JP4857296B2 - 音響整合体 - Google Patents

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Description

本発明は、流体に超音波を放射する音響整合体、音響整合体が設けられた超音波送受波器、および超音波送受波器が設けられた超音波流量計に関するものである。
近年、超音波が伝播路伝達する時間を計測し、流体の移動速度を測定して流量を計測する超音波流量計がガスメータなどに利用されている。
超音波流量計は、流体(例えばガス)が流れる管壁に、一対の超音波送受波器が流体の流れに対して斜めに交差するように設けられている。
この超音波流量計で流体の流量を求める場合、まず、一方の超音波送受波器から流体中に超音波を放射し、他方の超音波送受波器が伝播してきた超音波を受けて電圧に変換する。
つぎに、他方の超音波送受波器から管内を流れる流体中に超音波を放射し、一方の超音波送受波器が伝播してきた超音波を受けて電圧に変換する。
そして、変換した電圧や、超音波の速度、流体の流れ方向に対する超音波パルスの伝播方向の角度、超音波の伝播経路の距離などから流体の流量を求める。
ここで、一対の超音波送受波器は、流路内の流体に超音波を伝えるために、本体の音波放射面(超音波の送受波面)に音響整合体として整合部材が設けられている。
本体は、有底筒状のケースに圧電体が収容され、ケースの開口が端子板で閉鎖され、この端子板に、圧電体に導電ゴムを介して接続された端子が外部に突出させた状態で支持されている。
また、整合部材は、流路内の流体に超音波を伝えるために、多孔体(ガラスバルーン(中空))の整合層を有している。
この整合層は、音響インピーダンスが異なる第1層と第2層と含み、第1層が多孔体と多孔体中空隙部に担持された充填材との複合材であり、第2層が充填材料または多孔体であり、第1層および第2層間に独立した中間層が存在しないように構成されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2004−45389号公報
特許文献1の整合層は、音響インピーダンスが異なる第1層と第2層の少なくとも2つの層を含み、第1層および第2層間に独立した中間層が存在しないように構成されている。
よって、第1層および第2層間の剥離を抑えることができるので、流体の流量計測精度を高めることが可能である。
しかし、近年、流体の流量を一層精度よく計測することが可能な技術の実用化が求められている。
本発明は、前述した要望を満たすためになされたもので、その目的は、流体の流量を一層精度よく計測できる音響整合体、超音波送受波器および超音波流量計を提供することにある。
本発明の音響整合体は、超音波送受波器における本体に取り付けられる音響整合体であって、前記本体の音波放射面に密着する多孔体と、前記多孔体における表面に積層され、熱硬化性樹脂および流動抑制粒子からなる緻密層とを備える整合部材と、前記音波放射面および前記多孔体の端面に密着する側壁部材とを有することを特徴とする。
音波放射面および多孔体の端面に側壁部材を密着させた。これにより、整合部材として脆性が高いセラミック製の多孔体を採用しても、セラミック製の多孔体の経時劣化を抑えることができ、計測精度を向上できる。
また、本発明は、前記多孔体が、前記緻密層および前記側壁部材により封止されていることを特徴とする。
多孔体を緻密層および側壁部材で封止することで、音波放射面および多孔体間の境界部分や、多孔体および緻密層間の境界部分からの吸湿を防止できる。
さらに、本発明は、前記側壁部材に流動抑制粒子が混入されていることを特徴とする。
ここで、流動抑制粒子とは、側壁部材となる粘体の粘度を高めるための物質をいう。
すなわち、側壁部材は、ある程度の粘度がないと、多孔体の端面に塗布しても流れてしまうので、それを抑えるために動抑制粒子が混入されている。
このように、側壁部材に流動抑制粒子を混入することで、流動抑制粒子により側壁部材となる粘体に所望の粘度が得られ、側壁部材の端面を確実に被覆できる。
加えて、本発明は、前記流動抑制粒子が無機フィラーであることを特徴とする。
それにより、粒子自体が無機物であるため、温度による変質も少なく、安価に入手可能である。
また、本発明は、前記流動抑制粒子の平均粒径が0.01〜0.1μmであることを特徴とする。
これにより、側壁部材の粘度を効果的に低減させることができ、側壁部材を塗布してから硬化させるまで、多孔体に浸透することを効果的に抑制することができる。
さらに、本発明は、前記流動抑制粒子が1〜5重量%混入されていることを特徴とする。
これにより、ディスペンサノズルで塗布する場合、多孔体への側壁部材の浸透を効果的に抑制することができる。
加えて、本発明は、前記本体における前記音波放射面に前記多孔体を密着させてから、前記本体および前記多孔体を一体的に軸回転させながら前記多孔体の端面に前記側壁部材となる粘体を供給することにより前記側壁部材が形成されていることを特徴とする。
また、本発明の超音波送受波器は、有底筒状のケースと、前記ケースに収容される圧電体と、前記圧電体に導電ゴムを介して接続された端子と、前記ケースの開口を閉鎖するとともに前記端子を外部に突出させた状態で支持する端子板とを有し、前記ケースの音波放射面に請求項1ないし請求項7のうちのいずれかに記載の音響整合体が取り付けられているとともに、前記音響整合体および前記ケースが撥水膜により被覆されていることを特徴とする。
さらに、本発明の超音波流量計は、被測定流体が流れる流量計測部と、前記流量計測部に上流側および下流側に対向配置された一対の超音波送受波器と、前記一対の超音波送受波器間の超音波伝播時間計測回路と、前記超音波伝播時間計測回路により得られた超音波伝播時間に基づいて前記被測定流体の単位時間当たりの流量を算出する演算手段とを備える超音波流量計であって、前記超音波送受波器を有することを特徴とする。
本発明の音響整合体、超音波送受波器および超音波流量計によれば、音波放射面および多孔体の端面に側壁部材を密着させることで、セラミック製の多孔体が、高温高湿環境あるいは、温度変化などによる吸湿を抑えることができ、計測精度を向上できるという効果を有する。
以下、本発明の実施形態に係る音響整合体、超音波送受波器および超音波流量計について、図面を参照して説明する。
図1に示すように、本実施形態の超音波流量計10は、流体(被測定流体(一例として、ガス))が流れる流路12を備えた流量計測部11と、流量計測部11の上流側および下流側に対向配置された第1、第2の超音波送受波器(一対の超音波送受波器)15,16と、第1、第2の超音波送受波器15,16間の超音波伝播時間計測回路17と、超音波伝播時間計測回路17により得られた超音波伝播時間に基づいて流体の単位時間当たりの流量を算出する演算手段18とを備えている。
この超音波流量計10で流路12を流れる流体の流速Vを求める際には、まず、第1超音波送受波器15の共振周波数近傍の周波数の交流電圧を圧電振動子に印可して、第1超音波送受波器15から流体中に超音波を放射する。放射された超音波を第2超音波送受波器16で受けて電圧に変換する。
つぎに、第2超音波送受波器16の共振周波数近傍の周波数の交流電圧を圧電振動子に印可して、第2超音波送受波器16から流体中に超音波を放射する。放射された超音波を第1超音波送受波器15で受けて電圧に変換する。
ここで、流路12を流れる流体の流速をV、流体中の超音波の速度をC、流体の流れ方向と超音波パルスの伝播方向の角度をθとする。
第1超音波送受波器15から放射された超音波パルスが第2超音波送受波器16に到達する時間であるシングル・アラウンド周期をt1、シングル・アラウンド周波数をf1とすると、次式(1)が成立する。
f1=1/t1
=(C+Vcosθ)/L …(1)
また、第2超音波送受波器16から放射された超音波パルスが第1超音波送受波器15に到達する時間であるシングル・アラウンド周期をt2、シングル・アラウンド周波数をf2とすると、次式(2)が成立する。
f2=1/t2
=(C−Vcosθ)/L …(2)
したがって、両シングル・アラウンド周波数の周波数差Δfは、次式(3)となり、超音波の伝播経路の距離Lと周波数差Δfから流体の流速Vを求め、流速Vから流量を求めることができる。
Δf=f1−f2=2(Vcosθ)/L (3)
この超音波流量計10の精度を向上させるためには、超音波を送受波する第1、第2の超音波送受波器15,16(すなわち、図2に示す圧電体28)における超音波の送受波面(以下、音波放射面という)27に設けられた音響整合体24の音響インピーダンスが重要である。
なお、第1、第2の超音波送受波器15,16は同じ構成なので、以下第1超音波送受波器15の構成について説明して、第2超音波送受波器16の説明を省略する。
図2、図3に示すように、第1超音波送受波器15は、超音波を発生する本体21と、本体21で発生した超音波を流体に伝えるために、本体21の音波放射面27に設けられた音響整合体24と、音響整合体24および本体21のケース25を被覆する撥水膜26とを備えている。
本体21は、有底筒状のケース25と、ケース25に収容される圧電体28と、圧電体28に導電ゴムを介して接続された端子29と、ケース25の開口25Aを閉鎖するとともに端子29を外部に突出させた状態で支持する端子板31とを有している。
音響整合体24は、ケース25の音波放射面27に取り付けられている。
この音響整合体24は、音波放射面27に密着された整合部材34と、音波放射面27および多孔体35の端面35Aに密着された側壁部材36とを有する。
第1超音波送受波器15によれば、圧電体28で振動された超音波が特定の周波数で振動し、その振動はケース25を介して整合部材34に伝わる。整合部材34に伝わった振動は流体中に音波として伝播する。
ここで、整合部材34の役割は、圧電体28の振動を流体に効率よく伝播させることにある。流体中の音速Cと密度ρとで次式(4)のように音響インピーダンスが定義される。
Z=ρ×C …(4)
音響インピーダンスは圧電体と流体とでは大きく異なる。
このように、音響インピーダンスの異なる境界面上では音波の伝播に反射を生じて、透過する音波の強さが弱くなる。
そこで、圧電体28の音響インピーダンスZ1と、流体の音響インピーダンスZ2に対して、両者の間に次式(5)の関係を有する音響インピーダンスを持つ物質を挿入することで、音波の反射を軽減して音波の透過する強度を高める方法が知られている。
Z=(Z1×Z2)(1/2) …(5)
この音響インピーダンスを満たす物質は、式(4)からわかるように、固体で密度が小さく音速の遅いものであることが要求される。
そこで、整合部材34に多孔体35を備えることで、固体で密度が小さく音速が遅いという条件を満たすようにした。
そして、整合部材34に多孔体35を備えるために、整合部材34をつぎのように構成した。
すなわち、整合部材34は、音波放射面27に密着する多孔体35と、多孔体35における表面35Bに積層され、図4に示す熱硬化性樹脂38および第1流動抑制粒子(流動抑制粒子)39からなる緻密層37とを備えている。
多孔体35は、緻密層37および側壁部材36により封止されている。
この多孔体35は、一例として、図4に示すように、骨格40が空隙40Aを備えたセラミック製の多孔体(以下、セラミック多孔体35という)が用いられている。
また、セラミック多孔体35は、骨格40と骨格40との間に孔40Bが形成されている。
図2に示すように、セラミック多孔体35を緻密層37および側壁部材36で封止することで、音波放射面27およびセラミック多孔体35間の境界部分41や、セラミック多孔体35および緻密層37間の境界部分42からの吸湿を防止できる。
緻密層37は、図4に示すように、熱硬化性樹脂38および第1流動抑制粒子39からなり、表面37Aが平坦に形成されている。
緻密層37の表面37Aを平坦に形成することで、超音波の直進性を確保することが可能になり、計測精度を高めることができる。
この緻密層37は、転写法により形成されている。
転写法としては、一例として、スクリーン印刷、メタルマスク印刷などによって他の物(離型性を付与したPETフィルム)上にエポキシ樹脂を印刷し、この上にセラミック多孔体35を配置し、セラミック多孔体35の表面35Bに転写する方法で形成されている。
図4に示す緻密層37の熱硬化性樹脂38は、一例として、バインダーとしてエポキシ系樹脂が用いられている。
また、緻密層37の第1流動抑制粒子39は、緻密層37の粘度高めるもので、固形分率(容積固形分濃度)が30〜50%である。
また、第1流動抑制粒子39は、平均粒径が0.05μm〜5μmである。
以下、第1流動抑制粒子39の固形分率(容積固形分濃度)を30%〜50%、平均粒径が0.05μm〜5μmに決めた理由を説明する。
まず、第1流動抑制粒子39の固形分率(容積固形分濃度)を30%〜50%に決めた理由を図5のグラフおよび表1に基づいて説明する。
なお、図5のグラフおよび表1に示すデータは、高温高湿試験条件:70℃の環境で240時間経過後のデータとする。
第1流動抑制粒子39の固形分率は、次式(1)で求められる。
固形分率=[Vp/(Vb+Vp)]×100
但し、Vb:バインダー(エポキシ系樹脂)38の容量
Vp:第1流動抑制粒子39の容量
Figure 0004857296
図5のグラフおよび表1に示すように、比較例1は、第1流動抑制粒子39の固形分率が2.8%であり、緻密層37の表面37Aの変形量が80と大きい。
比較例2は、第1流動抑制粒子39の固形分率が15.0%であり、緻密層37の表面37Aの変形量が20と大きい。
比較例3は、第1流動抑制粒子39の固形分率が20.0%であり、緻密層37の表面37Aの変形量が17と大きい。
実施例1は、第1流動抑制粒子39の固形分率が29.5%であり、緻密層37の表面37Aの変形量を4.5と小さく抑えることができる。
実施例2は、第1流動抑制粒子39の固形分率が36.2%であり、緻密層37の表面37Aの変形量を2と小さく抑えることができる。
実施例3は、第1流動抑制粒子39の固形分率が45.0%であり、緻密層37の表面37Aの変形量を0に抑えることができる。
図5のグラフおよび表1から第1流動抑制粒子39の固形分率が29.5%以上であれば、緻密層37の表面37Aの変形量を4.5以下に小さく抑えることができることがわかる。
また、第1流動抑制粒子39の固形分率が45.0%以上であれば、緻密層37の表面37Aの変形量を0に抑えることができることがわかる。
ここで、第1流動抑制粒子39の固形分率が50.0%を超えると、緻密層37のバインダー(エポキシ系樹脂)38の容量(Vb)が少なくなりすぎて、緻密層37の粘度を好適に確保することが難しい。
そこで、第1流動抑制粒子39の固形分率(容積固形分濃度)を30%〜50%に決めた。
つぎに、第1流動抑制粒子39の平均粒径を0.05μm〜5μmに決めた理由を図6のグラフおよび表2に基づいて説明する。
Figure 0004857296
図6のグラフおよび表2に示すように、実施例4は、第1流動抑制粒子39の平均粒径が0.3μmであり、粘度が確保されているので、緻密層37の表面37Aの変形量を8と小さく抑えることができる。
実施例5は、第1流動抑制粒子39の平均粒径が0.5μmであり、粘度が確保されているので緻密層37の表面37Aの変形量を5と小さく抑えることができる。
実施例6は、第1流動抑制粒子39の平均粒径が1.0μmであり、粘度が確保されているので緻密層37の表面37Aの変形量を2と小さく抑えることができる。
実施例7は、第1流動抑制粒子39の平均粒径が2.0μmであり、粘度が確保されているので緻密層37の表面37Aの変形量を2.5と小さく抑えることができる。
実施例8は、第1流動抑制粒子39の平均粒径が5.0μmであり、粘度が確保されているので緻密層37の表面37Aの変形量を3と小さく抑えることができる。
図6のグラフおよび表2から第1流動抑制粒子39の平均粒径が0.05〜5μmであれば、緻密層37の表面37Aの変形量を8以下に小さく抑えることができることがわかる。
ここで、第1流動抑制粒子39の平均粒径が5μmを超えると、平均粒径が大きくなりすぎて、第1流動抑制粒子39の凹凸で緻密層37の表面37Aに凹凸が発生することが考えられる。
そこで、第1流動抑制粒子39の平均粒径を0.05μm〜5μmに決めた。
側壁部材36は、図2に示すように、音波放射面27およびセラミック多孔体35の端面35Aに密着されることで、比較的脆いセラミック多孔体35を支えることができる。
さらに、側壁部材36は、吸湿性を備えている。
側壁部材36は、図4に示すように、光硬化性樹脂44に第2流動抑制粒子(流動抑制粒子)43が1〜5重量%混入されている。
第2流動抑制粒子43は、側壁部材36となる粘体の粘度を高めるための物質であり、一例として、平均粒径が0.01〜0.1μmの無機フィラーが用いられている。無機フィラーとしては例えば、シリカ、アルミナ、炭化珪素など特に限定されるものではない。
側壁部材36に第2流動抑制粒子43を混入することで、第2流動抑制粒子43により側壁部材36に所望の粘度が得られ、側壁部材36でセラミック多孔体35の端面35Aを確実に被覆できる。
また、側壁部材36は、前述したように吸湿性を備えている。側壁部材36に吸湿性を備えることで、セラミック多孔体35が吸湿することを防止できる。
よって、セラミック多孔体35の吸湿で音速が速くなることを抑えることができる。すなわち、音速を好適に遅く抑えることで計測精度を高めることができる。
この側壁部材36は、音波放射面27にセラミック多孔体35を密着させてから、本体21およびセラミック多孔体35を一体的に軸回転させながらセラミック多孔体35の端面35Aに側壁部材36となる粘体を供給し、その後紫外線で硬化することにより形成されている。
撥水膜26は、一例として、パリレン材が蒸着で音響整合体24およびケース25に被覆されている。音響整合体24およびケース25を撥水膜26で被覆することで、音響整合体24およびケース25の経時変化を抑えることができる。
特に、音響整合体24に備えた緻密層37の表面37Aの経時変化を抑えることで、計測精度を安定させることができる。
以上説明したように、超音波流量計10によれば、音響整合体24に側壁部材36が設けられているため、整合部材34として脆性が高いセラミック多孔体35を採用しても経時劣化が生じる虞れがなく、計測精度を向上できる。
本発明は、流体に超音波を放射する音響整合体、音響整合体が設けられた超音波送受波器、および超音波送受波器が設けられた超音波流量計への適用に好適である。
本発明に係る超音波流量計を示す断面図である。 本発明に係る超音波送受波器を示す断面図である。 図2のA部拡大した写真である。 図2のA部から撥水膜を除去した状態を示す拡大図である。 本発明に係る緻密層に混入された第1流動抑制粒子の固形分率(容積固形分濃度)と緻密層の表面の変形量との関係を示すグラフである。 本発明に係る緻密層に混入された第1流動抑制粒子の平均粒径と緻密層の表面の変形量との関係を示すグラフである。
符号の説明
10 超音波流量計
11 流量計測部
12 流路
15,16 第1、第2の超音波送受波器(一対の超音波送受波器)
17 超音波伝播時間計測回路
18 演算手段
21 本体
24 音響整合体
25 ケース
25A ケースの開口
26 撥水膜
27 音波放射面
28 圧電体
29 端子
31 端子板
34 整合部材
35 多孔体
35A 多孔体の端面
35B 表面
36 側壁部材
37 緻密層
38 熱硬化性樹脂
39 第1流動抑制粒子(流動抑制粒子)
42 第2流動抑制粒子(流動抑制粒子)

Claims (5)

  1. 超音波送受波器における本体に取り付けられる音響整合体であって、
    前記本体の音波放射面に密着する多孔体と、前記多孔体における表面に積層され、熱硬化性樹脂および流動抑制粒子からなる緻密層とを備える整合部材と、
    前記音波放射面および前記多孔体の端面に密着する側壁部材とを有し、
    前記側壁部材に流動抑制粒子が混入されていることを特徴とする音響整合体。
  2. 前記多孔体が、前記緻密層および前記側壁部材により封止されていることを特徴とする請求項1に記載の音響整合体。
  3. 前記流動抑制粒子が無機フィラーであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の音響整合体。
  4. 前記流動抑制粒子の平均粒径が0.01〜0.1μmであることを特徴とする請求項1ないし請求項3のうちのいずれか1項に記載の音響整合体。
  5. 前記流動抑制粒子が1〜5重量%混入されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のうちのいずれか1項に記載の音響整合体。
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