JP2010284862A - 樹脂シートの電動シリンダ駆動式加圧成形機 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数個の液圧シリンダを用いることなく、上・下型の模型部の凹凸の大きさに対応させて樹脂シートを適切に押し伸ばし成形することが可能な樹脂シートの加圧成形機を提供する。
【解決手段】
上面に下型を取付け可能な定盤状の固定ダイベース2と、固定ダイベース2における相対向する両外側面に固着された2個の断面T字形状の支持部材3と、2個の支持部材3の両端部に装着されてねじ軸4がこれらの両端部をそれぞれ上下に貫通するとともに上方に延びる4個の電動シリンダ5と、4個の電動シリンダ5のナット6をその四隅の突起部のそれぞれに固着して4個の電動シリンダ5のねじ軸4に装架されかつ下面に上型を取付け可能な定盤状の可動ダイベース8と、4個の電動シリンダ5の駆動を制御するコントローラ9と、を備えたことを特徴とする樹脂シートの電動シリンダ駆動式加圧成形機。
【選択図】 図1
Description
本発明は、下型および上型を用いて樹脂シートを加圧成形する樹脂シートの電動シリンダ駆動式加圧成形機に関する。
従来、この種の装置の一つとして、金型の上型と下型がそれぞれ装着される平行な2枚のプレートの間を、複数個の同じ高さの液圧シリンダのみによって結合し、その液圧シリンダにプレスのための加圧と、前記2枚のプレートの平行保持の2つの機能を持たせた液圧プレス装置がある。
しかし,このように構成された液圧プレス装置を、樹脂シートを加圧成形するプレス装置に適用しようとすると、複数個の液圧シリンダの伸縮作動を個別に制御することが非常に難しいため、上・下型の模型部の形状、すなわち、模型部の凹凸の大きさに対応させて樹脂シートを加圧し、適切に押し伸ばしすることができず、しかも、特に自動車の内装部品を加圧成形する場合などには、油が飛散して内装部品の品質を悪くし、その上、油圧ユニットが必要なため装置が高価なものになるなどの問題が起きる。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、その目的は、複数個の液圧シリンダを用いることなく、上・下型の模型部の凹凸の大きさに対応させて樹脂シートを適切に押し伸ばし成形することが可能な樹脂シートの加圧成形機を提供することにある。
上記の目的を達成するために本発明における樹脂シートの電動シリンダ駆動式加圧成形機は、下型および上型を用いて樹脂シートを加圧成形する装置であって、上面に下型を取付け可能な定盤状の固定ダイベースと、固定ダイベースにおける相対向する両外側面に固着された2個の断面T字形状の支持部材と、2個の支持部材の両端部に装着されてねじ軸がこれらの両端部をそれぞれ上下に貫通するとともに上方に延びる4個の電動シリンダと、
4個の電動シリンダのナットをその四隅の突起部のそれぞれに固着して4個の電動シリンダのねじ軸に装架されかつ下面に上型を取付け可能な定盤状の可動ダイベースと、4個の電動シリンダの駆動を制御するコントローラと、を備えたことを特徴とする。
4個の電動シリンダのナットをその四隅の突起部のそれぞれに固着して4個の電動シリンダのねじ軸に装架されかつ下面に上型を取付け可能な定盤状の可動ダイベースと、4個の電動シリンダの駆動を制御するコントローラと、を備えたことを特徴とする。
このように構成されたものは、加圧成形すべき樹脂シートを下型の上面に載置したのち、
コントローラの制御の下にその出力を上・下型の模型部の凹凸の大きさに対応させて変更しながら、4個の電動シリンダを収縮作動して可動ダイベースを介して上型を下降させ、樹脂シートを下型と上型とで押し伸ばし成形することとなる。
コントローラの制御の下にその出力を上・下型の模型部の凹凸の大きさに対応させて変更しながら、4個の電動シリンダを収縮作動して可動ダイベースを介して上型を下降させ、樹脂シートを下型と上型とで押し伸ばし成形することとなる。
本発明によれば,複数個の電動シリンダのねじ棒を上・下型の模型部の凹凸の大きさに対応させてそれぞれ収縮作動させ、樹脂シートを適切に押し伸ばして成形することが可能になるなどの優れた効果を奏する。
以下、本発明を適用した樹脂シートの電動シリンダ駆動式加圧成形機の実施例1について図1〜図4に基づき詳細に説明する。図1および図2に示すように、本樹脂シートの電動シリンダ駆動式加圧成形機は、上面に下型1を取付けた定盤状の固定ダイベース2と、固定ダイベース2の左右両外側面に固着された2個の断面T字形状の支持部材3・3と(図2参照)、2個の支持部材3・3の前後両端部にそれぞれ装着されかつねじ軸4がこれらの両端部をそれぞれ上下に貫通するとともに上方に延びる4個の電動シリンダ5・5と、4個の電動シリンダ5・5のナット6をその四隅の突起部のそれぞれに固着して4個の電動シリンダ5・5のねじ軸4・4に装架されかつ下面に上型7を取付けた定盤状の可動ダイベース8と、4個の電動シリンダ5・5の駆動を制御するコントローラ9とで構成してある。
これにより、可動ダイベース8は、4個の電動シリンダ5・5の電動機の正逆回転により昇降し、かつ、4個の電動シリンダ5・5のねじ軸4・4の出力はコントローラ9によって変更可能になっている。
これにより、可動ダイベース8は、4個の電動シリンダ5・5の電動機の正逆回転により昇降し、かつ、4個の電動シリンダ5・5のねじ軸4・4の出力はコントローラ9によって変更可能になっている。
また、電動シリンダ5のねじ軸4の下部は、支持部材3に固設された軸受10によって回転自在にして支持してある。
また、図2に示すように、左右に相対向する2個の電動シリンダ5・5のねじ軸4・4の上端間には渡し部材11が架設してある。
また、本樹脂シートの電動シリンダ駆動式加圧成形機には、可動ダイベース8の昇降動作を案内する2組の案内機構12・12が設けてあり、各案内機構12は、支持部材3の上面中央部と渡し部材11の下面中央部との間に装着された四角棒状の支持体13と、支持体13の内側面に装着されかつ支持体13に沿ってこれの上部付近から中央付近まで延びる四角棒状の案内部材14と、可動ダイベース8の外側面の中心部に固着されかつ案内部材14に上下摺動可能な溝を側面に刻設したスライド部材15とで構成してある。
また、図2に示すように、左右に相対向する2個の電動シリンダ5・5のねじ軸4・4の上端間には渡し部材11が架設してある。
また、本樹脂シートの電動シリンダ駆動式加圧成形機には、可動ダイベース8の昇降動作を案内する2組の案内機構12・12が設けてあり、各案内機構12は、支持部材3の上面中央部と渡し部材11の下面中央部との間に装着された四角棒状の支持体13と、支持体13の内側面に装着されかつ支持体13に沿ってこれの上部付近から中央付近まで延びる四角棒状の案内部材14と、可動ダイベース8の外側面の中心部に固着されかつ案内部材14に上下摺動可能な溝を側面に刻設したスライド部材15とで構成してある。
なお、可動ダイベース8の昇降動作を案内する案内機構12を設けることにより、上・下型7・1の模型部の凹凸の大きさに左右されることなく、可動ダイベース8をより確実に上下方向へ案内することができる。
このように構成したものは、図4に示すように、加圧成形すべき樹脂シートを下型1の上面に載置したのち、コントローラ9の制御の下にその出力を上・下型7・1の模型部の凹凸の大きさに対応させて変更しながら、4個の電動シリンダ5・5の電動機を同期させながら逆回転して可動ダイベース8を介して上型7を下降させ、樹脂シートを下型1と上型7とで押し伸ばし成形することとなる。
以下、本発明を適用した樹脂シートの電動シリンダ駆動式加圧成形機の実施例2について図5〜図8に基づき詳細に説明する。図5および図6に示すように、本樹脂シートの電動シリンダ駆動式加圧成形機は、上面に下型21を取付けた定盤状の固定ダイベース22と、固定ダイベース22の四隅に立設されたガイドロッド32・32と、固定ダイベース22の左右両側の上面の中央部に相対向して固着された2個の断面逆置U字形状の支持部材23・23と(図6参照)、2個の支持部材23・23の中央部にそれぞれ装着されかつねじ軸24がこれを上下に貫通するとともに上方に延びる2個の電動シリンダ25・25と、その四隅で4本のガイドロッド32・32をそれぞれ上下摺動自在に貫通させて4本のガイドロッド32・32に装架されかつ下面に上型27を取付けた定盤状の可動ダイベース28と、2個の電動シリンダ25・25の駆動を制御するコントローラ29と、で構成してある。
そして、電動シリンダ25のねじ軸24の下部は、支持部材23に固設された軸受30によって回転自在にして支持してある。
また、これら2個の電動シリンダ25・25のナット26・26を、可動ダイベース28の左右両側の中心部にそれぞれ固着してある。これにより、可動ダイベース28は、2個の電動シリンダ25・25の電動機の正逆回転により昇降し、かつ、2個の電動シリンダ25・25のねじ軸24・24の出力はコントローラ29によって可変可能になっている。
また、図6に示すように、左右に相対向する2本のガイドロッド32・32の上端間には渡し部材31が架設してあり、各渡し部材31の中央位置には、電動シリンダ25のねじ軸24の上端部が回転自在にして連結してある。
また、これら2個の電動シリンダ25・25のナット26・26を、可動ダイベース28の左右両側の中心部にそれぞれ固着してある。これにより、可動ダイベース28は、2個の電動シリンダ25・25の電動機の正逆回転により昇降し、かつ、2個の電動シリンダ25・25のねじ軸24・24の出力はコントローラ29によって可変可能になっている。
また、図6に示すように、左右に相対向する2本のガイドロッド32・32の上端間には渡し部材31が架設してあり、各渡し部材31の中央位置には、電動シリンダ25のねじ軸24の上端部が回転自在にして連結してある。
このように構成したものは、図8に示すように、加圧成形すべき樹脂シートを下型21の上面に載置したのち、コントローラ29の制御の下にその出力を上・下型27・21の模型部の凹凸の大きさに対応させて変更しながら、2個の電動シリンダ25・25の電動機を同期させながら逆回転して可動ダイベース28を介して上型27を下降させ、樹脂シートを下型21と上型27とで押し伸ばし成形することとなる。
2 固定ダイベース
3 支持部材
4 ねじ軸
5 電動シリンダ
6 ナット
8 可動ダイベース
9 コントローラ
3 支持部材
4 ねじ軸
5 電動シリンダ
6 ナット
8 可動ダイベース
9 コントローラ
Claims (3)
- 下型および上型を用いて樹脂シートを加圧成形する装置であって、
上面に下型を取付け可能な定盤状の固定ダイベースと、
この固定ダイベースにおける相対向する両外側面に固着された2個の断面T字形状の支持部材と、
これら2個の支持部材の両端部に装着されてねじ軸がこれらの両端部をそれぞれ上下に貫通するとともに上方に延びる4個の電動シリンダと、
これら4個の電動シリンダのナットをその四隅の突起部のそれぞれに固着して4個の電動シリンダのねじ軸に装架されかつ下面に上型を取付け可能な定盤状の可動ダイベースと、
前記4個の電動シリンダの駆動を制御するコントローラと、
を備えたことを特徴とする樹脂シートの電動シリンダ駆動式加圧成形機。 - 前記可動ダイベースの昇降を案内する案内機構を設けたことを特徴とする請求項1に記載の樹脂シートの電動シリンダ駆動式加圧成形機。
- 下型および上型を用いて樹脂シートを加圧成形する装置であって、
上面に下型を取付け可能な定盤状の固定ダイベースと、
この固定ダイベースの四隅に立設された4本のガイドロッドと、
前記固定ダイベースにおける相対向する両側の上面の中央位置に固着された2個の断面逆置U字形状の支持部材と、
これら2個の支持部材の中央部にそれぞれ装着されかつねじ軸が支持部材の中央部を上下に貫通するとともに上方に延びる2個の電動シリンダと、
その四隅で前記4本のガイドロッドをそれぞれ上下摺動自在に貫通させて4本のガイドロッドに装架されかつ下面に上型を取付け可能な定盤状の可動ダイベースと、
前記2個の電動シリンダの駆動を制御するコントローラと、
を備えたことを特徴とする樹脂シートの電動シリンダ駆動式加圧成形機。
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