JP4860490B2 - ベルト駆動装置及びこれを用いる画像形成装置 - Google Patents

ベルト駆動装置及びこれを用いる画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、無端状のベルト部材を複数の張架ローラによって張架しながら無端移動せしめるベルト駆動装置、及びこれを用いる画像形成装置に関するものである。
従来、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置において、感光体等の潜像担持体の表面に形成した画像を、無端移動するベルト部材たる中間転写ベルトに転写した後、中間転写ベルトから記録紙に2次転写するものが知られている。また、感光体等の潜像担持体の表面に形成した画像を、ベルト部材たる紙搬送ベルトの表面に保持した記録紙に転写するものも知られている。これらの画像形成装置では、無端移動するベルト部材が速度変動を起こすと、画像を乱してしまうことがある。
そこで、特許文献1に記載の画像形成装置は、中間転写ベルトの速度変動による画像の乱れを次のようにして抑えるようになっている。即ち、中間転写ベルトを張架している複数の張架ローラのうち、中間転写ベルトの無端移動に伴って従動回転する従動ローラの1つとして、自らの回転軸部材に固定された円盤状の検知ディスクを有するもの、を用いている。この検知ディスクには、目印としての複数のスリットが設けられており、それらスリットは従動ローラの回転に伴って回転軸部材を中心にして公転する。従動ローラの近傍には、それらスリットをそれぞれ所定の公転位置で検知する目印検知手段たるフォトセンサが配設されている。このフォトセンサによる各スリットの検知時間間隔は、中間転写ベルトの無端移動速度を示すことになる。そこで、フォトセンサによる検知結果に基づいて、中間転写ベルトの駆動源となっている駆動モータの駆動速度を微調整することで、中間転写ベルトの速度安定化を図っている。
一方、従来、市場に出回っている様々な装置において、次のようなものが知られている。即ち、部品の寿命の到来を把握したり、部品のロット毎の性質や寸法のバラツキに応じて運転条件を変更して良好な成績を得たりする目的で、部品毎の製造番号(ID)、性質、寸法などを装置に把握させるようにした装置である。例えば、特許文献2に記載の画像形成装置もその1つである。この画像形成装置は、定着装置における無端状の定着ベルトとして、ベルトの製造番号を表すバーコードを付したものを用い、定着ベルトの無端移動に伴ってそのバーコードをバーコード読み取り専用センサによって読み取る。そして、読み取り結果(製造番号)が変化するまで、換言すると、定着ベルトが交換されるまで、定着ベルトの無端移動回数を積算していき、その積算結果が所定の寿命回数に達したことに基づいて、定着ベルトの寿命の到来を把握する。かかる構成によれば、定着ベルトを交換する毎にその旨の情報を装置に入力するといった手間のかかる作業をユーザーに強いることなく、定着ベルトについての寿命到来の有無を装置に自動で把握させることができる。このように、部品のロット毎に異なる製造番号をバーコード形式などで部品に付し、それを装置に読み取らせれば、部品の寿命到来を自動で管理させることが可能になる。
なお、部品の製造番号に代えて、部品のロット毎に微妙な誤差が生してしまう部品の性質や寸法の情報をバーコード形式などで付し、それの読み取り結果に応じて運転条件を変更させるようにすれば、より良い運転成績を得ることが可能になる。例えば、定着ベルトなどといった無端状のベルト部材を自らの回転駆動に伴って無端移動せしめる駆動ローラは、その製品毎に直径に微妙な誤差があり、これによってベルト部材の無端移動速度が駆動ローラの製品毎に微妙に異なってくる。かかる構成において、駆動ローラの直径の実測値をバーコード形式などで付し、それの読み取り結果に応じてローラ駆動速度を変更するようにすれば、駆動ローラの直径のバラツキによるベルト部材の無端移動速度のバラツキを抑えることができる。また、画像形成装置の中間転写ベルトでは、製品毎に電気抵抗値に微妙な誤差が生ずるが、電気抵抗値の読み取り結果に応じて転写バイアスを変更するようにすれば、電気抵抗値のバラツキによる転写不良の発生を抑えることも可能になる。
特開2005−37620号公報 特開2005−189599号公報
特許文献1に記載の画像形成装置においては、上述の速度検知用の目印(検知ディスク)を設けることが可能な張架ローラが限られることから、レイアウト自由度を低下させてしまうという不具合があった。具体的には、中間転写ベルト等のベルト部材を張架する複数の張架ローラのうち、少なくとも1つについては、自らの回転駆動に伴ってベルト部材を無端移動せしめる駆動ローラとしなければならない。この駆動ローラの回転速度は、ベルト部材の無端移動速度を正確に反映しない。何らかの負荷を受けたベルト部材が回転駆動せしめられる駆動ローラの表面上でスリップを引き起こすことがあるからである。このため、速度検知用の目印については、回転駆動する駆動ローラではなく、ベルト部材の無端移動に伴って従動回転する従動ローラに設けることが望ましい。但し、従動ローラの中にも、速度検知用の目印の付設対象としてふさわしくないものがある。バネ等の付勢手段によって付勢されることでベルト部材に張力を付与するテンションローラである。テンションローラは、無端移動するベルト部材の反動によって微妙に移動することから、フォトセンサと目印との相対位置を変動させて、正確な目印検知を困難にしてしまうからである。以上のことから、速度検知用の目印の付設対象となる張架ローラが、テンションローラとは異なる従動ローラに限られていたため、レイアウト自由度が低下していたのである。
一方、特許文献2に記載の画像形成装置においては、バーコードの読み取りだけを目的とするバーコード読み取り専用センサを設けることにより、コストアップを引き起こすという問題があった。
本発明は、以上の背景に鑑みなされたものであり、その第1の目的とするところは、次のようなベルト駆動装置及びこれを用いる画像形成装置を提供することである。即ち、従来よりもレイアウト自由度を向上させつつ、ベルト部材の速度安定化を適切に図ることができるベルト駆動装置等である。
また、その第2の目的とするところは、上記第1の目的に加えて、バーコード読み取り専用センサを用いることなく、その所定の情報を読み取ることができるベルト駆動装置等を提供することである。
上記第1の目的を達成するために、請求項1の発明は、無端状のベルト部材と、これを張架する複数の張架ローラと、これら張架ローラのうちの少なくとも何れか1つであり、自らの回転駆動に伴って該ベルト部材を無端移動せしめる駆動ローラと、該駆動ローラを回転駆動せしめる駆動手段と、複数の該張架ローラのうちの少なくとも何れか1つであり、該ベルト部材の無端移動に伴って従動回転する従動ローラと、該従動ローラに設けられた複数の目印と、該従動ローラの回転軸を中心にして公転するそれら複数の目印をそれぞれ所定の公転位置で検知する目印検知手段と、該目印検知手段による検知結果に基づいて該駆動手段の駆動速度を制御する制御手段とを備えるベルト駆動装置において、上記従動ローラを、上記ベルト部材に向けて付勢されながら該ベルト部材に張力を付与するテンションローラとして機能させ、上記目印検知手段を、該テンションローラに保持させ、複数の上記目印として、該テンションローラの回転方向における長さ、配設ピッチ、あるいはそれら両方を不均一にし、且つ該長さ、配設ピッチ、あるいはそれら両方のパターンによって所定の情報を表すようにしたものを用い、該目印検知手段による該パターンの検知結果に基づいて該所定の情報を特定させるように上記制御手段を構成したことを特徴とするものである
た、請求項の発明は、請求項のベルト駆動装置において、上記テンションローラとして、その回転軸部材に対して着脱可能に取り付けられた目印保持部材に複数の上記目印を保持させたもの、を用いたことを特徴とするものである。
また、請求項の発明は、請求項1又は2のベルト駆動装置であって、上記所定の情報が、上記テンションローラにおけるローラ部の直径実測値の情報であることを特徴とするものである。
また、請求項の発明は、請求項1乃至3の何れかのベルト駆動装置であって、上記所定の情報が、上記従動ローラとは異なる部材に関する情報であることを特徴とするものである。
また、請求項の発明は、請求項1乃至4の何れかのベルト駆動装置において、上記目印検知手段を複数の上記目印とともに覆うカバー部材を設けたことを特徴とするものである。
また、請求項の発明は、請求項1乃至5の何れかのベルト駆動装置において、複数の上記張架ローラとして、上記駆動ローラ及びテンションローラの2本だけを用いたことを特徴とするものである。
また、請求項の発明は、請求項のベルト駆動装置であって、上記目印検知手段が、該目印検知手段の目印検知部と上記テンションローラの回転中心とを結ぶ仮想線分を、該テンションローラの回転中心と上記駆動ローラの回転中心とを結ぶ方向であるローラ中心間方向に沿わせる姿勢、あるいは、該テンションローラの回転中心を支点にして該仮想線分を該ローラ間中心方向から±44[°]の範囲で傾斜させた姿勢、で配設されていることを特徴とするものである。
また、請求項の発明は、請求項のベルト駆動装置であって、上記目印検知手段が、該目印検知手段の目印検知部と上記テンションローラの回転中心とを結ぶ仮想線分を、該テンションローラの回転中心と上記駆動ローラの回転中心とを結ぶ方向に直交する仮想直交線に沿わせる姿勢、該テンションローラの回転中心を支点にした仮想回転軌道のうち、該仮想直交線を境にした駆動ローラ側の軌道領域に該仮想線分を位置させる姿勢、あるいは、該仮想回転軌道のうち、該仮想直交線を境にした上記駆動ローラとは反対側の領域で、該テンションローラの回転中心を支点にして該仮想線分を該仮想直交線から44[°]以下の角度で傾斜させた姿勢、で配設されていることを特徴とするものである。
また、請求項の発明は、請求項1乃至7の何れかのベルト駆動装置において、上記目印検知手段を、上記ベルト部材のループ内に配設したことを特徴とするものである。
また、請求項10の発明は、潜像を担持する潜像担持体と、該潜像担持体上の潜像を現像する現像手段と、該潜像担持体上で得られた可視像を、直接あるいは中間転写体を介して記録部材に転写する転写手段とを備え、且つ、該転写手段が、ベルト駆動装置によって無端移動せしめている無端状のベルト部材の表面に保持した該記録部材に該潜像担持体上の可視像を転写せしめるか、あるいは、該潜像担持体上の可視像を該ベルト部材に転写してから該記録部材に転写せしめるかするものである画像形成装置において、上記ベルト駆動装置として、請求項1乃至の何れかのベルト駆動装置を用いたことを特徴とするものである。
また、請求項11の発明は、請求項10の画像形成装置において、上記ベルト駆動装置として、請求項2乃至11の何れかのベルト駆動装置を用いるとともに、上記パターンの変化に基づいて、画像形成装置内の所定の部品についての交換作業の発生を検出させるように上記制御手段を構成したことを特徴とするものである。
また、請求項12の発明は、請求項11の画像形成装置であって、上記転写手段による転写条件を変更する転写条件変更手段を備え、上記所定の部品が上記ベルト部材であり、上記所定の情報が該ベルト部材の電気抵抗実測値の情報であり、且つ、上記制御手段が、該情報に基づいて該転写条件変更手段を制御するものであることを特徴とするものである。
また、請求項13の発明は、請求項11の画像形成装置であって、上記潜像担持体上の可視像を上記ベルト部材に転写せしめるための転写バイアスが印加されながら上記ベルト部材の裏面に当接する転写ローラと、上記転写手段による転写条件を変更する転写条件変更手段とを備え、上記所定の部品が該転写ローラの電気抵抗実測値の情報であり、且つ、上記制御手段が、該情報に基づいて該転写条件変更手段を制御するものであることを特徴とするものである。
また、請求項14の発明は、請求項11乃至13の何れかの画像形成装置であって、上記パターンに基づいて、上記所定の部品について適正品であるか否かを判定させるように上記制御手段を構成したことを特徴とするものである。
また、請求項15の発明は、請求項14の画像形成装置において、上記所定の部品について適正品でないと判定した場合には、駆動手段の駆動を停止させる制御を実施させるように上記制御手段を構成したことを特徴とするものである。
また、請求項16の発明は、請求項14又は15の画像形成装置において、操作者に対して情報を報知する情報報知手段を設けるとともに、上記所定の部品について適正品でないと判定した場合には、その旨の情報を情報報知手段に報知させる制御を実施させるように上記制御手段を構成したことを特徴とするものである。
これらの発明においては、目印検知手段を目印が付されたテンションローラに保持させたことで、目印検知手段をテンションローラとともに移動させる。これにより、テンションローラを無端移動するベルト部材の反動によって微妙に移動させたとしても、テンションローラの目印と、目印検知手段との相対位置を一定に保つ。かかる構成では、テンションローラを目印の付設対象としてレイアウト自由度を向上させつつ、その目印を目印検知手段に正確に検知させてベルト部材の速度安定化を適切に図ることができる。
また、これらの発明においては、目印検知手段によって複数の目印を検知することで、ベルト部材の無端移動速度を検知するとともに、それら目印の長さ、配設ピッチ、あるいはその両方の不均一さによるパターンによって表される所定の情報を読み取る。これにより、複数の目印のパターンによって表される所定の情報をバーコード読み取り専用センサを用いることなく、従来から設けられていた目印検知手段によって読み取ることができる。なお、複数の目印の長さ、配設ピッチ、あるいはその両方を不均一にしても、次のようにすれば、ベルト部材の無端移動速度を適正に制御させるようにすることが可能である。例えば、各目印の長さを不均一にしても、各目印の移動方向上流側の端である先端、あるいは移動方向下流側の端である後端を所定のピッチに揃えれば、各先端又は各後端の検出時間間隔に基づいてベルト部材の無端移動速度を適切に把握することができる。各先端又は各後端が所定のピッチに揃っていても、反対側の端は目印の長さの違いによってピッチが不均一になっているので、その不均一さによって所定の情報を表すことが可能である。また例えば、各目印の先端及び後端の両方のピッチを不均一にしても、各目印のそれぞれ、あるいはその中の1つである基準目印について、それを検知してからローラ1回転後の再検知までに要する時間に基づけば、ベルト部材の無端移動速度を適切に把握することができる。
以下、本発明を適用した画像形成装置の一実施形態として、電子写真方式のプリンタ(以下、単にプリンタという)について説明する前に、本発明を理解する上で参考になる参考形態に係るプリンタについて説明する
まず、本プリンタの基本的な構成について説明する。図1は、本プリンタを示す概略構成図である。同図において、プリンタ100は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック(以下、Y,M,C,Kと記す)のトナー像を生成するための4つのプロセスユニット6Y,M,C,Kを備えている。これらは、画像形成物質として、互いに異なる色のY,M,C,Kトナーを用いるが、それ以外は同様の構成になっており、寿命到達時に交換される。Yトナー像を生成するためのプロセスユニット6Yを例にすると、図2に示すようにドラム状の感光体1Y、ドラムクリーニング装置2Y、除電装置(不図示)、帯電装置4Y、現像装置5Y等を備えている。このプロセスユニット6Yは、プリンタ100本体に脱着可能に構成されており、一体的に交換される。
上記帯電装置4Yは、図示しない駆動手段によって図中時計回りに回転せしめられる感光体1Yの表面を一様に帯電せしめる。一様に帯電せしめられた感光体1Yの表面は、後述する露光装置7から発せられるレーザ光Lによって露光走査されてY用の静電潜像を担持する。このYの静電潜像は、Yトナーを用いる現像装置5YによってYトナー像に現像される。そして、後述する中間転写ベルト8上に中間転写される。
ドラムクリーニング装置2Yは、中間転写工程を経た後の感光体1Y表面に残留したトナーを除去する。また除電装置は、クリーニング後の感光体1Yの残留電荷を除電する。この除電により、感光体1Yの表面が初期化されて次の画像形成に備えられる。他のプロセスユニット6M,C,Kにおいても、同様にして感光体1M,C,K上にM,C,Kトナー像が形成され、中間転写ベルト8上に順次重ね合わせて中間転写される。これにより、中間転写ベルト8のおもて面には、4色重ね合わせトナー像が形成される。
先に示した図1において、プロセスユニット6Y,M,C,Kの図中下方には潜像形成手段たる露光装置7が配設されている。この露光装置7は、画像情報に基づいて発したレーザ光Lを、プロセスユニット6Y,M,C,Kにおけるそれぞれの感光体に照射して露光する。この露光により、潜像担持体としての感光体1Y,M,C,K上にY,M,C,K用の静電潜像が形成される。なお露光装置7は、光源から発したレーザ光Lを、モータによって回転駆動したポリゴンミラーで走査しながら、複数の光学レンズやミラーを介して感光体に照射するものである。
露光装置7の図中下側には、紙収容カセット40、これらに組み込まれた給紙ローラ41、レジストローラ対42など有する給紙手段が配設されている。紙収容カセット40は、記録部材たる記録紙Pが複数枚重ねて収納されており、それぞれの一番上の記録紙Pには給紙ローラ41が当接している。給紙ローラ41が図示しない駆動手段によって図中反時計回りに回転せしめられると、一番上の記録紙Pがレジストローラ対42のローラ間に向けて給紙される。レジストローラ対42は、記録紙Pを挟み込むべく両ローラを回転駆動するが、挟み込んですぐに回転を一旦停止させる。そして、記録紙Pを適切なタイミングで後述の2次転写ニップに向けて送り出す。
プロセスユニット6Y,M,C,Kの図中上方には、中間転写体たる中間転写ベルト8を張架しながら無端移動せしめる転写ユニット15が配設されている。転写手段たる転写ユニット15は、ベルト部材としての中間転写ベルト8の他、4つの1次転写ローラ9Y,M,C,K、ベルトベルトクリーニング装置10、2次転写ローラ19、図示しない駆動装置などを備えている。また駆動ローラ12、クリーニングバックアップローラ13、テンションローラ14なども備えている。中間転写ベルト8は、張架ローラたる駆動ローラ12、クリーニングバックアップローラ13、テンションローラ14に張架されながら、前述の駆動装置によって回転駆動せしめられる駆動ローラ12の回転に伴って図中反時計回りに無端移動せしめられる。
1次転写ローラ9Y,M,C,Kは、図示しない印加手段による1次転写バイアスの印加を受けながら、無端移動せしめられる中間転写ベルト8を感光体1Y,M,C,Kとの間に挟み込んでいる。これにより、中間転写ベルト8のおもて面と、感光体1Y,M,C,Kとが当接するY,M,C,K用の1次転写ニップが形成されている。1次転写ローラ9Y,M,C,Kを除くローラは、全て電気的に接地されている。
中間転写ベルト8は、その無端移動に伴ってY,M,C,K用の1次転写ニップを順次通過していく過程で、感光体1Y,M,C,K上のY,M,C,Kトナー像が重ね合わせて1次転写される。これにより、中間転写ベルト8上に4色重ね合わせトナー像(以下、4色トナー像という)が形成される。
上記駆動ローラ12は、ベルトループ外側に配設された2次転写ローラ19との間に中間転写ベルト8を挟み込んでいる。これにより、中間転写ベルト8のおもて面と、2次転写ローラ19とが当接する2次転写ニップが形成されている。
2次転写ニップの下方に配設されたレジストローラ対42は、ローラ間に挟み込んでいる記録紙Pを、中間転写ベルト8上の4色トナー像に重ね合わせ得るタイミングで2次転写ニップに向けて送り出す。これにより、中間転写ベルト8上に形成された4色トナー像が2次転写ニップで記録紙Pに密着せしめられる。そして、2次転写バイアスが印加される2次転写ローラ19と、接地されている駆動ローラ12との間に形成される2次転写電界や、ニップ圧の作用により、ベルト上から記録紙P上に一括2次転写される。
2次転写ニップを通過した後の中間転写ベルト8には、記録紙Pに転写されなかった転写残トナーが付着している。これは、ベルトクリーニング装置10によってクリーニングされる。
転写ユニット15においては、中間転写ベルト8、これを張架する張架ローラとしての駆動ローラ12、クリーニングバックアップローラ13、テンションローラ14、駆動ローラ12を回転駆動せしめる図示しない駆動装置、これの駆動を制御する図示しない制御部などにより、ベルト駆動装置が構成されている。
2次転写ニップから送り出された記録紙Pは、定着装置43のローラ間を通過する際に熱と圧力とにより、表面に転写された4色トナー像が定着される。その後、記録紙Pは、排紙ローラ対44のローラ間を経て機外へと排出される。プリンタ本体の上面には、スタック部45が形成されており、上記排紙ローラ対44によって機外に排出された記録紙Pは、このスタック部45に順次スタックされる。
先に示した図2において、現像装置5Yは、図示しない駆動手段によって図中反時計回り方向に回転駆動せしめられる非磁性円筒状の材料からなる現像スリーブ51Y、これに連れ回らないように内包される図示しないマグネットローラなどを有している。また、ドクターブレード52Y、磁性キャリアとトナーとを含む二成分系現像剤(以下、現像剤という)を収容する現像剤収容部53Y、これの内部に配設された第1搬送スクリュウ54Y及び第2搬送スクリュウ55Yなども有している。
現像剤収容部53Yは、仕切壁によって第1収容部と第2収容部とに仕切られており、第1収容部内には第1搬送スクリュウ54Yが配設されている。また、第2収容部内には第2搬送スクリュウ55Yが配設されている。第1収容部と第2収容部とを仕切る仕切壁は、図紙面に直交する方向の両端部には設けられておらず、両収容部はこれら両端部で互いに連通している。第1収容部内において第1搬送スクリュウ54Yの回転駆動に伴って図紙面に直交する方向の一端側まで搬送された現像剤は、第2収容部内に進入する。そして、第2搬送スクリュウ55Yの回転駆動に伴って第2収容部の他端側まで搬送されて、第1収容部内に戻る。このようにして、現像剤収容部53Y内の現像剤は、第1収容部と第2収容部とを循環するように搬送される。そして、このような循環搬送の過程で、Yトナーが摩擦帯電せしめられる。
第2収容部の上方で回転駆動される現像スリーブ51Yは、内部の図示しないマグネットローラの発する磁力によって第2収容部内の現像剤を表面に担持して汲み上げる。汲み上げられた現像剤は、現像スリーブ51Yの回転に伴ってドクターブレード52Yとの対向位置を通過する際に、スリーブ上での層厚が規制される。そして、感光体1Yと対向する現像領域に至って、ここでYトナーを感光体1Y上の静電潜像に付着させる。その後、現像スリーブ51Yの回転に伴って第2収容部との対向位置に戻ってくる。そして、マグネットローラによって形成される反発磁界の影響を受けて、スリーブ表面から離脱して第2収容部内に落下する。
第2収容部の底面には、透磁率センサ等からなるトナー濃度センサ56Yが固定されており、第2収容部内で搬送される現像剤のトナー濃度を検知する。この検知結果は、図示しない制御部から図示しないYトナー補給装置にフォードバックされる。これにより、第2収容部内にYトナーが適宜補給されて、現像剤のトナー濃度が一定範囲内に保たれる。他色(M,C,K)の現像装置においても、同様のトナー濃度制御が行われる。
先に示した図1において、転写ユニット15と、これよりも上方にあるスタック部45との間には、ボトル収容部46が配設されている。このボトル収容部46は、Y,M,C,Kトナーを収容するトナーボトル47Y,M,C,Kを収容している。トナーボトル47Y,M,C,K内のY,M,C,Kトナーは、それぞれ図示しないY,M,C,Kトナー補給装置により、プロセスユニット6Y,M,C,Kの現像装置に適宜補給される。これらのトナーボトル47Y,M,C,Kは、プロセスユニット6Y,M,C,Kとは独立してプリンタ100本体に脱着可能である。
次に、本プリンタの特徴的な構成について説明する。
図3は、転写ユニット(15)のベルトユニットを示す斜視図である。このベルトユニットは、転写ユニットにおけるベルト駆動装置の一部を構成しており、プリンタに対してスライド方式で着脱することができる。そして、上述した駆動ローラ12、クリーニングバックアップローラ13及びテンションローラ14の軸線方向における一端部を、ユニット前側板16によって回転可能に支持している。また、それらローラの他端部をユニット後側板17によって回転可能に支持している。つまり、ユニット前側板16とユニット後側板17との間にそれら3本のローラを架け渡しながら回転可能に支持しつつ、それら3本のローラによって中間転写ベルト8を張架している。なお、同図では、便宜上、4本の1次転写ローラ(9Y,M,C,K)の図示を省略している。
図4は、ユニット前側板16の一部を示す正面図である。同図において、ユニット前側板16には、テンションローラ軸受け16aがスライド移動可能に係合しており、このテンションローラ軸受け16aは付勢手段たるバネ16bによって図中矢印方向に付勢されている。テンションローラ14は、ローラ部14a、これの軸線方向の両端面からそれぞれ突出している回転軸部材14b(同図では2つの回転軸部材のうちの一方だけを示している。)などから構成されている。テンションローラ14の回転軸部材14bを受けている前述したテンションローラ軸受け16aがバネ16bによって付勢されることで、テンションローラ14が図中矢印方向に付勢される。ユニット前側板16に所定の間隙を介して対向しているユニット後側板(図3の17)にも、同様のテンションローラ軸受けが設けられている。このように、テンションローラ14は、2つのテンションローラ軸受け16aを介してユニット前側板16及びユニット後側板にスライド移動可能に保持されている。そして、テンションローラ14の回転軸部材14bの両端部がそれぞれテンションローラ軸受けを介してバネによって付勢されることで、図示しない中間転写ベルトに張力が付与される。なお、テンションローラ軸受け16aとしては、滑り軸受けを採用しているが、転がり軸受けでもよい。
図5は、テンションローラ14の一端部と、これを覆うカバー部材11とを示す拡大斜視図である。同図において、テンションローラ14の回転軸部材14bは図示しないユニット前側板のテンションローラ軸受けによって回転自在に支持されている。回転軸部材14bにおける先端箇所は、カバー部材11によって覆われている。なお、本プリンタでは、テンションローラ14として、ローラ部14a、回転軸部材14bがともにステンレス、アルミ、鉄等の金属からなる金属ローラを採用している。かかる金属ローラは、樹脂ローラに比べて、温度変化に伴う外径変動を小さくすることができる。
図6は、テンションローラ14の回転軸部材14bの先端箇所と、これを覆うカバー部材11とを示す破断斜視図及び縦断面図である。カバー部材11は、テンションローラ14の回転軸部材14bの先端箇所を貫通させている軸受け部18を有している。この軸受け部18は、テンションローラ14を支持するためのものではなく、テンションローラ14の回転軸部材14bにカバー部材11を保持させるためのものである。
カバー部材11は、回転軸部材14bの先端箇所の他、センサホルダー20や、これに支持される光学センサ21などを内包している。そして、センサホルダー20で支持している光学センサ21を、回転軸部材14bの先端箇所の周面に対して、所定の間隙を介して対向させている。
光学センサ21は、図示しない発光素子と、これから発せられた光を受光して受光量に応じた電圧を出力する図示しない受光素子とを有しており、発光素子から回転軸部材14bの先端箇所の周面に向けて光を照射する。回転軸部材14bの先端箇所の周面で光が反射すると、その反射口が受光素子によって受光され、受光量に応じた値の電圧が図示しない制御部に出力される。制御手段たるこの制御部は、プリンタ全体の各機器の制御を司るものであり、演算手段たるCPU(Central Processing Unit)、情報記憶手段たるRAM(Random Access Memory)、情報記憶手段たるROM(Read Only Memory)、I/Oユニット、A/D(アナログ/デジタル)変換器などから構成されている。そして、RAMやROMに格納されている制御プログラムに基づいて各機器に対して制御信号を送ったり、所定の演算処理を行ったりする。
図7は、テンションローラ14の回転軸部材の先端箇所を示す斜視図である。回転軸部材14bの先端箇所の周面上には、表面移動方向である軸周方向に沿って並ぶ図示しない複数の目印(23a,b・・・)からなる目印パターンが形成されている。これら複数の目印(23a,b・・・)は、例えば黒色などといった光反射性に劣る色を呈している。これに対し、目印間は、例えば銀色などといった光反射性に優れた色を呈している。回転軸部材14bの回転に伴って目印(23a,b・・・)が光学センサ21との対向部に位置すると、光学センサ21の発光素子から発せられた光が目印(23a,b・・・)にあたって、その大部分が吸収されるため、光学センサ21の受光素子の受光量は非常に少なくなる。これに対し、回転軸部材14bの回転に伴って目印間が光学センサ21との対向部に位置すると、光学センサ21の発光素子から発せられた光が目印間にあたって、その大部分が反射するため、光学センサ21の受光素子の受光量は非常に多くなる。このような受光量の変化に応じた光学センサ21からの出力電圧の変化に基づいて、制御部は目印を検知する。テンションローラ14は、中間転写ベルト(8)の無端移動に伴って回転する従動ローラとなっているため、その回転速度は中間転写ベルトの移動速度を反映している。このため、制御部は、各目印の検知時間間隔に基づいて、中間転写ベルト(8)の走行速度を把握することが可能である。
先に図4に示したように、テンションローラ14は、テンションローラ軸受け16aによってスライド移動可能に支持されている。そして、図6に示したカバー部材11は、テンションローラ14とともに移動する。つまり、本プリンタにおいては、目印検知手段たる光学センサ21を、目印(23a,b・・・)が付されたテンションローラ14に保持させたことで、光学センサ21をテンションローラ14とともに移動させる。これにより、テンションローラ14を無端移動する中間転写ベルト(8)の反動によって微妙に移動させたとしても、テンションローラ14の目印(23a,b・・・)と、光学センサ21との相対位置を一定に保つ。かかる構成では、テンションローラ14を目印(23a,b・・・)の付設対象としてレイアウト自由度を向上させつつ、その目印を光学センサ21に正確に検知させて中間転写ベルト21の速度安定化を適切に図ることができる。
なお、図7では、第1目印23a、第2目印23b、図示しない第3目印及び第4目印という4つの目印からなる目印パターンを採用した例を示している。これら目印は、周方向における長さや配設ピッチが互いに同じになるように形成されている。このような目印パターンでは、テンションローラ14が等速に回転すると、図8に示すように、それら目印が等しい時間間隔で検知される。この時間間隔は、テンションローラ14の回転速度、ひいては中間転写ベルト(8)の無端移動速度(以下、単に移動速度という)と相関関係にあるため、制御部は、時間間隔に基づいて中間転写ベルトの移動速度を把握することが可能である。そして、その移動速度が所定の値から外れた場合には、駆動ローラ(12)を回転駆動せしめる駆動装置の駆動モータの駆動速度をそれに応じて変化させる。これにより、中間転写ベルトを所定の速度で安定して無端移動せしめる。
図8において、ta,tb、tc、tdは、第1目印23a,第2目印23b,第3目印、第4目印の先端が検知されたタイミングを示している。また、図示の例では、目印を検知しているときのセンサ出力電圧が、検知していないときに比べて低くなっている。これは、目印の光反射率が目印間に比べて低いからである。
ベルトの移動速度については、各目印の検知時間間隔ではなく、各目印についてそれぞれ、それを検知してから再び検知するまでの時間に基づいて求めることも可能である。具体的には、図示の例では、目印パターンが4つの目印からなり、各目印はそれぞれ4つおきに検知されるので、4つおき毎の検知時間間隔は回転軸部材14bの1回転に要した時間に相当する。この時間に基づけば、ベルトの移動速度を求めることができる。
なお、光反射性に劣る材料からなるものを目印として捉え、且つ光反射性に優れた材料からなるものを目印間として捉えた説明をしたが、この逆の考え方をしてもよい。即ち、光反射性に優れた材料からなるものを目印と捉えつつ、光反射性に劣る材料からなるものを目印間として捉えるのである。
ベルト部材の移動速度を検出する方法としては、本プリンタのようにテンションローラ14などといった従動ローラに付した目印を検出する方法の他、ベルト部材そのものに付した目印を検出する方法がある。但し、この方法では、ベルト部材の移動速度を精度良く検知しようとすると、装置の小型化が困難になってしまう。これは次に説明する理由からである。即ち、図9は、ベルト部材に付した複数の目印の検知タイミングに基づいてベルト部材の移動速度を求めるようにした従来構成を示す概略構成図である。同図において、無端状のベルト部材201は、駆動ローラ202とテンションローラ203とによって張架されながら、図中反時計回り方向に無端移動せしめられる。装置をできるだけコンパクトにするためには、図示のように、ベルト部材201の裏面に複数の目印204を設けることが望ましい。このようにすることで、目印204を検知させるための光学センサ205をベルトループ内に配設して小型化を図ることができるからである。ところが、かかる構成では、図中点線で示したように、ベルト部材201の波打ちが生ずるローラ間ベルト展張箇所の目印204を光学センサ205に検知させることになる。すると、図10に示すように、ベルト部材201の波打ちによる光学センサ205とベルト部材201との距離の変化に応じて、目印204のベルト移動方向の長さの検知結果が変化してしまう。そして、この変化により、移動速度の誤検知が引き起こされる。かかる誤検知を抑える目的で、ベルト部材201のループ外側に押圧ローラを配設し、これをベルト部材201のおもて面に強く押し当てたベルト箇所の裏側で目印204を検知させる構成が知られている。しかし、この構成では、ループ外側に押圧ローラを配設することで、装置の小型化が困難になってしまう。また、ベルト部材201のおもて面に目印204を設け、ベルト部材の波打ちが生じない駆動ローラ202やテンションローラ203に対するベルト掛け回し箇所で目印204を検知させる構成も知られている。しかし、この構成では、光学センサ205をベルト部材201のループ外側に配設する必要が生じて、装置の小型化が困難になってしまう。これに対し、本プリンタのようにテンションローラ14に付した目印を検出する方法では、ベルト部材の波打ちによる移動速度の誤検知を発生させることがない。
次に、本発明を適用したプリンタの一実施形態について説明する。なお、以下に特筆しない限り、実施形態に係るプリンタの構成は、参考形態と同様である
実施形態に係るプリンタにおいては、テンションローラ14の回転軸部材14bに付す複数の目印として、次のようなものを採用している。即ち、回転軸部材14bの先端箇所の周方向における長さ、配設ピッチのうち、少なくとも何れか一方を不均一にしたものであって、且つその長さ又は配設ピッチのパターンによって所定の情報を表すようにしたものである。そして、これら目印の検知結果に基づいて、ベルトの移動速度を把握したり、目印パターンによって表される所定の情報を特定したりする。
ベルト部材の移動速度を把握しつつ、所定の情報を表し得る目印パターンとしては、様々なものが挙げられる。例えば、その第1例として、各目印の先端(移動方向の先端)についてはそれぞれ所定のピッチで位置させ、且つ、各目印の移動方向における長さの違いによって各目印の後端のピッチを異ならせたものを挙げることができる。かかる第1例では、各目印について、互いに等間隔に位置する目印先端の検知時間間隔に基づいて、ベルト部材の移動速度を求めることができる。また、互いに不等間隔に位置する目印後端の検知時間間隔のパターンに基づいて、所定の情報を特定することができる。
なお、各目印後端の検知時間間隔のパターンは、ベルト部材の速度変動(2次転写ニップ入口ローラの回転速度変動)があると、正規のパターンとは異なって検知されてしまうが、複数周回に渡るパターンの平均値を求めることで、パターンの誤検知を回避することができる。例えば、各目印後端の距離の比が1:5:12:8であるとする。この場合、ベルトが等速に無端移動すれば、各目印後端の検知時間間隔の比も1:5:12:8となって、パターンが正確に読み取られる。ベルトの速度変動があったことに起因して、その比率が若干変化したとしても、複数周回に渡る比の平均を求め、端数を切り捨てる処理を行えば、正規の比率を求めることができる。
所定の情報を表し得る目印パターンの第2例として、各目印後端をそれぞれ所定のピッチで位置させ、且つ、各目印の長さの違いによって各目印後端のピッチを異ならせたものを挙げることができる。かかる第2例では、各目印後端の検知時間間隔などに基づいて、ベルト部材の移動速度を求めることができる。また、各目印先端の検知時間間隔に比率などに基づいて、所定の情報を特定することができる。
所定の情報を表し得る目印パターンの第3例として、各目印の長さを等しくし、且つ、各目印の配設ピッチを異ならせたものを挙げることができる。かかる第3例では、各目印の検知時間間隔ではなく、各目印についてそれぞれ1回転毎の検知時間間隔に基づいてベルト部材の移動速度を求める必要がある。例えば、回転軸部材14bの周面上に4つの目印を付した場合、それぞれの目印は4つおきに検知されるようになるので、それぞれ4つおきの目印検知時間間隔が、それぞれの目印の1回転に要した時間となる。
所定の情報を表し得る目印パターンの第4例として、各目印の長さと配設ピッチとの両方を不均一にしたものを挙げることができる。かかる第4例においても、各目印についてそれぞれ1回転毎の検知時間間隔に基づいてベルト部材の移動速度を求める必要がある。
本プリンタでは、上述した4通りの目印パターンのうち、第4例の目印パターンを採用している。これは次に説明する理由による。即ち、本プリンタのようにテンションローラ14の回転軸部材14bに目印を設ける場合には、ベルト部材に設ける場合に比べて、配設できる目印の数が非常に少なくなる。このため、目印パターンによって表現できる情報量にある程度の限界がある。そして、上述した第1例や第2例の目印パターンでは、各目印の先端又は後端を等間隔に揃えなければならないという制約があるため、表現できる情報量が更に少なくなってしまう。また、第3例の目印パターンでは、各目印の長さを等しくすることによって、表現できる情報量を低減してしまう。これらに対し、第4例の目印パターンでは、目印の長さ、配設ピッチの両方を不均一にすることで、他の例に比べて多くの情報量を表現することができる。
なお、既に述べたように、第4例の目印パターンでは、各目印についてそれぞれ1回転するのに要した時間に基づいてベルト部材の移動速度を求める必要があるが、このようにしても、ベルト部材の速度変動を迅速に検知することができる。テンションローラ14として、比較的小径のものを用いれば、それを1回転させる間のベルト移動量を比較的小さくすることができるからである。
図11は、実施形態に係るプリンタのテンションローラ14における回転軸部材14bの先端箇所を示す拡大斜視図である。本プリンタでは、回転軸部材14bの先端箇所に4つの目印が設けられている。これらのうち、同図では、第1目印23a、第2目印23b、第3目印23cの3つが示されている。各目印は、それぞれ回転軸部材14bの周方向における長さや配設ピッチが異なっている。これら4つの目印からなる目印パターンについては、塗料や蒸着等によって回転軸部材14bに直接設けてもよいし、図12に示すように、目印パターンを設けた粘着テープ14c等を回転軸部材14bに貼り付けてもよい。なお、同図において、23cという符号が付されているのは第4目印である。
図13は、第1〜第4目印からなる目印パターンを検知する光学センサ(21)からの出力電圧値と、経過時間との関係を示すグラフである。本プリンタでは、4つの目印のうち、第1目印(23a)の長さが最も小さくなっており、この第1目印が基準目印となっている。この第1目印は、目印パターンの読み始めの位置を示すためのものである。本プリンタでは、第1目印の長さが2[mm]に設定されており、他の目印は3[mm]以上の長さになっている。
同図において、Ta,Tb,Tc,Tdは、光学センサ(21)による第1目印,第2目印,第3目印,第4目印の検知時間を示している。上述した制御部は、ベルト部材たる中間転写ベルトの駆動(駆動ローラ12の回転駆動)の開始に伴ってテンションローラ14の従動回転を開始させると、まず、光学センサ(21)からの出力電圧値の変化に基づいて、4つの目印のうち、基準目印である第1目印を特定する。同図に示すように、4つの目印についての検知時間のうち、第1目印の検知時間Taが最も短くなるので、このことに基づいて第1目印を特定するのである。
テンションローラ14が1回転する間に中間転写ベルト(8)の速度変動があると各検知時間の比率が狂ってくるが、異常の発生に伴う速度変動でない限り、速度変動に伴う各検知時間の比率の変動はごく僅かである。このため、装置が正常状態で作動している限り、中間転写ベルトに定常的な速度変動が起こったとしても、各目印の検知時間の比率に基づいて第1目印を適切に特定することが可能である。
第1目印の特定が終わると、制御部は、第1目印の先端を検知してから、次に第1目印の先端を検知するまでの時間、即ち、第1目印の1回転に要する時間である第1期回転時間TAの計時を始める。また、第2,第3,第4目印の1回転に要する時間である第2,第3,第4期回転時間TB,TC,TDの計時も順次始める。そして、テンションローラの回転毎に、これら回転時間を計時して中間転写ベルト(8)の速度変動をリアルタイムに検出し、その結果を転写ユニットの駆動装置にフィードバックする。これにより、ベルトの速度変動を駆動ローラ(12)の駆動速度の変動で相殺して、ベルトの移動速度の安定化を図る。
このようなフィードバック制御と並行して、制御部は、目印パターンによって表現されている情報の読み取り制御を実行する。具体的には、上述したように、基準目印である第1目印は、目印パターンの読み始めの位置を示している。これに対し、第1目印を除く3つの目印は、それぞれその長さによって「0」から「9」までの数字の何れかを示している。例えば、長さが3[mm]でれば、「0」を示す。また、長さが4,5,6,7,8,9,10,11,12[mm]であれば、「1」,[2],[3],「4」,[5],[6],[7],[8],[9]を示す。そして、第2目印、第3目印、第4目印の長さにより、3桁の数字が示される。例えば、第2目印,第3目印,第4目印の長さが、5[mm],3[mm],7[mm]であった場合には、「204」という3桁の数字が示される。
この3桁の数字は、テンションローラ14のローラ部(14a)の直径実測値における1桁目以下から小数点第2位までの数値を示している。具体的には、本プリンタでは、テンションローラ14として、ローラ部(14a)の直径の設計値が12[mm]であるものを用いている。設計値は12[mm]であるが、実際の直径は個々の製品によって11.9〜12.1[mm]程度のバラツキがある。そこで、その直径実測値の1桁以下から小数点第2位までの数値を前述した3桁の数字で表現するようにしている。「204」という3桁の数字であれば、直径実測値は12.04[mm]であり、設計値よりも若干大きい値となる。直径実測値が設計値よりも大きいと、従動ローラであるテンションローラ14は、ベルト移動速度に対する自らの回転数が理論値よりも少なくなる。すると、ベルト移動速度が実際の値よりも低く求められてしまう。例えば、直径実測値が12.04[mm]であった場合には、ベルト移動速度が実際の値よりも0.3333[%]だけ低く求められてしまう。
そこで、制御部は、テンションローラ14のローラ部(14a)の直径実測値に基づいて、ベルト移動速度の算出結果を補正するようになっている。具体的には、まず、第2目印,第3目印,第4目印の検知時間Tb,Tc,Tdに基づいて、第2目印,第3目印,第4目印の長さを求める。ここで、ベルト移動速度が変動すれば、それら検知時間も変動してしまう。しかし、上述したように、異常の発生に伴う速度変動でない限り、速度変動に伴う各検知時間の比率の変動はごく僅かである。このため、装置が正常状態で作動している限り、中間転写ベルトに定常的な速度変動が起こったとしても、各目印の検知時間の比率に基づいて各目印の長さを適切に求めることができる。より詳しく説明すると、制御部は、μsecオーダーのクロックパルスによって検知時間Tb,Tc,Tdを計時する。そして、その計時結果を所定の桁数で四捨五入する。すると、定常的な速度変動が起こったとしても、検知時間Tb,Tc,Tdは、ほぼ第2目印,第3目印,第4目印の長さに相当するものになる。但し、1回の計時値では精度が比較的低いため、少なくとも、検知時間Tb,Tc,Tdを10回以上計時して平均値をとる。そして、その平均値に基づいて、第2目印,第3目印,第4目印の長さを求める。次に、制御部は、「(1+((直径実測値−12)/12)×100)」という補正式により、ベルト移動速度Vの補正係数Kを算出する。そして、以降、目印パターンに基づくベルト移動速度Vの算出結果にこの補正係数Kを乗ずることで、ベルト移動速度Vを補正する。これにより、例えば直径実測値が12.04[mm]である場合には、補正係数Kが1.003333と算出される。そして、この補正係数Kの乗算によってベルト移動速度Vが1.003333倍に補正されて、実際の値に近づけられる。
本プリンタにおける目印パターンは、所定の情報として、テンションローラ14のローラ部(14a)の直径実測値の他、テンションローラ14の型式番号の情報も表している。この型式番号は、本プリンタに適用可能な全てのテンションローラ製品で共通する番号であり、これが正規の値であれば、そのテンションローラ14は本プリンタに対する適正品であることになる。型式番号の情報は、第1目印と第2目印との先端間の距離である第1−2目印距離、第2目印と第3目印との先端間の距離である第2−3目印距離、第3目印と第4目印との先端間の距離である第3−4目印距離、及び第4目印と第1目印との先端間の距離である第4−1目印距離によって示される。
そこで、制御部は、これら目印距離に基づいて、2次転写ニップ入口ローラの型式番号を特定する。具体的には、図14に示すように、光学センサ(21)によって第1目印の先端が検知されてから第2目印の先端が検知されるまでの時間である第1−2検知時間Tabを、各目印の検知時間(Ta〜Td)と同様にして10回以上計測して平均値をとる。また、第2目印の先端が検知されてから第3目印の先端が検知されるまでの時間である第2−3検知時間Tbc、第3目印の先端が検知されてから第4目印の先端が検知されるまでの時間である第3−4検知時間Tcd、第4目印の先端が検知されてから第1目印の先端が検知されまでの時間である第4−1検知時間Tdaも同様にして求める。そして、これらに基づいて、第1−2目印距離、第2−3目印距離、第3−4目印距離、第4−1目印距離を求める。これらの距離は、4桁の数字からなる型式番号を示している。
このようにして型式番号を特定した制御部は、予めROMに格納されている照合用型式番号データと、型式番号の特定結果とを比較する。そして、両者が一致しない場合には、適正品でないテンションローラ14が取り付けられたことになるため、プリントジョブ動作を強制的に停止させる。そして、適正品でない旨の情報を、情報報知手段としての図示しないディスプレイ等からなる表示部に表示させる。なお、情報報知手段として、表示部に代えて音声出力手段を採用し、音声によってその旨の情報をユーザーに報知するようにしてもよい。
図15は、制御部によって行われる制御フローの一部を示すフローチャートである。制御部は、外部のパーソナルコンピュータ等から送られてくる画像情報に基づいてプリントジョブをスタートし、中間転写ベルトの駆動を開始すると(ステップ1:以下、ステップをSと記す)、目印パターンの読み取りを開始する(S2)。そして、その読み取り結果に基づいて、ベルト移動速度Vについて安定したか否かを判定し、安定した場合には(S3でY)、上述の第1−2検知時間Tabなどに基づいて、2次転写ニップ入口ローラの直径実測値を上述したプロセスで特定する(S4)。次いで、その特定結果を照合用型式番号データと比較して、2次転写ニップ入口ローラについて適正品であるか否かを判定する(S5)。ここで、適正品でないと判定した場合には(S5でN)、プリントジョブを強制終了させてから(S6)、適正品でない旨のエラーメッセージを表示部に表示させる(S7)。これに対し、適正品であると判定した場合には(S5でY)、次に、2次転写ニップ入口ローラの直径実測値を上述したプロセスで特定する(S8)。そして、特定結果に基づいて補正係数Kを算出した後(S9)、目印パターンに基づくベルト移動速度Vの算出と、補正係数Kの乗算によるベルト移動速度Vの補正と、補正結果に基づく駆動モータの駆動速度調整とを繰り返し行うベルト速度フィードバック処理を開始する(S10)。これにより、中間転写ベルトの走行速度の安定化が図られる。その後、制御部は、プリントジョブが終了すると(S11でY)、ベルト駆動、目印パターンの読み取り、フィードバック処理などを終了した後(S12)、一連の制御フローの実施を終える。
次に、実施形態に係るプリンタに、より特徴的な構成を付加した各実施例のプリンタについて説明する。
[第実施例]
図16は、第実施例に係るプリンタのテンションローラ14の一端側を示す拡大分解斜視図である。テンションローラ14の回転軸部材14bは、先端箇所が根元側よりも細くなっている2段径になっている。この先端箇所には、外周面に目印パターンが設けられたリング状の目印保持部材14eが係合するようになっている。そして、回転軸部材14bの端面にはネジ穴が設けられており、このネジ穴に固定ボルト14fが螺号せしめられることで、目印保持部材14eが回転軸部材14bの根元側大径部と、ボルト頭部との間に挟まれて、回転軸部材14b上に固定される。固定ボルト14fを緩めて目印保持部材14eを回転軸部材14bから取り外すことで、目印パターンと回転軸部材14bとを容易に分離することができる。
目印パターンは、実施形態と同様に4つの目印からなっており、図示しない中間転写ベルト(8)の製品個別ID情報を示している。具体的には、第2目印,第3目印,第4目印の長さにより3桁の数字が示される点や、第1−2目印距離,第2−3目印距離,第3−4目印距離,第4−1目印距離により4桁の数字が示される点は実施形態と同様であるが、本第実施例に係るプリンタでは、これらによって連続した8桁の数字からなる製品個別IDが示されている。
図17は、第実施例に係るプリンタの制御部によって行われる制御フローの一部を示すフローチャートである。制御部は、外部のパーソナルコンピュータ等から送られてくる画像情報に基づいてプリントジョブをスタートして、中間転写ベルトの駆動を開始すると(S1)、まず、中間転写ベルトの累積稼働時間txのカウントアップ処理をスタートする(S2)。次いで、目印パターンの読み取りを開始してから(S3)、ベルト移動速度Vについて安定したか否かを判定し、安定した場合には(S4でY)、寝ると速度フィードバック処理を開始する(S5)。そして、目印パターンの読み取り結果に基づいて中間転写ベルトの製品個別IDを特定した後(S6)、特定結果について、前回のプリントジョブ中にRAM内に記憶しておいた前回の製品個別IDである前回IDと一致するか否かを判定する(S7)。ここで、特定結果と前回IDとが一致しない場合(S7でN)には、中間転写ベルト(8)の交換作業が行われたことになる。制御部は、この交換作業の発生を検出すると(S7でNと判定すると)、中間転写ベルトの累積稼働時間txのカウントアップ値をゼロにリセットした後(S8)、中間転写ベルトの累積稼働時間txのカウントアップ処理を再開する(S9)。これに対し、製品個別IDの特定結果が前回IDと一致した場合(S7でY)には、そのまま中間転写ベルトの累積稼働時間txのカウントアップ処理を継続する。その後、プリントジョブが終了すると(S10でY)、ベルト駆動を停止した後(S11)、累積稼働時間txのカウントアップ処理を終了する(S12)。そして、上記S6で特定しておいた製品個別IDを前回IDとしてRAM内に更新記録した後(S13)、累積稼働時間txについて所定の寿命到来時間tzに到達したか否かを判定する(S14)。ここで、到達していないと判定した場合(S14でN)には、そのまま一連の制御フローを終えるが、到達したと判定した場合(S14でY)には、ユーザーに中間転写ベルトの交換を促すためのベルト交換メッセージを表示部に表示させる(S15)。
[第実施例]
図18は、本第実施例に係るプリンタにおけるテンションローラ14の一端側を示す拡大分解斜視図である。テンションローラ14の一端側は、第実施例と同様の構成になっているが、リング状の目印保持部材14eの径がかなり大きくなっている点が第実施例と異なっている。これにより、目印保持部材14eの外周がより長くなって、より目印からなる目印パターンが設けられている。即ち、第実施例に係るプリンタの目印パターンは、第2実施例に比べて、より多くの量の情報を示している。具体的には、中間転写ベルトの製品個別IDに加えて、中間転写ベルトの電気抵抗実測値や型式番号なども示している。
本プリンタの制御部は、先に図17に示した制御フローと同様の制御を行うが、それに加えて、適正判定処理や1次転写バイアス調整処理なども行うようになっている。具体的には、先に図17に示した制御フローにおけるS6において、製品個別IDに加えて、中間転写ベルトの電気抵抗実測値や型式番号も特定する。そして、図17の制御フローにおけるS6とS7との間で、適正判定処理や1次転写バイアス調整処理を行う。
適正判定処理では、先に図15に示したS4、S5、S6、S7と同様のフローを実施して、中間転写ベルトについて適正品であるか否かを判定する。そして、適正品でない場合には、プリントジョブを強制終了してエラーメッセージを表示させる。
また、1次転写バイアス調整処理では、予めROM等に記憶している中間転写ベルトについての電気抵抗の設計値と、目印パターンに基づいて特定した電気抵抗実測値との差に基づいて、各1次転写ローラ(9Y,M,C,K)に印加する1次転写バイアスの値を調整する。また、前記差に基づいて、2次転写ローラ(19)に印加する2次転写バイアスの値を調整する。これらにより、ベルト製品毎の電気抵抗のバラツキに起因して転写バイアス値が適正値からずれてしまうことによる転写不良の発生を抑えることができる。
[第実施例]
本第実施例に係るプリンタの目印パターンは、中間転写ベルトの電気抵抗実測値や型式番号に代えて、K用の1次転写ローラ9Kの電気抵抗実測値や型式番号を示している。この点の他は、第実施例と同様である。かかる構成では、1次転写ローラ9Kにおける製品毎の電気抵抗のバラツキに起因して転写バイアス値が適正値からずれてしまうことによる転写不良の発生を抑えることができる。
これまで説明してきた実施形態に係るプリンタや、第1、2、3実施例に係るプリンタにおいては、目印パターンによって所定の情報を表すようにして、ベルト速度フィードバック制御のために従来から用いられてきた目印検知手段たる光学センサ21による目印パターンの検知結果に基づいて、型式番号などの所定の情報を特定させるように制御手段たる制御部を構成しているので、所定の情報を読み取るための専用のセンサを用いることなく、その所定の情報を読み取ることができる。
なお、近年、様々な機器の分野において、機器の製造元から供給される各種の純正部品を模倣した、粗悪な模倣部品が多く出回るようになってきている。かかる模倣部品が使用されると、その品質や適合性の悪さに起因して、機器の寿命を縮めてしまうことがある。そこで、模倣部品の製造を困難にする対策を講ずるメーカーが増えてきているが、従来の対策は、メカ的なものが主流であった。例えば、中間転写ベルトとして、その一部に検品用の穴を設けたものを採用し、その穴と、装置本体に設けられた突起との係合によって純正品を判別したりしていた。ところが、このようなメカ的の対策では、メカ的な機構そのものが模倣し易いため、模倣部品の製造の妨げとなる根本的な対策ではなかった。これに対し、実施形態や各実施例に係るプリンタのテンションローラでは、目印パターンによって示される情報の解析が困難であるため、模倣部品の製造をより難しくすることができるという効果もある。
[第実施例]
図19は、第実施例に係るプリンタの転写ユニットを示す概略構成図である。本プリンタでは、中間転写ベルト8を駆動ローラ12及びテンションローラ14の2本だけで張架している。テンションローラ14は、実施形態に係るプリンタのクリーニングバックアップローラ(図1の13)と概ね同じ位置に配設されている。そして、本プリンタにおいては、駆動ローラ12がクリーニングバックアップローラとしての機能も兼ね備えており、中間転写ベルト8における駆動ローラ12に対する掛け回し箇所には、図示しないベルトクリーニング装置が当接している。
光学センサ21を支持するセンサホルダー20には、滑り軸受け部が形成されており、この滑り軸受け部にテンションローラ14の回転軸部材14bが貫通せしめられることで、光学センサ21が回転軸部材14bに保持されている。回転軸部材14bの周面に設けられた図示しない目印パターンは、光学センサ21によって検知される。目印パターンをテンションローラ14に付設可能にしたことで、図示のように、駆動ローラ12及びテンションローラ14の2本だけで中間転写ベルト8を張架する構成でも、目印パターンを正確に検知しながら、中間転写ベルト8の速度安定化を図ることができる。
同図において、L1は、光学センサ21の目印検知部21aとテンションローラ14の回転中心とを結ぶ仮想線分を示している。また、L2は、テンションローラ14の回転中心と駆動ローラ12の回転中心とを結ぶ仮想線分を示している。図示のように、本プリンタでは、光学センサ21が、仮想線分L1を、仮想線分L2の延在方向であるローラ中心間方向に沿わせる姿勢で配設されている。このような姿勢では、光学センサ21を、ベルトユニットの厚みH内に位置させることが可能になる。そして、これにより、光学センサ21をベルトユニットからユニット厚み方向に大きくはみ出させてしまうことによるユニット配置スペースの拡大を回避することができる。なお、テンションローラ14の回転中心を支点にして仮想線分L1をローラ間中心方向(仮想線分L2の延在方向)から±44[°]の範囲で傾斜させた姿勢で光学センサ21を配設すれば、±45[°]以上に傾斜させた姿勢で配設する場合に比べて、光学センサ21のベルトユニットからのユニット厚み方向へのはみ出しを低減することができる。
[第実施例]
図20は、第実施例に係るプリンタの転写ユニットを示す概略構成図である。本プリンタにおいても、中間転写ベルト8を駆動ローラ12及びテンションローラ14の2本だけで張架している。光学センサ21は、その目印検知部21aとテンションローラ14の回転中心とを結ぶ仮想線分L1を、テンションローラの回転中心と駆動ローラ12の回転中心とを結ぶ仮想線分L2に直交する仮想直交線L3に沿わせる姿勢で配設されている。このような姿勢では、光学センサ21を、ベルトユニットの長さL内に位置させることが可能になる。そして、これにより、光学センサ21をベルトユニットからユニット長さ方向に大きくはみ出させてしまうことによるユニット配置スペースの拡大を回避することができる。なお、テンションローラ14の回転中心を支点にした仮想回転軌道のうち、該仮想直交線を境にした駆動ローラ12側の軌道領域に仮想線分L1を位置させる姿勢、あるいは、前記仮想回転軌道のうち、仮想直交線L3を境にした駆動ローラ12とは反対側の領域で、テンションローラ14の回転中心を支点にして仮想線分L1を仮想直交線L3から44[°]以下の角度で傾斜させた姿勢、光学センサ21を配設すれば、それ以外の姿勢で配設する場合に比べて、光学センサ21のベルトユニットからのユニット長さ方向へのはみ出しを低減することができる。
[第実施例]
図21は、第実施例に係るプリンタの転写ユニット15を示す平面図及び側面図である。本プリンタにおいても、中間転写ベルト8を駆動ローラ12及びテンションローラ14の2本だけで張架している。また、本プリンタにおいては、同図に示すように、光学センサ21を中間転写ベルト8のループ内に配設している。このような配設が可能になったのは、第実施例と同様に、光学センサ21の目印検知部とテンションローラ14の回転中心とを結ぶ仮想線分を、テンションローラ14の回転中心と駆動ローラ12の回転中心とを結ぶ仮想線分に沿わせる姿勢で、光学センサ21を配設したからである。光学センサ21をループ内に配設したことで、光学センサ21をベルトユニットからはみ出させることによるユニットのスペース拡大を回避している。
以上、実施形態に係るプリンタや、第1、2、3実施例に係るプリンタにおいては、テンションローラ14に付す複数の目印として、テンションローラ14の回転方向における長さ、配設ピッチ、あるいはそれら両方を不均一にし、且つ長さ、配設ピッチ、あるいはそれら両方のパターンによって所定の情報を表すようにしたものを用いている。そして、目印検知手段たる光学センサによる前記パターンの検知結果に基づいて所定の情報を特定させるように制御手段たる制御部を構成している。かかる構成では、目印パターンによって所定の情報を表すようにして、ベルト速度フィードバック制御のために従来から用いられてきた目印検知手段たる光学センサ21による目印パターンの検知結果に基づいて、型式番号などの所定の情報を特定させるように制御手段たる制御部を構成しているので、所定の情報を読み取るための専用のセンサを用いることなく、その所定の情報を読み取ることができる。
また、第1、2、3実施例に係るプリンタにおいては、テンションローラ14として、その回転軸部材14bに対して着脱可能に取り付けられた目印保持部材14eに複数の目印(23a,b,c,d)を保持させたもの、を用いている。かかる構成では、テンションローラ14の交換の必要が発生した場合でも、目印パターンを古いローラから新しいローラに付け替えることで、目印パターンを装置本体内に残すことが可能になる。このため、目印パターンとして、中間転写ベルト8の型式番号などといった、テンションローラ14とは異なる部材の情報を示すものを設けることができる。
また、実施形態に係るプリンタにおいては、目印パターンによって示される所定の情報が、テンションローラ14におけるローラ部14aの直径実測値の情報であるので、直径の設計値と直径実測値との誤差によるベルト移動速度の演算結果の実値とのずれを、直径実測値に基づいて補正して、ベルト移動速度を高精度に求めることができる。そして、これにより、中間転写ベルトをより理想の速度に近づけて走行させて、高画質化を図ることができる。
また、第1、2、3実施例に係るプリンタにおいては、目印パターンによって示される所定の情報が、テンションローラ14とは異なる部材である中間転写ベルト8あるいは1次転写ローラ9Kに関する情報になっている。かかる構成では、テンションローラ14に設けた目印パターンの検知結果に基づいて中間転写ベルトの移動速度を検出しつつ、中間転写ベルト8あるいは1次転写ローラ9Kの情報を目印パターンによって管理することができる。
また、実施形態に係るプリンタや、第1、2、3実施例に係るプリンタにおいては、光学センサ21を複数の目印とともに覆うカバー部材11を設けている。かかる構成では、埃やトナーの付着による目印の汚れを抑えることで、汚れに起因する目印パターンの誤検知の発生を抑えることができる。
また、第4、5、6実施例に係るプリンタにおいては、中間転写ベルト8を張架する複数の張架ローラとして、駆動ローラ12及びテンションローラ14の2本だけを用いているので、3本以上の張架ローラを設ける場合に比べて転写ユニットをコンパクトにすることができる。
また、第実施例に係るプリンタにおいては、光学センサ21が、その目印検知部21aとテンションローラ14の回転中心とを結ぶ仮想線分L1を、テンションローラ14の回転中心と駆動ローラの回転中心とを結ぶ方向であるローラ中心間方向に沿わせる姿勢、あるいは、テンションローラ14の回転中心を支点にして仮想線分L1をローラ間中心方向から±44[°]の範囲で傾斜させた姿勢、で配設されている。かかる構成では、既に述べたように、45[°]以上に傾斜させた姿勢で光学センサ21を配設する場合に比べて、光学センサ21のベルトユニットからのユニット厚み方向へのはみ出しを低減することができる。
また、第実施例に係るプリンタにおいては、光学センサ21が、その目印検知部21aとテンションローラ14の回転中心とを結ぶ仮想線分L1を、テンションローラ14の回転中心と駆動ローラ12の回転中心とを結ぶ方向に直交する仮想直交線L3に沿わせる姿勢、テンションローラ14の回転中心を支点にした仮想回転軌道のうち、仮想直交線L3を境にした駆動ローラ12側の軌道領域に仮想線分L1を位置させる姿勢、あるいは、前記仮想回転軌道のうち、仮想直交線L3を境にした駆動ローラ12とは反対側の領域で、テンションローラ14の回転中心を支点にして仮想線分L1を仮想直交線L3から44[°]以下の角度で傾斜させた姿勢、で配設されている。かかる構成では、既に述べたように、それ以外の姿勢で配設する場合に比べて、光学センサ21のベルトユニットからのユニット長さ方向へのはみ出しを低減することができる。
また、第実施例に係るプリンタにおいては、光学センサ21を、中間転写ベルト21のループ内に配設しているので、光学センサ21をベルトユニットからはみ出させることによるユニットのスペース拡大を回避することができる。
また、第1、2、3実施例に係るプリンタにおいては、画像形成装置内の所定の部品である中間転写ベルト8あるいは1次転写ローラ9Kについての交換作業の発生を検出させるように、制御手段たる制御部を構成している。かかる構成では、中間転写ベルト8あるいは1次転写ローラ9Kの交換作業の発生を制御部に自動で監視して、交換した旨の情報を入力するというユーザーの手間を回避することができる。
また、第実施例に係るプリンタにおいては、転写手段たる転写ユニット15による転写条件を変更する転写条件変更手段(図示しない転写バイアス電源回路)を備えている。そして、目印パターンによる情報の表現対象となる所定の部品がベルト部材たる中間転写ベルト8であり、その所定の情報が中間転写ベルト8の電気抵抗実測値の情報であり、且つ、制御部が、その情報に基づいて転写条件変更手段を制御するようになっている。かかる構成では、既に述べたように、ベルト製品毎の電気抵抗のバラツキに起因して転写バイアス値が適正値からずれてしまうことによる転写不良の発生を抑えることができる。
また、第実施例に係るプリンタにおいては、感光体1K上の可視像たるKトナー像を中間転写ベルト8に転写せしめるための転写バイアスが印加されながら中間転写ベルト8の裏面に当接する1次転写ローラ9Kと、転写ユニット15による転写条件を変更する転写条件変更手段とを備え、上記所定の部品が1次転写ローラ9Kの電気抵抗実測値の情報であり、且つ、制御部が、その情報に基づいて転写条件変更手段を制御するようになっている。かかる構成では、1次転写ローラ9Kの製品毎の電気抵抗のバラツキに起因して転写バイアス値が適正値からずれてしまうことによる転写不良の発生を抑えることができる。
また、実施形態に係るプリンタや、第1、2、3実施例に係るプリンタにおいては、目印パターンに基づく型式番号の特定結果に基づいて、所定の部品であるテンションローラ14、中間転写ベルト8あるいは1次転写ローラ9Kについて適正品であるか否かを判定させるように制御部を構成している。かかる構成では、模倣部品の取り付けを検知することができる。
また、実施形態に係るプリンタや、第1、2、3実施例に係るプリンタにおいては、テンションローラ14、中間転写ベルト8あるいは1次転写ローラ9Kについて適正品でないと判定した場合には、駆動手段たる駆動装置の駆動を停止させる制御を実施させるように制御部を構成しているので、模倣部品を取り付けた状態での運転を回避する。そして、これにより、模倣部品の使用による装置の短命化を回避することができる。
また、実施形態に係るプリンタや、第1、2、3実施例に係るプリンタにおいては、操作者に対して情報を報知する情報報知手段たる表示部を設けるとともに、テンションローラ14、中間転写ベルト8あるいは1次転写ローラ9Kについて適正品でないと判定した場合には、その旨の情報であるエラーメッセージを表示部に報知させる制御を実施させるように制御部を構成している。かかる構成では、交換部品が模倣部品であったことを操作者に知らせることができる。
参考形態に係るプリンタを示す概略構成図。 同プリンタにおけるY用のプロセスユニットを示す拡大構成図。 同プリンタにおける転写ユニットのベルトユニットを示す斜視図。 同ベルトユニットのユニット前側板の一部を示す正面図。 同ベルトユニットのテンションローラの一端部と、これを覆うカバー部材とを示す拡大斜視図。 同テンションローラの回転軸部材の先端箇所と、これを覆うカバー部材とを示す破断斜視図及び縦断面図。 同テンションローラの回転軸部材における先端箇所を示す拡大斜視図。 同プリンタの光学センサからの出力電圧を示すグラフ。 ベルト部材に付した複数の目印の検知タイミングに基づいてベルト部材の移動速度を求めるようにした従来構成を示す概略構成図。 同従来構成のベルト部材の波打ちと、光学センサによって検知される目印の長さの変動との関係を説明する模式図。 実施形態に係るプリンタのテンションローラにおける回転軸部材の先端箇所を示す拡大斜視図。 同プリンタにおける目印パターンが付された粘着テープを示す斜視図。 同目印パターンを検知する光学センサからの出力電圧値と、経過時間との関係を示すグラフ。 各目印の検知時間や先端間検知時間を説明するグラフ。 実施形態に係るプリンタの制御部によって行われる制御フローの一部を示すフローチャート。 実施例に係るプリンタにおけるテンションローラの一端側を示す拡大分解斜視図。 実施例に係るプリンタの制御部によって行われる制御フローの一部を示すフローチャート。 実施例に係るプリンタにおけるテンションローラの一端側を示す拡大分解斜視図。 実施例に係るプリンタの転写ユニットを示す概略構成図。 実施例に係るプリンタの転写ユニットを示す概略構成図。 実施例に係るプリンタの転写ユニットを示す平面図及び側面図。
符号の説明
1Y,M,C,K:感光体(潜像担持体)
5Y:現像装置(現像手段)
8:中間転写ベルト(ベルト部材、中間転写体)
11:カバー部材
12:駆動ローラ(張架ローラ)
14:テンションローラ
14aローラ部
14b:回転軸部材
14e:目印保持部材
15:転写ユニット(転写手段)
21:光学センサ(目印検知手段)
23a,b,c,d:目印
P:記録紙(記録部材)
L1:仮想線分
L3:仮想直交線

Claims (16)

  1. 無端状のベルト部材と、これを張架する複数の張架ローラと、これら張架ローラのうちの少なくとも何れか1つであり、自らの回転駆動に伴って該ベルト部材を無端移動せしめる駆動ローラと、該駆動ローラを回転駆動せしめる駆動手段と、複数の該張架ローラのうちの少なくとも何れか1つであり、該ベルト部材の無端移動に伴って従動回転する従動ローラと、該従動ローラに設けられた複数の目印と、該従動ローラの回転軸を中心にして公転するそれら複数の目印をそれぞれ所定の公転位置で検知する目印検知手段と、該目印検知手段による検知結果に基づいて該駆動手段の駆動速度を制御する制御手段とを備えるベルト駆動装置において、
    上記従動ローラを、上記ベルト部材に向けて付勢されながら該ベルト部材に張力を付与するテンションローラとして機能させ、
    上記目印検知手段を、該テンションローラに保持させ
    複数の上記目印として、該テンションローラの回転方向における長さ、配設ピッチ、あるいはそれら両方を不均一にし、且つ該長さ、配設ピッチ、あるいはそれら両方のパターンによって所定の情報を表すようにしたものを用い、
    該目印検知手段による該パターンの検知結果に基づいて該所定の情報を特定させるように上記制御手段を構成したことを特徴とするベルト駆動装置
  2. 請求項のベルト駆動装置において、
    上記テンションローラとして、その回転軸部材に対して着脱可能に取り付けられた目印保持部材に複数の上記目印を保持させたもの、を用いたことを特徴とするベルト駆動装置。
  3. 請求項1又は2のベルト駆動装置であって、
    上記所定の情報が、上記テンションローラにおけるローラ部の直径実測値の情報であることを特徴とするベルト駆動装置。
  4. 請求項1乃至3の何れかのベルト駆動装置であって、
    上記所定の情報が、上記従動ローラとは異なる部材に関する情報であることを特徴とするベルト駆動装置。
  5. 請求項1乃至4の何れかのベルト駆動装置において、
    上記目印検知手段を複数の上記目印とともに覆うカバー部材を設けたことを特徴とするベルト駆動装置。
  6. 請求項1乃至5の何れかのベルト駆動装置において、
    複数の上記張架ローラとして、上記駆動ローラ及びテンションローラの2本だけを用いたことを特徴とするベルト駆動装置。
  7. 請求項のベルト駆動装置であって、
    上記目印検知手段が、該目印検知手段の目印検知部と上記テンションローラの回転中心とを結ぶ仮想線分を、該テンションローラの回転中心と上記駆動ローラの回転中心とを結ぶ方向であるローラ中心間方向に沿わせる姿勢、あるいは、該テンションローラの回転中心を支点にして該仮想線分を該ローラ間中心方向から±44[°]の範囲で傾斜させた姿勢、で配設されていることを特徴とするベルト駆動装置。
  8. 請求項のベルト駆動装置であって、
    上記目印検知手段が、該目印検知手段の目印検知部と上記テンションローラの回転中心とを結ぶ仮想線分を、該テンションローラの回転中心と上記駆動ローラの回転中心とを結ぶ方向に直交する仮想直交線に沿わせる姿勢、該テンションローラの回転中心を支点にした仮想回転軌道のうち、該仮想直交線を境にした駆動ローラ側の軌道領域に該仮想線分を位置させる姿勢、あるいは、該仮想回転軌道のうち、該仮想直交線を境にした上記駆動ローラとは反対側の領域で、該テンションローラの回転中心を支点にして該仮想線分を該仮想直交線から44[°]以下の角度で傾斜させた姿勢、で配設されていることを特徴とするベルト駆動装置。
  9. 請求項1乃至7の何れかのベルト駆動装置において、
    上記目印検知手段を、上記ベルト部材のループ内に配設したことを特徴とするベルト駆動装置。
  10. 潜像を担持する潜像担持体と、該潜像担持体上の潜像を現像する現像手段と、該潜像担持体上で得られた可視像を、直接あるいは中間転写体を介して記録部材に転写する転写手段とを備え、且つ、該転写手段が、ベルト駆動装置によって無端移動せしめている無端状のベルト部材の表面に保持した該記録部材に該潜像担持体上の可視像を転写せしめるか、あるいは、該潜像担持体上の可視像を該ベルト部材に転写してから該記録部材に転写せしめるかするものである画像形成装置において、
    上記ベルト駆動装置として、請求項1乃至の何れかのベルト駆動装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
  11. 請求項10の画像形成装置において、
    上記ベルト駆動装置として、請求項2乃至11の何れかのベルト駆動装置を用いるとともに、上記パターンの変化に基づいて、画像形成装置内の所定の部品についての交換作業の発生を検出させるように上記制御手段を構成したことを特徴とする画像形成装置。
  12. 請求項11の画像形成装置であって、
    上記転写手段による転写条件を変更する転写条件変更手段を備え、上記所定の部品が上記ベルト部材であり、上記所定の情報が該ベルト部材の電気抵抗実測値の情報であり、且つ、上記制御手段が、該情報に基づいて該転写条件変更手段を制御するものであることを特徴とする画像形成装置。
  13. 請求項11の画像形成装置であって、
    上記潜像担持体上の可視像を上記ベルト部材に転写せしめるための転写バイアスが印加されながら上記ベルト部材の裏面に当接する転写ローラと、上記転写手段による転写条件を変更する転写条件変更手段とを備え、上記所定の部品が該転写ローラの電気抵抗実測値の情報であり、且つ、上記制御手段が、該情報に基づいて該転写条件変更手段を制御するものであることを特徴とする画像形成装置。
  14. 請求項11乃至13の何れかの画像形成装置であって、
    上記パターンに基づいて、上記所定の部品について適正品であるか否かを判定させるように上記制御手段を構成したことを特徴とする画像形成装置。
  15. 請求項14の画像形成装置において、
    上記所定の部品について適正品でないと判定した場合には、駆動手段の駆動を停止させる制御を実施させるように上記制御手段を構成したことを特徴とする画像形成装置。
  16. 請求項14又は15の画像形成装置において、
    操作者に対して情報を報知する情報報知手段を設けるとともに、上記所定の部品について適正品でないと判定した場合には、その旨の情報を情報報知手段に報知させる制御を実施させるように上記制御手段を構成したことを特徴とする画像形成装置。
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