は、前記例と比較し
て、太陽ローラ、インタナルリング及び遊星ローラの間
のトルク伝達部の構成が異なっている。他の部分の構成
については前記実施形態と同様である。以下、相違点に
ついてのみ説明する。
【0056】この実施形態における太陽ローラ20’
は、モータ回転軸14と連続して形成された金属製材料
からなる構造体40と、ゴム又は樹脂製あるいはこれら
の複合体からなる弾性体41とから構成されている。構
造体40は、モータ回転軸14の先端に一体で形成さ
れ、他の軸径よりも小径に形成されている。弾性体41
は構造体40の外周に嵌め込まれて装着されている。
【0057】また、インタナルリング21’は、前記同
様にハウジング25の一部に形成されたものであるが、
ハウジング25の一部である構造体42と、前記と同様
の材質からなる弾性体43とから構成されている。構造
体42の内周面全周には断面略半円形状の溝42aが形
成されている。弾性体43は断面円形であり、構造体4
2の溝42a内に嵌め込まれている。そして、弾性体4
3が構造体42の溝42a内に嵌め込まれた状態では、
弾性体43の内径は構造体42の内径よりも小径となっ
ている。
【0058】遊星ローラ22’は外周部形状のみが前記
実施形態と異なっている。すなわち、この遊星ローラ2
2’の外周部には溝が形成されていない。そして、構造
体のみからなり、弾性体は有していない。
【0059】このような第2実施形態においても、弾性
体によって摩擦接触部(トルク伝達部)を構成すること
ができ、前記第1実施形態と同様の効果が得られる。 [第2実施形態]図4に本発明の第2実施形態を示す。
この実施形態は減速装置部分のみが異なり、他の構成は
前記第1実施形態と同様である。
【0060】この第2実施形態における減速装置2’
は、差動型の遊星方式であり、太陽ローラ20と、イン
タナルリング45と、複数の遊星ローラ46と、各遊星
ローラ46を回転自在に支持するキャリア23と、出力
軸24とを有している。
【0061】インタナルリング45は、図5に拡大して
示すように、それぞれ円環状の固定リング45a及び可
動リング45bを有しており、両リング45a及び45
bは遊星ローラ46を挟むように対向して設けられてい
る。固定リング45aはハウジング25に対して軸方向
及び回転方向に移動不能に固定されている。また、可動
リング45bは、ハウジング25に対して、軸方向に移
動自在で、かつ相対回転不能に装着されている。そし
て、両リング45a,45bの内周部の対向する面は、
それぞれテーパ状に形成されている。
【0062】遊星ローラ46は、ロッド28によりキャ
リア23に対して片持ちで回転自在に支持されており、
金属製の構造体47と、ゴム又は樹脂あるいはこれらの
複合体からなる弾性体48a,48bとから構成されて
いる。
【0063】構造体47は、大径ローラ部47aと、小
径ローラ部47bとから構成されている。大径ローラ部
47aの外周面は太陽ローラ20の外周面に対向してい
る。小径ローラ部47bは、大径ローラ部47aの両側
面に大径ローラ部47aと同心に形成されている。そし
て、この小径ローラ部47bに固定リング45a及び可
動リング45bの内周面に形成されたテーパ面が対向し
ている。大径ローラ部47aと小径ローラ部47bの外
周面全周には断面略半円形状の溝が形成されている。
【0064】弾性体48a,48bはそれぞれ断面円形
の部材であり、大径ローラ部47a及び小径ローラ部4
7bの溝に嵌め込まれている。そして、大径ローラ部4
7aに装着された弾性体48aが太陽ローラ20に摩擦
接触し、小径ローラ部47bに装着された弾性体48b
が固定リング45a及び可動リング45bの内周面に形
成されたテーパ面に摩擦接触している。
【0065】また、可動リング45bの側方には圧縮コ
イルばね49が配置されており、この圧縮コイルばね4
9により可動リング45bは常に固定リング45a側に
付勢されている。これにより、各遊星ローラ46の弾性
体48aと太陽ローラ20との各接触面と、弾性体48
bと固定リング45a及び可動リング45bとの各接触
面とに所定の圧接力が与えられ、各弾性体48a,48
bが弾性変形して相手部材に圧接されている。
【0066】このような構成の差動型遊星方式の減速装
置においても、前記同様の作用効果が得られる。また、
遊星ローラ46に装着される弾性体48a,48bをよ
り弾性変形しやすい材質のゴム等で形成することによ
り、圧縮コイルばね49を省略することも可能である。
【0067】[第2実施形態の変形例]以下に、第2実
施形態の変形例を示す。 (1)図6に示す遊星ローラ50は、構造体51と弾性
体52a,52bとから構成されている。各部材の材料
は前記例と同様である。しかしこの例では、構造体51
の大径ローラ部51aの外周面全周に弾性体52aが、
また小径ローラ部51bの外周面全周に弾性体52bが
接着あるいはコーティングにより設けられている。
【0068】(2)図7に示す例では、遊星ローラ55
は構造体56と弾性体57とから構成されている。各部
材の材質は前記例と同様である。そして、構造体56は
大径ローラ部56a及び小径ローラ部56bからなり、
大径ローラ部56aの外周面全周に溝が形成されてい
る。この溝に弾性体57が嵌め込まれている。一方、構
造体56の小径ローラ部56bの表面は、ロッド28か
ら離れるに従って小径となるテーパ形状となっている。
【0069】一方、インタナルリング58はそれぞれ円
環状の固定リング581及び可動リング582を有して
おり、両リング581,582は遊星ローラ55を挟む
ように対向して設けられている。そして、両リング58
1,582は、構造体581a,582aと、弾性体5
81b,582bとから構成されている。両部材の材質
は前記例と同様である。構造体581a,582aは内
周部の対向する面がそれぞれテーパ状に形成されてお
り、遊星ローラ55の小径ローラ部56bと対向してい
る。そして、弾性体581b,582bは構造体581
a,582aの内周テーパ面に接着あるいはコーティン
グにより設けられており、それぞれ遊星ローラ55の小
径ローラ部56bと摩擦接触している。
【0070】(3)図8に示す例では、インタナルリン
グを構成する1対のリング581’,582’が弾性体
で構成されている。すなわち、この例におけるインタナ
ルリングは、全体が弾性体で構成されており、構造体は
有していない。他の構成は図7に示す例と同様である。
【0071】この場合は、インタナルリングにおいて大
きく弾性変形量を確保できるので、リングを付勢するた
めの部材(圧縮コイルばね)をなくすことができる。 (4)図9に示す例は、図7及び図8に示す例と基本的
構成は同じである。ここでは、遊星ローラ60及びイン
タナルリング61の形状が異なっている。
【0072】すなわち、遊星ローラ60は構造体62と
弾性体63とを有しており、構造体62は大径ローラ部
62aと小径ローラ部62bとを有している。大径ロー
ラ部62aの外周面全周には溝が形成されており、小径
ローラ部62bは、大径ローラ部62aと同心で、回転
軸と平行な外周面を有している。そして、弾性体63は
大径ローラ部62aの溝に嵌め込まれている。
【0073】また、インタナルリング61は、1対のリ
ングが一体形成された構造体64と、弾性体65とから
構成されている。弾性体65は一体形成された1対のリ
ングの内周端面に接着あるいはコーティングにより設け
られている。各部材の材質は前記例と同様である。
【0074】(5)図10に示す例は、図7の例と比較
した場合、太陽ローラ、インタナルリング及び遊星ロー
ラの構成が異なっている。太陽ローラ70は、モータ回
転軸14の先端部に形成された構造体71と、弾性体7
2とから構成されている。弾性体72は構造体71の外
周に接着、コーティングあるいは嵌め込みによって設け
られている。各部材の材質は前記例と同様である。
【0075】インタナルリング73はそれぞれ円環状の
固定リング731及び可動リング732を有しており、
両リング731,732は遊星ローラ75を挟むように
対向して設けられている。そして、両リング731,7
32は、構造体731a,732aと、弾性体731
b,732bとから構成されている。両部材の材質は前
記例と同様である。構造体731a,732aの内周部
には略矩形の溝が形成されており、この溝に弾性体73
1b,732bが嵌め込まれている。
【0076】遊星ローラ75は大径ローラ部75aと小
径ローラ部75bとから構成されており、小径ローラ部
75bの外周面は前記例と同様にテーパ形状となってい
る。そして、遊星ローラ75の大径ローラ部75aと太
陽ローラ70の弾性体72とが摩擦接触し、遊星ローラ
75の小径ローラ部75bとインタナルリング73の弾
性体731b,732bとが摩擦接触している。
【0077】[第3実施形態]図11に本発明の第3実
施形態を示す。この実施形態は、差動型遊星方式の減速
装置を2段にしたものである。
【0078】この装置は、モータ1と、第1段目の差動
型遊星方式減速装置80と、第2段目の差動型遊星方式
減速装置81と、第2段目減速装置81の出力軸回転速
度を検出するための速度検出機構3とを有している。ま
た、前記図1の第1実施形態同様のコントローラ4及び
ドライブ装置5を有している。
【0079】モータ1の構成は前記実施形態と同様であ
る。第1段目減速装置80は、モータ1の回転を入力と
し、減速して中間出力軸82に出力するものである。第
1段目減速装置80の構造は図4に示した第2実施形態
の減速装置における構造と同様である。また、第2段目
減速装置81は、第1段目減速装置80の中間出力軸8
2を入力とし、この回転を減速して出力軸83に出力す
るものである。第2段目減速装置81の構造は第1段目
減速装置80の構造と基本的に同様である。
【0080】このような装置においては、2段減速を行
うことにより、1段減速の場合に比較してより大きな減
速比が得られる。なお、第1段目減速装置80は、比較
的回転数が高いので、歯車噛み合い方式の減速装置を用
いても、歯車の噛み合いによる回転ムラの影響は少な
い。したがって、2段又は複数段の減速装置を構成する
場合、少なくとも最終段の減速装置をトラクション方式
とし、その最終段の減速装置の出力回転速度を検出して
フィードバック制御すれば、高い精度の回転速度を得る
ことができる。
【0081】[第4実施形態]図12に本発明の第4実
施形態を示す。この実施形態の装置は、いわゆる親子方
式の内接型減速装置であり、モータ1と、減速装置90
と、減速装置90の出力回転速度を検出するための速度
検出機構3と、コントローラ4と、ドライブ装置5とを
有している。モータ1、速度検出機構3、コントローラ
4及びドライブ装置5の構成については前記第1実施形
態と同様である。
【0082】減速装置90は、円筒形状のハウジング9
1と、ハウジング91の中心部に1対の軸受92,93
により回転自在に支持された出力軸94と、出力軸94
に固定された摩擦車95とを有している。
【0083】摩擦車95は、出力軸94に固定された金
属製の構造体96と、構造体96の内周部に固定された
ゴム又は樹脂製あるいはこれらの複合体からなる弾性体
97とを有している。構造体96は、円板状の部材であ
り、円板部96aと、円板部96aの外周部から出力軸
94と平行に延びて形成された円筒部96bとを有して
いる。そして、弾性体97は円筒部96bの内周面全周
に固定されている。
【0084】また、モータ1はハウジング91の側面に
固定されており、その回転軸14が減速装置90の内部
に延びている。そして、回転軸14の外周面が摩擦車9
5の弾性体97の内周面に摩擦接触している。
【0085】このような構成の回転駆動装置では、モー
タ1の回転は回転軸14を介して摩擦車95に伝達され
る。そして、これらの摩擦接触により回転が減速されて
出力軸94に伝達される。また、出力軸94の回転速度
は速度検出機構3によって検出され、前記実施形態同様
に、コントローラ4及びドライブ装置5によって回転速
度がフィードバック制御される。したがって、出力軸9
4の回転速度を高い精度で所望の回転速度に制御するこ
とができる。
【0086】このような実施形態においては、摩擦車9
5の弾性体97に回転軸14が摩擦接触し、トルク伝達
部を構成している。したがって、回転軸14、摩擦車9
5等の各部材の加工精度や組み付け精度に誤差があって
も、それらを弾性体97の弾性変形によって吸収でき
る。このため、製造コストを低減することができる。
【0087】[第5実施形態]図13に本発明の第5実
施形態を示す。この実施形態の装置は、いわゆる親子方
式の外接型減速装置であり、摩擦接触部(トルク伝達
部)の構成のみが第4実施形態と異なる。すなわち、摩
擦車100は、出力軸94に固定された金属製の構造体
101と、構造体101の外周部に固定されたゴム又は
樹脂製あるいはこれらの複合体からなる弾性体102と
を有している。構造体101は、前記実施形態同様に、
円板状の部材であり、円板部101aと、円板部101
aの外周部から出力軸94と平行に延びて形成された円
筒部101bとを有している。そして、弾性体102は
円筒部101bの外周面全周に固定されている。
【0088】このような摩擦車100に対して、モータ
1の回転軸14が減速装置90の内部に延び、回転軸1
4の外周面が摩擦車100の弾性体102の外周面に摩
擦接触している。
【0089】このような実施形態においても、前記実施
形態と同様の効果を奏する。 [第6実施形態]図14に本発明の第6実施形態を示
す。
【0090】この装置は、2段型親子方式の内接型減速
装置であり、モータ1と、1段目減速部105と、2段
目減速部106とを有している。モータ1の構成は前記
各実施形態と同様である。
【0091】また、1段目減速部105の構成は前記第
4実施形態と基本的に同様である。すなわち、1つの軸
受107により片持ち支持された第1摩擦車108を有
しており、この第1摩擦車108は構造体109と弾性
体110とを有している。構造体109は中間出力軸1
11と一体形成されている。弾性体110は構造体10
9の外周円筒部の内周面全周に設けられており、この弾
性体110の内周面全周にモータ1の回転軸14の外周
面が摩擦接触している。
【0092】ここで、軸受107は浮動ブロック131
に装着されており、浮動ブロック131は1段目減速部
105及び2段目減速部106を収納するハウジング1
30に対して径方向に移動可能となっている。そして、
浮動ブロック131は、ハウジング130に螺合する付
勢力調整用のボルト132とコイルばね133とによ
り、第2摩擦車114の弾性体116に向かって付勢さ
れている。
【0093】2段目減速部106は、1段目減速部10
5と基本的に同様な構成を有しており、出力軸113と
一体形成された第2摩擦車114を有している。第2摩
擦車114は構造体115と弾性体116とを有してい
る。弾性体116は、1段目同様に、構造体115の外
周円筒部の内周面全周に設けられており、この弾性体1
16の内周面全周に1段目減速部105の出力である中
間出力軸111の外周面が摩擦接触している。
【0094】なお、この装置では、2段目減速部106
の出力回転速度が速度検出機構3により検出されるよう
になっている。コントローラ4及びドライブ装置5によ
ってモータ1の回転速度がフィードバック制御されるの
は、前記各実施形態と同様である。
【0095】この実施形態では、モータ1及び1段目減
速部105の組み付け精度や回転軸14、中間出力軸1
11の加工精度に誤差が生じても、各摩擦接触部の弾性
体110,116によって吸収できる。また、第1摩擦
車108を移動可能に支持して一方向に付勢し、摩擦接
触部の圧接力を調整できるようにしている。ここでも、
前記同様に組み付け誤差等を各弾性体で吸収できる。こ
のため、各部材の加工及び組み付けが容易になり、製造
コストを低減できる。
【0096】[第7実施形態]図15に本発明の第7実
施形態を示す。この実施形態は、前記第6実施形態にお
ける1段目減速部105の支持部の構成を変更したもの
である。すなわち、この実施形態では、各摩擦接触部に
弾性体110,116を用いているので、各弾性体11
0,116が弾性変形するような組付けを行うことによ
り、各摩擦接触部を圧接するための機構が不要となる。
したがって、ここでは、第6実施形態において設けられ
ていたボルト132とコイルばね133とが省略されて
おり、かつ軸受107はハウジングに設けられた壁に固
定して設けられている。
【0097】このような実施形態においては、前記実施
形態と同様の効果に加え、構造が簡単になる。 [第8実施形態]図16に本発明の第8実施形態を示
す。この実施形態は、第6実施形態と比較して1段目減
速部が異なるのみで、他の構成は同じである。
【0098】すなわち、この装置における1段目減速部
120は第1摩擦車121を有し、この第1摩擦車12
1は2つの軸受122,123によって支持された中間
出力軸124に固定されている。また、第1摩擦車12
1は構造体125と弾性体126とから構成されてお
り、弾性体126は構造体125の外周円筒部の外周面
に設けられている。そして、この弾性体126の外周面
とモータ1の回転軸14の外周面とが摩擦接触してい
る。
【0099】この実施形態によっても、前記同様の効果
が得られる。 [第9実施形態]図17及び図18に本発明の第9実施
形態を示す。図18は図17のA−A断面である。
【0100】この装置は、特開平9−230662号公
報あるいは特開平9−185192号公報等に示される
ようなカラーコピー機の4色(イエロー、マゼンタ、シ
アン、ブラック)画像形成部のそれぞれを回転駆動する
ための回転駆動装置であり、4つのモータ1a,1b,
1c,1dと、4つの摩擦車141,142,143,
144と、それぞれ各摩擦車140〜144が固定され
た4つの出力軸151,152,153,154とを有
している。なお、各出力軸151〜154には前記同様
の速度検出機構3a,3b,3c,3dが設けられてい
る。そして、各速度検出機構3a〜3dの出力は、前記
同様のコントローラ(図示せず)に入力され、このコン
トローラ及びドライブ装置(図示せず)によってモータ
の回転速度がフィードバック制御されるようになってい
る。また、これらの4組の回転減速部は、1つのハウジ
ング160内に収納されている。
【0101】また、カラーコピー機において、各色用の
画像形成部のそれぞれは、像担持体としての感光体ドラ
ムと、主帯電器と、レーザ光源やポリゴンミラーを含む
光書き込みユニットと、現像ユニットと、転写帯電器と
を有している。そして、前述の回転駆動装置の出力軸1
51〜154はそれぞれ対応する感光体ドラムに連結さ
れている。
【0102】このような回転駆動装置において、各摩擦
車141〜144は、構造体141a〜144aと、構
造体の外周円筒部の内周面に固定された弾性体141b
〜144bとを有している。また、各モータ1a〜1d
はハウジング160内に設けられた取付フレームに固定
されており、その回転軸が各摩擦車141〜144の弾
性体141b〜144bと摩擦接触している。
【0103】この装置においては、各摩擦車141〜1
44の形状及び配置と、各モータ1a〜1dの配置とに
特徴を有している。すなわち、第1及び第3摩擦車14
1,143は、第1方向側(図18において左方で出力
軸151〜154が突出している方向)に側端面を有す
るとともに、この側端面外終端から第1方向と逆の第2
方向側に延びる外周円筒部を有し、第2方向側の側端面
は開放されている。また、第2及び第4摩擦車142,
144は、前記とは逆に、第2方向側に側端面を有する
とともに、この側端面外終端から第1方向側に延びる外
周円筒部を有し、第1方向側の側端面は開放されてい
る。そして、第1摩擦車141と第2摩擦車142と
は、互いの開放側端面が対向するようにかつその一部が
回転軸方向視でオーバーラップするように配置されてい
る。以下、第2摩擦車142と第3摩擦車143との関
係、第3摩擦車143と第4摩擦車144との関係も同
様な配置となっている。
【0104】以上のような摩擦車の配置に対して、第1
モータ1aは第2摩擦車142の外周円筒部の内方に配
置されており、その回転軸は、第1方向側に突出し、第
1摩擦車141の開放側端面から内部に向かって延び、
第1摩擦車141の弾性体141bと摩擦接触してい
る。また、第2モータ1bは第1摩擦車141の外周円
筒部の内方に配置されており、その回転軸は、第2方向
側に突出し、第2摩擦車142の開放側端面から内部に
向かって延び、第2摩擦車142の弾性体142bと摩
擦接触している。
【0105】第3モータ1c及び第4モータ1dの配置
についても、第1モータ1aと第2モータ1bの配置と
全く同様である。このような構成の回転駆動装置では、
各出力軸151〜154の回転速度を検出し、コントロ
ーラ及びドライブ装置によって各モータ1a〜1dの回
転速度をフィードバック制御する。これにより各画像形
成部の感光体ドラムの線速を合わせ、各色の色ズレを許
容値以下に調整している。
【0106】このような実施形態では、スペースを効率
よく利用して4組の回転減速部を狭いスペースに配置す
ることができる。また、弾性体を摩擦接触部に用いて減
速を行っているために、歯車噛み合い方式による不具
合、すなわち歯車の噛み合いによる回転ムラを防止で
き、カラーコピー機の4つの画像形成部の駆動装置に利
用して色ズレや色むらを抑えることができる。さらに、
摩擦接触部に弾性体を利用しているために、前記各実施
形態と同様に、組み付け誤差や加工誤差を弾性体の弾性
変形により吸収でき、安価な製造コストで高い精度の回
転制御を行うことが可能となる。
【0107】[第10実施形態]図19に本発明の第1
0実施形態を示す。この実施形態は、第9実施形態に比
較して、モータ回転軸と各摩擦車との摩擦接触部の構成
が異なるのみで、他の構成は同じである。
【0108】すなわちこの実施形態では、摩擦車161
〜164は、構造体161a〜164aと、構造体の外
周円筒部の外周面に固定された弾性体161b〜164
bとを有している。そして、各モータ1a〜1dの回転
軸が各摩擦車161〜164の弾性体161b〜164
bの外周面と摩擦接触している。
【0109】このような実施形態によっても、前記図1
8に示した実施形態と同様の効果が得られる。 [摩擦車の実施例] (1)摩擦車としての他の実施例として、図4に示した
第2実施形態に用いられる遊星ローラの一例を図20に
示す。
【0110】この遊星ローラ200は、樹脂成型品であ
る構造体201と、弾性体202a,202bとを有し
ている。構造体201は、大径ローラ部201aと、こ
の大径ローラ部201aの両側に形成された小径ローラ
部201bとを有している。大径ローラ部201aの外
周面には溝が形成されており、この溝に弾性体としての
オーリング202aが嵌め込まれている。また、小径ロ
ーラ部201bは回転軸と平行な円筒外面を形成してお
り、この外周部に弾性体としてのオーリング202bが
嵌め込まれている。
【0111】(2)図21は、図1に示した第1実施形
態に用いられる遊星ローラの一例を示したものである。
この遊星ローラ205は、板金プレス製の構造体206
と、構造体206の外周部に接着されたゴム又は樹脂製
の弾性体207とを有している。構造体206は内周部
及び外周部にそれぞれ円筒部を有している。内周円筒部
の内周には、キャリア側のロッド(図示せず)と摺動さ
せるための樹脂製ブッシュ208が装着されており、外
周円筒部の外周には前述の弾性体207が接着されてい
る。
【0112】(3)図22は、図7に示したインタナル
リング58を板金プレス製とした例である。このインタ
ナルリング210は、板金製の構造体211と、弾性体
212とを有している。構造体211は、リング状の円
板部211aと、円板部211aの内周部に形成された
テーパ部211bとをプレス成形により形成したもので
あり、弾性体212はテーパ部211bに接着されてい
る。
【0113】[弾性体の変形例] (1)図21に示した弾性体を基礎とする変形例を図2
3に示す。この例では、弾性体207は1つの部材では
なく、ゴム又は樹脂製の弾性体207aと、この弾性体
207aの外周面に接着された摩擦伝達部207bとか
ら構成されている。このような構成とすることにより、
弾性部207aを一定の材質にしながら摩擦伝達部20
7bを種々変更して、トルク伝達容量を調整することが
可能である。
【0114】(2)弾性体は中空状に形成しても良い。
この場合の一例を図24に示す。図24に示す遊星ロー
ラ220は、円板状の構造体221と、構造体221の
外周部に装着されたタイヤ(中空リング)状の弾性体2
22とを有している。構造体221は、金属製あるいは
比較的剛性の高い樹脂成型品で形成されており、外周部
に断面矩形状の取付溝221aを有している。また、弾
性体222は、ゴムあるいは構造体221よりも剛性の
低い樹脂で形成されており、断面略円形の中空リング部
222aと、ビード部222bとを有している。そし
て、弾性体222のビード部222bが構造体221の
取付溝221aに嵌め込まれている。
【0115】このような構造の遊星ローラ220では、
前記実施形態と同様の効果に加え、相手部材に対して弾
性体222の接触跡がつきにくいという効果がある。 [他の実施形態] (1)前記各実施形態では、構造体を主に金属で形成
し、弾性体をゴム又は樹脂あるいはこれらの複合体で構
成したが、構造体を比較的剛性の高い(あるいは弾性体
よりも剛性の高い)樹脂で形成してもよいのはもちろん
である。また、弾性体を構成する樹脂は、摺動性が良好
な材料を用いてもよい。
【0116】(2)遊星ローラにおいて、前記各実施形
態では、遊星ローラの構造体とロッドとを別の部材によ
り構成したが、これらを一体化して形成しても良い。
【0117】
【発明の効果】以上のように本発明では、トラクション
方式の減速装置における摩擦車を、構造体と弾性体とで
構成したので、摩擦接触部の潤滑が不要となり、シール
部材が不要になるとともに、高精度の加工が不要にな
る。また、摩擦車の摩擦接触する部分以外は構造体で形
成されているので、この構造体の強度を高くすることに
よって強度不足になることもない。さらに、組み付け誤
差、加工誤差を弾性体の弾性変形により吸収できるの
で、摩擦車の加工精度、加工方法、材料の選択肢が広が
り、製造コストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による回転駆動装置の断
面構成図。
【図2】図1の拡大部分図。
【図3】第1実施形態の変形例を示す断面構成部分図。
【図4】本発明の第2実施形態による回転駆動装置の断
面構成図。
【図5】図4の拡大部分図。
【図6】第2実施形態の変形例による遊星ローラの断面
図。
【図7】第2実施形態の変形例を示す断面構成部分図。
【図8】第2実施形態の他の変形例を示す断面構成部分
図。
【図9】第2実施形態のさらに他の変形例を示す断面構
成部分図。
【図10】第2実施形態のさらに他の変形例を示す断面
構成部分図。
【図11】本発明の第4実施形態による回転駆動装置の
断面構成図。
【図12】本発明の第5実施形態による回転駆動装置の
断面構成図。
【図13】本発明の第6実施形態による回転駆動装置の
断面構成図。
【図14】本発明の第7実施形態による回転駆動装置の
断面構成図。
【図15】本発明の第8実施形態による回転駆動装置の
断面構成図。
【図16】本発明の第9実施形態による回転駆動装置の
断面構成図。
【図17】本発明の第10実施形態による回転駆動装置
の正面図。
【図18】本発明の第10実施形態による回転駆動装置
の断面構成図。
【図19】本発明の第11実施形態による回転駆動装置
の断面構成図。
【図20】摩擦車としての遊星ローラの一例を示す図。
【図21】摩擦車としての遊星ローラの他の例を示す
図。
【図22】摩擦車としてのインタナルリングの一例を示
す図。
【図23】弾性体の変形例を示す図。
【図24】遊星ローラのさらに他の例を示す図。
【符号の説明】
1−−−モータ 2−−−減速装置 4−−−コントローラ 5−−−ドライブ装置 20−−−太陽ローラ 21,21’,45,58,61−−−インタナルリン
グ 22,22’,46,50,55,60,75−−−遊
星ローラ 23−−−キャリア 24−−−出力軸 30,42,47,51,56,62,731a,73
2a,96,101,109,115,125,141
a,142a,143a,144a,161a,162
a,163a,164a,201,206,211,2
21−−−構造体 31,41,43,48a,48b,52a,52b,
57,581b,582b,57,65,71,72,
731b,732b,97,102,110,116,
126,141b,142b,143b,144b,1
61b,162b,163b,164b,202a,2
02b,207,212,222−−−弾性体 95,100,108,114,121,141,14
2,143,144,161,162,163,164
−−−摩擦車
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16H 13/04 F16H 13/04 F G03G 15/00 550 G03G 15/00 550 21/00 350 21/00 350 H02K 7/10 H02K 7/10 A (72)発明者 安達 信政 京都府長岡京市神足寺田1番地 日本電産 シンポ株式会社内 Fターム(参考) 2H035 CA07 CB01 CD07 CG03 2H071 CA02 CA05 DA08 DA09 DA15 EA18 3J051 AA01 AA08 AA09 BA03 BA04 BA10 BB06 BC02 BD01 BD02 BE03 BE04 EA03 EB02 EB03 EB04 EC07 EC08 ED20 FA08 3J103 AA02 AA03 AA04 AA06 AA07 AA09 AA41 BA41 BA43 CA22 CA35 DA01 EA07 EA08 EA20 GA02 GA52 HA03 HA04 HA31 HA41 HA53 5H607 AA00 BB07 BB09 BB14 BB17 CC01 CC03 CC07 EE29 EE36 GG07 GG08 HH03 HH08 KK07 KK08

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被動装置を回転駆動するとともに、出力回
    転速度を検出して駆動回転速度をフィードバック制御す
    るための回転駆動装置であって、 回転駆動源としてのモータと、 前記モータの回転が入力され、1つ以上の回転部材の摩
    擦接触によりトルク伝達を行って前記モータからの回転
    を減速して出力する減速装置と、 前記減速装置の出力回転速度を検出するための速度検出
    機構とを備え、 前記減速装置の複数の回転部材のうちの少なくとも1つ
    は、摩擦接触部以外の部分を構成する構造体と摩擦接触
    部を構成する弾性体とを有する弾性体付回転部材であ
    る、回転駆動装置。
  2. 【請求項2】前記速度検出機構の検出結果に基づいて前
    記モータの回転制御を行う回転制御手段をさらに備え
    た、請求項1に記載の回転駆動装置。
  3. 【請求項3】前記弾性体付回転部材の構造体は前記弾性
    体に比較して高い剛性を有している、請求項1又は2に
    記載の回転駆動装置。
  4. 【請求項4】前記構造体は外周部全周に環状の溝を有し
    ており、 前記弾性体は前記溝に装着されている、請求項1から3
    のいずれかに記載の回転駆動装置。
  5. 【請求項5】前記弾性体は前記構造体の外周面に接着さ
    れている、請求項1から3のいずれかに記載の回転駆動
    装置。
  6. 【請求項6】前記弾性体付回転部材は前記モータの回転
    軸外周面と摩擦接触する第1摩擦車を含み、 前記減速装置は前記第1摩擦車とともに回転する第1回
    転軸をさらに有している、請求項1から5のいずれかに
    記載の回転駆動装置。
  7. 【請求項7】前記弾性体付回転部材は前記第1回転軸と
    摩擦接触する第2摩擦車を含み、 前記減速装置は前記第2摩擦車とともに回転する第2回
    転軸をさらに有する、請求項6に記載の回転駆動装置。
  8. 【請求項8】前記第1摩擦車の構造体は外周部に円筒部
    を有し、 前記弾性体は、前記円筒部の内周部全周に設けられ、そ
    の内周面が前記モータの回転軸外周面と摩擦接触する、
    請求項6又は7に記載の回転駆動装置。
  9. 【請求項9】前記第1摩擦車の構造体は外周部に円筒部
    を有し、 前記弾性体は、前記円筒部の外周部全周に設けられ、そ
    の外周面が前記モータの回転軸外周面と摩擦接触する、
    請求項6又は7に記載の回転駆動装置。
  10. 【請求項10】前記第2摩擦車の構造体は外周部に円筒
    部を有し、 前記弾性体は、前記円筒部の内周部全周に設けられ、そ
    の内周面が前記第1回転軸外周面と摩擦接触する、請求
    項8又は9に記載の回転駆動装置。
  11. 【請求項11】前記減速装置は、 前記モータの回転軸先端部に設けられた太陽車と、 前記太陽車と同心に配置されたインタナルリングと、 前記太陽車及びインタナルリングに摩擦接触する複数の
    遊星車と、 前記複数の遊星車を支持するキャリアと、 前記キャリアが連結された出力軸とを有し、 前記複数の遊星車、太陽車及びインタナルリングのうち
    の少なくとも1つが前記弾性体付回転部材である、請求
    項1から5のいずれかに記載の回転駆動装置。
  12. 【請求項12】前記複数の遊星車は径方向の同じ位置で
    前記太陽車及びインタナルリングに摩擦接触する、請求
    項11に記載の回転駆動装置。
  13. 【請求項13】前記複数の遊星車は、径方向の異なる位
    置で前記太陽車及びインタナルリングに摩擦接触する、
    請求項11に記載の回転駆動装置。
  14. 【請求項14】前記減速装置は、 前記モータの回転軸先端部に設けられた第1太陽車と、 前記第1太陽車と同心に配置された第1インタナルリン
    グと、 前記第1太陽車及び第1インタナルリングに摩擦接触す
    る複数の第1遊星車と、 前記複数の第1遊星車を支持する第1キャリアと、 前記第1キャリアが連結された中間出力軸と、 前記中間出力軸先端部に設けられた第2太陽車と、 前記第2太陽車と同心に配置された第2インタナルリン
    グと、 前記第2太陽車及び第2インタナルリングに摩擦接触す
    る複数の第2遊星車と、 前記複数の第2遊星車を支持する第2キャリアと、 前記第2キャリアが連結された出力軸とを有し、 前記複数の第2遊星車、第2太陽車及び第2インタナル
    リングのうちの少なくとも1つが前記弾性体付回転部材
    である、請求項1から5のいずれかに記載の回転駆動装
    置。
  15. 【請求項15】前記構造体は板金プレス成型品である、
    請求項1から14のいずれかに記載の回転駆動装置。
  16. 【請求項16】前記構造体は樹脂成型品である、請求項
    1から14のいずれかに記載の回転駆動装置。
  17. 【請求項17】前記弾性体はゴム、樹脂及びこれらの複
    合品のうちの1つで形成されている、請求項1から16
    のいずれかに記載の回転駆動装置。
  18. 【請求項18】被動装置を回転駆動するとともに、出力
    回転速度を検出して駆動回転速度をフィードバック制御
    可能な回転駆動装置であって、 回転駆動源としての第1及び第2モータと、 軸方向の第1方向側に側端面を有するとともに前記第1
    方向と逆側の第2方向側が開き、外周部に円筒部を有す
    る第1摩擦車と、 前記第2方向側に側端面を有するとともに前記第1方向
    側が開き、外周部に円筒部を有する第2摩擦車と、 前記第1摩擦車及び第2摩擦車からの動力をそれぞれ出
    力する第1及び第2出力軸と備え、 前記第1モータは、前記第2摩擦車の円筒部内周に配置
    され、回転軸が前記第1方向側に突出して前記第1摩擦
    車の円筒部と摩擦接触するように配置されており、 前記第2モータは、前記第1摩擦車の円筒部内周に配置
    され、回転軸が前記第2方向側に突出して前記第2摩擦
    車の円筒部と摩擦接触するように配置されており、 前記第1及び第2摩擦車は、摩擦接触部以外の部分を構
    成する構造体と、摩擦接触部を構成する弾性体とを有し
    ている、回転駆動装置。
  19. 【請求項19】モータからの動力を伝達する動力伝達装
    置であって、 前記モータの回転が入力される入力部と、 1つ以上の回転部材の摩擦接触により前記入力部からの
    動力をトルク伝達するトルク伝達部と、 前記トルク伝達部からの動力を出力する出力部とを備
    え、 前記トルク伝達部の複数の回転部材のうちの少なくとも
    1つは、摩擦接触部以外の部分を構成する構造体と摩擦
    接触部を構成する弾性体とを有する弾性体付回転部材で
    ある、動力伝達装置。
  20. 【請求項20】カラー画像形成装置の複数の画像形成部
    に設けられた回転体を駆動するための装置であって、 前記複数の画像形成部のそれぞれに対応して設けられ、
    前記回転体に連結された請求項1から18のいずれかに
    記載の回転駆動装置を備えたカラー画像形成装置の画像
    形成部駆動装置。
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