JP5238647B2 - 空気調和機の室内機 - Google Patents

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Description

本発明は、エアフィルタに付着した塵埃を自動除去するエアフィルタ清掃装置を備えた空気調和機の室内機に係り、特にエアフィルタ清掃装置におけるエアフィルタの位置検出構造の改良に関する。
空気調和機の室内機は、吸込み口に対向してエアフィルタを備えていて、このエアフィルタの後流側に熱交換器が配置される。エアフィルタは、吸込み口から吸込まれた室内空気に含まれる塵埃を濾過し、清浄空気のみが熱交換器へ導びかれる。塵埃はエアフィルタに残るので、長期の使用に亘ればエアフィルタに付着した塵埃が堆積する。
そのままの状態で放置すると、付着した塵埃により熱交換器に導入される風量が減少し、熱交換効率が低下してしまう。そこで[特許文献1]には、エアフィルタを室内機本体から取外すことなく、室内機本体内に配置したままで、エアフィルタに付着する塵埃を自動除去する空気調和機の室内機が開示されている。
特開2008−145081号公報
上述の[特許文献1]の室内機には、複数のエアフィルタを並置し、エアフィルタの自動清掃時に所定の軌道上を往復移動させる。さらに、複数の位置検出手段を備えていて、複数のエアフィルタそれぞれの位置を検出する。
具体的には、2枚のフィルタを並置し、これらフィルタ相互の間隙に、2本の回動部材を支持する1つの回転軸を設けるとともに、2つのスイッチを配置している。それぞれのフィルタが位置に応じて対応する回動部材に接離し、対応するスイッチがオン−オフ動作することによって、エアフィルタが所定の位置にあるか否かの判別をなしている。
しかしながら上述の位置検出手段は、2枚のエアフィルタに対して2つの回動部材と、2つのスイッチを備えて構成される。個々のエアフィルタに対する回動部材は必要であるが、スイッチまで同一のものを備えているので、部品数が多くなり組立性およびコストに影響を及ぼすという不具合がある。
本発明は前記事情にもとづきなされたものであり、その目的とするところは、エアフィルタ自動清掃装置を備えることを前提にして、エアフィルタの位置検出手段の簡素化を図り、組立作業性の向上化と、コストの低減化に寄与する空気調和機の室内機を提供しようとするものである。
前記目的を満足するため本発明は、室内空気を吸込んでエアフィルタに流通させ、室内空気に含まれる塵埃をエアフィルタで捕捉したうえで熱交換器と熱交換させ、熱交換空気として再び室内へ吹出すようにした空気調和機の室内機である。
この空気調和機の室内機において、複数枚のエアフィルタが間隙を存して互いに並置されるとともに、それぞれのエアフィルタが所定の軌道に沿って移動自在に支持される。これらエアフィルタ相互の間隙に、位置検出手段が設けられる。
位置検出手段は、それぞれのエアフィルタに対応する検出子と、1つのスイッチ部を備え、複数のエアフィルタの位置検出を同時に行う。
本発明によれば、エアフィルタの位置検出手段の簡素化を図り、コストの低減化に寄与する効果を奏する。
本発明における一実施の形態に係る、前面パネルを取外した空気調和機の室内機の縦断面。 同実施の形態に係る、前面パネルを取外した空気調和機の室内機の斜視図。 同実施の形態に係る、エアフィルタ一部と位置検出装置の斜視図。 同実施の形態に係る、位置検出装置を分解した斜視図。 同実施の形態に係る、2枚のエアフィルタとも検出範囲内にあることを検出した位置検出装置の状態図。 同実施の形態に係る、2枚のエアフィルタとも検出範囲外にあることを検出した位置検出装置の状態図。 同実施の形態に係る、1枚のエアフィルタが検出範囲内にあり、他の1枚のエアフィルタが検出範囲外にあることを検出した位置検出装置の状態図。 同実施の形態の変形例に係る、光学式検出器を用いた位置検出装置の斜視図。
以下、本発明の実施の形態を、図面にもとづいて説明する。
図1は一部(前面パネル)を省略して示す空気調和機室内機の縦断面図、図2は同斜視図である。
室内機本体1は、前面と上面および左右両側面筐体を構成するここでは図示しない前面パネルと、下面および背面筐体を構成する後本体3とからなる。室内機本体1は、上下方向寸法に対して幅方向寸法が大であり、全体的に横長状に形成される。
前面パネルの上面部に吸込み口が開口される。前面パネルの前面部には、開閉パネルが開閉自在に嵌め込まれていて、メンテナンス時など、開閉パネルを開放して作業を行うことができる。
後本体3には、エアフィルタFを支持するエアフィルタ支持枠6Aと、熱交換器7と、室内送風機8が支持されるとともに、吹出し口9が設けられる。室内送風機8を駆動することで、室内機本体1内には、吸込み口と、吹出し口9とを連通する送風路10が形成される。
吹出し口9には2枚の吹出しルーバー11a,11bが設けられる。これら吹出しルーバー11a,11bは、回動姿勢によって吹出し口9を開閉し、かつ運転条件に応じて熱交換空気の吹出し方向を設定する上下ルーバーである。
熱交換器7は、前側熱交換器部7Aと後側熱交換器部7Bとを側面視で略逆V字状に形成するよう組立てられる。前側熱交換器部7Aは、前面パネルの前面部全体と上面部の吸込み口一部と対向するよう湾曲状に形成される。後側熱交換器部7Bは、直状で斜めに傾斜し吸込み口一部と対向している。
前記熱交換器7は、図示しない室外機に収容される圧縮機や室外熱交換器などと冷媒管を介して連通されていて、これらで冷凍サイクルが構成される。熱交換器7を構成する前後側熱交換器部7A,7B相互間に、前記室内送風機8が配置される。
室内送風機8は、室内機本体1の一側端のスペースに配置されたファンモータと、このファンモータの回転軸に連結される横流ファンとから構成される。横流ファンの軸方向長さは前記熱交換器7の幅方向長さと同一に設定され、互いに正しく対向するように配置される。
前側熱交換器部7Aの下端部は前ドレンパン12a上に載り、後側熱交換器部8Bの下端部は後ドレンパン12b上に載る。前、後ドレンパン12a,12bは、それぞれ後本体3に一体に成形され、熱交換器部7A,7Bから滴下するドレン水を受けて、図示しない排水ホースを介し屋外へ排水できるようになっている。
前後ドレンパン12a,12bの一部側壁外面は室内送風機8に近接して設けられ、これらで室内送風機8の横流ファンに対するノーズを構成している。ノーズとなる前後ドレンパン12a,12bの側壁部分と吹出し口9の各辺部との間は、隔壁部材13によって連結される。
室内送風機8を駆動することにより、隔壁部材13で囲まれる空間が、ノーズと吹出し口9とを連通する、送風路10における吹出し側となる。これに対して、吸込み口から熱交換器7に至る間が、送風路10における吸込み側になる。
エアフィルタ支持枠6Aは、前面パネル2と熱交換器7との間に取付けられ、このエアフィルタ支持枠6Aの下端部に沿って、エアフィルタ清掃装置Sを支持する清掃装置支持枠6Bが一体に設けられる。
さらに、前記エアフィルタ支持枠6Aの前面部は、前面パネルの前面部と対向するとともに、前側熱交換器部7A前面と間隙を存して曲成される。上面部は、前面パネルの上面部(吸込み口)と対向し、後側熱交換器部7B上面と間隙を存して対向する。このエアフィルタ支持枠6Aに支持される前記エアフィルタFも、同様の姿勢形状をなす。
エアフィルタ清掃装置Sは、エアフィルタ支持枠6Aと吹出し口9に設けられる上部側吹出しルーバー11aとの間に沿って介設される。前面パネルが取付けられた状態で、清掃装置支持枠6Bおよびエアフィルタ清掃装置Sとも前面パネルにより遮蔽され外部から見えない。
前記エアフィルタ支持枠6Aは、前面枠体14aと後面枠体14bとを間隙を存して重ね合せた状態で構成される。前面枠体14aと後面枠体14bのそれぞれは、左右両側部と中央部の縦桟と、これら縦桟の後端部と前端部を連結する横桟と、これら縦桟と横桟との間に矩形状に組込まれる補助桟とを備えている。
さらに、前面枠体14aの縦桟と後面枠体14bの縦桟との間には、仕切りガイド桟14cが設けられる。この仕切りガイド桟14cにより、前面枠体14aと仕切りガイド桟14cとの間と、仕切りガイド桟14cと後面枠体14bとの間のそれぞれに、空間スペースが確保される。
前面枠体14aの下端部は、清掃装置支持枠6Bの前端部と連結され、後面枠体14bの下端部は清掃装置支持枠6Bの後端部と連結される。前面枠体14aと後面枠体14bの下端部相互間は、これらの上端部相互間に比較して広い間隔を存して形成される。
仕切りガイド桟14cは、上端部が板厚のみであり、下端部は断面三角袋状に形成される。このことにより、仕切りガイド桟14cの上端部から下端部に亘って、仕切りガイド桟14cに対する前面枠体14aと後面枠体14bとの間隔は全て同一に設定される。
エアフィルタFの左右幅寸法は、エアフィルタ支持枠6Aを構成する左側部もしくは右側部の縦桟と中央部の縦桟aとの間の寸法と一致し、エアフィルタFの上下端部間寸法は、エアフィルタ支持枠6Aを構成する前端部横桟と後端部横桟との間の寸法と一致するように形成される。
エアフィルタ支持枠6Aには、間隙を存して左右に並んだ状態で、複数枚(2枚)の前記エアフィルタFが支持される。なお説明すると、各エアフィルタFは、エアフィルタFに対する自動清掃時以外の通常の状態である、空調運転時と運転停止時において、前面枠体14aと仕切りガイド桟14cとの間の空間スペースに収容支持される。
この状態で各エアフィルタFの上端部は、前面枠体14aと仕切りガイド桟14cの上端部に沿って位置している。そして、エアフィルタF相互の間隙に配置される位置検出装置(位置検出手段)によって、それぞれのエアフィルタFが正規の位置にあるか否かの検出がなされている。
図3は、所定の空間スペースに収容支持される各エアフィルタF上端部と、これらエアフィルタF相互間に介在される位置検出装置(位置検出手段)Kの斜視図。図4は、位置検出装置Kを分解した斜視図である。
上述したように、2枚のエアフィルタFが左右に間隙を存して並んだ状態で所定の空間スペースに収容される一方で、これらエアフィルタF相互の間隙に1つの位置検出装置Kが備えられる。
ここで位置検出装置Kは、所定のタイミングで、両方のエアフィルタFもしくは、いずれか一方のエアフィルタFが所定の位置に無いことを検出した場合は、たとえば点滅表示や警報等、ユーザに対して何らかの警告をなす。同タイミングで、両方のエアフィルタFが所定の位置に有ることを検出した場合には、何らの報知もしないように構成される。
具体的には、位置検出装置Kは、上部側基体30Aと下部側基体30Bとが着脱自在に組合されて装置基体30となし、これら上部側基体30Aと下部側基体30Bとの間に、検出子31と、スイッチ部32が介在される。検出子31の一部は装置基体30から突出し、残り一部はスイッチ部32とともに装置基体30内に収容される。
なお説明すると、上部側基体30Aと下部側基体30Bともに、幅方向寸法と比較して長手方向寸法の長い略矩形状に形成され、所定の板厚を有する。下部側基体30Bの両側部には凹部34が設けられ、この凹部34に上部側基体30Aの両側部に突設される抱持部35が着脱自在に掛合して、所定板厚で短冊状の装置基体30となる。
前記検出子31は、1つの弾性体であるねじりばね36と、このねじりばね36の両端部が掛止する溝部bを備え、ねじりばね36によって弾性力を受ける第1の検出レバー37Aと第2の検出レバー37Bおよび、これら第1、第2の検出レバー37A,37Bの後端部が接離するスライダ38とから構成される。
上部側基体30Aの一側部下面に軸部40が突設されていて、この軸部40が、ねじりばね36を介在した第1の検出レバー37Aと第2の検出レバー37Bに設けられる孔部dと、ねじりばね36の巻き部に挿入されるとともに、下部側基体30Bの一側部に設けられる掛止用孔eに掛合される。
この状態で第1の検出レバー37Aと第2の検出レバー37Bは、一端部が装置基体30から突出し、上部側基体30Aの軸部40を支点として回動自在である。ただし、ねじりばね36によって、各検出レバー37A,37Bの先端部が互いに離間する方向に弾性力を受けていて、たとえば、はさみの先が開いたのと略同様形状をなす。
上部側基体30Aの軸部40近傍部位には、基体30Aの幅方向に沿ってストッパ溝部41が設けられ、第1の検出レバー37Aの上面部に設けられる突部42が掛合する。また、下部側基体30Bの掛止用孔e近傍部位にも、幅方向とは直交する方向にストッパ溝部44が設けられ、第2の検出レバー37Bの下面部に設けられる突部45が掛合する。
したがって、第1の検出レバー37Aと第2の検出レバー37Bは、上部側基体30Aと下部側基体30Bに設けられるストッパ溝部41,44の幅寸法範囲内で回動自在である。
それぞれのストッパ溝部41,44の幅寸法は極く短いが、上部側基体30Aの軸部40が挿入する孔部d,eから第1、第2の検出レバー37A,37Bの先端部までの距離が長いので、各検出レバー37A,37B先端部の回動角度は、ある程度大きく確保されることになる。
前記スライダ38は、上部側基体30Aの抱持部35相互間に設けられるスライダ用溝47と、下部側基体30Bの凹部34相互間に設けられるスライダ用溝48とにスライド自在に掛合する突片部49を備えている。各スライダ用溝48は上下部側基体30A,30Bの長手方向に沿って設けられていて、この方向にスライダ38が移動可能である。
そして、スライダ38の第1、第2の検出レバー37A,37Bと対向する端面には略三角状に突出する突部50が設けられていて、各検出レバー37A,37B先端部の開閉状態によっては、検出レバー37A,37Bの後端部が接離自在に組立てられる。
すなわち、ねじりばね36の弾性力を受けて各検出レバー37A,37Bの先端部が開いた状態にあるとき、検出レバー37A,37Bの後端部はスライダ38の突部50に接触し、スライダ38を移動付勢する。
また、ねじりばね36の弾性力に抗して各検出レバー37A,37Bの先端部が閉じた状態にあるとき、検出レバー37A,37Bの後端部はスライダ38の突部50から離間し、よってスライダ38に移動付勢力を付与しない。
前記スイッチ部32は、一側面に検出ボタンである作動子cが突設されるマイクロスイッチである。スライダ38と隣接するよう下部側基体30Bに取付け具を介して取付け固定され、上部側基体30Aに覆われる。
スライダ38が最もスイッチ部32と離間した位置にあるとき、スイッチ部32の作動子cは押圧されず、オフ状態にある。スライダ38が最もスイッチ部32に接近した位置にあるとき、スイッチ部32の作動子cがスライダ38によって押圧され、オン信号を制御部へ送るようになっている。
再び図1および図2に示すように、各エアフィルタFの縦桟部裏面に全長に亘って歯部が設けられ、タイミングベルト状をなす。この歯部がエアフィルタ清掃装置Sを構成するエアフィルタ送りギヤ15に噛合する。エアフィルタ送りギヤ15は、エアフィルタ清掃装置Sを構成する塵埃押上げブラシ16の軸方向に沿い所定間隔を存して設けられる。
前記清掃装置支持枠6Bには、塵埃押上げブラシ16の回転軸16aを軸支する軸受け部が設けられるとともに、エアフィルタ清掃装置Sを構成するダストボックス20が着脱自在に取付けられる。
さらに、清掃装置支持枠6B側面部に4個の駆動モータMが取付けられる。上部2個の駆動モータMがギヤ組立を介して塵埃押上げブラシ16の回転軸16aに連結され、下部2個の駆動モータMがギヤ組立を介してエアフィルタ清掃装置Sを構成する塵埃除去用ブレード18の回転軸18aに連結される。
エアフィルタ送りギヤ15と塵埃押上げブラシ16の回転軸16aが同軸であるので、前記回転軸16aに連結される駆動モータMは、エアフィルタ送りギヤ15の駆動源を兼用する。塵埃押上げブラシ16と各エアフィルタ送りギヤ15は同時に回転駆動され、2枚のエアフィルタFは同時に移動させられるようになっている。
つぎに、上述のようにして構成される空気調和機の室内機の作用について説明する。
冷房運転もしくは暖房運転等の空調運転開始の信号が制御部に入ると、室外機に配置される圧縮機に駆動信号が送られて冷凍サイクル運転が開始され、同時に室内送風機8に駆動信号が送られる。
室内空気は吸込み口から室内機本体1内に吸込まれ、吸込み側の送風路10に沿って導かれる。はじめにエアフィルタFを流通し、室内空気に含まれる塵埃は捕捉される。濾過され清浄化した室内空気は、熱交換器7を構成する前側熱交換器部7Aと後側熱交換器部7Bに導かれる。
熱交換器7と室内空気は熱交換をなし、冷房運転モードが選択されていれば、室内空気は冷気となり、暖房運転モードが選択されていれば暖気に変る。熱交換空気は吹出し側の送風路10に沿って導かれ、吹出し口9から吹出しルーバー11a,11bに案内されて室内へ吹出される。
冷気が室内に吹出されることにより室内温度が低下し、冷房作用をなす。暖気が室内に吹出されることにより室内温度が上昇し、暖房作用をなす。いずれにしても、室内機本体1内に吸込まれた室内空気はエアフィルタFを流通する際に、室内空気に含まれる塵埃が捕捉され、常に清浄化した熱交換空気が室内に吹出されて、室内の清浄化をなす。
長期の使用に亘れば、エアフィルタFに捕捉された塵埃が厚く積もり、目詰まりが生じる。そのまま放置すれば熱交換効率が低下して、冷房能力と暖房能力に影響が生じる。そこで、ユーザは空調運転に先立ち、もしくは空調運転の終了後に、リモコン(遠隔操作盤)に設けられる、「エアフィルタお掃除ボタン」を押す。
この信号が制御部に入ると、エアフィルタ清掃装置Sに備えられる駆動モータMに駆動信号が送られる。エアフィルタ送りギヤ15とエアフィルタ押上げブラシ16が一体に反時計回り方向に回転駆動されるとともに、塵埃除去用ブレード18が時計回り方向に回転駆動される。
左右に並んで室内空気を濾過していた2枚のエアフィルタFは、そのままの状態で前面枠体14aと仕切りガイド桟14cとの間から、下端部が先頭になってUターン状に移動する。そして、2枚のエアフィルタFは同時に仕切りガイド桟14cと後面枠体14bとの間に上昇移動して行く。
エアフィルタ押上げブラシ16のブラシ毛の太さとエアフィルタFのフィルタ孔直径の関係から、エアフィルタ押上げブラシ16のブラシ毛はエアフィルタFのフィルタ孔に確実に挿入する。エアフィルタFのフィルタ孔に詰まっていた塵埃は、エアフィルタ押上げブラシ16のブラシ毛によってフィルタ孔から押上げられる。
エアフィルタ押上げブラシ16はエアフィルタFの熱交換空気導出側である2次側に配置されているので、ブラシ毛によって塵埃は熱交換空気導入側である1次側へ押し出される。1次側には塵埃除去用ブレード18が配置されていて、塵埃は塵埃除去用ブレード18に向って押し上げられる。
塵埃除去用ブレード18は比較的簡素な構造でありながら、1次側に浮いた塵埃をエアフィルタFから確実に除去する。しかも塵埃除去用ブレード18は回転体であるので、エアフィルタ押上げブラシ16によって押上げられる塵埃を連続して除去する。
エアフィルタFが移動して全長に亘って仕切りガイド桟14cと後面枠体14bとの間の空間スペースに納まったら、制御部は駆動モータMに停止信号を送る。エアフィルタFの移動を一旦停止させたあと、タイミングをとって再び駆動モータMに反転駆動信号を送る。
エアフィルタ送りギヤ15およびエアフィルタ押上げブラシ16と、塵埃除去用ブレード18は反方向に回転駆動される。エアフィルタFは再び移動して、エアフィルタ押上げブラシ16と塵埃除去用ブレード18との間を通過し、元の前面枠体14aと仕切りガイド桟14cとの間の空間スペースに戻る。
このときも、エアフィルタFのフィルタ孔に残留していた塵埃が、エアフィルタ押上げブラシ16によって1次側に押上げられ、塵埃除去用ブレード18によって完全に除去される。塵埃除去用ブレード18がエアフィルタFから除去した塵埃は、ダストボックス20内の塵埃収容部28に貯留される。
「エアフィルタお掃除ボタン」を複数回押し、エアフィルタFを清掃することで、塵埃収容部28内の塵埃はほぼ満杯状態になる。そこで、ダストボックス20をエアフィルタ清掃装置Sから取外し、内部の塵埃を廃棄する。
つぎに、エアフィルタFの位置を検出する位置検出装置Kの作用について説明する。
先に図3で説明した空調運転時と運転停止時における位置検出装置Kから上部側基体30Aを取外した状態を、図5に示している。
左右のエアフィルタFが所定の位置にあるとき、第1の検出レバー37Aと第2の検出レバー37Bは、それぞれの先端部がエアフィルタFの側端部に当接する。上述したように、1つのねじりばね36が2つの検出レバー37A,37Bに弾性力を付与しているので、本来であれば各検出レバーの先端部37A,37Bが開いた状態にある。
しかるに、ここでは位置検出装置Kの左右両側にエアフィルタFが並置され、第1の検出レバー37Aと第2の検出レバー37Bの先端部が接触している。第1、第2の検出レバー37A,37Bははねじりばね36の弾性力に抗して回動変位し、先端部相互が閉じた状態となっている。
各検出レバー37A,37Bのスライダ38と対向する後端部は、互いに開いた状態となり、スライダ38の突部50から離間している。各検出レバー37A,37Bのスライダ38に対する押圧付勢力が存在せず、したがってスイッチ部32の作動子cが押圧されずにオフの状態を保持する。
制御部は、スイッチ部32からの検知信号を受信しないところから、正規の位置に2枚のエアフィルタFが存在していることを確認し、何らの処置も施さない。
リモコンの「エアフィルタお掃除ボタン」が押されると、制御部は上述したようにエアフィルタ清掃装置Sを作動させ、エアフィルタの自動清掃が行われる。このとき、エアフィルタFは図5の位置から同時に、図の下方向へ移動走行させられる。所定位置まで走行して一旦停止したあと、図の上方向へ移動走行してきて、図5の位置に再び戻る。
しかしながら、このようなエアフィルタFの自動清掃時に何らかのトラブルが発生し、エアフィルタFが途中で止まってしまい、図5の位置に再び戻らない場合もあり得る。このときは図6に示すように、エアフィルタFと、位置検出装置Kの第1の検出レバー37Aおよび第2の検出レバー37Bとが互いに開いた状態になる。
すなわち、第1の検出レバー37Aと第2の検出レバー37Bには、前記ねじりばね36の弾性力がそのまま付与され、これらの先端部は互いに開く。逆に、各検出レバー37A,37Bの後端部は、互いに閉じた状態となり、スライダ38の突部cに接触して押圧する。
よって、スライダ38は移動してスイッチ部32の作動子cを押圧し、スイッチ部32から制御部へオン信号が送られる。制御部では、たとえば赤ランプ(LED)の点滅表示などの警告を表示して、ユーザに報知する。警告を受けたユーザは開閉パネルを開放してエアフィルタFの位置ズレを確認し、図5に示す元の位置に戻す必要がある。
位置検出装置Kは再びエアフィルタFを検出し、警告表示は解消される。エアフィルタFの位置がずれたままで空調運転を再開すれば、室内空気に含まれる塵埃がそのまま熱交換器7を流通し、熱交換空気とともに室内へ吹出されてしまうが、ここでは正規の位置にエアフィルタFが戻されているので、空調運転を再開しても何らの支障もない。
本来、2枚のエアフィルタFが同時に走行移動するよう構成されているが、トラブルの種類によっては、1枚のエアフィルタFのみが正常に走行移動し、他のエアフィルタFはトラブル発生により途中で停止する場合もあり得る。
たとえば、図7に示すように、図の左側のエアフィルタFが正常に走行移動して元の位置に戻るが、図の右側のエアフィルタFにトラブルが発生して途中で停止する。位置検出装置Kにおいて、第1の検出レバー37Aの先端部は正規の位置に戻ったエアフィルタFに接触し、この後端部はスライダ38とは離間して、スイッチ部32はオフとなる。
しかしながら、第2の検出レバー37Bは、トラブルがあって正規の位置に戻ってこないエアフィルタFに接触することができない。したがって、第2の検出レバー37Bの後端部はスライダ38の突部50に接触して押圧する。スライダ38を介してスイッチ部32の作動子cが押圧され、制御部へオン信号を送る。
結局、スイッチ部32においては先に図6で説明した状態と同一となり、制御部は警告を表示する。これを受けたユーザはエアフィルタFの位置を確認して、図5に示す元の位置に戻す。したがって、位置検出装置Kは両方のエアフィルタFを検出することとなり、警告表示は解消される。
このように、同時に走行移動する2枚のエアフィルタFについて、同時にトラブルに会う場合ばかりでなく、いずれか一方のエアフィルタFのみがトラブルに会った場合についても、位置検出装置Kは確実に検出可能である。
しかも、複数のエアフィルタFに対応する検出子31と、1つのスイッチ部32を備えた1つの位置検出装置Kであり、複数のエアフィルタFの位置検出を同時に行うので、位置検出構造の簡素化を図ることができ、組立作業性の向上化と、コストの低減化に寄与する。
上記実施の形態では、検出子31は、第1、第2の検出レバー37A,37B、ねじりばね36、スライダ38とから構成し、スイッチ部32は検出レバー37A,37Bの接触/非接触にともなって動作する機構式スイッチを備えた。この種のスイッチは塵埃が多少付着してもほとんど影響を受けることなく確実に動作し、信頼性を高く保持できる。
なお、これに限定されるものではなく、図8に示すような位置検出装置Kaであってもよい。図8は、変形例としての位置検出装置Kaの概略構成を示す斜視図である。
ここで用いられるスイッチ部32Aは、発光部gと受光部hとを、互いに間隙を存して備えた光学式スイッチである。検出子31aとしては、第1の検出レバー37Aと、第2の検出レバー37Bと、これら検出レバー37A,37B間に介在される1つの弾性体であるねじりばね(図示せず)とから構成され、先に説明したスライダは不要となる。
第1の検出レバー37Aおよび第2の検出レバー37Bの先端部がエアフィルタFと接触したとき、各検出レバー37A,37Bの後端部は光学式スイッチ32Aを構成する発光部gと受光部hとの間に位置し、発光部gから発光された光を遮る。よって、光学式スイッチ32Aからオフ信号が制御部へ送られる。
各検出レバー37A,37BがエアフィルタFと接触しない状態では、各検出レバー37A,37Bの後端部は光学式スイッチ32Aから離間した位置にあり、発光部gからの光はそのまま受光部hが受光する。よって、光学式スイッチ32Aからオン信号が制御部へ送られる。いずれも、あとの処置は先に説明した通りである。
この種の光学式スイッチ32Aの場合は、発光部gと受光部hのいずれにも塵埃の付着があると動作の信頼性を損なう虞れがあるので、塵埃の付着を妨げる工夫が必要である。ただし、機構式スイッチ32の検出子31を構成するスライダ38は不要となり、構造のシンプル化を図ることができる。
なお、本発明は上述した実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。そして、上述した実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより種々の発明を形成できる。
F…エアフィルタ、7…熱交換器、31…検出子、32…スイッチ部(機構式スイッチ)、K…位置検出装置、32a…光学式スイッチ、37A…第1の検出レバー、37B…第2の検出レバー、36…ねじりばね(弾性体)。

Claims (4)

  1. 室内空気を吸込んでエアフィルタに流通させ、室内空気に含まれる塵埃をエアフィルタで捕捉したうえで熱交換器と熱交換させ、熱交換空気として再び室内へ吹出すようにした空気調和機の室内機において、
    間隙を存して互いに並置されるとともに、それぞれが所定の軌道に沿って移動自在に支持された複数枚のエアフィルタと、
    これらエアフィルタ相互の間隙に設けられ、それぞれのエアフィルタに対応する検出子と、1つのスイッチ部を備え、複数のエアフィルタの位置検出を同時に行う位置検出手段と、
    を具備することを特徴とする空気調和機の室内機。
  2. 前記位置検出手段のスイッチ部は、前記検出子の接触/非接触にともなって動作する機構式スイッチであることを特徴とする請求項1記載の空気調和機の室内機。
  3. 前記位置検出手段のスイッチ部は、前記検出子を光学的に検出する光学式スイッチであることを特徴とする請求項1記載の空気調和機の室内機。
  4. 前記位置検出手段の検出子は、前記エアフィルタの数と等しい数の検出レバーを備えていて、これら検出レバーに1つの弾性体が弾性的に掛合して弾性力を付与することを特徴とする請求項2および請求項3のいずれかに記載の空気調和機の室内機。
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