JP6044464B2 - 織機の電子開口装置における風綿処理装置 - Google Patents

織機の電子開口装置における風綿処理装置 Download PDF

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本願発明は、織機の電子開口装置の制御ボックスにおける冷却風を利用した風綿処理装置に関する。
1つの綜絖枠を1つのモータにより駆動し、綜絖枠の開口運動を制御する織機の電子開口装置では、開口モータあるいは制御装置の発熱を抑えるために冷却装置が設けられている。例えば、特許文献1には、綜絖枠の側方に複数の開口駆動モータが設置され、開口駆動モータと綜絖枠とをリンク機構によって連結したエアジェットルームの電子開口装置が開示されている。
開口駆動モータの前方側には、筺体内に収められたファンモータとファンモータの軸に連結されたプロペラとからなる空冷式の冷却ファンが設置され、開口駆動モータの温度上昇を防止している。また、冷却ファンの吸入口には、網目状のフィルタが設けられ、風綿等の塵埃の進入を防止している。
フィルタと冷却ファンとの間には、圧縮エアを噴出するエアノズルが設けられている。エアノズルの先端細孔はフィルタの内側から外側に指向されている。フィルタの先端細孔から噴射される圧縮エアがフィルタの内側に吹付けられると、フィルタの外側表面に付着した風綿等の塵埃は圧縮エアによって吹飛ばされ、フィルタの清掃が行われる。
特開2001−288647号公報
特許文献1は、冷却ファンから吸入された風綿等が電子開口装置内に堆積することによる放熱効果の低下を防止するために冷却ファンの吸入口にフィルタを設置している。フィルタは風綿の進入を防止できるが、進入を阻止された風綿等はフィルタ表面に堆積し、冷却ファンによる冷却効率を低下する恐れがある。特許文献1では、エアノズルを設置してエアノズルから噴射される圧縮エアによりフィルタに堆積した風綿等を吹飛ばしてフィルタを清掃し、冷却ファンによる冷却効率の低下を防止している。
しかし、フィルタから吹飛ばされた風綿等は、エアジェットルームの周辺に浮遊し、フィルタに再び付着するため、エアノズルによるフィルタの清掃を頻繁に行わなければならず、非効率的であった。また、エアジェットルームの周辺に漂う風綿等の塊は、製織中の経糸群や織布に付着し易くなり、織布品質の低下や、緯入れ不良を発生させる要因となる恐れがある。
本願発明は、電子開口装置の制御ボックスの冷却風を利用した風綿処理装置を提供することを目的とする。
請求項1は、織機の側方に設置された複数の開口モータと前記開口モータの制御基板を収納した制御ボックスとを備え、前記制御基板を冷却する送風ファンを有する織機の電子開口装置における風綿処理装置において、前記複数の開口モータに隣接して前記制御ボックスを配置し、前記制御ボックスに収容された前記制御基板の上方に前記送風ファンを設置して、冷却風を前記制御基板の上方から下方へ流し、前記制御基板の下方における冷却風の流通領域に集綿箱を設け、前記集綿箱は空気流入室を備え、前記空気流入室の壁面に冷却風の流通可能な空気流入口及び冷却風の流通可能なフィルタを備え、冷却風は前記空気流入口から前記空気流入室へ入り、前記フィルタにより冷却風に含まれる風綿を分離された後、前記フィルタを通って前記集綿箱の外部に放出されることを特徴とする。
請求項1によれば、制御ボックス内の制御基板を冷却した冷却風は、冷却風に含まれる風綿をフィルタにより分離された後、集綿箱から放出されるため、制御ボックス周囲の空気が浄化され、冷却ファンによる制御基板の冷却効率を高めることができる。また、冷却ファンや制御基板等への風綿の堆積が減少し、風綿による機器の機能低下を防止することができる。
請求項2は、前記制御ボックスは前記複数の開口モータと隣接する側の面が開放され前記集綿箱の前記複数の開口モータと隣接する側の空間に前記複数の開口モータの一部を前記集綿箱とともに収容可能に構成されていることを特徴とする。請求項2によれば、制御ボックスを織機のフレーム側に近付けて設置することができるため、織機の設置面積を縮小でき、工場等において、同一敷地内における織機の設置台数を増加することができる。
請求項3は、前記制御ボックスは、前記複数の開口モータと隣接する側を開放し、前記集綿箱から放出される冷却風を前記開口モータに送風することを特徴とする。請求項3によれば、開口モータを冷却する専用の冷却装置に加えて制御基板を冷却した後の冷却風を利用することができるため、開口モータの冷却効率をより高めることができる。
請求項4は、前記集綿箱に堆積した風綿は、複数の織機間を巡回するトラベリングクリーナにより除去されることを特徴とする。請求項4によれば、集綿箱に堆積した風綿はトラベリングクリーナにより自動的に除去されるため、作業者の負担を減らすことができる。
請求項5は、前記集綿箱は、前記トラベリングクリーナの吸引パイプの移動軌跡に向けて開口するダストシュートを備えたことを特徴とする。請求項5によれば、集綿箱に堆積した風綿はダストシュートから床面上に落下させるだけで、トラベリングクリーナにより除去されるため、風綿除去用の構成を簡単にすることができる。
本願発明は、電子開口装置の制御ボックスの冷却風を利用して冷却風に含まれる風綿を効率よく処理できる風綿処理装置を提供することができる。
第1の実施形態を示す織機の電子開口装置の正面図である。 電子開口装置の一部省略平面図である。 制御ボックスの扉を開いた電子開口装置の一部省略側面図である。 制御ボックスを断面した電子開口装置の一部省略正面図である。 扉を開いた集綿箱の断面正面図である。 図5の集綿箱の左側面図である。 第2の実施形態を示す織機の電子開口装置の正面図である。 断面で示した集綿箱を収容した制御ボックスの側面図である。 第3の実施形態を示す織機の電子開口装置の側面図である。 第4の実施形態を示す織機の電子開口装置の側面図である。 (A)は上部固定集綿箱とトラベリングクリーナとの関係を示す断面正面図、(B)は上部固定集綿箱の平面図である。
(第1の実施形態)
織機の電子開口装置における風綿処理装置の第1の実施形態を図1〜図6に基づいて説明する。なお、本願明細書においては、織機の織前側を正面又は前方、その右側及び左側を側面又は側方、織前と反対側を背面又は後方として説明する。図1〜図4において、織機のフレーム1の左側方には、16枠の綜絖枠2(図1では、1枠のみを表示している)が織機の前後方向に並設されている。
フレーム1の右側方には、電子開口装置3を構成する16個の開口モータ4が設置されている。開口モータ4は、織機の前方側に下側5列、上側3列の計8個、後方側に下側4列(図示せず)、上側4列(図2参照)の計8個が取付け枠5に固定されている。各開口モータ4は、開口モータ4の回転軸と一体の偏心輪(図示せず)に連結されたコネクチングロッド6、開口レバー7及びリンク8を介して綜絖枠2に開口運動を付与する。
また、前方側の上側3列の開口モータ4に並べてファン、ラジエータ及び循環用モータからなる液冷式の冷却装置9が取付け枠5に設けられている。冷却装置9は、図示していないが、各開口モータ4とラジエータとをホースで連結し、ファン及びラジエータにより冷却された液体を循環用モータで循環させることにより各開口モータ4を冷却することができる。
開口モータ4の右側方には、開口モータ4に隣接して電子開口装置3を構成する制御ボックス10が設置されている。制御ボックス10は、開口モータ4の設置高さよりも上方に延びる長方形の箱型に形成され、下面に4個のキャスター11が取付けられて床面12上を移動できるように構成されている。制御ボックス10は、上方部分に前面、後面及び左側面の壁13と、右側面の両面開きの扉14(図3参照)と、上面の開閉可能な蓋15と、中央部を切り欠かれた仕切り壁16とにより区画されている上部空間17を備えている。また、制御ボックス10は、下方部分に仕切り壁16、前面の壁18及び後面の壁18で区画された下部空間19を備えている。
制御ボックス10の上部空間17には、開口モータ4を駆動、制御するためのサーボアンプ、コンバータ、トランス等の制御基板20が収納されている。なお、図では、制御基板20を1つの枠線で示しているが、実際には1又は複数の基板から構成されている。制御基板20は、図4に明示したように、上部空間17の中央に空間21を空けるようにして左側面の壁13側と右側面の扉14側に配置され、制御基板20から空間21に突出する多数のフィン22を備えている。
制御基板20より上方の上部空間17には、空間21と対向するように、4個の送風ファン23が配置されている(図2、図3参照)。送風ファン23は、蓋15の内面に取付けられ、制御基板20からの指令により駆動されると、蓋15に形成された格子状の吸入口24(図3参照)から制御ボックス10の外部の空気を取り込み、空間21及びフィン22へ向けて吹き出す。送風ファン23から吹き出された空気流は、空間21及びフィン22の間を流通することにより制御基板20を冷却する。
制御ボックス10の下部空間19には、制御基板20を冷却した冷却風の流通領域に集綿箱25が収容され、扉14の下部に位置する制御ボックス10の右側面の壁26(図4参照)に固定されている。集綿箱25は、図5及び図6に示すように、L字型に屈曲された箱体で形成され、上部に左右方向に長い空気流入室27と、空気流入室27に連通し、空気流入室27の右側面位置から下方向に長く延びる集綿室28とを有している。従って、制御ボックス10の下部空間19には、空気流入室27の左側面位置の下方に比較的広い空間が残されている。
空気流入室27には、上壁に空気流入口29が形成され、前壁、後壁、左側壁にそれぞれ外部と連通するフィルタ30(前壁のフィルタ30は、図4及び図6参照)が形成されている。集綿室28は、前方、後方、左側方及び下方を壁により閉鎖され、右側方を両面開きの扉31(図3、図6参照)により閉鎖されている。
送風ファン23から吹き出され、制御基板20を冷却した冷却風は、集綿箱25の空気流入口29から空気流入室27に流入し、フィルタ30により風綿32を分離されてから集綿箱25の外部へ放出される。従って、集綿箱25では、冷却風がフィルタ30により浄化され、きれいな空気流を集綿箱25の外部に放出することができる。フィルタ30により分離された風綿32は、集綿室28に落下し、堆積する。また、集綿室28に堆積した風綿32は、作業者が定期的に扉31を開き、回収することにより除去される。
制御基板20、送風ファン23及び集綿箱25を収容した制御ボックス10は、床面12上を移動し、フレーム1の側方に設置した開口モータ4に隣接する位置に配置される。制御ボックス10は左側面が開放され、集綿箱25の左側に空間を有するため、開口モータの一部及び冷却装置9を収容することができる。従って、電子開口装置3は、制御ボックス10が開口モータ4の一部を収容しない構成の場合に比して、フレーム1の側方における設置幅が小さくなり、織機全体の設置面積を小さくできる利点が有る。
なお、制御ボックス10とフレーム1との間に設置されている開口モータ4及びコネクチングロッド6は、カバー33によって覆うことができる。カバー33は、制御ボックス10から分離して構成しても良く、制御ボックス10に一体化して構成しても良い。
また、制御基板20を冷却した後、集綿箱25のフィルタ30により浄化された冷却風は、制御ボックス10の下部空間19内及びカバー33内に放出されるため、きれいな冷却風によって開口モータ4を直接冷却することができ、開口モータ4の冷却効率を高めることができる。また、カバー33内を流れる冷却風によってカバー33内への風綿の進入を抑制することができる。
(第2の実施形態)
図7及び図8に示した第2の実施形態は、第1の実施形態における集綿箱25を変更したもので、第1の実施形態と同一の構成については同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。第2の実施形態は、制御ボックス10の下部空間19に出入り可能な集綿箱34を設けた構成である。集綿箱34は、長方形の箱体で形成され、下面の4隅に4個のキャスター35を備えている。従って、作業者は、集綿箱34を、床面12上で移動して制御ボックス10の下部空間19に自由に出入りさせることができる。
また、集綿箱34は、上部の空気流入室36と下部の集綿室37とからなる。空気流入室36は、上壁に空気流入口38を備え、前面、後面及び左側面(フレーム1側の側面)にそれぞれフィルタ39が形成されている。集綿室37は、右側面に両開きの扉40を備えている。集綿箱34は、制御ボックス10の下部空間19に収容されると、上部空間17の冷却風が流通する空間21と対向するように空気流入口38が配置される。また、集綿箱34を収容した制御ボックス10は、開口モータ4及び冷却装置9に隣接した位置に配置され、フレーム1と制御ボックス10との間に設けられた開口モータ4及び冷却装置9は、カバー41によって覆われる。
第2の実施形態では、送風ファン23の運転により空間21を流通して制御基板20を冷却した冷却風は、集綿箱34の空気流入口38から空気流入室36に流入し、フィルタ39によって風綿32を分離されて集綿箱34の外部へ放出される。フィルタ39を介して放出された冷却風は、カバー41の内部に流れ、開口モータ4を冷却することができる。
フィルタ39によって分離された風綿32は集綿室37に落下し、堆積する。集綿箱34は、制御ボックス10の下部空間19の全域を利用できるように形成され、集綿室を大きく形成することができるので、風綿32を大量に収容することができる。このため、集綿箱34の扉40を開いて堆積した風綿32を除去する作業の頻度を大幅に減らすことができる。また、集綿箱34は、制御ボックス10から独立して形成することができるので、簡単な構成とすることができる。
(第3の実施形態)
図9に示した第3の実施形態は、風綿32を自動的に除去できるように構成したもので、電子開口装置3の制御ボックス10の構成は第1の実施形態と同一であるため、第1の実施形態と同一の構成については同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。第3の実施形態は、織布工場において複数の織機間を移動して織機の周囲に飛散する風綿等を除去するトラベリングクリーナ42を利用したものである。
トラベリングクリーナ42の一般的な基本構成は、複数の織機43間に架設されたガイドレール44に沿って走行可能な本体45から構成される。本体45は、本体45に内蔵された圧縮エア供給管(図示せず)に連結した複数のエア噴射ノズル46と、本体45に内蔵された吸引ダクト(図示せず)に連結した吸引パイプ47とを備えている。
エア噴射ノズル46は、織機43の上方に配置され、織機43の全領域に圧縮エアを吹き付けて織機43上の風綿等を床面12上に落とす機能を有する。吸引パイプ47は、本体45から織機43の前後の位置に垂下され、吸引パイプ47の下端の吸引口48を床面12に対向させた構成を有する。吸引口48は、エア噴射ノズル46によって床面12上に吹き落とされた風綿等を吸引除去する機能を有する。
制御ボックス10の下部空間19に収容される集綿箱49は、制御ボックス10の壁面の一部に固定して設けられている。集綿箱49の空気流入室50の下部に設けられた集綿室51には、織機43の前方及び後方へ延びる2つのダストシュート52、53が設けられている。ダストシュート52は、集綿室51から織機43の前方の床面12側へ傾斜して延び、トラベリングクリーナ42における吸引パイプ47の吸引口48の移動軌跡となる床面12上に向けて開口している。また、ダストシュート53は、集綿室51から織機43の後方の床面12側へ傾斜して延び、トラベリングクリーナ42における吸引パイプ47の吸引口48の移動軌跡となる床面12上に向けて開口している。
送風ファン23の運転により制御基板20を冷却した冷却風は、空気流入室50に流入し、空気流入室50に設けたフィルタ(図示せず)によって風綿32を分離された後、第1の実施形態と同様に、集綿箱49の外部に放出される。一方、フィルタによって分離された風綿32は、集綿室51に堆積するとともにダストシュート52、53を落下し、吸引口48の移動軌跡となる床面12上に排出される。
トラベリングクリーナ42は複数の織機43間を巡回しているため、ダストシュート52、53から排出された風綿32は、トラベリングクリーナ42の巡回毎に吸引パイプ47により吸引除去される。従って、風綿32は簡単な構成で効率よく自動除去され、作業者の負担が大幅に軽減される。
(第4の実施形態)
図10及び図11に示した第4の実施形態は、第3の実施形態に示した風綿32の自動除去手段を改良したもので、電子開口装置3の制御ボックス10の構成は第1の実施形態と同一であるため、第1の実施形態と同一の構成については同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。また、第4の実施形態に示したトラベリングクリーナ42の基本構成は、第3の実施形態と同一であるので、同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
第4の実施形態では、トラベリングクリーナ42の本体45の中心側位置に、吸引ダクト(図示せず)に連結し、下方に延びる3本の風綿除去パイプ54が備えられている。一方、制御ボックス10の右側方の床面12にピラー55が垂設されている。ピラー55の上端に設けた2本のブラケット56、56は、上部固定集綿箱57を保持固定している。
上部固定集綿箱57は、箱型の上部集綿室58及び上部集綿室58の下部に付設したブロワー59から構成されている。上部集綿室58は、図11に示したように、風綿除去パイプ54の進行方向に、同一構造の入口扉60及び出口扉61が形成されている。入口扉60及び出口扉61は、図10に示すように、両開きに形成され、常時閉鎖する方向に付勢されている。また、上部集綿室58の上壁には、柔軟性のある2枚の閉鎖膜62、63が風綿除去パイプ54の通過位置で重なるように配設されている。
入口扉60は、仮想線で示した風綿除去パイプ54Aによって上部集綿室58の内部へ開かれ、出口扉61は、仮想線で示した風綿除去パイプ54Bの通過により上部集綿室58の外側へ開かれる(図11(A)の仮想線参照)。また、閉鎖膜62、63は、風綿除去パイプ54により押し開かれて、風綿除去パイプ54の通過を許容し、風綿除去パイプ54の通過後は、閉鎖膜62、63の弾性力により閉鎖位置に復帰する(図11(B)参照)。
上部集綿室58の下壁には、フィルタ64が設けられ、フィルタ64を介してブロワー59が固定されている。また、ブロワー59は間歇的に運転され、風綿除去パイプ54の通過時には停止するように設定されているが、ブロワー59の発生気流を弱くしておけば、常時運転するように設定しても良い。
上部集綿室58は、制御ボックス10の下部空間19に設けられた集綿箱65の集綿室66とパイプ67により連結されている。従って、ブロワー59が運転されると、集綿箱65の空気流入室68において、制御ボックス10の制御基板20を冷却した冷却風から分離され、集綿室66に堆積した風綿32は、パイプ67を通り、上部集綿室58内に吸引され、堆積する。
巡回しているトラベリングクリーナ42が織機43に到達すると、図11(A)に示すように、風綿除去パイプ54は入口扉60を開き、上部集綿室58内に侵入する。風綿除去パイプ54は、上部集綿室58内を通過する間に、上部集綿室58内に堆積した風綿32を吸引除去する。その後、風綿除去パイプ54は出口扉61を開いて、上部集綿室58から離脱し、次の織機へ向けて巡回する。従って、制御ボックス10において冷却風から分離された風綿32は、トラベリングクリーナ42によって自動的に除去することができるため、作業者による風綿32の除去作業を無くすことができる。
本願発明は、前記した各実施形態の構成に限定されるものではなく、本願発明の趣旨の範囲内で種々の変更が可能であり、次のように実施することができる。
(1)集綿箱25、34、49、65から放出される冷却風は、開口モータ4の冷却に使用せずに制御ボックス10の外部へ排出してもよい。
(2)本願発明は、エアジェット織機、レピア織機、グリッパー織機等、種々の織機において実施することができる。
3 電子開口装置
4 開口モータ
9 冷却装置
10 制御ボックス
11、35 キャスター
20 制御基板
21 空間
22 フィン
23 送風ファン
25、34、49、65 集綿箱
27、36、50、68 空気流入室
28、37、51、66 集綿室
30、39、64 フィルタ
32 風綿
33、41 カバー
42 トラベリングクリーナ
43 織機
47 吸引パイプ
52、53 ダストシュート
54 風綿除去パイプ
57 上部固定集綿箱
58 上部集綿室
59 ブロワー
60 入口扉
61 出口扉
62、63 閉鎖膜
67 パイプ

Claims (5)

  1. 織機の側方に設置された複数の開口モータと前記開口モータの制御基板を収納した制御ボックスとを備え、前記制御基板を冷却する送風ファンを有する織機の電子開口装置における風綿処理装置において、
    前記複数の開口モータに隣接して前記制御ボックスを配置し、前記制御ボックスに収容された前記制御基板の上方に前記送風ファンを設置して、冷却風を前記制御基板の上方から下方へ流し、前記制御基板の下方における冷却風の流通領域に集綿箱を設け、前記集綿箱は空気流入室を備え、前記空気流入室の壁面に冷却風の流通可能な空気流入口及び冷却風の流通可能なフィルタを備え、冷却風は前記空気流入口から前記空気流入室へ入り、前記フィルタにより冷却風に含まれる風綿を分離された後、前記フィルタを通って前記集綿箱の外部に放出されることを特徴とする織機の電子開口装置における風綿処理装置。
  2. 前記制御ボックスは前記複数の開口モータと隣接する側の面が開放され前記集綿箱の前記複数の開口モータと隣接する側の空間に前記複数の開口モータの一部を前記集綿箱とともに収容可能に構成されている請求項1に記載の織機の電子開口装置における風綿処理装置。
  3. 前記制御ボックスは、前記複数の開口モータと隣接する側を開放し、前記集綿箱から放出される冷却風を前記開口モータに送風することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の織機の電子開口装置における風綿処理装置。
  4. 前記集綿箱に堆積した風綿は、複数の織機間を巡回するトラベリングクリーナにより除去されることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の織機の電子開口装置における風綿処理装置。
  5. 前記集綿箱は、前記トラベリングクリーナの吸引パイプの移動軌跡に向けて開口するダストシュートを備えたことを特徴とする請求項4に記載の織機の電子開口装置における風綿処理装置。
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