JP4856458B2 - 高速動的周波数分周器 - Google Patents

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Description

本発明は、動的周波数分周器の構成に関する。
周波数分周器(FD; Frequency Divider)は、フェーズロックトループ(PLL)、クロック逓倍ユニット(CMU)、クロック生成器(CkGen)を含む、論理システム及び伝送システムにおいて広く使用されている重要な構成要素である。マスタ−スレーブトグルフリップフロップ(TFF)構成は、動的及び静的周波数分周器の両方に使用されるもっとも良くある種類のものの1つである。しかし、TFFの論理ゲート及びスイッチの伝搬遅延は、最大動作周波数を制限する。特に、CMOS及びBiCOMSプロセスにおいては、40Gbps伝送システムのような高データレートへの応用のための十分に高い動作周波数範囲を有していない。
図1〜図4は、従来の周波数分周器を示す。
従来のFD(conv. FD1)は、マスタ−スレーブバッファ素子を使用するが、最高動作周波数は限定されている。他の従来のFD(conv. FD2)は、アナログミキサ(あるいは、アナログ乗算器)を使用するが、回路構成は、標準のCMOSプロセスを使った場合、高速に動作することができない。
図1に示された回路は、入力クロック信号(CK)によって交互に制御される、2つのスイッチsw1とsw2を有する従来の周波数分周器(FD1)である。いくつかの論文においては、この周波数分周器は、エッジトリガトマスタ/スレーブトグルフリップフロップ(TFF)と呼ばれている。同じクロックが両方のレベルトリガトTFFを反対の論理で駆動するのに使用される。
FD1の動作は、他のバッファが前のCK周期の電圧レベルを保持しているときに、主に、CK信号の電圧レベルをシャッフルし、一時期に1つのみのバッファ10あるいは11をオンすることによって決定される。インバータ12によって反転された出力は、入力ポート「outb」にフィードバックされる。(換言すると、インバータ12は、「out」が、次の周期においてその値をかえるように、「out」値を反転する。)第1のバッファ10は、通常マスタバッファと呼ばれ、第2のもの11は、通常、スレーブバッファと呼ばれる。マスタバッファ10あるいはスレーブバッファ11は、各半周期でオンされ、同時に、両方のバッファがその出力を変えないようにされる(これらの間のスイッチによって)。図2に示されるように、[out」は、CKが1から0に変化する間に、その値を一回変える。換言すると、出力クロック信号「out」は、「CK」の半分の周波数である。
図2のタイミング図に示されるように、T(CK=1)は、(t_sw+t_buf)よりも大きく、T(CK=0)は、(t_sw+t_buf+t_inv)よりも大きくなくてはならないという時間的制限が上記の回路にはある。ここで、t_swは、スイッチsw1とsw2の遅延時間であり、t_bufは、バッファ10と11の遅延時間であり、t_invは、インバータ12の遅延時間である。結果として、最高周波数は、1/(2*(t_sw+t_buf)+t_inv)より小さくなくてはならない。入力クロック周波数は、この値より高くすることはできない。さもなければ、出力(k’とout)は、反転するのに十分な時間が得られず、出力は、初期値あるいは、前のCK周期の値にとどまってしまう。
図3は、ミキサ/乗算器15、ローパスフィルタ(LPF)16及び増幅器(AMP)17を含む他の従来のFD、従来のFD2を示す図である。入力CK信号、ミキサ/乗算器15の出力、LPF16の出力、従来のFD2の出力の周波数値は、それぞれ、fc、fc±fo、fc−fo及びfoとあらわしている。この回路では、アナログミキサあるいは乗算器15は、ミキサの出力がfc+foとfc−foの周波数高周波を含むように、入力CKを出力で偏重するのに用いられる。LPF16を用いることによって、低いほうの高周波(fc−fo)のみが、信号を増幅して出力とするAMP17に渡される。この回路の安定条件(ロック条件)は、fcを入力CKの周波数、foをFDの出力の周波数とすると、
fo=fc−fo・・・・・式(1)
であらわされる。
上記式は、
fo=fc/2・・・・・・式(2)
を示し、周波数分周器の機能を示している(上記回路は、ある論文では、「ミラー分周器」と呼ばれる)。
GaAsバイポーラトランジスタを使った、この回路の実装例を図4に示す。内部ノードを含むすべての信号経路は、差分モードであり、fcbをfcの論理反転、fobをfoの論理反転とした場合、クロック入力に{fc、fcb}があり、出力に{fo、fob}がある。まず、差分入力{fc、fcb}は、DCバイアス回路の一部である、2つの抵抗器20と21に接続される。このバイアス回路は、高速ミキサ(あるいは「Gilbert」乗算器)22へのちょうどいいレベルに、{fc、fcb}の電圧を調整する。このFDは、「Gilbert」型乗算器22の高性能のおかげで、高周波数動作を達成することができる。ノード「x」と「y」の寄生容量(Q3〜Q6のコレクタノードとQ7〜Q8のベースノードから発生する)と負荷抵抗器(RxとRy)は、ローパスフィルタを形成する。3つのカスケード接続されたエミッタフォロワ23は、更に、増幅と、波形整形を行う。「fo」と「fob」は、それぞれ、トランジスタQ1とQ2にフィードバックされる。このFDの高速動作は、高速ミキサ及び高ゲイン増幅器によるものであって、バイポーラトランジスタを使えば、この回路が高周波数「入力CK」で動作可能なように、容易に実装することができる。標準的なCMOSプロセスを使用した場合は、そのような構成を設計するのは難しく、高速動作が実現できない。
「入力」における入力周波数は、Cxをノード「x」の全寄生容量とし、RxをRXの抵抗値とした場合、f_miller=1/(Rx*Cx)ぐらいに高くすることができる。典型的なバイポーラ回路では、CxとRxの典型的な値は、それぞれ、0.50pFと50ohmである。したがって、バイポーラ実装のf_miller値は、40GHzである。しかし、典型的なCMOS回路では、CxとRxの典型的な値は、それぞれ、1.00pFと200ohmである。(「Gilbert」乗算器の十分なゲインを確保するには、Rxの値が大きくなくてはならない。)したがって、CMOS実装のf_miller値は、5GHzである。
小型の伝送システムあるいは携帯端末への応用の場合、電力消費は、重要な問題であり、しばしば、CMOS LSIが好まれる。40Gbps伝送システムのような高データレートへの応用の場合には、20GHzで動作するFDが要求される。FDが標準的なCMOSプロセスで実装される場合には、電力消費と製造コストの両方を下げることができる。
従来のマスタ−スレーブ型周波数分周器(FD)においては、全内部伝搬遅延が大きく、最高動作周波数が限定される。他方、高速周波数分周器は、バイポーラトランジスタで実装された場合には、電力消費が大きく、標準的なCMOSプロセスを使用した場合には、高周波数を達成するのは難しい。
本発明の課題は、より高速に、低消費電力で、動作する高速動的周波数分周器を提供することである。
本発明の周波数分周器は、2つのフィードバック経路の1つの選択された信号がバッファユニットに主として入力されるように、所定の条件を満たす周波数を持つクロック信号に同期して、信号を選択する機能セレクタユニットと、該機能セレクタユニットから入力される信号をバッファリングし、バッファリングされた信号を出力するバッファユニットと、該バッファユニットの出力信号を該バッファユニットの入力にフィードバックする2つのフィードバック経路と、信号値を反転する、2つのフィードバック経路の1つに設けられたインバータユニットとを備えることを特徴とする周波数分周器である。
本発明のFDは、全内部伝搬遅延を短くし、最大入力クロック周波数を大きくする。本発明のFD回路は、高速動作、CMOS構成の応用、小さな回路サイズという利点を有している。また、将来、40Gbps伝送システムあるいは携帯端末などの小型の高データレートへの応用が約束されるものである。
本発明のFDは、集積回路に搭載し、あるいは、ディスクリートな素子で構成することができる。本発明のFDは、また、周期クロック及び/あるいは信号が入力データあるいは内部データを同期させる(リタイムする)のに使われる、クロックデータリカバリ(CDR)システム、論理システム(リップルカウンタあるいはリングカウンタ)、及び/あるいは、トランシーバに応用可能である。本発明の周波数分周器においては、入力クロック信号(CK)が論理「high」であるとき、スイッチの1つが閉じ、回路は、リングオシレータとして動作する(1回振動する、あるいは、フリップする)。ある時間の後、出力値は、トグルをはじめ、前の「出力」値の論理的否定である値に完全に変化する。入力クロック信号(CK)が論理「low」であるときは、対応するスイッチは、オフされ、更新された出力値が保持される。しかし、CK信号は、回路が1回より多く振動する、あるいは、一回より多くフリップする前に、スイッチをオフするためにCK信号は変化しなければならないので、「low」CKの周期は、本発明のFDにおける全伝搬遅延より小さくなくてはならないという制限がある。他言すると、CKの最小周波数は、本発明のFDの本来の振動周波数の半分より大きくなくてはならない。
今述べた本来の振動周波数を調整して、全体の動作周波数レンジを広げるためにモニタ回路も提案する。
本発明のFD回路は、出力値の有効性を確保するため、連続的なCK信号が入力されなければならない動的周波数分周器であるが、「スタンバイ」モード中に出力値をモニタし、制御する論理回路が実装されれば、電力節約「スタンバイ」モードも可能である。
本発明のFDは、回路中のバッファとインバータを有する信号経路を切り替える機能セレクタの概念を使用する。(機能セレクタは、両方向に信号を切り替えることも可能である。)
図5(a)及び5(b)は、(i)1つだけバッファ30を使っており、(ii)機能セレクタ(スイッチあるいはMOSFETトランジスタ)31が、バッファへの入力(図5(a)の「m」、図5(b)の「j」)のための信号経路を変えるために使用される本発明の実施形態の周波数分周器(新FD1及び新FD2)を示す。
図6(a)〜6(d)は、機能セレクタの4つの構成例を示す。図6(a)の例1は、CK信号で制御される2つのスイッチ、「sw1」と「sw2」を使っている。CKが論理的に「high」(あるいは、CK=1)のとき、「sw1」は、閉じ(オン)「sw2」は、開く(オフ)。CKが論理的に「low」(あるいはCK=0)のとき、「sw1」は、開き(オフ)、「sw2」は、閉じる(オン)。この例では、一度に1つのスイッチのみが閉じられる。
例1の機能セレクタを用いて、図5(a)に示される回路の動作を説明する。CKが「high」のとき、sw1は閉じられ、sw2が開かれる。機能セレクタ31は、入力j、出力m、及びバッファ30からなる経路を選択する。この経路はインバータを含んでいないので、バッファ30の値がロックされる。CKが「low」になると、機能セレクタ31は、インバータ32、入力k、出力m、及び、バッファ30からなる経路を選択する。この経路はインバータ32を含んでいるので、バッファ30の出力「out」は、インバータ32により反転され、「outb」となる。このoutbは、バッファ30に入力される。この動作は、バッファ30の値を反転させる。CKがバッファ30の値が再び反転される前に、「high」に戻ると、機能セレクタ31は、インバータを含まない経路を選択するように変化する。これは、バッファ30の一回反転された値がロックされることを意味する。上記説明から明らかなように、CKの1周期で、バッファ30の値は、「high」から「low」へ、あるいは、「low」から「high」へ1回変化する。したがって、CKの2周期で、バッファ30の値は、1回いったりきたりする。これは、図5(a)の回路が、CKの周波数を2で割る周波数分周器であることを意味する。図6(a)の機能セレクタを有する図5(b)の回路の動作も同様である。
例2は、CK=0のとき開き、CK=1のとき閉じる1つのスイッチ「sw1」を用いている。「sw1」が開かれると、信号経路は、「k」から「m」であり、図5のFDは、振動子として動作する。「sw1」が閉じられると、「m」の電圧レベルは、略「j」のものと同じになり、FDはバッファとして動作する。インバータの入力電圧レベルが、「j」のものと同じ間、その出力電圧レベルは、「m」のそれと同じである。
図6(c)及び6(d)は、図6(a)及び6(b)のスイッチとしてCMOSトランジスタを用いる機能セレクタの2つの構成例を示している。例3では、CK=1のとき、「sw1」はオンされ、「sw2」は、オフされる。CK=0のときは、逆である。例4では、CK=1のとき、「sw1」は、オンされ、CK=0のとき、「sw1」は、オフされる。この例では、「j」と「m」の間の電圧差は、CK=1のときの「sw1」のMOSFET閾値電圧に略等しい。他方、CK=0のとき、電圧差は、回路の供給電圧Vddと同じぐらいである。
図7及び8は、例1の機能セレクタを有する本発明の実施形態の周波数分周器の動作を示す。CKが論理「0」であるとき、スイッチsw2は、閉じ、回路は、リングオシレータとして動作する。(t_inv+t_sw)の時間後、出力値(out)は、トグルをはじめ、(t_inv+t_sw+t_buf)の時間後、「out」は、完全に、前の「out」の値の反転論理の値になる。CK信号は、信号「m」がその値を再び変える前に、sw2をオフしなければならない。結果として、T(CK=0)をCKが論理「0」の間の時間とすると、T(CK=0)は、(t_inv+t_sw+t_buf)より小さくなければならないという制約がある。
CKが論理「1」のとき、sw1は、オンされ、回路は、安定化されたループとして動作する。信号「m」の値は、「out」にそのまま出され、「out」の新しい値は、更に、「m」を安定化させる。適切な動作のための条件は、T(CK=1)をCKが論理「1」の間の時間とすると、T(CK=1)が(t_inv+t_sw)より大きくなければならないというものである。
数学的には、
(t_inv+t_sw)<T(CK=0)<(t_inv+t_sw+t_buf)・・・・式(3)
ここで、t_inv=インバータの伝搬遅延
t_sw=スイッチの伝搬遅延
t_buf=バッファの伝搬遅延
である。
1/(t_inv+t_sw+t_buf)の値は、FDの本質的振動周波数ということができる。入力クロック信号は、50%のデューティサイクルを有しており、CKの最小周波数は、適切な動作を補償するためには、本発明の実施形態のFDの本質的振動周波数の半分より大きくなくてはならない。
数学的には、
1/(2*(t_inv+t_sw+t_buf))<f<1/(2*(t_inv+t_sw))・・・・式(4)
ここで、f=クロック信号CKの周波数
である。
上記例では、t_bufは、略、t_invの2倍に略等しい。入力クロック信号が50%のデューティサイクルを持っているとすると、動作周波数は、約1/(2*(t_inv+t_sw))から1/(2*(t_inv+t_sw+t_buf))の範囲がある。この周波数レンジは、t_swとt_invの値が略等しい場合、従来のマスタ−スレーブTFF周波数分周器の約2倍である。
t_swは、スイッチの遅延時間であるが、機能セレクタは主にスイッチで構成されているので、t_swは、また、機能セレクタの遅延時間であると考えられることに注意されたい。
図9及び10は、例2の機能セレクタを有する本発明の一実施形態の周波数分周器(FD1)の動作を示す。図7と同様に、回路は、振動子とバッファの機能を繰り返す。CK=0のとき、sw1は、開かれ、回路の状態は、図7と同じである。
CK=1のとき、sw1は閉じられる。このとき、インバータの入力と出力は、閉ループを構成するが、sw1の両端子{j、m}における電圧差Vsw1により、「out」と「m」間に電圧差が存在する。ノード「m」の電圧レベルは、
Vm=Vout+Vsw1・・・式(5)
で与えられ、これは、
Vout=Vm−Vsw1・・・式(6)
を示す。ここで、
Vmは、ノード「m」での電圧
Vout=ノード「out」での電圧
Vsw1=sw1の両端子における電圧差
である。
FD1の典型的なDC特性曲線を図10に示す。x軸は、ノード「m」における電圧レベルを、y軸は、ノード「out」における電圧レベルを示す。「バッファ」の特性曲線は、太線でプロットされており、Vth(buf)は、バッファの閾値電圧である。Vmは、Vth(buf)より小さいとき、Voutは、電圧「0」である。VmがVth(buf)より大きいとき、Voutは、電圧「Vdd」である。
「sw1」が開いており、式(3)は満たされているとき、インバータは、制限なしに、Vmが、「0」か「Vdd」のいずれかの電圧レベルであるように動作する。したがって、FD1の解の点は、「A」あるいは「B」である。式(3)が満たされる限り、インバータは、「Vout」の論理的反転(反転)である「Vm」値を生成する。
他方、「sw1」が閉じているときは、インバータは、ノード「m」に反転値を生成しない。むしろ、「m」の電圧は、図9で議論したように、式(5)あるいは式(6)で与えられる。式(6)を、図10(b)の線としてプロットすると、DC特性曲線との3つの交点が現われる。第1の点は、「A」であり、Vm=Vsw1及びVout=0を示す。第2の点は、「B」であり、Vm=Vdd−Vsw1及びVout=Vddを示す。第3の点は、「C]であり、Vm=Vth(buf)及びVout=Vdd/2を示す。
機能的には、点「A」、あるいは、「B」のいずれの点における動作も「sw1」が開いているときと同様である。しかし、点「C」における動作は、FD1の入力「m」と出力「out」が、一瞬に、Vth(buf)及びVdd/2にそれぞれ安定化されることを示している。(この現象は、ある論文では、「メタスタビリティ」と呼ばれている。)このような安定状態が、Tに比べて無視できない時間継続するなら、「out」値は、決まることができず、エラーが発生する。
いわゆる「メタスタビリティ」現象を避けるために、バッファのゲイン(駆動力とも呼ばれる)は、インバータのそれより大きく設計しなければならず、これにより、「out」の電圧値は、「Vm」の値にわずかな変化があったとしても、「0」あるいは「Vdd」のいずれかになる。換言すれば、バッファのゲインが十分大きければ、FD1回路は、解の点「A」あるいは「B」のみで動作する。
例4の機能セレクタの動作機構及びDC特性は、例2の機能セレクタのものと同様である。しかし、例4の機能セレクタを使用するなら、Vsw1の値は、電界効果型トランジスタ「sw1」のドレイン−ソース間電圧の飽和値(オンの時の値)に略等しくなる。
図11は、従来の周波数分周器と本発明の実施形態でのクロック周期(遅延)を比較した様子を示す。
Figure 0004856458
を仮定すると、従来のマスタ−スレーブFDの遅延は、略(5*t_inv)であり、提案しているFDのそれは、約(3*t_inv)である。図1において、2つのバッファ、2つのスイッチ、1つのインバータがあるので、従来のマスタ−スレーブFDの遅延は、5*t_invである。更に、図5に示される本発明の実施形態においては、1つのバッファ、1つのインバータ及び1つのスイッチのみがあるので、遅延は、3*t_invである。クロック周期の40%の圧縮が可能であることを示し、これは、最大動作周波数の速度の1.7倍の増加に等しい。
図12は、本発明の一実施形態の動作レンジを示す。
図12(a)は、本発明の実施形態の周波数分周器(新FD)と、従来のマスタ−スレーブ周波数分周器(M−S FD)の、T(CK=0)=T(CK=1)=2/fの条件の下での理論的動作範囲の比較を示したものである。x軸は、電力供給電圧(Vdd)を示し、y軸は、入力クロック周波数(f)を示す。Vthは、インバータの閾値電圧を示している。両タイプの回路は、供給電圧がVthより大きい場合にのみ動作する。しかし、インバータの遅延は、VddがちょっとVthより大きい場合には、比較的大きい。通常、インバータは、VddがVthの約2倍より大きい時に、より速い速度で動作を開始する。
従来のM−S FDは、下限値はないが、上限値1/(2*(t_inv+t_sw+t_buf))の制限の下のクロック周波数でのみ動作する。
数学的には、f(M−S FD)、M−S FDの動作周波数範囲、が、
0<f(M−S FD)<1/(2*(t_inv+t_sw+t_buf))・・・式(7)
他方、本発明のFD回路の動作範囲には、上限と下限があるものの、全体の周波数は、従来のM−S FD回路より高い。
図12(b)は、図6(c)に示される例3の機能セレクタを有する図5(a)の周波数分周器のシミュレーション結果を示す。各軸は、図12(a)と同じものを示す。このグラフの値は、カリフォルニア大学バークレー校の、Berkeley Predictive Technology Model(BPTM)のSPICE BSIM4パラメータのような、標準の90nmCMOSパラメータを用いた典型的なトランジスタ遅延を用いて計算した。Vddが1.5Vより大きいとき、動作周波数は、22GHzより高い。40Gbps伝送システムのクロック周波数は、約20GHzであるので、本発明の回路は、次世代通信システムに広く応用できる。
図13は、標準90nmCMOSプロセスパラメータを使った、Spice Bsim4シミュレーションを示す。Vdd=1.2Vにおける本発明の回路(図7)の瞬間的な(時間領域の)波形を示す。回路は、16GHzで動作し、CKの振幅は、Vpp(CK)=0.95Vppである。入力信号のふり幅が小さいことにより、より多くの電力を節約できるので、回路の電力消費をさらに削減することができる。「内部v」は、図7の「m」に等しく、ピークツーピークの電圧のふり幅は、約Vpp(CK)/4である。
本発明のFDの周波数範囲には、下限が存在するが、図14の回路は、動作範囲を拡大することができる。
図14は、本発明の他の実施形態に従った周波数分周器の構成を示す。
この回路は、DCレベルモニタ35と調整ユニット36を含む。DCレベルモニタ35は、「out」のDC電圧を検出し、このDCレベルにしたがって、調整ユニット36は、可調整インバータ33の遅延値「t_inv」を調整するか否かを決定する。
図15は、可調整遅延器を有するCMOSインバータの2つの例を示す。
図15(a)の可調整インバータにおいては、可変抵抗器40が、pMOSFETとnMOSFETトランジスタ41と42の間に挿入されており、インバータの伝搬遅延を調整する。図15(b)の可調整インバータにおいては、可変抵抗器40はその伝搬遅延を調整するためのnMOSインバータのアクティブロードとして使用される。
図16は、可調整遅延器を有するインバータのタイミング図を示す。
「VH」と「VL」は、それぞれ、「high」レベル、「low」レベル電圧を示すものとする。式(3)が満たされていると、全遅延は、動作範囲に入っており、正常な周波数分周が実行される。出力「out」が、50%デューディサイクルであり、DC電圧が略「VH/2」、論理的「high」レベル電圧の半分、に等しい。調整ユニットは、正常な動作が続くように、V_adjの値を維持する。
全遅延(t_inv+t_sw+t_buf)がT(CK=0)より小さい場合には、「out」は、2回トグルし、(CK=0)の期間に元の値に戻る。DCレベルモニタ35で検出される結果のDC電圧は、「VH/2」でなくなる。V_adjを可変することにより、調整ユニット36は、正常動作が達成されるまで、可調整インバータの遅延を増加することができる。
他方、(t_inv+t_sw+t_buf)が、(CK=0)期間にトグルが起こらないほどに大きすぎる場合には、「out」は、「VH」あるいは「VL」にとどまってしまうだろう。これらの電圧は、DCレベルモニタ35によって容易に検出できる。V_adjを使って、可調整インバータの遅延を短くすることにより、動作は最後には、正常状態に戻る。
図17は、インバータに可調整遅延器を有する本発明の実施形態の拘束条件を説明する図である。
図17のタイミング図に示されるように、T(CK=0)は、以下の式によって拘束される。
t_sw+t_buf<T(CK=0)<t_inv2+t_sw+t_buf・・・式(8)
ここで、t_inv2=可調整インバータの伝搬遅延
t_sw=スイッチの伝搬遅延
t_buf=バッファの伝搬遅延
である。
50%のデューティサイクルのCKを用いている場合、T(C=0)=T(CK=1)したがって、f=1/(2*T(CK=0))である。以下の式が導かれる。
1/[2*(t_inv2+t_sw+t_buf)]<f<1/[2*(t_sw+t_buf)]・・・式(9)
他方、可調整インバータの遅延「t_inv2」が大きいとき、(t_inv2+t_sw+t_buf)の全伝搬遅延が、クロック周期Tよりも大きい可能性がある。したがって、T=T(CK=0)+T(CK=1)のとき、回路は、以下の式によって拘束される。
t_inv2+t_sw+t_buf<T(CK=0)+T(CK=1)<2*(t_inv2+t_sw+t_buf)・・・式(10)
周波数fであらわすと、
1/[2*(t_inv2+t_sw+t_buf)]<f<1/(t_inv2+t_sw+t_buf)・・・式(11)
式(9)と式(11)を組み合わせると、
1/(2*(t_inv2+t_sw+t_buf))<f<UB、・・・式(12)
ここで、UB=min{1/(2*(t_sw+t_buf))、1/(t_inv2+t_sw+t_buf)}。
t_invが、より大きな値「t_inv2」に増加されると、上限値は、図18に示されるように、正常な動作を確保するためのより厳密な条件の下の値である、UBに変更されなくてはならない。
結果として、DCレベルモニタ35と調整ユニット36を実装することにより、FD回路の全体の動作周波数範囲は、以下のように、式(5)と式(12)をあわせたものに広げることができる。
1/(2*(t_inv2+t_sw+t_buf))<f<1/(2*(t_sw+t_buf))・・・式(13)
図18は、本発明の実施形態に従ったDCレベルモニタを有する周波数分周器の理論的動作範囲を示す図である。
図12(a)及び(b)と同様に、x軸は、Vddを、y軸は、fをあらわす。この図では、t_inv2とt_invは、それぞれ、可調整インバータの最大及び最小伝搬遅延を表す。直線で網掛けされた領域は、可調整インバータが「t_inv」の遅延値を有する場合の、透過範囲を示す。点線で網掛けされた領域は、遅延が「t_inv2」である場合の透過範囲を示す。遅延値は、DCレベルモニタと調整ユニットのループによって自動的に調整されるので、本発明の実施形態のFDは、網掛けの部分の全領域にわたって動作することができる。定量的には、FD回路は、式(13)であらわされる「全動作範囲」において機能し、全動作範囲は、図7あるいは9に示されるFDのものよりも広い。
LSI技術においては、これらの動作条件は、Vdd、温度、プロセスパラメータなどによって影響を受ける。DCレベルモニタを用いると、FD回路は、素子(スイッチ、バッファ、インバータ)がよい動作条件にあるか否かにかかわらず正常に動作する。良い動作条件は、(通常の条件の「通常ケース」及び、悪条件の「最悪ケース」に対して)「最良ケース」あるいは、「高速ケース」と呼ぶこともできる。短いゲート長(たとえば、約0.5umよりゲート長が短い)場合のCMOSプロセスのように、本質的パラメータ変位を起こす製造プロセスで回路が製造された場合に、広い動作範囲は、特に有効である。
図19は、(図6(a)の例1の機能セレクタを用いた)図7の周波数分周器のスタンバイ(スリープ)モードを有する構成を示す。この構成では、DCレベルモニタ35と調整ユニット36を設けることは任意である。この2つの任意のユニットは、より広い動作周波数範囲が望まれるときには、付け加える必要がある。図20は、図19の構成に使用される可調整インバータを示す。
ゲートが「スリープ」信号に接続されたnMOSトランジスタ「FET1」37がFD回路に加えられている。DCレベルモニタと調整ユニットの両者は、任意である。「スリープ」信号が「high」電圧レベルにある場合、V_adjは、略0Vである。V_adjが可調整インバータ33に接続されると、たとえば、図20(a)及び20(b)に示されるように、「FET2」38(あるいは、「FET3」39)のドレイン−ソース間抵抗が非常に大きくなり、リーク電流はほぼ「0」になる。
更に、スタンバイモードの間、CK=1であるように、CDの値を制御する論理回路を使用することにより、出力「out」は、安定に保たれ、非常に少ない電力しか消費しない。換言すると、本発明のFD回路は、半静的周波数分周器にアップグレードすることができる。(ここで、「静的」周波数分周器は、入力クロック信号が長い時間、特に、スタンバイモードの間、変化しなくても、出力値が変化しないような周波数分周器を指している。)
本発明の実施形態によれば、以下の特徴が得られる。
(1)提案する周波数分周器(新FD1及び新FD2)では、1ステージのみのバッファが用いられてる。
(2)信号経路を切り替えるのに、機能セレクタ(スイッチの組み合わせ)を使っている。
(3)短いスイッチング周期、これは、高い動作周波数を示す。
(4)FD回路により少ない素子しか使っていない。
(5)小型。高い動作周波数範囲を有している一方、実施形態の回路は、従来の周波数分周器より小型である。
(6)より少ない数の論理ゲートしか使っていないので、実施形態の回路は、電力消費が少ない。
(7)DCレベルモニタと調整ユニットが本発明のFDに実装されれば、より広い動作周波数範囲が実現できる。
(8)FETトランジスタと「スタンバイ」モード制御信号が追加されると、リーク電流を小さくすることができる。
(9)「スタンバイ」モードの間に出力値をモニタし、制御するように論理回路を実装すれば、電力を節約する「スタンバイ」モードが可能である。換言すると、FDは、半静的周波数分周器(図19において記載したように)にアップグレード可能である。
以下に、本発明の応用例を説明する。
図21は、3つのマルチプレクサ(51、52、53)、1つの1/2周波数分周器「Div/2」43、及び、1つの1/n周波数分周器「Div/n」44(ここで、nは整数)を含む、高速マルチプレキシング(MUX)システムを示す。2n個の「低データレート」の、「高データレート」信号に多重されるために、3つの連なったマルチプレクサ(MUX1(51)、MUX2(52)、MUX3(53))を介してマルチプレクサMUX1に入力される入力信号がある(ここで、2nは、偶数である)。MUX1、MUX2、MUX3へのクロック信号は、それぞれ、Ck(f/2n)、Ck(f/2)、及び、Ck(f)であり、Ck(f)は、VCOあるいはクロック生成器(CkGen)あるいは、基準クロック(CkRef)であり、最大の周波数fを有している。Ck(f/2)は、1/2クロック信号であり、周波数は、f/2である。Ck(f/2n)は、1/2nクロック信号であり、周波数は、f/2nである。「Div/2」及び「Div/n」周波数分周器が、それぞれ、Ck(f/2)及びCk(f/2n)を生成するのに使用される。本発明の周波数分周器は、Ck(f/2)を生成するのに利用でき、また、ほとんどの場合、nは、2のべき乗であるので、周波数分周器を直列に接続することにより、Ck(f/2)からCk(f/2n)を生成するのにも利用できる。
Ck(f/2n)は、また、周波数検出器あるいはPLLのための信号として使用することもできる。「Div/2」、「Div/n」、VCO、及び、PLLの組み合わせは、いくつかの論文では、クロック逓倍ユニット(CMU)と呼ばれる。Ck(f)信号は、もっとも高速の周波数を持っているので、高速の「Div/2」周波数分周器が通常必要となる。電力消費が問題となる場合には、低消費電力の「Div/2」及び「Div/n」周波数分周器が必要となるが、本発明は、この条件を満たすことができる。
図22は、n=4のときの図21のMUX及びPLLシステムのタイミング図を示している。TはCk(f)のクロック周期である。図に示されているように、Ck(f/2)のクロック周期は、2Tに等しく、Ck(f/2n)のそれは、8Tである。ここで、n=4である。
図23は、2つの周波数分周器、位相検出器(PD)60、チャージポンプ(CP)あるいは、ローパスフィルタ(LPS)あるいは両方であるブロック61、及び、VCO62を含む、高速フェーズロックトロープ(PLL)を示す。このPLLでは、「Div/2」及び「Div/n」周波数分周器は、それぞれ、Ck(f/2)及びCk(f/2n)を生成するために使用される。上記例と同様に、Ck(f)信号は、最大の周波数を有しているので、高速「Div/2」周波数分周器が通常要求される。「Div/2」43と「Div/n」44周波数分周器の組み合わせは、しばしは、いくつかの論文において、プレスカラーと呼ばれる。この回路及び、その変形は、有線及び無線の通信回路に広く使われる。
電力消費が問題となる場合には、低消費電力の「Div/2」及び「Div/n」周波数分周器が必要であるが、本発明は、これを満たすことができる。
再び、図22は、n=4のときの、図23のPLLシステムのタイミング図を示している。説明は、図21の時と同様であるので、省略する。
図24は、高速2−位相クロック生成器への実施形態の応用例を示す。
図24(a)において、クロック生成器は、1つのインバータ65と、2つの「Div/2」周波数分周器63及び64を有している。Iはインフェーズクロック、Qは、直交クロックであり、両クロック信号は、PLL、プロセッサ、データリタイマ(いくつかの論文では、合成器あるいはCDRと呼ばれる)などに使用することができる。この例では、IとQの位相差は、90度である。
図24(c)は、図24(a)における高速クロック生成器のタイミング図を示している。
Ckbは、Ck(f)の反転クロックである。つまり、Ck(f)とCkbの位相差は、180度であることを示している。Ck(f)とCkbの周波数を2で分周すると、IとQクロックが、それぞれ生成され、IとQのクロックの位相差は、90度、180度の半分となる。この回路とその変形は、有線及び無線の通信回路に広く使われる。
図24(b)は、高速2−位相クロック生成器の他の実装例を示す図である。
基本構成は、上記例のものと同様である。しかし、インバータの変わりに、この例では、「位相シフタ」66が使われている。「位相シフタ」は、Ck(f)を180度シフトし、「Ckb」信号を生成する。この「位相シフタ」は、遅延ユニットあるいは、位相補間器でよい。2つの「Div/2」FD及び信号{I、Q}の説明は、図24(a)のものと同様であり、したがって、省略する。
再び、図24(c)は、図24(b)の高速クロック生成器のタイミング図を示している。この回路及びその変形は、有線及び無線の通信回路に広く使われている。説明は、図24(a)の場合と同様であるので、省略する。
図25は、1つの位相シフタ、2つの「Div/2」周波数分周器及び、2つの位相補間器(phase interpol)が4位相クロックを生成するために使用される高速多位相クロック生成器を示す。図25(b)は、CK1〜CK4間の位相シフトが45度であるクロック生成器3のタイミング図を示している。
図25(a)において、高速クロックCk(f)は、Ck1を生成するためにCk(f)を2で分周する「Div/2」45へ入力される。高速クロックCk(f)は、Ck(f)の位相を180度シフトし、Ckbとして出力する位相シフタ47にも入力され、Ckbは、「Div/2」46によって2で分周されてCk3を生成する。Ck3の位相は、Ck1に対して90度シフトされている。位相補間器49は、Ck1とCk3を受信し、Ck1とCk3の位相差の半分、45度だけ、Ck1に対して位相がシフトしているCk2を生成する。位相補間器50は、反転されたCk1とCk3を受信し、Ck1とCk3の位相差の半分、45度だけCk3に対して、位相がシフトされたCk4を生成する。これは、Ck4は、非反転Ck1に対して、135度の位相を持っていることを意味する。
PLLあるいは位相補間器の組み合わせで、提案のFDは2位相クロック生成器および多位相クロック生成器のずべてにおいて、正確なクロック信号を生成するのに使用できる。
図26は、多位相クロック生成器への本発明の他の応用を示す。
図26(a)は、1つの位相シフタ、2つの「Div/2」周波数分周器、2つのインバータが4位相クロックを生成するのに使用される他の高速多位相クロック生成器を示す。図26(a)において、位相シフタ59は、Ck(f)の位相を180度シフトし、Ckbを生成する。Ck(f)は、「Div/2」56によって、2で分周され、Ck1を生成する。Ck1は、インバータ57に入力され、Ck1に対して、位相が180度シフトしたCk3を生成する。Ckbは、「Div/2」55によって2で分周されCk1に対し、位相が90度シフトしたCk2を生成する。Ck2は、インバータ58に入力され、Ck1に対し、位相が270度シフトしたCk4を生成する。
図26(b)は、各CK1〜CK4間の位相シフトが90度である、クロック生成器4のタイミング図を示す。PLLあるいは位相補間器の組み合わせにより、本発明のFDは、すべての2位相クロック生成器及び多位相クロック生成器において、正確なクロック信号を生成するのに利用可能である。
図27は、本発明の応用として、1/2m周波数分周器を説明する図である。
図27は、1/2m周波数分周器の構成を示している。通常使われる1/n分周期においては、nは、mを整数として、2mに等しい。換言すると、図21、23の「Div/n」ブロックは、「2m分周」あるいは、「1/2m」周波数分周器とも呼ばれる。「1/2m」周波数分周器は、図27(a)に示されるように、「2分周」(Div/2)周波数分周器を数個カスケード接続することにより、構成される。「1/2m」周波数分周器への入力は、通常、最大周波数を有しているので、第1の「Div/2」ブロック68は、本発明の周波数分周器であるべきである。最初の周波数分周の後、Ck(f/2)のクロック周波数は、半分になる。「Div/2」ブロック69による2番目の周波数分周の後、Ck(f/4)のクロック周波数は、4分の1、などである。ある応用においては、従来のマスタ−スレーブ周波数分周器は、分周されたクロック信号を扱うことができる。回路設計者は、速度と電力消費の条件にしたがって、従来と、提案している周波数分周器から選択することができる。換言すると、「Div/2」ブロック69、70、71は、提案の、あるいは、従来の分周器とすることができる。
図27(b)に、「2m分周」周波数分周器の典型的なタイミング図が示されている。図27(b)に明らかに示されているように、Ck(f/2)は、Ck(f)の1/2の周波数を持っており、Ck(f/4)は、Ck(f/2)の1/2の周波数を持っており、これは、Ck(f)の1/4を意味し、Ck(f/2m)は、Ck(f)の1/2mの周波数を持っている。
本発明の提案している周波数分周器は、クロックデータリカバリ(CDR)システム、高速トランシーバ、有線及び無線通信システムに応用可能である。周波数分周器は、大規模集積回路(LSI)あるいは、プリント回路ボード(PCB)あるいは、これらの組み合わせのいずれの形でも実装可能である。これは、MUXシステム、PLLシステムに応用が可能である。図24〜26の高速クロック生成器の例で記載したような、多位相クロック生成器及び、図27に示された「2m分周」周波数分周器を構成するのに使用可能である。
(付記1)
2つのフィードバック経路の1つの選択された信号がバッファユニットに主として入力されるように、所定の条件を満たす周波数を持つクロック信号に同期して、信号を選択する機能セレクタユニットと、
該機能セレクタユニットから入力される信号をバッファリングし、バッファリングされた信号を出力するバッファユニットと、
該バッファユニットの出力信号を該バッファユニットの入力にフィードバックする2つのフィードバック経路と、
信号値を反転する、2つのフィードバック経路の1つに設けられたインバータユニットと、
を備えることを特徴とする周波数分周器。
(付記2)
前記機能セレクタは、
2つのフィードバック経路の1つに設けられ、2つのフィードバック経路の1つを開いたり閉じたりするために、前記クロック信号に同期して、オン、オフする第1のスイッチユニットと、
2つのフィードバック経路の他方に設けられ、2つのフィードバック経路の他方を開いたり閉じたりするために、第1のスイッチユニットとは反対のタイミングでオン、オフする第2のスイッチユニットと、
を備えることを特徴とする付記1に記載の周波数分周器。
(付記3)
前記機能セレクタは、
前記クロック信号に同期してオン、オフするスイッチユニットを備え、
前記2つのフィードバック経路の1つがスイッチユニットによって開閉され、前記2つのフィードバック経路のインバータユニットを含む他方は、常に閉じられていることを特徴とする付記1に記載の周波数分周器。
(付記4)
第1のスイッチユニット、第2のスイッチユニット及びスイッチユニットは、トランジスタで構成されていることを特徴とする付記2または3に記載の周波数分周器。
(付記5)
前記インバータユニットの動作遅延は、調整可能であることを特徴とする付記1に記載の周波数分周器。
(付記6)
前記インバータユニットは、可変抵抗器を備え、該インバータユニットの動作遅延は、該可変抵抗器の抵抗値を帰ることにより調整することを特徴とする付記5に記載の周波数分周器。
(付記7)
前記周波数分周器が動作していないときには、前記インバータユニットをオフにするオフユニットを更に備えることを特徴とする付記1に記載の周波数分周器。
(付記8)
前記所定の条件は、
t_invを前記インバータユニットの遅延時間とし、t_swを前記機能セレクタユニットの遅延時間と子、t_bufを前記バッファユニットの遅延時間とし、min{A、B}がAとBの小さいほうを意味するとしたとき、
1/{2*(t_inv+t_sw+t_buf)}<クロック信号の周波数<min{1/{2*(t_sw+t_buf)}、1/(t_inv+t_sw+t_buf)}
と表されることを特徴とする付記1に記載の周波数分周器。
(付記9)
付記1に記載の周波数分周器を使ったマルチプレキシングシステム。
(付記10)
付記1に記載の周波数分周器を使ったフェーズロックトループシステム。
(付記11)
付記1に記載の周波数分周器を使ったクロック生成器。
従来の周波数分周器を説明する図(その1)である。 従来の周波数分周器を説明する図(その2)である。 従来の周波数分周器を説明する図(その3)である。 従来の周波数分周器を説明する図(その4)である。 本発明の実施形態の周波数分周器を示す図である。 機能セレクタの4つの構成例を示す図である。 例1の機能セレクタを備えた本発明の実施形態の周波数分周器の動作を示す図(その1)である。 例1の機能セレクタを備えた本発明の実施形態の周波数分周器の動作を示す図(その2)である。 例2の機能セレクタを備えた本発明の実施形態の周波数分周器(FD1)の動作を示す図(その1)である。 例2の機能セレクタを備えた本発明の実施形態の周波数分周器(FD1)の動作を示す図(その2)である。 従来の周波数分周器と本発明の実施形態のクロック周期(遅延)の比較を示す図である。 本発明の実施形態の動作範囲を示す図である。 標準90nmCMOSプロセスパラメータを使った、Spice Bsim4シミュレーション結果を示す図である。 本発明の他の実施形態に従った周波数分周器の構成を示す図である。 可調整遅延器を備えるCMOSインバータの2つの例を示す図である。 可調整遅延器を備えるインバータのタイミング図を示す図である。 インバータに可調整遅延器を備える、本発明の実施形態の制約を説明する図である。 本発明の実施形態に従ったDCレベルモニタを有する周波数分周器の理論的動作範囲を示す図である。 (図6(a)の例1の機能セレクタを備える)図7の周波数分周器のスタンバイ(スリープ)モードを有する構成を示す図である。 図19の構成に使用される可調整インバータを示す図である。 本発明の応用としての、高速マルチプレキシング(MUX)システムを示す図である。 MUXとPLLシステムのタイミング図である。 本発明の応用としての、高速フェーズロックトループ(PLL)システムを示す図である。 高速2位相クロック生成器への実施形態の応用例を示す図である。 多位相クロック生成器への本発明の応用を説明する図である。 多位相クロック生成器への本発明の他の応用を示す図である。 本発明の応用としての、「2m分周」周波数分周器を説明する図である。
符号の説明
10、11、30 バッファ
12、32、48、57、58、65 インバータ
15 ミキサ/乗算器
16 ローパスフィルタ
17、23 増幅器
20、21 抵抗器
22 Gilbert乗算器
31 機能セレクタ
33 可調整インバータ
35 DCレベルモニタ
36 調整ユニット
37、38、39 電界効果型トランジスタ(FET)
40 可変抵抗器
41 p型電界効果型トランジスタ(FET)
42 n型電界効果型トランジスタ(FET)
43、45、46、55、56、63、64 「2分周」周波数分周器
44 「n分周」周波数分周器
47、59、66 位相シフタ
49、50 位相補間器
51 2nビットツー4ビットマルチプレクサ
52 4ビットツー2ビットマルチプレクサ
53 2ビットツー1ビットマルチプレクサ
54 クロック逓倍ユニット(CMU)
60 位相検出器
61 チャージポンプあるいは、ローパスフィルタあるいは、両方
62 電圧制御振動子(VCO)
68、69、70、71 「2分周}周波数分周器
72 「2m分周」周波数分周器

Claims (7)

  1. 2つのフィードバック経路の1つの選択された信号がバッファユニットに主として入力されるように、所定の条件を満たす周波数を持つクロック信号に同期して、信号を選択する機能セレクタユニットと、
    該機能セレクタユニットから入力される信号をバッファリングし、バッファリングされた信号を出力するバッファユニットと、
    該バッファユニットの出力信号を該バッファユニットの入力にフィードバックする2つのフィードバック経路と、
    信号値を反転する、2つのフィードバック経路の1つに設けられたインバータユニットと、
    を備えることを特徴とする周波数分周器。
  2. 前記機能セレクタは、
    2つのフィードバック経路の1つに設けられ、2つのフィードバック経路の1つを開いたり閉じたりするために、前記クロック信号に同期して、オン、オフする第1のスイッチユニットと、
    2つのフィードバック経路の他方に設けられ、2つのフィードバック経路の他方を開いたり閉じたりするために、第1のスイッチユニットとは反対のタイミングでオン、オフする第2のスイッチユニットと、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の周波数分周器。
  3. 前記機能セレクタは、
    前記クロック信号に同期してオン、オフするスイッチユニットを備え、
    前記2つのフィードバック経路の1つがスイッチユニットによって開閉され、前記2つのフィードバック経路のインバータユニットを含む他方は、常に閉じられていることを特徴とする請求項1に記載の周波数分周器。
  4. 前記インバータユニットの動作遅延は、調整可能であることを特徴とする請求項1に記載の周波数分周器。
  5. 前記周波数分周器が動作していないときには、前記インバータユニットをオフにするオフユニットを更に備えることを特徴とする請求項1に記載の周波数分周器。
  6. 前記周波数分周器の出力の電圧レベルを検出するDCレベルモニタと、
    前記可調整インバータの遅延を制御する調整ユニットと、
    を更に備えることを特徴とする請求項4に記載の周波数分周器。
  7. 前記周波数分周器の出力の電圧レベルを検出するDCレベルモニタと、
    前記可調整インバータの遅延を制御する調整ユニットと、
    を更に備えることを特徴とする請求項5に記載の周波数分周器。
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