JP4856941B2 - ジンバル機構を備えた転写装置及び同装置を用いる転写方法 - Google Patents

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本発明は、型の表面に形成された微細な凹凸パターンを被成形品の表面に転写する転写装置に係り、特に成形時の圧力分布のばらつきを小さく抑えることができ、良好な成形品を作製することができる転写装置に関する。
近年、電子線描画法などで石英基板等に超微細なパターンを形成して型(テンプレート、スタンパ)を作製し、被成形品として被転写基板表面に形成されたレジスト膜に前記型を所定の圧力で押圧して、当該型に形成されたパターンを転写するナノインプリント技術が研究開発されている(非特許文献1参照)。
ところで、テンプレート、スタンパ等の型にリソグラフィ技術を用いて形成された超微細な凹凸のパターンを被成形品に押圧し転写するとき、前記パターンが形成された型の転写面と被成形品の表面とが密着しかつ均一に接触し、型に形成された微細な凹凸のパターンが被成形品に精確に転写されるように、被成形品の表面に対して前記型の姿勢を高精度に微調整する必要がある。
型の上記微調整を行なう構成として、前記非特許文献1においては、型を保持する保持部をフレキシブルな素材によって構成し、型の転写面を被成形品の表面へ押圧したときに、被成形品の表面に倣って型の保持部を従動的に被成形品の表面に追従させる構成である。
このように、従動的に型の姿勢を微調整する構成の場合、型を被成形品の表面に押圧したとき、被成形品に損傷を与えないようにできるだけ小さな圧力で押圧する必要があり、型の保持部は姿勢制御用の小さな圧力をもとに構成されている。
したがって、被成形品の表面に対する型の姿勢の微調整を行った後に、型の転写面に形成されているパターンを被成形品の表面に転写するには大きな圧力を加える必要がある。ところが、前述したように型の保持部が姿勢制御用の小さな圧力に対応するように構成されている場合には、転写に必要な大きな圧力を印加することができないという難点・課題がある。また、被成形品には用途に応じて色々な素材があり、型に形成したパターンを被成形品に転写する際にも転写圧を種々変更する必要がある。
また、この種の転写装置は、型と被成形品の互いに接触する表面の平行度を厳密に保つと共に型の押し付け、及び型離し時に型と被成形品の相互の押圧方向に対して直交する方向の位置ずれ(横ずれ)を抑える必要がある。
このため、従来、特開2004−34300号公報に記載の装置が提案されている。この装置は、図9に示すように、L字型のフレーム101の下部水平部101AにXYステージ102を設けてその上に被成形品(公報では被加工材と称している)支持部103を搭載し、フレーム101の垂直部101Bの上部に上下方向の移動機構104を介して型支持部105を設けている。
そして、上記被成形品支持部103は、支持部材(被加工材支持部材)106とその上に設けられた磁性体107とからなり、この磁性体107の上に被成形品108をセットする。また、上記型支持部105は、移動機構104によって上下動される支持部材109と、その下面に弾性体110を介在させて取り付けられた磁石111を有し、この磁石111の下面に型112をセットする。
この従来装置は、弾性体110を介在させて平行度のずれを吸収すると共に、型112と被成形品108とを互いに押し付ける際、型112を支持する支持部材109と被成形品108を支持する支持部材106との間に、磁石111と磁性体107により磁気吸引力を働かせて、押し付け方向と直交する方向への相対移動、すなわち位置ずれ(横ずれ)を防止するようにしたものである。
特開2004−34300号公報 Precision Engineering Journal of the International Societies for Precision Engineering and Nanotechnology
特許文献1に開示された装置は、磁石111と磁性体107による磁気吸引力により型112を被成形品108に押し付ける場合には、位置ずれ(横ずれ)を抑えることはできるが、磁気吸引力に加えて移動機構104により型112をより強く押し付けると、その反力によりフレーム101の垂直部101Bの上部が図において左方へ反り、位置ずれ(横ずれ)を生じる。また、温度変化によりフレーム101が変形した場合にも、位置ずれ(横ずれ)を生じるという難点・課題がある。
本発明は、前述した課題を解決し、型を保持するためのフレキシブルな素材に代えてジンバル機構を採用して構造をシンプルにすると共に、押し付け力や温度変化等による位置ずれ(横ずれ)をより小さく抑えることのできる転写装置及び転写方法を提供することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、成形用の基板を搭載するテーブルと、前記テーブル面に対向して配置された転写用の型を前記テーブルの面側に固定保持する型保持体と、前記型保持体を一方の面側に保持すると共に他方の面側に凸球面部を備えた第1のジンバル部材と、前記第1のジンバル部材の凸球面部と対接する凹球面部を備えた第2のジンバル部材と、前記第2のジンバル部材を保持し、前記テーブル面に対し進退可能な可動体と、前記可動体を進退駆動せしめる可動体駆動手段と、弾性体、流体圧シリンダの少なくともいずれかを用いて、前記第1のジンバル部材の姿勢を調整保持する姿勢調整及び保持手段とを有し、前記姿勢調整及び保持手段は、前記第1のジンバル部材の中央部で前記第1のジンバル部材を前記第2のジンバル部材の方向に引くことによって、前記第1のジンバル部材の姿勢を調整保持する手段であり、前記第2のジンバル部材から前記第1のジンバル部材に向けてエアーを噴射するために前記第2のジンバル部材の内部に形成され且つ前記凹球面部に開口したエアー噴出用の管路と、この管路に接続されたエアー源とを有する、ジンバル機構を備えた転写装置である。
請求項に記載の発明は、成形用の基板を搭載するテーブルと、前記テーブルの面に対向して配置された転写用の型を前記テーブルの面側に固定保持する型保持体と、前記型保持体を一方の面側に保持すると共に他方の面側に凸球面部を備えた第1のジンバル部材と、前記第1のジンバル部材の凸球面部と対接する凹球面部を備えた第2のジンバル部材と、前記第2のジンバル部材を保持し、前記テーブルの面に対して進退可能な可動体と、前記可動体を進退駆動せしめる可動体駆動手段と、弾性体、流体圧シリンダの少なくともいずれかを用いて、前記第1のジンバル部材の姿勢を調整保持する姿勢調整及び保持手段とを有し、前記姿勢調整及び保持手段は、前記第2のジンバル部材から前記第1のジンバル部材に向けてエアーを噴射するために前記第2のジンバル部材の内部に形成され且つ前記凹球面部に開口したエアー噴出用の管路と、この管路に接続されたエアー源と、前記型の前記基板への押し当て力を検出する検出手段を有し、前記検出手段により検出された押し当て力が所定の値よりも大きくなった場合に前記エアーの噴出を停止するように構成されている、ジンバル機構を備えた転写装置である。
請求項に記載の発明は、成形用の基板を搭載するテーブルと、前記テーブルの面に対向して配置された転写用の型を前記テーブルの面側に固定保持する型保持体と、前記型保持体を一方の面側に保持すると共に他方の面側に凸球面部を備えた第1のジンバル部材と、前記第1のジンバル部材の凸球面部と対接する凹球面部を備えた第2のジンバル部材と、前記第2のジンバル部材を保持し、前記テーブルの面に対して進退可能な可動体と、前記可動体を進退駆動せしめる可動体駆動手段と、弾性体、流体圧シリンダの少なくともいずれかを用いて、前記第1のジンバル部材の姿勢を調整保持する姿勢調整及び保持手段とを有し、前記姿勢調整及び保持手段は、前記第1のジンバル部材を前記第2のジンバル部材に向けて真空引きするために前記第2のジンバル部材の内部に形成され且つ前記凹球面部に開口した真空引き用の管路と、この管路に接続された真空引き装置と、前記型の前記基板への押し当て力を検出する検出手段を有し、前記検出手段により検出された押し当て力が所定の値よりも大きくなった場合に前記真空引きを開始するように構成されている、ジンバル機構を備えた転写装置である。
請求項に記載の発明は、成形用の基板を搭載するテーブルと、前記テーブルの面に対向して配置された転写用の型を前記テーブルの面側に固定保持する型保持体と、前記型保持体を一方の面側に保持すると共に他方の面側に凸球面部を備えた第1のジンバル部材と、前記第1のジンバル部材の凸球面部と対接する凹球面部を備えた第2のジンバル部材と、前記第2のジンバル部材を保持し、前記テーブルの面に対して進退可能な可動体と、前記可動体を進退駆動せしめる可動体駆動手段と、弾性体、流体圧シリンダの少なくともいずれかを用いて、前記第1のジンバル部材の姿勢を調整保持する姿勢調整及び保持手段とを有し、前記姿勢調整及び保持手段は、前記第2のジンバル部材から前記第1のジンバル部材に向けてエアーを噴射するため前記第2のジンバル部材内部に形成され且つ前記凹球面部に開口たエアー噴出用の管路と、この管路に接続されたエアー源と、前記第1のジンバル部材を前記第2のジンバル部材に向けて真空引きするため前記第2のジンバル部材内部に形成され且つ前記凹球面部に開口た真空引き用の管路と、この管路に接続された真空引き装置と、前記型の前記基板への押し当て力を検出する検出手段を有し、前記検出手段により検出された押し当て力が所定の値よりも大きくなった場合に前記エアーの噴出を停止すると共に前記真空引きを開始するように構成されている、ジンバル機構を備えた転写装置である。
請求項に記載の発明は、成形用の基板を搭載するテーブルと、前記テーブルの面に対向して配置された転写用の型を前記テーブルの面側に固定保持する型保持体と、前記型保持体を一方の面側に保持すると共に他方の面側に凸球面部を備えた第1のジンバル部材と、前記第1のジンバル部材の凸球面部と対接する凹球面部を備えた第2のジンバル部材と、前記第2のジンバル部材を保持し、前記テーブルの面に対して進退可能な可動体と、前記可動体を進退駆動せしめる可動体駆動手段と、弾性体、流体圧シリンダの少なくともいずれかを用いて、前記第1のジンバル部材の姿勢を調整保持する姿勢調整及び保持手段とを有し、前記姿勢調整及び保持手段は、前記第2のジンバル部材から前記第1のジンバル部材に向けてエアーを噴射するために前記第2のジンバル部材の内部に形成され且つ前記凹球面部に開口したエアー噴出用の管路と、この管路に接続されたエアー源と、前記型の前記基板への押し当て力を検出する検出手段とを有するジンバル機構を備えた転写装置を用いて転写を行なう転写方法であって、前記型の前記基板への押し当て力が所定の値よりも大きくなった場合に前記第2のジンバル部材の凹球面部から前記第1のジンバル部材の凸球面部に向けてのエアーの噴出を停止する転写方法である。
請求項に記載の発明は、成形用の基板を搭載するテーブルと、前記テーブルの面に対向して配置された転写用の型を前記テーブルの面側に固定保持する型保持体と、前記型保持体を一方の面側に保持すると共に他方の面側に凸球面部を備えた第1のジンバル部材と、前記第1のジンバル部材の凸球面部と対接する凹球面部を備えた第2のジンバル部材と、前記第2のジンバル部材を保持し、前記テーブルの面に対して進退可能な可動体と、前記可動体を進退駆動せしめる可動体駆動手段と、弾性体、流体圧シリンダの少なくともいずれかを用いて、前記第1のジンバル部材の姿勢を調整保持する姿勢調整及び保持手段とを有し、前記姿勢調整及び保持手段は、前記第1のジンバル部材を前記第2のジンバル部材に向けて真空引きするために前記第2のジンバル部材の内部に形成され且つ前記凹球面部に開口した真空引き用の管路と、この管路に接続された真空引き装置と、前記型の前記基板への押し当て力を検出する検出手段とを有するジンバル機構を備えた転写装置を用いて転写を行なう転写方法であって、前記型の前記基板への押し当て力が所定の値よりも大きくなった場合に前記第1のジンバル部材の凸球面部を前記第2のジンバル部材の凹球面部に向けて真空引きする転写方法である。
請求項に記載の発明は、成形用の基板を搭載するテーブルと、前記テーブルの面に対向して配置された転写用の型を前記テーブルの面側に固定保持する型保持体と、前記型保持体を一方の面側に保持すると共に他方の面側に凸球面部を備えた第1のジンバル部材と、前記第1のジンバル部材の凸球面部と対接する凹球面部を備えた第2のジンバル部材と、前記第2のジンバル部材を保持し、前記テーブルの面に対して進退可能な可動体と、前記可動体を進退駆動せしめる可動体駆動手段と、弾性体、流体圧シリンダの少なくともいずれかを用いて、前記第1のジンバル部材の姿勢を調整保持する姿勢調整及び保持手段とを有し、前記姿勢調整及び保持手段は、前記第2のジンバル部材から前記第1のジンバル部材に向けてエアーを噴射するために前記第2のジンバル部材の内部に形成され且つ前記凹球面部に開口したエアー噴出用の管路と、この管路に接続されたエアー源と、前記第1のジンバル部材を前記第2のジンバル部材に向けて真空引きするために前記第2のジンバル部材の内部に形成され且つ前記凹球面部に開口した真空引き用の管路と、この管路に接続された真空引き装置と、前記型の前記基板への押し当て力を検出する検出手段とを有するジンバル機構を備えた転写装置を用いて転写を行なう転写方法であって、前記型の前記基板への押し当て力が所定の値よりも大きくなった場合に前記第2のジンバル部材の凹球面部から前記第1のジンバル部材の凸球面部に向けてのエアーの噴出を停止すると共に前記第1のジンバル部材の凸球面部を前記第2のジンバル部材の凹球面部に向けて真空引きする転写方法である。
この発明によれば、第1のジンバル部材、第2のジンバル部材を有するジンバル機構を採用し第1のジンバル部材に対する密着力を弾性体等を用いて調整することで、第1のジンバル部材に取り付けられている型の姿勢を容易に調整・保持させることが可能となる。
図1〜図3は、本発明の実施形態に係る転写装置の全体的構成を例示するものであって、図1、図2において、符号1は転写装置、3は本体フレームである。本体フレーム3は、図1に示すように、側面視した場合の形状は概ねL字型をしており、下部側にベースフレームとしての四角形状の下部フレーム7が一体的に取り付けられている。下部フレーム7の4隅には、それぞれタイバー9が本体フレーム3の垂直部と平行に立設され、タイバー9の上端には、駆動手段を支持するための支持フレームとしての四角形状の上部フレーム5が取り付けられている。タイバー9には、前記上部フレーム5と下部フレーム7との間において、四角形状の可動体19がタイバー9に沿う方向(テーブル11に対し接近しまたは離反する方向))すなわち上下に移動自在に遊嵌されている。
本体フレーム3の上部は、上部フレーム5及び可動体19の左右両側面における前後方向のほぼ半分(中間)の位置に達するように前方(図1において右方)に突出し、その先端には上下に伸びるリニアガイド(案内手段)21が取り付けられている。上部フレーム5と可動体19の左右両側面には、リニアガイド21に係合して、例えば零クリアランスの状態で上下に精密に案内移動されるスライダ23、24が取り付けられている。
上記説明より理解されるように、前記本体フレーム3は、前記下部フレーム(ベースフレーム)7を支持するフレーム支持部3Aを一端側(下端側)に備えることにより、側面視したときに、図1に示すように概ねL字形を呈するものである。そして、前記本体フレーム3の他端側(上端側)の左右両側(図1において紙面に垂直な方向の両側)に、前記リニアガイド21を備えたガイドフレーム3Bを前方に突出して備えることにより、上端側(他端側)に凹部を形成した構成である。
そして、前記上部フレーム5及び前記可動体19は、図3に示すように、本体フレーム3における左右の前記ガイドフレーム3Bの間に配置してあり、前記上部フレーム5、可動体19に備えた前記スライダ23、24は、上部フレーム5、可動体19の前後方向(図1、図3において左右方向)及び左右方向(図1において紙面に垂直な方向、図3において上下方向)の中心を中心として対称的な位置において前記リニアガイド21に移動可能に係合してある。なお、図1には、前記リニアガイド21は、前記スライダ23、24に共通化してあるが、前記スライダ23、24にそれぞれ対応したリニアガイドを別個に設けることも可能である。しかし、加工の容易性、互いの平行度の加工精度を考慮すると、スライダ23、24に対してリニアガイド21を共通に設けることが望ましいものである。
ここに、上部フレーム5は、タイバー9を介して下部フレーム7及び本体フレーム3に固定されているが、後述する型の押し付け力や温度変化等によりタイバー9が伸縮したとき、上部フレーム5の上下動を許すと共に、タイバー9の曲がりや伸縮によって生じるタイバー9と垂直な面内における上部フレーム5の位置ずれ(横ずれ)を防止するために、上記リニアガイド21とスライダ23が設けられている。これは、上部フレーム5の位置ずれ(横ずれ)をより確実に防止するためのものであり、上部フレーム5は、本体フレーム3から切り離し、タイバー9により下部フレーム7に連結固定するのみでもよい。
可動体19は、上記のようにタイバー9に遊嵌されているため、リニアガイド21とスライダ24により上下方向への移動を精密に案内される。
上記リニアガイド21及びスライダ23,24は、上部フレーム5及び可動体19自体の温度変化による位置ずれ(横ずれ)を防止するため、上部フレーム5及び可動体19の前後左右の中心に対して対称の位置に配置することが好ましい。
下部フレーム7の上面中央には、上に向かって垂直に伸びる固定台10が取り付けられている。固定台10の上には、図2に示すように、X,Yテーブル等のX,Y方向(前後左右方向)へ移動可能かつ微調整して位置決め可能な可動テーブル11が設けられ、この可動テーブル11の上には、被成形品13を支持する支持台15が設けられている。そして、被成形材料が供給された基板(被成形品13)が、可動テーブル11に搭載されるようになっている。可動テーブル11は、リニアガイドとスライダにより案内され、サーボモータにより駆動されるもので、公知の構成であるため、詳述を避ける。
被成形品13は、例えば、シリコン、ガラス、セラミック等の適宜な材料よりなる基板の上面に熱硬化樹脂等からなるレジストを用いた被成形層(図示せず;成形材料)を数10nm〜数μmの厚さに塗布した薄膜を備えた構成である。なお、支持台15には、上記被成形層を加熱軟化させて成形を容易にするためのヒータのような加熱手段(図示せず)が内蔵してある場合がある。
図2に示すように、可動体19の下面中央(前記ベースフレームに対向した対向面の中央)には、型41の基板(被成形品13)への押し当て力を検出する検出手段の例であるロードセル46を介して、旋回台47が可動体19の下面中央を中心として旋回可能かつ所定の角度位置に固定可能に取り付けられている。この旋回台47には、ジンバル機構45を介して型支持プレート43が取り付けられ、この型支持プレート43に型41が着脱可能に装着される。
ジンバル機構45は、型41の型表面(図2において下面)中央を中心とする球面を有し、型41が上記型表面の中央を中心として自在に傾動可能になっている。型41は、型表面(図2において下面)にリソグラフィ技術を用いて微細な凹凸のパターンが形成されている。上記型支持プレート43、ジンバル機構45、旋回台47及びロードセル46は、いずれも中央に貫通穴43A等を有している。
支持フレームとしての前記上部フレーム5には、前記可動体19を移動する(上下方向に進退駆動せしめる)ための駆動手段の一例としてのサーボモータ33が装着支持されている。サーボモータ33の出力軸35は、軸受29により上部フレーム5に回転のみ自在に取り付けられた中空軸31に連結され、中空軸31の下端には、ボールねじ機構25を構成するボールねじナット26が取り付けられている。このボールねじナット26には、可動体19の前後左右の中央部(中心)に垂直に取り付固定されたボールねじ軸27が係合し、可動体19を所定の速度及びトルクで上下に移動させるようになっている。なお、参照符号33Aはサーボモータ33の回転位置を検出するロータリーエンコーダである。
上部フレーム5には、バランス取り手段の一例としてのバランスシリンダ50が、図3に示すように、可動体19の中心を中心として対称な位置に複数設けられている。これらのバランスシリンダ50のピストンロッド52は、それぞれ可動体19に連結され、重力による可動体19の下向きの荷重を相殺するようになっている。
可動体19の下面には、型支持プレート43等を囲むリング状の上カバー54が取り付けられている。他方、下部フレーム7側には、下端を固定台10の周面に移動可能に係合され、上端を上記上カバー54の下端に当接可能に形成されて可動テーブル11等を囲む同じくリング状の下カバー56が取り付けられている。この下カバー56は、下部フレーム7に取り付けられた上下動用アクチュエータの一例としての複数のシリンダ58により上下に移動され、上カバー54とにより、型支持プレート43及び可動テーブル11の周囲に開閉可能な成形室60を形成するようになっている。
次いでこの転写装置の作用について説明する。上下動用アクチュエータとしてのシリンダ58により下カバー56を下降させて成形室60を開き、型41を型支持プレート43に取り付け、型41の中央を中心とする水平な回転方向の取り付角度(型の方向性)を旋回台47により微調整する。なお、この型41の取り付角度調整は、型取り付時のみでなく、マークを用いた公知の位置合わせ手段により、支持台15上にセットされた被成形品13に合わせてその都度、自動的に微調整するようにしてもよい。
上記のように型41をセットした後、上面に被成形層を塗布した被成形品13を支持台15上にセットする。
次いでシリンダ58により下カバー56を上昇させて成形室60を閉じ、サーボモータ33のトルクを比較的小さな値に設定した状態で可動体19を下降させて型41を被成形品13に接近移動し、型41を被成形品13の上面に比較的小さな押し付け力で押圧する。
このとき、可動体19は、左右両側方に配置されたリニアガイド21及びスライダ24により、移動方向に対して直交する方向への位置ずれ(横ずれ)をより小さく抑えられて下降し、被成形品13の所定位置に向けて押し付けられる。また、このとき、可動体19は、バランスシリンダ50により重力による下向きの荷重を相殺されているため、サーボモータ33はより小さなトルクで作動可能であり、トルク及び速度をより正確に制御されて下降する。
型41が被成形品13に押し付けられる際、両者の当接面(接触面)の平行度にずれがあると、型41はジンバル機構45により傾動自在に支持されているため、被成形品13の上面に倣って型41の全面が均一な面圧で押し付けられる。このとき、ジンバル機構45は、型41の型表面(図2において下面)中央を中心とする球面により、型表面の中央を中心として傾動するため、横方向(水平方向)の位置ずれを生じない。
上記押し付け力は、ロードセル46により検出され、サーボモータ33にフィードバックされて所定の値に保たれる。このときにも、可動体19の荷重は、バランスシリンダ50により相殺され、サーボモータ33のトルクはより小さな値であるため、トルク制御がより正確に行われる。
こうして比較的小さな押し付け力による押し付けが完了したところで、ジンバル機構45の空気軸受をたとえば負圧にして(詳しくは、ジンバル機構45の詳しい説明のところで後程述べるように真空吸着等して)型41の姿勢を不動状態に固定した後、サーボモータ33のトルクを増加させる。このトルク増加により型41は、被成形品13の上面に塗布された被成形層に強く押し付けられ、型41の表面に形成された微細な凹凸のパターンを被成形品13の被成形層に転写する。
この型41の強い押し付け力により、タイバー9は極くわずかではあるが伸び、上部フレーム5を上方向へ変位させる。この上部フレーム5の変位はリニアガイド21とスライダ23により吸収され、本体フレーム3の上部を図1において左方へ反らせるような不具合は生じない。そこで、型41の押し付けに伴う型41の移動方向に対して直交する方向の位置ずれ(横ずれ)が抑えられる。
また、上部フレーム5は、上記リニアガイド21とスライダ23により支持されているため、複数のタイバー9の伸びに差が生じるような場合にも、上部フレーム5の位置ずれ(横ずれ)は小さく抑えられ、型41の位置ずれ(横ずれ)を小さく抑える。
なお、このタイバー9の伸びの差は、型41の押し付け力が比較的小さい場合には、極めてわずかであるため、上記リニアガイド21とスライダ23による上部フレーム5の案内手段は省略してもよい。
上記転写の後、被成形層を硬化させ、被成形層を硬化させた後、型41の姿勢を固定したままサーボモータ33により可動体19を上昇させて型41を被成形品13から離す。次いでシリンダ58により下カバー56を下降させて成形室60を開き、被成形品13を取り出して一連の転写動作を終了する。
ここで、ジンバル機構45について詳しく説明する。
図4〜図7は、前記ジンバル機構45の詳細を示す図であり、図4はジンバル機構45の垂直方向縦断面図、図5はジンバル機構の球面部およびこの近傍の拡大図、図6は第2のジンバル部材の球面部を示す図であると共に図5におけるVI矢視図、図7は図4のVII矢視図である。
図4において、それぞれ中心部に貫通孔を備えて、上方に凸球面部を有する下側ジンバル部材(第1のジンバル部材)201と下方に凹球面部を有する上側ジンバル部材(第2のジンバル部材)203とが対接配置されている。なお、下側ジンバル部材201に凹球面部を設け上側ジンバル部材203に凸球面部を設けた構成にしてもよい。
下側ジンバル部材201の下面には断熱材207を介して型保持体205が固定(保持)されている。型保持体205の下面(テーブル11の面側)には型41が取り付けられている。またその内部にはヒータ209が内蔵されている。内部にヒータ209に加え、冷却装置(図示せず)を内蔵することも可能である。
ジンバル機構45には、下側ジンバル部材201の姿勢を調整保持する姿勢調整及び保持手段が設けられている。この姿勢調整及び保持手段は、弾性体(たとえば引っ張りコイルばね)255を用いて、下側ジンバル部材201を上側ジンバル部材203の方向に付勢し下側ジンバル部材201の姿勢を調整保持するようになっている。
また、前記姿勢調整及び保持手段は、下側ジンバル部材201の中央部(凸球面部のほぼ中心部)で下側ジンバル部材201を上側ジンバル部材203の方向(真上方向;下側ジンバル部材201の旋回中心cp1から下側ジンバル部材201の凸球面部の中心cp3へ向かう方向)に引くことによって、下側ジンバル部材201の姿勢を調整保持している。
より詳しく説明すると、引っ張りコイルばね255は、上端がボルト等の係止部材253を介して可動体19に係止され、下端がボルト等の係止部材251を介して断熱材207に係止され、上側ジンバル部材203の中心軸axに沿って上下方向に延伸している。そして、図4に示す状態では、引っ張りコイルばね255は延ばされており、下側ジンバル部材201と断熱材207と型保持体205とヒータ209と型41の合計重量(質量×重力加速度)よりも僅かに大きな力αで、下側ジンバル部材201等を引っ張り上げている。したがって、下側ジンバル部材201の凸球面部と上側ジンバル部材203の凹球面部との間は、前記力αで付勢されている。
なお、ボルト251と引っ張りコイルばね255との間や引っ張りコイルばね255とボルト253との間をリング状の部材やスラストベアリング機構を用いて接続することにより、前記中心軸axを中心にして引っ張りコイルばね255や下側ジンバル部材201が容易に旋回するようにすることが望ましい。また、ばね255の長さが図4の中心cp1と中心cp3との間の距離よりも十分に長いことが望ましい。
ところで、引っ張りコイルばね255の代わりに、流体圧シリンダ(たとえば、空気圧シリンダ)を用いて、姿勢調整及び保持手段を構成してもよい。すなわち、空気圧シリンダのシリンダ本体部の端部(シリンダロッドが延出している側とは反対側の端部)を、前記ボルト253に揺動自在に係合し、前記空気圧シリンダのシリンダロッドの先端部を前記ボルト251に揺動自在に係合した構成にしてもよい。さらに、ばね255の代わりに、紐状のゴムを用いてもよい。
また、前記姿勢調整及び保持手段は、上側ジンバル部材203から下側ジンバル部材201に向けてエアーを噴射するためのエアー噴出用の管路213と、この管路213に接続しているエアー源(圧縮エアー供給源)217とを備えている。管路213は、上側ジンバル部材203の内部に形成され且つ上側ジンバル部材203の凹球面部に開口している。
また、前記姿勢調整及び保持手段は、下側ジンバル部材201を上側ジンバル部材203に向けて真空引きするための真空引き用の管路211と、この管路211に接続されている真空引き装置(負圧発生手段)215とを備えている。管路211は、上側ジンバル部材203の内部に形成され且つ上側ジンバル部材203の凹球面部に開口している。
そして、図示しない制御装置の制御の下、被成形品13の成形中において、型41の基板(被成形品13)への押し当て力をロードセル46で検出し、前記押し当て力が所定の値よりも小さい場合は、前記真空引き(管路211からの真空引き)を停止しておくと共に前記エアーの噴出を行い、ロードセル46により検出された押し当て力が所定の値よりも大きくなった場合にエアーの噴出(管路213からのエアーの噴出)を停止すると共に前記真空引きを開始するように構成されている。
さらに説明すると、上側ジンバル部材203には、前記対接面(凹球面部)に開口する大気開放用管路216が設けられている。
また、図6に示すように、上側ジンバル部材203の球面部には、リング状の各溝301、303、305、307、309が設けられている。これらの各リング状の溝は、上側ジンバル部材203の球面部の中心を中心とする同心円になっていると共に、互いが離れて設けられている。また、最も内側に位置している溝301と最も外側に位置している溝309とには、真空引き装置215へ接続されている吸引用管路211が連通しており、前記各溝301、309の間に位置している溝303、307には、大気開放用管路216が連通しており、前記溝303、307の間に位置している溝305には、圧縮エアー供給源217へ接続されている浮上用管路213が連通している。
このように、溝301と溝305との間に溝303が設けられ、溝305と溝309との間に溝307が設けられていることにより、管路213から噴出したエアーが管路211に入り込むことを防止することができる。
下側ジンバル部材201の凸球面部には、この凸球面部に隣接して張出し部の傾斜面219が形成されている。この傾斜面219は、図4に示すように、下側ジンバル部材201の軸心に対して上側が離反するように傾斜した傾斜面又は上部側が大径となるテーパ面に形成してある。また、上側ジンバル部材203にも、前記傾斜面219に対向した傾斜面(テーパ面)220形成されている。傾斜面219と傾斜面220とは、ごく僅かに離れている。
参照符号218は調整ライナであって、下側ジンバル部材201の傾斜面219と上側ジンバル部材203の対向面(傾斜面)220との間隔を調整するものである。
上側ジンバル部材203の上面には回動部材235が固定されており、回動部材235の内周側には回転軸受237を介して内側固定部材239が配設されている。さらに、内側固定部材239の上面にはプレート241が取り付け固定されている。前記プレート241及び内側固定部材239には圧縮エアーを導入する管路(たとえば、圧縮エアー供給源217に接続されている管路)243が形成されている。この圧縮エアーは図示の如く回動部材235を上下方向で静圧的に浮上させている。
図7に示されているように、回動部材235は一対のピエゾハンマー221A、221Bにより時計方向及び反時計方向に回動されることが可能である。なお、ピエゾハンマー221A、221Bはそのフレームがプレート241に固定されている。
上述のピエゾハンマー221A、221Bはそれぞれオプションとして設けることができる。即ち、CD、DVDなどのように円周上に微細な凹凸が形成されたものを成形品とする場合のように、ジンバル機構45の旋回、回動をさせる必要がない場合は前記回動部材235、内側固定部材239及びピエゾハンマー221A、221Bを省略することが可能である。
図4において、プレート241の上面にはロードセル46が一体的に設けられている。参照符号46Aは信号取り出し用端子である。ロードセル46の上面は、可動体9に一体的に設置されている。
なお、上側ジンバル部材203から下側ジンバル部材201に向けてエアーを噴射する代わりに、下側ジンバル部材201から上側ジンバル部材203に向けてエアーを噴射してもよい。また、下側ジンバル部材201を上側ジンバル部材203に向けて真空引きする際、真空引き用の管路を下側ジンバル部材201に設けてもよい。
次に、転写装置1で転写を行なう場合におけるジンバル機構45等の動作について説明する。
図8は、転写装置1で転写を行なう場合におけるジンバル機構45等の動作を示すフローチャートである。
まず、初期状態として、可動体19が上昇していると共に、型41、被成形品13がセットされているものとする。また、各管路211、213を用いた真空引きやエアー噴出を停止してあるものとする。
この初期状態から、図示しない制御手段の制御の下、可動体19が所定の位置(型41と被成形品13とが僅かに離れている位置)まで高速下降する(S1、S3)。
所定の位置まで下降したら、可動体19の下降速度を低速に切り換えると共に、管路213よりエアーを噴出して(S5)上側ジンバル部材203の球面部と下側ジンバル部材201の球面部との間にごく僅かな隙間を形成し、上側ジンバル部材203に対して下側ジンバル部材201が旋回中心cp1を中心にして旋回しやすいようにする。この際、管路211からの真空引きは停止してある。
続いて、ロードセル46により検出された力が所定の値を超えたか否かを検出する(S7)。なお、ロードセル46により検出された力が所定の値を超えるときに、型41が被成形品13の姿勢に倣うものである。
力が所定の値を超えたときには、管路213からのエアーの噴出を停止すると共に管路211からの真空引きを行ない(S9)、下側ジンバル部材201の球面部を上側ジンバル部材203の球面部に真空吸着し上側ジンバル部材203に対して下側ジンバル部材201が旋回等(揺動等)しないように固定する。
続いて、型41を被成形品13に所定の力で所定の時間押し付け被成形品13の被成形材料を熱硬化させて転写を行ない(S11)、転写終了後は、可動体19を高速上昇させて(S13)次の転写に備える。
転写装置1によれば、型41を保持するためのフレキシブルな素材に代えてジンバル機構45を採用してあるので、構造がシンプルになっていると共に、押し付け力や温度変化等による型41と被成形品13の位置ずれ(横ずれ)をより小さく抑えることができる。
また、可動体19が両側面のほぼ中央位置で案内手段により支持されているため、フレームが温度変化により変形しても可動体19の位置ずれ(横ずれ)をより小さく抑えることができる。このため、押し付け力や温度変化に対する型41と被成形品13の位置ずれ(横ずれ)をより小さく抑えることができる。
さらに、特願2005−132974で提案されている転写装置のジンバル機構では、エアーの噴き出しと真空吸着とにより、第1のジンバル部材の姿勢を調整保持するように構成されているので、たとえばエアー圧力の僅かな変動により、ジンバル機構の姿勢を調整することが困難になる場合がある。
しかし、転写装置1によれば、ばね255を用いて、下側ジンバル部材201の姿勢を調整保持するように構成されているので、下側ジンバル部材201の姿勢にかかわらず、ほぼ一定の力で下側ジンバル部材201を付勢することができ、エアー圧の微妙な調整が不要になり、ジンバル機構45の姿勢を調整保持することが容易になる。
また、転写装置1によれば、下側ジンバル部材201の中央部で下側ジンバル部材201を上側ジンバル部材203の方向に引くことによって下側ジンバル部材201の姿勢を調整保持するように構成されているので、ばね255による付勢力のベクトルの延長上またはこの近傍に、下側ジンバル部材201の旋回中心cp1が存在しており、下側ジンバル部材201が旋回する際、前記ばね255による抗力(下側ジンバル部材201の旋回を阻止しようとするモーメントであって、前記ばね255の引っ張り力により発生するモーメント)を小さくすることがでる。したがって、被成形品13の成形中に型41が前記被成形品13の姿勢に一層倣いやすくなる。
さらに、転写装置1によれば、被成形品13の成形中において、ロードセル46により検出された押し当て力が所定の値よりも小さい場合は、真空引きを停止しておくと共にエアーの噴出を行うようにしているので、下側ジンバル部材201の凸球面部が上側ジンバル部材203の凹球面部に密着することを防止することができ、小さな力で下側ジンバル部材201が旋回することができ、被成形品13の成形中に型41が前記被成形品13の姿勢にさらに一層倣いやすくなる。
また、押し当て力が所定の値よりも大きくなった場合にエアーの噴出を停止すると共に真空引きを開始するように構成されているので、被成形品13の成形中に型41が前記被成形品13の姿勢に倣った後は、下側ジンバル部材201の凸球面部が上側ジンバル部材203の凹球面部に密着し、下側ジンバル部材201の姿勢が保持され、より正確な転写を行うことができる。
ところで、転写装置1において真空引きを行なうための管路211等を削除し、被成形品13の成形動作中(下側ジンバル部材201の姿勢を調整している間も含む)において、継続して管路213からエアーを噴出していてもよい。また、被成形品13の成形中において、ロードセル46により検出された押し当て力が所定の値よりも小さい場合はエアーの噴出を行ない、ロードセル46により検出された押し当て力が所定の値よりも大きくなった場合に前記エアーの噴出を停止するように構成してもよい。
また、転写装置1においてエアーの噴出を行なうための管路213等を削除し、被成形品13の成形中において、ロードセル46により検出された押し当て力が所定の値よりも小さい場合は真空引きを停止しておき、ロードセル46により検出された押し当て力が所定の値よりも大きくなった場合に前記真空引きを開始するように構成してもよい。
なお、前述した転写装置1(ジンバル機構45)の動作では、型41を被成形品13の成形面に直接押し当てて型41を倣わせているが、被成形品13のたとえば近くに調整用の面を設け、この調整用の面に型41を押し当てて型41を倣わせてもよい。
また、図1や図2に示した構成を上下逆にすることや、横にすることも可能である。すなわち、前記説明においては縦型の構成の場合について例示したが、縦型であって上下逆の構成や横型の構成とすることも可能であり、種々の構成を採用することができる。
さらに、前記引っ張りコイルばね255を用いることに代えてまたは加えて、図4や図7に二点鎖線で示すように流体圧シリンダ(たとえば、空気圧シリンダ)257を適宜設け、下側ジンバル部材201の傾斜面219を付勢し、下側ジンバル部材201の球面部を上側ジンバル部材203の球面部に押し付けてもよい。また、流体圧シリンダ257に代えてまたは加えて弾性体(たとえば圧縮コイルばね)を用いて、下側ジンバル部材201の傾斜面219を付勢し、下側ジンバル部材201の球面部を上側ジンバル部材203の球面部に押し付けてもよい。
この発明による転写装置の一実施形態例を示す左側面図である。 図1のA−A線による断面図である。 図1の平面図である。 本発明のジンバル機構の垂直方向の縦断面図である。 ジンバル機構の球面部およびこの近傍の拡大図である。 図5におけるVI矢視図である。 図4におけるVII矢視図である。 ジンバル機構等の動作を示すフローチャートである。 従来の転写装置の構成を示す説明図である。
符号の説明
1 転写装置
3 本体フレーム
5 上部フレーム(支持フレーム)
7 下部フレーム(ベースフレーム)
9 タイバー
10 固定台
11 可動テーブル
13 被成形品
15 支持台
19 可動体
21 リニアガイド(案内手段)
23、24 スライダ(案内手段)
25 ボールねじ機構
26 ボールねじナット
27 ボールねじ軸
29 軸受
31 中空軸
33 サーボモータ
35 出力軸
41 型
43A 貫通穴
43 型支持プレート
45 ジンバル機構
46 ロードセル
47 旋回台
50 バランスシリンダ(バランス取り手段)
52 ピストンロッド
54 上カバー
56 下カバー
58 シリンダ
60 成形室
201 下側ジンバル部材
203 上側ジンバル部材
205 型保持体
207 断熱材
211 吸引用管路
213 浮上用管路
215 真空引き装置
217 圧縮エアー供給源
255 コイルばね

Claims (7)

  1. 形用の基板を搭載するテーブルと、
    前記テーブル面に対向して配置された転写用の型を前記テーブルの面側に固定保持する型保持体と、
    記型保持体を一方の面側に保持すると共に他方の面側に凸球面部を備えた第1のジンバル部材と、
    記第1のジンバル部材の凸球面部と対接する凹球面部を備えた第2のジンバル部材と、
    記第2のジンバル部材を保持し、前記テーブル面に対し進退可能な可動体と、
    記可動体を進退駆動せしめる可動体駆動手段と、
    性体、流体圧シリンダの少なくともいずれかを用いて、前記第1のジンバル部材の姿勢を調整保持する姿勢調整及び保持手段とを有し、
    前記姿勢調整及び保持手段は、前記第1のジンバル部材の中央部で前記第1のジンバル部材を前記第2のジンバル部材の方向に引くことによって、前記第1のジンバル部材の姿勢を調整保持する手段であり、前記第2のジンバル部材から前記第1のジンバル部材に向けてエアーを噴射するために前記第2のジンバル部材の内部に形成され且つ前記凹球面部に開口したエアー噴出用の管路と、この管路に接続されたエアー源とを有する、
    ことを特徴とする、ジンバル機構を備えた転写装置
  2. 成形用の基板を搭載するテーブルと、
    前記テーブルの面に対向して配置された転写用の型を前記テーブルの面側に固定保持する型保持体と、
    前記型保持体を一方の面側に保持すると共に他方の面側に凸球面部を備えた第1のジンバル部材と、
    前記第1のジンバル部材の凸球面部と対接する凹球面部を備えた第2のジンバル部材と、
    前記第2のジンバル部材を保持し、前記テーブルの面に対して進退可能な可動体と、
    前記可動体を進退駆動せしめる可動体駆動手段と、
    弾性体、流体圧シリンダの少なくともいずれかを用いて、前記第1のジンバル部材の姿勢を調整保持する姿勢調整及び保持手段とを有し、
    前記姿勢調整及び保持手段は、前記第2のジンバル部材から前記第1のジンバル部材に向けてエアーを噴射するために前記第2のジンバル部材の内部に形成され且つ前記凹球面部に開口したエアー噴出用の管路と、この管路に接続されたエアー源と、前記型の前記基板への押し当て力を検出する検出手段とを有し、前記検出手段により検出された押し当て力が所定の値よりも大きくなった場合に前記エアーの噴出を停止するように構成されている、
    ことを特徴とする、ジンバル機構を備えた転写装置。
  3. 成形用の基板を搭載するテーブルと、
    前記テーブルの面に対向して配置された転写用の型を前記テーブルの面側に固定保持する型保持体と、
    前記型保持体を一方の面側に保持すると共に他方の面側に凸球面部を備えた第1のジンバル部材と、
    前記第1のジンバル部材の凸球面部と対接する凹球面部を備えた第2のジンバル部材と、
    前記第2のジンバル部材を保持し、前記テーブルの面に対して進退可能な可動体と、
    前記可動体を進退駆動せしめる可動体駆動手段と、
    弾性体、流体圧シリンダの少なくともいずれかを用いて、前記第1のジンバル部材の姿勢を調整保持する姿勢調整及び保持手段とを有し、
    前記姿勢調整及び保持手段は、前記第1のジンバル部材を前記第2のジンバル部材に向けて真空引きするために前記第2のジンバル部材内部に形成され且つ前記凹球面部に開口した真空引き用の管路と、この管路に接続された真空引き装置と、前記型の前記基板への押し当て力を検出する検出手段とを有し、前記検出手段により検出された押し当て力が所定の値よりも大きくなった場合に前記真空引きを開始するように構成されている、
    ことを特徴とする、ジンバル機構を備えた転写装置。
  4. 成形用の基板を搭載するテーブルと、
    前記テーブルの面に対向して配置された転写用の型を前記テーブルの面側に固定保持する型保持体と、
    前記型保持体を一方の面側に保持すると共に他方の面側に凸球面部を備えた第1のジンバル部材と、
    前記第1のジンバル部材の凸球面部と対接する凹球面部を備えた第2のジンバル部材と、
    前記第2のジンバル部材を保持し、前記テーブルの面に対して進退可能な可動体と、
    前記可動体を進退駆動せしめる可動体駆動手段と、
    弾性体、流体圧シリンダの少なくともいずれかを用いて、前記第1のジンバル部材の姿勢を調整保持する姿勢調整及び保持手段とを有し、
    前記姿勢調整及び保持手段は、前記第2のジンバル部材から前記第1のジンバル部材に向けてエアーを噴射するために前記第2のジンバル部材の内部に形成され且つ前記凹球面部に開口したエアー噴出用の管路と、この管路に接続されたエアー源と、前記第1のジンバル部材を前記第2のジンバル部材に向けて真空引きするために前記第2のジンバル部材の内部に形成され且つ前記凹球面部に開口した真空引き用の管路と、この管路に接続された真空引き装置と、前記型の前記基板への押し当て力を検出する検出手段とを有し、前記検出手段により検出された押し当て力が所定の値よりも大きくなった場合に前記エアーの噴出を停止すると共に前記真空引きを開始するように構成されている
    ことを特徴とする、ジンバル機構を備えた転写装置。
  5. 成形用の基板を搭載するテーブルと、
    前記テーブルの面に対向して配置された転写用の型を前記テーブルの面側に固定保持する型保持体と、
    前記型保持体を一方の面側に保持すると共に他方の面側に凸球面部を備えた第1のジンバル部材と、
    前記第1のジンバル部材の凸球面部と対接する凹球面部を備えた第2のジンバル部材と、
    前記第2のジンバル部材を保持し、前記テーブルの面に対して進退可能な可動体と、
    前記可動体を進退駆動せしめる可動体駆動手段と、
    弾性体、流体圧シリンダの少なくともいずれかを用いて、前記第1のジンバル部材の姿勢を調整保持する姿勢調整及び保持手段とを有し、
    前記姿勢調整及び保持手段は、前記第2のジンバル部材から前記第1のジンバル部材に向けてエアーを噴射するために前記第2のジンバル部材内部に形成され且つ前記凹球面部に開口したエアー噴出用の管路と、この管路に接続されたエアー源と、前記型の前記基板への押し当て力を検出する検出手段とを有するジンバル機構を備えた転写装置を用いて転写を行なう転写方法であって、
    前記型の前記基板への押し当て力が所定の値よりも大きくなった場合に前記第2のジンバル部材の凹球面部から前記第1のジンバル部材の凸球面部に向けてのエアーの噴出を停止する、
    ことを特徴とする転写方法
  6. 成形用の基板を搭載するテーブルと、
    前記テーブルの面に対向して配置された転写用の型を前記テーブルの面側に固定保持する型保持体と、
    前記型保持体を一方の面側に保持すると共に他方の面側に凸球面部を備えた第1のジンバル部材と、
    前記第1のジンバル部材の凸球面部と対接する凹球面部を備えた第2のジンバル部材と、
    前記第2のジンバル部材を保持し、前記テーブルの面に対して進退可能な可動体と、
    前記可動体を進退駆動せしめる可動体駆動手段と、
    弾性体、流体圧シリンダの少なくともいずれかを用いて、前記第1のジンバル部材の姿勢を調整保持する姿勢調整及び保持手段とを有し、
    前記姿勢調整及び保持手段は、前記第1のジンバル部材を前記第2のジンバル部材に向けて真空引きするために前記第2のジンバル部材の内部に形成され且つ前記凹球面部に開口した真空引き用の管路と、この管路に接続された真空引き装置と、前記型の前記基板への押し当て力を検出する検出手段とを有するジンバル機構を備えた転写装置を用いて転写を行なう転写方法であって、
    前記型の前記基板への押し当て力が所定の値よりも大きくなった場合に前記第1のジンバル部材の凸球面部を前記第2のジンバル部材の凹球面部に向けて真空引きする、
    ことを特徴とする転写方法
  7. 成形用の基板を搭載するテーブルと、
    前記テーブルの面に対向して配置された転写用の型を前記テーブルの面側に固定保持する型保持体と、
    前記型保持体を一方の面側に保持すると共に他方の面側に凸球面部を備えた第1のジンバル部材と、
    前記第1のジンバル部材の凸球面部と対接する凹球面部を備えた第2のジンバル部材と、
    前記第2のジンバル部材を保持し、前記テーブルの面に対して進退可能な可動体と、
    前記可動体を進退駆動せしめる可動体駆動手段と、
    弾性体、流体圧シリンダの少なくともいずれかを用いて、前記第1のジンバル部材の姿勢を調整保持する姿勢調整及び保持手段とを有し、
    前記姿勢調整及び保持手段は、前記第2のジンバル部材から前記第1のジンバル部材に向けてエアーを噴射するため前記第2のジンバル部材内部に形成され且つ前記凹球面部に開口たエアー噴出用の管路と、この管路に接続されたエアー源と、前記第1のジンバル部材を前記第2のジンバル部材に向けて真空引きするため前記第2のジンバル部材内部に形成され且つ前記凹球面部に開口た真空引き用の管路と、この管路に接続された真空引き装置と、前記型の前記基板への押し当て力を検出する検出手段とを有するジンバル機構を備えた転写装置を用いて転写を行なう転写方法であって、
    前記型の前記基板への押し当て力が所定の値よりも大きくなった場合に前記第2のジンバル部材の凹球面部から前記第1のジンバル部材の凸球面部に向けてのエアーの噴出を停止すると共に前記第1のジンバル部材の凸球面部を前記第2のジンバル部材の凹球面部に向けて真空引きする、
    ことを特徴とする転方法。
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