JP4217937B2 - 繊維機械における駆動モータの冷却装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、駆動モータにより駆動される紡績機、織機等の各種繊維機械に用いられる駆動モータの冷却装置に関するものであり、より詳しくは、冷却ファンに係る駆動モータの冷却装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
最近の紡績機、織機等の各種繊維機械は、殆ど全てがモータ駆動されている。そして、生産性向上を図るために、繊維機械はより高速運転される傾向にあり、駆動モータには一層大きな負荷が掛るようになってきた。また、繊維機械の高機能化に伴い、使用される駆動モータの数が増加すると共に、それらが密集して配設されるようになった。
このような状況下、繊維機械の運転中に駆動モータは相当な発熱を伴い、しかも放熱性が悪いため、駆動モータは相当な高温になる場合がある。駆動モータが過度に高温になると、コイルの絶縁が不良になり駆動モータの性能が低下したり、駆動モータの軸受に注入されているグリースが溶出等して駆動モータの寿命が低下したりする。
【0003】
そこで、従来、駆動モータの過熱を防止すべく、界磁コイルに温度検出スイッチを設けて、駆動モータが過熱すると駆動モータへの給電を遮断する安全回路を駆動モータに組込むことが実開昭60−86578号公報に開示されている。また、特開平5−44143号公報には、駆動モータの温度を検出して基準値と比較し、駆動モータの温度がその基準値を超えているとき、異常信号を出力して、例えば、織機の回転速度を強制的に低下させることが開示されている。
また、実開昭58−131981号公報や特開平7−133525号公報等には、このような駆動モータの過熱を防止するために、冷却ファンを設けて駆動モータを送風冷却することが開示されている。特に、特開平7−133525号公報には、冷却ファンによる冷却効率の低下を防止すべく、吸入口に設けたフィルタに付着した風綿等をブラストノズルからの空気流により、定期的に吹飛ばすことが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、実開昭60−86578号公報にあるように、駆動モータを停止させれば繊維機械の故障は防止できても、その復旧作業に長時間を要し、著しい生産性の低下を招くことになる。また、特開平5−44143号公報にあるように織機の回転速度を強制的に低下させても、同様に生産性の著しい低下を免れない。
また、駆動モータの温度は、繊維機械の運転状況、運転環境、運転時間、繊維機械の種類、駆動モータの配置等により異なる。従って、特開平7−133525号公報にあるように、フィルタを定期的に清掃するのみでは駆動モータの過熱を必ずしも防止できない。
【0005】
さらに、駆動モータ温度の上昇が通常より大きいときなどは、フィルタ清掃により冷却ファンの冷却効率を高めたとしても、駆動モータを十分に冷却できない場合も考えられる。
逆に、駆動モータの運転状況、設置位置等により駆動モータ温度の上昇が小さいとき、駆動モータを冷却ファン等により必ずしも強制冷却しなくても良い場合もある。このような場合まで冷却ファンにより強制冷却することは、省エネルギの観点から好ましくない。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みて為されたものであり、駆動モータの保護を図りつつその停止の前に、駆動モータの過熱を抑制、防止して、繊維機械が安定的な運転を継続できるようにした繊維機械における駆動モータの冷却装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明者はこの課題を解決すべく鋭意研究し、試行錯誤を重ねた結果、駆動モータの温度を検出して、駆動モータの温度が停止温度に至る前に駆動モータの冷却促進を図る方策を講じることを思いつき、本発明の繊維機械における駆動モータの冷却装置を開発するに至ったものである。
【0008】
すなわち、本発明の繊維機械における駆動モータの冷却装置は、駆動モータと、該駆動モータの温度を検出する駆動モータ温度検出部と、該駆動モータ温度検出部により検出された駆動モータ温度が予め設定された駆動モータ停止温度以上になったときに該駆動モータを停止させる駆動モータ制御部と、を備える繊維機械において、ファンモータにより駆動され前記駆動モータを送風冷却する冷却ファンと、該ファンモータを塵埃から保護するフィルタと、圧縮エア源から供給を受けた圧縮エアを吹付けて該フィルタに付着した塵埃を除去するエアノズルと、前記駆動モータ温度が前記駆動モータ停止温度より予め低温側に設定されたフィルタ清掃温度以上となったときに該エアノズルへ圧縮エアを供給するエアノズル制御部と、を有することを特徴とする。
【0009】
本発明の繊維機械における駆動モータの冷却装置によれば、従来の供給電流等により駆動モータ温度を予測していた場合と異なり、駆動モータ温度検出部がより正確な駆動モータ温度を検出し、この駆動モータ温度に基づいてエアノズル制御部がエアノズルを制御してフィルタ清掃を行い、フィルタの通気性を回復させる。このため、よりタイムリーに、冷却ファンによる冷却効率の改善が図られ、駆動モータ温度の上昇が抑制される。そして、このフィルタ清掃は、駆動モータ温度が駆動モータ停止温度より低温側のフィルタ清掃温度以上にあるときに行われるため、駆動モータの停止に至る前に駆動モータの過熱が防止され、繊維機械による生産性の低下を抑制、防止する上で好ましい。
さらに、駆動モータ温度が駆動モータ停止温度以上になったときに駆動モータを停止させる駆動モータ制御部を備えるため、フィルタ清掃で駆動モータ温度の上昇を十分に抑制できなかったとしても、駆動モータは過熱による損傷等に至る前に停止させられ、駆動モータは保護される。
【0010】
また、前記駆動モータ温度が前記フィルタ清掃温度より予め低温側に設定された冷却ファン始動温度以上であるときに前記冷却ファンを始動させ該駆動モータ温度が該冷却ファン始動温度未満であるときに該冷却ファンを停止させる冷却ファン制御部を有すると、好適である。
【0011】
駆動モータの始動直後や繊維機械の運転条件、運転雰囲気等によっては、駆動モータ温度が比較的低い状態で維持される場合がある。このように駆動モータ温度が冷却ファン始動温度より低い状態では、冷却ファンにより駆動モータを強制冷却する必要がないため、冷却ファン制御部は、冷却ファンを停止させることにより省エネルギ化を図れる。
一方、繊維機械の運転が継続されて駆動モータ温度が上昇してくると、駆動モータを冷却ファンにより強制的に冷却することで、駆動モータ温度の上昇を早期に抑制できる。そして、冷却ファンを始動して強制冷却を行うタイミングは、前述の駆動モータ温度検出部により検出された駆動モータ温度に基づいて正確に行われるため、繊維機械の運転を安定して継続できる。
【0012】
また、前記冷却ファン制御部は、前記駆動モータ温度が前記駆動モータ停止温度と前記フィルタ清掃温度との間に予め設定された冷却ファン増速温度以上であるときに前記冷却ファンを増速させることができると、好適である。
【0013】
繊維機械の高速運転が継続したり、繊維機械の運転条件や運転状況が変化すると、フィルタ清掃を行ったとしても、駆動モータ温度がフィルタ清掃温度を越えて上昇することも起り得る。このように駆動モータ温度がフィルタ清掃温度を越える場合、冷却ファン制御部が冷却ファンを増速して、冷却ファンによる冷却効率を増大させる。これによっても、駆動モータ温度が駆動モータ停止温度に至る前に駆動モータ温度の上昇が抑制され、繊維機械の運転が安定して継続され得る。
そして、この冷却ファンの増速も、駆動モータ温度検出部により検出された駆動モータ温度に基づいて正確に行われるため、効果的な駆動モータ温度の上昇抑制、防止が達成される。
なお、この冷却ファン増速制御は、前述の冷却ファン始動停止制御とは切離して行うものでも良い。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の駆動モータの冷却装置に係る実施形態を図1〜3を用いて説明する。本発明に係る繊維機械の一例として、エアジェットにより緯糸の緯入れを行う織機、即ち、エアジェットルーム1を図1に示した。このエアジェットルーム1は、開口する経糸の選択や開口タイミングの調整等が容易な電子開口装置2を備える。電子開口装置2は、綜絖と、それを駆動するリンク機構(歯車を含む)と、開口駆動モータとからなり、図1ではそれらの内の3組のみを示し、それぞれ綜絖枠Sn(n=1、2、3)、リンク機構Ln(n=1、2、3)、開口駆動モータMn(n=1、2、3)と呼称した。なお、開口駆動モータMnが本発明でいう駆動モータに相当する。
【0015】
ところで、エアジェットルーム1で製織される織布の品質は、綜絖枠Snの静止角が大きい程良くなることが知られているが、静止角を大きくすると、生産性の低下を招く。そこで、織布の品質と生産性との向上を図るためには、綜絖枠Snの上下動の速度を高速化することが必要となるが、これは開口駆動モータMnに相当の負荷を強いることとなる。このため、開口駆動モータMnはかなりの発熱を伴う場合が多い。しかも、綜絖枠Snの数(つまり、開口駆動モータMnの数)が増え、それらが密集して配設されると、各開口駆動モータMnの放熱性が低下して内部に蓄熱し、開口駆動モータMnが相当の高温になる。こうして開口駆動モータMn、特にそのコイル部分が高温になると、コイルの絶縁性が低下したり、その熱が軸受に伝わって軸受寿命の低下を招いたりする。
【0016】
そこで、開口駆動モータMnの温度上昇を抑制、防止するために、冷却ファン10からなる冷却装置を備えることが有効となる。この冷却ファン10は、図1および図2に示すように、ファンモータ11と、そのファンモータ11の軸に連結されたプロペラ12と、筐体13とからなる。なお、開口駆動モータMnは、ACサーボモータであり、ファンモータ11は、ACモータ(インダクションモータ)である。
【0017】
この冷却ファン10の吸入口には、風綿等の塵埃がエアジェットルーム1内部へ侵入することを防止するために、網目状のフィルタ20が設けられている。さらに、そのフィルタ20と冷却ファン10との間にはエアノズル30が設けられており、エアノズル30の先端細孔から圧縮エアが噴出するようになっている。そして、その先端細孔はフィルタ20の内側から外側に指向しており、その先端細孔から圧縮エアがフィルタ20の内側より吹付けられると、フィルタ20の外側表面に付着した風綿等の塵埃が吹飛ばされるようになっている。
図2に示すように、このエアノズル30は、常閉型の電磁弁31を介して圧縮エア源32に接続されており、その圧縮エア源32からエアノズル30に圧縮エアが供給される。この圧縮エア源32は、エアジェットルーム1のエアジェット用の圧縮エア源と共用している。
【0018】
次に、開口駆動モータMn、冷却ファン10、エアノズル30の各制御部について説明する。各開口駆動モータMnのコイル近傍には温度により抵抗値が変化するサーミスタからなる温度センサTsが埋込まれている。この温度センサTsから得られる信号はアナログ信号であるため、エアジェットルーム1の織機制御コンピュータC内にあるA/D変換部Taでデジタル信号に変換されて、織機制御コンピュータC内の比較部Tcに送られる。なお、織機制御コンピュータCは、エアジェットルーム1全体を制御する主制御部であり、この温度センサTs(およびA/D変換部Ta)が、本発明でいう駆動モータ温度検出部に相当する。そして、比較部Tcは、そのA/D変換部Taから送られてくる駆動モータ温度Tと、織機制御コンピュータCの記憶部Tmに記憶されている駆動モータ停止温度T0、冷却ファン増速温度T3、フィルタ清掃温度T2、冷却ファン始動温度T1とをそれぞれ比較して、後述の駆動モータ制御部Mc、冷却ファン制御部Rc、エアノズル制御部Ncに適宜、指令を出す。
【0019】
織機制御コンピュータC内の駆動モータ制御部Mcは、サーボアンプMaを介して開口駆動モータMnを制御する。特に、駆動モータ温度Tが駆動モータ停止温度T0以上となっているとき、比較部Tcから指令を受けて開口駆動モータMnを停止させる。なお、このとき同時にエアジェットルーム1の主駆動モータ(図示せず)も停止させて、エアジェットルーム1全体を保護する。なお、図示していないが、この駆動モータ制御部Mcは、開口駆動モータMnに取付けられたロータリエンコーダからの信号をもとに、開口駆動モータMnをフィードバック制御して、経糸の開口制御も行っている。
【0020】
織機制御コンピュータC内の冷却ファン制御部Rcは、インバータRmを介して冷却ファン10のファンモータ11の回転数を制御する。具体的には、比較部Tcからの指令に基づいて、ファンモータ11への供給電源を遮断して冷却ファン10を停止(ファンモータ11の回転数N=0)させ、または、ファンモータ11の回転数を少なくとも2段階(N1、N2:0<N1<N2)に設定する。
【0021】
織機制御コンピュータC内のエアノズル制御部Ncは、比較部Tcおよび冷却ファン制御部Rcからの指令を受けて、電磁弁31のソレノイドを励消磁して、圧縮エア源32からエアノズル30への圧縮エアの供給、遮断を制御する。具体的には、エアノズル制御部Ncにより電磁弁31が励磁されると電磁弁31は開弁して圧縮エア源32からエアノズル30に圧縮エアが供給され、消磁されると電磁弁31は閉弁してエアノズル30への圧縮エアの供給は遮断される。
【0022】
次に、上述した各制御部による冷却ファン10およびエアノズル30の制御を、図3に示したフローチャートを用いて説明する。
先ず、比較部Tcは、温度センサTsおよびA/D変換部Taから駆動モータ温度Tの信号を受けて、記憶部Tmに予め記憶設定されている冷却ファン始動温度T1、フィルタ清掃温度T2、冷却ファン増速温度T3および駆動モータ停止温度T0との各値を順に比較して、それぞれの状況に応じて各制御部に指令を出す。そして、各制御部はこの指令に基づいて、予め設定されている各処理を行う。
最初のステップS1で、比較部Tcは、駆動モータ温度Tと冷却ファン始動温度T1との比較を行う。ここで、駆動モータ温度Tが冷却ファン始動温度T1より低い場合、比較部Tcは冷却ファン制御部Rcにファンモータ11の回転数Nを0に維持する指令を出し、冷却ファン制御部Rcはファンモータ11への供給電力を遮断する(ステップS11)。これにより、開口駆動モータMnの送風冷却が必要ないとき、省エネルギー化を図れる。
その後、比較部TcはステップS1に戻り、駆動モータ温度Tの監視を継続して行い、駆動モータ温度Tが冷却ファン始動温度T1以上となっていたとき、ステップS2に進む。
【0023】
そして、比較部Tcは、ステップS2で、駆動モータ温度Tとフィルタ清掃温度T2との比較を行う。ここで、駆動モータ温度Tがフィルタ清掃温度T2より低い場合(T1≦T<T2)、比較部Tcは、冷却ファン制御部Rcを始動してファンモータ11の回転数NをN1に維持する指令を出し、冷却ファン制御部RcはインバータRmを介してファンモータ11への電力供給を開始し、ファンモータ11の回転数NがN1になるようにインバータRmの周波数を定める(ステップS21)。
その後、ステップS1に戻って、比較部Tcは、駆動モータ温度Tの監視を継続し、駆動モータ温度Tが冷却ファン始動温度T1より低くなっているときは、前述のステップS11に進み、冷却ファン始動温度T2以上となっていたとき、次のステップS3に進む。
【0024】
そして、比較部Tcは、ステップS3で、駆動モータ温度Tと冷却ファン増速温度T3との比較を行う。ここで、駆動モータ温度Tが冷却ファン増速温度T3より低い場合(T2≦T<T3)、ステップS31〜36およびステップS5に進むが、これらのステップについては、後述する。
【0025】
さらに、駆動モータ温度Tが冷却ファン増速温度T3以上となっている場合、比較部Tcは、ステップS4に進み、駆動モータ温度Tと駆動モータ停止温度T0との比較を行う。ここで、駆動モータ温度Tが駆動モータ停止温度T0より低い場合(T3≦T<T0)、比較部Tcは、冷却ファン制御部Rcに回転数NをN2に増速する指令を出し、冷却ファン制御部Rcは、ファンモータ11の回転数NがN2になるようにインバータRmの周波数を定める(ステップS41)。その後、ステップS1に戻って、比較部Tcは、駆動モータ温度Tの監視を継続し、駆動モータ温度Tが冷却ファン始動温度T1より低いときは、前述のステップS11に進み、冷却ファン始動温度T1以上となっていたときは、ステップS2に進み、フィルタ清掃温度T2以上となっていたときは、後述のステップS3に進み、冷却ファン増速温度T3以上となっていたときは、冷却ファン10の増速運転をそのまま続ける。さらに、駆動モータ温度Tが駆動モータ停止温度T0以上となっているとき、比較部Tcは、駆動モータ制御部Mcに指令を出して開口駆動モータMnを停止させると共に、図示しない主駆動モータも同時に停止させて、エアジェットルーム1全体を停止させる(ステップS6)。
【0026】
ところで、駆動モータ温度Tがフィルタ清掃温度T2以上となると、比較部TcはステップS3に進み、駆動モータ温度Tが冷却ファン増速温度T3未満であれば、織機制御コンピュータCは、ステップS31〜36の処理を行う。これを具体的に説明すると、次のようになる。
比較部Tcは、タイマ(TIMER1)がカウント中か否かを先ず判断する(ステップS31)。ここで、タイマがカウント中であれば、後述のステップS5に飛ぶが、タイマがカウント中でなければ、比較部Tcは冷却ファン制御部Rcにファンモータ11の回転数Nを一時的に0にするように指令し、冷却ファン制御部Rcはファンモータ11への電力供給を一時的に遮断する(ステップS32)。その後、エアノズル制御部Ncは、比較部Tcおよび冷却ファン制御部Rcから指令を受けて電磁弁31を励磁して圧縮エア源32からエアノズル30に圧縮エアを供給し、フィルタ20に付着した風綿等の塵埃を吹飛ばして除去する(ステップS33)。このように冷却ファン10の停止状態でエアノズル30から圧縮エアが噴出されるから、その圧縮エア流が冷却ファン10の送風によって打ち消されず、フィルタ20の清掃は効率的に行われることになる。
そして、所定時間経過後にエアノズル制御部Ncから冷却ファン制御部Rcにフィルタ20の清掃終了信号が送られるまで、エアノズル30からの圧縮エア噴射が継続する(ステップS34)。
、冷却ファン制御部Rcは、清掃終了信号が入力されると、インバータRmを介してファンモータ11への電力供給を開始し、ファンモータ11の回転数NがN1となるようにインバータRmの周波数を定める(ステップS35)。そして、ファンモータ11の回転数N1の状態を所定時間維持して待機するため、タイマ(TIMER1)のカウントをスタートさせる(ステップS36)。ここで、駆動モータ温度Tの上昇がフィルタ20の目詰りに起因していたなら、フィルタ20の清掃後に冷却ファン10の運転をしばらく行うことにより、駆動モータ温度Tの降下を期待できる。
【0027】
次に、比較部Tcは、ステップS5に進み、駆動モータ温度Tと冷却ファン増速温度T3との比較を行う。ここで、駆動モータ温度Tが冷却ファン増速温度T3よりも低い場合(T<T3)、ステップS1に戻る。そして、比較部Tcは、駆動モータ温度Tの監視を継続し、駆動モータ温度Tが冷却ファン始動温度T1より低くなっているときは、前述のステップS11に進み、冷却ファン始動温度T1以上となっていたときは、ステップS2に進む。駆動モータ温度Tがフィルタ清掃温度T2以上である場合(T2≦T)、ステップS3に進む。駆動モータ温度Tが冷却ファン増速温度T3未満のときは前述のステップS31に進み、タイマ(TIMER1)のカウント中であればステップS5に進む。ここで、駆動モータ温度Tが冷却ファン増速温度T3以上となっているときには、比較部Tcは、ステップS4に進み、前述のように冷却ファン10の増速運転、若しくは駆動モータ等の停止を指令する。
【0028】
以上の各ステップをエアジェットルーム1の運転中継続して、開口駆動モータMnの温度上昇を抑制、防止して、エアジェットルーム1を停止させる前に、安定的に継続運転できるようにしている。
本発明が上述した実施形態に限られないことは勿論のことであるが、例えば、次のような種々の形態を考えることができる。
【0029】
上述の実施形態では、フィルタ清掃に、冷却ファンの始動や増速を組合わせたが、冷却ファンは繊維機械と共に定速回転始動させておき、駆動モータ温度がフィルタ清掃温度になったときに、フィルタ清掃のみを行うものでも良い。
また、開口駆動モータの冷却装置に限らず、エアジェットルームの主駆動モータの冷却装置等でも良いし、織機に限らず、紡績機等の駆動モータの冷却装置でも良い。さらに、駆動モータ、フィルタ、冷却ファン、エアノズルの数、種類、形状等は、適宜選択、組合わせれば良い。
また、エアノズルは、フィルタの内側に限らず、フィルタの外側に配設しても良く、フィルタの外表面に付着した塵埃を圧縮エアによりそぎ取るようにしても良い。また、エアノズルにルーバ等を設けて可動式ノズルとしても良い。
また、冷却ファンの吸入口は冷却ファンの直近になくても良く、冷却ファンの送風方向は冷却対称である駆動モータから冷却ファンに向うものでも良い。
ファンモータは、ACモータに限らずDCモータでも良く、ACモータなら構造が簡単で高寿命化を図れ、DCモータならインバータ等が不要となり制御も容易である。
また、ファンモータの制御にインバータを使用せず、電源供給をON/OFFする開閉器等を付けて、簡易的に運転、停止を制御しても良い。
各制御部は、制御対象毎に別々に設けても良いが、繊維機械の主制御部と共用するとコスト、スペース等の点から好ましい。
【0030】
【発明の効果】
本発明の繊維機械における駆動モータの冷却装置によれば、駆動モータの保護を図りつつ、繊維機械を安定して運転させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態であるエアジェットルームの冷却装置を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施形態であるエアジェットルームの冷却装置の制御部を示す模式図である。
【図3】本発明の実施形態であるエアジェットルームの冷却装置の制御プログラムを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 エアジェットルーム(繊維機械)
10 冷却ファン
20 フィルタ
30 エアノズル
Nc エアノズル制御部
Rc 冷却ファン制御部
Mc 駆動モータ制御部
Mn 開口駆動モータ(駆動モータ)
Ts 温度センサ(駆動モータ温度検出部)
T 駆動モータ温度
T0 駆動モータ停止温度
T1 冷却ファン始動温度
T2 フィルタ清掃温度
T3 冷却ファン増速温度
11 ファンモータ

Claims (3)

  1. 駆動モータと、該駆動モータの温度を検出する駆動モータ温度検出部と、該駆動モータ温度検出部により検出された駆動モータ温度が予め設定された駆動モータ停止温度以上になったときに該駆動モータを停止させる駆動モータ制御部と、を備える繊維機械において、
    ファンモータにより駆動され前記駆動モータを送風冷却する冷却ファンと、
    該ファンモータを塵埃から保護するフィルタと、
    圧縮エア源から供給を受けた圧縮エアを吹付けて該フィルタに付着した塵埃を除去するエアノズルと、
    前記駆動モータ温度が前記駆動モータ停止温度より予め低温側に設定されたフィルタ清掃温度以上となったときに該エアノズルへ圧縮エアを供給するエアノズル制御部と、を有することを特徴とする繊維機械における駆動モータの冷却装置。
  2. さらに、前記駆動モータ温度が前記フィルタ清掃温度より予め低温側に設定された冷却ファン始動温度以上であるときに前記冷却ファンを始動させ該駆動モータ温度が該冷却ファン始動温度未満であるときに該冷却ファンを停止させる冷却ファン制御部を有する請求項1記載の繊維機械における駆動モータの冷却装置。
  3. 前記冷却ファン制御部は、さらに、前記駆動モータ温度が前記駆動モータ停止温度と前記フィルタ清掃温度との間に予め設定された冷却ファン増速温度以上であるときに前記冷却ファンを増速させることができる請求項2記載の繊維機械における駆動モータの冷却装置。
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