JP4857050B2 - ジンバル機構を備えた転写装置 - Google Patents

ジンバル機構を備えた転写装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4857050B2
JP4857050B2 JP2006226752A JP2006226752A JP4857050B2 JP 4857050 B2 JP4857050 B2 JP 4857050B2 JP 2006226752 A JP2006226752 A JP 2006226752A JP 2006226752 A JP2006226752 A JP 2006226752A JP 4857050 B2 JP4857050 B2 JP 4857050B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spherical surface
gimbal member
gimbal
concave spherical
mold
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006226752A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008049543A (ja
Inventor
光典 小久保
和則 漆畑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shibaura Machine Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Machine Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Machine Co Ltd filed Critical Toshiba Machine Co Ltd
Priority to JP2006226752A priority Critical patent/JP4857050B2/ja
Publication of JP2008049543A publication Critical patent/JP2008049543A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4857050B2 publication Critical patent/JP4857050B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Description

本発明は、ジンバル機構を備えた転写装置に係り、さらに詳細には、凹状の球面を備えた第1のジンバル部材と、上記凹状球面に揺動自在に係合した凸状の球面を備えた第2のジンバル部材とを組合せた構成のジンバル機構を備えた転写装置に関する。
近年、電子線描画法などで石英基板等に超微細なパターンを形成して型(テンプレート、スタンパ)を作成し、被成形品として被転写基板表面に形成されたレジスト膜に前記型を所定の圧力で押圧して、当該型に形成されたパターンを転写するナノインプリント技術が研究開発されている(非特許文献1参照)。
ところで、テンプレート、スタンパ等の型にリソグラフィ技術を用いて形成された超微細な凹凸のパターンを被成形品に押圧し転写するとき、前記パターンが形成された型の転写面と被成形品の表面とが密着しかつ均一に接触し、型に形成された微細な凹凸のパターンが被成形品に精確に転写されるように、被成形品の表面に対して前記型の姿勢を高精度に微調整する必要がある。
型の上記微調整を行う構成として、前記非特許文献1においては、型を保持する保持部をフレキシブルな素材によって構成し、型の転写面を被成形品の表面へ押圧したときに、被成形品の表面に倣って型の保持部を従動的に被成形品の表面に追従させる構成である。
このように、従動的に型の姿勢を微調整する構成の場合、型を被成形品の表面に押圧したとき、被成形品に損傷を与えないようにできるだけ小さな圧力で押圧する必要があり、型の保持部は姿勢制御用の小さな圧力をもとに構成されている。
したがって、被成形品の表面に対する型の姿勢の微調整を行った後に、型の転写面に形成されているパターンを被成形品の表面に転写するには大きな圧力を加える必要がある。ところが、前述したように型の保持部が姿勢制御用の小さな圧力に対応するように構成されている場合には、転写に必要な大きな圧力を印加することができないという難点・課題がある。また、被成形品には用途に応じて色々な素材があり、型に形成したパターンを被成形品に転写する際にも転写圧を種々変更する必要がある。
また、この種の転写装置は、型と被成形品の互いに接触する表面の平行度を厳密に保つと共に型の押し付け、及び型離し時に型と被成形品の相互の押圧方向に対して直交する方向の位置ずれ(横ずれ)を抑える必要がある。
このため、従来、特開2004−34300号公報に記載の装置が提案されている。この装置は、図7に示すように、L字型のフレーム101の下部水平部101AにXYステージ102を設けてその上に被成形品(公報では被加工材と称している)支持部103を搭載し、フレーム101の垂直部101Bの上部に上下方向の移動機構104を介して型支持部105を設けている。
そして、上記被成形品支持部103は、支持部材(被加工材支持部材)106とその上に設けられた磁性体107とからなり、この磁性体107の上に被成形品108をセットする。また、上記型支持部105は、移動機構104によって上下動される支持部材109と、その下面に弾性体110を介在させて取り付けられた磁石111を有し、この磁石111の下面に型112をセットする。
この従来装置は、弾性体110を介在させて平行度のずれを吸収すると共に、型112と被成形品108とを互いに押し付ける際、型112を支持する支持部材109と被成形品108を支持する支持部材106との間に、磁石111と磁性体107により磁気吸引力を働かせて、押し付け方向と直交する方向への相対移動、すなわち位置ずれ(横ずれ)を防止するようにしたものである。
ところで、前記非成形品108に対して前記型112の姿勢を高精度に微調整するために、ジンバル機構を介して前記型112を支持することも可能である。
しかし、一般的なジンバル機構は、例えばX軸方向の軸心回りに揺動自在に支持された第1の揺動部材に、第2の揺動部材をY軸方向の軸心回りに揺動自在に支持された構成である。したがって、例えば第1の揺動部材がX軸方向の軸心回りに揺動されるとき、第2の揺動部材は一体的に揺動する傾向にあり、全体の動作がぎこちない動きとなる。そこで、ジンバル機構の全体的動作が円滑に行われるように、凹状の球面を備えた第1のジンバル部材と、上記凹状球面に揺動自在に係合した凸状の球面を備えた第2のジンバル部材とを組合せた構成のジンバル機構が開発されている(例えば特許文献2参照)。
特開2004−34300号公報 特許第3090573号公報 Precision Engineering Journal of the International Societies for Precision Engineering and Nanotechonology
特許文献1に開示された装置は、磁石111と磁性体107による磁気吸引力により型112を被成形品108に押し付ける場合には、位置ずれ(横ずれ)を抑えることはできるが、磁気吸引力に加えて移動機構104により型112をより強く押し付けると、その反力によりフレーム101の垂直部101Bの上部が図7において左方へ反り、位置ずれ(横ずれ)を生じる。また、温度変化によりフレーム101が変形した場合にも、位置ずれ(横ずれ)を生じるという難点・課題がある。
前記特許文献2に記載されたジンバル機構は、凹状の球面(第1の凹状球面)を備えた第1のジンバル部材と、この凹状の球面に揺動自在に係合した凸状の球面(第1の凸状球面)を備えた第2のジンバル部材とを備え、かつ第2のジンバル部材に形成した第2の凹状球面に、第1のジンバル部材に備えた第2の凸状球面を係合した構成である。
そして、第1のジンバル部材に対して第2のジンバル部材が円滑に揺動し得るように、前記第1の凹状球面と第1の凸状球面との間の微小間隙及び第2の凹状球面と第2の凸状球面との間の微小間隙に、複数のエアー噴出孔からエアーを噴出する構成である。したがって、第1のジンバル部材に対して第2のジンバル部材を円滑に揺動することができ、望ましいものである。
しかし、前記各エアー噴出孔から噴出したエアーが互に干渉すると、前記微小間隙内の圧力分布にむらが生じることがあり、さらなる改善が求められていた。
本発明は、前述のごとき従来の問題に鑑みてなされたもので、被成形層を被成形面に備えた被成形品を設置自在な支持台から離反した位置に、当該支持台に対して接近離反する方向へ可動体を移動自在に備え、前記被成形品に転写するための微細な凹凸パターンを転写面に形成した型を、前記可動体に備えた転写装置であって、前記型は、ジンバル機構を介して前記可動体に備えられており、前記ジンバル機構は、同中心の凹状球面及び凸状球面を備えた第1のジンバル部材と、前記第1のジンバル部材の前記凹状球面に対向する凸状球面及び前記第1のジンバル部材の凸状球面に対向する凹状球面を備え、かつ前記第1のジンバル部材に対して相対的に揺動自在に係合した第2のジンバル部材とを備え、前記第1のジンバル部材の前記凹状球面又は前記第2のジンバル部材の前記凸状球面に複数のエアー噴出孔を備え、かつ前記第1のジンバル部材の前記凸状球面又は前記第2のジンバル部材の前記凹状球面に複数のエアー噴出孔を備え、上記各エアー噴出孔に近接した位置に排出孔を備えていることを特徴とするものである。
また、前記転写装置において、前記エアー噴出孔から前記第1のジンバル部材における凹状球面と第2のジンバル部材における凸状球面との間の微細間隙、及び前記第1のジンバル部材における凸状球面と第2のジンバル部材における凹状球面との間の微細間隙にエアーを噴出し、前記両微細間隙に形成されたエアー層によって前記第1のジンバル部材に対して第2のジンバル部材を相対的に揺動自在に支持する構成であることを特徴とするものである。
また、前記転写装置において、前記両微細間隙の一方に対するエアーの噴出を停止し、他方の微細間隙内のエアー圧によって前記一方の微細間隙における凹状球面と凸状球面とを圧接し、前記第1のジンバル部材と第2のジンバル部材とを固定する構成であることを特徴とするものである。
また、前記転写装置において、前記第1のジンバル部材の前記凹状球面及び凸状球面に、又は前記第2のジンバル部材の前記凹状球面及び凸状球面にエアー吸引孔を備え、このエアー吸引孔に対向した凸状球面又は凹状球面を吸着固定する構成であることを特徴とするものである。
また、被成形層を被成形面に備えた被成形品を設置自在な支持台から離反した位置に、当該支持台に対して接近離反する方向へ可動体を移動自在に備え、前記被成形品に転写するための微細な凹凸パターンを転写面に形成した型を、前記可動体に備えた転写装置であって、前記型は、ジンバル機構を介して前記可動体に備えられており、前記ジンバル機構は、同中心の凹状球面及び凸状球面を備えた第1のジンバル部材と、前記第1のジンバル部材の前記凹状球面に対向する凸状球面及び前記第1のジンバル部材の凸状球面に対向する凹状球面を備え、かつ前記第1のジンバル部材に対して相対的に揺動自在に係合した第2のジンバル部材とを備え、前記第1のジンバル部材の前記凹状球面又は第2のジンバル部材における凸状球面に対向するジンバル部材を支持する複数の当接支持部材を備え、かつ前記第1のジンバル部材の前記凸状球面又は第2のジンバル部材における凹状球面に対向するジンバル部材を支持する当接支持部材を備え、前記各当接支持部材を、前記凹状球面及び凸状球面から突出する方向へ付勢してあることを特徴とするものである。
また、前記転写装置において、前記第1のジンバル部材における前記凹状球面又は第2のジンバル部材における前記凸状球面に複数のエアー噴出孔を備え、かつ前記第1のジンバル部材の前記凸状球面又は前記第2のジンバル部材の前記凹状球面に複数のエアー噴出孔を備えていることを特徴とするものである。
また、前記転写装置において、前記エアー噴出孔に連通した保圧チャンバーを備えていることを特徴とするものである。
本発明によれば、第1のジンバル部材に備えた凹状球面,凸状球面と第2のジンバル部材に備えた凸状球面,凹状球面との間の微小間隙に噴出されたエアーの干渉を防止することができ、上記微小間隙内の圧力分布をほぼ均等にすることができ、被成形品の表面に対して型の姿勢を高精度に微調整することができる。
以下、図面を用いて本発明の実施形態に係るジンバル機構を用いた転写装置について説明するに、先ず、理解を容易にするために、転写装置の全体的構成について説明する。
図1〜図3は本発明の実施形態に係る転写装置の全体的構成を例示するものであって、図1,図2において、符号1は転写装置、3は本体フレームである。本体フレーム3は、図1に示すように、側面視した場合の形状は概ねL字型をしており、下部側にベースフレームとしての四角形状の下部フレーム7が一体的に取り付けられている。下部フレーム7の4隅には、それぞれタイバ9が本体フレーム3の垂直部と平行に立設され、タイバ9の上端には、駆動手段を支持するための支持フレームとしての四角形状の上部フレーム5が取り付けられている。タイバ9には、前記上部フレーム5と下部フレーム7との間において、四角形状の可動体19がタイバ9に沿う方向すなわち上下に移動自在に配置されている。
本体フレーム3の上部は、上部フレーム5及び可動体19の左右両側面における前後方向のほぼ半分(中間)の位置に達するように前方(図1において右方)に突出し、その先端には上下に伸びるリニアガイド(案内手段)21が取り付けられている。上部フレーム5と可動体19の左右両側面には、リニアガイド21に係合して、例えば零クリアランスの状態で上下に精密に案内移動されるスライダ23,24が取り付けられている。
上記説明より理解されるように、前記本体フレーム3は、前記下部フレーム(ベースフレーム)7を支持するフレーム支持部3Aを一端側(下端側)に備えることにより、側面視したときに、図1に示すように概ねL字形を呈するものである。そして、前記本体フレーム3の他端側(上端側)の左右両側(図1において紙面に垂直な方向の両側)に、前記リニアガイド21を備えたガイドフレーム3Bを前方に突出して備えることにより、上端側(他端側)に凹部を形成した構成である。
そして、前記上部フレーム5及び前記可動体19は、図3に示すように、本体フレーム3における左右の前記ガイドフレーム3Bの間に配置してあり、前記上部フレーム5,可動体19に備えた前記スライダ23,24は、上部フレーム5,可動体19の前後方向(図1,図3において左右方向)及び左右方向(図1において紙面に垂直な方向、図3において上下方向)の中心を中心として対称的な位置において前記リニアガイド21に移動可能に係合してある。なお、図1には、前記リニアガイド21は、前記スライダ23,24に共通化してあるが、前記スライダ23,24にそれぞれ対応したリニアガイドを別個に設けることも可能である。しかし、加工の容易性、互いの平行度の加工精度を考慮すると、スライダ23,24に対してリニアガイド21を共通に設けることが望ましいものである。
ここに、上部フレーム5は、タイバ9を介して下部フレーム7及び本体フレーム3に固定されているが、後述する型の押し付け力や温度変化等によりタイバ9が伸縮したとき、上部フレーム5の上下動を許すと共に、タイバ9の曲がりや伸縮によって生じるタイバ9と垂直な面内における上部フレーム5の位置ずれ(横ずれ)を防止するために、上記リニアガイド21とスライダ23が設けられている。これは、上部フレーム5の位置ずれ(横ずれ)をより確実に防止するためのものであり、上部フレーム5は、本体フレーム3から切り離し、タイバ9により下部フレーム7に連結固定するのみでもよい。
可動体19は、上記のようにタイバ9には遊嵌されているため、リニアガイド21とスライダ24により上下方向への移動を精密に案内される。
上記リニアガイド21及びスライダ23,24は、上部フレーム5及び可動体19自体の温度変化による位置ずれ(横ずれ)を防止するため、上部フレーム5及び可動体19の前後左右の中心に対して対称の位置に配置することが好ましい。
下部フレーム7の上面中央には、上に向かって垂直に伸びる固定台10が取り付けられている。固定台10の上には、図2に示すように、X,Yテーブル等のX,Y方向(前後左右方向)へ移動可能かつ微調整して位置決め可能な可動テーブル11が設けられ、この可動テーブル11の上には、被成形品13を支持する支持台15が設けられている。なお、可動テーブル11は、リニアガイドとスライダにより案内され、サーボモータにより駆動されるもので、公知の構成であるため、詳述を避ける。
被成形品13は、例えば、シリコン、ガラス、セラミック等の適宜な材料よりなる基板の上面(被成形面)に紫外線硬化樹脂等からなる被成形層(図示せず)を数10nm〜数μmの厚さに塗布した薄膜を備えた構成である。なお、この上記被成形層は、熱可塑性樹脂よりなるレジストを用いる場合もあるため、支持台15には、上記被成形層を加熱軟化させて成形を容易にするためのヒータのような加熱手段(図示せず)を内蔵させてもよい。
図2に示すように、可動体19の下面中央(前記ベースフレームに対向した対向面の中央)には、ロードセル46を介して旋回台47が可動体19の下面中央を中心として旋回可能かつ所定の角度位置に固定可能に取り付けられている。この旋回台47には、ジンバル機構45を介して型支持プレート43が取り付けられ、この型支持プレート43に型41が着脱可能に装着される。
ジンバル機構45は、型41の型表面(図2において下面)中央を中心とする球面を有し、詳細な図示は省略するが、この球面を空気軸受で支持し、型41を上記型表面の中央を中心として自在に傾動可能にすると共に、空気軸受を負圧にして型41の姿勢を不動状態に固定可能な構成となっている。
型41は、型表面(図2において下面、型の転写面)にリソグラフィ技術を用いて微細な凹凸のパターンが形成されており、この実施形態においては紫外線を透過し易い透明の石英ガラスからなっている。
上記型支持プレート43、ジンバル機構45、旋回台47及びロードセル46は、いずれも中央に貫通穴43A等を有し、可動体19には、紫外線光源42から光ファイバ42A及び反射ミラー42Bを介して紫外線を上記貫通穴から型41の背面へ導く貫通穴42Cが設けられている。すなわち導光路が備えられている。
支持フレームとしての前記上部フレーム5には、前記可動体19を移動するための駆動手段の一例としてのサーボモータ33が装着支持されている。サーボモータ33の出力軸35は、軸受29により上部フレーム5に回転のみ自在に取り付けられた中空軸31に連結され、中空軸31の下端には、ボールネジ機構25を構成するボールネジナット26が取り付けられている。このボールネジナット26には、可動体19の前後左右の中央部(中心)に垂直に取付固定されたボールネジ軸27が係合し、可動体19を所定の速度及びトルクで上下に移動させるようになっている。なお、参照符号33Aはサーボモータ33の回転位置を検出するロータリーエンコーダである。
上部フレーム5には、バランス取り手段の一例としてのバランスシリンダ50が、図3に示すように、可動体19の中心を中心として対称な位置に複数設けられている。これらのバランスシリンダ50のビストンロッド52は、それぞれ可動体19に連結され、重力による可動体19の下向きの荷重を相殺するようになっている。
可動体19の下面には、型支持プレート43等を囲むリング状の上カバー54が取り付けられている。他方、下部フレーム7側には、下端を固定台10の周面に移動可能に係合され、上端を上記上カバー54の下端に当接可能に形成されて可動テーブル11等を囲む同じくリング状の下カバー56が取り付けられている。この下カバー56は、下部フレーム7に取り付けられた上下動用アクチュエータの一例としての複数のシリンダ58により上下に移動され、上カバー54とにより、型支持プレート43及び可動テーブル11の周囲に開閉可能な成形室60を形成するようになっている。
次いでこの転写装置の作用について説明する。上下動用アクチュエータとしてのシリンダ58により下カバー56を下降させて成形室60を開き、型41を型支持プレート43に取り付け、型41の中央を中心とする水平な回転方向の取付角度(型の方向性)を旋回台47により微調整する。なお、この型41の取付角度調整は、型取付時のみでなく、マークを用いた公知の位置合わせ手段により、支持台15上にセットされた被成形品13に合わせてその都度、自動的に微調整するようにしてもよい。
上記のように型41をセットした後、上面に紫外線硬化樹脂からなる被成形層を塗布した被成形品13を支持台15上にセットする。
次いでシリンダ58により下カバー56を上昇させて成形室60を閉じ、サーボモータ33のトルクを比較的小さな値に設定した状態で可動体19を下降させて型41を被成形品13に接近移動し、型41を被成形品13の上面に比較的小さな押し付け力で押圧する。
このとき、可動体19は、左右両側方に配置されたリニアガイド21及びスライダ24により、移動方向に対して直交する方向への位置ずれ(横ずれ)をより小さく抑えられて下降し、被成形品13の所定位置に向けて押し付けられる。また、このとき、可動体19は、バランスシリンダ50により重力による下向きの荷重を相殺されているため、サーボモータ33はより小さなトルクで作動可能であり、トルク及び速度をより正確に制御されて下降する。
型41が被成形品13に押し付けられる際、両者の当接面(接触面)の平行度にずれがあると、型41はジンバル機構45により傾動自在(揺動自在)に支持されているため、被成形品13の上面に倣って型41の全面が均一な面圧で押し付けられる。このとき、ジンバル機構45は、型41の型表面(図2において下面)中央を中心とする球面により、型表面の中央を中心として傾動するため、横方向(水平方向)の位置ずれを生じない。
上記押し付け力は、ロードセル46により検出され、サーボモータ33にフィードバックされて所定の値に保たれる。このときにも、可動体19の荷重は、バランスシリンダ50により相殺され、サーボモータ33のトルクはより小さな値であるため、トルク制御がより正確に行われる。
こうして比較的小さな押し付け力による押し付けが完了したところで、ジンバル機構45の空気軸受を負圧にして型41の姿勢を不動状態に固定した後、サーボモータ33のトルクを増加させる。このトルク増加により型41は、被成形品13の上面に塗布された紫外線硬化樹脂からなる被成形層に強く押し付けられ、型41の表面に形成された微細な凹凸のパターンを被成形品13の被成形層に転写する。
この型41の強い押し付け力により、タイバ9は極くわずかではあるが伸び、上部フレーム5を上方向へ変位させる。この上部フレーム5の変位はリニアガイド21とスライダ23により吸収され、本体フレーム3の上部を図1において左方へ反らせるような不具合は生じない。そこで、型41の押し付けに伴う型41の移動方向に対して直交する方向の位置ずれ(横ずれ)が抑えられる。
また、上部フレーム5は、上記リニアガイド21とスライダ23により支持されているため、複数のタイバ9の伸びに差が生じるような場合にも、上部フレーム5の位置ずれ(横ずれ)は小さく抑えられ、型41の位置ずれ(横ずれ)を小さく抑える。
なお、このタイバ9の伸びの差は、型41の押し付け力が比較的小さい場合には、極めてわずかであるため、上記リニアガイド21とスライダ23による上部フレーム5の案内手段は省略してもよい。
上記転写の後、紫外線光源42から光ファイバ42A及び反射ミラー42B等よりなる導光路を通して紫外線を型41の背面へ所定時間照射する。型41の背面へ照射された紫外線は、型41が透明の石英ガラスからなっているため、これを透過して被成形品13の上面に塗布された紫外線硬化樹脂からなる被成形層に照射され、この被成形層を硬化させる。
こうして被成形層を硬化させた後、型41の姿勢を固定したままサーボモータ33により可動体19を上昇させて型41を被成形品13から離す。次いでシリンダ58により下カバー56を下降させて成形室60を開き、被成形品13を取り出して一連の転写動作を終了する。
前記ジンバル機構45は、次のように構成してある。すなわち、図4を参照するに、前記ジンバル機構45は、凹状の球面(第1の凹状球面)61を備えた環状の第1ジンバル部材62を備えている。この第1ジンバル部材62の中央部には、前記貫通穴43Aに相当する貫通穴63が備えられている。また、ジンバル機構45は、前記第1の凹状球面61に揺動自在(傾動自在)に対向して係合した第1の凸状球面64を備えた環状の第2ジンバル部材65を備えている。
上記第2のジンバル部材65は、前記貫通穴63に連通した貫通穴66を中央部に備えた環状に形成してあって、この第1のジンバル部材65の外周面は、上側が大径になるテーパ面67に形成してある。そして、前記第2ジンバル部材65の落下を防止するために、前記第1ジンバル部材62の下面には、リング状のカラー68を介してボルトのごとき複数の固定具によって環状の支持部材69が一体的に取付けてある。この支持部材69が前記テーパ面67に対向した面は対応したテーパ面70に形成してある。
前記第2ジンバル部材65の下面には、前記型支持プレート43に相当する円筒形状の型支持部材71がボルト等のごとき複数の固定具によって一体的に取付けてあり、この型支持部材71の下部には前記型41に相当する型72が着脱交換可能に取付けてある。なお、型支持部材71に対して型72を取付ける構成としては種々の構成を採用することができるので、型支持部材71に対する型72の取付け構成についての詳細な図示、説明は省略する。
前記第2のジンバル部材65の前記第1凸状球面64の反対側の面、すなわち第2のジンバル部材65の下面であって、前記型支持部材71の外周面と前記テーパ面67との間の環状部分は、第2の凹状球面73に形成してある。そして、前記支持部材69の下面に環状のカラー74及びボルトなどのごとき複数の固定具を介して一体的に取付けた環状の支持部材75が前記第2凹状球面73に対向した面には第2の凸状球面76が形成してある。
ところで、前記支持部材69,75は第1ジンバル部材62と一体的に固定してあるので、前記支持部材69,75は第1ジンバル部材62の一部と見做すことができるものである。前記第1凹状球面61,第1凸状球面64,第2凹状球面73及び第2凸状球面76は、前記貫通穴63の軸心と前記型72の下面との交差位置Oを中心とする半径の球面に形成してある。
前記ジンバル機構45は、同中心の凹状球面61及び凸状球面76を備えた第1のジンバル部材62と、前記第1のジンバル部材62の前記凹状球面61に対向する凸状球面64及び前記第1のジンバル部材62の凸状球面76に対向する凹状球面73を備え、かつ前記第1のジンバル部材62に対して相対的に揺動自在に係合した第2のジンバル部材65とを備えた構成である。
そして、前記第1ジンバル部材62に対して前記第2ジンバル部材65が円滑に揺動(傾動)し得るように、前記第1ジンバル部材62の第1凹状球面61の複数箇所には、第1凹状球面61と第1凸状球面64との間の微小間隙へエアーを噴出するためのエアー噴出孔77が、前記貫通穴66の中心を中心とする円上に周方向に等間隔に設けられている。
上記エアー噴出孔77は、配管を介して圧縮ポンプなどのごとき圧力発生手段(図示省略)に接続してある。上記エアー噴出孔77から噴出されるエアー圧を前記第1凸状球面64へ効果的に付与するために、例えば座グリ、溝などのごとき適宜形状の凹部を第1凹状球面61に形成して、前記エアー噴出孔77から噴出されたエアー圧を保持する保圧チャンバーを構成することが望ましい。上述のように、適宜形状の保圧チャンバーを形成することにより、前記エアー噴出孔77から噴出するエアーの圧力を前記第2ジンバル部材65の第1凸状球面64へ付与する受圧面積が広くなるものである。
また、前記第1の凹状球面61には前記貫通穴66の中心を中心とする円上に複数の吸引孔80(排出孔)が周方向に等間隔に設けられており、かつ接続路81に接続してある。この接続路81は、例えばソレノイドバルブのごとき切換弁(図示省略)を介して、例えば真空ポンプ等のごとき負圧発生手段(図示省略)に接続自在かつ大気圧に解放自在に構成してある。したがって、前記排出孔80を負圧状態又は大気圧に開放した状態に切換え自在である。よって、前記排出孔80を負圧状態に切換えると、第2ジンバル部材65における第1凸状球面64を、第1凹状球面61に吸着固定することができるものである。
なお、前記排出孔80は前記エアー噴出孔77に近接してあり、かつエアー噴出孔77と排出孔80は、前記貫通孔66の中心から外径方向へ交互に配置してある。
前記第1ジンバル部材62の一部をなす前記支持部材75における前記第2の凸状球面76には、当該第2の凸状球面76と前記第2ジンバル部材65に形成した前記第2凹状球面73との間の微小間隙へエアーを噴出する複数個のエアー噴出孔82が開口されている。このエアー噴出孔82の開口に対応して、前記第2凸状球面76には保圧チャンバーを構成する凹部を形成することが望ましい。なお、上記エアー噴出孔82からのエアー噴出は、制御装置(図示省略)の制御の下に、前記エアー噴出孔77とは別個に制御されるものである。
既に理解されるように、前記エアー噴出孔77から第1の凹状球面61と第1の凸状球面64との間の微小間隙へエアーを噴出すると共に、第2の凹状球面73と第2の凸状球面76との間の微小間隙へエアー噴出孔82からエアーを噴出すると、第2ジンバル部材65は、前記微小間隙内のエアー圧によって、第1ジンバル部材62に対して極く僅かに浮上した状態に支持されるものである。したがって、第2ジンバル部材65は、第1ジンバル部材62に対して円滑に揺動することができるものである。
前述したように、前記第1ジンバル部材62に対して第1ジンバル部材65を極く僅かに浮上した状態に支持したとき、第1ジンバル部材62に対する第2ジンバル部材65の垂直軸心回りの回動を規制するために、前記型支持部材71には、前記支持部材75に形成したキー溝83に先端部が微少量移動可能に係合したキー85がボルト等の固定具によって一体的に固定してある。
以上のごとき構成において、前述したように、サーボモータ33を駆動して可動体19を下降し、型41(72)の下面を被成形品13の上面に当接して、型41(72)の下面に形成した微細な凹凸パターンを転写するに際しては、先ず、前述したように第1のジンバル部材62に対して第2のジンバル部材65が円滑に揺動自在な状態に保持する。このとき、第1のジンバル部材62に形成したエアー噴出孔77から第1の凹状球面61と第1の凸状球面64との間の微小間隙へエアーを噴出すると、エアーは前記微小間隙を経て前記排出孔80から外部へ流出される。
この際、エアー噴出孔77と排出孔80とが外径方向へ交互に配置してあることにより、前記微小間隙へ流出したエアーが互いに干渉することなく外部へ排出されるものである。したがって、前記微小間隙内においての全体の圧力分布がほぼ均等的となり、前記微小間隙の間隔は全領域においてほぼ等しくなる。
その後、型72が被成形品13の上面に当接して、型72の当接面が被成形品13の上面に倣って全面が均等な面圧で押し付けられる。したがって、被成形品13の表面(上面)に対する型72の転写面の平行度が高精度に微調整されることとなり、所定の押圧力になると、ロードセル46によって押圧力が検出される。そして、前記エアー噴出孔77からのエアーの噴出が停止されると共に、接続路81が負圧発生手段に接続されると、吸引孔80に負圧が発生し、第2ジンバル部材65の第1凸状球面64が第1凹状球面61に吸着固定される。
この際、エアー噴出孔82からのエアーの噴出を継続することにより、上記第1凸状球面64を前記第1凹状球面61に対して効果的に押圧密着させることができ、第2ジンバル部材65の第1凸状球面64を、第1凹状球面61により確実に密着固定することができるものである。上述のように、第2ジンバル部材65の第1凸状球面64を第1凹状球面61に密着固定するとき、上記第1凹状球面61と第1凸状球面64との間の微小間隙は全領域において均等間隔に保持されているので、第1のジンバル部材62に対して第2ジンバル部材65が微少量の傾動をも生じることなく、高精度の位置関係を保持して固定される。
したがって、次の段階として、大きな押圧力(加圧力)でもって型72を被成形品13に加圧して、型72の下面に形成された微細な凹凸パターンを被成形品13の被成形層に転写するとき、精度のよい転写を行うことができるものである。
前記構成によれば、第1ジンバル部材62に対して第2ジンバル部材65の密着固定、固定解除を繰り返し行う場合、上記密着固定を確実に行うことができ、かつ転写精度の向上を図ることができると共に、生産性の向上を図ることができるものである。
ところで、前記説明においては、第1のジンバル部材62における凹状球面61及び凸状球面76にそれぞれエアー噴出孔77,82を設けた場合について例示した。しかし、第1ジンバル部材62と第2ジンバル部材65との間の微小間隙内にエアーを噴出する構成としては、エアー噴出孔を第1ジンバル部材61に設けるか、第2ジンバル部材65に設けるかは相対的なものである。したがって、第2ジンバル部材65における凹状球面73及び凸状球面64にエアー噴出孔を設けた構成とすることも可能である。
図5,図6は、ジンバル機構の第2の実施形態を示すものである。以下、第2の実施形態について説明するに、前述したジンバル機構の構成要素と同一機能を奏する構成要素には同一符号を付することとして、重複した説明は省略する。
この第2の実施形態においは、第1のジンバル部材62における前記凹状球面61に、前記第2のジンバル部材65における前記凸状球面64に当接する複数の当接支持部材84を備えている。上記当接支持部材84は、回転自在なボールによって構成してあって、前記凹状球面61から僅かに突出してあり、かつ突出する方向に付勢してある。
より詳細には、前記第1ジンバル部材62には、前記交差位置O方向を指向した複数の孔85が穿設してあり、この孔85内に螺入した螺子部材86と前記ボール84との間には、当該ボール84を凹状球面61から突出する方向へ付勢したコイルスプリング等のごとき弾性部材87が弾装してある。
前記ボール84は、図6に示すように、前記凹状球面61の全面にはほぼ均等に配置してある。すなわち、前記複数のボール84は、内側の同一円S1及び外側の同一円S2上に複数のボール84がそれぞれ周方向に等間隔に配置してある。そして、前記内側の円S1上のボール84と外側の円S2上のボール84は、周方向に交互に配置してある。なお、ボール84の配置は、上述のごとき配置に限ることなく、凹状球面61の全領域に亘って均等的に配置してあればよいものである。
上記構成によれば、複数のボール84は、第2のジンバル部材65の凸状球面64に常に当接した状態にあるので、第1のジンバル部材62に対する第2のジンバル部材65の微少量の揺動を円滑に行うことができるものである。すなわち、第2の実施形態においても、前述と同様の効果を奏し得るものである。
ところで前記ボール84を、第1のジンバル部材62における凹状球面61側に設けるか、第2のジンバル部材65における凸状球面64側に設けるかは相対的なものであり、前記ボール84を凸状球面64側に設けてもよいものである。
また、図4に示した前記ジンバル機構45において、前記エアー噴出孔77,82に代えて、図5に示した当接支持部材としてのボール84を備えた構成とすることも可能である。さらには、前記エアー噴出孔82のみを、図5に示したボール84を備えた構成に代えて、エアー噴出孔77及び排出孔80はそのままとした構成とすることも可能である。
すなわち、ジンバル部材において、第1のジンバル部材62に対して第2のジンバル部材65を揺動自在かつ吸着固定自在に支持する構成としては、種々の構成を採用することができるものである。
ところで、本発明は、前述したごとき実施形態に限ることなく種々の変更を行うことによって、その他の形態でもって実施可能である。すなわち、前記実施形態においては、被成形品に対して型が上方から相対的に下降する場合について例示したが、被成形品に対して型が下方から相対的に上昇する形式とすることも可能である。また、被成形品に対して型が相対的に上下動する形式としては垂直方向に限ることなく傾斜した方向に上下動する構成とすることも可能である。さらには、被成形品と型とが水平方向に対向する構成として、上記被成形品に対して型が接近離反する方向へ相対的に移動する構成とすることも可能である。
本発明の実施形態に係る転写装置の構成を概念的、概略的に示した側面説明図である。 本発明の実施形態に係る転写装置の構成を概念的、概略的に示した正面説明図である。 本発明の実施形態に係る転写装置の構成を概念的、概略的に示した平面説明図である。 本発明の実施形態に係るジンバル機構の構成を概念的、概略的に示した断面説明図である。 第2の実施形態に係るジンバル機構の構成を示す概念的、概略的な断面説明図である。 第2の実施形態に係るジンバル機構の主要部分の構成を示す底面説明図である。 従来の転写装置の構成を概念的、概略的に示した側面説明図である。
符号の説明
1 転写装置
3 本体フレーム
13 被成形品
15 支持台
19 可動体
41,72 型
45 ジンバル機構
61 第1の凹状球面
62 第1ジンバル部材
63 貫通穴
64 第1の凸状球面
65 第2ジンバル部材
73 第2の凹状球面
76 第2の凸状球面
77,82 エアー噴出孔
78 周溝(正圧用)
79 周溝(負圧用)
80 吸引孔(排出孔)
84 当接支持部材(ボール)
87 弾性部材

Claims (7)

  1. 被成形層を被成形面に備えた被成形品を設置自在な支持台から離反した位置に、当該支持台に対して接近離反する方向へ可動体を移動自在に備え、前記被成形品に転写するための微細な凹凸パターンを転写面に形成した型を、前記可動体に備えた転写装置であって、前記型は、ジンバル機構を介して前記可動体に備えられており、前記ジンバル機構は、同中心の凹状球面及び凸状球面を備えた第1のジンバル部材と、前記第1のジンバル部材の前記凹状球面に対向する凸状球面及び前記第1のジンバル部材の凸状球面に対向する凹状球面を備え、かつ前記第1のジンバル部材に対して相対的に揺動自在に係合した第2のジンバル部材とを備え、前記第1のジンバル部材の前記凹状球面又は前記第2のジンバル部材の前記凸状球面に複数のエアー噴出孔を備え、かつ前記第1のジンバル部材の前記凸状球面又は前記第2のジンバル部材の前記凹状球面に複数のエアー噴出孔を備え、上記各エアー噴出孔に近接した位置に排出孔を備えていることを特徴とする転写装置。
  2. 請求項1に記載の転写装置において、前記エアー噴出孔から前記第1のジンバル部材における凹状球面と第2のジンバル部材における凸状球面との間の微細間隙、及び前記第1のジンバル部材における凸状球面と第2のジンバル部材における凹状球面との間の微細間隙にエアーを噴出し、前記両微細間隙に形成されたエアー層によって前記第1のジンバル部材に対して第2のジンバル部材を相対的に揺動自在に支持する構成であることを特徴とする転写装置。
  3. 請求項2に記載の転写装置において、前記両微細間隙の一方に対するエアーの噴出を停止し、他方の微細間隙内のエアー圧によって前記一方の微細間隙における凹状球面と凸状球面とを圧接し、前記第1のジンバル部材と第2のジンバル部材とを固定する構成であることを特徴とする転写装置。
  4. 請求項1,2又は3に記載の転写装置において、前記第1のジンバル部材の前記凹状球面及び凸状球面に、又は前記第2のジンバル部材の前記凹状球面及び凸状球面にエアー吸引孔を備え、このエアー吸引孔に対向した凸状球面又は凹状球面を吸着固定する構成であることを特徴とする転写装置。
  5. 被成形層を被成形面に備えた被成形品を設置自在な支持台から離反した位置に、当該支持台に対して接近離反する方向へ可動体を移動自在に備え、前記被成形品に転写するための微細な凹凸パターンを転写面に形成した型を、前記可動体に備えた転写装置であって、前記型は、ジンバル機構を介して前記可動体に備えられており、前記ジンバル機構は、同中心の凹状球面及び凸状球面を備えた第1のジンバル部材と、前記第1のジンバル部材の前記凹状球面に対向する凸状球面及び前記第1のジンバル部材の凸状球面に対向する凹状球面を備え、かつ前記第1のジンバル部材に対して相対的に揺動自在に係合した第2のジンバル部材とを備え、前記第1のジンバル部材の前記凹状球面又は第2のジンバル部材における凸状球面に対向するジンバル部材を支持する複数の当接支持部材を備え、かつ前記第1のジンバル部材の前記凸状球面又は第2のジンバル部材における凹状球面に対向するジンバル部材を支持する当接支持部材を備え、前記各当接支持部材を、前記凹状球面及び凸状球面から突出する方向へ付勢してあることを特徴とする転写装置。
  6. 請求項5に記載の転写装置において、前記第1のジンバル部材における前記凹状球面又は第2のジンバル部材における前記凸状球面に複数のエアー噴出孔を備え、かつ前記第1のジンバル部材の前記凸状球面又は前記第2のジンバル部材の前記凹状球面に複数のエアー噴出孔を備えていることを特徴とする転写装置。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の転写装置において、前記エアー噴出孔に連通した保圧チャンバーを備えていることを特徴とする転写装置。
JP2006226752A 2006-08-23 2006-08-23 ジンバル機構を備えた転写装置 Active JP4857050B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006226752A JP4857050B2 (ja) 2006-08-23 2006-08-23 ジンバル機構を備えた転写装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006226752A JP4857050B2 (ja) 2006-08-23 2006-08-23 ジンバル機構を備えた転写装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008049543A JP2008049543A (ja) 2008-03-06
JP4857050B2 true JP4857050B2 (ja) 2012-01-18

Family

ID=39234043

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006226752A Active JP4857050B2 (ja) 2006-08-23 2006-08-23 ジンバル機構を備えた転写装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4857050B2 (ja)

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01124232A (ja) * 1987-11-10 1989-05-17 Sumitomo Heavy Ind Ltd レベリング装置
JP3090573B2 (ja) * 1993-12-24 2000-09-25 東芝機械株式会社 光学部品の角度調整装置
JP3193282B2 (ja) * 1995-11-07 2001-07-30 東芝機械株式会社 光部品間接続面の面合せ機構およびこの機構を用いた光部品の接続装置
JP3558936B2 (ja) * 1999-11-10 2004-08-25 日本電信電話株式会社 薄膜形成装置
JP2001179776A (ja) * 1999-12-24 2001-07-03 Sony Miyuujitsuku Entertainment:Kk スタンパーの自動交換装置及びスタンパーの自動調芯方法
JP4395704B2 (ja) * 2002-05-17 2010-01-13 コニカミノルタホールディングス株式会社 成形装置
JP4333274B2 (ja) * 2002-08-29 2009-09-16 凸版印刷株式会社 パターン形成装置及び方法
JP4713102B2 (ja) * 2004-07-29 2011-06-29 Scivax株式会社 傾き調整機能付きプレス装置、傾き調整機能付きパターン形成装置、型の傾き調整方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008049543A (ja) 2008-03-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100747877B1 (ko) 전사 장치
US7465162B2 (en) Transcript apparatus
US8318074B2 (en) Transfer apparatus having gimbal mechanism and transfer method using the transfer apparatus
JP2012160635A (ja) 保持装置、それを用いたインプリント装置および物品の製造方法
JP4701008B2 (ja) ジンバル機構を備えた転写装置
JP4966586B2 (ja) 転写装置
JP2006326992A5 (ja)
JP4857050B2 (ja) ジンバル機構を備えた転写装置
JP5328869B2 (ja) 転写用の型の製造方法
JP4856941B2 (ja) ジンバル機構を備えた転写装置及び同装置を用いる転写方法
JP4732801B2 (ja) ジンバル機構を備えた転写装置及び同装置を用いた転写方法
JP4854313B2 (ja) 転写装置における制御装置
JP2006326991A5 (ja)
JP4729337B2 (ja) ジンバル機構を備えた転写装置及び同装置を用いる転写方法
TWI638246B (zh) 定位裝置、微影裝置、和製造物品的方法
JP5258955B2 (ja) 転写装置
JP2006305930A5 (ja)
JP4732800B2 (ja) ジンバル機構を備えた転写装置及び同装置を用いた転写方法
JP2008000945A (ja) 転写用の型
JP5224930B2 (ja) 転写装置
JP5328885B2 (ja) 転写装置
JP2006326980A5 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090625

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111014

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111025

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111031

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141104

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4857050

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350