JP4854687B2 - 冷却装置 - Google Patents

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Description

本発明は、発熱体を冷却する装置、特に、発熱体に近接して配置されたヒートシンクを空冷することによって上記発熱体を間接的に冷却する装置に関する。
空気を用いて発熱体を冷却する冷却装置(空冷装置)は色々な場面で利用されている。しかし、冷却装置が使用される環境によって、冷却装置が受けるダメージは様々である。例えば、工作機械に付設される冷却装置は、工作機械で使用する水や油が飛散している環境に晒されることから、これら水や油の付着を原因とする故障の発生率が極めて高い。
具体的に、特許文献1に、一つの冷却装置が開示されている。この冷却装置では、冷却空気吸気口及び排気口、ヒートシンク、冷却ファン、フィルタが上下に整列されており、冷却ファンがダクトの下部に配置されている。そのため、この特許文献1に開示された冷却装置を工作機械に使用すると、飛散した水や油がダクト内面に凝集してできる液滴又は油滴が集められてファンに付着又は固着してその故障の原因となる、という問題がある。
特開2001−148588号公報
そこで、本発明は、水や油が飛散している環境にあっても、液滴又は油滴の付着又は固着を原因とする故障の少ない冷却装置を提供することを目的とする。
そこで、本発明は上記問題点を解決するため、発熱体に隣接して配置されたヒートシンクに冷却用の空気を接触させて上記発熱体を冷却する冷却装置は、一つ又は複数の給気部を備えている。各給気部は、上記空気を案内するダクトと、上記ダクトに沿って上記空気を強制的に移動させるファンを備えている。そして、上記ダクトは、略水平方向に向けた吸気口を有する吸気ダクト部と、上記吸気ダクト部で吸気された空気を上方に向けて案内する中間ダクト部と、上記中間ダクト部を通過した空気を再び略水平方向に向けて排気する排気口を有する排気ダクト部を備えており、上記ファンは、回転軸を鉛直方向に向けた状態で、上記中間ダクト部に配置される。
このような構成を備えた冷却装置によれば、ファンに付着又は固着する液滴又は油滴の量を減らすことができる。そのため、長期間に亘ってファンを交換する必要がない。
以下、添付図面を参照して本発明の複数の実施の形態を説明する。なお、以下の説明では、各実施の形態の特徴を明確にするために、それぞれの実施の形態を個別に説明するが、それら複数の実施の形態は一つの装置の中で適宜組み合わせることができるものと理解すべきである。
(実施の形態1)
図1から図5は、本発明に係る冷却装置の実施の形態1を示す。冷却装置1Aは、発熱体を備えた装置2に付設されている。装置2は、例えば、工作機械の制御盤である。装置2は筐体3を有する。図2に示すように、装置2は、筐体3の内部に発熱体4を有する。発熱体4は、例えば、工作機械を電子制御する機器で、筐体3の後壁5に接して又は近接して配置されている。
冷却装置1は、空気を利用して発熱体4を冷却する空冷装置で、装置2の後壁5に固定されたハウジング6を有する。図1,2に示すように、ハウジング6は、例えば、ステンレス等の金属からなる板を用いて箱型に加工されており、冷却用の空気が流入する流入部7と、流入部7から流入した空気を集めて分配する分配部8と、分配部8から分配された空気を用いて発熱体4を冷却するための冷却部9と、発熱体4から回収した熱を含む空気を排気する流出部10を形成している。
ハウジング6の構成を更に詳細に説明すると、ハウジング6は、略四角形の前壁(正面垂直壁)11と、前壁11と筐体3を繋ぐ、左右の側壁(左側垂直壁、右側垂直壁)12,13と上下の壁(上壁、下壁)14,15を有する。ハウジング6はまた、これら前壁等によって形成された空間内部に、前壁11と略平行に配置されて分配部8を背後の冷却部9から区画する中間隔壁16と、分配部8を流入部7から区画するための左側隔壁17と、冷却部9を流出部10から区画するための上下隔壁18,19を有する。
流入部7は給気部20を有する。図1に示すように、実施の形態では、流入部7は、3つの給気部20(20a,20b,20c)を有するが、少なくとも一つ備えていればよい。また、実施の形態では、3つの給気部20は、鉛直方向に積層して配置されているが、水平方向に並べて配置することもできる。図3〜5に示すように、3つの給気部20はそれぞれ、概略、前壁11、中間隔壁16、側壁(左側垂直壁)12、左側隔壁17、及び隣接する給気部20の間に配置された水平隔壁21によって輪郭が形成されている。そして、図4に示すように、各給気部20は、下から上に向かって、下段ダクト部22、中段ダクト部23、上段ダクト部24を有する。
下段ダクト部22は、ハウジング6の左側垂直壁12を開口して形成された吸気口25を有する。吸気口25の内側には吸気室26が形成されている。吸気室26は、吸気口25と、吸気口25に水平方向に対向する左側隔壁17の一部(図4参照)と、前壁11の一部(図5参照)と、中間隔壁16の一部(図5を参照)と、隣接する給気部20との間を仕切る底壁(水平壁21)と、中段ダクト部23に連通する開口27(図4参照)によって囲まれている。
中段ダクト部23は、ハウジング6の左側垂直壁12を開口して形成されたファン装入口28を有する。ファン装入口28の内側にはファン収容室29が形成されている。ファン収容室29は、ファン装入口28と、ファン装入口28に水平方向に対向する左側隔壁17の一部(図4参照)と、前壁11の一部(図5参照)と、中間隔壁16の一部(図5を参照)と、吸気室26に隣接する開口(開口27に相当する。)と、上段ダクト部24に連通する開口30によって囲まれている。
上段ダクト部24は、排気室31を有する。排気室31は、左側隔壁17の一部に形成された排気口32を有し、この排気口32と、左側垂直壁12の一部と、前壁11の一部(図5参照)と、中間隔壁16の一部(図5を参照)と、ファン収容室29に隣接する開口(開口30に相当する。)と、上隔壁18の一部によって囲まれている。
図5に示すように、ファン33は、ファン装入口28を通じてファン収容室29に着脱自在に装着できる。実施の形態では、ファン33は、ファン収容室29の輪郭に対応する外形(実施の形態では四角形)を有し、鉛直方向に貫通する空間34を形成する水平フレーム35と、回転軸36を鉛直方向に向けてフレーム35の内側に回転自在に配置された回転羽根37と、回転羽根37に連結されたモータ(図示せず)と、これら回転羽根とモータをフレーム35に固定する支持部材(図示せず)を有する。当然、モータを電源に接続するための電気配線も備えている。このように構成されたファン33は、図5に示すように、点検時及び交換時、ファン装入口28を通じてファン収容室29に着脱される。また、ファン収容室29に装着された状態で、回転羽根37の回転軸36は鉛直方向に向けられる。ファン33の着脱を容易にするため、図4,5に示すように、ファン収容室29の両側には、案内手段であるガイドレール38を設けることが好ましい。また、電気配線はファン収容室29の外側でコネクタを着脱できるようにすればファン着脱が容易となる。また、ファン33のフレーム35の外側にソケットを備え、ファン収容室29を形成する左側側壁17の左側に電源から電気を供給するソケットを備えていれば、ファン33を着脱すると同時に電気配線も着脱され、ファン着脱が容易となる.このとき、他のファンを動作させたままファンを交換することも可能となる。また、各給気部20にファン33が装着された後、左側垂直壁12の上には、それぞれの吸気口25を覆うように、液滴及び油滴を捕獲するためのフィルタ39を配置することが好ましい。
分配部8は、3つの給気部20から供給された冷却用空気を集めて冷却部9に分配する空間である分配室40を有する。分配室40は、前壁11と中間隔壁16との間に形成されており、左側隔壁17と右側垂直壁13(図3参照)と上下の壁18,19(図4参照)で囲まれており、中間隔壁16の適当な箇所に複数の吹き出し口41が形成されている。
冷却部9は、中間隔壁16と筐体後壁5との間に形成された冷却室42を有する。冷却室42には、後壁5を介して発熱体4に対向して配置された複数の放熱体であるヒートシンク43を中間隔壁16に密着するように備えている。これらヒートシンク43は後壁5に適宜固定手段で固定されている。また、発熱体4から受熱して温度が上昇したヒートシンク43を、吹き出し口41から噴出する空気が効率良く冷却できるように、吹き出し口41の位置が決められる。
流出部10は、図2に示すように、冷却部9の上下に配置された排気室44を有する。これら排気室44は、概略、ハウジング6の上下の壁14,15と、分配室40の上下の壁18,19と、左右の垂直壁12,13の一部と、前壁11の一部によって囲まれており、冷却部9の冷却室42に連通している。また、排気室31の一部を形成している前壁11の一部には排気口45が形成されている。
このように構成された冷却装置1によれば、ファンモータの駆動に基づいて回転羽根37が回転すると、流入部7の各給気部20において、冷却装置1の外側にある空気が、フィルタ39を介して、下段ダクト部22の吸気口25からその吸気室26にほぼ水平に取り込まれる。次に、空気の流れは、吸気口25の反対側にある壁17で規制されて上方に向けられ、中段ダクト部23を通過した後、上段ダクト部24に移動する。上段ダクト部24に移動した空気は、天井壁18に規制されてほぼ水平方向に向けられ、排気口32から分配室40に移動する。
上述のように、分配室40には、3つの給気部20から空気が供給される。したがって、冷却装置1の駆動時、分配室40の圧力は大気圧よりも高い。次に、分配室40の空気は、吹き出し口41から噴射され、冷却部9のヒートシンク43に吹き付けられる。これにより、ヒートシンク43が吹き付けられた空気に放熱し、発熱体4が冷却される。受熱し温度が上昇した空気は、冷却室42で上下方向に分かれて流出部10の上下の排気室44に移動した後、それぞれの排気口45を介して外部に排気される。
装置2が工作機械の制御盤の場合、工作機械で使用される水や油がミストとなって周辺雰囲気に存在している。この場合、冷却装置1に吸引される空気には、当然、水や油のミストが含まれており、装置2の駆動時間に比例して冷却装置1のハウジング壁に付着したミストが液滴となり、その液滴がハウジング内壁に沿って落下する。具体的に、冷却装置1の流入部7では、ファン33が水平に(すなわち、回転羽根の回転軸を鉛直方向に向けて)設置されており、ファン33に隣接する吸気口25を介して水平方向から取り込まれた空気をファン33で上方に送り、その後、ファン33に隣接する排気口32で再び水平方向に向けて分配室40に供給している。流入部7に進入した空気の一部はまず下段ダクト部22の壁17に衝突するため、そこで空気に含まれるミストが捕獲される。したがって、ファンを通過する空気に含まれるミスト量が減り、ファンに付着するミストが低減できる。また、排気室31の隔壁21、天井壁18に付着した液滴の一部はファン33の回転羽根37に落下して付着するが、その液滴は回転羽根37の回転による遠心力によって周囲に飛散する。したがって、ファン33の駆動部に進入する液滴の量は少ない。また、ファン33が垂直に(すなわち、回転羽根37の回転軸を水平方向に向けて)設置されている場合は、制御盤停止中に停止しているファン33に流下してきた液滴がファン33のフレーム35と回転羽根37の下部の隙間に溜まりやすくなる。このとき、液滴や埃が徐々に堆積していき、フレーム35と回転羽根37の間にブリッジを形成し、回転羽根37が回転できなくなりファン33が起動しない可能性がある。これに対し、実施の形態では、ファン33が水平に設置されており、制御盤停止中にファン33に流下してきた液滴は、フレーム35や回転羽根37をつたって自然に流下していくので、フレーム35や回転羽根37の隙間に固着しにくくなる。その結果、ファン33の耐用期間が非常に長くなる。また、実施の形態のファン33は着脱できることから、長期間の使用にも拘わらず、液滴の付着量が少ない状態で清掃を行うことができる。そのため、清掃作業が容易であるし、清掃によって所期の機能を容易に回復できる。なお、1つのファン33の修理、点検、交換は、他のファン33の駆動中であっても行うことができる。なお、ファン33を外したときには、そのファン装入口28から空気が逆流するためファン装入口28に蓋をする必要がある。
(実施の形態2)
図6は、実施の形態2に係る冷却装置1Bの一部を示す。図示するように、実施の形態2の冷却装置1Bでは、中段ダクト部23の開口27,30に対向して、下段ダクト部22と上段ダクト部24に偏向面46が設けてある。偏向面46は、吸気口25からその前方(図6の左側から右側)に向かって、下段ダクト部22の全長(高さ方向の全長)に亘って斜め上方に傾斜している。上段ダクト部24の偏向面47は、排気口32から後方(図6の右側から左側)に向かって、上段ダクト部24の全長(高さ方向の全長)に亘って斜め下方に傾斜している。実施の形態では、偏向面46,47は平板状であるが湾曲していてもよい。
このように構成された冷却装置1Bによれば、下段ダクト部22において吸気口25から水平方向に取り込まれた空気は、偏向面46によって方向変換されるときの淀みが実施の形態1の場合より減少する。また、上段ダクト部24において、ファン33から垂直方向に送り出された空気は、偏向面47によって方向変換されるときの淀みが実施の形態1の場合より減少する。したがって、各給気部22を通過する空気が受ける抵抗が少なく、冷却装置1における圧力損失が減少する。また、実施の形態2に示す冷却装置1Bでは、吸気口25の上下方向の幅(高さ)を実施の形態1に示す冷却装置1Aより大きくできるので、より少ない圧力損失で多くの空気を吸引できる。さらに、傾斜面46,47に存在する液滴を下端に集めることができる。特に、ファン33の上方にある傾斜面47に存在する液滴は、傾斜面47の下端に集められるため、ファン33に直接落下する液滴は非常に少ない。その結果、ファン33の駆動部に進入する液滴が極めて少なくなるので、ファン33の耐用期間が非常に長くなる。
傾斜面46,47に付着した液滴を一箇所に集める案内手段を設けることが好ましい。案内手段の一例を、図7,8に示す。これらの図に示す案内手段は、液滴が付着する傾斜面46,47の下端近傍に固定された液滴ガイド部材48,49を有する。また、液滴ガイド部材48,49は、傾斜面46,47の全幅に亘って伸びており、一端を他端よりも高く設定してある。図示するように、液滴ガイド部材48,49は、L形の断面を有することが好ましいが、単なる平板、横断面が四角形又は三角形若しくは円形の棒であってもよい。さらに好ましくは、各液滴ガイド部材48,49によって回収された液滴を集める集水部材(集水管又は竪樋)50を設けてもよい。この場合、集水部材50に集められた液滴を例えば容器に回収して廃棄できるので、液滴の回収が容易になり、またファン33の汚れが更に減少する。このような構成によれば、傾斜面46,47を使って流れる液滴は液滴ガイド部材48,49に捕獲された後、この液滴ガイド部材48,49に沿って一端から他端に向かって流れて集められる。また、各液滴ガイド部材48,49の他端に集められた液滴は、集水部材50によって回収され、容器に廃棄される。また、偏向面46の下端に液溜めスペースを設けて付着した液滴を溜めておき、ファン33やフィルタ39の交換時に拭き取る形としてもよい。したがって、ファン33に付着する液滴、また、ファン33の駆動部に進入する液滴の量が非常に少なく、ファン33の耐用期間が非常に長くなる。
(実施の形態3)
図9、10は、実施の形態3に係る冷却装置1Cの一部を示す。図9は全てのファンが駆動している状態、図10は空気部20aのファン33が停止しており、その他の空気部20b、20cのファン33は駆動している状態である。図示するように、実施の形態3の冷却装置1では、各給気部20における排気口32に、開放位置と閉鎖位置との間を移動する可動式規制部材(規制板)51が設けてある。実施の形態では、図11に示すように、規制部材51は、排気口32よりも僅かに大きな大きさを有する四角形のシート52と、シート52の両端とシート52の下端に連続的に取り付けられた補強フレーム53を有する。補強フレーム53の左右の上端は、シート52の上端から所定の距離をあけた位置で終わっている。このように構成された規制部材51は、シート52の上端部54が排気口32の上端を形成しているハウジング部分55に接着等して固定される。したがって、ファン33の停止時、規制部材51は排気口32の近傍に位置している。また、ファン33の駆動時、ファン33によって送られる空気の圧力を受けて、規制部材51は開放位置にある。当然、開放位置の規制部材51は、出来るだけ排気口32から離れていることが好ましい。そのため、シート52を平坦な形に維持できることを条件にフレーム53は出来るだけ軽量にすることが望ましく、その条件に適合する材料がシート材料およびフレーム材料として選択される。
このように構成された規制部材51を備えた冷却装置1によれば、例えば図10のように上段給気部20aのファン33が故障して停止した場合、又はそのファン33を修理又は交換するために停止させた場合、他の中段と下段の給気部20b,20cのファン33によって分配室40に供給された空気が、上段給気部20aのダクトを通じて外部に流出することがないので、分配室40の圧力が適正に維持される。したがって、冷却装置1Cが複数のファン33を有する場合、故障していないファン33の正常運転を維持しながら、故障した一部のファン33だけを停止して修理又は交換できる。このとき、1つのファン33が故障しても、故障していないファン33で発熱体4の冷却に十分な風量を維持できれば、1つのファン33故障時にも制御盤を動作し続けることが可能となり、すぐに故障したファン33を交換する必要は無く、ファン交換は定期メンテナンス時とすることも可能となる。また、各ファン33のモータの回転を検知するセンサを設ければファン33が停止したときにどのファン33が停止したかを知ることができる。なお、このようなセンサを設けなくても、各吸気口25の外側に風車や吹流しなどを設置しておけば目視でどのファン33が停止しているかを確認することが可能となる。
閉鎖位置にある規制部材51は、排気口32を完全に閉鎖してないことが好ましい。規制部材51の下端、両端がハウジングに接触すると、その接触部にある液滴(通常は粘性が高い)が接着剤と同様に機能し、ファン33の駆動時に規制部材51が開放位置に移動しないおそれがあるからである。そのため、実施の形態では、例えば規制部材51の下端に、閉鎖位置において隔壁17に接触する少なくとも一つ又は複数の突起部57が設けてある。この場合、閉鎖位置にある規制部材51と隔壁17との間に隙間が形成され、排気口32は部分的に開放される。したがって、例えば、上段ファン33が停止状態で他の2つの中段と下段のファン33が駆動状態にある場合、中段と下段の2つのファン33によって分配室40に送風された空気が、上段規制部材51と隔壁17との隙間56からダクトを通じて外部に流出するが、突起部57の大きさ(高さ)を最小限に止めることによって流出する空気を最小限に抑えつつ、分配室40の圧力を適正に維持することができる。
(実施の形態4)
図12は、固定式規制部材58を備えた冷却装置1の一部を示す。この規制部材58は、金属又は樹脂からなる板(抵抗板)59で形成されている。板59は、各排気口32の全体を覆う大きさを有し、その全体に規則的に所定間隔(上下左右に所定の間隔)をあけて多数の開口又はノズル60(開口部)が形成されている。ノズル60の内面は、排気室31から分配室40に向かって次第に断面積が小さくなるテーパ形状又はバーリング形状を有する。したがって、各ノズル60は、排気室31から分配室40に向かって流れる流体に対して低い圧力損失をもたらし、逆に、分配室40から排気室31に向かって逆流する流体に対して高い圧力損失をもたらす。したがって、ノズルは排気室31から分配室40への空気の流れに対する抵抗が分配室40から排気室31への空気の流れに対する抵抗よりも小さくなる。その結果、例えば、上段ファン33が停止状態で他の2つの中段と下段のファン33が駆動状態にある場合、中段と下段の2つのファン33によって分配室40に送風された空気が、上段規制部材58aのノズル60を逆流して外部に流出するが、その流出する空気の量は少ない。したがって、流出する空気の量を最小限に抑えつつ、分配室40の圧力を適正に維持することができる。
図13に示すように、固定式規制部材58は吸気口25に設けてもよい。規制部材58を吸気口25に設けた場合は、多数のノズル60により空気が整流されて、ファン33に流入する空気の乱れが減少し、ファンにミストが付着しにくくなる。また、規制部材58に吸入された空気が衝突することでミストが捕集され、ファンに流入する空気に含まれるミスト量を減少させることができる。なお、規制部材58を吸気口25に設けた場合、ファン33を取り外したときにはファン装入口28から冷却空気が逆流するので、他のファン33を駆動させたままファン33を交換・点検・清掃する時にはファン装入口28に蓋をする必要がある。また、図14に示すように、固定式規制部材58を二重に配置してもよい。このとき、逆流する空気量を抑制するために、図示するように、2つの規制部材58のノズル位置は、吸気方向に重ならないように設定することが好ましい。また、二重に配置すると吸入された空気は、上流側の規制部材58に衝突してミストが捕集された後に、ノズル60で加速され下流側の規制部材58に衝突するのでミスト捕集効果を高めることができる。なお、図には示していないが各排気口32に二重に規制部材58を設けてもよい。また、吸気口25、排気口32のどちらに規制部材58を設置した場合でも、三重以上に規制部材58を設けてもよい。
実施の形態1に係る冷却装置及び該冷却装置を付設した装置の正面図。 実施の形態1に係る冷却装置及び該冷却装置を付設した装置の側面図。 実施の形態1に係る冷却装置及び該冷却装置を付設した装置の平面図。 図1〜3に示す冷却装置の流入部の縦断面図。 図1〜3に示す冷却装置からファンを取り出した状態を示す斜視図。 実施の形態2に係る冷却装置の部分縦断面図。 図6に示す冷却装置の偏向板を示す斜視図。 図7に示す液滴ガイド部材の断面図。 実施の形態3に係る冷却装置の部分縦断面図。 実施の形態3に係る冷却装置の部分縦断面図。 図9,10に示す規制部材の斜視図。 実施の形態4に係る冷却装置の部分縦断面図。 実施の形態4の変形例に係る冷却装置の部分縦断面図。 実施の形態4の他の変形例に係る冷却装置の部分縦断面図。
符号の説明
1A〜1D 冷却装置、2 装置、3 筐体、4 発熱体、5 後壁、6 ハウジング、7 流入部、8 分配部、9 冷却部、10 流出部、11 前壁、12 側壁(左側垂直壁)、13 側壁(右側垂直壁)、14 壁(上壁)、15 壁(下壁)、16 中間隔壁、17 左側隔壁、18 上隔壁、19 下隔壁、20(20a,20b,20c) 給気部、21 水平隔壁、22 下段ダクト部、23 中段ダクト部、24 上段ダクト部、25 吸気口、26 吸気室、27 開口、28 ファン装入口、29 ファン収容室、30 開口、31 排気室、32 排気口、33 ファン、34 空間、35 フレーム、36、回転軸、37 回転羽根、38 ガイドレール、39 フィルタ、40 分配室、41 吹き出し口、42 冷却室、43 ヒートシンク、44 排気室、45 排気口、46・47 偏向面、48・49 液滴ガイド部材、50 集水部材、51 (可動式)規制部材、52 シート、53 フレーム、54 上端部、55 排気口上端部、56 隙間、57 突起部、58(58a) (固定式)規制部材、59 板、60 ノズル。

Claims (10)

  1. 発熱体に隣接して配置されたヒートシンクに冷却用の空気を流して上記発熱体を冷却する冷却装置において、
    上記冷却装置は一つ又は複数の給気部を備えており、
    各給気部は、上記空気を案内するダクトと、上記ダクトに沿って上記空気を強制的に移動させるファンを備えており、
    上記ダクトは、略水平方向に向けた吸気口および上記吸気口に水平方向に対向する壁を有する吸気ダクト部と、上記吸気ダクト部で吸気された空気を上方に向けて案内する中間ダクト部と、上記中間ダクト部を通過した空気を再び略水平方向に向けて排気する排気口を有する排気ダクト部を備えており、
    上記ファンは、回転軸を略鉛直方向に向けた状態で、上記中間ダクト部に配置されることを特徴とする冷却装置。
  2. 上記複数の給気部の排気口は一つの分配室に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の冷却装置。
  3. 上記分配室は上記ヒートシンクに向けて開口した吹き出し口を有することを特徴とする請求項2に記載の冷却装置。
  4. 上記吸気ダクト部は、吸気した空気を上方に向けて偏向する偏向面を備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の冷却装置。
  5. 上記排気ダクト部は、上記中間ダクト部を通過した空気を略水平方向に偏向する偏向面を備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の冷却装置。
  6. 上記偏向面は、上記偏向面に付着した液滴を一方向に向けて案内する案内手段を下端近傍に備えていることを特徴とする請求項4または5に記載の冷却装置。
  7. 上記分配室から上記排気ダクト内に向かう空気の流れを阻害する規制手段を有することを特徴とする請求項2〜6のいずれか1項に記載の冷却装置。
  8. 上記規制手段は、上記排気ダクトの排気口に設けられ、上記排気ダクト部から上記分配室への空気の流れがあるときは上記排気口から離間した位置をとり、上記排気ダクト部から上記分配室への空気の流れがないときは上記排気口に接近した位置をとることを特徴とする請求項7に記載の冷却装置。
  9. 上記規制手段は、上記排気ダクトの排気口または上記吸気ダクト部の吸気口に配置された抵抗板を有し、上記抵抗板は複数の開口部を有し、上記開口部は上記排気ダクト部から上記分配室への空気の流れに対する抵抗が上記分配室から上記排気ダクト部への空気の流れに対する抵抗よりも小さくなるように構成されていることを特徴とする請求項に記載の冷却装置。
  10. 上記抵抗板は、空気の流れ方向に複数配列され、空気の流れ方向から見て開口部が重ならないように設けられていることを特徴とする請求項9に記載の冷却装置。
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